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新編5分でできる口腔ケア
介護のための普及型口腔ケアシステム

角保徳 編著
定価 2,640円 (本体 2,400円+税10%)
  • 総頁数:136頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2012年9月
  • ISBN978-4-263-44373-6
  • 注文コード:443730

口腔ケアで困ったときにはこの一冊!
――誰でもできる口腔ケア実践のための必読の書!

内容紹介

●看護師や介護者が安心して省力的・科学的な口腔ケアを行ううえで,知っておくべき基礎知識と手技,実践方法をやさしく解説!
●本書で紹介している要介護者のための口腔ケア法(介護のための普及型口腔ケアシステム)は,だれでも5分ででき,安全かつ効果的です.
●ベストセラーとなった前著の口腔ケアシステム確立後,さまざまな場面で生じた要介護者の口腔の問題を再考し,その問題に対してどのように口腔ケアを実施してくのかについても解説.どんな現場においても,困ったときに「これさえあれば」という1冊です.
●口腔ケアの実践を困難に思われている介護職・看護職の方々にはぜひともお勧めしたい一冊! 歯科医師,歯科衛生士の方々は,他職種への指導時などにお役立てください.また,専門性と自信をもって医療・介護の現場に出ていくための姉妹本“歯科医師・歯科衛生士のための専門的な口腔ケア”もお勧めです.

本書のパンフレットはこちら(PDFファイル 約3.31MB)

序文

はじめに
 わが国は世界に類をみない超高齢社会を迎えており,高齢化の進展,疾病構造の変化,医療技術の進歩,国民の価値観の多様化などにより,医療・介護に求められるものは高度化・多様化しています.超高齢社会を迎え,QOLの視点から高齢者の口腔機能の維持・向上が重要になり,口腔ケアは単にう蝕や歯周病などの口腔疾患の予防的手段ではなく,全身疾患の改善や健康増進のための一環と考えられるようになってきました.このような背景のもと,病院,施設,看護・介護の現場では口腔ケアはたいへん重要視されています.口腔ケアを必要な行為として位置づけ,普及させていくことが看護師や介護者に求められています.
 要介護高齢者の全身状態や口腔内の状態は千差万別で,口腔ケアには困難を伴います.要介護高齢者の口腔ケアは,歯科医師・歯科衛生士が専門的口腔ケアを行うことが望ましいといわれてきました.しかし,現実には多くの看護・介護の現場では看護師や介護者などが全身的なケアに加え,口腔ケアにも関与しているのが現状です.看護・介護の現場でも,口腔ケアを必要とする患者の増加,チームアプローチの中での歯科医師・歯科衛生士による専門的口腔ケアとの連携の必要性などの構造変化が現れています.
 筆者が口腔ケアを始めて約20年が経ちます.当初は診療報酬や介護報酬もない状態でなかなか周囲の理解が得られませんでしたが,こうした構造変化の趨勢のなかで,最近では病院や看護・介護の現場で口腔ケアの普及が進み,平成22年にみられたような訪問歯科衛生指導料の診療報酬上の評価,あるいは平成24年には周術期に限定されているとはいえ,病院での口腔ケアが診療報酬で評価されたことは大変嬉しいことです.
 本書は,2004年に発行した「5分でできる口腔ケア 介護のための普及型口腔ケアシステム」以降,現在までの取り組みをまとめる発展版として,新たに伝えたい考え方や実践例を加筆したものです.また,本書は2012年に発行した『歯科医師・歯科衛生士のための専門的な口腔ケア~超高齢社会で求められる全身と口腔への視点・知識~』との2部作です.『歯科医師・歯科衛生士のための専門的な口腔ケア~超高齢社会で求められる全身と口腔への視点・知識~』は歯科医師・歯科衛生士向けの専門的口腔ケアの書籍として,本書は看護師や介護者向けの普及型口腔ケアの書籍として,あわせてご覧いただければと思います.この2冊の書籍をご活用いただき,口腔ケアの普及に少しでも貢献できればと考えています.日々現場でご活躍されている皆様のご参考になれば幸いです.
 2012年9月
 角 保徳

