序
このたびの臨床検査技師学校養成所指定規則の改定に伴い,教育カリキュラムが大綱化され,新しい観点からの教育内容と目標が定められた.従来の“病理組織細胞学“も専門基礎分野と専門分野に分けられ,それぞれ“医学検査の基礎と疾病との関連”および“形態検査学”としてくくられるようになった.
そこで,新シリーズ「臨床検査学講座」が刊行されるにあたって書名を「病理学/病理検査学」とすることとした.基本的な方針は従前の「新編臨床検査講座20 病理学/病理組織細胞学」を踏襲しているが,その実際的な内容については,基礎的事項を網羅すること,最新の知見を取り入れること,実地に役立つことなどを目指して構成した.
まず,第1章,第2章の「病理学」においては総論と各論の有機的な連絡に留意した.第3章「病理組織学的検査法」では日常頻繁に用いられる染色法を重点的に記述し,またISHやFISHなど新しい解析法・分析法についても記載した.第4章「細胞学的検査法」においては標本作製の手順を最新情報に基づいて記述した.
今回は,執筆陣として,実際に教育に携わっている,あるいは現場の臨床検査技師の方にも加わっていただいた.このことにより前述の目途としているところは十分に果たせたと思う.
ただ,内容的には程度の高いものとなり,質的,量的にも学習するのがたいへんではないかと心配している.医学・医療の質が一段と問われる時代にあり,また長年赤本と呼ばれてきた経緯もあり,教科書兼参考書的な意味合いのものとなっている.学生諸君の学習に大いに役立てば,執筆者一同も望外の幸せである.
多くの方々からのご指摘,ご叱正をいただき,さらによいものにしていきたいと考えている.
2000年5月 執筆者を代表して 松原 修
このたびの臨床検査技師学校養成所指定規則の改定に伴い,教育カリキュラムが大綱化され,新しい観点からの教育内容と目標が定められた.従来の“病理組織細胞学“も専門基礎分野と専門分野に分けられ,それぞれ“医学検査の基礎と疾病との関連”および“形態検査学”としてくくられるようになった.
そこで,新シリーズ「臨床検査学講座」が刊行されるにあたって書名を「病理学/病理検査学」とすることとした.基本的な方針は従前の「新編臨床検査講座20 病理学/病理組織細胞学」を踏襲しているが,その実際的な内容については,基礎的事項を網羅すること,最新の知見を取り入れること,実地に役立つことなどを目指して構成した.
まず,第1章,第2章の「病理学」においては総論と各論の有機的な連絡に留意した.第3章「病理組織学的検査法」では日常頻繁に用いられる染色法を重点的に記述し,またISHやFISHなど新しい解析法・分析法についても記載した.第4章「細胞学的検査法」においては標本作製の手順を最新情報に基づいて記述した.
今回は,執筆陣として,実際に教育に携わっている,あるいは現場の臨床検査技師の方にも加わっていただいた.このことにより前述の目途としているところは十分に果たせたと思う.
ただ,内容的には程度の高いものとなり,質的,量的にも学習するのがたいへんではないかと心配している.医学・医療の質が一段と問われる時代にあり,また長年赤本と呼ばれてきた経緯もあり,教科書兼参考書的な意味合いのものとなっている.学生諸君の学習に大いに役立てば,執筆者一同も望外の幸せである.
多くの方々からのご指摘,ご叱正をいただき,さらによいものにしていきたいと考えている.
2000年5月 執筆者を代表して 松原 修
序
カラー図譜
第1章 病理学総論
I.病理学とは何か
1-病理学の意義
2-病理学の中身
3-疾病の成立
4-病理解剖の役割――死の解明
5-病理学における方法
II.染色体・遺伝子・発生の異常
1-染色体・遺伝子の異常
2-染色体異常症
3-先天性形態異常(奇形)
III.組織細胞傷害とその修復機構
1-組織細胞傷害をきたす因子と傷害機序
[1]組織細胞傷害をきたす因子
[2]虚血・低酸素による細胞傷害の機序
2-細胞傷害の形態像
[1]変性(可逆的変化)
[2]細胞質の病変
[3]細胞間質の変性
3-壊死
4-アポトーシス
5-肥大
6-過形成
7-萎縮
8-化生
9-再生
10-創傷の治癒と肉芽組織
IV.物質代謝異常
1-糖質代謝異常
[1]糖原病
[2]糖尿病
[3]遺伝性ムコ多糖症
2-脂質代謝異常
[1]脂質異常症
[2]低脂血症
[3]肥満症
