第8版の序
「応用栄養学」の教育目標は,妊娠や授乳,成長・発達,加齢,身体活動の付加,特殊な環境下などでの生理的機能の変化と,それにともなう科学的根拠にもとづく食事摂取基準を各ライフステージごとに理解し,集団や個人の栄養状態の評価判定(栄養アセスメント)やリスク管理の基本的な知識や能力を養うところにある.
今春から,医療制度改革関連法の成立にともない,メタボリックシンドロームの概念をふまえた「特定健診・保健指導」が医療保険者に義務づけられた.保健指導は医師,保健師,管理栄養士が担うが,困難な任務である.生活習慣病発症や重症化につながる危険因子の保有数を階層化して,対象者ごとに個別に具体的な生活改善計画を示し,ときには面談で実践をうながし,自主的に過去の行動から適切な生活習慣に変容させて,初めて成果があがるものである.身体状況や生活習慣を経時的に把握しながら評価する責務もある.受診率や改善率の成績によっては,保険者に対して後期高齢者医療支援金の加算・減算が行われる厳しさもともなう.
第8版では,新たな執筆者を3名加えて,各章において,健康増進・疾病予防に寄与する基本的な考え方や方法について記述した.第1章の「栄養マネジメント」には行動科学理論やカウンセリングの応用を,第10章には「更年期の栄養」を新設した.また,特定健診の対象者が40歳から74歳であるところから,第9章の「成人期の栄養」,第11章の「高齢期の栄養」,第12章の「運動と栄養」には,国が示す各種の施策や手法が理解できるように記述を更新し,第13章以下も内容を一新した.
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の内容を念頭に置きつつ,国民的課題となっている生活習慣の乱れ,とりわけ「食」の乱れを是正するため,各ライフステージに栄養アセスメントと栄養ケアプログラムの例を示し,母子保健,学校保健,医療機関の保健業務,老人保健,介護保険事業にたずさわる管理栄養士や栄養士,健康科学を目指す人びとのためにも好適の書となるようにつとめたつもりである.
最後に,本書をまとめるにあたってお世話になった医歯薬出版(株)の編集部諸氏に心から感謝を申し上げる.
2008年2月
執筆者一同
初版の序
ヒトは生命の営みと健康の保持・増進のために適切な食物を欠くことはできない.それは,ヒトの一生のライフステージすなわち乳幼児期,学童・思春期,成人期,老年期に見合った食物を摂取することである.また,同じライフステージでも個人差があり,身体状況や体位,運動や労働の程度によって異なってくる.こうした分野を考究していくのが,栄養士・管理栄養士養成の教育課程での,「栄養学各論」という科目である.
これまでの栄養学では,一般にヒトと食物との関係は,ある条件下におけるヒトの状態と食品中の栄養素の質と量からの観点で追求されてきた傾向が強いが,「ヒトが食べる」 行動の意味はそのような狭い枠のなかでとらえきれるものではない.
食べることの基本行動である咀しゃくの発達を例にとってみても,先天的な反射運動としての吸啜と異なり,咀しゃくは乳児がそれを生理的に受け入れる準備段階に達した時期から,順を追った体験から修得させるものであり,その時期と機会を失えば,いわゆる「噛めない児」が生じるであろう.また,味つけに対する好みも長年にわたる食生活のなかからつちかわれた「慣れの現象」であり,望ましい味覚形成を目指すには離乳期から意識的に取り組む必要がある.
本書に「ライフステージからみた人間栄養学」という副題をつけたのも,人びとの摂食行動に少なからぬ影響を及ぼす因子として精神面や社会的な生活背景の変化,相違点をふまえた食生活のあり方をライフステージごとに考えようとした意図からである.
ヒトの一生のスタートである産科学にはじまり,小児科学,内科学,老年病学,心療内科学,運動生理・生化学など第一線で活躍中の医師の協力を得て,栄養士教育の現場にたずさわっている者との共働作業のなかから生まれ,著者らの専門領域を生かし,最新の知見にもとづく内容を理解しやすいように簡潔にまとめて記述している.
今後,高齢者人口が増え続け,疾病構造が成人病化していくなかで,栄養士に対する社会の期待はますます大きくなるものと思われる.本書が少しでも栄養士教育における学習の成果を高めるのに役立つことを願う次第である.また本書へのご批判ご叱責をいただければ幸いである.
