第3版改訂にあたって
本書は主に,看護学生や新人ナースを対象として執筆したものですが,熟練ナースや手術看護認定ナースの皆様も読者であり,わかりやすいという声を得ています.それらの声に後押しされて,第3版改訂では,写真やビデオ映像を導入し,さらなるわかりやすさに努めました.視覚や聴覚を駆使した学びによって,学習効果が高まることを願っています.
また,数年前から医師や患者向けの診療ガイドラインが増え,ガイドラインの改訂版も多く発刊されてきています.「急性腹症診療ガイドライン2015」(日本腹部救急医学会・他編集)では,腸管麻痺(イレウス)と腸閉塞の定義が変わりました.「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン」(日本循環器学会・他編集)も,2017年改訂版が発行されています.本書はそれらに対応して,内容を更新しています.
さらに,超高齢社会となったわが国の実情に応じて,高齢者の特徴をふまえた周手術期看護の記述を増やしました.老年症候群やフレイル,サルコペニアの理解などは,今や周手術期看護においても必須事項だといえます.それらの理解とともに,急性期病棟で手術入院や術後の退院支援に関わるナースが,どのような役割を担う必要があるのかという点も加筆しました.
根拠に基づいた医療/看護実践という点に留意していることは,以前から変わっていませんが,第3版改訂からは,さらに根拠を深めたいという方がすぐに成書を紐解けるように,本文中に文献番号を付して,その引用文献を記載することにいたしました.
学生や新人ナースの多くは,手術を受けた患者を適切にイメージすることができず,看護援助が患者の回復の後追いになってしまったり,既存の知識を統合することができず,観察したことを看護に結び付けてアセスメントすることができなかったりするものです.しかし,いくつかのヒントやいくつかの参考書等を提示すれば,自ら答えを導き出してくることが多いものです.臨床で実習指導やナースの現任指導を担当しているナースの方々と,大学の看護教員らで執筆された本書が,そのような折に有用な手引きとしてお役に立てば幸いです.
竹内登美子
はじめに 初版の序
本書は主に,看護学生や新人ナースを対象としてまとめたものです.読者の方々が,講義や演習などで得た既存の知識を復習・整理することを助け,看護実践(看護学実習)に活かすことができる実践的テキストとして企画しました.
従来の成人看護学「外科系」や「急性期」,臨床外科看護学などの類書といえますが,周手術期看護perioperative nursing,すなわち患者が手術療法を選択するか否かに関する看護から,「手術前・中・後の看護」に焦点をあて,退院するまでの一連のプロセスに関わる看護までを整理しました.
シリーズ1は外来/病棟における術前看護,シリーズ2は術中/術後の生体反応と急性期看護,シリーズ3は開腹術/腹腔鏡下手術を受ける患者の看護です.これらに共通していることは,頻度の高い幽門側胃亜全摘出術を受ける患者の看護を中心に記述しながら,噴門側手術の場合や,食道あるいは大腸手術,腹腔鏡下手術,開胸手術の場合などと比較検討して知識を広げていけるように構成した点です.麻酔に関する知識についても同様で,全身麻酔と硬膜外麻酔下で手術を受ける患者の看護を中心に学びながら,脊椎麻酔の場合との違いが理解できるように構成されています.
特に,「手術を受ける患者と家族の心理を理解するための看護の要点」,「手術療法の理解と看護実践に必要な解剖・生理学の知識」,「術後合併症予防のための看護技術と指導」に力点をおいています.これらは,周手術期看護の基礎ともいえる必須概念と技術だからです.そしてその際,現在の医療・看護に応じた最新の知見を盛り込んで記述するように努めました.
その他の特徴としては,章の内容を適切に理解する助けとして学習目標objectivesを明示したこと,図表やイラストを多くしてビジュアルな紙面としたこと,知識の整理を促進するために看護過程の展開例を入れたこと,各章に適宜Q&AやPLUS ONEとしてコラムを入れ,追加情報や知識の補足をしたことなどがあげられます.
