やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

監訳者の序
 「歯科衛生過程」に基づく歯科衛生教育と臨床のバイブル
 本書『歯科衛生士の臨床 原著第11版』は,『The 11th edition of Clinical Practice of the Dental Hygienist』を訳出したものである.すでに原著第4版が1986年に,原著第9版が2008年に日本語訳されて出版されている.
 2012年の春に,原著第9版の出版から4年が経過し,すでに原著第11版が出ていたこともあり,これを新たに日本語訳して歯科衛生士教育・歯科衛生臨床に関係する皆さんに提供したいので協力してほしいとの依頼を医歯薬出版株式会社から受けた.原著第4版・第9版の監訳・校閲をされた石川達也先生にも快諾をいただき,翻訳者の分担や依頼などの作業を進めることになった.原著第9版の翻訳作業と同じように全国歯科衛生士教育協議会をはじめ,歯科衛生士教育に関係の深い多くの皆さまに,そして,気鋭の若林則幸先生,西 真紀子先生にも監訳者として加わっていただき,上梓に至った.
 原著第9版と比較して,人間工学的考え方や対応,Special Needsに関連した部分の充実がなされるなど,本書では5章が追加された.ほかの章についても,内容の見直しや箇条書きの採用,各章末に新たに記された経過記録例など,歯科衛生の臨床で役に立つものとなり,その内容は本書にも反映された.
 米国の保健行政に基づく歯科衛生士の業務を基本に記載されていることから,わが国との歯科医療保健福祉制度や関係法規の違いによる歯科医師・歯科衛生士・歯科助手などの立場と業務範囲など,現在我々がおかれている歯科関係職種のあり方・考え方などとのギャップに戸惑うことも予想されはするものの,歯科衛生士が業務を展開する際に,本書の考え方を参考にすることで,誰でも同じように対象者の歯科保健サービスのニーズをくみ取って,歯科衛生介入を計画し,その成果を評価・判断することでレベルの高いサービスを提供できるようになると思う.この考えは,現在の歯科衛生教育の最も大きな課題ともいうべき「歯科衛生過程」についても,原著第9版ではいささか消化不良と思われた内容が,記載内容の増加とともに,基本としてすべての章で生かされて記載されており,より理解が深まるように改まっている.
 このように,まさに原著第9版の監訳者序にあるように「歯科衛生教育と臨床のバイブル」として,本書も歯科衛生士の教育や臨床などさまざまな場で愛読されるものと思う.
 1986年,2008年と2度の日本語版の出版にあたって監訳・校閲の労をおとりくださった石川達也先生が,本書の完成をお待ちにならず,2014年7月にご逝去された.監訳者の一人として,先生の仕事の一部でも継ぐことができたことに 感謝はしつつも,原著第11版の翻訳の完成をご覧いただけなかったことは,残念の極みである.
 すでに記したように多くの歯科衛生士教育に関係する方々の協力を得て,原著第9版を念頭におかず,全く新たに翻訳にあたったが,原著でも各章で執筆者が異なることもあり,同じ意味であろう用語も,日本語では複数の表記が存在することやいささかの考え方の違いなどから,同じことを表現していると思われる内容であっても,別の訳をあてていただいた箇所もみられ,最終的にはすべての内容に目を通すことで統一に努めた.このため,読者諸兄諸姉にはかなり意訳ではないかと感じられる部分もあろうと思われるがご容赦願いたい.
 最後にご多忙のなか,翻訳をご担当いただいた皆さま,集まりの悪い原稿にやきもきしながら編集作業を続けてくださった医歯薬出版株式会社編集部の皆さんに感謝申し上げ,監訳者の序としたい.
 2015年6月
 監訳者を代表して
 松井 恭平


推薦のことば
 歯科衛生学教育のバイブル
 『Clinical Practice of the Dental Hygienist』は1959年が初版で,最初の日本語版(原著第4版)は,1986年に石川達也先生と栗山純雄先生の監訳によって『歯科衛生士ハンドブック』として紹介され,当時の日本の歯科衛生士教育に大きな影響を与えた.その後改訂を重ね,現在は原著第11版まで出されており,次々にステップアップされていく内容は,まさに充実していく今日の望ましい歯科衛生業務そのものを表しているといえる.
 『歯科衛生士の臨床』として,2005年に翻訳出版された原著第9版は,すでに原著第8版の翻訳を手がけられていた松崎 晃先生,布施祐二先生のご了解のもとに石川達也先生,松井恭平先生,眞木の呼びかけにより,全国歯科衛生士教育協議会のスタッフを多数翻訳に参加させ,章立ての追加や新しい知見も盛り込んだうえに「倫理の観点」(“Everyday Ethics”)などの新企画も取り入れ,最後の資料部分には米国疾病予防管理センター(CDC)による感染予防ガイドラインや米国・カナダの歯科衛生士会が作成した倫理規定の新訳も含めて上梓したものであった.
