「最新臨床検査学講座」の刊行にあたって
1958年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000年4月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化“によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術”の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013年に「国家試験出題基準平成27年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.国家試験に必要な知識は本文に,プラスアルファの内容は側注で紹介しています.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015年春
医歯薬出版株式会社
第2版の序
本書は,2002年に発行された臨床検査学講座「放射性同位元素検査技術学」を,2018年に「最新臨床検査学講座」シリーズの1冊として改訂したものである.放射性同位元素を用いた検査技術分野はほかの分野と同様に,短期間のうちに急速に進歩している.そのため,新規薬剤の承認や法改正の反映など,現状に即した内容とするため,このたびさらなる見直しを行い,第2版として発刊することとした.
in vivoの核医学診療では,この数年間にポジトロン放射断層撮影(PET)の役割がさらに大きくなっている.一方で,シングルフォトン医薬品を用いた検査も,放射断層撮影(SPECT)の普及により,検査内容が高精度化し,診療に与えるインパクトはPETに劣らず大きくなっている.in vitro検体検査の多くは,EIA法などの非放射性検査に置き換わっているものの,放射性同位元素を用いた検査が必要なものも依然として存在しているため,これらに関する知識を有することも不可欠である.今回,本書で取り扱う分野に生じた変化を背景として改訂されることは,最新の知識を学生に供与できるという点において非常に喜ばしいものである.
臨床検査技師国家試験において,本書の関わる分野の出題は多くはないものの,国家試験出題基準である「令和3年版臨床検査技師国家試験出題基準」を見るまでもなく,本書で記載されている知識の理解が必要である.また,ほかの種々の検査の意義を理解し,検査結果を解釈するためには,個々の患者に実施される諸検査を総合的に理解することが必要である.
医療に関わる放射線・放射能に起因する事故は起こってはならないものであり,国民の目はこの分野に対して変わることなく厳しく向けられている.放射線医学は,医療のなかで国民の健康に寄与するための最も重要なピースの一つである.その付託を認識し,実践するため,放射性同位元素を用いた検査方法だけでなく,放射性物質の基本的知識や放射線の人体に対する影響,検査をするうえで必要な安全な取扱いについての知識の習得も,学生諸君に期待し記述したつもりである.
臨床検査技師に求められる知識は多岐にわたり,その勉学には少なからず苦労を伴う.しかし,一つの知識を身につければ,行う業務の質は確実に向上するはずである.そのような意識をもって,励まれることを祈念する.
2023年1月
編者を代表して 絹谷清剛
序
2002年に臨床検査学講座「放射性同位元素検査技術学」が発行されてからすでに16年が経過した.その間,他のあらゆる分野と同様に,放射性同位元素を用いた検査の分野も大きく様変わりした.in vivoの核医学診療では,従来のシングルフォトンを用いた核医学検査数は,ポジトロン放射断層撮影(PET)の普及や,入院患者の包括医療費支払い制度の実施に伴い全体に減少した.しかし,シングルフォトン放射断層撮影(SPECT)の普及による診断の高精度化が進んだことや,新たな検査製剤が開発されたことにより,診療における意義は従来と変わることなく大きいものである.また,invitro検体検査の多くはEIA法などの非放射性検査に置き換わっているものの,放射性同位元素を用いた検査が必要なものも依然として存在する.
今回,シリーズ全体が「最新臨床検査学講座」として改訂されるにあたり,本書分野に生じた上記の大きな変化を背景として改訂されることは,最新知識を学生に供与できるという点において非常に喜ばしいものである.臨床検査技師国家試験には,本書の関わる分野の出題は多くはないものの,最新の国家試験出題基準である平成27年版 臨床検査技師国家試験出題基準には,従来の基準に引き続き「放射性物質を用いた検査」の項目が収載されている.また,国家試験受験に必要な指定科目の一つとして「放射性同位元素検査技術学」があげられている.
改訂にあたっては,指定科目の改正により放射性同位元素検査技術学の実習が必須でなくなったことを考慮し,臨床検査技師学生が理解しやすいよう,内容の難易度・バランス等を調整しつつ,国家試験に出題される内容は必ず包含することとした.臨床検査技師業務においては,体外計測による核医学検査に直接関わることは少ないと思われる.しかし,他の種々の検査の意義を理解し検査結果を解釈するためには,個々の患者に実施される諸検査を総合的に理解することが必要であるため,旧版より若干詳しい記載がされている.