1988年3月
執筆者一同
「応用栄養学」の教育目標は,妊娠や授乳,成長・発達,加齢,身体活動の付加,特殊な環境下などでの生理的機能の変化と,それにともなう科学的根拠にもとづく食事摂取基準を各ライフステージごとに理解し,集団や個人の栄養状態の評価判定(栄養アセスメント)やリスク管理の基本的な知識や能力を養うところにある.
今春から,医療制度改革関連法の成立にともない,メタボリックシンドロームの概念をふまえた「特定健診・保健指導」が医療保険者に義務づけられた.保健指導は医師,保健師,管理栄養士が担うが,困難な任務である.生活習慣病発症や重症化につながる危険因子の保有数を階層化して,対象者ごとに個別に具体的な生活改善計画を示し,ときには面談で実践をうながし,自主的に過去の行動から適切な生活習慣に変容させて,初めて成果があがるものである.身体状況や生活習慣を経時的に把握しながら評価する責務もある.受診率や改善率の成績によっては,保険者に対して後期高齢者医療支援金の加算・減算が行われる厳しさもともなう.
第8版では,新たな執筆者を3名加えて,各章において,健康増進・疾病予防に寄与する基本的な考え方や方法について記述した.第1章の「栄養マネジメント」には行動科学理論やカウンセリングの応用を,第10章には「更年期の栄養」を新設した.また,特定健診の対象者が40歳から74歳であるところから,第9章の「成人期の栄養」,第11章の「高齢期の栄養」,第12章の「運動と栄養」には,国が示す各種の施策や手法が理解できるように記述を更新し,第13章以下も内容を一新した.
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の内容を念頭に置きつつ,国民的課題となっている生活習慣の乱れ,とりわけ「食」の乱れを是正するため,各ライフステージに栄養アセスメントと栄養ケアプログラムの例を示し,母子保健,学校保健,医療機関の保健業務,老人保健,介護保険事業にたずさわる管理栄養士や栄養士,健康科学を目指す人びとのためにも好適の書となるようにつとめたつもりである.
最後に,本書をまとめるにあたってお世話になった医歯薬出版(株)の編集部諸氏に心から感謝を申し上げる.
2008年2月
執筆者一同
初版の序
ヒトは生命の営みと健康の保持・増進のために適切な食物を欠くことはできない.それは,ヒトの一生のライフステージすなわち乳幼児期,学童・思春期,成人期,老年期に見合った食物を摂取することである.また,同じライフステージでも個人差があり,身体状況や体位,運動や労働の程度によって異なってくる.こうした分野を考究していくのが,栄養士・管理栄養士養成の教育課程での,「栄養学各論」という科目である.
これまでの栄養学では,一般にヒトと食物との関係は,ある条件下におけるヒトの状態と食品中の栄養素の質と量からの観点で追求されてきた傾向が強いが,「ヒトが食べる」 行動の意味はそのような狭い枠のなかでとらえきれるものではない.
食べることの基本行動である咀しゃくの発達を例にとってみても,先天的な反射運動としての吸啜と異なり,咀しゃくは乳児がそれを生理的に受け入れる準備段階に達した時期から,順を追った体験から修得させるものであり,その時期と機会を失えば,いわゆる「噛めない児」が生じるであろう.また,味つけに対する好みも長年にわたる食生活のなかからつちかわれた「慣れの現象」であり,望ましい味覚形成を目指すには離乳期から意識的に取り組む必要がある.
本書に「ライフステージからみた人間栄養学」という副題をつけたのも,人びとの摂食行動に少なからぬ影響を及ぼす因子として精神面や社会的な生活背景の変化,相違点をふまえた食生活のあり方をライフステージごとに考えようとした意図からである.
ヒトの一生のスタートである産科学にはじまり,小児科学,内科学,老年病学,心療内科学,運動生理・生化学など第一線で活躍中の医師の協力を得て,栄養士教育の現場にたずさわっている者との共働作業のなかから生まれ,著者らの専門領域を生かし,最新の知見にもとづく内容を理解しやすいように簡潔にまとめて記述している.