 わが国の歯科衛生士教育の産みの親,育ての親として全国歯科衛生士教育協議会をつくられた榊原悠紀田郎先生は,今まですべての教育教本を手がけてこられたなかで,常に看護師養成の教本を例にあげられ,歯科衛生士の教本ももっとコンパクトでわかりやすい内容にしなければならないと自戒されていらっしゃったが,Wilkins先生のこの書籍はまさに,一冊で歯科臨床に携わる歯科衛生士に必要なすべての領域の知識と技術の解説を適確に表現されたハンドブックといえる.
 もともとわが国の歯科衛生士教育は,第2次世界大戦後に米国を模範としてつくられ,1948(昭和23)年歯科衛生士法が制定され,翌年から養成が始まった経緯があるので,当初は米国流であったが,わが国の諸事情と米国の違い,特に医療保険制度や保健行政の違いもあり,少しずつ日本独特の歯科衛生士業務になってきたように思われる.その後,わが国では1986(昭和51)年に教育年限がこれまでの1年制から2年制に統一移行され,さらに2010(平成22)年4月からは教育年限が2年制から3年制になり,医療,保健,福祉の面でも治療志向から予防志向に転換を求められるなか,歯科衛生士への期待が幅広く推進されてきた.歯科衛生業務の必要性・重要性などの認知が社会的に進み,Dental Hygieneの考え方がさらに浸透し,よりよい口腔環境に基づく健康の維持に役立つ方向に向かうことが期待される.
 歯科衛生士教育の大きな変革期にあたる現在,養成校の現場教育が授業要綱からベーシック・モデル・カリキュラムへ,そしてモデル・コア・カリキュラムへと大きく変わりつつあるなかで,歯科衛生過程の新しいステップや医療安全管理を加えた『Clinical Practice of the Dental Hygienist』の原著第11版が新たに翻訳され,『ウィルキンス 歯科衛生士の臨床』として出版されたことの意義は大きいと思う.全国歯科衛生士教育協議会の全加盟校156校に勤務する800名余の教員と臨床・臨地実習を担当する5,000名を越える教育スタッフには,単なるハンドブックではなく,それ以上のバイブルとして活用していただくことを切に願う.
 最後に,本書の上梓に際して,新たな翻訳の労をおとりくださった方々に敬意を表したい.
 2015年6月
 全国歯科衛生士教育協議会
 会長 眞木 吉信


献辞
 『歯科衛生士の臨床 第11版』(The 11th edition of Clinical Practice of the Dental Hygienist)は,本書の第10版で学んだすべての学生および現役歯科衛生士のためのものである.世界の各地においてさまざまな歯科衛生教育プログラムが数多く実施されているが,それらを担当されている指導者の方々のご尽力とご献身に謝意を表したい.
 シアトルのワシントン大学に歯科衛生学科が設立された最初の10年間,ここで歯科衛生を学んだ学生たちには特に感謝している.当時のシラバスはガリ版刷りであり,もとはといえば,授業に使用する学習教材の必要性から本書が生まれることとなったからである.
 Esther M.Wilkins


序文
 歯科衛生士は口腔ヘルスケアのスペシャリストであり,その職業的目標は,歯科疾患の予防や抑制,ならびに口腔と全身の健康の維持である.プライマリヘルスケアの専門家として,歯科衛生士は自らの知識と技能を多岐にわたる分野(臨床,教育,研究,公衆衛生,さらには健康増進や疾病予防の支援運動)で活用することが可能である.歯科衛生士は歯科医師およびその他のヘルスケア専門職と連携しながら口腔ヘルスケアを提供することで,全身の健康管理に貢献する.口腔の健康が全身の健康に及ぼす影響が重要視されるようになり,これを受けて歯科衛生士には業務範囲の拡大が求められている.
目的
 第11版の目的は以下のとおりである.
 ・歯科衛生の初学者に対し,エビデンスに基づいた歯科衛生(evidence─based dental hygiene:EBDH)の必要性に関する認識を促す.
 ・専門的職業に就くために必要な技能と知識を身につける.
 ・免許交付試験の勉強に役立てる.
 ・現場に立っている歯科衛生士に新しい知見をもたらし,長きにわたり臨床経験豊富な衛生士には新たな責任を自覚してもらい,エビデンスに基づいた科学的なアプローチを患者へのケアに導入できるよう支援する.
本書の概要
 重要なポイント:『歯科衛生士の臨床 第11版』は,以下の特徴を備えている.
 ・実際的な臨床を考慮して,第2章「エビデンスに基づいた歯科衛生活動」および第3章「効果的なヘルスコミュニケーション」を新設した.
 ・第1章において職業的倫理の重要性を強調し,すべての章にその考えを反映させた.
 ・すべての臨床的処置において術者と患者にとって必要なのは,十分な感染対策を講じることであり,そのための必要事項を網羅した.
 ・第4章,第6章,第7章では,術者と患者のための感染対策と人間工学的ヘルスケアについて触れている.