学生や新人ナースの多くは,手術を受けた患者を適切にイメージすることができず,看護援助が患者の回復の後追いになってしまったり,既存の知識を統合することができず,観察したことを看護に結びつけてアセスメントすることができなかったりするものです.しかし,幾つかのヒントを与えたり,幾つかの参考書を提示すれば,自ら答えを導き出してくることが多いのも事実です.臨床で実習指導や新人ナースの指導を担当しているナースの方々と,看護教員養成課程および看護大学の教員で執筆された本書が,そのような折に有用な手引きとしてお役に立てば幸いです.
竹内登美子
本書は主に,看護学生や新人ナースを対象として執筆したものですが,熟練ナースや手術看護認定ナースの皆様も読者であり,わかりやすいという声を得ています.それらの声に後押しされて,第3版改訂では,写真やビデオ映像を導入し,さらなるわかりやすさに努めました.視覚や聴覚を駆使した学びによって,学習効果が高まることを願っています.
また,数年前から医師や患者向けの診療ガイドラインが増え,ガイドラインの改訂版も多く発刊されてきています.「急性腹症診療ガイドライン2015」(日本腹部救急医学会・他編集)では,腸管麻痺(イレウス)と腸閉塞の定義が変わりました.「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン」(日本循環器学会・他編集)も,2017年改訂版が発行されています.本書はそれらに対応して,内容を更新しています.
さらに,超高齢社会となったわが国の実情に応じて,高齢者の特徴をふまえた周手術期看護の記述を増やしました.老年症候群やフレイル,サルコペニアの理解などは,今や周手術期看護においても必須事項だといえます.それらの理解とともに,急性期病棟で手術入院や術後の退院支援に関わるナースが,どのような役割を担う必要があるのかという点も加筆しました.
根拠に基づいた医療/看護実践という点に留意していることは,以前から変わっていませんが,第3版改訂からは,さらに根拠を深めたいという方がすぐに成書を紐解けるように,本文中に文献番号を付して,その引用文献を記載することにいたしました.
学生や新人ナースの多くは,手術を受けた患者を適切にイメージすることができず,看護援助が患者の回復の後追いになってしまったり,既存の知識を統合することができず,観察したことを看護に結び付けてアセスメントすることができなかったりするものです.しかし,いくつかのヒントやいくつかの参考書等を提示すれば,自ら答えを導き出してくることが多いものです.臨床で実習指導やナースの現任指導を担当しているナースの方々と,大学の看護教員らで執筆された本書が,そのような折に有用な手引きとしてお役に立てば幸いです.
竹内登美子
はじめに 初版の序
本書は主に,看護学生や新人ナースを対象としてまとめたものです.読者の方々が,講義や演習などで得た既存の知識を復習・整理することを助け,看護実践(看護学実習)に活かすことができる実践的テキストとして企画しました.
従来の成人看護学「外科系」や「急性期」,臨床外科看護学などの類書といえますが,周手術期看護perioperative nursing,すなわち患者が手術療法を選択するか否かに関する看護から,「手術前・中・後の看護」に焦点をあて,退院するまでの一連のプロセスに関わる看護までを整理しました.
シリーズ1は外来/病棟における術前看護,シリーズ2は術中/術後の生体反応と急性期看護,シリーズ3は開腹術/腹腔鏡下手術を受ける患者の看護です.これらに共通していることは,頻度の高い幽門側胃亜全摘出術を受ける患者の看護を中心に記述しながら,噴門側手術の場合や,食道あるいは大腸手術,腹腔鏡下手術,開胸手術の場合などと比較検討して知識を広げていけるように構成した点です.麻酔に関する知識についても同様で,全身麻酔と硬膜外麻酔下で手術を受ける患者の看護を中心に学びながら,脊椎麻酔の場合との違いが理解できるように構成されています.
特に,「手術を受ける患者と家族の心理を理解するための看護の要点」,「手術療法の理解と看護実践に必要な解剖・生理学の知識」,「術後合併症予防のための看護技術と指導」に力点をおいています.これらは,周手術期看護の基礎ともいえる必須概念と技術だからです.そしてその際,現在の医療・看護に応じた最新の知見を盛り込んで記述するように努めました.
その他の特徴としては,章の内容を適切に理解する助けとして学習目標objectivesを明示したこと,図表やイラストを多くしてビジュアルな紙面としたこと,知識の整理を促進するために看護過程の展開例を入れたこと,各章に適宜Q&AやPLUS ONEとしてコラムを入れ,追加情報や知識の補足をしたことなどがあげられます.
