はじめに
脳神経内科疾患の患者さんは摂食嚥下障害・栄養障害を合併することが多く,適切なケアのもとに長く付き合っていかなければなりません.摂食嚥下障害・栄養管理では,病気の診断時から療養期まで,また,急性期から回復期・生活期へ,ケアがうまく連携し継続できるために,患者さん側とケアスタッフ側の知識の共有が鍵となります.特に日々の食形態や食のケア(姿勢や食具など)・嚥下訓練・栄養管理は,長期にわたる継続が必要不可欠で,患者さん・ご家族側にも十分な理解と受け入れがなければ,安全な食生活にはつながりません.しかしこれまで,脳神経内科疾患の患者さん・ご家族と現場のスタッフが共有できるわかりやすい手引書はあまりありませんでした.
日本神経摂食嚥下・栄養学会(The Japan Society for Deglutition and Nutrition in NeuroMuscular Disorders;JSDNNM)は,脳神経内科疾患の患者さんの摂食嚥下・栄養障害について,研究から臨床的ケアまで幅広い学術活動を目指しており,ホームページ上ではコラムなどを通じて情報発信を行ってきました.JSDNNMの責務は,患者さん・ご家族や幅広い現場のスタッフの方々に,医学的根拠に基づいた摂食嚥下・栄養障害の知識をわかりやすく伝え,かつ脳神経内科疾患の患者さんの疾患特性を踏まえたケアのあり方を届けることであると考えております.
昨今,インターネットが普及し,情報が手に入りやすくなっています.しかし,日々の療養生活に追われる,幅広い年齢層の患者さん・ご家族にとっては,親しみやすい書籍を医療・介護スタッフとともに一緒に読み,食のケアについて知識を共有することは,依然として大切なことであると考えています.特に小児神経疾患については,手引書が少なく,本書へのニーズはさらに高いと思われます.
「患者さんに届く摂食嚥下・栄養ケア」のメッセージを送りたいとの趣旨で,各疾患の患者会にお願いして「摂食嚥下・栄養について平素患者さんが困っておられることや聞きたいこと」をQuestionの形で挙げていただき,Q&A形式で極力お答えするようにも努めました.
本書は,JSDNNMの理事・代議員が中心となり,分担執筆しました.本書の内容を患者さん・ご家族が医療スタッフや介護スタッフと共有することにより,食のケアへの理解が深まり,よりよい食生活を送っていただけることを心から願っております.
ご協力いただいた患者会の皆様
一般社団法人 全国パーキンソン病友の会
一般社団法人 PSP・CBDのぞみの会
特定非営利活動法人 全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会
一般社団法人 日本ALS協会
一般社団法人 全国筋無力症友の会
一般社団法人 日本筋ジストロフィー協会
特定非営利活動法人 筋強直性ジストロフィー患者会
公益社団法人 日本脳卒中協会
公益社団法人 認知症の人と家族の会
特定非営利活動法人 日本失語症協議会
2023年9月
日本神経摂食嚥下・栄養学会
編者
野ア園子
市原典子
清水充子
西依見子
推薦の辞:懐かしき赤味噌の力
ある日,猛暑真っただなかを進行性核上性麻痺(PSP)の患者さんが定期受診されました.食欲もなく,飲み込みも悪く,声は出なくなるし,涎は垂れるで,すっかり気力もなくなったとおっしゃっています.季節柄とはいえ何とかしなければと思案するなか,ふとカナダのノーマン・ドイジ先生を思い浮かべました.先生は精神科医であり,さまざまな疾患を舌の電気刺激で治療するといいます.なぜ,舌の刺激かと思いますが,理屈を推量するに舌は味覚の始まりであり,味覚中枢は前島回にあるのです.そしてここは自我の中心とされ,ここから側坐核を介して前帯状回へ向かう回路が魂を奮い立たせ,やる気を呼び覚ますのです.
その刹那私は彼女に「子どもの頃を思い出して,一番懐かしく,今一番食べたいものは何ですか」と尋ねました.すると,患者さんはスマホを取り出し,そこには「赤味噌仕立ての味噌汁が食べたい」とありました.暑くて,食欲もなく,気持ちも萎えてしまったこの時期,あの懐かしい赤味噌を味わいたいとおっしゃるのです.彼女の目に微笑みが,そして,付き添う夫の頬がほころび,診察室の空気が緩み,希望が沸き上がってきたのです.赤味噌で!