 ・第II編「歯科衛生活動の予備知識」の最終章は,第8章「情報管理」である.記録は歯科衛生過程における最新の追加事項である(図I─1).
本書の構成
 過去の諸版と同様に,本書「歯科衛生士の臨床」は,歯科衛生過程の順序に一致するように各編が構成されている.第11版は8編から成り,そのうちの5編は歯科衛生過程の構成要素であるアセスメント,歯科衛生診断,歯科衛生計画,介入,評価に関するものである.
 本書はまず,歯科衛生という専門職の概論をとり扱う各章から始まり,さらに術者と患者のための感染対策や人間工学的ヘルスケアといった臨床に備えるための章が続く.最後の第VIII編では,特別な配慮を要する患者に対する歯科衛生過程の適用が解説されている.8つの編の構成は以下のとおりである.
 ・第I編 歯科衛生活動のオリエンテーション
 ・第II編 歯科衛生活動の予備知識
 ・第III編 歯科衛生過程:歯科衛生アセスメント
 ・第IV編 歯科衛生過程:歯科衛生診断と歯科衛生計画
 ・第V編 歯科衛生過程:歯科衛生介入:予防
 ・第VI編 歯科衛生過程:歯科衛生介入:処置
 ・第VII編 歯科衛生過程:歯科衛生評価
 ・第VIII編 歯科衛生過程:特別な配慮を要する患者
 補足的な情報については,付録に収載してある.
 ・付録I 歯科衛生士のための米国歯科衛生士会の倫理規定
 ・付録II カナダ歯科衛生士会の倫理規定
 ・付録III 国際歯科衛生士連盟「倫理綱領」
 ・付録IV 歯科保健ケアにおける感染予防のガイドライン―2003
 ・付録V ヒトの歯の平均サイズ
第11版の特徴
 すべての章においてアップデートがはかられ,大幅に変更された部分もある.各章の特徴は以下のとおりである.
 ・詳細な概要を表示することで,学習や情報検索の迅速化がはかれるようにした.専門的な臨床業務だけではなく,セルフケアを行う患者指導など新しい研究や成果に関係したこの頃の情報の発展の様子から,詳細な概要を掲載した印刷物の圧縮は多忙で負担の大きい学生には,学習上の好結果をもたらす.
 ・各章の冒頭部にキーワードの一覧を掲載し,その章において重要な用語のスペルと定義を示している.それぞれのキーワードは索引にも収載されている.
 ・「日々の倫理的考察」は,学生たちが現実的な業務において生じる問題を認識し,それについて検討する機会を提供している.学生が倫理的な歯科衛生士を目指すのであれば,できるだけ早い段階で倫理的な歯科衛生業務の原則をカリキュラムにとり入れるべきである.この問題については教員や学生からの反響が大きく,過去の版においても常にとり上げられてきた.第11版の改訂にあたり,内容を再検討するとともに,多くは新しいものに変更されている.
 ・「患者指導の要点」は,過去の多くの版においても高評価を得てきた.患者に対して,あるいは患者の家族やその地域社会に向けて,生涯を通じての口腔の健康に関する責任とセルフケアを教える際に,その章ではどこが特に重要であるかを学生たちが把握するための一助となっている.
 ・歯科衛生過程に新しく追加された6番目の「書面化(文書記録)」は重要な項目であり,患者の臨床的なケアのあらゆる過程が記録の対象となる.さまざまな患者の経過記録例を提示することにより,一人ひとりの患者に関して長期保存すべきこのような記録の重要性を学生たちははっきりと自覚することが可能になる.
謝辞
 膨大な量と広範な内容を備えた本書『歯科衛生士の臨床』は,多くの執筆者のご尽力により成り立っている.本書は多くの言語に翻訳されており,世界中の教職者や学生,現役の歯科衛生士からご意見やご示唆を賜っている.いかなるご指摘も,たとえそれが1つの単語に関することでも,あるいは章全体に関するものであっても,これを真摯に受け止めて参考にしたいと考えている.過去の版と同様,この第11版にもご意見やご要望をお寄せいただきたい.
執筆陣への謝意
 各章を改訂あるいは新たに執筆していただいた執筆者,あるいはその他の項目をご担当いただいた方に,まずこれらの方々に謝意を表したい.適切な改訂のために多くの時間を割いていただき,さらに新たな素材や手法に関する文献を検索する労を執られたことに感謝する次第である.
その他の人々への謝意
 K.Vendrell Rankin,DDS(ベイラー大学歯学部テキサスA&Mヘルスサイエンスセンター公衆衛生学講座教授,副学長,認定禁煙治療専門家)には,第33章『タバコを使用する患者』において有用な情報と助言をいただいた.
 Marcia Williams(マサチューセッツ州ニュートン)は優秀なイラストレーターであり,前版に引き続いて今回も多くの図版を担当していただいた.彼女が熱意と意欲をもって新しい図版に取り組み,前版の図を改良し,また線画を色付きのイラストに変更されたことに対しては,感謝の念に堪えない.