学生や新人ナースの多くは,手術を受けた患者を適切にイメージすることができず,看護援助が患者の回復の後追いになってしまったり,既存の知識を統合することができず,観察したことを看護に結びつけてアセスメントすることができなかったりするものです.しかし,幾つかのヒントを与えたり,幾つかの参考書を提示すれば,自ら答えを導き出してくることが多いのも事実です.臨床で実習指導や新人ナースの指導を担当しているナースの方々と,看護教員養成課程および看護大学の教員で執筆された本書が,そのような折に有用な手引きとしてお役に立てば幸いです.
竹内登美子
第1章 周手術期看護ケアプラン
1 周手術期における看護過程の基礎知識(竹内登美子)
(1)情報収集とアセスメント
(2)看護診断
(3)手術を受ける患者に期待される結果
2 手術を受ける高齢患者の看護(竹内登美子)
(1)手術を受ける高齢患者の特徴と留意点
(2)加齢による身体の変化と手術を受ける高齢患者の看護
第2章 手術室における看護
1 モニター類の装着と全身の観察(竹内登美子・志賀由美・後藤紀久)
(1)手術室内の環境と患者入室時の看護
(1)手術室内の環境
A 清潔・不潔区域と作業動線
B 室温と湿度調整
C 空気調整
D 照明
E 電源の設置
F 面積
(2)入室時の患者の不安緩和に対する看護
(2)機器によるモニターの実際
(1)血圧モニター
A 動脈圧モニター
目的/測定項目/算出値
a.非観血的血圧モニタリング;間接法
一般的な名称/目的/方法/注意点
b.観血的血圧モニタリング;直接法
一般的な名称/目的/観血的血圧モニタリングの構成/注意点/波形からわかること
PLUS ONE 動脈圧における観血的血圧測定値と非観血的血圧測定値の一般的な関係
B 中心静脈圧モニター
目的/基準値/方法/注意点/CVP波形からわかること
(2)パルスオキシメーター
目的/方法/注意点/パルスオキシメーターからわかること
PLUS ONE 中心静脈圧の圧力トランスデューサーによる測定値と,水柱による測定値との関係
(3)体温モニター
目的/方法
(4)その他のモニタリング
A 肺動脈圧・肺動脈楔入圧モニタリング
B 呼気終末二酸化炭素モニタリング(カプノメーター)
C 麻酔ガスモニタリング
D 筋弛緩モニタリング
(3)継続的観察法による全身状態の管理
ガウンテクニックの動画QRコード
2 麻酔導入時の看護(竹内登美子・後藤紀久)
(1)麻酔とは
麻酔とは/麻酔の3A
(1)吸入麻酔
A 主な吸入麻酔薬
B 主な筋弛緩薬
全身麻酔(吸入麻酔)法で手術を受ける患者への筋弛緩薬使用の目的/筋弛緩薬の種類と特徴/筋弛緩薬使用時の注意点
(2)静脈麻酔
主な静脈麻酔薬
(3)ニューロレプト麻酔
(4)完全静脈麻酔
(2)全身麻酔導入時の看護
(1)全身麻酔導入の種類
A 急速導入
B 緩徐導入
PLUS ONE 麻酔深度の判定とBISモニター
(2)経口的気管内挿管時の看護
気道の形態と気管チューブの選択/気管挿管の方法/気管挿管時の患者の観察
PLUS ONE 気道確保の方法(一次救命,二次救命)
(3)全身麻酔導入時の看護の要点
入室から麻酔導入までの看護/麻酔導入時の看護
(3)局所麻酔法の種類と特徴
(1)脊髄くも膜下麻酔法
穿刺部位と体位/麻酔薬の広がりと症状/術中合併症とその看護
(2)硬膜外麻酔法
穿刺部位と体位/麻酔薬の広がりと症状/術中合併症とその看護
PLUS ONE 脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔の術後合併症
タイムアウト
胃内容物の逆流を防ぐ輪状軟骨圧迫法
3 手術体位と看護上の注意点(竹内登美子・竹口将志)
(1)体位が呼吸器系や循環器系に及ぼす影響