2011年の東日本大震災に際して,津波に起因して発生した福島第一原子力発電所事故による環境中への放射能汚染に対する国民の不安が広がった.その後,放射線・放射能に対する国民の目は一層厳しいものとなっている.したがって,本書は,放射性同位元素を用いた検査方法だけでなく,放射性物質の基本的知識や放射線の人体に対する影響,検査をするうえで必要な安全な取扱いについての知識習得も学生諸君に期待し記述したつもりである.
臨床検査技師に求められる知識は多岐にわたり,その勉学には少なからず苦労を伴うものである.しかし,一つの知識を身につければ,おこなう業務の質は確実に向上するはずである.そのような意識を持って,励まれることを祈念する.
2018年1月
編者を代表して 絹谷清剛
1958年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000年4月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化“によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術”の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013年に「国家試験出題基準平成27年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.国家試験に必要な知識は本文に,プラスアルファの内容は側注で紹介しています.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015年春
医歯薬出版株式会社
第2版の序
本書は,2002年に発行された臨床検査学講座「放射性同位元素検査技術学」を,2018年に「最新臨床検査学講座」シリーズの1冊として改訂したものである.放射性同位元素を用いた検査技術分野はほかの分野と同様に,短期間のうちに急速に進歩している.そのため,新規薬剤の承認や法改正の反映など,現状に即した内容とするため,このたびさらなる見直しを行い,第2版として発刊することとした.
in vivoの核医学診療では,この数年間にポジトロン放射断層撮影(PET)の役割がさらに大きくなっている.一方で,シングルフォトン医薬品を用いた検査も,放射断層撮影(SPECT)の普及により,検査内容が高精度化し,診療に与えるインパクトはPETに劣らず大きくなっている.in vitro検体検査の多くは,EIA法などの非放射性検査に置き換わっているものの,放射性同位元素を用いた検査が必要なものも依然として存在しているため,これらに関する知識を有することも不可欠である.今回,本書で取り扱う分野に生じた変化を背景として改訂されることは,最新の知識を学生に供与できるという点において非常に喜ばしいものである.
臨床検査技師国家試験において,本書の関わる分野の出題は多くはないものの,国家試験出題基準である「令和3年版臨床検査技師国家試験出題基準」を見るまでもなく,本書で記載されている知識の理解が必要である.また,ほかの種々の検査の意義を理解し,検査結果を解釈するためには,個々の患者に実施される諸検査を総合的に理解することが必要である.
医療に関わる放射線・放射能に起因する事故は起こってはならないものであり,国民の目はこの分野に対して変わることなく厳しく向けられている.放射線医学は,医療のなかで国民の健康に寄与するための最も重要なピースの一つである.その付託を認識し,実践するため,放射性同位元素を用いた検査方法だけでなく,放射性物質の基本的知識や放射線の人体に対する影響,検査をするうえで必要な安全な取扱いについての知識の習得も,学生諸君に期待し記述したつもりである.
臨床検査技師に求められる知識は多岐にわたり,その勉学には少なからず苦労を伴う.しかし,一つの知識を身につければ,行う業務の質は確実に向上するはずである.そのような意識をもって,励まれることを祈念する.
2023年1月
編者を代表して 絹谷清剛
序
2002年に臨床検査学講座「放射性同位元素検査技術学」が発行されてからすでに16年が経過した.その間,他のあらゆる分野と同様に,放射性同位元素を用いた検査の分野も大きく様変わりした.in vivoの核医学診療では,従来のシングルフォトンを用いた核医学検査数は,ポジトロン放射断層撮影(PET)の普及や,入院患者の包括医療費支払い制度の実施に伴い全体に減少した.しかし,シングルフォトン放射断層撮影(SPECT)の普及による診断の高精度化が進んだことや,新たな検査製剤が開発されたことにより,診療における意義は従来と変わることなく大きいものである.また,invitro検体検査の多くはEIA法などの非放射性検査に置き換わっているものの,放射性同位元素を用いた検査が必要なものも依然として存在する.
今回,シリーズ全体が「最新臨床検査学講座」として改訂されるにあたり,本書分野に生じた上記の大きな変化を背景として改訂されることは,最新知識を学生に供与できるという点において非常に喜ばしいものである.臨床検査技師国家試験には,本書の関わる分野の出題は多くはないものの,最新の国家試験出題基準である平成27年版 臨床検査技師国家試験出題基準には,従来の基準に引き続き「放射性物質を用いた検査」の項目が収載されている.また,国家試験受験に必要な指定科目の一つとして「放射性同位元素検査技術学」があげられている.