[4]黄色腫症
[5]複合脂質代謝異常
[6]先天性リソソーム病
3-蛋白質・アミノ酸代謝異常
[1]蛋白質代謝終末産物の異常
[2]核酸代謝異常
[3]アミノ酸代謝異常
[4]アミロイドーシス
4-生体色素代謝異常
[1]ポルフィリン代謝異常
[2]ヘモグロビン代謝異常
[3]ビリルビン代謝異常
[4]メラニン代謝異常
[5]リポフスチン,セロイド
5-無機物代謝異常
[1]鉄代謝異常
[2]カルシウム代謝異常
[3]銅代謝異常
V.循環障害
1-局所の循環障害
[1]虚血(貧血,乏血,疎血)
[2]充血
[3]うっ血
[4]血行静止
[5]出血
[6]血栓症
[7]塞栓症
[8]梗塞
2-全身の循環障害
[1]浮腫
[2]傍側循環(側副循環,短絡路)
[3]ショック
[4]高血圧症
VI.炎症
1-炎症の形態的経過
[1]細胞・組織傷害
[2]微小循環の変化
[3]液性滲出物
[4]炎症の転帰
[5]炎症性細胞の浸潤
2-炎症性細胞
[1]好中球
[2]好酸球
[3]好塩基球
[4]リンパ球,形質細胞
[5]組織球(マクロファージ,単球)
[6]血管内皮細胞
3-炎症のケミカルメディエータ
[1]血管透過性亢進の化学物質
[2]白血球遊走の化学物質
4-補体系
5-急性炎症と慢性炎症
6-炎症による全身症状
7-炎症の諸型
[1]変質性炎
[2]漿液性炎
[3]線維素性炎
[4]化膿性炎
[5]出血性炎
[6]膜性炎
[7]偽膜性炎
[8]カタル性炎
[9]壊死性(壊疽性)炎
[10]繁殖性炎
[11]増殖性炎
[12]特異性炎
VII.免疫異常
1-免疫の機構
[1]Tリンパ球(細胞)
[2]Bリンパ球(細胞)
[3]形質細胞
[4]ナチュラルキラー細胞
[5]マクロファージ
2-免疫反応とアレルギーの型
[1]I型:アナフィラキシー型(レアギン型)
[2]II型:細胞傷害型
[3]III型:免疫複合体型
[4]IV型:遅延型(細胞性免疫型)
[5]V型:刺激型
3-免疫不全
[1]原発性免疫不全症候群
[2]続発性免疫不全症候群
4-後天性免疫不全症候群(エイズ)
5-移植と拒絶反応
6-自己免疫疾患
VIII.腫瘍
1-定義
2-組織学的分類
3-良性腫瘍と悪性腫瘍
4-異型性と組織学的分化度
5-多発癌と重複癌
6-癌の広がり方
7-癌の進行度
8-腫瘍随伴症候群
9-腫瘍の生物学
10-腫瘍発生の原因
11-癌遺伝子と癌抑制遺伝子
第2章 病理学各論
I.循環器系
1-心臓
[1]心臓の発生と胎生循環
[2]先天性心疾患
[3]心筋の変性
[4]心肥大,拡張と心不全
[5]心臓の炎症
[6]虚血性心疾患
[7]心筋症
[8]心臓の腫瘍
[9]心嚢の病変
2-脈管系
[1]血管の変性病変
[2]動脈硬化症
[3]動脈炎
[4]動脈瘤
[5]線維筋異形成
[6]静脈の病変
[7]リンパ管の病変
[8]血管の腫瘍
II.呼吸器系
1-上気道
[1]鼻腔と副鼻腔の病変
[2]鼻咽頭(上咽頭)の腫瘍
[3]喉頭・気管の病変
2-気管支・肺
[1]気管支の炎症
[2]無気肺と肺虚脱
[3]肺気腫
[4]肺の循環障害
[5]急性の肺炎
[6]慢性の肺炎
[7]肺線維症
[8]肺の腫瘍
3-胸膜および縦隔
[1]胸膜の病変
[2]縦隔の病変
III.消化器系
1-口腔,歯牙と唾液腺
[1]口腔の奇形
[2]口腔の炎症
[3]口腔の嚢胞
[4]口腔の腫瘍
[5]唾液腺の炎症
[6]唾液腺の腫瘍
2-食道
[1]食道の形成異常
[2]食道の循環障害,炎症と潰瘍
[3]食道癌
3-胃
[1]胃の形成異常
[2]胃の炎症
[3]胃ポリープ
[4]胃潰瘍
[5]胃の異型上皮
[6]胃癌
[7]その他の胃の腫瘍
4-小腸・大腸
[1]腸の形成異常
[2]腸の機能的障害
[3]虚血性腸疾患
[4]腸の消化性潰瘍
[5]腸の炎症性疾患
[6]腸の腫瘍様病変
[7]腸腺腫症
[8]腸の癌腫
[9]カルチノイド腫瘍
[10]肛門の疾患
5-肝臓
[1]肝の循環障害
[2]肝の壊死
[3]肝の炎症
[4]薬剤性肝障害
[5]アルコール性肝障害
[6]肝硬変症
[7]肝の腫瘍
6-胆嚢,胆道系
[1]胆嚢,胆道系の非腫瘍性病変
[2]胆嚢,胆道系の腫瘍
7-膵臓
[1]膵臓の非腫瘍性病変
[2]膵臓の腫瘍
8-腹膜
[1]腹膜の病変
IV.内分泌系
1-内分泌腺
2-視床下部と下垂体後葉