咀嚼する,飲み込む,消化するといった,食べる行為は,命の源泉であり,魂の支えです.この度,日本神経摂食嚥下・栄養学会のメンバーを中心に脳神経内科のさまざまな難病患者さんやご家族のための摂食嚥下・栄養ケアのハンドブックが上梓されました.本書にはさまざまな神経難病を抱える患者さんやご家族が直面する困難に対して実際的な対応手技や疾患の基本概念,特徴などがわかりやすく解説されています.専門性の高い,経験豊富な執筆陣による最新の知識と知恵の宝庫です.本書が多くの患者さんのこころを鼓舞し,希望をつなぐ座右の一書たらんことを願ってやみません.
それでもこころが折れることもありましょう.そのときは,故郷の味を思い出し,元気を取り戻していただきたいと願うものです.それぞれの赤味噌の力を信じて.
2023年9月
鎌ヶ谷総合病院脳神経内科
日本神経摂食嚥下・栄養学会名誉理事
湯浅龍彦
推薦の辞:ぜひこの一冊をお手元に!
思い起こせば医師となり12年が経った1984年に,(旧)国立療養所南九州病院で働くことになりました.翌年,近隣の保健所長さんから「ALSのお父さんを2年間も一時も休まずに胸押し(用手補助呼吸)しているんだよ,それも家族3人(母と中学生の兄,小学生の妹)で.どうにかならんかねえ」と相談されたのが,私が神経難病患者を在宅で診るきっかけになった電話でした.その後,止むに止まれず頼まれるままに,看護師らと在宅医療をボランティアで,しばらく経ってからは病院として組織的に業務として取り組むことになりました.まさに恩師井形昭弘先生の「頼まれたことは断らない」精神です.
長期に円滑な在宅療養を目指すとき,さまざまな問題に直面します.アメリカ留学中にボス,エンゲル先生から「problem oriented」と言われていましたが,問題が発生したらそのことを解決していくのが研究なのだという教えでした.
まず食事と呼吸の問題に直面しました.そこで1991年にALS患者さん・介護者のための「食事のしおり」を作りました.実際に介護にあたっておられる方や患者さんの体験をもとにまとめた小冊子です.全国紙で紹介されたこともあって多くの方に利用していただくことができました.
この時代,食の問題は命と直結するため,さまざまな領域で研究がなされ飛躍的な発展を遂げています.栄養食品や注入栄養剤の進歩には目を見張るものがあります.栄養補給の方法も2000年代初頭までは鼻腔カテーテルが主流でしたが,現在では胃瘻へと変わってきています.ただ人間本来の楽しみである「食する」ということを考えるとき,胃瘻に変わったことで「それでよし」という訳にはいきません.命をつなぐという目的は達せられても,できることなら「口から食を味わう」ということにこだわってみたいものです.
この度,日本神経摂食嚥下・栄養学会の総力を結集した手引書が出版されました.誠に時宜を得た素晴らしい企画です.患者さん・ご家族のみならず,在宅療養を支援している医療・介護職の方々が待ち望んだ本で,手元に置いて役立ててほしいと思います.日常の「食べる・飲み込む」という行為は健常な人にとっては普通のことでも,高齢者や難病の患者さんにとってはとても重要なことだからです.
本書では専門職集団が互いに連携し,患者さんやご家族によい情報とスキルの向上に資するようなコツを提供しています.また患者会を通じて患者さん側からの生の声を聞き取り,Q&A形式で還元するという企画も斬新です.わかりやすい図表も多く,イラストの顔の表情もよいです.執筆者一人ひとりの熱意が感じられ,この領域のあらゆる問題に対応できる良書です.
2023年9月
鹿児島県難病相談・支援センター所長
日本神経摂食嚥下・栄養学会名誉理事
福永秀敏
脳神経内科疾患の患者さんは摂食嚥下障害・栄養障害を合併することが多く,適切なケアのもとに長く付き合っていかなければなりません.摂食嚥下障害・栄養管理では,病気の診断時から療養期まで,また,急性期から回復期・生活期へ,ケアがうまく連携し継続できるために,患者さん側とケアスタッフ側の知識の共有が鍵となります.特に日々の食形態や食のケア(姿勢や食具など)・嚥下訓練・栄養管理は,長期にわたる継続が必要不可欠で,患者さん・ご家族側にも十分な理解と受け入れがなければ,安全な食生活にはつながりません.しかしこれまで,脳神経内科疾患の患者さん・ご家族と現場のスタッフが共有できるわかりやすい手引書はあまりありませんでした.