改訂にあたっては,指定科目の改正により放射性同位元素検査技術学の実習が必須でなくなったことを考慮し,臨床検査技師学生が理解しやすいよう,内容の難易度・バランス等を調整しつつ,国家試験に出題される内容は必ず包含することとした.臨床検査技師業務においては,体外計測による核医学検査に直接関わることは少ないと思われる.しかし,他の種々の検査の意義を理解し検査結果を解釈するためには,個々の患者に実施される諸検査を総合的に理解することが必要であるため,旧版より若干詳しい記載がされている.
2011年の東日本大震災に際して,津波に起因して発生した福島第一原子力発電所事故による環境中への放射能汚染に対する国民の不安が広がった.その後,放射線・放射能に対する国民の目は一層厳しいものとなっている.したがって,本書は,放射性同位元素を用いた検査方法だけでなく,放射性物質の基本的知識や放射線の人体に対する影響,検査をするうえで必要な安全な取扱いについての知識習得も学生諸君に期待し記述したつもりである.
臨床検査技師に求められる知識は多岐にわたり,その勉学には少なからず苦労を伴うものである.しかし,一つの知識を身につければ,おこなう業務の質は確実に向上するはずである.そのような意識を持って,励まれることを祈念する.
2018年1月
編者を代表して 絹谷清剛
第1章 放射能と放射線
I 原子の構造
II 放射線の定義と分類
III 放射性同位元素
IV 原子核壊変と放射線の性質
1 壊変形式:α壊変
2 壊変形式:β壊変
1)陰電子壊変:β-壊変(A Z X→A Z+1 Y+β-+v)
2)陽電子壊変:β+壊変(A Z X→A Z-1 Y+β++v)
3)軌道電子捕獲(electron capture;EC)(A Z X→A Z-1 Y+v)
4)β+壊変と電子捕獲の競合の場合
3 壊変形式:γ壊変(放射)
4 壊変図
5 壊変の法則
6 放射能と質量
7 自然放射線
8 放射平衡
1)過渡平衡(Tp>Td)
2)永続平衡(Tp≫Td)
3)放射平衡の実際例
V 光子と物質の相互作用
1 単一エネルギー光子(γ線など)の減弱
1)距離の逆二乗則
2)物質による減弱
2 光電効果
3 コンプトン効果
4 電子対生成
VI 放射線量と単位
1 放射能
2 照射線量
3 吸収線量
4 等価線量
5 実効線量
6 線量当量
7 個人線量当量
8 周辺線量当量
9 方向性線量当量
10 カーマ
11 空気カーマ率定数
第2章 放射線の測定
I 放射線検出器の原理
1 気体の電離作用を利用した検出器
1)電離箱
2)比例計数管
3)GM計数管
2 固体の電離作用を利用した検出器(半導体検出器)
3 蛍光作用を利用した検出器
1)シンチレーション検出器
2)熱ルミネセンス線量計(thermo luminescence dosimeter;TLD)
3)蛍光ガラス線量計
4)光刺激ルミネセンス線量計(optically stimulated luminescence dosimeter;OSLD)
4 写真作用を利用した検出器
II 放射線計測機器
1 試料測定機器
1)ウェル型電離箱放射能測定装置
2)NaI(Tl)ウェル型シンチレーション検出器
3)液体シンチレーション検出器
4)クロマトスキャナ
5)ラジオルミノグラフィ(イメージングアナライザ)
2 体外測定装置
1)シンチカメラ,SPECT装置
2)PET装置
3)半導体SPECTおよびPET装置
4)生検用ガンマプローブ
5)レノグラム装置
6)甲状腺放射性ヨウ素摂取率測定装置
3 放射線管理用測定器
1)サーベイメータ
2)ハンドフットクロスモニタ
3)ホールボディカウンタ
III 放射線計測機器の保守管理
1 シンチカメラ,SPECT装置
2 PET装置
IV 放射線エネルギーと放射能測定
1 放射線エネルギー測定
2 放射能測定
1)β線放出核種の測定
2)γ線放出核種の測定
V 計数値と統計変動
第3章 検査法の分類
I 検体(試料)検査法
1 in vitro検査法(ラジオアッセイ:radioassay)
2 患者に放射性検査試薬を投与する検体検査法
II 体外測定法(in vivo画像診断法)
1 シングルフォトン放出核種による画像診断
2 ポジトロン放出核種による画像診断
第4章 検体検査法
