『歯科衛生学シリーズ』の誕生―監修にあたって
全国歯科衛生士教育協議会が監修を行ってきた歯科衛生士養成のための教科書のタイトルを,2022年度より,従来の『最新歯科衛生士教本』から『歯科衛生学シリーズ』に変更させていただくことになりました.2022年度は新たに改訂された教科書のみですが,2023年度からはすべての教科書のタイトルを『歯科衛生学シリーズ』とさせていただきます.
その背景には,全国歯科衛生士教育協議会の2021年5月の総会で承認された「歯科衛生学の体系化」という歯科衛生士の教育および業務に関する大きな改革案の公開があります.この報告では,「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり,生活の質の向上に資するためのもの」を「歯科衛生」と定義し,この「歯科衛生」を理論と実践の両面から探求する学問が【歯科衛生学】であるとしました.【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学・臨床歯科衛生学・社会歯科衛生学の3つの分野から構成されるとしています.
また,これまでの教科書は『歯科衛生士教本』というような職種名がついたものであり,これではその職業の「業務マニュアル」を彷彿させると,看護分野など医療他職種からたびたび指摘されてきた経緯があります.さらに,現行の臨床系の教科書には「○○学」といった「学」の表記がないことから,歯科衛生士の教育には学問は必要ないのではと教育機関の講師の方から提言いただいたこともありました.
「日本歯科衛生教育学会」など歯科衛生関連学会も設立され,教育年限も3年以上に引き上げられて,【歯科衛生学】の体系化も提案された今,自分自身の知識や経験が整理され,視野の広がりは臨床上の疑問を解くための指針ともなり,自分が実践してきた歯科保健・医療・福祉の正当性を検証することも可能となります.日常の身近な問題を見つけ,科学的思考によって自ら問題を解決する能力を養い,歯科衛生業務を展開していくことが,少子高齢化が続く令和の時代に求められています.
科学的な根拠に裏付けられた歯科衛生業務のあり方を新しい『歯科衛生学シリーズ』で養い,生活者の健康に寄与できる歯科衛生士として社会に羽ばたいていただきたいと願っております.
2022年2月
一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会理事長
眞木吉信
発刊の辞
歯科衛生士の教育が始まり70年余の経過を経た歯科衛生士の役割は,急激な高齢化や歯科医療の需要の変化とともに医科歯科連携が求められ,医科疾患の重症化予防,例えば糖尿病や誤嚥性肺炎の予防など,う蝕や歯周病といった歯科疾患予防の範囲にとどまらず,全身の健康を見据えた口腔健康管理へとその範囲が拡大しています.
日本政府は,経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で,口腔の健康は全身の健康にもつながることから,生涯を通じた歯科健診の充実,入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進,歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築,歯科保健医療の充実に取り組むなど,歯科関連事項を打ち出しており,2022年の現在においても継承されています.特に口腔衛生管理や口腔機能管理については,歯科口腔保健の充実,歯科医療専門職種間,医科歯科,介護・福祉関係機関との連携を推進し,歯科保健医療提供の構築と強化に取り組むことなどが明記され,徹底した予防投資や積極的な未病への介入が全身の健康につながることとして歯科衛生士の活躍が期待されています.
歯科衛生士は,多くの医療系職種のなかでも予防を専門とする唯一の職種で,口腔疾患発症後はもちろんのこと,未病である健口のうちから介入することができ,予防から治療に至るまで,継続して人の生涯に寄り添うことができます.
このような社会のニーズに対応するため歯科衛生学教育は,歯・口腔の歯科学に留まらず,保健・医療・福祉の広範囲にわたる知識を学ぶことが必要となってきました.
歯科衛生学は「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり,生活の質の向上に資するためのものを『歯科衛生』と定義し,この『歯科衛生』を理論と実践の両面から探求する学問が歯科衛生学である」と定義されます.そこで歯科衛生士の学問は「歯科衛生学」であると明確にするために,これまでの『歯科衛生士教本』,『新歯科衛生士教本』,『最新歯科衛生士教本』としてきた教本のタイトルを一新し,『歯科衛生学シリーズ』とすることになりました.
歯科衛生士として求められる基本的な資質・能力を備えるため『歯科衛生学シリーズ』は,プロフェッショナルとしての歯科衛生学の知識と技能を身につけ,保健・医療・福祉の協働,歯科衛生の質と安全管理,社会において貢献できる歯科衛生士,科学的研究や生涯にわたり学ぶ姿勢を修得する教科書として発刊されました.これからの新たな歯科衛生学教育のために,本書が広く活用され,歯科衛生学の発展・推進に寄与することを願っています.
本書の発刊にご執筆の労を賜った先生方はじめ,ご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ,発刊の辞といたします.
2022年2月
歯科衛生学シリーズ編集委員会
高阪利美** 眞木吉信* 合場千佳子 石川裕子 犬飼順子
片岡あい子 遠藤圭子 佐藤 聡 白鳥たかみ 末瀬一彦
戸原 玄 畠中能子 前田健康 升井一朗 水上美樹
森崎市治郎 山田小枝子 山根 瞳 吉田直美
(**編集委員長,*副編集委員長,五十音順,2024年1月現在)
第2版 執筆の序
2022年度改訂版の歯科衛生学教育コア・カリキュラムでは,薬物について「薬物の性質,薬理作用,作用機序および副作用を理解するために,疾病の回復を促進する薬物に関する基本的知識を習得する」という一般目標が新たに明記されました.また,令和4年版歯科衛生士国家試験出題基準では「生体と薬物」の項目に「医療安全管理と対策」が追加されています.超高齢社会を迎えた近年,種々の基礎疾患をもち,多くの薬物を投与されている患者が歯科医院に来院する機会も増えていることから,歯科に限らない広範囲にわたる薬理学的知識の習得が求められるようになっています.
このような状況の中で,本書も最新の薬理学の進歩を取り入れ,時代の要請に応えるべく,改訂第2版として全体の見直しを行いました.薬理学と関連する領域を有効に学べるよう,前版に引き続き本書中の各項目の間,さらには他の『歯科衛生学シリーズ』の関連項目との間に多くのLinkを設け,関連性が容易にわかるようにしました.また,薬物名を日本薬局方に従って一般名で記載するとともに,歯科臨床でもよく使用される薬物には代表的な商品名と登録商標((R)マーク)を記載しました.新しい時代の歯科衛生業務を展開していくベースとして大いに活用してください.
薬理学は基礎と臨床の接点と言われます.薬理学を理解するためには基礎歯科医学に関する知識が必要であり,薬理学の知識は臨床歯科医学を理解するベースになるからです.また,薬理学を学ぶ意義は,身近なところにもあります.メディアでは,毎日のようにさまざまな病気と治療薬について報道されており,現代社会において薬物に関する知識は,生活の質を高めるのに役に立ちます.歯科衛生士になるために学んだ薬理学の知識は,日常生活においても役に立つことでしょう.
本書が将来にわたって読者諸氏の手元に置かれ,役立つ書となりましたら望外の喜びです.
2024年12月
編集委員 鈴木邦明 八田光世
全国歯科衛生士教育協議会が監修を行ってきた歯科衛生士養成のための教科書のタイトルを,2022年度より,従来の『最新歯科衛生士教本』から『歯科衛生学シリーズ』に変更させていただくことになりました.2022年度は新たに改訂された教科書のみですが,2023年度からはすべての教科書のタイトルを『歯科衛生学シリーズ』とさせていただきます.
その背景には,全国歯科衛生士教育協議会の2021年5月の総会で承認された「歯科衛生学の体系化」という歯科衛生士の教育および業務に関する大きな改革案の公開があります.この報告では,「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり,生活の質の向上に資するためのもの」を「歯科衛生」と定義し,この「歯科衛生」を理論と実践の両面から探求する学問が【歯科衛生学】であるとしました.【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学・臨床歯科衛生学・社会歯科衛生学の3つの分野から構成されるとしています.
