「臨床工学講座」の刊行にあたって
1987 年に臨床工学技士法が制定されるとともに本格的な臨床工学技士教育が始まり,早20 年が経過した.
この間,科学技術は大きく進歩し,臨床工学技士が従事する医療現場でも,新しい医療技術や医療機器が導入され,多くの人の命を支える役に立ってきた.
日本臨床工学技士教育施設協議会では,1997 年より「教科書編集委員会」を設け,臨床工学技士育成に必要な教科書作りについて検討を重ねてきた.当時は教育施設数が少なかったこと,また1998 年度から始まった規制緩和推進3カ年計画のなかで,いわゆるカリキュラム大綱化が臨床工学技士教育制度でも検討されると予想されていたことにより,教科書作成事業をしばらく休止した経緯がある.政府によって「カリキュラム等を規制している国家試験受験資格付与のための養成施設の指定制度を見直し,各大学等が社会のニーズに適切に対応した多様な医療技術者等の養成ができるようにする」との方針が打ち出されたのである.
その後,2004 年4 月にカリキュラム大綱化が行われ,また2006 年度第20 回国家試験から国家試験出題基準が大きく改訂されたことを受け,日本臨床工学技士教育施設協議会は2007 年度より改めて『教科書検討委員会』を設けて教科書作成事業を再開した.そして今般,『臨床工学講座』シリーズとして,全国53 校の臨床工学技士教育施設で学ぶ約2,600 名にも及ぶ学生達のために共通して使用できる標準教科書シリーズを発刊する運びとなった.
教科書検討委員会および本講座編集委員会では,他医療系教育課程で用いられている教科書を参考にしつつ,今後の臨床工学技士育成に必要,かつ教育レベルの向上を目的とした教科書作成を目指して検討を重ねてきた.
その骨子として以下の3点を心掛け,臨床工学技士を目指す学生がモチベーションを高く学習でき,教育者が有機的に教育できる内容を目指した.
(1)本シリーズは,国家試験対策用テキストではなく臨床工学技士が本来的に理解しておくべき基本的事項をしっかりと分かりやすく教えることに重点をおくこと.
(2)ゆとり教育世代の高校卒業者にも理解しやすい導入と内容の展開を心掛け,とくに基礎科目については随所に“Tips”などを挿入することにより読者の理解を深めていただくことを目指し,実務上での応用へのつながりを明確にすること.
(3)大綱化後の新カリキュラムの内容をベースに「平成19 年度国家試験出題基準」を念頭においた編集とすること.
よって本講座は,これまでの教科書とは一線を画した理想を掲げており,医療系教育課程用教科書の歴史に新たな1ページを刻む意気込みにて,執筆者・編集者ともども取り組んだ次第である.
医療現場において臨床工学技士に求められている必須な資質を育むための本教科書シリーズの意義を十分にお汲み取りいただき,本講座によって教育された臨床工学技士が社会に大きく羽ばたき,医療の発展の一助として活躍されることを願ってやまない.
本講座のさらなる充実のために,多くの方々からのご意見,ご叱正を賜れば幸甚です.
2008 年春
一般社団法人 日本臨床工学技士教育施設協議会 教科書検討委員会
臨床工学講座 教科書編集委員会
序
臨床工学技士の業務は,国家資格発足時には「生命維持管理装置の操作および保守点検」と定められた.しかし,その守備範囲は年々拡大の一途をたどってきた.背景には医学の進歩と医療を取り巻く社会環境の変化がある.たとえば近年,内視鏡治療やinterventional radiologyなどの低侵襲治療が進歩し,適応疾患も急速に拡大している.これらは既存の外科手術以上に医療機器に依存するので,当然幅広い診療領域において臨床工学技士の関与が必要となる.
また,従来からの生体機能代行装置についても各領域の進歩とともに,在宅での人工呼吸,透析さらには補助人工心臓の在宅使用まで行われるようになった.このため臨床工学技士の活躍の場も,これまでの診療科や手術室,集中治療室,透析室などを超えて,病院全体から地域医療全体へと拡大している. 加えてこれからの外科系臨床では,臨床工学技士はnurse practitionerとともに,より専門的で侵襲的な診療行為を自ら実施することが予想される.