今後,高齢者人口が増え続け,疾病構造が成人病化していくなかで,栄養士に対する社会の期待はますます大きくなるものと思われる.本書が少しでも栄養士教育における学習の成果を高めるのに役立つことを願う次第である.また本書へのご批判ご叱責をいただければ幸いである.
1988年3月
執筆者一同
1 栄養マネジメント(玉川和子・森 基子・澤 純子・足達淑子)
1 栄養マネジメントの概要
栄養マネジメントの手順
2 栄養アセスメント
栄養アセスメントの種類と方法
3 栄養ケアプログラムの計画・実施
1.課題の必要性,優先性,実施可能性
2.資源と費用
3.栄養ケアプログラムの作成
4 行動科学理論の応用
1.栄養マネジメントと行動療法
2.食行動変容に役立つ行動技法
5 カウンセリングの応用
1.行動カウンセリングと食行動変容
2.行動カウンセリングにおける留意点
6 評価
1.評価の種類
2.評価結果のフィードバックの手順
2 発育・発達・加齢変化と栄養(森 基子・玉川和子・澤 純子)
1 エイジングと形態の変化
1.胎生期
2.発育期
3.成熟期
4.衰退期
2 エイジングと食にまつわる機能の変化
1.諸機能の変化
2.消化・吸収
3.摂食機能
4.味覚
5.食欲
3 年齢別食事摂取基準と食品構成(例)
1.食事摂取基準
2.食品構成
4 食事バランスガイド
1.食事バランスガイドの概要
2.サービングの基準
3.食事バランスガイドの活用
3 妊娠期の栄養(古谷 博・森 基子・澤 純子)
1 女性の特性
1.女性の生理
2.妊娠
3.分娩
2 妊娠期の栄養上の特徴
1.妊娠前の食生活・日常生活指導
2.妊娠中の食生活・日常生活指導
3 妊娠期の栄養アセスメント
4 栄養関連の疾患と栄養ケア
1.つわり,妊娠悪阻
2.妊娠高血圧症候群
3.貧血
4.妊娠と肥満
5.妊娠糖尿病
4 授乳期の栄養(古谷 博・森 基子・澤 純子)
1 授乳期の特性
1.体重・体組成の変化
2.エネルギー代謝の変化
3.乳汁分泌の機序
4.乳汁分泌の確立
2 母乳成分と母乳量の変化
1.初乳
2.成熟乳(成乳)
3.母乳分泌量の変化
3 授乳期の栄養上の特徴
1.産褥
2.分娩・産褥期の食生活・日常生活指導
3.授乳婦の食生活・日常生活指導
4 授乳期の栄養アセスメント
5 授乳期の栄養ケアのあり方
1.「授乳の支援ガイド」
2.母乳育児の支援
3.育児用ミルクで育てる場合の支援
6 栄養関連の疾患と栄養ケア
1.乳汁分泌不足
2.乳腺炎
7 母子保健対策
1.母子健康手帳の交付
2.妊産婦および乳幼児の健康診査
3.妊産婦および乳幼児の保健指導
4.妊産婦および乳幼児の療養支援
5 乳児期の栄養(守田哲朗・森 基子)
1 乳児期の特性
1.身体の成長
2.生理的機能の発達
3.精神・運動機能の発達
4.摂食機能の発達
2 乳児期の栄養と代謝
1.新生児期
2.乳児期
3 栄養補給法
1.母乳栄養
2.人工栄養
3.混合栄養
4.離乳
4 乳児期の栄養アセスメント
5 乳児期の栄養ケアのあり方
6 栄養関連の疾患と栄養ケア
1.低出生体重児
2.食物アレルギー
3.便秘症
4.下痢症
5.発育不良
6.貧血
7.先天代謝異常症
6 幼児期の栄養(守田哲朗・森 基子)
1 幼児期の特性
1.身体の成長
2.生理的機能の発達
3.精神・運動機能の発達
2 幼児期の栄養上の特徴
1.食生活上の特徴
2.食品の選択と組み合わせ
3.幼児期の食行動としつけ
3 幼児の集団給食
1.保育所給食の意義
2.保育所給食の区分
3.保育所給食の食事摂取基準
4.保育所給食の食品構成
5.幼稚園の給食
4 幼児期の栄養アセスメント
5 幼児期の栄養ケアのあり方
6 栄養関連の問題点や疾患と栄養ケア
1.食欲不振
2.偏食
3.食物アレルギー
4.周期性嘔吐症
7 学童期の栄養(森 基子)
1 学童期の特性
1.身体の成長
2.諸器官の発達
3.精神・運動機能の発達