 Pamela Breitschneider,BA,MEd,PhDには改訂作業が始まってからの2〜3年間に発表された新しい研究成果をパソコンで検索する作業を担当していただき,多くの章において多大なる貢献を賜った.
 Marie V.Gillis,RDH,MSには第30章『矯正装置装着患者』を執筆していただいた.
 Gail Schoonmakerは文献の体裁を米国国立医学図書館のスタイルに準拠して変更し,本文中の表の多くを書式設定し,さらには引用文献の許諾を得るにあたりご尽力いただいた.
 最後に,長年にわたって本書を読み継いでくださっている学生,教職者,現役の歯科衛生士の方々に御礼申し上げるとともに,意見や提案をお寄せいただければ幸いである.この序文を終えるにあたり,初版においても述べた以下の言葉を再掲しておく.それぞれの患者の口腔および全身の健康に関するニーズをより深く理解することによって,より完璧かつ効果的な歯科衛生介入を提供できるということを,常に忘れないでいただきたい.
 Esther M.Wilkins
第I編 歯科衛生活動のオリエンテーション
  はじめに 専門職としての歯科衛生士
  歯科医療と歯科衛生におけるケアの基準
  歯科衛生過程(歯科衛生ケアプロセス) 倫理の適用
  歯科衛生活動のエビデンス 健康に関わる効果的なコミュニケーション
 第1章 専門職としての歯科衛生士
  歯科衛生士の役割 歯科衛生介入 歯科衛生活動の種類
  歯科衛生過程 歯科衛生倫理 倫理規定 基本的価値観
  倫理の適用 業務に関する法的要素 活動に関わる個人的要素
  特殊な実務領域 専門職としての実践目標
 第2章 エビデンスに基づいた歯科衛生活動
  エビデンスに基づいた活動 系統的なアプローチ
  研究の読解と理解 インターネットに基づいた健康情報
  研究における倫理
 第3章 効果的なヘルスコミュニケーション
  ヘルスコミュニケーション コミュニケーションのタイプ
  効果的なコミュニケーションに対する障壁 ヘルスリテラシー
  コミュニケーション理論 動機づけ面接法
  生涯を通じてのコミュニケーション 介護者とのコミュニケーション
  文化的配慮
第II編 歯科衛生活動の予備知識
  はじめに 歯科衛生過程 倫理的配慮
 第4章 感染予防:感染性疾患
  スタンダードプレコーション 口腔内の微生物
  感染の過程 口腔内の処置によって伝播しうる感染病原体
  結核 ウイルス性肝炎 B型肝炎 C型肝炎
  D型肝炎 ヘルペスウイルス疾患
  HHV1単純性ヘルペスウイルス1型(HSV1)
  HHV2単純性ヘルペスウイルス2型(HSV2)
  ヘルペスに対する臨床的管理 HHV3水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)
  HHV4エプスタインバールウイルス(EBV) HHV5サイトメガロウイルス(CMV)
  HHV6リンパ向性ヘルペスウイルス(HLV)
  HHV7ヒトヘルペスウイルス7(HHV) HHV8カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSRV)
  HIV/AIDS感染 HIV-1感染の臨床的経過
  HIV-1感染の口腔内所見 HIV感染の予防
 第5章 曝露予防:患者と術者のための防護
  歯科医療チームの身体防護 臨床における着衣
  フェイスマスクの使用:呼吸器の防護 防護メガネの使用
  手指の手入れ 手洗いの原則 手洗いの方法
  グローブとグローブの装着法 ラテックス過敏症
 第6章 感染予防:臨床における手順
  感染予防 歯科診療室の特徴 器材処理センター
  清掃方法 包装の手順 滅菌 湿熱:高圧蒸気滅菌
  乾熱 ケミカルベーパー滅菌 滅菌したものの管理 
  化学的消毒薬 診療室の準備 患者の準備
  基本的な手順のまとめ 職業上の曝露後管理 廃棄物の処理
  追加で推奨されること
 第7章 患者への応対と人間工学的な見地からの臨床
  患者のための準備 患者への対応 患者の体位
  術者の位置 処置を行うときのニュートラルポジション
  処置エリア 人間工学的な見地からの臨床 歯科衛生士のセルフケア
 第8章 情報管理
  患者記録 患者記録のプライバシー 口腔内外の検査の文書化
  歯式 チャーティング 歯周組織の記録 歯科記録
  歯科衛生計画の記録 インフォームドコンセント
  患者の来院と治療記録
第III編 歯科衛生アセスメント
  はじめに 歯科衛生過程 倫理的妥当性