臨床工学技士を取り巻くこのような情勢を鑑み,今回お届けする「臨床医学総論」では,既存の教科書の収載内容にこだわらず,今日の臨床工学技士が現場で接する疾患について幅広く収載した.臨床工学技士にとっての主要領域とともに,内科など臨床医学の基本領域については,日本の医学界を代表する先生方に執筆をお願いした.また,現場で接する関連領域についても,各領域の最先端で活躍される専門医の方々にわかりやすく執筆していただいた.
そのため本書には,国家試験出題範囲を越える領域や初学者にはいささか詳細な内容も含まれている.これは本書が国家試験対策のみを目的とせず,臨床実習や卒業後の実務で接する様々な症例に対応することを目的としたためである.学生諸君は,本書を学習や研修の段階に応じて臨機応変に活用することで,自立した臨床工学技士への第一歩を踏み出してほしい.あわせて教育や資格試験などを担当される先生方にも本書の趣旨をご理解いただき,学習段階に応じた教育や問題作成に利用していただくことをお願いしたい.
本書は臨床工学技士を志す学生諸君のみならず,第一線で活躍中の臨床工学技士諸氏,さらに医療機器の研究・販売などに関わる方々にとっても「臨床医学」に関する知識の整理とアップデートに寄与するものと信じている.
2012 年3 月
篠原一彦
小谷 透
1987 年に臨床工学技士法が制定されるとともに本格的な臨床工学技士教育が始まり,早20 年が経過した.
この間,科学技術は大きく進歩し,臨床工学技士が従事する医療現場でも,新しい医療技術や医療機器が導入され,多くの人の命を支える役に立ってきた.
日本臨床工学技士教育施設協議会では,1997 年より「教科書編集委員会」を設け,臨床工学技士育成に必要な教科書作りについて検討を重ねてきた.当時は教育施設数が少なかったこと,また1998 年度から始まった規制緩和推進3カ年計画のなかで,いわゆるカリキュラム大綱化が臨床工学技士教育制度でも検討されると予想されていたことにより,教科書作成事業をしばらく休止した経緯がある.政府によって「カリキュラム等を規制している国家試験受験資格付与のための養成施設の指定制度を見直し,各大学等が社会のニーズに適切に対応した多様な医療技術者等の養成ができるようにする」との方針が打ち出されたのである.
その後,2004 年4 月にカリキュラム大綱化が行われ,また2006 年度第20 回国家試験から国家試験出題基準が大きく改訂されたことを受け,日本臨床工学技士教育施設協議会は2007 年度より改めて『教科書検討委員会』を設けて教科書作成事業を再開した.そして今般,『臨床工学講座』シリーズとして,全国53 校の臨床工学技士教育施設で学ぶ約2,600 名にも及ぶ学生達のために共通して使用できる標準教科書シリーズを発刊する運びとなった.
教科書検討委員会および本講座編集委員会では,他医療系教育課程で用いられている教科書を参考にしつつ,今後の臨床工学技士育成に必要,かつ教育レベルの向上を目的とした教科書作成を目指して検討を重ねてきた.
その骨子として以下の3点を心掛け,臨床工学技士を目指す学生がモチベーションを高く学習でき,教育者が有機的に教育できる内容を目指した.
(1)本シリーズは,国家試験対策用テキストではなく臨床工学技士が本来的に理解しておくべき基本的事項をしっかりと分かりやすく教えることに重点をおくこと.
(2)ゆとり教育世代の高校卒業者にも理解しやすい導入と内容の展開を心掛け,とくに基礎科目については随所に“Tips”などを挿入することにより読者の理解を深めていただくことを目指し,実務上での応用へのつながりを明確にすること.
(3)大綱化後の新カリキュラムの内容をベースに「平成19 年度国家試験出題基準」を念頭においた編集とすること.