2 学童期の栄養上の特徴
1.食生活上の特徴
2.食品の選択と組み合わせ
3 学校給食
1.学校給食の目標
2.種類と実施状況
3.食事摂取基準と標準食品構成表
4.給食内容の充実
5.特殊教育諸学校における食事内容の充実
4 学童期の栄養アセスメント
5 学童期の栄養障害と栄養ケア
1.体重異常
2.鉄欠乏性貧血
3.生活習慣病
8 思春期の栄養(河野友信・森 基子)
1 思春期の特性
1.思春期の発育・発達の特徴
2.第二次性徴と身体変化
3.精神・心理的変化
2 思春期にみられる栄養障害
1.神経性食欲不振症
2.思春期の貧血
3.ダイエット症候群
3 思春期の栄養上の特徴
1.食生活上の特徴
2.食品の選択と組み合わせ
4 思春期の栄養アセスメント
9 成人期の栄養(河野友信・玉川和子)
1 成人期の特性
1.青年・壮年・中年期の特徴
2.社会的環境
2 成人期の栄養上の特徴
1.成人期の食生活の現状
2.成人期の食生活・日常生活指導
3 生活習慣病
1.生活習慣病の危険因子
2.生活習慣病予防対策
4 生活習慣改善のための栄養アセスメント
生活習慣病予防のための標準的な健診・保健指導プログラム(例)
5 生活習慣改善のための栄養ケアプログラム
1.栄養ケアプログラムの基本的な考え方
2.栄養ケアプログラムの特徴
3.栄養ケアプログラムの手順
4.青年・壮年・中年期の栄養ケアプログラムの特徴と課題
5.栄養ケアプログラムの実際
6 生活習慣病予防と栄養ケア
1.肥満
2.高血糖(糖尿病)
3.脂質異常症
4.高血圧
5.メタボリックシンドローム
6.喫煙
7.う歯(う蝕)・歯周病
8.飲酒
10 更年期の栄養(久米美代子)
1 更年期の特性
1.更年期とは
2.閉経とは
3.閉経時のヘルスケア
4.不定愁訴
5.更年期症状
6.更年期うつ病
7.更年期障害の発生頻度とその対応
8.更年期障害の診断
9.更年期障害のヘルスケア
2 更年期の代謝
3 更年期の栄養上の特徴
更年期障害と食生活
4 更年期の栄養アセスメント
5 更年期からの生活習慣病予防と栄養ケア
1.生活習慣改善のポイント
2.メタボリックシンドローム,動脈硬化予防のための栄養
3.脂質異常症を予防する食生活
4.高血圧を予防する食事
5.動脈硬化を予防する食事
6.骨量減少,骨粗鬆症予防のための食事
7.自己管理能力の修得
11 高齢期の栄養(佐古伊康・玉川和子)
1 高齢期の特性
1.高齢期の生理
2.高齢期の代謝
2 高齢期の栄養上の特徴
1.高齢社会の現状
2.高齢期の食生活・日常生活指導
3 高齢期の栄養アセスメント
4 高齢期の栄養ケアプログラム
1.栄養ケアプログラムの基本的な考え方
2.栄養ケアプログラムの実際
5 高齢期の栄養障害とそのケア
1.低栄養
2.摂食機能障害
3.食欲不振
4.胃腸障害
5.骨粗鬆症
6.褥 瘡
7.認知症
8.閉じこもり・うつ
12 運動と栄養(中井誠一)
1 運動時のエネルギー供給
1.身体運動のエネルギー(筋収縮のエネルギー供給機構)
2.運動中の酸素摂取量
3.運動のエネルギー代謝
4.身体活動の測定と評価
2 健康増進と運動
1.健康のための身体運動量
2.運動所要量
3.健康づくりのための運動基準
4.運動の効果と健康増進
3 スポーツ種目と栄養
1.エネルギー供給とスポーツ種目
2.スポーツ選手の食事摂取基準
3.トレーニングと栄養補給
13 特殊環境と栄養(中井誠一)
1 高温環境下における栄養
1.高温環境下運動時の生体反応
2.人体の水分出納
3.水分補給
2 低温環境下における栄養
寒冷下の生体反応
3 高圧環境下における栄養
4 低圧環境下における栄養
1.低圧環境の生理(順化と高山病)
2.高地での栄養
5 無重力環境と栄養
1.微小重力の生体影響
2.宇宙飛行での栄養
6 騒音環境下における栄養
14 ストレスと栄養(足達淑子)
1 ストレスについての基礎知識