[1]視床下部・下垂体後葉産生ホルモン
[2]視床下部の病変
[3]尿崩症
[4]ADA異常分泌症
3-下垂体前葉
[1]下垂体前葉産生ホルモン
[2]下垂体前葉の発生異常,炎症など
[3]下垂体前葉の循環障害
[4]下垂体前葉の腫瘍
[5]下垂体機能亢進症
[6]下垂体前葉機能低下症
4-甲状腺
[1]甲状腺産生ホルモン
[2]甲状腺腫
[3]甲状腺の萎縮
[4]甲状腺の過形成
[5]甲状腺の炎症
[6]甲状腺の腫瘍
5-副甲状腺(上皮小体)
[1]副甲状腺産生ホルモン
[2]副甲状腺の過形成
[3]副甲状腺の腫瘍
[4]副甲状腺機能亢進症
[5]副甲状腺機能低下症
6-副腎皮質
[1]副腎皮質産生ホルモン
[2]ストレス・外傷への反応
[3]副腎皮質機能亢進症
[4]副腎皮質機能低下症
7-副腎髄質と傍神経節
[1]カテコラミンの代謝と機能
[2]副腎髄質の腫瘍
8-膵臓ランゲルハンス島
[1]膵臓ランゲルハンス島ホルモン
[2]糖尿病
[3]ランゲルハンス島構成細胞腫瘍
V.泌尿器系
1-腎
[1]腎の形成異常
[2]腎血管系の病変
[3]腎糸球体病変
[4]尿細管病変
[5]腎間質の病変
[6]腎不全の病理
[7]腎の腫瘍
2-下部尿路
[1]下部尿路の形成異常
[2]下部尿路の炎症
[3]下部尿路の腫瘍
VI.生殖器および乳腺
1-男性生殖器
[1]男性生殖器の先天異常
[2]男性生殖器の炎症
[3]精巣腫瘍
[4]前立腺肥大症
[5]前立腺癌
2-女性生殖器
[1]外陰部・腟
[2]子宮
[3]卵管・卵巣
3-乳腺
[1]乳腺の炎症
[2]乳腺症
[3]女性化乳房
[4]乳腺の良性腫瘍
[5]乳癌
VII.造血臓器系
1-骨髄
[1]造血臓器の年齢変化
[2]血球の分化
[3]白血球数増減の病態像
[4]白血病
[5]形質細胞の障害
[6]骨髄線維症
[7]貧血
[8]出血性素因
2-リンパ節
[1]リンパ節の非腫瘍性疾患
[2]悪性リンパ腫
3-脾臓
[1]無脾症
[2]脾のうっ血
[3]特発性門脈高血圧症
[4]脾炎
[5]脾腫をきたす疾患
VIII.神経系
1-中枢神経系
[1]中枢神経系組織の基礎的病変
[2]中枢神経系の感染症
[3]脳血管障害(循環障害)
[4]頭蓋内圧亢進状態の脳変化
[5]神経系の代謝異常
[6]脱髄性疾患
[7]中毒性疾患
[8]変性疾患
[9]脳腫瘍
2-末梢神経系
[1]末梢神経の病変
[2]末梢ニューロパチー
[3]末梢神経の腫瘍
IX.運動器系
1-骨格筋
[1]筋線維の各種病変
[2]筋ジストロフィ
[3]ミオパチー
2-骨
[1]骨の先天性発育異常
[2]骨折の治癒過程
[3]骨髄炎
[4]骨の無腐性壊死
[5]骨粗鬆症
[6]骨軟化症
[7]骨腫瘍と腫瘍類似疾患
3-関節
[1]関節の炎症性疾患
[2]関節の非炎症性疾患
4-軟部腫瘍
[1]軟部組織の定義
[2]軟部腫瘍
X.感覚器系
1-視覚器の腫瘍
[1]眼瞼の腫瘍
[2]涙腺の腫瘍
[3]結膜の腫瘍
[4]角膜の腫瘍
[5]強膜の腫瘍
[6]ブドウ膜の腫瘍
[7]網膜の腫瘍
2-聴器の腫瘍
XI.皮膚系
[1]発疹の分類
[2]皮膚病理組織用語
[3]湿疹と皮膚炎
[4]紅斑類および毛細血管拡張症
[5]中毒疹,薬疹
[6]水疱性・膿疱性疾患
[7]角化症
[8]真皮の疾患
[9]皮下脂肪組織の疾患
[10]母斑と皮膚良性腫瘍
[11]皮膚悪性腫瘍
[12]細菌性皮膚疾患
[13]皮膚真菌症
[14]ウイルス性皮膚疾患
[15]性行為感染症
XII.膠原病(自己免疫疾患)
[1]関節リウマチ
[2]全身性エリテマトーデス
[3]全身性硬化症(強皮症)
[4]多発性筋炎と皮膚筋炎
[5]リウマチ熱
[6]壊死性血管炎
[7]その他の自己免疫疾患とその近縁疾患
第3章 病理組織学的検査法
I.病理組織学的検査法の意義
II.病理組織標本作製の順序
III.組織片の切り出し
1-切り出しに必要な器具
2-切り出しの要点
3-切り出しの実際
IV.固定法
1-固定の要点と実際
2-各種固定液
[1]ホルマリン
[2]アルコール系固定液
[3]昇汞を含む固定液
[4]重クロム酸カリウムを含む固定液
[5]ピクリン酸を含む固定液
[6]特殊な固定液
V.脱灰法
1-脱灰操作の要点と実際
[1]脱灰前の処置
[2]脱灰液の濃度
[3]脱灰液の量
[4]脱灰
[5]脱灰液の温度と脱灰時間
