はじめに
理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室 辨 野 義 己
近年,健康への関心は異常とも思えるほど加熱している.そして,さまざまなレベルの健康情報が錯綜している.なにが正しくて求められるべきものなのかが判断できないのが現実である.1970 年代からヨーグルトがデザート食品として市場に出現し,健康志向に伴い 1990 年代には“健康食品”としてクローズアップされてきた.また最近では,ヨーグルトや乳酸菌飲料などに対してプロバイオティクスという言葉が盛んに使われはじめ,それに対する関心も日々高まってきている.本書は,プロバイオティクスとはなにか,どのような効果が期待できるのであろうかという疑問にお答えすべく編集されたものである.
20 世紀は病気になってから慌てて抗生物質(アンチバイオティクス)などの薬を使って治療する時代であったが,21 世紀は病気予防のためにプロバイオティクスを応用する時代といわれている.そして,その定義も,“腸内細菌のバランスを変えることにより宿主に保健効果を示す生きた微生物”から“宿主に保健効果を示す生きた微生物およびそれを含む食品”として定義されるようになってきている.この定義は,プロバイオティクスおよびその関連食品の安全性と機能評価を種レベルではなく,菌株レベルで科学的に検証する必要性を述べているといえよう.さらに,健康表示(health claim)はヒト試験による医学的および栄養学的意義を解明されて表示されるべきであることも提示しているのである.こうした考え方の具体的な食品として,わが国の“特定保健用食品”制度の創設による“トクホ食品”があげられる.わが国の本制度創設は優れた腸内細菌研究の基盤が促したといえる.これからの腸内細菌を含めた常在菌叢の研究成果の積み重ねが,プロバイオティクスの機能をより明らかにしていくものと期待している.
いまや新しい時代に即応してプロバイオティクスの機能研究も進展し,整腸作用から発癌予防作用,免疫活性維持作用,炎症性腸管障害改善作用,アレルギー低減作用,高血圧症予防作用,高コレステロール症予防作用,胃内ピロリ菌増殖抑制作用,腸内環境改善作用などに関する研究成果が数多く報告されるようになった.本書では,これらの成果をあますところなく,医学的・栄養学的な見地から紹介されるものと期待している.
理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室 辨 野 義 己
近年,健康への関心は異常とも思えるほど加熱している.そして,さまざまなレベルの健康情報が錯綜している.なにが正しくて求められるべきものなのかが判断できないのが現実である.1970 年代からヨーグルトがデザート食品として市場に出現し,健康志向に伴い 1990 年代には“健康食品”としてクローズアップされてきた.また最近では,ヨーグルトや乳酸菌飲料などに対してプロバイオティクスという言葉が盛んに使われはじめ,それに対する関心も日々高まってきている.本書は,プロバイオティクスとはなにか,どのような効果が期待できるのであろうかという疑問にお答えすべく編集されたものである.
20 世紀は病気になってから慌てて抗生物質(アンチバイオティクス)などの薬を使って治療する時代であったが,21 世紀は病気予防のためにプロバイオティクスを応用する時代といわれている.そして,その定義も,“腸内細菌のバランスを変えることにより宿主に保健効果を示す生きた微生物”から“宿主に保健効果を示す生きた微生物およびそれを含む食品”として定義されるようになってきている.この定義は,プロバイオティクスおよびその関連食品の安全性と機能評価を種レベルではなく,菌株レベルで科学的に検証する必要性を述べているといえよう.さらに,健康表示(health claim)はヒト試験による医学的および栄養学的意義を解明されて表示されるべきであることも提示しているのである.こうした考え方の具体的な食品として,わが国の“特定保健用食品”制度の創設による“トクホ食品”があげられる.わが国の本制度創設は優れた腸内細菌研究の基盤が促したといえる.これからの腸内細菌を含めた常在菌叢の研究成果の積み重ねが,プロバイオティクスの機能をより明らかにしていくものと期待している.
いまや新しい時代に即応してプロバイオティクスの機能研究も進展し,整腸作用から発癌予防作用,免疫活性維持作用,炎症性腸管障害改善作用,アレルギー低減作用,高血圧症予防作用,高コレステロール症予防作用,胃内ピロリ菌増殖抑制作用,腸内環境改善作用などに関する研究成果が数多く報告されるようになった.本書では,これらの成果をあますところなく,医学的・栄養学的な見地から紹介されるものと期待している.