また,これまでの教科書は『歯科衛生士教本』というような職種名がついたものであり,これではその職業の「業務マニュアル」を彷彿させると,看護分野など医療他職種からたびたび指摘されてきた経緯があります.さらに,現行の臨床系の教科書には「○○学」といった「学」の表記がないことから,歯科衛生士の教育には学問は必要ないのではと教育機関の講師の方から提言いただいたこともありました.
「日本歯科衛生教育学会」など歯科衛生関連学会も設立され,教育年限も3年以上に引き上げられて,【歯科衛生学】の体系化も提案された今,自分自身の知識や経験が整理され,視野の広がりは臨床上の疑問を解くための指針ともなり,自分が実践してきた歯科保健・医療・福祉の正当性を検証することも可能となります.日常の身近な問題を見つけ,科学的思考によって自ら問題を解決する能力を養い,歯科衛生業務を展開していくことが,少子高齢化が続く令和の時代に求められています.
科学的な根拠に裏付けられた歯科衛生業務のあり方を新しい『歯科衛生学シリーズ』で養い,生活者の健康に寄与できる歯科衛生士として社会に羽ばたいていただきたいと願っております.
2022年2月
一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会理事長
眞木吉信
発刊の辞
歯科衛生士の教育が始まり70年余の経過を経た歯科衛生士の役割は,急激な高齢化や歯科医療の需要の変化とともに医科歯科連携が求められ,医科疾患の重症化予防,例えば糖尿病や誤嚥性肺炎の予防など,う蝕や歯周病といった歯科疾患予防の範囲にとどまらず,全身の健康を見据えた口腔健康管理へとその範囲が拡大しています.
日本政府は,経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で,口腔の健康は全身の健康にもつながることから,生涯を通じた歯科健診の充実,入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進,歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築,歯科保健医療の充実に取り組むなど,歯科関連事項を打ち出しており,2022年の現在においても継承されています.特に口腔衛生管理や口腔機能管理については,歯科口腔保健の充実,歯科医療専門職種間,医科歯科,介護・福祉関係機関との連携を推進し,歯科保健医療提供の構築と強化に取り組むことなどが明記され,徹底した予防投資や積極的な未病への介入が全身の健康につながることとして歯科衛生士の活躍が期待されています.
歯科衛生士は,多くの医療系職種のなかでも予防を専門とする唯一の職種で,口腔疾患発症後はもちろんのこと,未病である健口のうちから介入することができ,予防から治療に至るまで,継続して人の生涯に寄り添うことができます.
このような社会のニーズに対応するため歯科衛生学教育は,歯・口腔の歯科学に留まらず,保健・医療・福祉の広範囲にわたる知識を学ぶことが必要となってきました.
歯科衛生学は「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり,生活の質の向上に資するためのものを『歯科衛生』と定義し,この『歯科衛生』を理論と実践の両面から探求する学問が歯科衛生学である」と定義されます.そこで歯科衛生士の学問は「歯科衛生学」であると明確にするために,これまでの『歯科衛生士教本』,『新歯科衛生士教本』,『最新歯科衛生士教本』としてきた教本のタイトルを一新し,『歯科衛生学シリーズ』とすることになりました.
歯科衛生士として求められる基本的な資質・能力を備えるため『歯科衛生学シリーズ』は,プロフェッショナルとしての歯科衛生学の知識と技能を身につけ,保健・医療・福祉の協働,歯科衛生の質と安全管理,社会において貢献できる歯科衛生士,科学的研究や生涯にわたり学ぶ姿勢を修得する教科書として発刊されました.これからの新たな歯科衛生学教育のために,本書が広く活用され,歯科衛生学の発展・推進に寄与することを願っています.
本書の発刊にご執筆の労を賜った先生方はじめ,ご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ,発刊の辞といたします.
2022年2月
歯科衛生学シリーズ編集委員会
高阪利美** 眞木吉信* 合場千佳子 石川裕子 犬飼順子
片岡あい子 遠藤圭子 佐藤 聡 白鳥たかみ 末瀬一彦
戸原 玄 畠中能子 前田健康 升井一朗 水上美樹
森崎市治郎 山田小枝子 山根 瞳 吉田直美
(**編集委員長,*副編集委員長,五十音順,2024年1月現在)
第2版 執筆の序
2022年度改訂版の歯科衛生学教育コア・カリキュラムでは,薬物について「薬物の性質,薬理作用,作用機序および副作用を理解するために,疾病の回復を促進する薬物に関する基本的知識を習得する」という一般目標が新たに明記されました.また,令和4年版歯科衛生士国家試験出題基準では「生体と薬物」の項目に「医療安全管理と対策」が追加されています.超高齢社会を迎えた近年,種々の基礎疾患をもち,多くの薬物を投与されている患者が歯科医院に来院する機会も増えていることから,歯科に限らない広範囲にわたる薬理学的知識の習得が求められるようになっています.
このような状況の中で,本書も最新の薬理学の進歩を取り入れ,時代の要請に応えるべく,改訂第2版として全体の見直しを行いました.薬理学と関連する領域を有効に学べるよう,前版に引き続き本書中の各項目の間,さらには他の『歯科衛生学シリーズ』の関連項目との間に多くのLinkを設け,関連性が容易にわかるようにしました.また,薬物名を日本薬局方に従って一般名で記載するとともに,歯科臨床でもよく使用される薬物には代表的な商品名と登録商標((R)マーク)を記載しました.新しい時代の歯科衛生業務を展開していくベースとして大いに活用してください.
薬理学は基礎と臨床の接点と言われます.薬理学を理解するためには基礎歯科医学に関する知識が必要であり,薬理学の知識は臨床歯科医学を理解するベースになるからです.また,薬理学を学ぶ意義は,身近なところにもあります.メディアでは,毎日のようにさまざまな病気と治療薬について報道されており,現代社会において薬物に関する知識は,生活の質を高めるのに役に立ちます.歯科衛生士になるために学んだ薬理学の知識は,日常生活においても役に立つことでしょう.
本書が将来にわたって読者諸氏の手元に置かれ,役立つ書となりましたら望外の喜びです.