よって本講座は,これまでの教科書とは一線を画した理想を掲げており,医療系教育課程用教科書の歴史に新たな1ページを刻む意気込みにて,執筆者・編集者ともども取り組んだ次第である.
医療現場において臨床工学技士に求められている必須な資質を育むための本教科書シリーズの意義を十分にお汲み取りいただき,本講座によって教育された臨床工学技士が社会に大きく羽ばたき,医療の発展の一助として活躍されることを願ってやまない.
本講座のさらなる充実のために,多くの方々からのご意見,ご叱正を賜れば幸甚です.
2008 年春
一般社団法人 日本臨床工学技士教育施設協議会 教科書検討委員会
臨床工学講座 教科書編集委員会
序
臨床工学技士の業務は,国家資格発足時には「生命維持管理装置の操作および保守点検」と定められた.しかし,その守備範囲は年々拡大の一途をたどってきた.背景には医学の進歩と医療を取り巻く社会環境の変化がある.たとえば近年,内視鏡治療やinterventional radiologyなどの低侵襲治療が進歩し,適応疾患も急速に拡大している.これらは既存の外科手術以上に医療機器に依存するので,当然幅広い診療領域において臨床工学技士の関与が必要となる.
また,従来からの生体機能代行装置についても各領域の進歩とともに,在宅での人工呼吸,透析さらには補助人工心臓の在宅使用まで行われるようになった.このため臨床工学技士の活躍の場も,これまでの診療科や手術室,集中治療室,透析室などを超えて,病院全体から地域医療全体へと拡大している. 加えてこれからの外科系臨床では,臨床工学技士はnurse practitionerとともに,より専門的で侵襲的な診療行為を自ら実施することが予想される.
臨床工学技士を取り巻くこのような情勢を鑑み,今回お届けする「臨床医学総論」では,既存の教科書の収載内容にこだわらず,今日の臨床工学技士が現場で接する疾患について幅広く収載した.臨床工学技士にとっての主要領域とともに,内科など臨床医学の基本領域については,日本の医学界を代表する先生方に執筆をお願いした.また,現場で接する関連領域についても,各領域の最先端で活躍される専門医の方々にわかりやすく執筆していただいた.
そのため本書には,国家試験出題範囲を越える領域や初学者にはいささか詳細な内容も含まれている.これは本書が国家試験対策のみを目的とせず,臨床実習や卒業後の実務で接する様々な症例に対応することを目的としたためである.学生諸君は,本書を学習や研修の段階に応じて臨機応変に活用することで,自立した臨床工学技士への第一歩を踏み出してほしい.あわせて教育や資格試験などを担当される先生方にも本書の趣旨をご理解いただき,学習段階に応じた教育や問題作成に利用していただくことをお願いしたい.
本書は臨床工学技士を志す学生諸君のみならず,第一線で活躍中の臨床工学技士諸氏,さらに医療機器の研究・販売などに関わる方々にとっても「臨床医学」に関する知識の整理とアップデートに寄与するものと信じている.