プロバイオティクス
Probiotics
Editor :Yoshimi Benno
はじめに 辨野義己
Introduction
■第1章 プロバイオティクス総論
1.プロバイオティクスとは 辨野義己
A new strategic focus for probiotics
●クローズアップされる腸内細菌−ヒトの健康増進のカギ
●プロバイオティクス用菌株およびその効果
●科学的に証明されなければならない健康表示
●プロバイオティクス研究の未来に向けて
2.プロバイオティクス,プレバイオティクスの機能 森下芳行
Functions of probiotics and prebiotics
●プロバイオティクスの機能
●プロバイオティクスの注目点
●プレバイオティクスの機能
●プレバイオティクスの注目点
■第2章 プロバイオティクスの機能と作用
3.プロバイオティクス乳酸桿菌の宿主への接着機構 片山高嶺・山本憲二
Binding mechanism of probiotics lactobacilli to host cells
●乳酸桿菌の宿主への接着
●Lactobacillus属乳酸菌の糖鎖への結合
●マンノースに対する特異的な接着
4.免疫調節 (バランス)とプロバイオティクス 松崎 健
Immune regulation (balance)and probiotics
●LcSのTh1/Th2バランスに及ぼす影響
●LcSの化学発癌抑制効果における免疫調節作用
●経口摂取されたプロバイオティクスの生体内移行
5.Lactobacillus helveticus発酵乳の血圧降下作用 相原浩太郎
Antihypertensive effect of Lactobacillus helveticus fermented milk
●酸乳の血圧降下作用
●臨床試験における有効性および安全性の検証
6.コレステロール低下作用とプロバイオティクス 肖 金忠
Effects of probiotics on serum cholesterol
●乳酸菌によるコレステロール低下作用
●コレステロール低下の作用機序
●今後の展望
7.発癌予防作用とプロバイオティクス 諸富正己
Probiotics in the prevention of cancer
●腸内フローラと大腸発癌
●LcSによるメチルコレンスレン発癌の抑制とその作用機作
●表在性膀胱癌の再発抑制作用
●膀胱内注入による腫瘍の抑制−BCGとの比較実験
●将来に向けて−新しい機能を付与したプロバイオティクス
8.プロバイオティクスによるHelicobacter pylori抑制効果 田村 明・古賀泰裕
The suppression of Helicobacter pylori infection by probiotics
●H.pyloriが引き起こす疾病
●H.pyloriの除菌療法
●H.pylori抑制プロバイオティクスの開発
●LG21動物投与試験
●LG21臨床試験
●LG21の作用機序
9.プロバイオティクスによる腸内環境改善効果−代謝産物polyamineによる作用を中心に 松本光晴・辨野義己
Improvement of intestinal environment by probiotics administration
●プロバイオティクス菌株Bifidobacterium lactis LKM512
●polyamine
●LKM512ヨーグルトの抗炎症作用
●LKM512ヨーグルトの抗変異原性
10.漢方とプロバイオティクス 長谷川秀夫
Functional probiotics for herbal medicine
●人参配糖体の代謝
●配糖体を“有効”にする腸内細菌
●腸内細菌による配糖体加水分解には個人差がある
●配糖体加水分解能を高める機能性プロバイオティクスの開発
11.腸内乳酸菌の新機能−胆汁酸取込み活性の発見と生活習慣病予防プロバイオティクスへの応用 横田 篤
A New function of enteric lactic acid bacteria :A discovery of bile acid uptake activity and its application to probiotics for the prevention of life-style related diseases
●ヒトの胆汁酸代謝
●腸内乳酸菌における遊離胆汁酸取込み活性の発見
●コール酸取込み機構の解析
●コール酸取込みに対する短鎖脂肪酸の影響
●胆汁酸の取込み活性により期待されるプロバイオティクス効果
■第3章 プロバイオティクスと疾患
12.アトピー性皮膚炎とプロバイオティクス 下条直樹・他
Atopic dermatitis and probiotics
●アトピー性皮膚炎患者の腸内細菌叢の解析
●介入研究におけるプロバイオティクスの臨床効果
●投与する菌の性状−生菌か死菌か