2024年12月
編集委員 鈴木邦明 八田光世
序章 薬理学と歯科衛生士
(1)-薬理学とは
(2)-歯科衛生士と薬理学
I編 総論
1章 薬物の作用
(1)-薬物療法の種類
1.原因療法
2.対症療法
3.予防療法
4.補充療法
(2)-薬理作用の様式
1.器質的変化
2.機能的変化
(3)-薬理作用の基本形式
1.興奮作用
2.抑制作用
3.刺激作用
4.抗感染作用
5.補充作用
(4)-薬理作用の分類
1.主作用と副作用
2.局所作用と全身作用
3.直接作用と間接作用
4.選択的作用と一般作用
5.その他の薬理作用の分類
1)中枢作用と末梢作用
2)一過性作用と持続性作用
3)急性作用と慢性作用
(5)-用量反応関係と薬用量の用語
1.用量
2.用量の区別
3.用量反応曲線
(6)-薬理作用の機序
1.受容体を介する薬物の作用
2.細胞膜に存在する受容体
1)イオンチャネル内蔵型受容体
2)Gタンパク質共役型受容体
3)酵素共役型受容体
3.核内(細胞内)受容体
4.受容体を介さない薬理作用
2章 薬物動態
(1)-薬物の生体膜通過様式と通過に影響する因子
1.生体膜の構造と脂溶性
2.生体膜の物質通過様式
1)受動拡散
2)濾過
3)細胞間隙流
4)促進拡散
5)能動輸送
6)飲作用
3.薬物の生体膜通過に影響する因子
1)薬物のイオン型と非イオン型
2)血漿タンパク質との結合
(2)-吸収
(3)-分布
1.薬物の組織細胞への分布と組織親和性
2.薬物に対する特殊な関門
1)血液脳関門
COFFEE BREAK 原発事故とヨウ素
2)血液脳脊髄液関門
3)血液胎盤関門
(4)-代謝
1.薬物の代謝過程
1)第1相
2)第2相
2.代謝に影響を与える要因
(5)-排泄
1.腎臓からの排泄
1)糸球体での濾過
2)尿細管での分泌
3)尿細管での再吸収
2.消化管からの排泄
1)胆汁への排泄
2)腸肝循環
3)小腸,大腸からの排泄
3.その他の経路からの排泄
1)肺からの排泄
2)唾液中への排泄
3)乳汁への排泄
4)皮膚から汗への排泄
(6)-薬物動態のパラメーター
1.生物学的半減期
2.クリアランス
3章 薬物の適用方法の種類と特徴
(1)-適用方法の種類
1.消化管粘膜への適用
1)経口投与
2)口腔粘膜への適用
3)直腸粘膜への適用(直腸内投与)
2.注射投与
1)静脈内注射
2)筋肉内注射
3)皮下注射
4)局所麻酔注射
3.気道上皮への適用(吸入)
4.皮膚への投与
(2)-適用方法の違いによる血中濃度の推移
(3)-生物学的利用能
1.経口投与および静脈内注射と生物学的利用能の関係
2.生物学的利用能に影響する因子
4章 薬物の作用に影響を与える要因
(1)-薬効に影響する因子・生体の感受性
1.生体側の因子
1)種差
2)個体差
3)性差
4)年齢
5)遺伝的要因
6)栄養状態
7)疾病
8)薬物の投与時刻
9)プラセボ効果
2.薬物側あるいは製剤側の因子
(2)-薬物の連用
1.蓄積
2.耐性
3.タキフィラキシー
4.薬物依存
(3)-薬物の併用
1.協力作用
2.拮抗作用
1)化学的拮抗
2)薬理学的拮抗
3)機能的拮抗
4)生化学的拮抗
(4)-薬物相互作用
1.薬力学的相互作用
2.薬物動態学的相互作用
1)吸収過程の相互作用
2)分布過程の相互作用
3)代謝過程の相互作用
4)排泄過程の相互作用
5章 薬物の副作用,有害作用
(1)-薬物の有害作用の分類と原因
1.薬物の有害作用の分類
2.薬物の有害作用の原因
1)投与量の過大
2)細胞毒性
3)薬物アレルギー
4)催奇形性
5)変異原性と発がん性
Clinical Point 治療薬物モニタリング(TDM)
6)薬物相互作用
COFFEE BREAK サリドマイド事件
COFFEE BREAK アミノピリン
Clinical Point グレープフルーツジュースと薬物代謝
(2)-薬物の有害作用
1.一般的有害作用
1)血液障害
2)消化器障害
3)肝障害
4)腎障害
5)呼吸器障害
6)中枢神経障害
COFFEE BREAK アスピリン喘息
7)皮膚障害
2.歯科領域における薬物の副作用・有害作用
1)歯肉増殖症
2)口腔乾燥症
3)唾液分泌過剰
4)歯の形成障害と着色
5)味覚障害
6)口唇異常感
7)口内炎
(3)-医療安全管理と対策
1.副作用・有害作用の予知と回避
2.誤薬防止のための確認事項
3.薬害と健康被害の救済
Clinical Point お薬手帳
6章 医薬品を適用する際の注意
(1)-ライフステージと薬物
1.妊婦・授乳婦への薬物投与
1)妊婦の特徴と薬物投与
2)授乳婦の特徴と薬物投与
2.乳幼児・小児への薬物投与
1)乳幼児・小児の特徴と薬物投与
3.高齢者への薬物投与
1)高齢者の特徴と薬物投与
COFFEE BREAK オーバードーズ
4.有病者への薬物投与
1)有病者の特徴と薬物投与
2)酸性NSAIDsや抗菌薬と相互作用する薬物
(2)-服薬指導
1.服薬指導
2.服薬指導に関する一般的事項
3.医薬品の添付文書
4.対象者別の服薬指導
1)妊婦・授乳婦への服薬指導
2)小児への服薬指導
3)高齢者への服薬指導
4)有病者への服薬指導
7章 薬物の取り扱い
(1)-医薬品の剤形
(2)-処方せん
(3)-調剤と配合変化
(4)-薬物の保存方法
1.薬物の保存条件
2.薬物の保存容器
3.薬物の有効期限,使用期限
8章 薬物と法律・薬物と医薬品
(1)-医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)
1.医薬品医療機器等法とは
1)医薬品
2)医薬部外品
3)化粧品
4)医療機器
5)再生医療等製品
2.日本薬局方
3.毒薬・劇薬の表示と保管
1)毒薬・劇薬とは
2)毒薬・劇薬の表示
3)毒薬・劇薬の保管
(2)-麻薬及び向精神薬取締法
(3)-覚醒剤取締法
(4)-大麻取締法
(5)-毒物及び劇物取締法
(6)-医薬品の開発
(7)-PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
II編 各論
1章 ビタミンとホルモン
(1)-ビタミン
1.脂溶性ビタミン
1)ビタミンA
2)ビタミンD
3)ビタミンE
4)ビタミンK
2.水溶性ビタミン
1)ビタミンB群
2)ビタミンC(アスコルビン酸)
(2)-ホルモン
1.抗利尿ホルモン(バソプレシン)
2.カルシトニン
3.副甲状腺ホルモン(PTH,パラトルモン)
4.膵臓ホルモン
1)インスリン
2)グルカゴン
5.副腎皮質ホルモン
1)糖質コルチコイド
2)鉱質コルチコイド
6.性ホルモン
1)男性ホルモン
2)女性ホルモン
2章 末梢神経系に作用する薬物
(1)-末梢神経系とは
1.自律神経系による生体機能の調節
1)自律神経系の構造と機能的特徴
2)自律神経系の神経伝達物質と受容体
2.運動神経と骨格筋収縮のしくみ
(2)-自律神経系作用薬
1.交感神経作用薬
1)非選択的アドレナリン受容体作用薬
2)選択的アドレナリン受容体作用薬
3)交感神経終末に作用する交感神経作用薬
2.交感神経遮断薬
1)α遮断薬(α受容体拮抗薬)