1.生体の恒常性(ホメオスターシス)と心身相関
2.ストレスの定義とストレッサーに対する生体の反応
3.ストレッサーの種類と性質
4.ストレスに対する反応
5.ストレスと栄養
2 ストレスへの対処法
1.日本人におけるストレスの実態
2.個人差を考慮したストレス対処
3.ストレス対処能力を高める方法の実際
15 休養と睡眠(足達淑子)
1 睡眠科学により明らかになったこと
1.覚醒―睡眠のリズムを調節するもの
2.睡眠の質
3.睡眠障害とその要因
2 行動療法による睡眠改善
16 ライフステージ別食事摂取基準と,その活用のしかた(玉川和子・森 基子)
1 成人期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂 質
4.炭水化物
5.食物繊維
6.アルコール
7.水溶性ビタミン
8.脂溶性ビタミン
9.ミネラル
10.微量元素
11.電解質
2 妊娠期・授乳期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂 質
4.炭水化物
5.食物繊維
6.水溶性ビタミン
7.脂溶性ビタミン
8.ミネラル
9.微量元素
10.電解質
3 乳児期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂質
4.炭水化物・食物繊維
5.水溶性ビタミン
6.脂溶性ビタミン
7.ミネラル
8.微量元素
9.電解質
4 成長期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂質
4.ビタミン
5.ミネラル・微量元素
5 高齢期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂質
4.炭水化物・食物繊維
5.ビタミン
6.ミネラル・微量元素・電解質
6 日本人の食事摂取基準(2005年版)の活用
1.個人の食事計画
2.集団(特定給食)における食事計画
<付>日本人の食事摂取基準(2005年版)の概要(玉川和子)
1.策定の目的
2.使用期間
3.策定方針
4.基本的な活用方法
5.使用にあたっての留意点
付表
参考文献
索引
1 栄養マネジメントの概要
栄養マネジメントの手順
2 栄養アセスメント
栄養アセスメントの種類と方法
3 栄養ケアプログラムの計画・実施
1.課題の必要性,優先性,実施可能性
2.資源と費用
3.栄養ケアプログラムの作成
4 行動科学理論の応用
1.栄養マネジメントと行動療法
2.食行動変容に役立つ行動技法
5 カウンセリングの応用
1.行動カウンセリングと食行動変容
2.行動カウンセリングにおける留意点
6 評価
1.評価の種類
2.評価結果のフィードバックの手順
2 発育・発達・加齢変化と栄養(森 基子・玉川和子・澤 純子)
1 エイジングと形態の変化
1.胎生期
2.発育期
3.成熟期
4.衰退期
2 エイジングと食にまつわる機能の変化
1.諸機能の変化
2.消化・吸収
3.摂食機能
4.味覚
5.食欲
3 年齢別食事摂取基準と食品構成(例)
1.食事摂取基準
2.食品構成
4 食事バランスガイド
1.食事バランスガイドの概要
2.サービングの基準
3.食事バランスガイドの活用
3 妊娠期の栄養(古谷 博・森 基子・澤 純子)
1 女性の特性
1.女性の生理
2.妊娠
3.分娩
2 妊娠期の栄養上の特徴
1.妊娠前の食生活・日常生活指導
2.妊娠中の食生活・日常生活指導
3 妊娠期の栄養アセスメント
4 栄養関連の疾患と栄養ケア
1.つわり,妊娠悪阻
2.妊娠高血圧症候群
3.貧血
4.妊娠と肥満
5.妊娠糖尿病
4 授乳期の栄養(古谷 博・森 基子・澤 純子)
1 授乳期の特性
1.体重・体組成の変化
2.エネルギー代謝の変化
3.乳汁分泌の機序
4.乳汁分泌の確立
2 母乳成分と母乳量の変化
1.初乳
2.成熟乳(成乳)
3.母乳分泌量の変化