[6]脱灰完了を知る方法
[7]脱灰後の処理
2-各種脱灰法
[1]迅速脱灰法(プランク・リクロ法)
[2]テトラ酢酸・エチレンジアミン・4ナトリウム法
[3]硝酸
[4]ギ酸
[5]トリクロル酢酸
[6]塩酸
[7]イオン交換樹脂による脱灰法
[8]電気脱灰法(電極脱灰法)
VI.包埋法
1-パラフィン包埋法
[1]脱水
[2]脱アルコール
[3]パラフィンの浸透
[4]パラフィン包埋の手技
[5]台木ブロックへの貼り付け
[6]自動包埋装置
[7]パラフィン自動分注器包埋センター
2-セロイジン包埋法
[1]包埋の手技
3-その他の包埋法
[1]セロイジン・パラフィン包埋法
[2]水性包埋剤による包埋法
[3]合成樹脂包埋法
VII.薄切法
1-ミクロトーム
[1]ミクロトームの種類
2-各種ミクロトームの特徴(原理)
[1]ユング型ミクロトーム
[2]シャンツェ型ミクロトーム
[3]テトランダー型ミクロトーム
[4]ミノー型ミクロトーム
[5]ザルトリウス型ミクロトーム
3-薄切
[1]ミクロトーム刀
[2]薄切法
4-クリオスタットによる凍結切片標本作製法
[1]組織切片作製法
VIII.染色法
1-染色の一般理論
[1]色素と色
[2]染色性
2-染色前の操作
[1]脱パラフィン操作
[2]ホルマリン色素の除去
[3]昇汞沈着の除去
[4]組織切片の剥離の防止
3-封入
[1]カバーガラス
[2]封入剤の種類
[3]封入の操作法
4-標本のラベルと保存
5-染色法の選択
IX.各種の染色法
1-ヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)
[1]通常パラフィン切片のHE染色
[2]迅速診断標本(凍結切片)のHE染色
2-リンタングステン酸ヘマトキシリン染色(PTAH染色)
3-結合組織の染色法
[1]膠原線維の染色法
[2]弾性線維の染色法
[3]細網線維の染色法(鍍銀法)
4-脂質の染色法
5-多糖類の染色法
[1]糖原染色法
[2]酸性粘液多糖類の染色法
[3]粘液の染色法
[4]アミロイドの染色法
6-核酸の染色法
7-組織中の無機物質の染色法
[1]鉄の検出法
[2]カルシウム染色法(反応)
8-組織内病原体の染色法
[1]一般細菌の染色法
[2]抗酸菌の染色法
[3]スピロヘータの染色法
[4]真菌の染色法
[5]リケッチアの染色法
[6]原虫の染色法
[7]HBs抗原のための染色法
[8]Helicobacter pyloriの染色
9-生体内色素の染色
[1]メラニン色素の染色法
[2]リポフスチン(消耗性色素)の染色法
10-組織切片による血液細胞の染色
[1]組織切片のためのギムザ染色(三友・石井のLennert法変法)
[2]白血球細胞の染色法
11-内分泌細胞の染色法
12-神経組織の染色法
[1]ニッスル染色
[2]髄鞘・ニッスル染色
[3]神経原線維の染色法
[4]神経膠細胞の染色法
[5]神経膠線維の染色法
X.組織化学染色
1-酵素組織化学染色
[1]酵素組織化学染色の基本的操作法
[2]酵素組織化学用固定液
[3]酵素組織化学染色の一般的手順
[4]主な酵素の染色法
2-免疫組織化学染色
[1]蛍光抗体法
[2]酵素抗体法
3-遺伝子(核酸)検査・光顕的ISH染色法
[1]ISH(in situ hybridization)とは
[2]ISH法の手技
[3]FISH法の手技
XI.電子顕微鏡標本作製法
1-電子顕微鏡標本の作製法
[1]固定法
[2]浸透,包埋操作
[3]超薄切
2-電子染色法
3-走査型電顕用標本の作製手順
[1]固定法
[2]導電染色(タンニン酸処理)
[3]臨界点乾燥
[4]金属イオン蒸着
XII.病理解剖
[1]死体解剖について
[2]病理解剖の手続き
[3]病理解剖の実際
[4]臓器標本の保存
第4章 細胞学的検査法
I.細胞学的検査法の意義
II.細胞診標本作製の順序
III.検体処理の方法
1-検体の種類
2-塗抹法
3-遠心沈殿法(遠沈法)
4-ポアフィルタ法
5-セルブロック法
6-捺印(スタンプ)法
IV.固定法
1-湿固定法
2-乾燥(後)固定法
3-コーティング法
4-固定液
V.染色法
1-パパニコロウ染色
2-メイ・グリュンワルド・ギムザ(パッペンハイム)染色
3-PAS反応
4-アルシアン青染色
5-ムチカルミン染色