I in vitro検査法(ラジオアッセイ)
1 直接飽和分析法(direct saturation analysis;DSA)
2 競合的蛋白結合測定法(competitive protein binding assay;CPBA)
3 放射免疫測定法(radioimmunoassay;RIA)
4 放射受容体測定法(radioreceptor assay;RRA)
5 免疫放射定量測定法(immunoradiometric assay;IRMA)
6 蛍光法(fluoroimmunoassay;FIA)との比較
II 患者に放射性検査試薬を投与する検体検査法
1 循環血漿量,血液量,血球量の測定
1)循環血漿量測定
2)循環赤血球量測定
2 鉄代謝(フェロカイネティクス),造血機能検査
3 赤血球寿命の測定
4 血小板寿命の測定
第5章 in vivo放射性医薬品
I in vivo画像診断用放射性医薬品
1 in vivo画像診断に利用される放射性同位元素
1)放射線の種類
2)エネルギー
3)半減期
2 in vivo画像診断用放射性医薬品の特徴
3 in vivo画像診断用放射性医薬品の品質管理
1)確認試験
2)純度試験
3)無菌試験,発熱性物質試験
II シングルフォトン放出核種標識放射性医薬品(SPECT製剤)
1 脳神経系:脳機能診断薬
1)局所脳血流量(rCBF)測定剤
2)神経伝達機能測定剤
3)脳シンチグラフィ剤
2 循環器系:心機能診断薬
1)心筋血流測定剤
2)エネルギー代謝機能測定剤
3)神経伝達機能測定剤
4)心筋梗塞シンチグラフィ剤
5)心RIアンギオグラフィ,血液プールシンチグラフィ剤
3 骨系:骨シンチグラフィ剤
4 内分泌系:甲状腺・副甲状腺・副腎機能診断薬
1)甲状腺機能測定剤
2)副腎皮質機能測定剤
3)副腎髄質機能測定剤
5 呼吸器系:肺機能診断薬
1)肺血流測定剤
2)肺換気能測定剤
6 肝胆脾系:肝臓・胆道・脾臓機能診断薬
1)肝細胞機能測定剤
2)肝臓・胆道機能診断薬
3)肝臓・脾臓機能診断薬
7 消化器系:唾液腺・胃機能診断薬
8 腎・泌尿器系:腎機能診断薬
1)糸球体濾過率(GFR)測定剤
2)有効腎血漿流量(ERPF)測定剤
3)腎静態シンチグラフィ剤
9 腫瘍・炎症系:腫瘍画像診断薬
1)放射性金属イオン
2)抗腫瘍ペプチド
10 リンパ系:センチネルリンパ節画像診断薬
III ポジトロン放出核種標識放射性医薬品(PET製剤)
1 18F-FDG:デリバリーPET製剤
2 脳神経系:脳機能診断薬
1)局所脳血液量(rCBV)測定剤
2)局所脳血流量(rCBF)測定剤
3)局所酸素摂取率(rOEF),局所脳酸素消費率(rCMRO2)測定剤
4)局所脳ブドウ糖代謝率(rCMRglc)測定剤
5)神経伝達機能測定剤
6)アミロイドイメージング剤
3 循環器系:心機能診断薬
1)心筋血流測定剤
2)ブドウ糖代謝機能測定剤
4 腫瘍・炎症系:腫瘍画像診断薬
1)ブドウ糖代謝・膜輸送機能亢進
2)アミノ酸代謝・膜輸送機能亢進
3)骨代謝機能亢進
IV 核医学治療用放射性医薬品
V 患者の被ばく管理
1)有効半減期
2)MIRD法
3)患者の被ばく線量の管理
第6章 in vivo画像診断による検査法
I シングルフォトン放出核種による画像診断法〔平面像,シングルフォトン(単光子)放射断層撮影(SPECT)法〕
1 脳神経系
1)脳血流イメージング
2)線条体ドーパミントランスポーター(DAT)の評価
3)ベンゾジアゼピン受容体イメージング
4)脳脊髄液動態イメージング
2 循環器系
1)心筋SPECT
2)血液プールシンチグラフィ
3 骨系:骨シンチグラフィ
4 内分泌系:甲状腺
5 呼吸器系
6 肝臓・胆道系
7 消化器系
8 腎・泌尿器系
9 腫瘍・炎症系
10 リンパ系
II ポジトロン(陽電子)放射断層撮影(PET)法
1 脳神経系
1)局所脳血液量(rCBV)
2)局所脳血流量(rCBF)
3)局所酸素摂取率(rOEF)
4)局所脳ブドウ糖代謝率(rCMRglc)
5)神経・受容体イメージング
6)アミロイドイメージング
2 循環器系
1)心筋血流
2)糖代謝(18F-FDG)
3 腫瘍・炎症系
1)18F-FDG PET
2)11C-メチオニン(11C-Met)