3 授乳期の栄養上の特徴
1.産褥
2.分娩・産褥期の食生活・日常生活指導
3.授乳婦の食生活・日常生活指導
4 授乳期の栄養アセスメント
5 授乳期の栄養ケアのあり方
1.「授乳の支援ガイド」
2.母乳育児の支援
3.育児用ミルクで育てる場合の支援
6 栄養関連の疾患と栄養ケア
1.乳汁分泌不足
2.乳腺炎
7 母子保健対策
1.母子健康手帳の交付
2.妊産婦および乳幼児の健康診査
3.妊産婦および乳幼児の保健指導
4.妊産婦および乳幼児の療養支援
5 乳児期の栄養(守田哲朗・森 基子)
1 乳児期の特性
1.身体の成長
2.生理的機能の発達
3.精神・運動機能の発達
4.摂食機能の発達
2 乳児期の栄養と代謝
1.新生児期
2.乳児期
3 栄養補給法
1.母乳栄養
2.人工栄養
3.混合栄養
4.離乳
4 乳児期の栄養アセスメント
5 乳児期の栄養ケアのあり方
6 栄養関連の疾患と栄養ケア
1.低出生体重児
2.食物アレルギー
3.便秘症
4.下痢症
5.発育不良
6.貧血
7.先天代謝異常症
6 幼児期の栄養(守田哲朗・森 基子)
1 幼児期の特性
1.身体の成長
2.生理的機能の発達
3.精神・運動機能の発達
2 幼児期の栄養上の特徴
1.食生活上の特徴
2.食品の選択と組み合わせ
3.幼児期の食行動としつけ
3 幼児の集団給食
1.保育所給食の意義
2.保育所給食の区分
3.保育所給食の食事摂取基準
4.保育所給食の食品構成
5.幼稚園の給食
4 幼児期の栄養アセスメント
5 幼児期の栄養ケアのあり方
6 栄養関連の問題点や疾患と栄養ケア
1.食欲不振
2.偏食
3.食物アレルギー
4.周期性嘔吐症
7 学童期の栄養(森 基子)
1 学童期の特性
1.身体の成長
2.諸器官の発達
3.精神・運動機能の発達
2 学童期の栄養上の特徴
1.食生活上の特徴
2.食品の選択と組み合わせ
3 学校給食
1.学校給食の目標
2.種類と実施状況
3.食事摂取基準と標準食品構成表
4.給食内容の充実
5.特殊教育諸学校における食事内容の充実
4 学童期の栄養アセスメント
5 学童期の栄養障害と栄養ケア
1.体重異常
2.鉄欠乏性貧血
3.生活習慣病
8 思春期の栄養(河野友信・森 基子)
1 思春期の特性
1.思春期の発育・発達の特徴
2.第二次性徴と身体変化
3.精神・心理的変化
2 思春期にみられる栄養障害
1.神経性食欲不振症
2.思春期の貧血
3.ダイエット症候群
3 思春期の栄養上の特徴
1.食生活上の特徴
2.食品の選択と組み合わせ
4 思春期の栄養アセスメント
9 成人期の栄養(河野友信・玉川和子)
1 成人期の特性
1.青年・壮年・中年期の特徴
2.社会的環境
2 成人期の栄養上の特徴
1.成人期の食生活の現状
2.成人期の食生活・日常生活指導
3 生活習慣病
1.生活習慣病の危険因子
2.生活習慣病予防対策
4 生活習慣改善のための栄養アセスメント
生活習慣病予防のための標準的な健診・保健指導プログラム(例)
5 生活習慣改善のための栄養ケアプログラム
1.栄養ケアプログラムの基本的な考え方
2.栄養ケアプログラムの特徴
3.栄養ケアプログラムの手順
4.青年・壮年・中年期の栄養ケアプログラムの特徴と課題
5.栄養ケアプログラムの実際
6 生活習慣病予防と栄養ケア
1.肥満
2.高血糖(糖尿病)
3.脂質異常症
4.高血圧
5.メタボリックシンドローム
6.喫煙
7.う歯(う蝕)・歯周病
8.飲酒
10 更年期の栄養(久米美代子)
1 更年期の特性
1.更年期とは
2.閉経とは
3.閉経時のヘルスケア
4.不定愁訴
5.更年期症状
6.更年期うつ病
7.更年期障害の発生頻度とその対応
8.更年期障害の診断
9.更年期障害のヘルスケア
2 更年期の代謝
3 更年期の栄養上の特徴
更年期障害と食生活
4 更年期の栄養アセスメント
5 更年期からの生活習慣病予防と栄養ケア
1.生活習慣改善のポイント
