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27巻8号 2018年7月号
特集 慢性心不全患者のリハビリテーション−医学的管理と地域でのケア
特集にあたって
 心臓リハビリテーション(以下リハ)の重要性はリハスタッフに浸透しつつある.特に,急性冠症候群,開心術後,大血管のリハについては,リハ科,循環器科,心臓血管外科,看護師,薬剤師,管理栄養士,ソーシャルワーカー等,多職種連携により専門的,積極的な包括的心臓リハアプローチが実施されるようになってきた.
 一方,本特集号の対象である慢性心不全症例については,急性期病棟だけでなく,回復期病棟や地域包括ケア病棟,通院や往診例と,施設種類に関係なく多くの患者が存在しているにもかかわらず,その重要性や具体的リハ内容が十分に認識されているとはいえない.心不全患者数は高齢化率の増加とともに爆発的に増加し「心不全パンデミック」とよばれ,医療現場のみならず,医療行政,医療経済における大きな課題となっている.本誌読者の施設にも,慢性心不全で入退院を繰り返す方が何人かおられ,顔が思い浮かぶのではないだろうか.それらの方々は,いずれ心不全の終末期を迎えてゆくことになる.
 本特集は,普段心臓リハに積極的に携わる頻度の少ない医師,リハスタッフを読者として想定させていただいた.臨床現場で解釈できるよう,苦手意識のある病態,評価,検査についても簡潔明瞭に解説していただいている.また,2017年7月に公開された日本心臓リハビリテーション学会の「心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム」については,プログラム内容,その実践方法を取り上げていただき,明日からの臨床に役立つものとなっている.
 現在の病院機能分類では,慢性心不全患者の,急性期,回復期,維持期とすべての時期について十分介入できる施設は少ない.十分な心臓リハが継続できているのは,外来心臓リハを実施しているごく一部施設と思われる.心臓リハでは,脳卒中地域連携パス症例とは異なり,かかりつけ病院に入退院を繰り返しながら直接自宅退院することが多い.したがって,在宅スタッフとの連携がより重要となってくる.今回,在宅スタッフを含めた職種が連携してゆく契機となるよう,在宅期のケアについても解説していただいた.慢性心不全患者の包括的リハを充実させていくためには,今後多くの課題をクリアしていく必要がある.本特集が心臓リハに携わる多くの医師やリハスタッフに活用されることを願っている.(編集委員会)
目 次
慢性心不全の病態と疾患管理  小笹寧子
慢性心不全の評価  立石裕樹,矢野雅文
「心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム」の概要  井澤英夫
「心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム」に準じたリハビリテーションプログラム グラム  高橋哲也藤原俊之・他
在宅における多職種連携  五十嵐葵,池亀俊美
新連載
巻頭カラー  医療職に知ってもらいたい 移動・移乗補助用具 
1.段差昇降機  河合俊宏 
医療的ケア児・重症心身障害児(者)への在宅地域生活支援 
1.医療的ケア児を対象とした小児等在宅医療の提供について  堤翼 
リハビリテーション医療が支える障がい者スポーツ―現状と課題 
1. オーバービュー:障がい者がスポーツとかかわるために  陶山哲夫田島文博・他 
連載
ニューカマー リハ科専門医 
  里宇文生 
リハビリテーションにおける教育論 
6.入院中の子どもへの教育─教育が病気のある子どもにできること  副島賢和 
地域医療の最前線! リハ科クリニック7days 
おはようクリニック  佐々木透 
生殖医療・妊孕性温存・出生前診断の今 
3.脊髄損傷者の性機能と生殖機能  岩端威之,岡田弘 
基礎研究がリハビリテーション医療を変える 
4.脊髄損傷者における体温調節反応の基礎研究から明らかになったこと  上條義一郎 
歴史への誘惑 
第55回 日本学として庶民に浸透した国学の広がり  江藤文夫 

臨床経験 
嚥下機能改善手術が著効したワレンベルグ症候群の1例  陳輝,柴田斉子・他
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慢性心不全患者のリハビリテーション
27巻8号 2018年7月15日
月刊(B5判,100頁)
定価 2,592円(本体 2,400円+税8%)
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雑誌コード:03297-07
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