(1)体位が呼吸器系に及ぼす影響
A 仰臥位
B 腹臥位
C 側臥位
(2)体位が循環器系に及ぼす影響
A 仰臥位
B 腹臥位
C 側臥位
(2)主な手術体位のとり方と,看護上の注意点
(1)仰臥位
A 腕神経叢麻痺
B 橈骨神経麻痺
C 尺骨神経麻痺
D 腰痛
E 腓骨神経麻痺
F 後頭部・頸部・背部・仙骨部の循環障害
G 深部静脈血栓
(2)砕石位(切石位)
A 坐骨神経麻痺
B 腓骨神経麻痺
C 下腿コンパートメント症候群
D 腰痛
(3)側臥位
A 腕神経叢麻痺
B 頭部・腸骨稜・両下肢の重なり部分・下側になった脚などの循環障害
C 総腓骨神経麻痺
(4)腹臥位
A 眼球圧迫,耳介・鼻の圧迫
B 肩関節の脱臼,橈骨神経・尺骨神経・坐骨神経・腓骨神経麻痺
C 鼠径部の圧迫
D 頸部・胸部・腹部の圧迫
E 前上腸骨棘や膝などの圧迫
PLUS ONE 術中患者の褥瘡発生要因
手術時の体位固定におけるチームとは
4 術中の異常時の対処(竹内登美子・後藤紀久)
(1)体温の異常
(1)体温低下
原因と生体への影響/体温低下に対する看護
(2)発熱と悪性高熱症
原因と生体への影響/悪性高熱症に対する処置
(2)血圧の異常
(1)血圧低下
原因と生体への影響/血圧低下に対する処置
(2)血圧上昇
原因と生体への影響/血圧上昇に対する処置
(3)尿量の減少
原因と生体への影響/尿量減少に対する処置
PLUS ONE 手術中の出血量の測定
5 覚醒(抜管)から退室時までの看護(竹口将志)
(1)手術終了から抜管までの流れ
(2)抜管時の看護
(3)抜管時に生じやすい異常
(4)抜管後の看護
(5)手術室からの退室
(6)病棟看護師への申し送り
PLUS ONE シバリング(ふるえ)
第3章 術中の看護過程の展開
(後藤紀久・原三枝子)
(1)事例
(1)患者紹介
(2)術前検査データ結果と他の情報
(3)手術内容と術中経過
手術内容/術中経過
(2)評価
(1)入室〜麻酔導入まで
(2)術中
(3)術後
第4章 手術および麻酔侵襲と生体反応
1 恒常性を保つための生体反応(竹内登美子・松田好美)
(1)神経・内分泌系反応
PLUS ONE サードスペースとは何か
(1)視床下部・下垂体・副腎・交感神経系
A 視床下部・交感神経・副腎髄質系
B 視床下部・下垂体・副腎皮質系
C 視床下部・下垂体系
(2)腎・副腎皮質系
(3)膵島系
(2)サイトカインによる生体反応
PLUS ONE 全身性炎症反応症候群(SIRS)とは
(3)損傷の修復に関する代謝系反応
(1)糖代謝
(2)脂質・蛋白代謝
(4)手術侵襲に対する生体反応の経過
(5)手術侵襲による生体反応と術中の輸液管理
(1)術中の体液喪失と輸液管理
第5章 術後看護の知識と技術
1 術後の全身管理(志賀由美・竹内登美子)
(1)術後の全身管理の基本的な考え方
(2)帰室直後から術後2時間までの患者の看護
(1)帰室直後の患者に行うこと
(2)帰室後,患者の状態をひと通り確認した後,上記に加えて行うこと
PLUS ONE 合成皮膚接着剤「ダーマボンド」
深部静脈血栓症(DVT)
(3)術後管理に必要な知識と技術
(1)水分出納モニタリング
目的/方法
(2)3点誘導心電図モニター:無線式
方法/特徴/装着にあたっての患者への説明例
(3)疼痛管理
経過/疼痛の定義/疼痛の影響/疼痛の特性
A 術後の疼痛管理
B 一般的な術後疼痛管理方法
C 看護師の対応
目的/方法
D 患者管理鎮痛法
(4)血液・尿検査
A 血液検査
B 血液化学検査
C 尿一般検査
方法
PLUS ONE 術後の尿色調の変化
(5)胸部・腹部X線検査
(4)手術室看護師による術後訪問
PLUS ONE放射線の基礎知識
被曝防護三原則:遮蔽(shielding)距離(distance)時間(time)のコントロール