2012 年3 月
篠原一彦
小谷 透
「臨床工学講座」の刊行にあたって
序
総論
第1章 内科学総論
1 医療職の動向
2 患者・家族との関係
3 現代医療の特徴と最新の問題点
1 医療安全
2 感染症
3 老年医学
4 分子生物学の進歩,遺伝子
5 治療法の多様性と進歩
6 予防医学
7 環境問題との関連
8 社会制度,保険制度
4 病歴,カルテ
1 病歴の主訴,現病歴(経過),現症
2 診断の過程へ
3 患者への説明
5 症候学
1 胸部苦悶感,呼吸困難,動悸,チアノーゼ,浮腫
2 腹痛,腹水,黄疸
6 治療中の管理事項
1 体温調節機構
2 電解質
第2章 外科学総論
1 基本的な手術操作と手術機器
1 基本的手術操作
2 基本的手術器械(鋼性小物)
3 手術体位
2 無菌法と感染予防
1 無菌法の歴史
2 手術部位の準備
3 手術創の管理
3 侵襲と生体反応
1 神経・内分泌系反応
2 免疫系反応
3 その他の炎症性メディエータ
4 神経・内分泌・免疫系反応と代謝変動
5 侵襲による代謝変動と回復過程
6 侵襲の強度と全身反応
7 ショック
8 多臓器不全
9 創傷治癒
4 臨床外科栄養
1 外科的侵襲時の代謝変動と栄養管理の意義
2 経静脈栄養
3 経腸栄養
4 栄養管理上の原則
5 臓器移植総論
1 移植の分類
2 移植免疫と拒絶反応
3 免疫抑制法
6 臓器移植各論
1 心移植
2 肺移植
3 肝移植
4 膵移植
5 腎移植
7 臓器移植の法律と脳死
1 臓器の移植に関する法律
2 脳死
各論
第3章 呼吸器病学
1 呼吸器感染症
1 感染症法
2 肺における感染防御機構
3 呼吸器感染症の症状
4 肺炎
5 インフルエンザ
6 肺結核
7 非結核性抗酸菌症
8 レジオネラ肺炎
9 クラミジア肺炎
10 マイコプラズマ肺炎
11 その他の呼吸器感染症
2 閉塞性肺疾患
1 閉塞性換気機能障害:一秒率FEV1%<70%
2 COPD
3 気管支喘息
3 拘束性肺疾患
1 肺気量を規定する因子
2 間質性肺疾患
3 特発性間質性肺炎
4 じん肺
5 けい肺(珪肺)
6 石綿肺
7 リンパ脈管筋腫症
8 アレルギー関連肺疾患(気管支喘息を除く)
4 呼吸不全
1 呼吸不全の定義と診断基準
2 急性呼吸促迫症候群
3 人工呼吸に伴う肺損傷
4 在宅酸素療法
5 非侵襲的陽圧換気療法
6 呼吸不全の全身合併症
5 腫瘍性疾患
1 原発性肺癌
2 転移性肺癌
3 縦隔腫瘍
4 胸膜腫瘍
6 肺循環疾患
1 急性肺血栓塞栓症
2 肺性心
3 肺水腫
7 胸膜疾患
1 気胸
2 胸水貯留
8 その他の疾患
1 無気肺
第4章 循環器病学
1 血圧の異常
1 高血圧症
2 低血圧症
2 血管病学
1 動脈系疾患
2 静脈系疾患
3 リンパ系疾患
3 心臓病学
1 冠動脈疾患
2 後天性弁膜症
3 先天性心疾患
4 大動脈疾患
5 心膜疾患
6 心臓腫瘍
7 不整脈
8 心筋炎,心筋症
9 肺動脈疾患
第5章 内分泌・代謝疾患
1 下垂体疾患
1 下垂体の生理
2 下垂体の疾患
2 甲状腺疾患
1 甲状腺の生理
2 甲状腺の疾患
3 副甲状腺疾患
1 副甲状腺の生理
2 副甲状腺の疾患
4 副腎疾患(副腎皮質)
1 副腎皮質の生理
2 副腎皮質の疾患
5 副腎疾患(副腎髄質)
1 副腎髄質の解剖・生理