●プロバイオティクス投与によるアトピー性皮膚炎発症の予防あるいは治療効果の機序
13.インフルエンザ感染予防とプロバイオティクス 保井久子
Prevention from influenza infection and probiotics
●インフルエンザ感染
●プロバイオティクス
●乳酸桿菌のインフルエンザ感染予防作用
●ビフィズス菌のインフルエンザ感染予防作用
14.歯周病とプロバイオティクス−フローラコントロール 古賀泰裕
Probiotics in periodontal disease
●歯周病とは
●口腔内フローラと口腔内疾患
●口腔内疾患予防の考え方
●乳酸菌LS1の基礎的検討
●乳酸菌LS1の臨床試験
●LS1の歯肉縁下プラーク内歯周病菌へ及ぼす効果
15.大腸癌とプロバイオティクス 石川秀樹
Colon cancer prevention by intestinal bacteria
●基礎的検討
●ヒトを用いた検討
●腸内細菌の変化による大腸癌予防の機序
●著者らが行っている無作為割付臨床試験
16.炎症性腸疾患とプロバイオティクス 日比紀文・高石官均
Treatment of inflammatory bowel disease with probiotics
●炎症性腸疾患と腸内フローラ
●炎症における腸内フローラの関与
●プロバイオティクスを用いた治療
17.短腸症や難治性腸炎患児とプロバイオティクス,プレバイオティクス 金森 豊
The efficacy of probiotics and prebiotics on pediatric patients with short bowels or refractory enteritis
●治療プロトコール
●治療経験
●考察
18.腸管感染症とプロバイオティクス 神谷 茂
Enteric infectious diseases and probiotics
●腸管感染におけるプロバイオティクスの作用
●腸管感染症に対するプロバイオティクスの効果
■サイドメモ
シンバイオティクス
病原性細菌と糖鎖の特異的な結合
ナチュラルキラー細胞
バイオジェニックスと特定保健用食品
RLPコレステロール (RLP-C)
TCRβ/p53ダブルノックアウトマウス
IV型分泌機構
配糖体 (グリコシド)
プロバイオティクスとプレバイオティクス
腸内細菌とToll like receptor (TLR)
自然免疫と獲得免疫
口臭のメカニズム
乳酸菌とビフィズス菌
嫌気性菌について
腸内細菌による腸管上皮機能発現調節
プロバイオティクスの副作用
本別冊は,週刊「医学のあゆみ」Vol.207 No.10(2003年12月6日発行)『プロバイオティクス』をもとに別冊として再刊したものです.Vol.207 No.10に掲載したさいの原目次を掲載しておりますので,引用などにさいしましては原目次をご参照ください.
プロバイオティクス 原目次
「医学のあゆみ」Vol.207 No.10(2003年12月6日)
はじめに (辨野義己) 809
■プロバイオティクス総論
1 .プロバイオティクスとは (辨野義己) 811
2 .プロバイオティクス,プレバイオティクスの機能 (森下芳行) 815
■プロバイオティクスの機能と作用
3 .プロバイオティクス乳酸桿菌の宿主への接着機構 (片山高嶺・山本憲二) 819
4 .免疫調節 (バランス)とプロバイオティクス (松崎 健) 823
5 .Lactobacillus helveticus発酵乳の血圧降下作用 (相原浩太郎) 829
6 .コレステロール低下作用とプロバイオティクス (肖 金忠) 835
7 .発癌予防作用とプロバイオティクス (諸富正己) 841
8 .プロバイオティクスによるHelicobacter pylori抑制効果 (田村 明・古賀泰裕) 845
9 .プロバイオティクスによる腸内環境改善効果−代謝産物polyamineによる作用を中心に (松本光晴・辨野義己) 851
10.漢方とプロバイオティクス (長谷川秀夫) 857
11.腸内乳酸菌の新機能−胆汁酸取込み活性の発見と生活習慣病予防プロバイオティクスへの応用 (横田 篤) 862
■プロバイオティクスと疾患
12.アトピー性皮膚炎とプロバイオティクス (下条直樹・他) 867
13.インフルエンザ感染予防とプロバイオティクス (保井久子) 871
14.歯周病とプロバイオティクス−フローラコントロール (古賀泰裕) 875
15.大腸癌とプロバイオティクス (石川秀樹) 881
16.炎症性腸疾患とプロバイオティクス (日比紀文・高石官均) 885
17.短腸症や難治性腸炎患児とプロバイオティクス,プレバイオティクス (金森 豊) 889
18.腸管感染症とプロバイオティクス (神谷 茂) 894
原目次は本別冊の原本の「医学のあゆみ」Vol.207 No.10(2003年12月6日発行)に掲載時の目次です.本別冊に記載された論文を引用する場合などにご参照ください.