 第9章 個人歴,医科病歴および歯科病歴
  はじめに 病歴聴取 健康調査票 面接
  病歴に含まれる項目 病歴の即時応用
  前処置としての抗菌薬の予防的投与 米国麻酔科学会(ASA)の決定
  病歴の見直しと情報の更新
 第10章 バイタルサイン
  はじめに 体温 脈拍 呼吸 血圧
 第11章 口腔内外の検査
  検査の目的 検査の内容 検査手順
  所見の記録 形態学的分類 口腔がん
  がんの疑いのある病変部のフォローアップ 剥離細胞診
 第12章 歯科エックス線撮影
  エックス線の発生 デジタルエックス線撮影
  エックス線画像が具備すべき条件 エックス線画像に影響する因子
  放射線による照射 放射線障害のリスク 放射線防護の原則
  術者の防護 患者の防護 臨床における適用
  フィルムの位置づけと照射角度 口内法用フィルムの選択
  定義と原則 根尖投影法:平行法/ 164 咬翼法
  根尖投影法:二等分法 咬合法 パノラマエックス線撮影
  現像とマウント 感染対策 フィルムの現像
  暗室の具備すべき条件 照明 自動現像
  手現像(タンク現像) エックス線写真の読影
  エックス線画像の帰属
 第13章 スタディモデル
  スタディモデルの目的と用途 スタディモデルの作製手順
  チェアサイドにおける手順 咬合採得 印象用トレーの準備
  印象材 下顎の印象採得 上顎の印象採得 印象の消毒
  模型作製の手順 石膏の練和 石膏注入 模型のトリミング
 第14章 歯の支持組織
  アセスメントの目的 治療の領域 歯周の構造
  歯肉炎および歯周炎の所見 歯肉
  幼児の歯肉 歯周外科処置後の歯肉
 第15章 歯周組織の検査
  検査に用いる器具 デンタルミラー(歯鏡)
  エアの応用 プローブ プロービングのガイド
  プロービングの方法 アタッチメントレベルの測定
  根分岐部の検査 歯肉歯槽粘膜境の検査 探針
  探針使用の基本的手順 探針:歯肉縁上の手順
  探針:歯肉縁下の手順 所見の記録 動揺度の検査
  フレミタス(振盪) エックス線検査 歯周炎のエックス線画像
  初期の歯周病変 その他エックス線所見
 第16章 歯周病の進行
  症例診断の決定 歯肉炎と歯周炎の進行
  歯肉ポケットと歯周ポケット 歯面側のポケット壁
  ポケット形成の合併症 疾患を進行させる局所因子
  自浄作用のメカニズム 歯周病のリスクファクター
 第17章 歯
  歯列 エナメル質形成不全 咬耗
  酸蝕症 摩耗症 歯の破折 う蝕
  エナメル質う蝕 早期小児う蝕 根面う蝕
  臨床における歯の検査 歯髄診
 第18章 咬合
  静的な咬合状態 不正咬合の分類 乳歯の咬合
  機能的な咬合 咬合性外傷 矯正治療が必要な患者への対応
 第19章 デンタルバイオフィルムとほかの軟性沈着物
  ペリクル(獲得被膜) デンタルバイオフィルム
  歯肉縁下のバイオフィルム バイオフィルムの組成
  臨床的側面 デンタルバイオフィルムの意義 う蝕
  食事がバイオフィルムに与える影響 歯周病
  マテリアアルバ(白質) 食物残渣
 第20章 歯石
  歯科衛生活動の目的 歯石の分類と分布 歯石の構成
  歯石の形成 歯石の付着 歯石の意義
  臨床的特徴 歯石の予防
 第21章 歯のステインと変色
  ステインの意義 外在性ステイン 内因性内在性ステイン
  外因性内在性ステイン
 第22章 指数とスコアリングの方法
  スコアリングの方法の種類 指数
  口腔衛生状態を測定する指数(バイオフィルム,デブリス,歯石)
  歯肉および歯周組織の健康を測定するための指数
  う蝕経験を測定する指数 フッ素症を測定する指数
  地域に基づいた口腔保健サーベイランスのための指数
第IV編 歯科衛生診断と歯科衛生計画
  はじめに 歯科衛生過程 倫理的側面
 第23章 歯科衛生計画立案
  アセスメント所見 歯周組織の診断 う蝕リスクレベル
  歯科衛生診断 歯科衛生予後診断 歯科衛生介入にあたり考慮すべきこと
  エビデンスに基づく歯科衛生プロトコルの選択 歯科衛生介入の計画書
 第24章 歯科衛生計画
  歯科衛生計画の作成 計画書の内容構成
  患者のケアの順序および優先順位づけ 歯科衛生計画の提示
  インフォームドコンセント
第V編 歯科衛生介入:予防
  はじめに 歯科衛生過程 倫理的に行うべきこと
 第25章 健康行動変容のための患者学習
  予防プログラムのステップ 患者のカウンセリング 動機づけ
  学習の過程 患者個人の計画 説明,デモ,実践