2)β遮断薬(β受容体拮抗薬)
3)交感神経終末に作用する交感神経遮断薬
3.副交感神経作用薬
1)ムスカリン性受容体作用薬
2)コリンエステラーゼ阻害薬
4.副交感神経遮断薬(抗コリン薬,ムスカリン性受容体拮抗薬)
1)ベラドンナアルカロイド
2)その他の薬物
(3)-筋弛緩薬
1.競合性筋弛緩薬(非脱分極性筋弛緩薬)
2.脱分極性筋弛緩薬
3.その他の薬物
1)ダントロレンナトリウム水和物
2)ボツリヌス毒素
3章 中枢神経系に作用する薬物
(1)-中枢神経系に作用する薬物
(2)-全身麻酔薬
1.全身麻酔の管理
2.麻酔深度
3.吸入麻酔薬
1)最小肺胞濃度(MAC)
2)血液/ガス分配係数
3)吸入麻酔薬に具備すべき条件
4.静脈麻酔薬
(3)-アルコール類
1.エタノール(エチルアルコール,C2H5OH)
2.メタノール(メチルアルコール,CH3OH)
(4)-催眠薬・抗不安薬
1.GABAA受容体
2.睡眠パターンと不眠の原因
3.ベンゾジアゼピン系薬物
4.バルビツール酸系薬物
5.抗ヒスタミン薬(鎮静薬)
6.その他(不眠症治療薬)
(5)-抗痙攣薬(抗てんかん薬)
1.GABA作動性神経シグナリングを強化する薬物
1)GABAシグナリングの強化
2)GABAA受容体の機能促進
2.興奮性神経シグナリングを抑制する薬物
1)電位依存性Na+チャネルの遮断
2)電位依存性Ca2+チャネルの遮断
(6)-抗精神病薬
(7)-抗うつ薬
(8)-抗躁薬
(9)-中枢神経興奮薬
1.キサンチン誘導体
2.呼吸刺激薬
3.精神刺激薬
(10)-抗パーキンソン病薬
(11)-認知症治療薬
4章 循環器系に作用する薬物
(1)-高血圧治療薬
1.血圧の調節因子
1)心臓
2)血管
3)レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)
2.降圧薬
1)カルシウム拮抗薬
2)アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
3)アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
4)利尿薬
5)交感神経遮断薬
6)降圧薬治療の進め方
(2)-不整脈治療薬
1.頻脈性不整脈の治療
1)Na+チャネル遮断薬
2)カルシウム拮抗薬
3)K+チャネル遮断薬
4)β遮断薬
2.徐脈性不整脈の治療
(3)-心不全治療薬
1.利尿薬,ARB,ACE阻害薬
2.強心薬
3.β遮断薬
(4)-狭心症治療薬
1.硝酸薬
2.カルシウム拮抗薬
3.β遮断薬
5章 腎臓に作用する薬物
(1)-腎臓の機能と生理
1.腎臓の機能
2.腎臓の構造と生理
(2)-利尿薬
1.利尿薬の適応症
1)全身性浮腫の改善
2)高血圧症の改善
2.主な利尿薬と作用機序
1)浸透圧利尿薬
2)ループ利尿薬
3)チアジド系(サイアザイド系)利尿薬
4)アルドステロン拮抗薬
5)カリウム保持性利尿薬
6)炭酸脱水酵素阻害薬
7)その他の利尿薬
6章 呼吸器系に作用する薬物
(1)-気管支喘息治療薬
1.吸入ステロイド薬
2.β2作用薬
3.吸入抗コリン薬
4.ロイコトリエン受容体拮抗薬
5.その他の薬物
1)キサンチン誘導体
2)抗アレルギー薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬以外)
3)生物学的製剤(抗体医薬)
(2)-鎮咳薬(咳止め)
(3)-去痰薬
(4)-呼吸刺激薬
7章 消化器系に作用する薬物
(1)-消化性潰瘍治療薬
1.胃酸分泌抑制薬
1)プロトンポンプ阻害薬
2)ヒスタミンH2受容体拮抗薬
3)選択的ムスカリン性受容体拮抗薬
2.制酸薬
3.防御因子増強薬
4.ヘリコバクター・ピロリ除菌治療に使用する薬物
(2)-その他の消化器官用薬
1.鎮痙薬
2.止瀉薬
3.下剤
4.整腸剤
8章 血液に作用する薬物
(1)-止血のしくみ
1.一次止血
2.二次止血
3.線維素溶解(線溶)
4.出血傾向
(2)-止血薬
1.局所性止血薬
1)ゼラチンスポンジ
2)アルギン酸ナトリウム
3)トロンビン
4)アドレナリン
5)塩化アルミニウム
2.全身性止血薬
1)血管強化薬
2)ビタミンK製剤
3)抗プラスミン薬
4)血液製剤
(3)-抗血栓薬
1)抗血小板薬
2)抗凝固薬
3)血栓溶解薬
(4)-造血薬
9章 免疫と薬物
(1)-免疫応答のメカニズム
(2)-免疫に関連する薬物
1.免疫増強薬
1)サイトカイン
2.免疫抑制薬
1)アルキル化薬
2)代謝拮抗薬
3)糖質コルチコイド
4)シグナル伝達阻害薬
3.抗アレルギー薬
1)抗ヒスタミン薬
2)ケミカルメディエーター遊離抑制薬
3)トロンボキサンA2合成酵素阻害薬
4)ロイコトリエン受容体拮抗薬
5)糖質コルチコイド
4.ワクチン
10章 悪性腫瘍と薬物
(1)-悪性腫瘍とは
1.良性腫瘍と悪性腫瘍
2.悪性腫瘍の治療法
1)導入化学療法(NAC)
2)化学療法・放射線同時併用療法(CCRT)
3)維持化学療法
(2)-抗悪性腫瘍薬
1.抗悪性腫瘍薬の種類と細胞周期
2.主な抗悪性腫瘍薬
1)代謝拮抗薬
2)微小管阻害薬
3)アルキル化薬
4)抗腫瘍性抗生物質
5)ホルモン類似薬
6)白金製剤
7)トポイソメラーゼ阻害薬
8)分子標的薬
COFFEE BREAK 肺癌治療薬ゲフィチニブ(イレッサ(R))訴訟
3.抗悪性腫瘍薬の副作用
1)骨髄抑制
2)口腔粘膜炎
11章 代謝性疾患治療薬
(1)-糖尿病治療薬
1.1型糖尿病と2型糖尿病
2.糖尿病治療薬
1)インスリン分泌促進薬
2)インスリン抵抗性改善薬
3)α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)
4)Na+/グルコース共輸送体阻害薬(SGLT2阻害薬)
5)インスリン製剤
6)糖尿病治療薬の副作用
COFFEE BREAK 肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬の承認
(2)-骨粗鬆症治療薬
1.骨吸収抑制薬
1)ビスホスホネート製剤(BP製剤)
2)選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)
3)エストロゲン製剤
4)その他
2.骨代謝調整薬
1)ビタミンD製剤
2)その他
3.骨形成促進薬
1)副甲状腺ホルモン1型受容体作用薬
2)抗スクレロスチン抗体製剤
4.副作用としての顎骨壊死
(3)-脂質異常症(高脂血症)治療薬
1.高コレステロール血症治療薬
1)ヒドロキシメチルグルタリル補酵素A(HMG-CoA)還元酵素阻害薬
2)小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
3)陰イオン交換樹脂
4)コレステロール異化排泄促進薬
COFFEE BREAK 悪玉コレステロールと善玉コレステロール
2.高トリグリセライド血症治療薬
1)フィブラート系薬
2)ニコチン酸誘導体
12章 炎症と薬物
(1)-炎症とは
1.炎症の経過
1)第1期
2)第2期
