序
超高齢社会を迎え,歯科訪問診療のニーズはかつてないほど高まっている.しかし,充実した設備が整う外来とは異なる環境や,認知症や脳血管障害などの全身疾患を抱える要介護高齢者への対応など,歯科訪問診療における臨床現場で戸惑いを感じている歯科医師も少なくないだろう.
その理由として,歯科訪問診療の現場では「これまでのセオリーがそのまま通用しない」という問題が大きいことがあげられる.患者の姿勢保持の困難さ,コミュニケーションの壁,限られた治療時間と器材,そして家族や多職種との連携の必要性.そうした数々の制約があるなかで,いかにして安全かつ確実に「最期まで機能を助ける義歯」を提供できるかが,きわめて重要な命題であると感じている.
本書は,月刊『歯界展望』にて連載した「歯科訪問診療における義歯治療~少しでも良い義歯を最期まで~」をベースに,より実践的な内容へと加筆・再構成したものである.印象採得から咬合採得,試適,そして装着後の評価や食事観察に至るまで,現場で役立つノウハウを詰め込んだ.本書が,歯科訪問診療の最前線で義歯治療に向き合う皆様の拠り所となることを願ってやまない.
2026年吉日
執筆者一同
超高齢社会を迎え,歯科訪問診療のニーズはかつてないほど高まっている.しかし,充実した設備が整う外来とは異なる環境や,認知症や脳血管障害などの全身疾患を抱える要介護高齢者への対応など,歯科訪問診療における臨床現場で戸惑いを感じている歯科医師も少なくないだろう.
その理由として,歯科訪問診療の現場では「これまでのセオリーがそのまま通用しない」という問題が大きいことがあげられる.患者の姿勢保持の困難さ,コミュニケーションの壁,限られた治療時間と器材,そして家族や多職種との連携の必要性.そうした数々の制約があるなかで,いかにして安全かつ確実に「最期まで機能を助ける義歯」を提供できるかが,きわめて重要な命題であると感じている.
本書は,月刊『歯界展望』にて連載した「歯科訪問診療における義歯治療~少しでも良い義歯を最期まで~」をベースに,より実践的な内容へと加筆・再構成したものである.印象採得から咬合採得,試適,そして装着後の評価や食事観察に至るまで,現場で役立つノウハウを詰め込んだ.本書が,歯科訪問診療の最前線で義歯治療に向き合う皆様の拠り所となることを願ってやまない.
2026年吉日
執筆者一同
序
Chapter 1 歯科訪問診療にかかわる患者の全身疾患
~3つの機能の診察~
Chapter 2 歯科訪問診療の治療計画
~「医療介護システムと関係職種」と「4つの病期」に対する理解~
Chapter 3 食事観察を義歯臨床に活かす
Chapter 4 歯科訪問診療における概形印象
Chapter 5 歯科訪問診療における部分床義歯設計のポイント
Chapter 6 歯科訪問診療における精密印象(1) 個人トレーの必要性と前処理の重要性
Chapter 7 歯科訪問診療における精密印象(2) 実際の手順について
Chapter 8 歯科訪問診療における顎間関係の決定法
Chapter 9 歯科訪問診療における試適
Chapter 10 歯科訪問診療における義歯装着
Chapter 11 歯科訪問診療における義歯の調整
Chapter 12 義歯の“卒業”について
Column
多職種連携について考える
~Multimorbidityの1つとして歯科疾患を捉える重要性~
跋
Chapter 1 歯科訪問診療にかかわる患者の全身疾患
~3つの機能の診察~
Chapter 2 歯科訪問診療の治療計画
~「医療介護システムと関係職種」と「4つの病期」に対する理解~
Chapter 3 食事観察を義歯臨床に活かす
Chapter 4 歯科訪問診療における概形印象
Chapter 5 歯科訪問診療における部分床義歯設計のポイント
Chapter 6 歯科訪問診療における精密印象(1) 個人トレーの必要性と前処理の重要性
Chapter 7 歯科訪問診療における精密印象(2) 実際の手順について
Chapter 8 歯科訪問診療における顎間関係の決定法
Chapter 9 歯科訪問診療における試適
Chapter 10 歯科訪問診療における義歯装着
Chapter 11 歯科訪問診療における義歯の調整
Chapter 12 義歯の“卒業”について
Column
多職種連携について考える
~Multimorbidityの1つとして歯科疾患を捉える重要性~
跋