2 副腎髄質の疾患
6 糖尿病
1 糖尿病の病態生理
2 糖尿病の病型分類
3 診断
4 治療
5 合併症
7 脂質異常症
1 診断
2 管理目標
8 肥満症
9 メタボリックシンドローム
10 高尿酸血症
1 痛風関節炎の症状と高尿酸血症の治療方針
11 骨粗鬆症
1 診断
2 治療
12 ビタミン欠乏疾患
13 先天性代謝異常症
第6章 腎臓病学
1 腎臓の解剖
1 腎臓の構造と尿路・血管系
2 ネフロン
2 腎臓の機能
1 腎臓のおもな働き
2 尿の生成と排泄
3 腎臓の疾患
1 慢性腎臓病
2 急性腎不全
3 外科手術が必要な腎疾患
4 慢性腎不全と外科手術
第7章 泌尿器病学
1 腎・腎盂・尿管の腫瘍
1 腎細胞癌
2 Wilms腫瘍
3 腎盂・尿管癌
2 膀胱腫瘍
3 前立腺癌
4 尿路結石症
5 尿路の先天異常
1 腎臓の発生異常
2 膀胱の発生異常
3 尿道の発生異常
4 膀胱尿管逆流症
5 停留睾丸
6 陰嚢水腫
7 包茎
8 勃起障害
6 男性更年期
第8章 消化器病学
1 食道疾患
1 腫瘍性疾患
2 胃食道逆流症,逆流性食道炎,食道潰瘍
3 マロリー・ワイス症候群,特発性食道破裂
2 胃・十二指腸疾患
1 腫瘍性疾患
2 急性胃粘膜病変
3 胃・十二指腸潰瘍
3 小腸疾患とイレウス
4 大腸疾患
1 腫瘍性疾患
2 炎症性腸疾患
3 急性虫垂炎,大腸憩室炎,虚血性大腸炎
5 肝疾患
1 急性肝炎
2 劇症肝炎
3 慢性肝炎
4 肝硬変
5 肝癌
6 胆道,膵臓の疾患
1 胆嚢・胆管結石
2 急性膵炎
3 慢性膵炎
4 膵・胆道系悪性腫瘍
第9章 神経病学
1 神経系のはたらき
1 神経系は全身の活動を支配する
2 加齢と神経系
2 神経病の診かた
1 局在診断の重要性
2 症状の経過の重要性
3 検査の意義
3 神経障害の症候と診断,処置
1 意識障害
2 言語障害
3 運動障害
4 感覚障害
5 姿勢・歩行障害
6 けいれん,ふるえ
7 頭痛
8 めまい
4 おもな神経疾患
1 脳血管障害
2 脳腫瘍
3 感染症
4 認知症
5 神経変性疾患
6 末梢神経疾患
7 筋疾患
8 発作性疾患
9 自律神経疾患
第10章 血液病学
1 造血器の構造と機能
1 血液の基礎知識
2 造血組織の構造
3 骨髄の造血機構
4 血球の形態と機能
5 リンパ節の構造と機能
6 胸腺の構造と機能
7 脾臓の構造と機能
2 赤血球の疾患
1 貧血症
2 多血症
3 白血球の疾患
1 白血病
2 リンパ増殖性疾患
3 骨髄線維症
4 白血球減少症
5 造血幹細胞移植
4 出血性素因
1 血管異常
2 血小板異常症
3 血液凝固異常症
第11章 麻酔・集中治療医学
1 全身麻酔と局所麻酔
1 麻酔とは
2 全身麻酔と施行するための機材
3 局所麻酔
4 麻酔の合併症,偶発症
5 疼痛管理(ペインコントロール)
6 モニタリング
7 機器の整備
2 集中治療医学
1 集中治療医学とは
2 集中治療が行われる部署
3 集中治療で行われる特殊な治療
4 集中治療部の運営とフロア構成
3 集中治療医学に必要な知識
臨床工学技士が知っておきたい各種疾患
第12章 免疫疾患総論
1 免疫とは
2 アレルギーの概要
3 免疫不全
1 原発性免疫不全
2 続発性免疫不全
3 膠原病(自己免疫疾患)
第13章 外傷学総論