3)第3期
2.アラキドン酸カスケード
3.炎症性ケミカルメディエーター
1)ヒスタミン
2)ブラジキニン
3)プロスタグランジン類
4)ロイコトリエン類
(2)-抗炎症薬
1.ステロイド性抗炎症薬
1)作用機序と薬理作用
2)臨床応用
3)副作用
2.非ステロイド性抗炎症薬
1)酸性非ステロイド性抗炎症薬(酸性NSAIDs)
2)塩基性非ステロイド性抗炎症薬(塩基性NSAIDs)
(3)-解熱鎮痛薬
13章 痛みと薬物
(1)-痛覚の発生と伝導
1.痛覚伝導路
2.上行性痛覚伝導路と鎮痛薬
3.下行性疼痛抑制系と鎮痛薬
4.痛みの種類
(2)-オピオイド系鎮痛薬
1.麻薬性鎮痛薬
2.非麻薬性鎮痛薬/麻薬拮抗性鎮痛薬
3.がん性疼痛へのオピオイド系鎮痛薬の使用
1)がん疼痛治療4原則
4.オピオイド系鎮痛薬の薬理作用と副作用
1)薬理作用
2)副作用
3)麻薬拮抗薬
(3)-非オピオイド系鎮痛薬
(4)-神経障害性疼痛治療薬
14章 局所麻酔薬
(1)-局所麻酔薬の作用機構
1.痛覚伝導
2.局所麻酔薬による痛覚伝導の遮断
(2)-局所麻酔薬の効果に影響を与える因子
1.炎症などの局所の状態と作用部位のpH
2.局所の血管分布
(3)-血管収縮薬の併用
(4)-局所麻酔薬の化学構造と分類
1.基本的化学構造と分類
2.主なエステル型局所麻酔薬
1)コカイン塩酸塩
2)プロカイン塩酸塩
3)テトラカイン塩酸塩
4)アミノ安息香酸エチル
3.主なアミド型局所麻酔薬
1)リドカイン塩酸塩
2)メピバカイン塩酸塩
3)プロピトカイン塩酸塩
4)ブピバカイン塩酸塩水和物
5)ジブカイン塩酸塩
(5)-局所麻酔薬の適用法
1.表面麻酔
2.浸潤麻酔
3.伝達麻酔
(6)-局所麻酔薬の生体に対する作用
1.局所麻酔薬の一般的性質
2.薬物動態
3.全身作用
1)中枢神経系
2)循環系
3)その他
4.局所麻酔時の偶発症
1)局所的為害作用
2)血管迷走神経反射[疼痛性(神経性)ショック]
3)過換気症候群
5.副作用・有害作用
1)局所麻酔薬中毒
2)過敏症(アレルギー)
15章 抗感染症薬
(1)-抗菌薬
1.抗菌薬の効力
1)抗菌スペクトル
2)最小発育阻止濃度と最小殺菌濃度
3)殺菌性抗菌薬と静菌性抗菌薬
2.抗菌薬の特性
1)PK/PD理論
2)濃度依存性抗菌薬と時間依存性抗菌薬
3.薬剤耐性(AMR)対策
1)薬剤耐性(AMR)とは
2)耐性菌
3)抗菌薬の適正使用
4.抗菌薬投与に伴う副作用
5.抗菌薬の作用点・作用機序
1)細胞壁合成阻害
2)タンパク質合成阻害
3)核酸合成阻害
4)細胞膜障害
6.主な抗菌薬
1)β-ラクタム系
2)アミノグリコシド(アミノ配糖体)系
3)マクロライド系
4)リンコマイシン系
5)テトラサイクリン系
6)クロラムフェニコール
7)ニューキノロン系
8)グリコペプチド系
9)抗結核薬
7.歯性感染症における抗菌薬の選択
(2)-抗真菌薬
1.抗真菌薬の特徴
2.主な抗真菌薬
1)ポリエン系
2)アゾール系
3)その他の薬物
(3)-抗ウイルス薬
1.抗ヘルペスウイルス薬
2.抗インフルエンザウイルス薬
3.抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)薬
4.ウイルス性肝炎治療薬
5.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬
16章 消毒に使用する薬物
(1)-消毒薬の作用
1.消毒薬の作用機序
1)タンパク質の凝固・変性
2)細胞膜の破壊・透過性亢進
3)酸化作用
4)必須酵素の阻害作用
5)脱水作用
2.消毒薬の効果に影響を与える因子
1)微生物の種類
2)作用濃度
3)作用時間
4)作用温度
5)環境のpH
6)有機物の存在
3.消毒薬の効力の比較
(2)-消毒薬の分類
1.高水準消毒薬
2.中水準消毒薬
3.低水準消毒薬
(3)-主な消毒薬
1.酸化剤
1)過酸化水素
Clinical Point 速乾性擦式消毒薬
2)過酢酸
2.ハロゲン化合物
1)塩素化合物
2)ヨウ素化合物
3.アルコール類
4.アルデヒド類
1)ホルムアルデヒド
2)パラホルムアルデヒド
3)グルタラール(グルタルアルデヒド)
4)フタラール
5.フェノール類
1)フェノール
2)クレゾール石けん液
6.界面活性剤
1)第四級アンモニウム塩(陽イオン界面活性剤,逆性石けん)
2)両性界面活性剤
7.精油(揮発油)類
8.色素類
9.重金属化合物
(4)-医療関連感染対策と消毒薬
1.院内感染の防止と消毒
2.滅菌・消毒の対象となる器具の分類と滅菌・消毒の使い分け
3.肝炎ウイルスおよびHIVに対する消毒
1)HBVやHCVに対する消毒
2)HIVに対する消毒
4.新型コルナウイルスに対する消毒
17章 う蝕予防薬
(1)-フッ化物のう蝕予防効果
(2)-フッ化物の臨床応用
1.フッ化物歯面塗布
2.フッ化物洗口
3.フッ化物配合歯磨剤
(3)-フッ化物の毒性
1.急性毒性
2.慢性毒性
1)歯のフッ素症
2)骨硬化症
18章 歯内療法薬
(1)-歯髄の保存に用いる薬物
1.歯髄鎮痛消炎薬
2.覆髄薬
1)間接覆髄薬
2)直接覆髄薬
3)暫間的間接覆髄法(IPC法)に用いる薬物
3.生活断髄薬(生活断髄法に用いる薬物)
(2)-根管治療に用いる薬物
1.根管の化学的清掃薬
2.根管消毒薬
3.根管充填材
1)半固形充填材(ガッタパーチャ系根管充填材)
2)固形充填材
3)根管用シーラー(根管用セメント)
(3)-象牙質知覚過敏症治療薬
(4)-歯の漂白に用いる薬剤
19章 歯周疾患治療薬
(1)-歯周治療における薬物療法
(2)-急性炎症に用いる薬物
(3)-歯周治療に使用する薬物
1.局所投与する薬物
1)歯周ポケット内洗浄薬
2)局所薬物配送システム(LDDS)
3)歯科用軟膏
4)歯周組織再生剤
2.全身投与する薬物
1)抗菌薬
2)抗炎症薬
3.歯周パック
(4)-洗口薬
1.洗口薬の薬用成分
1)クロルヘキシジングルコン酸塩
2)セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)
3)ベンゼトニウム塩化物
4)ポビドンヨード
5)シネオール,チモール,メントール,サリチル酸メチル含有洗口薬
(5)-口臭治療に用いる薬物
1.口臭の原因
2.口臭治療に使用する薬物
20章 顎口腔粘膜疾患と薬物
(1)-炎症性疾患に用いる薬物
1.抗菌薬
1)抗感染症薬
2)術後感染予防抗菌薬
3)感染性心内膜炎予防抗菌薬
2.抗炎症薬
(2)-口腔粘膜疾患に用いる薬物
1.含嗽薬・トローチ剤
2.ステロイド性抗炎症薬
3.抗真菌薬
4.抗ウイルス薬
(3)-顎関節症に用いる薬物
(4)-口腔乾燥症に用いる薬物
(5)-神経系疾患に用いる薬物
1.三叉神経痛に用いる薬物
2.神経麻痺に用いる薬物
21章 和漢薬
(1)-漢方医学とは
(2)-和漢薬(漢方薬)とは
(3)-漢方の診察と和漢薬の処方
1.漢方の診察
2.和漢薬の処方
3.歯科で処方される和漢薬
(4)-和漢薬の副作用と相互作用
1.副作用
2.相互作用