6-ズダンIII染色
7-ショール染色
8-RNA染色(メチル緑・ピロニン染色)
9-核小体染色(ブリリアントクレシル青染色)
10-X染色質(セックスクロマチン)染色
11-免疫染色
VI.主な臓器・組織の細胞診
1-女性性器の細胞診
[1]女性性器の正常組織と剥離細胞
[2]女性性器の細胞診検体の採取法
[3]女性性器の非腫瘍性疾患と細胞診
[4]ホルモン細胞診
[5]子宮頸部の異形成と細胞診
[6]子宮癌と細胞診
2-呼吸器系の細胞診
[1]正常気道の組織と剥離細胞
[2]呼吸器系細胞診検体の採取法
[3]非腫瘍性肺疾患と細胞診
[4]肺癌と細胞診
3-消化器系の細胞診
[1]消化器系細胞診検体の採取法
[2]消化器系腫瘍と細胞診
4-泌尿器系の細胞診
[1]正常組織と剥離細胞
[2]泌尿器系細胞診検体の採取法
[3]泌尿器系非腫瘍性疾患と細胞診
[4]尿路の腫瘍と細胞診
[5]前立腺腫瘍と細胞診
5-乳腺の細胞診
[1]乳腺の細胞診検体の採取法
[2]乳腺の非悪性(良性)病変と細胞診
[3]乳癌と細胞診
6-体腔液の細胞診
[1]体腔液検体の採取法
[2]体腔液中の良性細胞
[3]体腔液中の悪性細胞
7-脳脊髄液の細胞診
[1]脳脊髄液細胞診検体の採取法
[2]脳腫瘍,癌性髄膜炎と細胞診
8-非上皮性腫瘍の細胞診
VII.スクリーニングの目的と実際
1-スクリーニングの実際
[1]大きい細胞と大きい核
[2]細胞形の不整
[3]細胞質の濃染
[4]核形の不整
[5]核の濃染
[6]細胞集団
[7]核小体の異常
[8]分裂異常
[9]対細胞と細胞相互封入
[10]多核細胞
2-細胞判定区分と細胞診断
3-検体不良について
4-細胞検査士の責務
索引
カラー図譜
第1章 病理学総論
I.病理学とは何か
1-病理学の意義
2-病理学の中身
3-疾病の成立
4-病理解剖の役割――死の解明
5-病理学における方法
II.染色体・遺伝子・発生の異常
1-染色体・遺伝子の異常
2-染色体異常症
3-先天性形態異常(奇形)
III.組織細胞傷害とその修復機構
1-組織細胞傷害をきたす因子と傷害機序
[1]組織細胞傷害をきたす因子
[2]虚血・低酸素による細胞傷害の機序
2-細胞傷害の形態像
[1]変性(可逆的変化)
[2]細胞質の病変
[3]細胞間質の変性
3-壊死
4-アポトーシス
5-肥大
6-過形成
7-萎縮
8-化生
9-再生
10-創傷の治癒と肉芽組織
IV.物質代謝異常
1-糖質代謝異常
[1]糖原病
[2]糖尿病
[3]遺伝性ムコ多糖症
2-脂質代謝異常
[1]脂質異常症
[2]低脂血症
[3]肥満症
[4]黄色腫症
[5]複合脂質代謝異常
[6]先天性リソソーム病
3-蛋白質・アミノ酸代謝異常
[1]蛋白質代謝終末産物の異常
[2]核酸代謝異常
[3]アミノ酸代謝異常
[4]アミロイドーシス
4-生体色素代謝異常
[1]ポルフィリン代謝異常
[2]ヘモグロビン代謝異常
[3]ビリルビン代謝異常
[4]メラニン代謝異常
[5]リポフスチン,セロイド
5-無機物代謝異常
[1]鉄代謝異常
[2]カルシウム代謝異常
[3]銅代謝異常
V.循環障害
1-局所の循環障害
[1]虚血(貧血,乏血,疎血)
[2]充血
[3]うっ血
[4]血行静止
[5]出血
[6]血栓症
[7]塞栓症
[8]梗塞
2-全身の循環障害
[1]浮腫
[2]傍側循環(側副循環,短絡路)
[3]ショック
[4]高血圧症
VI.炎症
1-炎症の形態的経過
[1]細胞・組織傷害
[2]微小循環の変化
[3]液性滲出物
[4]炎症の転帰
[5]炎症性細胞の浸潤
2-炎症性細胞
[1]好中球
[2]好酸球
[3]好塩基球
[4]リンパ球,形質細胞
[5]組織球(マクロファージ,単球)
[6]血管内皮細胞
3-炎症のケミカルメディエータ
[1]血管透過性亢進の化学物質
[2]白血球遊走の化学物質
4-補体系
5-急性炎症と慢性炎症
6-炎症による全身症状
7-炎症の諸型
[1]変質性炎
[2]漿液性炎
[3]線維素性炎
[4]化膿性炎
[5]出血性炎
[6]膜性炎
[7]偽膜性炎
[8]カタル性炎
[9]壊死性(壊疽性)炎
[10]繁殖性炎
[11]増殖性炎
[12]特異性炎
VII.免疫異常
1-免疫の機構
[1]Tリンパ球(細胞)
[2]Bリンパ球(細胞)
[3]形質細胞
[4]ナチュラルキラー細胞
