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25巻4号 2016年4月号
特集 発達障害児を診る−初診からフォローアップまで
特集にあたって
 2007 年国連総会において,毎年4 月2 日を「世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)」とすることが決議された.わが国でも日本実行委員会が組織され,4月2〜8 日を発達障害啓発週間に定め,さまざまな催しが開催されている.青でライトアップされた各地のランドマークを目にされた方も多いだろう(“Light It Up Blue”).そのひとつ,春の夜空に青く浮かぶ東京タワーはとても印象深い.
 発達障害者支援法が施行(2005 年)されてから11 年が経過した.教育においても2007年度から特別支援教育が開始された.発達障害が法律上障害として位置づけられ,支援の対象となったことは大きなトピックスだった.その対象は「学習障害,高機能自閉症,注意欠陥多動性障害など」とされ,知的障害を伴わない対人関係や社会適応に問題のある児・者への支援体制は拡充されつつある.また,アメリカ精神医学会によるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)の改訂(第5 版,2013 年)においては,広汎性発達障害から「自閉症スペクトラム」という自閉性の連続体を仮定した診断名が用いられることとなった.
 臨床現場において発達障害への認知は高まってきているものの,その対応については多くの課題がある.社会的支援体制や障害の概念が変化する中で,親が発達障害を疑い,あるいは健診でスクリーニングされ,医療機関を受診する児は増加傾向である.さらに,児の成長に伴い生じる新たな問題への対応や,行政・学校との連携等,二次障害を予防するため長期的なフォローアップも不可欠である.従来の診療科別や医療・教育・福祉等で分割された役割分担では,到底十分とはいえない.地域ごとの支援のネットワーク作りが基盤として必須である.児が社会適応する過程で支援するすべての職種が,発達障害についての知識や対応の基本を共有することが求められている.
 本特集は発達障害児にかかわる,もしくはこれからかかわろうとする臨床家が,その定義および診断・治療について,基礎を学ぶことを目的に企画された.オーバービューでは橋本圭司先生に,概念から支援の課題・展望まで幅広く解説いただいた.和田勇治先生には評価と診断について,原 郁子先生には治療の実際とフォローアップについて実践に則したポイントを解説いただいた.事例として未就学児・就学児への支援の実際を,それぞれ田中康雄先生と汐田まどか先生に紹介いただいた.いずれも診断・評価から総合的対応まで,エッセンスが盛りだくさんである.コラムには小原愛子先生らに,最新のテーマである特別支援教育成果の評価について寄稿していただいた.
 本特集が発達障害児の特性を深く印象づけることで,読者の皆様がさらに関心を高め臨床に臨んでいただければ幸いである.(編集委員会)
目 次
オーバービュー:発達障害とは何か  橋本圭司 詳細
評価・診断の実際  和田勇治 詳細
治療の実際とフォローアップ  原郁子 詳細
実践例@ 未就学児への支援  田中康雄 詳細
実践例A 就学児(特別支援教育)への支援  汐田まどか 詳細
コラム:特別支援教育における評価と課題―SNEAT開発の背景  小原愛子,韓昌完・他 詳細
新連載
障害者福祉に基づく社会参加支援 
1.機能訓練の役割  杉原勝宣 
わたしの町の地域包括ケア 
1.京都式地域包括ケアシステムと地域リハビリテーション・コーディネータの重要性  武澤信夫 
連載
カラー/目で見るシリーズ  動画で見る リハビリテーションロボットの臨床応用の実際 
4.歩行練習アシスト(GEAR)  平野哲,才藤栄一・他 
ニューカマー リハ科専門医 
  安永雅 
再生医療の進歩と臨床応用 
4.軟骨再生−アテロコラーゲンゲル包埋自家培養軟骨細胞移植  生田祥也,安達伸生・他 
骨折リエゾンサービスでのリハビリテーション 
4. 骨折リエゾンサービス(FLS)でのリハビリテーション医のかかわり  池田聡 
リハビリテーション用語の起源を訪ねる 
Chaddock反射  蜂須賀研二 
地域医療の最前線! リハ科クリニック7days 
てらおかクリニック(長野県佐久市)  寺岡史人 
リハ研究の進め方・まとめ方―これから始める人と今さら聞けない人のために 
II章 倫理と利益相反―倫理委員会への書類提出と研究承認まで
2.研究倫理を効果的に学ぼう―倫理講習  志波直人 
歴史への誘惑 
第28回 石川島人足寄場と長谷川平蔵  江藤文夫 
臨床研究 
回復期リハビリテーション病棟における超高齢脳卒中患者の検討  船越政範,鈴木尚

学会報告 
第39回 日本高次脳機能障害学会学術総会  原貴敏
臨床経験 
全足趾過伸展に対し,エコーガイド下ボツリヌス療法が功を奏した脳卒中の一例  広松聖夫
発達障害児を診る
25巻4号 2016年4月15日
月刊(B5判,100頁)
発行時参考価格 2,400円
注文コード:082504
雑誌コード:03297-04
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