付章 覚えておきたい80の薬物
索引
(1)-薬理学とは
(2)-歯科衛生士と薬理学
I編 総論
1章 薬物の作用
(1)-薬物療法の種類
1.原因療法
2.対症療法
3.予防療法
4.補充療法
(2)-薬理作用の様式
1.器質的変化
2.機能的変化
(3)-薬理作用の基本形式
1.興奮作用
2.抑制作用
3.刺激作用
4.抗感染作用
5.補充作用
(4)-薬理作用の分類
1.主作用と副作用
2.局所作用と全身作用
3.直接作用と間接作用
4.選択的作用と一般作用
5.その他の薬理作用の分類
1)中枢作用と末梢作用
2)一過性作用と持続性作用
3)急性作用と慢性作用
(5)-用量反応関係と薬用量の用語
1.用量
2.用量の区別
3.用量反応曲線
(6)-薬理作用の機序
1.受容体を介する薬物の作用
2.細胞膜に存在する受容体
1)イオンチャネル内蔵型受容体
2)Gタンパク質共役型受容体
3)酵素共役型受容体
3.核内(細胞内)受容体
4.受容体を介さない薬理作用
2章 薬物動態
(1)-薬物の生体膜通過様式と通過に影響する因子
1.生体膜の構造と脂溶性
2.生体膜の物質通過様式
1)受動拡散
2)濾過
3)細胞間隙流
4)促進拡散
5)能動輸送
6)飲作用
3.薬物の生体膜通過に影響する因子
1)薬物のイオン型と非イオン型
2)血漿タンパク質との結合
(2)-吸収
(3)-分布
1.薬物の組織細胞への分布と組織親和性
2.薬物に対する特殊な関門
1)血液脳関門
COFFEE BREAK 原発事故とヨウ素
2)血液脳脊髄液関門
3)血液胎盤関門
(4)-代謝
1.薬物の代謝過程
1)第1相
2)第2相
2.代謝に影響を与える要因
(5)-排泄
1.腎臓からの排泄
1)糸球体での濾過
2)尿細管での分泌
3)尿細管での再吸収
2.消化管からの排泄
1)胆汁への排泄
2)腸肝循環
3)小腸,大腸からの排泄
3.その他の経路からの排泄
1)肺からの排泄
2)唾液中への排泄
3)乳汁への排泄
4)皮膚から汗への排泄
(6)-薬物動態のパラメーター
1.生物学的半減期
2.クリアランス
3章 薬物の適用方法の種類と特徴
(1)-適用方法の種類
1.消化管粘膜への適用
1)経口投与
2)口腔粘膜への適用
3)直腸粘膜への適用(直腸内投与)
2.注射投与
1)静脈内注射
2)筋肉内注射
3)皮下注射
4)局所麻酔注射
3.気道上皮への適用(吸入)
4.皮膚への投与
(2)-適用方法の違いによる血中濃度の推移
(3)-生物学的利用能
1.経口投与および静脈内注射と生物学的利用能の関係
2.生物学的利用能に影響する因子
4章 薬物の作用に影響を与える要因
(1)-薬効に影響する因子・生体の感受性
1.生体側の因子
1)種差
2)個体差
3)性差
4)年齢
5)遺伝的要因
6)栄養状態
7)疾病
8)薬物の投与時刻
9)プラセボ効果
2.薬物側あるいは製剤側の因子
(2)-薬物の連用
1.蓄積
2.耐性
3.タキフィラキシー
4.薬物依存
(3)-薬物の併用
1.協力作用
2.拮抗作用
1)化学的拮抗
2)薬理学的拮抗
3)機能的拮抗
4)生化学的拮抗
(4)-薬物相互作用
1.薬力学的相互作用
2.薬物動態学的相互作用
1)吸収過程の相互作用
2)分布過程の相互作用
3)代謝過程の相互作用
4)排泄過程の相互作用
5章 薬物の副作用,有害作用
(1)-薬物の有害作用の分類と原因
1.薬物の有害作用の分類
2.薬物の有害作用の原因
1)投与量の過大
2)細胞毒性
3)薬物アレルギー
4)催奇形性
5)変異原性と発がん性
Clinical Point 治療薬物モニタリング(TDM)
6)薬物相互作用
COFFEE BREAK サリドマイド事件
COFFEE BREAK アミノピリン
Clinical Point グレープフルーツジュースと薬物代謝
(2)-薬物の有害作用
1.一般的有害作用
1)血液障害
2)消化器障害
3)肝障害
4)腎障害
5)呼吸器障害
6)中枢神経障害
COFFEE BREAK アスピリン喘息
7)皮膚障害
2.歯科領域における薬物の副作用・有害作用
1)歯肉増殖症
2)口腔乾燥症
3)唾液分泌過剰
4)歯の形成障害と着色
5)味覚障害
6)口唇異常感
7)口内炎
(3)-医療安全管理と対策
1.副作用・有害作用の予知と回避
2.誤薬防止のための確認事項
3.薬害と健康被害の救済
Clinical Point お薬手帳
6章 医薬品を適用する際の注意
(1)-ライフステージと薬物
1.妊婦・授乳婦への薬物投与
1)妊婦の特徴と薬物投与
2)授乳婦の特徴と薬物投与
2.乳幼児・小児への薬物投与
1)乳幼児・小児の特徴と薬物投与
3.高齢者への薬物投与
1)高齢者の特徴と薬物投与
COFFEE BREAK オーバードーズ
4.有病者への薬物投与
1)有病者の特徴と薬物投与
2)酸性NSAIDsや抗菌薬と相互作用する薬物
(2)-服薬指導
1.服薬指導
2.服薬指導に関する一般的事項
3.医薬品の添付文書
4.対象者別の服薬指導
1)妊婦・授乳婦への服薬指導
2)小児への服薬指導
3)高齢者への服薬指導
4)有病者への服薬指導
7章 薬物の取り扱い
(1)-医薬品の剤形
(2)-処方せん
(3)-調剤と配合変化
(4)-薬物の保存方法
1.薬物の保存条件
2.薬物の保存容器
3.薬物の有効期限,使用期限
8章 薬物と法律・薬物と医薬品
(1)-医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)
1.医薬品医療機器等法とは
1)医薬品
2)医薬部外品
3)化粧品
4)医療機器
5)再生医療等製品
2.日本薬局方
3.毒薬・劇薬の表示と保管
1)毒薬・劇薬とは
2)毒薬・劇薬の表示
3)毒薬・劇薬の保管
(2)-麻薬及び向精神薬取締法
(3)-覚醒剤取締法
(4)-大麻取締法
(5)-毒物及び劇物取締法
(6)-医薬品の開発
(7)-PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
II編 各論
1章 ビタミンとホルモン
(1)-ビタミン
1.脂溶性ビタミン
1)ビタミンA
2)ビタミンD
3)ビタミンE
4)ビタミンK
2.水溶性ビタミン
1)ビタミンB群
2)ビタミンC(アスコルビン酸)
(2)-ホルモン
1.抗利尿ホルモン(バソプレシン)
2.カルシトニン
3.副甲状腺ホルモン(PTH,パラトルモン)
4.膵臓ホルモン
1)インスリン
2)グルカゴン
5.副腎皮質ホルモン
1)糖質コルチコイド
2)鉱質コルチコイド
6.性ホルモン
1)男性ホルモン
2)女性ホルモン
2章 末梢神経系に作用する薬物
(1)-末梢神経系とは
1.自律神経系による生体機能の調節
1)自律神経系の構造と機能的特徴
2)自律神経系の神経伝達物質と受容体
2.運動神経と骨格筋収縮のしくみ
(2)-自律神経系作用薬
1.交感神経作用薬
1)非選択的アドレナリン受容体作用薬
2)選択的アドレナリン受容体作用薬
3)交感神経終末に作用する交感神経作用薬
2.交感神経遮断薬
1)α遮断薬(α受容体拮抗薬)
2)β遮断薬(β受容体拮抗薬)
3)交感神経終末に作用する交感神経遮断薬