2 術後合併症の予防に関する看護(竹内登美子・志賀由美)
(1)循環器系合併症と看護
(1)不整脈
看護のポイント
(2)急性循環不全-ショック
血圧の変化の考え方/ショックの発生の考え方/ショックの基本的な症状/ショックにつながる症状の観察ポイント/看護のポイント
A 出血性ショック
B 心原性ショック
C 敗血症性ショック
D アナフィラキシーショック
PLUS ONE ラテックスアレルギー
(3)血栓症
原因/リスクファクター/症状・看護
(2)呼吸器系合併症と看護
(1)無気肺,肺炎
原因/症状/治療および看護
PLUS ONE 肺葉と気管支分節から考える肺音の聴診
(3)消化器系合併症と看護
(1)縫合不全
原因/症状/治療・看護
(2)腸閉塞とイレウス
分類/原因/症状/治療・看護
(4)泌尿器系合併症と看護
(1)泌尿器系合併症の発生
A 膀胱留置カテーテル挿入中
B 膀胱留置カテーテル抜去後
PLUS ONE 泌尿器系合併症に関する用語の定義
(2)泌尿器系合併症と看護
A 循環血液量不足による尿量減少
B カテーテル閉鎖による尿量減少
C 術式による排尿障害
D 麻酔による排尿障害
E 心因性の排尿障害
F 尿路感染
(5)術後せん妄と看護
(1)術後せん妄の定義
(2)術後せん妄の発症率
(3)術後せん妄の発症要因と促進要因
A 生理学的要因
B 心理学的要因と社会学的要因
C 個人的要因
(4)術後せん妄の症状
A 活動過剰型
B 活動減少型
(5)せん妄のスクリーニング法
(6)術後せん妄を予防する看護
A 術前の全身状態の観察と看護
B 術中の看護
C 術後の看護
(7)術後せん妄を発症した患者に対する看護
A 不穏・興奮,幻覚・幻聴に対する薬物
B 不眠に対する薬物
C 不安,抑うつ状態に対する薬物
PLUS ONE 高齢患者への身体抑制について
第6章 術後急性期における看護過程の展開
(寺内英真)
(1)事例
(1)患者の概要
(2)患者の経過
A 入院までの経過
B 外来での検査結果
C 入院後の経過
D 手術について
E 術後の経過
(2)アセスメント(術後)
(3)看護計画(術後)
索引
1 周手術期における看護過程の基礎知識(竹内登美子)
(1)情報収集とアセスメント
(2)看護診断
(3)手術を受ける患者に期待される結果
2 手術を受ける高齢患者の看護(竹内登美子)
(1)手術を受ける高齢患者の特徴と留意点
(2)加齢による身体の変化と手術を受ける高齢患者の看護
第2章 手術室における看護
1 モニター類の装着と全身の観察(竹内登美子・志賀由美・後藤紀久)
(1)手術室内の環境と患者入室時の看護
(1)手術室内の環境
A 清潔・不潔区域と作業動線
B 室温と湿度調整
C 空気調整
D 照明
E 電源の設置
F 面積
(2)入室時の患者の不安緩和に対する看護
(2)機器によるモニターの実際
(1)血圧モニター
A 動脈圧モニター
目的/測定項目/算出値
a.非観血的血圧モニタリング;間接法
一般的な名称/目的/方法/注意点
b.観血的血圧モニタリング;直接法
一般的な名称/目的/観血的血圧モニタリングの構成/注意点/波形からわかること
PLUS ONE 動脈圧における観血的血圧測定値と非観血的血圧測定値の一般的な関係
B 中心静脈圧モニター
目的/基準値/方法/注意点/CVP波形からわかること
(2)パルスオキシメーター
目的/方法/注意点/パルスオキシメーターからわかること
PLUS ONE 中心静脈圧の圧力トランスデューサーによる測定値と,水柱による測定値との関係
(3)体温モニター
目的/方法
(4)その他のモニタリング
A 肺動脈圧・肺動脈楔入圧モニタリング
B 呼気終末二酸化炭素モニタリング(カプノメーター)
