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26巻7号 2017年7月号
特集 痙縮をいかに治療するか−最適な治療法選択のために
 脳卒中や脊髄損傷をはじめ中枢神経に障害を及ぼす疾患においては,錐体路が障害されると運動麻痺のみではなく,痙縮を合併する.痙縮は筋緊張の亢進により関節変形や疼痛の原因となることもあり,活動能力の低下につながり,日常生活を行っていくうえで障害となることも多い.そのため,リハビリテーション(以下リハ)医療の治療目的の中心である活動能力の向上を目指すためには,痙縮に対していかに対応し,どのような戦略のもと治療していくかが非常に重要となる.
 痙縮に対しては,以前より運動療法,装具療法,物理療法,神経ブロック,手術療法等さまざまな治療法が行われてきた.さらに,ボツリヌス毒素による神経筋伝達遮断作用を利用し痙縮の改善を図るボツリヌス治療は,近年,多くの施設で行われるようになり,その有効性についても数多く報告されている.また,中枢神経における抑制性の神経伝達物質であるバクロフェンの髄腔内投与により痙縮を軽減させるITB 療法についても,新しい痙縮治療としていくつかの施設で取り組まれており,その効果についても報告されている.
 このように,現在,痙縮には数多くの治療法がある.それぞれの治療法は異なった特徴を持っており,適切に使用すれば非常に有効なうえ,適切に組み合わせることによってさらに効果的な治療にもなる.しかし,適応を間違うと効果がないばかりかマイナスの作用を示すこともある.つまり,痙縮に対し最も効果的な治療を行うためには,それぞれの治療法の特徴を理解し,これらの治療法を適切に選択して実施することが重要となる.
 そこで本特集では,痙縮に対する最適な治療法選択の判断に役立てることを目的として,痙縮治療において豊富な経験を持つ先生方に,できるだけ多くの痙縮治療法について,治療の目的,適応,実践方法,問題点等を解説していただいた.まず,「痙縮とリハビリテーション上の問題点」として痙縮による障害やリハ上の問題点等について解説していただき,続いて「痙縮に対する運動療法」「痙縮に対する装具療法」「痙縮に対する物理療法」「痙縮に対する神経ブロック療法」「痙縮に対するITB 療法」「痙縮に対する手術療法」と多くの痙縮治療について解説をいただいた.
 さまざまな身体部位の痙縮により起こる活動障害等に対し,どのような痙縮治療を選択したらよいのか判断に困っているリハ医療者もたくさんいるのではないかと思われる.そのような方々にそれぞれの痙縮治療の適応や問題点等の特徴について知っていただき,適切な治療法の選択と実施のために本特集が少しでも役立てれば幸いである.(編集委員会)
目 次
痙縮とリハビリテーション上の問題点  中馬孝容 詳細
痙縮に対する運動療法  内山侑紀,道免和久 詳細
痙縮に対する装具療法  南里悠介,浅見豊子・他 詳細
痙縮に対する物理療法  山口智史 詳細
痙縮に対する神経ブロック療法  松嶋康之佐伯覚 詳細
痙縮に対するITB療法  池田巧,外村仁 詳細
痙縮に対する手術療法  幸田剣,西田秀樹・他 詳細
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痙縮をいかに治療するか
26巻7号 2017年7月15日
月刊(B5判,100頁)
発行時参考価格 2,400円
注文コード:082607
雑誌コード:03297-07
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