3.副交感神経作用薬
1)ムスカリン性受容体作用薬
2)コリンエステラーゼ阻害薬
4.副交感神経遮断薬(抗コリン薬,ムスカリン性受容体拮抗薬)
1)ベラドンナアルカロイド
2)その他の薬物
(3)-筋弛緩薬
1.競合性筋弛緩薬(非脱分極性筋弛緩薬)
2.脱分極性筋弛緩薬
3.その他の薬物
1)ダントロレンナトリウム水和物
2)ボツリヌス毒素
3章 中枢神経系に作用する薬物
(1)-中枢神経系に作用する薬物
(2)-全身麻酔薬
1.全身麻酔の管理
2.麻酔深度
3.吸入麻酔薬
1)最小肺胞濃度(MAC)
2)血液/ガス分配係数
3)吸入麻酔薬に具備すべき条件
4.静脈麻酔薬
(3)-アルコール類
1.エタノール(エチルアルコール,C2H5OH)
2.メタノール(メチルアルコール,CH3OH)
(4)-催眠薬・抗不安薬
1.GABAA受容体
2.睡眠パターンと不眠の原因
3.ベンゾジアゼピン系薬物
4.バルビツール酸系薬物
5.抗ヒスタミン薬(鎮静薬)
6.その他(不眠症治療薬)
(5)-抗痙攣薬(抗てんかん薬)
1.GABA作動性神経シグナリングを強化する薬物
1)GABAシグナリングの強化
2)GABAA受容体の機能促進
2.興奮性神経シグナリングを抑制する薬物
1)電位依存性Na+チャネルの遮断
2)電位依存性Ca2+チャネルの遮断
(6)-抗精神病薬
(7)-抗うつ薬
(8)-抗躁薬
(9)-中枢神経興奮薬
1.キサンチン誘導体
2.呼吸刺激薬
3.精神刺激薬
(10)-抗パーキンソン病薬
(11)-認知症治療薬
4章 循環器系に作用する薬物
(1)-高血圧治療薬
1.血圧の調節因子
1)心臓
2)血管
3)レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)
2.降圧薬
1)カルシウム拮抗薬
2)アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
3)アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
4)利尿薬
5)交感神経遮断薬
6)降圧薬治療の進め方
(2)-不整脈治療薬
1.頻脈性不整脈の治療
1)Na+チャネル遮断薬
2)カルシウム拮抗薬
3)K+チャネル遮断薬
4)β遮断薬
2.徐脈性不整脈の治療
(3)-心不全治療薬
1.利尿薬,ARB,ACE阻害薬
2.強心薬
3.β遮断薬
(4)-狭心症治療薬
1.硝酸薬
2.カルシウム拮抗薬
3.β遮断薬
5章 腎臓に作用する薬物
(1)-腎臓の機能と生理
1.腎臓の機能
2.腎臓の構造と生理
(2)-利尿薬
1.利尿薬の適応症
1)全身性浮腫の改善
2)高血圧症の改善
2.主な利尿薬と作用機序
1)浸透圧利尿薬
2)ループ利尿薬
3)チアジド系(サイアザイド系)利尿薬
4)アルドステロン拮抗薬
5)カリウム保持性利尿薬
6)炭酸脱水酵素阻害薬
7)その他の利尿薬
6章 呼吸器系に作用する薬物
(1)-気管支喘息治療薬
1.吸入ステロイド薬
2.β2作用薬
3.吸入抗コリン薬
4.ロイコトリエン受容体拮抗薬
5.その他の薬物
1)キサンチン誘導体
2)抗アレルギー薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬以外)
3)生物学的製剤(抗体医薬)
(2)-鎮咳薬(咳止め)
(3)-去痰薬
(4)-呼吸刺激薬
7章 消化器系に作用する薬物
(1)-消化性潰瘍治療薬
1.胃酸分泌抑制薬
1)プロトンポンプ阻害薬
2)ヒスタミンH2受容体拮抗薬
3)選択的ムスカリン性受容体拮抗薬
2.制酸薬
3.防御因子増強薬
4.ヘリコバクター・ピロリ除菌治療に使用する薬物
(2)-その他の消化器官用薬
1.鎮痙薬
2.止瀉薬
3.下剤
4.整腸剤
8章 血液に作用する薬物
(1)-止血のしくみ
1.一次止血
2.二次止血
3.線維素溶解(線溶)
4.出血傾向
(2)-止血薬
1.局所性止血薬
1)ゼラチンスポンジ
2)アルギン酸ナトリウム
3)トロンビン
4)アドレナリン
5)塩化アルミニウム
2.全身性止血薬
1)血管強化薬
2)ビタミンK製剤
3)抗プラスミン薬
4)血液製剤
(3)-抗血栓薬
1)抗血小板薬
2)抗凝固薬
3)血栓溶解薬
(4)-造血薬
9章 免疫と薬物
(1)-免疫応答のメカニズム
(2)-免疫に関連する薬物
1.免疫増強薬
1)サイトカイン
2.免疫抑制薬
1)アルキル化薬
2)代謝拮抗薬
3)糖質コルチコイド
4)シグナル伝達阻害薬
3.抗アレルギー薬
1)抗ヒスタミン薬
2)ケミカルメディエーター遊離抑制薬
3)トロンボキサンA2合成酵素阻害薬
4)ロイコトリエン受容体拮抗薬
5)糖質コルチコイド
4.ワクチン
10章 悪性腫瘍と薬物
(1)-悪性腫瘍とは
1.良性腫瘍と悪性腫瘍
2.悪性腫瘍の治療法
1)導入化学療法(NAC)
2)化学療法・放射線同時併用療法(CCRT)
3)維持化学療法
(2)-抗悪性腫瘍薬
1.抗悪性腫瘍薬の種類と細胞周期
2.主な抗悪性腫瘍薬
1)代謝拮抗薬
2)微小管阻害薬
3)アルキル化薬
4)抗腫瘍性抗生物質
5)ホルモン類似薬
6)白金製剤
7)トポイソメラーゼ阻害薬
8)分子標的薬
COFFEE BREAK 肺癌治療薬ゲフィチニブ(イレッサ(R))訴訟
3.抗悪性腫瘍薬の副作用
1)骨髄抑制
2)口腔粘膜炎
11章 代謝性疾患治療薬
(1)-糖尿病治療薬
1.1型糖尿病と2型糖尿病
2.糖尿病治療薬
1)インスリン分泌促進薬
2)インスリン抵抗性改善薬
3)α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)
4)Na+/グルコース共輸送体阻害薬(SGLT2阻害薬)
5)インスリン製剤
6)糖尿病治療薬の副作用
COFFEE BREAK 肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬の承認
(2)-骨粗鬆症治療薬
1.骨吸収抑制薬
1)ビスホスホネート製剤(BP製剤)
2)選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)
3)エストロゲン製剤
4)その他
2.骨代謝調整薬
1)ビタミンD製剤
2)その他
3.骨形成促進薬
1)副甲状腺ホルモン1型受容体作用薬
2)抗スクレロスチン抗体製剤
4.副作用としての顎骨壊死
(3)-脂質異常症(高脂血症)治療薬
1.高コレステロール血症治療薬
1)ヒドロキシメチルグルタリル補酵素A(HMG-CoA)還元酵素阻害薬
2)小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
3)陰イオン交換樹脂
4)コレステロール異化排泄促進薬
COFFEE BREAK 悪玉コレステロールと善玉コレステロール
2.高トリグリセライド血症治療薬
1)フィブラート系薬
2)ニコチン酸誘導体
12章 炎症と薬物
(1)-炎症とは
1.炎症の経過
1)第1期
2)第2期
3)第3期
2.アラキドン酸カスケード