  就学前の子ども 教育システム 教材の評価
  歯垢染色剤の使用 歯垢染色剤の技術的ヒント
  口腔乾燥症 口臭
 第26章 う蝕の予防と抑制のプロトコル
  う蝕の形成過程 う蝕の診断と検出 選択的な歯科衛生計画立案
  再石灰化のプロトコル メインテナンスの計画立案
 第27章 歯科疾患の管理:歯ブラシとブラッシング
  歯ブラシの発達 手用歯ブラシ 患者に適した歯ブラシの選択
  手用ブラッシングのためのガイドライン 手用ブラッシングの方法
  バス法:歯肉溝のブラッシング 回転法あるいはローリング法
  スティルマン法 スティルマン改良法 チャーターズ法
  その他のブラッシング方法 電動歯ブラシ 補足的ブラッシング
  特別な状態に対して行うブラッシング ブラッシングの影響
  歯ブラシの管理
 第28章 歯間部のケアとイリゲーション
  歯間部 歯間部のケアの計画 選択的な歯間部のバイオフィルムの除去
  デンタルフロスとデンタルテープ タフトデンタルフロス
  フロッシングのための補助用具 歯間ブラシ
  ワンタフトブラシ(エンドタフトブラシ,ユニタフトブラシ)
  インターデンタルチップ(歯間チップ) ホルダー付きトゥースピック
  木製歯間クリーナー イリゲーション 洗浄方法 使用方法
 第29章 歯磨剤と洗口剤
  口腔清掃剤 歯磨剤 歯磨剤の予防的・治療的効能
  歯磨剤の審美的効果 歯磨剤の基本成分:非有効成分
  歯磨剤の有効成分 歯磨剤の選択 洗口剤
  洗口剤の使用目的と用途 洗口剤の予防的・治療的成分
  市販の洗口剤の成分 洗口方法 米国食品医薬品局(FDA)
  ADA承認シールプログラム
 第30章 矯正装置装着者のケア
  合着されたバンドとボンディングされたブラケット
  ボンディングの臨床的手順 歯科衛生介入 治療の完了
  バンド撤去の臨床的手順 ディボンディングの臨床的手順
  ディボンディング後の評価 保定 ディボンディング後の予防的ケア
 第31章 補綴装置のケア
  喪失歯 ブリッジ ブリッジのケアの手順 部分床義歯
  部分床義歯の清掃法(セルフケア) オブチュレーター(栓塞子)
  全部床義歯 患者による全部床義歯の清掃 床下粘膜
  オーバーデンチャー 歯科衛生介入と患者指導
 第32章 インプラント患者
  歯科インプラントの種類 インプラント界面
  準備および埋入 術後回復評価 インプラント周囲の衛生
  インプラントのメインテナンス インプラントの合併症
 第33章 タバコを使用する患者
  健康への害 タバコの成分 ニコチンの代謝 全身への影響
  環境タバコ煙 出生前と小児 タバコの使用による口腔内の徴候
  タバコと歯周病 ニコチンの中毒 治療
  ニコチン中毒の治療に用いられる薬物療法
  ニコチンを用いない治療 タバコを使用する患者への歯科衛生介入
  アセスメント 臨床での治療手順 禁煙プログラム
  動機づけ面接 5Aアプローチ チームアプローチ アドボカシー
 第34章 食事と食事分析
  健康増進における適切な食事に関する栄養摂取基準 口腔保健との関係
  う蝕抑制のためのカウンセリング 食事アセスメント
  追加カウンセリングのための準備 指導手順 経過の評価
 第35章 フッ化物
  フッ化物の代謝 フッ化物と歯の形成 歯のフッ化物
  脱灰─再石灰化 フロリデーション フロリデーションの影響と有益性
  部分的フッ化物除去 学校でのフロリデーション フロリデーション中止
  食物中のフッ化物 フッ化物サプリメント 専門家によるフッ化物局所応用
  臨床術式:専門家によるフッ化物局所応用 自己応用フッ化物
  トレー法:家庭での塗布 フッ化物洗口 歯ブラシゲル法
  フッ化物配合歯磨剤 フッ化物併用プログラム フッ化物の安全性
 第36章 シーラント
  シーラントの開発 シーラントの作用機序 シーラント材
  シーラント填塞の適応 シーラント応用の手順 シーラントの侵入
  メインテナンス
第VI編 歯科衛生介入:処置
  はじめに 歯科疾患の予防と歯周治療 処置の目的
  倫理的な問題への対処
 第37章 不安と痛みの緩和
  疼痛の構成要素 疼痛緩和のメカニズム 非麻薬性鎮痛薬
  笑気吸入鎮静法 亜酸化窒素(笑気)の特徴 笑気吸入鎮静法の器材
  患者の選択 笑気吸入鎮静法の手順 職業性曝露の危険性
  笑気吸入鎮静法の利点と欠点 局所麻酔 局所麻酔薬の薬理
  局所麻酔の適応症 患者のアセスメント 局所麻酔に用いる器具
  局所麻酔の手順 局所麻酔で起こる副作用 局所麻酔の利点と欠点