1 外傷のプライマリケア
1 気道の評価と確保,頸椎保護
2 呼吸の評価と致命的な胸部外傷の処置
3 循環の評価および蘇生と止血
4 生命を脅かす中枢神経障害の評価
5 脱衣と体温管理
2 脳神経領域の外傷の臨床
1 頭蓋骨骨折
2 局在性脳損傷
3 びまん性脳損傷
3 整形外科領域の外傷学
1 脊椎外傷
2 骨盤外傷
3 四肢外傷
4 多発外傷の臨床
1 胸部外傷
2 腹部外傷
5 熱傷,化学熱傷,電撃傷
第14章 精神医学・心身医学総論
1 気分障害
1 概説
2 症状各論
3 治療
4 予後
2 統合失調症
1 概説
2 症状各論
3 経過・病型
4 治療
3 てんかん
1 概説
2 てんかんの原因と分類
3 てんかん各論
4 治療
4 神経症性障害
1 概念
2 各論
5 ICU症候群
6 緩和ケア
1 緩和ケアとは
2 緩和ケアにおける精神科の役割
第15章 眼科疾患
1 眼球の構造と機能
2 代表的な眼疾患
1 屈折異常
2 白内障
3 緑内障
4 後部硝子体剥離と網膜剥離
5 糖尿病網膜症
第16章 皮膚科・形成外科疾患
1 皮膚科の疾患
1 湿疹
2 蕁麻疹
3 細菌性皮膚疾患
4 皮膚真菌症
5 ウイルス性皮膚疾患
2 形成外科の疾患
1 先天異常
2 外傷
3 腫瘍切除後の再建
4 顔面神経麻痺
5 美容外科
3 両科にまたがる疾患
1 皮膚良性腫瘍・皮膚癌
2 母斑
3 難治性潰瘍・褥瘡
第17章 女性疾患
1 乳癌
1 疫学
2 検診と早期発見
3 診断
4 治療
5 再発と治療
2 産婦人科疾患
1 子宮癌
2 卵巣癌
3 子宮内膜症
4 産科救急
付録 臨床工学技工士国家試験出題基準(臨床医学総論)
索引
序
総論
第1章 内科学総論
1 医療職の動向
2 患者・家族との関係
3 現代医療の特徴と最新の問題点
1 医療安全
2 感染症
3 老年医学
4 分子生物学の進歩,遺伝子
5 治療法の多様性と進歩
6 予防医学
7 環境問題との関連
8 社会制度,保険制度
4 病歴,カルテ
1 病歴の主訴,現病歴(経過),現症
2 診断の過程へ
3 患者への説明
5 症候学
1 胸部苦悶感,呼吸困難,動悸,チアノーゼ,浮腫
2 腹痛,腹水,黄疸
6 治療中の管理事項
1 体温調節機構
2 電解質
第2章 外科学総論
1 基本的な手術操作と手術機器
1 基本的手術操作
2 基本的手術器械(鋼性小物)
3 手術体位
2 無菌法と感染予防
1 無菌法の歴史
2 手術部位の準備
3 手術創の管理
3 侵襲と生体反応
1 神経・内分泌系反応
2 免疫系反応
3 その他の炎症性メディエータ
4 神経・内分泌・免疫系反応と代謝変動
5 侵襲による代謝変動と回復過程
6 侵襲の強度と全身反応
7 ショック
8 多臓器不全
9 創傷治癒
4 臨床外科栄養
1 外科的侵襲時の代謝変動と栄養管理の意義
2 経静脈栄養
3 経腸栄養
4 栄養管理上の原則
5 臓器移植総論
1 移植の分類
2 移植免疫と拒絶反応
3 免疫抑制法
6 臓器移植各論
1 心移植
2 肺移植
3 肝移植
4 膵移植
5 腎移植
7 臓器移植の法律と脳死
1 臓器の移植に関する法律
2 脳死
各論
第3章 呼吸器病学
1 呼吸器感染症
1 感染症法
2 肺における感染防御機構
3 呼吸器感染症の症状
4 肺炎
5 インフルエンザ
