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特集 靴・靴型装具・足装具の処方と注意点−足元からのリハビリテーション
20巻12号 2011年12月15日 p.1102-1108
特集 靴・靴型装具・足装具の処方と注意点−足元からのリハビリテーション 足と靴のバイオメカニズム的考察 井口傑
1)至誠会第二病院足と靴の医療センター
キーワード  バイオメカニクス 足 靴 歩行
内容のポイント Q&A  
Q1 人間はなぜ靴を履くようになったか?
 人間が靴を履く理由として,足の保守,機能向上,装飾があげられる.靴は足を地面の硬さや凹凸,熱さ冷たさや,暑さ寒さから保守している.また,ランニング・シューズや登山靴のように,足の機能向上に役立っている.さらに,衣服と同様,美や権威の象徴としての役割をもつ.
 しかし,「なぜ,靴を履くようになったか?」と尋ねられれば,人間が足を守ってでも歩いていかねばならない事情が,生じたからであろう.
Q2 足の構造と靴の関係は?
 足は,数多くの小骨が連結した構造で,地面の凸凹,傾斜に足底を密着させる柔軟性と,片持ち梁として全体重を支えられるほどの剛性を併せもつ.
 靴は足と地面の間に介在し,ヒールは衝撃を吸収する粘弾性をもち,靴底は足底圧を平均化させるために平らで硬く,踏み返し時に足に合わせて屈曲する構造をもつ.甲革は足を外気から守る.
 「関係は?」と問われれば,互いの許容性にもたれ合う仲といえる.
Q3 歩行中の足は靴のなかでどうなっているのか?
 足の形状,物性は,歩行によって大きく変化する.靴を履くと,足は周囲から圧迫される.また,床からの反力は,靴底を介して加わるので,靴底の形状,物性により,変わる.
 荷重を受けた足は,伸びて広がるので,靴からの反力で押される.適切な捨て寸があれば趾や踵が痛みを感じることはない.幅はボールで最も広がり圧迫され,余裕がないと痛む.しかし,適度の捨て寸と余裕が必須だといっても,あり過ぎると,足が靴のなかで泳いでしまい,踵が浮いて歩きにくい.
Q4 適切な靴の選び方は?
 夕方,靴屋に行き,足のサイズ(長さとウィズ)を測定してもらい,そのサイズの靴を履いて立ってみる.長さに指1 本分の余裕があり,ボール部でウィズがピッタリし,踵のカウンターが密着していて,アキレス腱が食い込まず,爪が甲革に当たらず,趾が自由に動くことを確かめる.次に踏み返しをして,ボール部で表底が屈曲し,踏まずでへたらず,履き口が笑わない,喉が食い込まない,踵が浮かないことを確かめる.店のなかを歩き回って,前述のポイントを再チェックして,どこも痛くないことを確認する.
特集 靴・靴型装具・足装具の処方と注意点−足元からのリハビリテーション 足と靴のバイオメカニズム的考察 井口傑
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靴・靴型装具・足装具の処方と注意点−足元からのリハビリテーション
20巻12号 2011年12月15日
月刊(B5判,100頁)
発行時参考価格 2,200円
注文コード:082012
雑誌コード:03297-12
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