  無針麻酔 表面麻酔 表面麻酔の適用方法
 第38章 インスツルメンテーションの原則と使用器具
  器具の評価 器具の構成部 器具 ユニバーサルキュレット
  部位別キュレット スケーラー 器具使用の原則 器具の把持
  基本姿勢 フィンガーレスト:固定点 適合 操作角
  側方圧 操作:ストローク 視野と到達性 操作を向上させるために
  蓄積性外傷の予防 器具のシャープニング 基本的なシャープニングの原則
  キュレットとスケーラーのシャープニング 平坦な砥石を動かす方法:器具固定
  平坦な砥石を固定する方法:器具を動かす ファイルスケーラーのシャープニング
  ホウスケーラーのシャープニング チゼルスケーラーのシャープニング
  探針のシャープニング シャープニング用具の手入れ
 第39章 非外科的歯周治療のインスツルメンテーション
  非外科的歯周治療の目標 術者の準備 治療の焦点
  目的と期待される効果 インスツルメンテーションのための歯科衛生計画
  全般的なアポイントメント計画 インスツルメンテーションのための準備
  歯石除去 手用スケーラーによる歯肉縁下歯石除去のステップ
  超音波および音波スケーリング 作用機序 超音波スケーリング装置
  音波スケーリング装置 電力駆動によるスケーラーの目的と用途
  インスツルメントのチップの形態 臨床のための準備
  インスツルメンテーション 不適合な修復物(オーバーハングなど)
  初期治療の完了 非外科的インスツルメンテーションの効果
  フォローアップ評価 インスツルメントのメインテナンス
 第40章 非外科的歯周治療:補助的処置
  非外科的歯周治療 高度なインスツルメンテーション 抗菌治療
  抗菌薬の全身投与 専門家による歯肉縁下のイリゲーション
  抗菌薬の局所投与 塩酸ミノサイクリン ドキシサイクリン・ポリマー
  クロルヘキシジンチップ
 第41章 急性の歯周病
  はじめに 壊死性歯周病の分類 臨床における認知
  リスクファクター 壊死性歯周病の病因 歯科衛生介入
  急性段階のケア ヘルペス性(疱疹性)歯肉口内炎 病因
  臨床的な所見 管理と治療における留意事項 緩和処置 歯周膿瘍
 第42章 縫合と歯周包帯
  縫合 縫合針 結紮 抜糸 歯周包帯
  歯周包帯剤の種類 臨床での適用 歯周包帯の除去と再貼付
 第43章 象牙質知覚過敏症
  象牙質知覚過敏症の定義 象牙質知覚過敏症の疫学 知覚鈍麻
  患者と痛み 鑑別診断 知覚過敏のマネジメント
  歯科衛生介入と処置としての介入
 第44章 外在性ステインの除去
  はじめに ステイン除去の目的 研磨の科学
  清掃と研磨の効果 ステイン除去の適応
  選択的なステイン除去の臨床応用 研磨材と清掃材
  ステイン除去の方法(歯面研磨) ポートポリッシャー
  電動器具 プロフィーアングルの使用法 隣接面の研磨
  エアパウダーポリッシング
 第45章 歯の漂白
  はじめに 生活歯の漂白のメカニズム 生活歯の漂白に用いる材料
  安全性 有効性 漂白の副作用 歯への不可逆的な侵襲
  生活歯の漂白の進め方 失活歯の漂白 歯科衛生過程
第VII編 歯科衛生評価
  はじめに 歯科衛生過程 倫理の適用
 第46章 評価の原則
  評価の原則 目標と成果に基づいた評価 臨床(治療)成果の評価
  健康行動の成果の評価 評価所見の比較 ケアの基準
  自己評価と臨床活動の省察(振り返り)
 第47章 メインテナンス
  はじめに メインテナンスアポイントメントの手順
  歯周病の再発 管理法
第VIII編 特別な配慮を要する患者
  はじめに 歯科衛生過程の流れ 倫理の適用
 第48章 妊娠中の患者
  患者への情報提供 胎児の発育 妊娠中の口腔内所見
  患者のケアの視点 患者指導 他科への紹介が必要な特殊なケース
 第49章 小児の口腔保健ケア:乳児から5歳児まで
  親子とのかかわり アセスメント 治療計画およびその同意
  歯科衛生介入 乳児において考慮すべき口腔保健
  幼児および就学前の小児において考慮すべき口腔保健
 第50章 口唇裂・口蓋裂患者
  口唇裂・口蓋裂の分類 口唇裂・口蓋裂の病因 口腔内の特徴
  全身的特徴 治療 歯科衛生介入
 第51章 内分泌疾患あるいはホルモンの変化を伴う患者
  内分泌系の概要 青年期と思春期 歯科疾患 歯科衛生介入
  月経 ホルモン避妊薬 閉経
 第52章 高齢の患者
  加齢 生理的老化 病理学と疾病 骨粗鬆症
  アルツハイマー病 性感染症(STD) 高齢者の口腔内所見