C 麻酔ガスモニタリング
D 筋弛緩モニタリング
(3)継続的観察法による全身状態の管理
ガウンテクニックの動画QRコード
2 麻酔導入時の看護(竹内登美子・後藤紀久)
(1)麻酔とは
麻酔とは/麻酔の3A
(1)吸入麻酔
A 主な吸入麻酔薬
B 主な筋弛緩薬
全身麻酔(吸入麻酔)法で手術を受ける患者への筋弛緩薬使用の目的/筋弛緩薬の種類と特徴/筋弛緩薬使用時の注意点
(2)静脈麻酔
主な静脈麻酔薬
(3)ニューロレプト麻酔
(4)完全静脈麻酔
(2)全身麻酔導入時の看護
(1)全身麻酔導入の種類
A 急速導入
B 緩徐導入
PLUS ONE 麻酔深度の判定とBISモニター
(2)経口的気管内挿管時の看護
気道の形態と気管チューブの選択/気管挿管の方法/気管挿管時の患者の観察
PLUS ONE 気道確保の方法(一次救命,二次救命)
(3)全身麻酔導入時の看護の要点
入室から麻酔導入までの看護/麻酔導入時の看護
(3)局所麻酔法の種類と特徴
(1)脊髄くも膜下麻酔法
穿刺部位と体位/麻酔薬の広がりと症状/術中合併症とその看護
(2)硬膜外麻酔法
穿刺部位と体位/麻酔薬の広がりと症状/術中合併症とその看護
PLUS ONE 脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔の術後合併症
タイムアウト
胃内容物の逆流を防ぐ輪状軟骨圧迫法
3 手術体位と看護上の注意点(竹内登美子・竹口将志)
(1)体位が呼吸器系や循環器系に及ぼす影響
(1)体位が呼吸器系に及ぼす影響
A 仰臥位
B 腹臥位
C 側臥位
(2)体位が循環器系に及ぼす影響
A 仰臥位
B 腹臥位
C 側臥位
(2)主な手術体位のとり方と,看護上の注意点
(1)仰臥位
A 腕神経叢麻痺
B 橈骨神経麻痺
C 尺骨神経麻痺
D 腰痛
E 腓骨神経麻痺
F 後頭部・頸部・背部・仙骨部の循環障害
G 深部静脈血栓
(2)砕石位(切石位)
A 坐骨神経麻痺
B 腓骨神経麻痺
C 下腿コンパートメント症候群
D 腰痛
(3)側臥位
A 腕神経叢麻痺
B 頭部・腸骨稜・両下肢の重なり部分・下側になった脚などの循環障害
C 総腓骨神経麻痺
(4)腹臥位
A 眼球圧迫,耳介・鼻の圧迫
B 肩関節の脱臼,橈骨神経・尺骨神経・坐骨神経・腓骨神経麻痺
C 鼠径部の圧迫
D 頸部・胸部・腹部の圧迫
E 前上腸骨棘や膝などの圧迫
PLUS ONE 術中患者の褥瘡発生要因
手術時の体位固定におけるチームとは
4 術中の異常時の対処(竹内登美子・後藤紀久)
(1)体温の異常
(1)体温低下
原因と生体への影響/体温低下に対する看護
(2)発熱と悪性高熱症
原因と生体への影響/悪性高熱症に対する処置
(2)血圧の異常
(1)血圧低下
原因と生体への影響/血圧低下に対する処置
(2)血圧上昇
原因と生体への影響/血圧上昇に対する処置
(3)尿量の減少
原因と生体への影響/尿量減少に対する処置
PLUS ONE 手術中の出血量の測定
5 覚醒(抜管)から退室時までの看護(竹口将志)
(1)手術終了から抜管までの流れ
(2)抜管時の看護
(3)抜管時に生じやすい異常
(4)抜管後の看護
(5)手術室からの退室
(6)病棟看護師への申し送り
PLUS ONE シバリング(ふるえ)
第3章 術中の看護過程の展開
(後藤紀久・原三枝子)
(1)事例
(1)患者紹介
(2)術前検査データ結果と他の情報
(3)手術内容と術中経過
手術内容/術中経過
(2)評価
(1)入室〜麻酔導入まで
(2)術中
(3)術後
第4章 手術および麻酔侵襲と生体反応
1 恒常性を保つための生体反応(竹内登美子・松田好美)
(1)神経・内分泌系反応
PLUS ONE サードスペースとは何か
(1)視床下部・下垂体・副腎・交感神経系