[5]マクロファージ
2-免疫反応とアレルギーの型
[1]I型:アナフィラキシー型(レアギン型)
[2]II型:細胞傷害型
[3]III型:免疫複合体型
[4]IV型:遅延型(細胞性免疫型)
[5]V型:刺激型
3-免疫不全
[1]原発性免疫不全症候群
[2]続発性免疫不全症候群
4-後天性免疫不全症候群(エイズ)
5-移植と拒絶反応
6-自己免疫疾患
VIII.腫瘍
1-定義
2-組織学的分類
3-良性腫瘍と悪性腫瘍
4-異型性と組織学的分化度
5-多発癌と重複癌
6-癌の広がり方
7-癌の進行度
8-腫瘍随伴症候群
9-腫瘍の生物学
10-腫瘍発生の原因
11-癌遺伝子と癌抑制遺伝子
第2章 病理学各論
I.循環器系
1-心臓
[1]心臓の発生と胎生循環
[2]先天性心疾患
[3]心筋の変性
[4]心肥大,拡張と心不全
[5]心臓の炎症
[6]虚血性心疾患
[7]心筋症
[8]心臓の腫瘍
[9]心嚢の病変
2-脈管系
[1]血管の変性病変
[2]動脈硬化症
[3]動脈炎
[4]動脈瘤
[5]線維筋異形成
[6]静脈の病変
[7]リンパ管の病変
[8]血管の腫瘍
II.呼吸器系
1-上気道
[1]鼻腔と副鼻腔の病変
[2]鼻咽頭(上咽頭)の腫瘍
[3]喉頭・気管の病変
2-気管支・肺
[1]気管支の炎症
[2]無気肺と肺虚脱
[3]肺気腫
[4]肺の循環障害
[5]急性の肺炎
[6]慢性の肺炎
[7]肺線維症
[8]肺の腫瘍
3-胸膜および縦隔
[1]胸膜の病変
[2]縦隔の病変
III.消化器系
1-口腔,歯牙と唾液腺
[1]口腔の奇形
[2]口腔の炎症
[3]口腔の嚢胞
[4]口腔の腫瘍
[5]唾液腺の炎症
[6]唾液腺の腫瘍
2-食道
[1]食道の形成異常
[2]食道の循環障害,炎症と潰瘍
[3]食道癌
3-胃
[1]胃の形成異常
[2]胃の炎症
[3]胃ポリープ
[4]胃潰瘍
[5]胃の異型上皮
[6]胃癌
[7]その他の胃の腫瘍
4-小腸・大腸
[1]腸の形成異常
[2]腸の機能的障害
[3]虚血性腸疾患
[4]腸の消化性潰瘍
[5]腸の炎症性疾患
[6]腸の腫瘍様病変
[7]腸腺腫症
[8]腸の癌腫
[9]カルチノイド腫瘍
[10]肛門の疾患
5-肝臓
[1]肝の循環障害
[2]肝の壊死
[3]肝の炎症
[4]薬剤性肝障害
[5]アルコール性肝障害
[6]肝硬変症
[7]肝の腫瘍
6-胆嚢,胆道系
[1]胆嚢,胆道系の非腫瘍性病変
[2]胆嚢,胆道系の腫瘍
7-膵臓
[1]膵臓の非腫瘍性病変
[2]膵臓の腫瘍
8-腹膜
[1]腹膜の病変
IV.内分泌系
1-内分泌腺
2-視床下部と下垂体後葉
[1]視床下部・下垂体後葉産生ホルモン
[2]視床下部の病変
[3]尿崩症
[4]ADA異常分泌症
3-下垂体前葉
[1]下垂体前葉産生ホルモン
[2]下垂体前葉の発生異常,炎症など
[3]下垂体前葉の循環障害
[4]下垂体前葉の腫瘍
[5]下垂体機能亢進症
[6]下垂体前葉機能低下症
4-甲状腺
[1]甲状腺産生ホルモン
[2]甲状腺腫
[3]甲状腺の萎縮
[4]甲状腺の過形成
[5]甲状腺の炎症
[6]甲状腺の腫瘍
5-副甲状腺(上皮小体)
[1]副甲状腺産生ホルモン
[2]副甲状腺の過形成
[3]副甲状腺の腫瘍
[4]副甲状腺機能亢進症
[5]副甲状腺機能低下症
6-副腎皮質
[1]副腎皮質産生ホルモン
[2]ストレス・外傷への反応
[3]副腎皮質機能亢進症
[4]副腎皮質機能低下症
7-副腎髄質と傍神経節
[1]カテコラミンの代謝と機能
[2]副腎髄質の腫瘍
8-膵臓ランゲルハンス島
[1]膵臓ランゲルハンス島ホルモン
[2]糖尿病
[3]ランゲルハンス島構成細胞腫瘍
V.泌尿器系
1-腎
[1]腎の形成異常
[2]腎血管系の病変
[3]腎糸球体病変
[4]尿細管病変
[5]腎間質の病変
[6]腎不全の病理
[7]腎の腫瘍
2-下部尿路
[1]下部尿路の形成異常
[2]下部尿路の炎症
[3]下部尿路の腫瘍
VI.生殖器および乳腺
1-男性生殖器
[1]男性生殖器の先天異常
[2]男性生殖器の炎症
[3]精巣腫瘍
[4]前立腺肥大症
[5]前立腺癌
2-女性生殖器
[1]外陰部・腟
[2]子宮
[3]卵管・卵巣
3-乳腺
[1]乳腺の炎症
[2]乳腺症
[3]女性化乳房
[4]乳腺の良性腫瘍
[5]乳癌
VII.造血臓器系
1-骨髄
[1]造血臓器の年齢変化
