謝辞
29歳の時に全顎矯正を学ぶ機会を得た.その後,インプラントと歯周病治療を学ぶスタディークラブに入会した.
これから症例で呈示するように,歯周病・矯正・インプラントの3つの治療は非常に相性が良く,複雑な様相を呈している,いわゆる難症例と呼ばれる症例では,この3つの分野を組み合わせた治療が必要になる.思えば,それぞれの分野で,エキスパートと言われている著名な先生のもとで学ぶことができた経験は,幸運以外の何ものでもなく,浅学非才の私を高みへと導いてくださったメンターとの出会いとご指導に,深く感謝の意を表したい.
また今回,出版の機会を与えていただいた,医歯薬出版・松崎一優氏との出会いにも改めてお礼を申しあげたい.臨床の成果を誌上で発表できることは,臨床医にとってこのうえもない喜びである.
ただこれは,周囲の支えがあったからこそ得られた喜びでもある.平穏な心を保つことができるからこそ,難しい症例と向き合うことができると思う.妻と家族,そしてスタッフの変わらぬサポートに心から感謝します.
はじめに
昨今の歯科治療においては,「longevity」すなわち「長期的に良好な予後」が求められる.しかしながら,口腔の環境は過酷で,変化を防ぐことはほぼ不可能であると言ってもよいだろう.よって「longevity」を考えるうえでは,リカバリー可能な治療を選択することが,治療計画を決める際に非常に重要な鍵となるはずだ.
本書は,臨床経験の浅い若手の先生に向けて,いわゆる難症例と呼ばれる「複雑な様相を呈した症例」に対応するうえでどのようなポイントを抑えるべきかを記している.どんなふうに治療計画を立案して,どんな治療方法を選択したら良いか―特に若手のうちは,その対応に苦慮することが多いからである.
どんな治療法を選択したら良いか? どうすれば長期的な予後が得られるのか? 何が原因で予後に問題が生じたのか? リカバリー可能な治療とは? などなど,実際に対峙した複雑な症例を呈示して,その答えに迫ってみたい.
咬合崩壊を伴った症例では,補綴的な介入範囲がどうしても大きくなる.しかしながら,完成した補綴装置が,良好な状態で長期的に機能してくれるかどうかは不確かである.なぜなら,不可逆的な補綴治療の介入リスクは,歯科治療におけるあらゆるリスクのなかで,最も大きなものの一つと考えられるからだ.
では,どうしたら良いのだろうか?
本書の執筆において重視したことは,次のような点である.難症例と思われる咬合崩壊を伴った症例において,「longevity」を考えたうえで,咬合を再構成して咀嚼機能を回復させて審美性も獲得するために,どのような治療を選択すべきか? という検討を行った.また,治療計画立案の基本的な考え方を整理したうえで,具体的な症例を通して考えられる工夫を盛り込んだ.
治療計画を立案するうえでは,(1)バイオフィルムコントロールができているか,(2)問題が生じた時にリカバリーが可能か,の2点を常に考えておかなくてはならない.特にバイオフィルムコントロールは重要で,う蝕や歯周炎などの炎症がある状態で補綴治療に移行することはできない.また歯髄炎や根尖性歯周炎などもまたバイオフィルムによって引き起こされる疾患である.よって,症例の難易度にかかわらず,初期治療として「う蝕治療」「歯周病治療」「歯内療法」を行わなくてはならない.
特に,本書のテーマでもある「複雑な様相を呈した症例における治療計画」においては,初期治療後に初めて,補綴治療を主体とした最終的な治療計画を立案することになるだろう.よって,より現実的で正確な治療計画を立案するために,まずはきちんとした初期治療を行わなくてはならない.その概念は第1章にまとめた.