日本神経摂食嚥下・栄養学会(The Japan Society for Deglutition and Nutrition in NeuroMuscular Disorders;JSDNNM)は,脳神経内科疾患の患者さんの摂食嚥下・栄養障害について,研究から臨床的ケアまで幅広い学術活動を目指しており,ホームページ上ではコラムなどを通じて情報発信を行ってきました.JSDNNMの責務は,患者さん・ご家族や幅広い現場のスタッフの方々に,医学的根拠に基づいた摂食嚥下・栄養障害の知識をわかりやすく伝え,かつ脳神経内科疾患の患者さんの疾患特性を踏まえたケアのあり方を届けることであると考えております.
昨今,インターネットが普及し,情報が手に入りやすくなっています.しかし,日々の療養生活に追われる,幅広い年齢層の患者さん・ご家族にとっては,親しみやすい書籍を医療・介護スタッフとともに一緒に読み,食のケアについて知識を共有することは,依然として大切なことであると考えています.特に小児神経疾患については,手引書が少なく,本書へのニーズはさらに高いと思われます.
「患者さんに届く摂食嚥下・栄養ケア」のメッセージを送りたいとの趣旨で,各疾患の患者会にお願いして「摂食嚥下・栄養について平素患者さんが困っておられることや聞きたいこと」をQuestionの形で挙げていただき,Q&A形式で極力お答えするようにも努めました.
本書は,JSDNNMの理事・代議員が中心となり,分担執筆しました.本書の内容を患者さん・ご家族が医療スタッフや介護スタッフと共有することにより,食のケアへの理解が深まり,よりよい食生活を送っていただけることを心から願っております.
ご協力いただいた患者会の皆様
一般社団法人 全国パーキンソン病友の会
一般社団法人 PSP・CBDのぞみの会
特定非営利活動法人 全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会
一般社団法人 日本ALS協会
一般社団法人 全国筋無力症友の会
一般社団法人 日本筋ジストロフィー協会
特定非営利活動法人 筋強直性ジストロフィー患者会
公益社団法人 日本脳卒中協会
公益社団法人 認知症の人と家族の会
特定非営利活動法人 日本失語症協議会
2023年9月
日本神経摂食嚥下・栄養学会
編者
野ア園子
市原典子
清水充子
西依見子
推薦の辞:懐かしき赤味噌の力
ある日,猛暑真っただなかを進行性核上性麻痺(PSP)の患者さんが定期受診されました.食欲もなく,飲み込みも悪く,声は出なくなるし,涎は垂れるで,すっかり気力もなくなったとおっしゃっています.季節柄とはいえ何とかしなければと思案するなか,ふとカナダのノーマン・ドイジ先生を思い浮かべました.先生は精神科医であり,さまざまな疾患を舌の電気刺激で治療するといいます.なぜ,舌の刺激かと思いますが,理屈を推量するに舌は味覚の始まりであり,味覚中枢は前島回にあるのです.そしてここは自我の中心とされ,ここから側坐核を介して前帯状回へ向かう回路が魂を奮い立たせ,やる気を呼び覚ますのです.
その刹那私は彼女に「子どもの頃を思い出して,一番懐かしく,今一番食べたいものは何ですか」と尋ねました.すると,患者さんはスマホを取り出し,そこには「赤味噌仕立ての味噌汁が食べたい」とありました.暑くて,食欲もなく,気持ちも萎えてしまったこの時期,あの懐かしい赤味噌を味わいたいとおっしゃるのです.彼女の目に微笑みが,そして,付き添う夫の頬がほころび,診察室の空気が緩み,希望が沸き上がってきたのです.赤味噌で!
咀嚼する,飲み込む,消化するといった,食べる行為は,命の源泉であり,魂の支えです.この度,日本神経摂食嚥下・栄養学会のメンバーを中心に脳神経内科のさまざまな難病患者さんやご家族のための摂食嚥下・栄養ケアのハンドブックが上梓されました.本書にはさまざまな神経難病を抱える患者さんやご家族が直面する困難に対して実際的な対応手技や疾患の基本概念,特徴などがわかりやすく解説されています.専門性の高い,経験豊富な執筆陣による最新の知識と知恵の宝庫です.本書が多くの患者さんのこころを鼓舞し,希望をつなぐ座右の一書たらんことを願ってやみません.
