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のどちんこの話
摂食嚥下・呼吸・発声との微妙な関係

発行時参考価格 1,300円
  • 総頁数:110頁
  • 判型:B6判
  • 発行年月:2006年2月
  • ISBN978-4-263-45593-7
  • 注文コード:455930

だれも知らなかったのどちんこ(口蓋垂)の不思議な話

内容紹介

●「のどちんこ」(口蓋垂)って,なんのためにあるの? 意外に知られていない「のどちんこ」の役割や,摂食嚥下・呼吸・発声との微妙な関係が,なんと,イヌやカエルなど他の動物たちとの比較でよくわかる.
●「のどちんこ」がなくてもキスはできるのか? 口腔,鼻腔,咽頭の構造と機能が,「のどちんこ」を通して考えることで,いっそうわかってくる!
●だれもうまく説明できなかった「のどちんこ」の疑問や問題,重要性などについて,わかりやすく軽快に語ったウンチクあふれる愉快な科学エッセー.各項目にはユニークでユーモラスなイラストが挿入されて思わず納得.
●クリニックの待合室にも置いてください.

序文

序
 「のどちんこ」という言葉は,皆さんが日頃使い,聞き慣れている言葉ですが,「のどちんこ」について記載された書物は専門書を含めてもあまり存在しません.「のどちんこ」という口の中の奥にある身体の小さな一部分が何のためにあり,どういう重要性を持つのかについて一般の皆さんはほとんど知らないと思います.
 本書は長年口蓋裂という「のどちんこ」の病気の治療を専門としてきた大阪大学名誉教授歯学部附属病院前病院長松矢篤三先生の数多くの経験をもとに,一般の皆さんに向けて松矢先生と私こと古郷が「のどちんこ」について語りかけたものです.
 「のどちんこ」は呼吸・嚥下・発音といった重要な機能にかかわっていますが,位置的に大きく口を開け,また覗き込まないかぎり外からは見えないために,ほとんど話題になることもありません.
 しかしながら「のどちんこ」の存在する位置は,後方は鼻咽腔という呼吸の際の空気の流れや消化管として食物の流れを考えるうえで重要な所であり,前方の軟口蓋はその鼻咽腔を調節するヒトの生命にかかわっている部分なのです.
 本書はその器官がいかに大切であるか,いかに日頃皆さんがよく使っているかを知っていただくことを目的としています.専門的な内容に偏らないよう心がけ,平易な文章にしてありますのでご一読くださり,「のどちんこ」の重要性について認識していただきたいと存じます.
 平成18年1月
 古郷 幹彦

目次

1 軟口蓋と「のどちんこ」
2 「のどちんこ」はなぜあるのか
3 「のどちんこ」がなくてもキスができるのか
4 パパとママ 口の形は同じ
5 「のどちんこ」を自分で動かせますか
6 「のどちんこ」の感覚
7 ガラガラうがいは喉の奥まですっきりするか
8 捕食と呼吸は別道
9 くしゃみは鼻に,なぜ
10 咳は口に,なぜ
11 鼻から水は飲めない
12 人は誤嚥しやすい動物
13 哺乳類の嚥下の特徴
14 お年寄りはなぜ誤嚥しやすいのか
15 誤嚥を起こしやすい姿勢
16 なぜ,いびきは寝ているときに出る
17 眠っているときにも呼吸を忘れないのは,なぜ
18 睡眠時無呼吸症候群
19 咀嚼から嚥下に自然移行するのは,なぜ
20 咀嚼や嚥下の方法を忘れることはあるか
21 咀嚼は快楽か
22 カエルの呼吸,人とこんなに違う
23 哺乳類はオッパイが吸える
24 直立歩行で激変した人の口の構造
25 犬はなぜ「イー」と言えないのか
26 人の口呼吸と音声
27 母音と子音
28 発音時の軟口蓋運動
29 濁音を強く発音できないのは,なぜ
30 早口ことば,練習すればどこまで早くなる
31 聴覚と構音
32 カエルが一気に虫を飲み込むのは,なぜ
33 人と犬と馬 呼吸の違い
34 マラソンのあとの「のどちんこ」
35 「のどちんこ」の病気
36 胎児の「のどちんこ」のつくられ方
37 「のどちんこ」と脳
 「のどちんこ」と運動神経
 「のどちんこ」と呼吸
 「のどちんこ」と嚥下
 「のどちんこ」と咀嚼
 「のどちんこ」と発音

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
松矢篤三【まつやとくぞう】
 1938年 大阪府に生まれる
 1964年 大阪大学歯学部卒業
 1974年 大阪大学歯学部附属病院講師
 1978年 大阪大学歯学部助教授
 1986年 大阪大学歯学部教授
 1997年 大阪大学歯学部附属病院病院長
 2000年 大阪大学大学院歯学研究科教授
 2002年 大阪大学名誉教授
古郷幹彦【こごうみきひこ】
 1955年 大阪府に生まれる
 1980年 大阪大学歯学部卒業
 1988年 大阪大学歯学部助手
 1995年 大阪大学歯学部附属病院講師
 1996年 大阪大学歯学部助教授
 2002年 大阪大学大学院歯学研究科教授

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松矢篤三・古郷幹彦 著