やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

2,860円(税込)
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J. of Clinical Rehabilitation
34巻8号
骨転移のリハビリテーション ─update

定価 2,860円 (本体 2,600円+税10%)
  • 総頁数:100頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2025年7月
  • 注文コード:083408
  • 雑誌コード:03297-07

内容紹介

≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など,リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ,最新の知識・情報を紹介.臨床でのステップアップを実現する,多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●骨転移は、がん患者にしばしば生じる合併症であり、疼痛や骨折、麻痺などが移動機能を著しく損なう。これにより生活の基盤が脅かされ、リハビリテーション実施においても高いリスク管理が求められている。
●2022年改訂の『骨転移診療ガイドライン』では、リハビリテーション医療の早期からの関与が明確に位置付けられ、包括的な対応の必要性が強調されている。
●本特集では、骨転移のリハビリテーションに関する最新の知見を、多職種の専門家による視点から解説。入院から在宅にわたる実践的な内容を網羅している。読者にとって、日々の臨床に即した知見のアップデートに資する構成となっている。

序文

特集にあたって
 がん治療は,近年,その診断技術の向上,集学的な治療の実施,免疫チェックポイント阻害薬やがん遺伝子治療等,新しい治療の登場により飛躍的に進歩し,生存率が向上している.この生存率の上昇により,がん患者がいかにがんと共存し,それぞれ望むスタイルで日常生活を送ることができるかが大きな課題となっている.がんのリハビリテーション医療は,患者の要望を尊重した生活の質の維持に重要な役割を果たしている.
 がん治療ではさまざまな合併,併発症を生じるが,骨折や疼痛を伴いやすい骨転移は生活維持を困難とする大きな問題の1つである.特に下肢,脊椎の骨折や脊髄圧迫による麻痺の発生は,生活の基盤となる移動を障害し,リハビリテーション医療を進めるうえでもさまざまな対応が必要となる.本誌では,2016年に「転移性骨腫瘍のリハビリテーション(第25巻第2号)」にて,診断と治療,リスク評価と管理,骨関連事象への対応,補装具療法,リハビリテーションプログラム等を特集した.また,同時期の2015年に発刊された『骨転移診療ガイドライン』は7年ぶりに改訂され,改訂第2版が2022年出版された.本ガイドラインでは,局所療法,薬物療法,リハビリテーション医療・装具,マネージメントの4領域の同時介入の必要性が新たに盛り込まれ,リハビリテーション医療が早い時期から重要な役割を担うことが期待されている.
 本特集は,骨転移のリハビリテーションの最新の状況について,その知識や認識をアップデートする機会になればと考え,豊富な臨床経験をもつ多職種の先生方に,入院から在宅まで具体的な対応について,解説していただいた.篠田裕介先生には骨転移のリハビリテーションの基本的な考えについて,『骨転移診療ガイドライン』の改訂のポイント,骨転移カンファレンス,骨折や麻痺のリスク管理を含めて解説いただいた.立松典篤先生には,理学療法の視点から,理学療法施行上の注意点とリスク管理,疼痛がある場合の対処,退院支援まで幅広く解説いただいた.阿瀬寛幸先生には,作業療法の視点から,作業療法施行上の注意点とリスク管理,疼痛がある場合の対処,脊椎骨転移による脊髄麻痺を伴う場合のアプローチ,生活再建や自宅復帰への援助について具体的な症例を含めて解説いただいた.長谷川友美先生には看護の視点から,骨転移をもつ患者のつらさとその支援,「患者力」を引き出すかかわり方,骨転移に関するキャンサーボード,在宅療養での「暮らしの支援」の重要性について解説いただいた.安池純士先生には,在宅医療の視点から,地域での生活のQOLとアドバンスケア・プランニング(ACP)の重要性,在宅診療での実態とその課題について,現場の第一線の状況について解説いただいた.
 本特集の内容が,読者の皆様方の骨転移のリハビリテーションの臨床現場における実践に役立ていただければ幸いである.
 (編集委員会 企画担当:和田 太)

目次

特集 骨転移のリハビリテーション─update
 特集にあたって(和田 太)
 骨転移リハビリテーション診療の進め方(篠田裕介)
 リハビリテーション―理学療法の視点から(立松典篤)
 骨転移の作業療法(阿瀬寛幸)
 骨転移がある患者の“生きる力”を支える看護
  ―その人らしさとエンパワメントの視点から(長谷川友美)
 地域での支援―在宅医療の視点から(安池純士)

TOPICS 変わりゆく精神科医療~リハビリテーション医療とのコラボレーションを考える~
 (北村 立)

連載
リハなひと
 リハビリ当事者 高橋尚子さん

巻頭カラー デジタルフロンティア:次世代技術の展望
 2.XR技術による身体性システムへのアプローチ
  ―中枢神経損傷後の運動麻痺治療として―(金子文成)

ニューカマー リハ科専門医
 (前田護友)

最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで
 14.Modified Barium Swallow Impairment Profile(MBSImP)(粟飯原けい子)

知っておきたい! がんサポーティブケア
 7.がん治療における皮膚障害(清原祥夫)

おさえておきたい転倒・転落予防の基本知識と現場での応用
 10.セッティング別の転倒・転落の予防と対策:(2)術後(鎮痛薬等)(榎本貴一)

“こんなときどうする?” リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決! 令和版
 形態変更・スキルアップ編(5)リハビリテーション病院を新設したい(武居光雄)

障害福祉サービスとリハビリテーション
 11.就労定着支援(武原 格)

回復期リハビリテーション病院・チームでキャリアアップ―私たちの院内研修
 2.嚥下障害(石井 暁)

リハビリテーション関連学会に行ってみよう!
 2.日本スティミュレーションセラピー学会(安保雅博)

臨床研究
 転倒前骨折と考えられた非定型大腿骨骨折の5症例(岡田 順 田口潤智・他)

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