6 肺結核
7 非結核性抗酸菌症
8 レジオネラ肺炎
9 クラミジア肺炎
10 マイコプラズマ肺炎
11 その他の呼吸器感染症
2 閉塞性肺疾患
1 閉塞性換気機能障害:一秒率FEV1%<70%
2 COPD
3 気管支喘息
3 拘束性肺疾患
1 肺気量を規定する因子
2 間質性肺疾患
3 特発性間質性肺炎
4 じん肺
5 けい肺(珪肺)
6 石綿肺
7 リンパ脈管筋腫症
8 アレルギー関連肺疾患(気管支喘息を除く)
4 呼吸不全
1 呼吸不全の定義と診断基準
2 急性呼吸促迫症候群
3 人工呼吸に伴う肺損傷
4 在宅酸素療法
5 非侵襲的陽圧換気療法
6 呼吸不全の全身合併症
5 腫瘍性疾患
1 原発性肺癌
2 転移性肺癌
3 縦隔腫瘍
4 胸膜腫瘍
6 肺循環疾患
1 急性肺血栓塞栓症
2 肺性心
3 肺水腫
7 胸膜疾患
1 気胸
2 胸水貯留
8 その他の疾患
1 無気肺
第4章 循環器病学
1 血圧の異常
1 高血圧症
2 低血圧症
2 血管病学
1 動脈系疾患
2 静脈系疾患
3 リンパ系疾患
3 心臓病学
1 冠動脈疾患
2 後天性弁膜症
3 先天性心疾患
4 大動脈疾患
5 心膜疾患
6 心臓腫瘍
7 不整脈
8 心筋炎,心筋症
9 肺動脈疾患
第5章 内分泌・代謝疾患
1 下垂体疾患
1 下垂体の生理
2 下垂体の疾患
2 甲状腺疾患
1 甲状腺の生理
2 甲状腺の疾患
3 副甲状腺疾患
1 副甲状腺の生理
2 副甲状腺の疾患
4 副腎疾患(副腎皮質)
1 副腎皮質の生理
2 副腎皮質の疾患
5 副腎疾患(副腎髄質)
1 副腎髄質の解剖・生理
2 副腎髄質の疾患
6 糖尿病
1 糖尿病の病態生理
2 糖尿病の病型分類
3 診断
4 治療
5 合併症
7 脂質異常症
1 診断
2 管理目標
8 肥満症
9 メタボリックシンドローム
10 高尿酸血症
1 痛風関節炎の症状と高尿酸血症の治療方針
11 骨粗鬆症
1 診断
2 治療
12 ビタミン欠乏疾患
13 先天性代謝異常症
第6章 腎臓病学
1 腎臓の解剖
1 腎臓の構造と尿路・血管系
2 ネフロン
2 腎臓の機能
1 腎臓のおもな働き
2 尿の生成と排泄
3 腎臓の疾患
1 慢性腎臓病
2 急性腎不全
3 外科手術が必要な腎疾患
4 慢性腎不全と外科手術
第7章 泌尿器病学
1 腎・腎盂・尿管の腫瘍
1 腎細胞癌
2 Wilms腫瘍
3 腎盂・尿管癌
2 膀胱腫瘍
3 前立腺癌
4 尿路結石症
5 尿路の先天異常
1 腎臓の発生異常
2 膀胱の発生異常
3 尿道の発生異常
4 膀胱尿管逆流症
5 停留睾丸
6 陰嚢水腫
7 包茎
8 勃起障害
6 男性更年期
第8章 消化器病学
1 食道疾患
1 腫瘍性疾患
2 胃食道逆流症,逆流性食道炎,食道潰瘍
3 マロリー・ワイス症候群,特発性食道破裂
2 胃・十二指腸疾患
1 腫瘍性疾患
2 急性胃粘膜病変
3 胃・十二指腸潰瘍
3 小腸疾患とイレウス
4 大腸疾患
1 腫瘍性疾患
2 炎症性腸疾患
3 急性虫垂炎,大腸憩室炎,虚血性大腸炎
5 肝疾患
1 急性肝炎
2 劇症肝炎
3 慢性肝炎
4 肝硬変
5 肝癌
6 胆道,膵臓の疾患
1 胆嚢・胆管結石
2 急性膵炎
3 慢性膵炎
4 膵・胆道系悪性腫瘍
第9章 神経病学
1 神経系のはたらき
1 神経系は全身の活動を支配する
2 加齢と神経系