  歯科衛生介入 デンタルバイオフィルムのコントロール
  歯周病の予防 う蝕の予防 食事と栄養摂取
 第53章 無歯顎患者
  義歯を装着する目的 全部床義歯の種類 無歯顎者の口腔内
  新義歯を装着する患者 義歯に関連する口腔の変化 義歯による口腔の病変
  予防 メインテナンス 身元証明を目的とした義歯のマーキング
 第54章 口腔・顎顔面外科の患者
  手術前の準備 周術期の歯科衛生介入 顎間固定中の患者
  顎骨骨折 下顎骨骨折 中顔面骨折 歯槽骨骨折
  歯科衛生介入 一般外科の手術前に実施する歯科衛生介入
 第55章 がんの患者
  解説 手術療法 化学療法 放射線療法
  造血幹細胞移植 歯科衛生介入/歯科治療の計画
 第56章 障害のある患者
  障害 口腔内症状 歯科治療および歯科衛生処置
  診療スケジュール バリアフリーの環境
  患者の受け入れ:初回診療時 車椅子からの移乗
  歩行可能な患者に対する支援 患者の姿勢と固定
  インスツルメンテーション フォーハンドによる歯科衛生処置
  疾病予防および管理 バイオフィルム除去 セルフケア補助具
  フッ化物 小窩裂溝填塞(シーラント) 食事指導
  介護者への指導 グループ研修 障害のある歯科衛生士
 第57章 在宅患者
  在宅患者 歯科衛生介入と指導 意識のない患者 末期患者
 第58章 身体障害のある患者
  身体の運動障害を伴う神経疾患 身体機能を制限するその他の疾患
  脊髄損傷 脳血管障害(脳卒中) ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)
  多発性硬化症 筋萎縮性側索硬化症(ALS) パーキンソン病
  重症筋無力症 ポストポリオ症候群 脳性麻痺
  筋ジストロフィー 脊髄髄膜瘤 関節炎
  強皮症(進行性全身性硬化症) 歯科衛生介入で考慮すべき事項
 第59章 感覚機能障害がある患者
  米国障害者法 視覚機能障害 聴覚機能障害
 第60章 発達障害あるいは行動障害のある患者
  自閉症スペクトラム障害 ダウン症候群 知的障害 歯科衛生介入
 第61章 家庭での虐待とネグレクト
  子どもの虐待 高齢者の虐待 親しいパートナーによる虐待と暴力
  虐待の報告 法歯学
 第62章 発作性疾患のある患者
  てんかん発作 臨床的徴候 治療 口腔内所見
  歯科衛生計画 緊急時の対応
 第63章 精神障害のある患者
  統合失調症 気分障害 大うつ病障害 双極性障害
  産後気分障害 不安障害 摂食障害 神経性拒食症
  神経性過食症 精神障害の緊急事態
 第64章 物質(アルコール・薬物等)関連障害のある患者
  アルコール関連障害 アルコールの代謝 健康被害
  胎児性アルコール症候群 アルコール離脱症候群
  アルコール症の治療法 処方薬と市販薬(OTC)
  最も一般的な薬物の乱用 薬物乱用の医学的影響 治療法
  歯科衛生過程 リスク管理
 第65章 呼吸器疾患の患者
  呼吸器系 上気道疾患 下気道疾患 急性気管支炎
  肺炎 結核 喘息 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  嚢胞性線維症 歯科衛生介入のガイドライン概要
 第66章 心血管疾患の患者
  分類 先天性心疾患 リウマチ性心疾患 僧帽弁逸脱
  感染性心内膜炎 高血圧 高血圧性心疾患 虚血性心疾患
  狭心症 心筋梗塞 うっ血性心不全 基本的な非侵襲性処置
  外科的治療 抗凝固療法 心臓手術
 第67章 血液疾患の患者
  血液疾患を示唆する口腔内所見 正常な血液 貧血
  鉄欠乏性貧血 巨赤芽球性貧血 鎌状赤血球症 多血症
  白血球の疾患 出血性疾患 血友病 歯科衛生計画
 第68章 糖尿病患者
  糖尿病 インスリン 糖尿病の病因的分類 糖尿病の診断
  糖尿病の合併症 糖尿病コントロールのための治療と行動変容
  薬物治療 膵臓移植 血糖検査 口腔との関係
  歯科衛生計画 尿崩症
 第69章 救急処置
  緊急事態への備え 緊急事態の予防 患者のアセスメント
  ストレスの最少化 救急用具と準備 一次救命処置
  胸骨圧迫心マッサージ 人工呼吸 自動体外式除細動器(AED)
  気道閉塞 酸素投与 特殊な緊急事態

 付録I 歯科衛生士のための米国歯科衛生士会の倫理規定
 付録II カナダ歯科衛生士会の倫理規定
 付録III 国際歯科衛生士連盟「倫理綱領」
 付録IV 歯科保健ケアにおける感染予防のガイドライン──2003
 付録V ヒトの歯の平均サイズ
 索引