[2]血球の分化
[3]白血球数増減の病態像
[4]白血病
[5]形質細胞の障害
[6]骨髄線維症
[7]貧血
[8]出血性素因
2-リンパ節
[1]リンパ節の非腫瘍性疾患
[2]悪性リンパ腫
3-脾臓
[1]無脾症
[2]脾のうっ血
[3]特発性門脈高血圧症
[4]脾炎
[5]脾腫をきたす疾患
VIII.神経系
1-中枢神経系
[1]中枢神経系組織の基礎的病変
[2]中枢神経系の感染症
[3]脳血管障害(循環障害)
[4]頭蓋内圧亢進状態の脳変化
[5]神経系の代謝異常
[6]脱髄性疾患
[7]中毒性疾患
[8]変性疾患
[9]脳腫瘍
2-末梢神経系
[1]末梢神経の病変
[2]末梢ニューロパチー
[3]末梢神経の腫瘍
IX.運動器系
1-骨格筋
[1]筋線維の各種病変
[2]筋ジストロフィ
[3]ミオパチー
2-骨
[1]骨の先天性発育異常
[2]骨折の治癒過程
[3]骨髄炎
[4]骨の無腐性壊死
[5]骨粗鬆症
[6]骨軟化症
[7]骨腫瘍と腫瘍類似疾患
3-関節
[1]関節の炎症性疾患
[2]関節の非炎症性疾患
4-軟部腫瘍
[1]軟部組織の定義
[2]軟部腫瘍
X.感覚器系
1-視覚器の腫瘍
[1]眼瞼の腫瘍
[2]涙腺の腫瘍
[3]結膜の腫瘍
[4]角膜の腫瘍
[5]強膜の腫瘍
[6]ブドウ膜の腫瘍
[7]網膜の腫瘍
2-聴器の腫瘍
XI.皮膚系
[1]発疹の分類
[2]皮膚病理組織用語
[3]湿疹と皮膚炎
[4]紅斑類および毛細血管拡張症
[5]中毒疹,薬疹
[6]水疱性・膿疱性疾患
[7]角化症
[8]真皮の疾患
[9]皮下脂肪組織の疾患
[10]母斑と皮膚良性腫瘍
[11]皮膚悪性腫瘍
[12]細菌性皮膚疾患
[13]皮膚真菌症
[14]ウイルス性皮膚疾患
[15]性行為感染症
XII.膠原病(自己免疫疾患)
[1]関節リウマチ
[2]全身性エリテマトーデス
[3]全身性硬化症(強皮症)
[4]多発性筋炎と皮膚筋炎
[5]リウマチ熱
[6]壊死性血管炎
[7]その他の自己免疫疾患とその近縁疾患
第3章 病理組織学的検査法
I.病理組織学的検査法の意義
II.病理組織標本作製の順序
III.組織片の切り出し
1-切り出しに必要な器具
2-切り出しの要点
3-切り出しの実際
IV.固定法
1-固定の要点と実際
2-各種固定液
[1]ホルマリン
[2]アルコール系固定液
[3]昇汞を含む固定液
[4]重クロム酸カリウムを含む固定液
[5]ピクリン酸を含む固定液
[6]特殊な固定液
V.脱灰法
1-脱灰操作の要点と実際
[1]脱灰前の処置
[2]脱灰液の濃度
[3]脱灰液の量
[4]脱灰
[5]脱灰液の温度と脱灰時間
[6]脱灰完了を知る方法
[7]脱灰後の処理
2-各種脱灰法
[1]迅速脱灰法(プランク・リクロ法)
[2]テトラ酢酸・エチレンジアミン・4ナトリウム法
[3]硝酸
[4]ギ酸
[5]トリクロル酢酸
[6]塩酸
[7]イオン交換樹脂による脱灰法
[8]電気脱灰法(電極脱灰法)
VI.包埋法
1-パラフィン包埋法
[1]脱水
[2]脱アルコール
[3]パラフィンの浸透
[4]パラフィン包埋の手技
[5]台木ブロックへの貼り付け
[6]自動包埋装置
[7]パラフィン自動分注器包埋センター
2-セロイジン包埋法
[1]包埋の手技
3-その他の包埋法
[1]セロイジン・パラフィン包埋法
[2]水性包埋剤による包埋法
[3]合成樹脂包埋法
VII.薄切法
1-ミクロトーム
[1]ミクロトームの種類
2-各種ミクロトームの特徴(原理)
[1]ユング型ミクロトーム
[2]シャンツェ型ミクロトーム
[3]テトランダー型ミクロトーム
[4]ミノー型ミクロトーム
[5]ザルトリウス型ミクロトーム
3-薄切
[1]ミクロトーム刀
[2]薄切法
4-クリオスタットによる凍結切片標本作製法
[1]組織切片作製法
VIII.染色法
1-染色の一般理論
[1]色素と色
[2]染色性
2-染色前の操作
[1]脱パラフィン操作
[2]ホルマリン色素の除去
[3]昇汞沈着の除去
[4]組織切片の剥離の防止
3-封入
[1]カバーガラス
[2]封入剤の種類
[3]封入の操作法
4-標本のラベルと保存
5-染色法の選択
IX.各種の染色法
1-ヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)
[1]通常パラフィン切片のHE染色