さて,初期治療が終了して炎症のない口腔環境が整ってみると,「歯列不正」が咬合を再構成するうえで障壁になっていることに気がつくだろう.このような状況における歯列不正には,先天的すなわち,遺伝的な要素や歯と歯槽の不調和によるもともと存在していた歯列不正と,欠損放置や歯周炎の進行によって病的に歯が移動した後天的な歯列不正が混在している.この歯列不正をどのように捉えて治療計画を立案したらよいだろうか.
複雑な様相を呈した症例では,多くの症例で歯列不正が残っているため,この歯列不正の改善を治療計画に組み込むか否かが,その症例の長期予後を考えるうえで鍵になるだろう.
これらの歯列不正を改善するための第一選択となる治療方法は,当然矯正治療ということになるが,複雑症例においては,前述の先天的な歯列不正や後天的な歯列不正に加えて,歯周病の進行など,さまざまな症状が複雑に絡み合っていることが多く,矯正治療そのものが難しくなっている局面に遭遇する.
たとえば,上顎前歯のフレアーアウト症例を想像してみて欲しい(図1).上顎前歯のフレアーアウトの多くは,下顎前歯の突き上げによって起こる.その際,全顎的な歯周炎と臼歯の咬合支持の欠如を伴い,さらに下顎前歯は経年的に挺出していることが多いだろう.このような状態を矯正的に改善することは可能だろうか.矯正的な歯牙移動を成功させるには,歯周炎のない状態すなわち炎症のない口腔環境が必要になる.歯周組織に炎症があるまま矯正治療を行うと,歯周炎が悪化して抜歯装置のようになってしまう.そもそもこのような環境下では,歯槽骨の吸収と固定源の喪失が生じていて,適切な歯牙移動が難しくなっている.場合によっては,矯正治療のために臼歯欠損部のインプラント補綴が必要になるかもしれない.
挺出してしまった下顎前歯はそのままで良いだろうか.咬合の安定には「顎運動に調和したアンテリアガイダンス」が必要になるが,アンテリアガイダンスを整備するうえで,下顎前歯の位置異常は改善しておかなくてはならない.すなわち上顎前歯のフレアーアウトを改善するために,まずは下顎前歯の歯列不正を改善しておく必要があるということである.
本書では,ある程度咬合崩壊が進みつつある症例について,主に下顎前歯の位置をどう扱うのか? という観点から,歯列不正に焦点を当て,何からアプローチし,なぜそうしなければならないかを示すようにした.
実は,矯正治療を一般臨床に組み入れることによって,一見複雑な様相を呈していて難症例と判定された症例が,長期予後を期待できるリカバリー可能な症例に変化することも少なくない.
また一方で,矯正治療は「低侵襲治療」の側面も持ち合わせている.このことは,治療計画を組み立てるうえで,とても重要なことだ.
矯正治療で歯列不正を改善することで,歯牙を削除するという不可逆的な治療を回避できるかもしれない.矯正治療によって,補綴的な介入範囲を最小限に食い止めることが可能なれば,これもまた症例の長期予後,リカバリー可能な治療につながるだろう.
本書では,矯正治療を治療計画に組み入れるための勘所を整理して解説するようにした.第2章では,治療計画の立案に苦慮するような8症例を選んで,第1章でまとめた治療計画立案の考え方で行った症例の具体的な治療方法を提示した.また,できるだけ長期経過を追っている症例を提示し,選択した治療計画に問題がなかったか検証するように心がけた.長期症例から学ぶことは多い.
掲載した8症例のうち6症例で,矯正治療が臨床応用されている.どのような結果を期待して矯正治療を治療計画に組み入れたのか.その結果どのような経過を辿ったのか.実際の症例を通して,一般臨床に矯正治療を組み入れる重要性を理解していだだける構成にしたつもりである.
複雑な様相を呈した,いわゆる難症例では,多方面からのアプローチが必要になる.バイオフィルムコントロールに必要な歯周,保存修復,歯内療法などの治療に加えて,矯正,口腔外科,インプラント,補綴治療などあらゆる分野の治療を総合的に組み合わせて,一口腔単位で治療計画を立てる必要がある.この治療計画の立案と治療方法を称して「マルチディシプリナリーアプローチ」という.