2 神経病の診かた
1 局在診断の重要性
2 症状の経過の重要性
3 検査の意義
3 神経障害の症候と診断,処置
1 意識障害
2 言語障害
3 運動障害
4 感覚障害
5 姿勢・歩行障害
6 けいれん,ふるえ
7 頭痛
8 めまい
4 おもな神経疾患
1 脳血管障害
2 脳腫瘍
3 感染症
4 認知症
5 神経変性疾患
6 末梢神経疾患
7 筋疾患
8 発作性疾患
9 自律神経疾患
第10章 血液病学
1 造血器の構造と機能
1 血液の基礎知識
2 造血組織の構造
3 骨髄の造血機構
4 血球の形態と機能
5 リンパ節の構造と機能
6 胸腺の構造と機能
7 脾臓の構造と機能
2 赤血球の疾患
1 貧血症
2 多血症
3 白血球の疾患
1 白血病
2 リンパ増殖性疾患
3 骨髄線維症
4 白血球減少症
5 造血幹細胞移植
4 出血性素因
1 血管異常
2 血小板異常症
3 血液凝固異常症
第11章 麻酔・集中治療医学
1 全身麻酔と局所麻酔
1 麻酔とは
2 全身麻酔と施行するための機材
3 局所麻酔
4 麻酔の合併症,偶発症
5 疼痛管理(ペインコントロール)
6 モニタリング
7 機器の整備
2 集中治療医学
1 集中治療医学とは
2 集中治療が行われる部署
3 集中治療で行われる特殊な治療
4 集中治療部の運営とフロア構成
3 集中治療医学に必要な知識
臨床工学技士が知っておきたい各種疾患
第12章 免疫疾患総論
1 免疫とは
2 アレルギーの概要
3 免疫不全
1 原発性免疫不全
2 続発性免疫不全
3 膠原病(自己免疫疾患)
第13章 外傷学総論
1 外傷のプライマリケア
1 気道の評価と確保,頸椎保護
2 呼吸の評価と致命的な胸部外傷の処置
3 循環の評価および蘇生と止血
4 生命を脅かす中枢神経障害の評価
5 脱衣と体温管理
2 脳神経領域の外傷の臨床
1 頭蓋骨骨折
2 局在性脳損傷
3 びまん性脳損傷
3 整形外科領域の外傷学
1 脊椎外傷
2 骨盤外傷
3 四肢外傷
4 多発外傷の臨床
1 胸部外傷
2 腹部外傷
5 熱傷,化学熱傷,電撃傷
第14章 精神医学・心身医学総論
1 気分障害
1 概説
2 症状各論
3 治療
4 予後
2 統合失調症
1 概説
2 症状各論
3 経過・病型
4 治療
3 てんかん
1 概説
2 てんかんの原因と分類
3 てんかん各論
4 治療
4 神経症性障害
1 概念
2 各論
5 ICU症候群
6 緩和ケア
1 緩和ケアとは
2 緩和ケアにおける精神科の役割
第15章 眼科疾患
1 眼球の構造と機能
2 代表的な眼疾患
1 屈折異常
2 白内障
3 緑内障
4 後部硝子体剥離と網膜剥離
5 糖尿病網膜症
第16章 皮膚科・形成外科疾患
1 皮膚科の疾患
1 湿疹
2 蕁麻疹
3 細菌性皮膚疾患
4 皮膚真菌症
5 ウイルス性皮膚疾患
2 形成外科の疾患
1 先天異常
2 外傷
3 腫瘍切除後の再建
4 顔面神経麻痺
5 美容外科
3 両科にまたがる疾患
1 皮膚良性腫瘍・皮膚癌
2 母斑
3 難治性潰瘍・褥瘡
第17章 女性疾患
1 乳癌
1 疫学
2 検診と早期発見
3 診断
4 治療
5 再発と治療
2 産婦人科疾患
1 子宮癌
2 卵巣癌
3 子宮内膜症
4 産科救急
付録 臨床工学技工士国家試験出題基準(臨床医学総論)
索引








