やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

合格をめざす方へ
 平成18年3月から,管理栄養士国家試験は,平成14年8月に改定された管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)に準拠して実施されるようになった.管理栄養士養成課程を履修した者には,従来,多くの,しかも難しい受験科目が免除されていたが,このことがなくなり,全科目を受験しなければならない.したがって,管理栄養士国家試験は,管理栄養士養成課程修了者のみならず実務経験者の受験生にとっても,他の保健,医療,福祉,介護関連の国家試験に比べても遜色のないほどの難関中の難関となっている.平成19年の第21回国家試験受験者21,571名,合格者7,592名で合格率は35.2%,管理栄養士養成課程新卒81.8%,既卒18.5%,栄養士養成課程既卒14.0%であった.全科目を網羅した200問(うち10問が応用力試験)の60%,すなわち120問以上の正答が要求されている.なお,出題ミス,正答が複数個あると判明した場合は,これらを除いた問題数の60%以上の正答が合格とされる.
 本書は,国家試験委員であった先生,あるいは将来,任命されるであろう先生が執筆している.それぞれの分野で一流の執筆陣である.これは,他の類書の執筆者と比較にならないほどのレベルであると思っている.しかも,長年,管理栄養士養成課程の教員を経験してきているので,大学入学試験のための予備校の先生のように,“受験技術”の教授にも優れているだけでなく,良問ばかりを作成している.いいかえると,今後,これをお手本にした類似問題が,国家試験に出題される可能性が大きいと自負している.
 講義,演習,実習等のかなりの部分を学習した受験予定者が,総復習するのに好適の書である.「出題のねらいと学習のポイント」で,出題される確率の高い大,中,小項目を頭に入れながら,順次,問題を解いていく.各解答肢については,簡潔な説明が加えられている.つまり,問題を解いていく間に,知らず知らずのうちに,自分の弱点を自分で見つけることができ,そして,その欠点を補充することができ,系統的に総復習できるようになっている.「応用力試験」も磨きぬかれているので,健康・栄養に関する問題を解釈し,解決策を考えることが,論理的にできる.また,「問題と解説」の後に,重要事項を図や表にしてまとめてあるので,受験直前の追い込みに非常に役立つものと思われる.なお,正答のできなかった問題については,本書の解説を見る前に,自分で考え,ノートに整理してみるのは,非常に身につく学習方法である.
 社会は,管理栄養士が臨床栄養,公衆栄養,給食経営管理等の場で,専門職業人としての,すなわち,コーディネーターや総合職としての役割を果たすことを期待している.読者が管理栄養士の道を選択したことは,正に正解であり,本書は,そのような読者の水先案内人になれると確信している.
 みなさんの管理栄養士国家試験合格を祈念しつつ…….
 2007年6月
 執筆者一同
1―社会・環境と健康
2―人体の構造と機能および疾病の成り立ち
3―食べ物と健康
4―基礎栄養学
5―応用栄養学
6―栄養教育論
7―臨床栄養学
8―公衆栄養学
9―給食経営管理論
10―応用力試験
練習問題
 1―社会・環境と健康
 2―人体の構造と機能および疾病の成り立ち
 3―食べ物と健康
 4―基礎栄養学
 5―応用栄養学
 6―栄養教育論
 7―臨床栄養学
 8―公衆栄養学
 9―給食経営管理論
解答・解説
 1―社会・環境と健康
 2―人体の構造と機能および疾病の成り立ち
 3―食べ物と健康
 4―基礎栄養学
 5―応用栄養学
 6―栄養教育論
 7―臨床栄養学
 8―公衆栄養学
 9―給食経営管理論
第20回,21回(2006年,2007年)管理栄養士国家試験
 第20回管理栄養士国家試験問題
 第21回管理栄養士国家試験問題
 第20回管理栄養士国家試験/解答・解説
 第21回管理栄養士国家試験/解答・解説