マルチディシプリナリーアプローチにおいては,低侵襲治療をベースにして,さまざまな分野の治療を積み上げていくことで,難症例と思われる複雑な様相を呈した症例でも,質の高い治療が成し遂げられる.そしてそのなかに,歯列不正に対応するための矯正治療が含まれていることが重要である.
本書が,治療計画を組み立てる際の,臨床上のヒントになれば幸甚である.
29歳の時に全顎矯正を学ぶ機会を得た.その後,インプラントと歯周病治療を学ぶスタディークラブに入会した.
これから症例で呈示するように,歯周病・矯正・インプラントの3つの治療は非常に相性が良く,複雑な様相を呈している,いわゆる難症例と呼ばれる症例では,この3つの分野を組み合わせた治療が必要になる.思えば,それぞれの分野で,エキスパートと言われている著名な先生のもとで学ぶことができた経験は,幸運以外の何ものでもなく,浅学非才の私を高みへと導いてくださったメンターとの出会いとご指導に,深く感謝の意を表したい.
また今回,出版の機会を与えていただいた,医歯薬出版・松崎一優氏との出会いにも改めてお礼を申しあげたい.臨床の成果を誌上で発表できることは,臨床医にとってこのうえもない喜びである.
ただこれは,周囲の支えがあったからこそ得られた喜びでもある.平穏な心を保つことができるからこそ,難しい症例と向き合うことができると思う.妻と家族,そしてスタッフの変わらぬサポートに心から感謝します.
はじめに
昨今の歯科治療においては,「longevity」すなわち「長期的に良好な予後」が求められる.しかしながら,口腔の環境は過酷で,変化を防ぐことはほぼ不可能であると言ってもよいだろう.よって「longevity」を考えるうえでは,リカバリー可能な治療を選択することが,治療計画を決める際に非常に重要な鍵となるはずだ.
本書は,臨床経験の浅い若手の先生に向けて,いわゆる難症例と呼ばれる「複雑な様相を呈した症例」に対応するうえでどのようなポイントを抑えるべきかを記している.どんなふうに治療計画を立案して,どんな治療方法を選択したら良いか―特に若手のうちは,その対応に苦慮することが多いからである.
どんな治療法を選択したら良いか? どうすれば長期的な予後が得られるのか? 何が原因で予後に問題が生じたのか? リカバリー可能な治療とは? などなど,実際に対峙した複雑な症例を呈示して,その答えに迫ってみたい.
咬合崩壊を伴った症例では,補綴的な介入範囲がどうしても大きくなる.しかしながら,完成した補綴装置が,良好な状態で長期的に機能してくれるかどうかは不確かである.なぜなら,不可逆的な補綴治療の介入リスクは,歯科治療におけるあらゆるリスクのなかで,最も大きなものの一つと考えられるからだ.
では,どうしたら良いのだろうか?
本書の執筆において重視したことは,次のような点である.難症例と思われる咬合崩壊を伴った症例において,「longevity」を考えたうえで,咬合を再構成して咀嚼機能を回復させて審美性も獲得するために,どのような治療を選択すべきか? という検討を行った.また,治療計画立案の基本的な考え方を整理したうえで,具体的な症例を通して考えられる工夫を盛り込んだ.
治療計画を立案するうえでは,(1)バイオフィルムコントロールができているか,(2)問題が生じた時にリカバリーが可能か,の2点を常に考えておかなくてはならない.特にバイオフィルムコントロールは重要で,う蝕や歯周炎などの炎症がある状態で補綴治療に移行することはできない.また歯髄炎や根尖性歯周炎などもまたバイオフィルムによって引き起こされる疾患である.よって,症例の難易度にかかわらず,初期治療として「う蝕治療」「歯周病治療」「歯内療法」を行わなくてはならない.