A 視床下部・交感神経・副腎髄質系
B 視床下部・下垂体・副腎皮質系
C 視床下部・下垂体系
(2)腎・副腎皮質系
(3)膵島系
(2)サイトカインによる生体反応
PLUS ONE 全身性炎症反応症候群(SIRS)とは
(3)損傷の修復に関する代謝系反応
(1)糖代謝
(2)脂質・蛋白代謝
(4)手術侵襲に対する生体反応の経過
(5)手術侵襲による生体反応と術中の輸液管理
(1)術中の体液喪失と輸液管理
第5章 術後看護の知識と技術
1 術後の全身管理(志賀由美・竹内登美子)
(1)術後の全身管理の基本的な考え方
(2)帰室直後から術後2時間までの患者の看護
(1)帰室直後の患者に行うこと
(2)帰室後,患者の状態をひと通り確認した後,上記に加えて行うこと
PLUS ONE 合成皮膚接着剤「ダーマボンド」
深部静脈血栓症(DVT)
(3)術後管理に必要な知識と技術
(1)水分出納モニタリング
目的/方法
(2)3点誘導心電図モニター:無線式
方法/特徴/装着にあたっての患者への説明例
(3)疼痛管理
経過/疼痛の定義/疼痛の影響/疼痛の特性
A 術後の疼痛管理
B 一般的な術後疼痛管理方法
C 看護師の対応
目的/方法
D 患者管理鎮痛法
(4)血液・尿検査
A 血液検査
B 血液化学検査
C 尿一般検査
方法
PLUS ONE 術後の尿色調の変化
(5)胸部・腹部X線検査
(4)手術室看護師による術後訪問
PLUS ONE放射線の基礎知識
被曝防護三原則:遮蔽(shielding)距離(distance)時間(time)のコントロール
2 術後合併症の予防に関する看護(竹内登美子・志賀由美)
(1)循環器系合併症と看護
(1)不整脈
看護のポイント
(2)急性循環不全-ショック
血圧の変化の考え方/ショックの発生の考え方/ショックの基本的な症状/ショックにつながる症状の観察ポイント/看護のポイント
A 出血性ショック
B 心原性ショック
C 敗血症性ショック
D アナフィラキシーショック
PLUS ONE ラテックスアレルギー
(3)血栓症
原因/リスクファクター/症状・看護
(2)呼吸器系合併症と看護
(1)無気肺,肺炎
原因/症状/治療および看護
PLUS ONE 肺葉と気管支分節から考える肺音の聴診
(3)消化器系合併症と看護
(1)縫合不全
原因/症状/治療・看護
(2)腸閉塞とイレウス
分類/原因/症状/治療・看護
(4)泌尿器系合併症と看護
(1)泌尿器系合併症の発生
A 膀胱留置カテーテル挿入中
B 膀胱留置カテーテル抜去後
PLUS ONE 泌尿器系合併症に関する用語の定義
(2)泌尿器系合併症と看護
A 循環血液量不足による尿量減少
B カテーテル閉鎖による尿量減少
C 術式による排尿障害
D 麻酔による排尿障害
E 心因性の排尿障害
F 尿路感染
(5)術後せん妄と看護
(1)術後せん妄の定義
(2)術後せん妄の発症率
(3)術後せん妄の発症要因と促進要因
A 生理学的要因
B 心理学的要因と社会学的要因
C 個人的要因
(4)術後せん妄の症状
A 活動過剰型
B 活動減少型
(5)せん妄のスクリーニング法
(6)術後せん妄を予防する看護
A 術前の全身状態の観察と看護
B 術中の看護
C 術後の看護
(7)術後せん妄を発症した患者に対する看護
A 不穏・興奮,幻覚・幻聴に対する薬物
B 不眠に対する薬物
C 不安,抑うつ状態に対する薬物
PLUS ONE 高齢患者への身体抑制について
第6章 術後急性期における看護過程の展開
(寺内英真)
(1)事例
(1)患者の概要
(2)患者の経過
A 入院までの経過
B 外来での検査結果
C 入院後の経過
D 手術について
E 術後の経過
(2)アセスメント(術後)
(3)看護計画(術後)
索引