2.メタボリックシンドローム,動脈硬化予防のための栄養
3.脂質異常症を予防する食生活
4.高血圧を予防する食事
5.動脈硬化を予防する食事
6.骨量減少,骨粗鬆症予防のための食事
7.自己管理能力の修得
11 高齢期の栄養(佐古伊康・玉川和子)
1 高齢期の特性
1.高齢期の生理
2.高齢期の代謝
2 高齢期の栄養上の特徴
1.高齢社会の現状
2.高齢期の食生活・日常生活指導
3 高齢期の栄養アセスメント
4 高齢期の栄養ケアプログラム
1.栄養ケアプログラムの基本的な考え方
2.栄養ケアプログラムの実際
5 高齢期の栄養障害とそのケア
1.低栄養
2.摂食機能障害
3.食欲不振
4.胃腸障害
5.骨粗鬆症
6.褥 瘡
7.認知症
8.閉じこもり・うつ
12 運動と栄養(中井誠一)
1 運動時のエネルギー供給
1.身体運動のエネルギー(筋収縮のエネルギー供給機構)
2.運動中の酸素摂取量
3.運動のエネルギー代謝
4.身体活動の測定と評価
2 健康増進と運動
1.健康のための身体運動量
2.運動所要量
3.健康づくりのための運動基準
4.運動の効果と健康増進
3 スポーツ種目と栄養
1.エネルギー供給とスポーツ種目
2.スポーツ選手の食事摂取基準
3.トレーニングと栄養補給
13 特殊環境と栄養(中井誠一)
1 高温環境下における栄養
1.高温環境下運動時の生体反応
2.人体の水分出納
3.水分補給
2 低温環境下における栄養
寒冷下の生体反応
3 高圧環境下における栄養
4 低圧環境下における栄養
1.低圧環境の生理(順化と高山病)
2.高地での栄養
5 無重力環境と栄養
1.微小重力の生体影響
2.宇宙飛行での栄養
6 騒音環境下における栄養
14 ストレスと栄養(足達淑子)
1 ストレスについての基礎知識
1.生体の恒常性(ホメオスターシス)と心身相関
2.ストレスの定義とストレッサーに対する生体の反応
3.ストレッサーの種類と性質
4.ストレスに対する反応
5.ストレスと栄養
2 ストレスへの対処法
1.日本人におけるストレスの実態
2.個人差を考慮したストレス対処
3.ストレス対処能力を高める方法の実際
15 休養と睡眠(足達淑子)
1 睡眠科学により明らかになったこと
1.覚醒―睡眠のリズムを調節するもの
2.睡眠の質
3.睡眠障害とその要因
2 行動療法による睡眠改善
16 ライフステージ別食事摂取基準と,その活用のしかた(玉川和子・森 基子)
1 成人期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂 質
4.炭水化物
5.食物繊維
6.アルコール
7.水溶性ビタミン
8.脂溶性ビタミン
9.ミネラル
10.微量元素
11.電解質
2 妊娠期・授乳期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂 質
4.炭水化物
5.食物繊維
6.水溶性ビタミン
7.脂溶性ビタミン
8.ミネラル
9.微量元素
10.電解質
3 乳児期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂質
4.炭水化物・食物繊維
5.水溶性ビタミン
6.脂溶性ビタミン
7.ミネラル
8.微量元素
9.電解質
4 成長期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂質
4.ビタミン
5.ミネラル・微量元素
5 高齢期
1.エネルギー
2.たんぱく質
3.脂質
4.炭水化物・食物繊維
5.ビタミン
6.ミネラル・微量元素・電解質
6 日本人の食事摂取基準(2005年版)の活用
1.個人の食事計画
2.集団(特定給食)における食事計画
<付>日本人の食事摂取基準(2005年版)の概要(玉川和子)
1.策定の目的
2.使用期間
3.策定方針
4.基本的な活用方法
5.使用にあたっての留意点
付表
参考文献
索引