Probiotics
Editor :Yoshimi Benno
はじめに 辨野義己
Introduction
■第1章 プロバイオティクス総論
1.プロバイオティクスとは 辨野義己
A new strategic focus for probiotics
●クローズアップされる腸内細菌−ヒトの健康増進のカギ
●プロバイオティクス用菌株およびその効果
●科学的に証明されなければならない健康表示
●プロバイオティクス研究の未来に向けて
2.プロバイオティクス,プレバイオティクスの機能 森下芳行
Functions of probiotics and prebiotics
●プロバイオティクスの機能
●プロバイオティクスの注目点
●プレバイオティクスの機能
●プレバイオティクスの注目点
■第2章 プロバイオティクスの機能と作用
3.プロバイオティクス乳酸桿菌の宿主への接着機構 片山高嶺・山本憲二
Binding mechanism of probiotics lactobacilli to host cells
●乳酸桿菌の宿主への接着
●Lactobacillus属乳酸菌の糖鎖への結合
●マンノースに対する特異的な接着
4.免疫調節 (バランス)とプロバイオティクス 松崎 健
Immune regulation (balance)and probiotics
●LcSのTh1/Th2バランスに及ぼす影響
●LcSの化学発癌抑制効果における免疫調節作用
●経口摂取されたプロバイオティクスの生体内移行
5.Lactobacillus helveticus発酵乳の血圧降下作用 相原浩太郎
Antihypertensive effect of Lactobacillus helveticus fermented milk
●酸乳の血圧降下作用
●臨床試験における有効性および安全性の検証
6.コレステロール低下作用とプロバイオティクス 肖 金忠
Effects of probiotics on serum cholesterol
●乳酸菌によるコレステロール低下作用
●コレステロール低下の作用機序
●今後の展望
7.発癌予防作用とプロバイオティクス 諸富正己
Probiotics in the prevention of cancer
●腸内フローラと大腸発癌
●LcSによるメチルコレンスレン発癌の抑制とその作用機作
●表在性膀胱癌の再発抑制作用
●膀胱内注入による腫瘍の抑制−BCGとの比較実験
●将来に向けて−新しい機能を付与したプロバイオティクス
8.プロバイオティクスによるHelicobacter pylori抑制効果 田村 明・古賀泰裕
The suppression of Helicobacter pylori infection by probiotics
●H.pyloriが引き起こす疾病
●H.pyloriの除菌療法
●H.pylori抑制プロバイオティクスの開発
●LG21動物投与試験
●LG21臨床試験
●LG21の作用機序
9.プロバイオティクスによる腸内環境改善効果−代謝産物polyamineによる作用を中心に 松本光晴・辨野義己
Improvement of intestinal environment by probiotics administration
●プロバイオティクス菌株Bifidobacterium lactis LKM512
●polyamine
●LKM512ヨーグルトの抗炎症作用
●LKM512ヨーグルトの抗変異原性
10.漢方とプロバイオティクス 長谷川秀夫
Functional probiotics for herbal medicine
●人参配糖体の代謝
●配糖体を“有効”にする腸内細菌
●腸内細菌による配糖体加水分解には個人差がある
●配糖体加水分解能を高める機能性プロバイオティクスの開発
11.腸内乳酸菌の新機能−胆汁酸取込み活性の発見と生活習慣病予防プロバイオティクスへの応用 横田 篤
A New function of enteric lactic acid bacteria :A discovery of bile acid uptake activity and its application to probiotics for the prevention of life-style related diseases
●ヒトの胆汁酸代謝
●腸内乳酸菌における遊離胆汁酸取込み活性の発見
●コール酸取込み機構の解析
●コール酸取込みに対する短鎖脂肪酸の影響
●胆汁酸の取込み活性により期待されるプロバイオティクス効果
■第3章 プロバイオティクスと疾患
12.アトピー性皮膚炎とプロバイオティクス 下条直樹・他
Atopic dermatitis and probiotics
●アトピー性皮膚炎患者の腸内細菌叢の解析
●介入研究におけるプロバイオティクスの臨床効果
●投与する菌の性状−生菌か死菌か
●プロバイオティクス投与によるアトピー性皮膚炎発症の予防あるいは治療効果の機序