それでもこころが折れることもありましょう.そのときは,故郷の味を思い出し,元気を取り戻していただきたいと願うものです.それぞれの赤味噌の力を信じて.
2023年9月
鎌ヶ谷総合病院脳神経内科
日本神経摂食嚥下・栄養学会名誉理事
湯浅龍彦
推薦の辞:ぜひこの一冊をお手元に!
思い起こせば医師となり12年が経った1984年に,(旧)国立療養所南九州病院で働くことになりました.翌年,近隣の保健所長さんから「ALSのお父さんを2年間も一時も休まずに胸押し(用手補助呼吸)しているんだよ,それも家族3人(母と中学生の兄,小学生の妹)で.どうにかならんかねえ」と相談されたのが,私が神経難病患者を在宅で診るきっかけになった電話でした.その後,止むに止まれず頼まれるままに,看護師らと在宅医療をボランティアで,しばらく経ってからは病院として組織的に業務として取り組むことになりました.まさに恩師井形昭弘先生の「頼まれたことは断らない」精神です.
長期に円滑な在宅療養を目指すとき,さまざまな問題に直面します.アメリカ留学中にボス,エンゲル先生から「problem oriented」と言われていましたが,問題が発生したらそのことを解決していくのが研究なのだという教えでした.
まず食事と呼吸の問題に直面しました.そこで1991年にALS患者さん・介護者のための「食事のしおり」を作りました.実際に介護にあたっておられる方や患者さんの体験をもとにまとめた小冊子です.全国紙で紹介されたこともあって多くの方に利用していただくことができました.
この時代,食の問題は命と直結するため,さまざまな領域で研究がなされ飛躍的な発展を遂げています.栄養食品や注入栄養剤の進歩には目を見張るものがあります.栄養補給の方法も2000年代初頭までは鼻腔カテーテルが主流でしたが,現在では胃瘻へと変わってきています.ただ人間本来の楽しみである「食する」ということを考えるとき,胃瘻に変わったことで「それでよし」という訳にはいきません.命をつなぐという目的は達せられても,できることなら「口から食を味わう」ということにこだわってみたいものです.
この度,日本神経摂食嚥下・栄養学会の総力を結集した手引書が出版されました.誠に時宜を得た素晴らしい企画です.患者さん・ご家族のみならず,在宅療養を支援している医療・介護職の方々が待ち望んだ本で,手元に置いて役立ててほしいと思います.日常の「食べる・飲み込む」という行為は健常な人にとっては普通のことでも,高齢者や難病の患者さんにとってはとても重要なことだからです.
本書では専門職集団が互いに連携し,患者さんやご家族によい情報とスキルの向上に資するようなコツを提供しています.また患者会を通じて患者さん側からの生の声を聞き取り,Q&A形式で還元するという企画も斬新です.わかりやすい図表も多く,イラストの顔の表情もよいです.執筆者一人ひとりの熱意が感じられ,この領域のあらゆる問題に対応できる良書です.