特に,本書のテーマでもある「複雑な様相を呈した症例における治療計画」においては,初期治療後に初めて,補綴治療を主体とした最終的な治療計画を立案することになるだろう.よって,より現実的で正確な治療計画を立案するために,まずはきちんとした初期治療を行わなくてはならない.その概念は第1章にまとめた.
さて,初期治療が終了して炎症のない口腔環境が整ってみると,「歯列不正」が咬合を再構成するうえで障壁になっていることに気がつくだろう.このような状況における歯列不正には,先天的すなわち,遺伝的な要素や歯と歯槽の不調和によるもともと存在していた歯列不正と,欠損放置や歯周炎の進行によって病的に歯が移動した後天的な歯列不正が混在している.この歯列不正をどのように捉えて治療計画を立案したらよいだろうか.
複雑な様相を呈した症例では,多くの症例で歯列不正が残っているため,この歯列不正の改善を治療計画に組み込むか否かが,その症例の長期予後を考えるうえで鍵になるだろう.
これらの歯列不正を改善するための第一選択となる治療方法は,当然矯正治療ということになるが,複雑症例においては,前述の先天的な歯列不正や後天的な歯列不正に加えて,歯周病の進行など,さまざまな症状が複雑に絡み合っていることが多く,矯正治療そのものが難しくなっている局面に遭遇する.
たとえば,上顎前歯のフレアーアウト症例を想像してみて欲しい(図1).上顎前歯のフレアーアウトの多くは,下顎前歯の突き上げによって起こる.その際,全顎的な歯周炎と臼歯の咬合支持の欠如を伴い,さらに下顎前歯は経年的に挺出していることが多いだろう.このような状態を矯正的に改善することは可能だろうか.矯正的な歯牙移動を成功させるには,歯周炎のない状態すなわち炎症のない口腔環境が必要になる.歯周組織に炎症があるまま矯正治療を行うと,歯周炎が悪化して抜歯装置のようになってしまう.そもそもこのような環境下では,歯槽骨の吸収と固定源の喪失が生じていて,適切な歯牙移動が難しくなっている.場合によっては,矯正治療のために臼歯欠損部のインプラント補綴が必要になるかもしれない.
挺出してしまった下顎前歯はそのままで良いだろうか.咬合の安定には「顎運動に調和したアンテリアガイダンス」が必要になるが,アンテリアガイダンスを整備するうえで,下顎前歯の位置異常は改善しておかなくてはならない.すなわち上顎前歯のフレアーアウトを改善するために,まずは下顎前歯の歯列不正を改善しておく必要があるということである.
本書では,ある程度咬合崩壊が進みつつある症例について,主に下顎前歯の位置をどう扱うのか? という観点から,歯列不正に焦点を当て,何からアプローチし,なぜそうしなければならないかを示すようにした.
実は,矯正治療を一般臨床に組み入れることによって,一見複雑な様相を呈していて難症例と判定された症例が,長期予後を期待できるリカバリー可能な症例に変化することも少なくない.
また一方で,矯正治療は「低侵襲治療」の側面も持ち合わせている.このことは,治療計画を組み立てるうえで,とても重要なことだ.
矯正治療で歯列不正を改善することで,歯牙を削除するという不可逆的な治療を回避できるかもしれない.矯正治療によって,補綴的な介入範囲を最小限に食い止めることが可能なれば,これもまた症例の長期予後,リカバリー可能な治療につながるだろう.
本書では,矯正治療を治療計画に組み入れるための勘所を整理して解説するようにした.第2章では,治療計画の立案に苦慮するような8症例を選んで,第1章でまとめた治療計画立案の考え方で行った症例の具体的な治療方法を提示した.また,できるだけ長期経過を追っている症例を提示し,選択した治療計画に問題がなかったか検証するように心がけた.長期症例から学ぶことは多い.