3.炎症性ケミカルメディエーター
1)ヒスタミン
2)ブラジキニン
3)プロスタグランジン類
4)ロイコトリエン類
(2)-抗炎症薬
1.ステロイド性抗炎症薬
1)作用機序と薬理作用
2)臨床応用
3)副作用
2.非ステロイド性抗炎症薬
1)酸性非ステロイド性抗炎症薬(酸性NSAIDs)
2)塩基性非ステロイド性抗炎症薬(塩基性NSAIDs)
(3)-解熱鎮痛薬
13章 痛みと薬物
(1)-痛覚の発生と伝導
1.痛覚伝導路
2.上行性痛覚伝導路と鎮痛薬
3.下行性疼痛抑制系と鎮痛薬
4.痛みの種類
(2)-オピオイド系鎮痛薬
1.麻薬性鎮痛薬
2.非麻薬性鎮痛薬/麻薬拮抗性鎮痛薬
3.がん性疼痛へのオピオイド系鎮痛薬の使用
1)がん疼痛治療4原則
4.オピオイド系鎮痛薬の薬理作用と副作用
1)薬理作用
2)副作用
3)麻薬拮抗薬
(3)-非オピオイド系鎮痛薬
(4)-神経障害性疼痛治療薬
14章 局所麻酔薬
(1)-局所麻酔薬の作用機構
1.痛覚伝導
2.局所麻酔薬による痛覚伝導の遮断
(2)-局所麻酔薬の効果に影響を与える因子
1.炎症などの局所の状態と作用部位のpH
2.局所の血管分布
(3)-血管収縮薬の併用
(4)-局所麻酔薬の化学構造と分類
1.基本的化学構造と分類
2.主なエステル型局所麻酔薬
1)コカイン塩酸塩
2)プロカイン塩酸塩
3)テトラカイン塩酸塩
4)アミノ安息香酸エチル
3.主なアミド型局所麻酔薬
1)リドカイン塩酸塩
2)メピバカイン塩酸塩
3)プロピトカイン塩酸塩
4)ブピバカイン塩酸塩水和物
5)ジブカイン塩酸塩
(5)-局所麻酔薬の適用法
1.表面麻酔
2.浸潤麻酔
3.伝達麻酔
(6)-局所麻酔薬の生体に対する作用
1.局所麻酔薬の一般的性質
2.薬物動態
3.全身作用
1)中枢神経系
2)循環系
3)その他
4.局所麻酔時の偶発症
1)局所的為害作用
2)血管迷走神経反射[疼痛性(神経性)ショック]
3)過換気症候群
5.副作用・有害作用
1)局所麻酔薬中毒
2)過敏症(アレルギー)
15章 抗感染症薬
(1)-抗菌薬
1.抗菌薬の効力
1)抗菌スペクトル
2)最小発育阻止濃度と最小殺菌濃度
3)殺菌性抗菌薬と静菌性抗菌薬
2.抗菌薬の特性
1)PK/PD理論
2)濃度依存性抗菌薬と時間依存性抗菌薬
3.薬剤耐性(AMR)対策
1)薬剤耐性(AMR)とは
2)耐性菌
3)抗菌薬の適正使用
4.抗菌薬投与に伴う副作用
5.抗菌薬の作用点・作用機序
1)細胞壁合成阻害
2)タンパク質合成阻害
3)核酸合成阻害
4)細胞膜障害
6.主な抗菌薬
1)β-ラクタム系
2)アミノグリコシド(アミノ配糖体)系
3)マクロライド系
4)リンコマイシン系
5)テトラサイクリン系
6)クロラムフェニコール
7)ニューキノロン系
8)グリコペプチド系
9)抗結核薬
7.歯性感染症における抗菌薬の選択
(2)-抗真菌薬
1.抗真菌薬の特徴
2.主な抗真菌薬
1)ポリエン系
2)アゾール系
3)その他の薬物
(3)-抗ウイルス薬
1.抗ヘルペスウイルス薬
2.抗インフルエンザウイルス薬
3.抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)薬
4.ウイルス性肝炎治療薬
5.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬
16章 消毒に使用する薬物
(1)-消毒薬の作用
1.消毒薬の作用機序
1)タンパク質の凝固・変性
2)細胞膜の破壊・透過性亢進
3)酸化作用
4)必須酵素の阻害作用
5)脱水作用
2.消毒薬の効果に影響を与える因子
1)微生物の種類
2)作用濃度
3)作用時間
4)作用温度
5)環境のpH
6)有機物の存在
3.消毒薬の効力の比較
(2)-消毒薬の分類
1.高水準消毒薬
2.中水準消毒薬
3.低水準消毒薬
(3)-主な消毒薬
1.酸化剤
1)過酸化水素
Clinical Point 速乾性擦式消毒薬
2)過酢酸
2.ハロゲン化合物
1)塩素化合物
2)ヨウ素化合物
3.アルコール類
4.アルデヒド類
1)ホルムアルデヒド
2)パラホルムアルデヒド
3)グルタラール(グルタルアルデヒド)
4)フタラール
5.フェノール類
1)フェノール
2)クレゾール石けん液
6.界面活性剤
1)第四級アンモニウム塩(陽イオン界面活性剤,逆性石けん)
2)両性界面活性剤
7.精油(揮発油)類
8.色素類
9.重金属化合物
(4)-医療関連感染対策と消毒薬
1.院内感染の防止と消毒
2.滅菌・消毒の対象となる器具の分類と滅菌・消毒の使い分け
3.肝炎ウイルスおよびHIVに対する消毒
1)HBVやHCVに対する消毒
2)HIVに対する消毒
4.新型コルナウイルスに対する消毒
17章 う蝕予防薬
(1)-フッ化物のう蝕予防効果
(2)-フッ化物の臨床応用
1.フッ化物歯面塗布
2.フッ化物洗口
3.フッ化物配合歯磨剤
(3)-フッ化物の毒性
1.急性毒性
2.慢性毒性
1)歯のフッ素症
2)骨硬化症
18章 歯内療法薬
(1)-歯髄の保存に用いる薬物
1.歯髄鎮痛消炎薬
2.覆髄薬
1)間接覆髄薬
2)直接覆髄薬
3)暫間的間接覆髄法(IPC法)に用いる薬物
3.生活断髄薬(生活断髄法に用いる薬物)
(2)-根管治療に用いる薬物
1.根管の化学的清掃薬
2.根管消毒薬
3.根管充填材
1)半固形充填材(ガッタパーチャ系根管充填材)
2)固形充填材
3)根管用シーラー(根管用セメント)
(3)-象牙質知覚過敏症治療薬
(4)-歯の漂白に用いる薬剤
19章 歯周疾患治療薬
(1)-歯周治療における薬物療法
(2)-急性炎症に用いる薬物
(3)-歯周治療に使用する薬物
1.局所投与する薬物
1)歯周ポケット内洗浄薬
2)局所薬物配送システム(LDDS)
3)歯科用軟膏
4)歯周組織再生剤
2.全身投与する薬物
1)抗菌薬
2)抗炎症薬
3.歯周パック
(4)-洗口薬
1.洗口薬の薬用成分
1)クロルヘキシジングルコン酸塩
2)セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)
3)ベンゼトニウム塩化物
4)ポビドンヨード
5)シネオール,チモール,メントール,サリチル酸メチル含有洗口薬
(5)-口臭治療に用いる薬物
1.口臭の原因
2.口臭治療に使用する薬物
20章 顎口腔粘膜疾患と薬物
(1)-炎症性疾患に用いる薬物
1.抗菌薬
1)抗感染症薬
2)術後感染予防抗菌薬
3)感染性心内膜炎予防抗菌薬
2.抗炎症薬
(2)-口腔粘膜疾患に用いる薬物
1.含嗽薬・トローチ剤
2.ステロイド性抗炎症薬
3.抗真菌薬
4.抗ウイルス薬
(3)-顎関節症に用いる薬物
(4)-口腔乾燥症に用いる薬物
(5)-神経系疾患に用いる薬物
1.三叉神経痛に用いる薬物
2.神経麻痺に用いる薬物
21章 和漢薬
(1)-漢方医学とは
(2)-和漢薬(漢方薬)とは
(3)-漢方の診察と和漢薬の処方
1.漢方の診察
2.和漢薬の処方
3.歯科で処方される和漢薬
(4)-和漢薬の副作用と相互作用
1.副作用
2.相互作用
付章 覚えておきたい80の薬物
索引