2023年9月
鹿児島県難病相談・支援センター所長
日本神経摂食嚥下・栄養学会名誉理事
福永秀敏
第1章 摂食嚥下・栄養障害の基礎知識
1 摂食嚥下のメカニズム
摂食嚥下とは
摂食嚥下の5つのステージ
摂食嚥下障害とは
摂食嚥下の理解に役立つ解剖用語
2 栄養管理の基礎知識
はじめに
栄養評価方法
栄養療法
3 口腔機能評価
口腔機能評価の考え方
4 嚥下機能検査
基本的な診察
簡易検査・スクリーニング
専門的な検査
5 小児神経疾患の摂食嚥下・栄養の基礎知識
はじめに
小児期の摂食嚥下・栄養の特徴
摂食嚥下器官の成長に伴う形態変化
摂食嚥下機能の発達
小児の摂食嚥下障害
小児の摂食嚥下障害の各種検査法
小児の摂食嚥下障害の評価法
小児における摂食機能療法の実態
摂食機能障害における食形態と調理法と栄養管理
まとめ
第2章 ベッドサイドケアのコツ
1 日常的な訓練
訓練の考え方
生活のなかでの訓練
摂食のための準備
Q&A
2 食事の姿勢や食具
安全・安楽な姿勢の工夫
摂取しやすい食具の使用
Q&A
3 食事の内容(嚥下調整食)
食事を調整する必要性
嚥下調整食の特徴と摂食が難しい物
嚥下調整食の種類と介護食の早見表
上手に栄養補助
Q&A
4 水分の摂取方法(トロミの必要性・水分量の管理など)
水分にトロミを付ける必要性
トロミ剤の使用方法について
水分摂取量の管理について
Q&A
5 口腔ケア・歯磨き
口腔ケアの定義
目的
妨げとなる因子や症状,その原因と対応
口腔ケア時に配慮すべきポイント
Q&A
6 常用薬・服薬の仕方
簡易懸濁法
服薬ゼリー
Q&A
7 義歯
はじめに
義歯の種類・構造・メカニズム
義歯の取り扱いと定期的な義歯調整の必要性
義歯装着が嚥下へ及ぼす効果
おわりに
Q&A
8 口腔乾燥
唾液と口腔乾燥
脳神経内科疾患における口腔乾燥の原因
口腔乾燥の症状
口腔乾燥の対応
Q&A
9 嚥下障害の手術
嚥下障害の手術について
手術後の経口摂取やケアについて
Q&A
10 気管切開カニューレへの対応
気管切開術,喉頭分離術とカニューレについて
カニューレの選択
カニューレの固定ホルダー
人工鼻
気管吸引
カニューレの交換
Q&A
11 胃瘻・経腸栄養への対応
胃瘻の概要
胃瘻の実際
Q&A
12 知っておきたい口腔装置
疾患と嚥下に不利な口腔
歯並びの乱れを防ぐマウスピース
舌の機能低下を補う舌接触補助床
寝たきりになっても食を楽しみたい
Q&A
13 呼吸不全
呼吸と嚥下の深い関係
呼吸ケアの工夫
Q&A
14 食生活・相談窓口
毎日の生活に離床の日課をつくる
高齢者にやせは禁物:食事の工夫を
困ったときの相談は
Q&A
第3章 疾患の特徴と各疾患に特化した摂食嚥下・栄養ケア
1 パーキンソン病
病気について
パーキンソン病の嚥下障害
パーキンソン病の治療
嚥下障害への治療法
Q&A
2 パーキンソン症候群
パーキンソン症候群(PSPおよびCBD)とは
進行性核上性麻痺(PSP)
大脳皮質基底核変性症(CBD)
病期別の摂食嚥下障害の特徴(PSPおよびCBD)
摂食嚥下障害に関する検査(PSPおよびCBD)
ケアを行ううえでのポイント(PSPおよびCBD)
Q&A
3 多系統萎縮症と脊髄小脳変性症
はじめに
多系統萎縮症と脊髄小脳変性症
多系統萎縮症と脊髄小脳変性症の嚥下障害の特徴
嚥下障害の評価
嚥下障害の管理
Q&A
4 筋萎縮性側索硬化症
疾患の特徴
嚥下障害の特徴
嚥下障害への対策
Q&A
5 重症筋無力症
重症筋無力症とは
重症筋無力症の症状
診断
治療
嚥下障害の特徴
嚥下障害への対応
Q&A
6 筋ジストロフィー
筋ジストロフィーと嚥下障害
Q&A
7 脳卒中
脳卒中の摂食嚥下障害の特徴
摂食嚥下障害への対応・リハビリテーション
脳卒中と誤嚥性肺炎
再発予防と内服
栄養管理
手術治療
Q&A
8 認知症
認知症とは
認知症の種類
加齢に伴う認知症の頻度
病態と臨床症状
認知症の行動・心理症状(BPSD)
認知症と摂食嚥下・栄養の障害
