やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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アトラス 顎顔面矯正
顎変形症と口唇口蓋裂の矯正治療

黒田敬之 監修
発行時参考価格 13,000円
  • 総頁数:212頁
  • 判型:A4判
  • 発行年月:2002年3月
  • ISBN978-4-263-45522-7
  • 注文コード:455220

内容紹介

●顎変形症として定義されている顎顔面形態異常は,いわゆる歯科矯正治療だけでは,咬合の改善をはじめ顔貌に関する患者の主訴を改善することができず,外科的骨切り術や補綴治療などとの協力診療が要求されます.本書は,1981年の教室発足以来治療に当たった口唇裂,口蓋裂,顎変形症例の中から,そうした症例を数十例を抽出してアトラス形式に治療の実際をまとめ,顎顔面矯正治療のポイント,治療の鍵となる点を具体的に考察しました.
●「顎変形症」「口唇口蓋裂」「顎顔面矯正学講義メモ」の3部構成.

序文

監修者のことば

 口唇裂口蓋裂に起因する咬合異常は,出生時から多くの医療専門分野の協力診療が要求され,いわゆるチームアプローチの重要性が指摘されている.また,顎変形症として定義されている顎顔面形態異常は,いわゆる歯科矯正治療だけでは咬合の改善をはじめ顔貌に関する患者の主訴を改善することができず,外科的骨切り術や補綴治療との協力診療が要求される.日本口蓋裂学会や日本顎変形症学会あるいは日本頭蓋顎顔面外科学会の発会の目的をみても,協力診療の必要性,各専門医療分野間の相互理解などが挙げられている.会員の所属も口腔外科,歯科矯正,形成外科,補綴,小児歯科,耳鼻科,音声言語などきわめて多岐にわたっている.1981年1月に発足したわれわれの講座では,臨床分野であるかぎり研究,教育だけではなく,高度な専門的知識と技術に基づいて,患者さんの主訴を治療し,満足していただけることがまずもって重要であるという基本的な考え方で今日まで歩んできた.
 本書は,この21年間に,教室員一同が,試行錯誤をしながら治療にあたった口唇裂,口蓋裂および顎変形症の症例のなかから,数十例を抽出してアトラス風に治療の実際をまとめたものである.それぞれの症例での苦労した点を治療のポイントとして,また,治療の鍵となる点を考察としてまとめてみた.この分野に関心を寄せる方がたにとって,なんらかの参考にしていただければ教室員全員の望外の喜びとするところである.
 本書の編集にあたり,献身的にその任を引き受けてくれた,大山紀美栄助教授,本橋信義,鈴木聖一講師に心から感謝するとともに,顎顔面矯正学分野の教室員全員の努力に満腔の敬意を表したい.また,最後になって恐縮であるが,それぞれの症例で外科的治療,補綴治療,歯周病をはじめ歯科保存的治療でご協力をいただいた多くの先生方に深甚なる感謝を申し上げたい.
 2002年 吉日
 黒田敬之

目次

I 顎変形症
 1 矢状面の異常
   1.上顎前突症例
    著しい口許の突出感を伴う上顎前突症例
    著しい過蓋咬合を伴う下顎後退症例
    Gummy faceと下顎後退を伴う上顎前突症例
   2.上顎前突+開咬症例
    開咬を伴う下顎後退症例 1
    開咬を伴う下顎後退症例 2
   3.下顎前突症例
    叢生を伴う下顎前突症例
    Acromegalyによる下顎前突症例
    下顎枝の短小を伴う下顎前突症例
    Long faceを伴う下顎前突症例
   4.下顎前突+開咬症例
    開咬を伴う下顎前突症例
    下顎骨の著しい過成長をみた開咬を伴う下顎前突症例
 2 前頭面の異常
   1.顔面非対称症例
    著しい叢生と上下顎骨非対称を伴う交叉咬合症例
 3 矢状面および前頭面の異常の複合型
   1.下顎前突+顔面非対称症例
    下顎骨非対称を伴う交叉咬合症例
    下顎骨非対称を伴う下顎前突症例 1
    下顎骨非対称を伴う下顎前突症例 2
    上下顎骨非対称を伴う下顎前突症例
   2.下顎前突+開咬+顔面非対称症例
    上下顎骨非対称と開咬を伴う下顎前突症例
    下顎骨非対称と前歯部開咬を伴う下顎前突症例
    Long faceと上下顎骨非対称を伴う開咬・下顎前突症例
II 口唇口蓋裂
 1 乳歯列期より矯正治療開始症例
    Premaxillaの高位を示す両側性口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
 2 混合歯列期より矯正治療開始症例
    左側口唇裂を伴う叢生症例
    右側口唇裂を伴う下顎前突症例
    著しいsegmentのcollapseを示す右側口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
    著しい下顎骨の過成長と左側口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
    不完全両側性口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
    両側性口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
    Premaxillaの著しい偏位を伴う両側性口唇口蓋裂症例
    著しい過蓋咬合と口蓋裂を伴う下顎前突症例
 3 永久歯列期より矯正治療開始症例
    左側口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
    左側口唇口蓋裂を伴う下顎前突成人症例
    顎裂部に二次骨移植と歯の移植を行った左側口唇口蓋裂症例
    右側口唇口蓋裂を伴う下顎前突症例
    中顔面部の劣成長を伴う両側性口唇口蓋裂症例
III 顎顔面矯正学講義メモ
 1 総論
   1.顎顔面頭蓋形態異常の分類
   2.顎顔面頭蓋の成長発育
   3.先天異常ならびに顎変形症の原因
 2 診断学
   1.定義
   2.診断資料……なにを抽出してくるか
   3.分類
   4.症例分析
   5.成長分析
   6.機能分析
   7.治療方針の立案
 3 治療学
   1.総論
   2.各論(治療例の提示)

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【監修者略歴】
黒田敬之 くろだたかゆき
 1936年 宮崎県に生まれる
 1961年 東京医科歯科大学歯学部卒業
 1965年 東京医科歯科大学大学院歯学研究科博士課程修了
 1974年 東京医科歯科大学歯学部助教授
 1981年 同大学歯学部教授(歯科矯正学第二講座)
 1999年 同大学大学院医歯学総合研究科教授(顎顔面矯正学分野)

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