[2]迅速診断標本(凍結切片)のHE染色
2-リンタングステン酸ヘマトキシリン染色(PTAH染色)
3-結合組織の染色法
[1]膠原線維の染色法
[2]弾性線維の染色法
[3]細網線維の染色法(鍍銀法)
4-脂質の染色法
5-多糖類の染色法
[1]糖原染色法
[2]酸性粘液多糖類の染色法
[3]粘液の染色法
[4]アミロイドの染色法
6-核酸の染色法
7-組織中の無機物質の染色法
[1]鉄の検出法
[2]カルシウム染色法(反応)
8-組織内病原体の染色法
[1]一般細菌の染色法
[2]抗酸菌の染色法
[3]スピロヘータの染色法
[4]真菌の染色法
[5]リケッチアの染色法
[6]原虫の染色法
[7]HBs抗原のための染色法
[8]Helicobacter pyloriの染色
9-生体内色素の染色
[1]メラニン色素の染色法
[2]リポフスチン(消耗性色素)の染色法
10-組織切片による血液細胞の染色
[1]組織切片のためのギムザ染色(三友・石井のLennert法変法)
[2]白血球細胞の染色法
11-内分泌細胞の染色法
12-神経組織の染色法
[1]ニッスル染色
[2]髄鞘・ニッスル染色
[3]神経原線維の染色法
[4]神経膠細胞の染色法
[5]神経膠線維の染色法
X.組織化学染色
1-酵素組織化学染色
[1]酵素組織化学染色の基本的操作法
[2]酵素組織化学用固定液
[3]酵素組織化学染色の一般的手順
[4]主な酵素の染色法
2-免疫組織化学染色
[1]蛍光抗体法
[2]酵素抗体法
3-遺伝子(核酸)検査・光顕的ISH染色法
[1]ISH(in situ hybridization)とは
[2]ISH法の手技
[3]FISH法の手技
XI.電子顕微鏡標本作製法
1-電子顕微鏡標本の作製法
[1]固定法
[2]浸透,包埋操作
[3]超薄切
2-電子染色法
3-走査型電顕用標本の作製手順
[1]固定法
[2]導電染色(タンニン酸処理)
[3]臨界点乾燥
[4]金属イオン蒸着
XII.病理解剖
[1]死体解剖について
[2]病理解剖の手続き
[3]病理解剖の実際
[4]臓器標本の保存
第4章 細胞学的検査法
I.細胞学的検査法の意義
II.細胞診標本作製の順序
III.検体処理の方法
1-検体の種類
2-塗抹法
3-遠心沈殿法(遠沈法)
4-ポアフィルタ法
5-セルブロック法
6-捺印(スタンプ)法
IV.固定法
1-湿固定法
2-乾燥(後)固定法
3-コーティング法
4-固定液
V.染色法
1-パパニコロウ染色
2-メイ・グリュンワルド・ギムザ(パッペンハイム)染色
3-PAS反応
4-アルシアン青染色
5-ムチカルミン染色
6-ズダンIII染色
7-ショール染色
8-RNA染色(メチル緑・ピロニン染色)
9-核小体染色(ブリリアントクレシル青染色)
10-X染色質(セックスクロマチン)染色
11-免疫染色
VI.主な臓器・組織の細胞診
1-女性性器の細胞診
[1]女性性器の正常組織と剥離細胞
[2]女性性器の細胞診検体の採取法
[3]女性性器の非腫瘍性疾患と細胞診
[4]ホルモン細胞診
[5]子宮頸部の異形成と細胞診
[6]子宮癌と細胞診
2-呼吸器系の細胞診
[1]正常気道の組織と剥離細胞
[2]呼吸器系細胞診検体の採取法
[3]非腫瘍性肺疾患と細胞診
[4]肺癌と細胞診
3-消化器系の細胞診
[1]消化器系細胞診検体の採取法
[2]消化器系腫瘍と細胞診
4-泌尿器系の細胞診
[1]正常組織と剥離細胞
[2]泌尿器系細胞診検体の採取法
[3]泌尿器系非腫瘍性疾患と細胞診
[4]尿路の腫瘍と細胞診
[5]前立腺腫瘍と細胞診
5-乳腺の細胞診
[1]乳腺の細胞診検体の採取法
[2]乳腺の非悪性(良性)病変と細胞診
[3]乳癌と細胞診
6-体腔液の細胞診
[1]体腔液検体の採取法
[2]体腔液中の良性細胞
[3]体腔液中の悪性細胞
7-脳脊髄液の細胞診
[1]脳脊髄液細胞診検体の採取法
[2]脳腫瘍,癌性髄膜炎と細胞診
8-非上皮性腫瘍の細胞診
VII.スクリーニングの目的と実際
1-スクリーニングの実際
[1]大きい細胞と大きい核
[2]細胞形の不整
[3]細胞質の濃染
[4]核形の不整
[5]核の濃染
[6]細胞集団
[7]核小体の異常
[8]分裂異常
[9]対細胞と細胞相互封入
[10]多核細胞
2-細胞判定区分と細胞診断
3-検体不良について
4-細胞検査士の責務
索引