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ゼロから見直す根尖病変 基本手技・難症例へのアプローチ編

倉富覚 著
定価 9,900円 (本体 9,000円+税10%)
  • 総頁数:160頁 / カラー
  • 判型:A4判変
  • 発行年月:2017年1月
  • ISBN978-4-263-44485-6
  • 注文コード:444850

●発行以来大好評『診断・治療コンセプト編』! この続編がこのたび堂々完結!

内容紹介

●「診断・治療コンセプト編」に続く本書では,実際の「手技」に焦点を絞り,起炎因子の病原性を減弱させるオーソドックスで結果が良好な術式を呈示しました.
●あわせて,難症例対応のポイントを解説しています.

完結なった本書シリーズは,まさに根尖病変が治らず,壁にぶつかったとき,道しるべとなる内容です.

本書のパンフレットはこちら(PDFファイル 約6.47MB)

序文

はじめに
 「診断なくして治療なし」わが師,下川公一先生(北九州市ご開業)の名言である.これは歯科治療全般に当てはまることであるが,特に歯内療法の分野では,「診断」が治療の成功のカギを握っていると感じることが少なくない.また,病理組織学的考察を背景とした歯内療法の「治療コンセプト」を自身のなかで確立しておくことも大切である.そして治療を開始するにあたっては,起炎因子の除去に向け,あらかじめ戦略を立てることが重要である.そのためにはまず,歯種ごとの「解剖学的特徴」を把握しておかねばならない.これらに関しては,前著『診断・治療コンセプト編』で詳しく解説させていただいた.
 しかし,いかに的確な「診断」を下せたとしても,実際に起炎因子を除去できなければ,根尖病変を臨床的な治癒に導くことはできない.われわれ歯科医師は,「診断の名医」であるだけでは開業医として失格なのである.それは海外で歯科医師が内科医ではなく,外科医に分類されていることからもわかる.本編では実際の「手技」に焦点を絞り,根管内起炎因子の病原性を減弱させる手順を解説させていただく.比較的オーソドックスな方法が多く,歯内療法のTRENDとは異なるかもしれないが,著者が信念をもって継続し,よい結果が得られている術式である.
 歯内療法は一生懸命に行ったからといって,必ずしもよい結果が出るものではない.根尖病変が治らず,壁にぶつかったときには,えてして目新しい器材や術式に飛びつきたくなるが,一度自身のコンセプトと術式を0ゼロにリセットしてみてはいかがだろうか.先入観を捨て,客観的に自己を見直したときに,何かみえてくるかもしれない.その一助になれば幸いである.
 2016年12月
 倉富 覚、

目次

 はじめに
Chapter 1 抗原の徹底除去のポイント
 1.再治療歯への対応─ポストコアの除去
  1)メタルコアの除去
  2)既製ポストの除去
  3)ファイバーポスト
 2.しつこい敵─ガッタパーチャポイント
 3.なぜ,アクセスキャビティ(髄腔開拡)が重要なのか
  1)根管の見逃しをなくすために
  2)スムーズなネゴシエーションのために
  3)繊細な手指感覚を得られるように
  4)ファイルをしならせて使用できるように
  5)本来の根管形態を壊さないように
  6)効率化をはかり,根管充填の操作をしやすくするために
 4.前歯部でのアクセスキャビティの形成
 5.大臼歯部でのアクセスキャビティの形成
 6.根管形成のステップ
  Chapter 1のポイント
Chapter 2 根管消毒&根管充填
 1.根管洗浄
  1)根管内の微生物や削片などを洗い流して除去するため
  2)残存有機質とスメア層を化学的に除去するため
  3)象牙細管を開口させ,貼薬効果を高めるため
 2.根管貼薬
 3.根管充填
  1)根管充填の時期
  2)根管充填のステップ
  Chapter 2のポイント
Chapter 3 難症例へのアプローチ
 1.いわゆる難症例と考えられる要因
 2.エンド・ペリオ病変
  エンド由来の根分岐部病変
 3.外部吸収
 4.著しい歯根吸収
 5.著しい彎曲根管
 6.穿孔
 7.破折器具
 8.根尖病変を有する根尖閉鎖歯
  Chapter 3のポイント
Chapter 4 外科的歯内療法と歯根嚢胞へのアプローチ
 1.外科的歯内療法の適応症と術式選択
 2.歯根破折
 3.根尖付近の穿孔
 4.根尖孔外の起炎因子
 5.根尖部フェネストレーション
 6.セメント質剥離
 7.歯根嚢胞へのアプローチ
  1)非外科的アプローチ
  2)外科的アプローチ
  Chapter 4のポイント
Chapter 5 経過観察の重要性
 1.メインテナンスに入る前に─治療結果の説明
 2.診断へのフィードバック─根管充填は歯内療法のゴールではない
 3.定点観察
 4.失敗症例にこそ学ぶべきことがおおいにある
 5.歯科治療は経験学
 6.長期経過観察が可能になる院内環境づくり─医院の総合力が大事!
 7.治療経過こそがゆるぎない証拠だ
 8.治したいという情熱があればこそ

 Epilogue 文献 索引

 下川先生至言集
  触られた瞬間に患者さんはわかる
  俺を感動させるようになれ!
  東大の問題を1日かけて解けたとしても,合格はできんのぞ!
  脇の甘いやつに一流選手はいない
  歯科オタクになるな
  まねすると決めたら徹底的にやれ!中途半端が一番いかん
  エンドがうまくなりたいのなら,綿栓を自分で巻け!
  シーラーが販売中止になるよりも,チーフが寿退社することのほうが問題
  経基臨塾
  患者さんにいわれる前に気づけ!
  辞書を読書しろ
  人の話を聞くときはネクタイをしとけ
  歯科界のジェンナー
  診断能力と説明能力
  だんだんよくなる法華の太鼓
  自分が行った処置の治癒判定は,一番嫌いな歯医者がやった症例だと思ってやれ!
  俺がお前に厳しくしたのは・・・

 コラム
  メタルコア
  マイクロスコープの世界
  マイクロスコープ導入に踏み切るまで~宝くじが当たったら
  術者と患者さんのポジション
  側枝に対する考え方
  根管治療中のテンポラリークラウン装着のメリット
  ガッタパーチャポイントの規格性
  MTA系セメント
  歯内歯
  さあ,お前の罪を数えろ!

書評

本書の書評をご覧いただけます!

書評:松井宏榮 先生 (『歯界展望』2017年5月号掲載 PDFファイル:約947KB)
書評:安東俊夫 先生 (『補綴臨床』2017年5月号掲載 PDFファイル:約878KB)

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
倉富 覚、【くらとみさとし】
 1996年 九州大学歯学部 卒業
 同 年 北九州市門司区 山内歯科医院 勤務
 1998年 北九州市小倉北区 下川歯科医院 勤務
     北九州市若松区 木村歯科医院 勤務
 2001年 北九州市小倉南区 川崎歯科医院 勤務
 2003年 現在地にて開業

北九州歯学研究会
日本歯周病学会歯周病専門医
日本臨床歯周病学会認定医,インプラント認定医
日本顎咬合学会指導医
日本歯内療法学会会員
日本審美歯科協会
SG金曜会
スタディグループR
経基臨塾

くらとみ歯科クリニック

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