13.インフルエンザ感染予防とプロバイオティクス 保井久子
Prevention from influenza infection and probiotics
●インフルエンザ感染
●プロバイオティクス
●乳酸桿菌のインフルエンザ感染予防作用
●ビフィズス菌のインフルエンザ感染予防作用
14.歯周病とプロバイオティクス−フローラコントロール 古賀泰裕
Probiotics in periodontal disease
●歯周病とは
●口腔内フローラと口腔内疾患
●口腔内疾患予防の考え方
●乳酸菌LS1の基礎的検討
●乳酸菌LS1の臨床試験
●LS1の歯肉縁下プラーク内歯周病菌へ及ぼす効果
15.大腸癌とプロバイオティクス 石川秀樹
Colon cancer prevention by intestinal bacteria
●基礎的検討
●ヒトを用いた検討
●腸内細菌の変化による大腸癌予防の機序
●著者らが行っている無作為割付臨床試験
16.炎症性腸疾患とプロバイオティクス 日比紀文・高石官均
Treatment of inflammatory bowel disease with probiotics
●炎症性腸疾患と腸内フローラ
●炎症における腸内フローラの関与
●プロバイオティクスを用いた治療
17.短腸症や難治性腸炎患児とプロバイオティクス,プレバイオティクス 金森 豊
The efficacy of probiotics and prebiotics on pediatric patients with short bowels or refractory enteritis
●治療プロトコール
●治療経験
●考察
18.腸管感染症とプロバイオティクス 神谷 茂
Enteric infectious diseases and probiotics
●腸管感染におけるプロバイオティクスの作用
●腸管感染症に対するプロバイオティクスの効果
■サイドメモ
シンバイオティクス
病原性細菌と糖鎖の特異的な結合
ナチュラルキラー細胞
バイオジェニックスと特定保健用食品
RLPコレステロール (RLP-C)
TCRβ/p53ダブルノックアウトマウス
IV型分泌機構
配糖体 (グリコシド)
プロバイオティクスとプレバイオティクス
腸内細菌とToll like receptor (TLR)
自然免疫と獲得免疫
口臭のメカニズム
乳酸菌とビフィズス菌
嫌気性菌について
腸内細菌による腸管上皮機能発現調節
プロバイオティクスの副作用
本別冊は,週刊「医学のあゆみ」Vol.207 No.10(2003年12月6日発行)『プロバイオティクス』をもとに別冊として再刊したものです.Vol.207 No.10に掲載したさいの原目次を掲載しておりますので,引用などにさいしましては原目次をご参照ください.
プロバイオティクス 原目次
「医学のあゆみ」Vol.207 No.10(2003年12月6日)
はじめに (辨野義己) 809
■プロバイオティクス総論
1 .プロバイオティクスとは (辨野義己) 811
2 .プロバイオティクス,プレバイオティクスの機能 (森下芳行) 815
■プロバイオティクスの機能と作用
3 .プロバイオティクス乳酸桿菌の宿主への接着機構 (片山高嶺・山本憲二) 819
4 .免疫調節 (バランス)とプロバイオティクス (松崎 健) 823
5 .Lactobacillus helveticus発酵乳の血圧降下作用 (相原浩太郎) 829
6 .コレステロール低下作用とプロバイオティクス (肖 金忠) 835
7 .発癌予防作用とプロバイオティクス (諸富正己) 841
8 .プロバイオティクスによるHelicobacter pylori抑制効果 (田村 明・古賀泰裕) 845
9 .プロバイオティクスによる腸内環境改善効果−代謝産物polyamineによる作用を中心に (松本光晴・辨野義己) 851
10.漢方とプロバイオティクス (長谷川秀夫) 857
11.腸内乳酸菌の新機能−胆汁酸取込み活性の発見と生活習慣病予防プロバイオティクスへの応用 (横田 篤) 862
■プロバイオティクスと疾患
12.アトピー性皮膚炎とプロバイオティクス (下条直樹・他) 867
13.インフルエンザ感染予防とプロバイオティクス (保井久子) 871
14.歯周病とプロバイオティクス−フローラコントロール (古賀泰裕) 875
15.大腸癌とプロバイオティクス (石川秀樹) 881
16.炎症性腸疾患とプロバイオティクス (日比紀文・高石官均) 885
17.短腸症や難治性腸炎患児とプロバイオティクス,プレバイオティクス (金森 豊) 889
18.腸管感染症とプロバイオティクス (神谷 茂) 894
原目次は本別冊の原本の「医学のあゆみ」Vol.207 No.10(2003年12月6日発行)に掲載時の目次です.本別冊に記載された論文を引用する場合などにご参照ください.