掲載した8症例のうち6症例で,矯正治療が臨床応用されている.どのような結果を期待して矯正治療を治療計画に組み入れたのか.その結果どのような経過を辿ったのか.実際の症例を通して,一般臨床に矯正治療を組み入れる重要性を理解していだだける構成にしたつもりである.
複雑な様相を呈した,いわゆる難症例では,多方面からのアプローチが必要になる.バイオフィルムコントロールに必要な歯周,保存修復,歯内療法などの治療に加えて,矯正,口腔外科,インプラント,補綴治療などあらゆる分野の治療を総合的に組み合わせて,一口腔単位で治療計画を立てる必要がある.この治療計画の立案と治療方法を称して「マルチディシプリナリーアプローチ」という.
マルチディシプリナリーアプローチにおいては,低侵襲治療をベースにして,さまざまな分野の治療を積み上げていくことで,難症例と思われる複雑な様相を呈した症例でも,質の高い治療が成し遂げられる.そしてそのなかに,歯列不正に対応するための矯正治療が含まれていることが重要である.
本書が,治療計画を組み立てる際の,臨床上のヒントになれば幸甚である.
謝辞
はじめに
総論
各論
症例 1 前歯叢生症例:無理な補綴治療のリカバリー
歯列不正:前歯叢生
Key word:前歯叢生,ボルトン分析,レベリング,オベートポンティック,大臼歯近心移動,智歯の有効利用
症例 2 下顎前歯挺出症例:咬合崩壊・すれ違い咬合一歩手前
歯列不正:下顎前歯挺出,下顎小臼歯近心傾斜
Key word:下顎前歯挺出,上顎前歯フレアーアウト,咬合平面不正,咬合挙上,金属床義歯,オルタードキャストテクニック,コーヌスクローネ,プロビジョナルコーヌスデンチャー
症例 3 前歯咬耗症例:5 水平埋伏歯
歯列不正:切端咬合,小臼歯遠心傾斜
Key word:上下顎前歯咬耗,酸蝕症,咬合平面不正,咬合挙上,オーバーレイ,埋伏歯,小臼歯遠心傾斜,インプラント,金属床義歯
症例 4 前歯咬耗と臼歯咬合崩壊を伴った,前歯過蓋咬合の1症例
歯列不正:過蓋咬合
Key word:下顎前歯咬耗,咬合平面不正,咬合挙上,オーバーレイ,前歯圧下,インプラントアンカー
症例 5 ガミースマイル症例(下顎前歯先天欠如)
歯列不正:過蓋咬合,下顎前歯空隙歯列,下顎大臼歯近心傾斜
Key word:ガミースマイル,過蓋咬合,下顎前歯先天欠如,下顎前歯圧下,スペースオープン,インプラントアンカー,大臼歯アップライト,クラウンレングスニング
症例 6 前歯開咬症例:舌圧による上顎前歯フレアーアウトと歯肉退縮
歯列不正:前歯開咬,上顎正中離開
Key word:前歯開咬,上顎前歯フレアーアウト,正中離開,根面被覆(ルートカバレッジ),インプラントアンカー,アンテリアカップリング,歯列の連続性
症例 7 上下顎前歯フレアーアウト症例:強力な咬合力による咬合崩壊
歯列不正:上下顎前歯前突,下顎前歯空隙歯列,下顎大臼歯近心傾斜
Key word:上下顎前歯フレアーアウト,重度歯周病,ブレイキーフェイシャルタイプ,強い咬合力,咬合崩壊,歯列の連続性,スペースクローズ,下顎前歯舌側移動
症例 8 前歯III級傾向を示す咬合崩壊症例
歯列不正:反対咬合,下顎前歯前突と挺出
Key word:下顎前歯の圧下と舌側移動,インプラントアンカー,インプラントオーバーデンチャー,下顎関節突起の変形,咬合挙上
基礎を定着させたい人のためのTOPIC