Q&A
9 小児神経疾患(Q&A)
Q&A
文献
索引
1 摂食嚥下のメカニズム
摂食嚥下とは
摂食嚥下の5つのステージ
摂食嚥下障害とは
摂食嚥下の理解に役立つ解剖用語
2 栄養管理の基礎知識
はじめに
栄養評価方法
栄養療法
3 口腔機能評価
口腔機能評価の考え方
4 嚥下機能検査
基本的な診察
簡易検査・スクリーニング
専門的な検査
5 小児神経疾患の摂食嚥下・栄養の基礎知識
はじめに
小児期の摂食嚥下・栄養の特徴
摂食嚥下器官の成長に伴う形態変化
摂食嚥下機能の発達
小児の摂食嚥下障害
小児の摂食嚥下障害の各種検査法
小児の摂食嚥下障害の評価法
小児における摂食機能療法の実態
摂食機能障害における食形態と調理法と栄養管理
まとめ
第2章 ベッドサイドケアのコツ
1 日常的な訓練
訓練の考え方
生活のなかでの訓練
摂食のための準備
Q&A
2 食事の姿勢や食具
安全・安楽な姿勢の工夫
摂取しやすい食具の使用
Q&A
3 食事の内容(嚥下調整食)
食事を調整する必要性
嚥下調整食の特徴と摂食が難しい物
嚥下調整食の種類と介護食の早見表
上手に栄養補助
Q&A
4 水分の摂取方法(トロミの必要性・水分量の管理など)
水分にトロミを付ける必要性
トロミ剤の使用方法について
水分摂取量の管理について
Q&A
5 口腔ケア・歯磨き
口腔ケアの定義
目的
妨げとなる因子や症状,その原因と対応
口腔ケア時に配慮すべきポイント
Q&A
6 常用薬・服薬の仕方
簡易懸濁法
服薬ゼリー
Q&A
7 義歯
はじめに
義歯の種類・構造・メカニズム
義歯の取り扱いと定期的な義歯調整の必要性
義歯装着が嚥下へ及ぼす効果
おわりに
Q&A
8 口腔乾燥
唾液と口腔乾燥
脳神経内科疾患における口腔乾燥の原因
口腔乾燥の症状
口腔乾燥の対応
Q&A
9 嚥下障害の手術
嚥下障害の手術について
手術後の経口摂取やケアについて
Q&A
10 気管切開カニューレへの対応
気管切開術,喉頭分離術とカニューレについて
カニューレの選択
カニューレの固定ホルダー
人工鼻
気管吸引
カニューレの交換
Q&A
11 胃瘻・経腸栄養への対応
胃瘻の概要
胃瘻の実際
Q&A
12 知っておきたい口腔装置
疾患と嚥下に不利な口腔
歯並びの乱れを防ぐマウスピース
舌の機能低下を補う舌接触補助床
寝たきりになっても食を楽しみたい
Q&A
13 呼吸不全
呼吸と嚥下の深い関係
呼吸ケアの工夫
Q&A
14 食生活・相談窓口
毎日の生活に離床の日課をつくる
高齢者にやせは禁物:食事の工夫を
困ったときの相談は
Q&A
第3章 疾患の特徴と各疾患に特化した摂食嚥下・栄養ケア
1 パーキンソン病
病気について
パーキンソン病の嚥下障害
パーキンソン病の治療
嚥下障害への治療法
Q&A
2 パーキンソン症候群
パーキンソン症候群(PSPおよびCBD)とは
進行性核上性麻痺(PSP)
大脳皮質基底核変性症(CBD)
病期別の摂食嚥下障害の特徴(PSPおよびCBD)
摂食嚥下障害に関する検査(PSPおよびCBD)
ケアを行ううえでのポイント(PSPおよびCBD)
Q&A
3 多系統萎縮症と脊髄小脳変性症
はじめに
多系統萎縮症と脊髄小脳変性症
多系統萎縮症と脊髄小脳変性症の嚥下障害の特徴
嚥下障害の評価
嚥下障害の管理
Q&A
4 筋萎縮性側索硬化症
疾患の特徴
嚥下障害の特徴
嚥下障害への対策
Q&A
5 重症筋無力症
重症筋無力症とは
重症筋無力症の症状
診断
治療
嚥下障害の特徴
嚥下障害への対応
Q&A
6 筋ジストロフィー
筋ジストロフィーと嚥下障害
Q&A
7 脳卒中
脳卒中の摂食嚥下障害の特徴
摂食嚥下障害への対応・リハビリテーション
脳卒中と誤嚥性肺炎
再発予防と内服
栄養管理
手術治療
Q&A
8 認知症
認知症とは
認知症の種類
加齢に伴う認知症の頻度
病態と臨床症状
認知症の行動・心理症状(BPSD)
認知症と摂食嚥下・栄養の障害
Q&A
9 小児神経疾患(Q&A)
Q&A
文献
索引