目次

実践編
口腔ケアシステムの実践
 (角 保徳)
基礎編
口腔ケアはなぜ行わなくてはならないの?
 (角 保徳)
 1.加速する高齢社会と要介護高齢者数
 2.要介護高齢者の口腔の現状
 3.口腔と全身の健康
 4.口の状況からみた口腔ケアの必要性
 5.機能回復を目指す口腔ケア
 6.中高年者の口腔ケアの実践
 7.口腔ケアの効果
口腔ケアをとり巻く社会的現状と問題点
 (角 保徳)
 1.要介護高齢者の口腔自立度
 2.口腔ケアの普及状況
 3.口腔ケアが普及しない原因
 4.介護保険における口腔ケアの位置づけ
 5.介護者・看護師の口腔ケアの認識と現状
 6.在宅介護者の口腔ケアの認識
口腔ケアを行うために必要な基礎知識
 (角 保徳)
 1.全身状態の確認
 2.口腔ケアに影響を与える全身疾患
 3.口腔ケアに必要な情報収集の手順
 4.口腔内の状況の把握
 5.口腔ケアを行うときの体位
 6.口腔ケア実施上の心理的な注意事項
 7.口腔ケアを実践するときのその他の注意点
 8.口腔ケアの後処理・口腔ケア用品の消毒,取り扱い
 9.口腔ケア用品
認知症の患者さんに対する口腔ケア
 (渡邊 裕)
 1.認知症とは
 2.口腔ケア時の問題点
 3.口腔ケアに際して注意すること
周術期における口腔ケア
 (渡邊 裕)
 1.周術期における口腔ケアの必要性
 2.人工呼吸器関連肺炎と術前からの口腔ケア介入
 3.症例
がんの患者さんに対する口腔ケア
 (渡邊 裕)
 1.がん治療における口腔に関連した合併症について
 2.がん治療における口腔の健康維持の重要性について
 3.がん治療における口腔ケアの実際
終末期(緩和ケア)の口腔ケア
 (渡邊 裕)
 1.がん終末期
 2.がん以外の終末期
人工呼吸管理中の患者さんに対する口腔ケア
 (外木守雄,渡邊 裕)
 1.気管挿管中の口腔の状態
 2.人工呼吸器関連性肺炎
 3.気管挿管患者に対する口腔ケアの実際
歯科医師・歯科衛生士が行う専門的口腔ケアとはどんなもの?
 (角 保徳)
 1.専門的口腔ケアと普及型口腔ケアの関係
 2.専門的口腔ケアの定義
 3.段階的な口腔管理法
 4.専門的口腔ケアでは何をする?
 5.専門的口腔ケアの効果
コラム
 ・国立病院機構口腔ケアマニュアルにおける“ 口腔ケアシステム” の導入(岩渕博史)
 ・口腔ケアを含めた退院(在宅)支援への取り組み(渡邊 裕)
 ・インプラントと要介護高齢者の口腔について(渡邊 裕)
 ・咽頭および気管内吸引について(制度と実際の吸引方法,注意点について)(渡邊 裕)

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【編者略歴】
角 保徳【すみやすのり】
 1981年 東京医科歯科大学歯学部卒業
 1985年 名古屋大学大学院医学研究科修了(医学博士)
 1986年 名古屋大学医学部助手
 1990年 名古屋大学医学部講師
     小牧市民病院歯科口腔外科部長
 2004年 国立長寿医療センター先端医療部口腔機能再建科医長
 2010年 独立行政法人国立長寿医療研究センター病院先端診療部歯科口腔外科医長
 2011年 国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター歯科口腔先端診療開発部部長
     東京歯科大学客員教授
     松本歯科大学客員教授
     東京医科歯科大学非常勤講師
     九州大学非常勤講師
     長崎大学非常勤講師
     徳島大学非常勤講師
     朝日大学非常勤講師
     鶴見大学非常勤講師

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