TOPIC1 ボルトン分析
TOPIC2 オルタードキャストテクニック(模型改造印象法)
TOPIC3 咬合挙上の注意点と手順(前歯の位置異常が認められる場合)
TOPIC4 セファロ分析:重ね合わせ法
TOPIC5 下顎前歯の圧下に使うベーシックユーティリティーアーチ(Basic utility arch)のメカニクス
TOPIC6 正中離開の改善方法
TOPIC7 フェイシャルタイプ(Facial type)とその特徴
TOPIC8 咬合再構成の手順と留意点
はじめに
総論
各論
症例 1 前歯叢生症例:無理な補綴治療のリカバリー
歯列不正:前歯叢生
Key word:前歯叢生,ボルトン分析,レベリング,オベートポンティック,大臼歯近心移動,智歯の有効利用
症例 2 下顎前歯挺出症例:咬合崩壊・すれ違い咬合一歩手前
歯列不正:下顎前歯挺出,下顎小臼歯近心傾斜
Key word:下顎前歯挺出,上顎前歯フレアーアウト,咬合平面不正,咬合挙上,金属床義歯,オルタードキャストテクニック,コーヌスクローネ,プロビジョナルコーヌスデンチャー
症例 3 前歯咬耗症例:5 水平埋伏歯
歯列不正:切端咬合,小臼歯遠心傾斜
Key word:上下顎前歯咬耗,酸蝕症,咬合平面不正,咬合挙上,オーバーレイ,埋伏歯,小臼歯遠心傾斜,インプラント,金属床義歯
症例 4 前歯咬耗と臼歯咬合崩壊を伴った,前歯過蓋咬合の1症例
歯列不正:過蓋咬合
Key word:下顎前歯咬耗,咬合平面不正,咬合挙上,オーバーレイ,前歯圧下,インプラントアンカー
症例 5 ガミースマイル症例(下顎前歯先天欠如)
歯列不正:過蓋咬合,下顎前歯空隙歯列,下顎大臼歯近心傾斜
Key word:ガミースマイル,過蓋咬合,下顎前歯先天欠如,下顎前歯圧下,スペースオープン,インプラントアンカー,大臼歯アップライト,クラウンレングスニング
症例 6 前歯開咬症例:舌圧による上顎前歯フレアーアウトと歯肉退縮
歯列不正:前歯開咬,上顎正中離開
Key word:前歯開咬,上顎前歯フレアーアウト,正中離開,根面被覆(ルートカバレッジ),インプラントアンカー,アンテリアカップリング,歯列の連続性
症例 7 上下顎前歯フレアーアウト症例:強力な咬合力による咬合崩壊
歯列不正:上下顎前歯前突,下顎前歯空隙歯列,下顎大臼歯近心傾斜
Key word:上下顎前歯フレアーアウト,重度歯周病,ブレイキーフェイシャルタイプ,強い咬合力,咬合崩壊,歯列の連続性,スペースクローズ,下顎前歯舌側移動
症例 8 前歯III級傾向を示す咬合崩壊症例
歯列不正:反対咬合,下顎前歯前突と挺出
Key word:下顎前歯の圧下と舌側移動,インプラントアンカー,インプラントオーバーデンチャー,下顎関節突起の変形,咬合挙上
基礎を定着させたい人のためのTOPIC
TOPIC1 ボルトン分析
TOPIC2 オルタードキャストテクニック(模型改造印象法)
TOPIC3 咬合挙上の注意点と手順(前歯の位置異常が認められる場合)
TOPIC4 セファロ分析:重ね合わせ法
TOPIC5 下顎前歯の圧下に使うベーシックユーティリティーアーチ(Basic utility arch)のメカニクス
TOPIC6 正中離開の改善方法
TOPIC7 フェイシャルタイプ(Facial type)とその特徴
TOPIC8 咬合再構成の手順と留意点