III 核医学と他の医学画像の特徴
1 核医学検査の特徴
2 核医学以外の画像検査法
第7章 放射線の人体に対する影響
I 放射線の生物作用
1 身体的影響と遺伝的影響
2 確率的影響と確定的影響
3 放射線の生物作用の特殊性
4 放射線の生体分子への作用過程
II 分子レベルの影響
1 直接作用と間接作用
2 ラジカルの生成と生体分子との反応
3 放射線感受性の修飾要因
1)希釈効果
2)温度効果
3)酸素効果
4)保護効果および増感効果
4 DNAの損傷と修復
1)生体内標的高分子
2)DNA損傷
3)DNA修復
III 細胞レベルの影響
1 細胞周期と放射線感受性
2 分裂遅延
3 細胞死
4 細胞障害からの回復
IV 組織・臓器レベルの影響
1 細胞動態による組織・臓器の分類と放射線感受性
2 組織・臓器の確定的影響
3 アブスコパル効果と免疫放射線治療
V 個体レベルの身体的影響
1 急性放射線症
2 急性放射線死
3 晩発性障害
1)発がん
2)白内障
3)再生不良性貧血
4 胎児への影響
VI 遺伝的影響
1 突然変異
1)遺伝子突然変異(点突然変異)
2)染色体突然変異
2 倍加線量
第8章 管理・法規と安全取扱い
I 放射線被ばく
1 放射線管理の必要性
2 放射線被ばくの分類と管理
II 放射線関係法規
1 国際放射線防護委員会(ICRP)勧告と放射線関係法令
1)ICRP基本勧告と放射線関係法令
2)被ばくの区分
3)防護量
2 放射性同位元素等規制法
1)放射性同位元素等規制法の規制対象
2)放射線業務従事者と管理区域
3)放射線業務従事者の線量限度
3 医療法および臨床検査技師法
1)医療法の規制対象
2)診療用放射線の安全管理体制の確保
3)臨床検査技師法の規制
III 放射線管理
1 個人の管理
1)物理的被ばく管理
2)医学的健康管理
3)教育訓練・研修の実施
2 環境の管理
1)法定の遮蔽基準
2)環境の測定
3)汚染の除去
IV 安全取扱い
1 外部被ばく防護の3原則
1)距離
2)遮蔽
3)時間
2 安全取扱いのための器具
1)距離をとるための器具
2)遮蔽のための器具
3)時間短縮への工夫
3 安全取扱いの基本
1)密封線源あるいは放射線発生装置の安全取扱い
2)非密封放射性同位元素の安全取扱い
付表 医療分野で使用される主な放射性同位元素の基礎データと規制下限値
参考文献
索引
I 原子の構造
II 放射線の定義と分類
III 放射性同位元素
IV 原子核壊変と放射線の性質
1 壊変形式:α壊変
2 壊変形式:β壊変
1)陰電子壊変:β-壊変(A Z X→A Z+1 Y+β-+v)
2)陽電子壊変:β+壊変(A Z X→A Z-1 Y+β++v)
3)軌道電子捕獲(electron capture;EC)(A Z X→A Z-1 Y+v)
4)β+壊変と電子捕獲の競合の場合
3 壊変形式:γ壊変(放射)
4 壊変図
5 壊変の法則
6 放射能と質量
7 自然放射線
8 放射平衡
1)過渡平衡(Tp>Td)
2)永続平衡(Tp≫Td)
3)放射平衡の実際例
V 光子と物質の相互作用
1 単一エネルギー光子(γ線など)の減弱
1)距離の逆二乗則
2)物質による減弱
2 光電効果
3 コンプトン効果
4 電子対生成
VI 放射線量と単位
1 放射能
2 照射線量
3 吸収線量
4 等価線量
5 実効線量
6 線量当量
7 個人線量当量
8 周辺線量当量
9 方向性線量当量
10 カーマ
11 空気カーマ率定数
第2章 放射線の測定
I 放射線検出器の原理
1 気体の電離作用を利用した検出器
1)電離箱
2)比例計数管
3)GM計数管
2 固体の電離作用を利用した検出器(半導体検出器)
3 蛍光作用を利用した検出器
1)シンチレーション検出器
2)熱ルミネセンス線量計(thermo luminescence dosimeter;TLD)
3)蛍光ガラス線量計
4)光刺激ルミネセンス線量計(optically stimulated luminescence dosimeter;OSLD)
4 写真作用を利用した検出器
II 放射線計測機器
1 試料測定機器
1)ウェル型電離箱放射能測定装置
2)NaI(Tl)ウェル型シンチレーション検出器
3)液体シンチレーション検出器
4)クロマトスキャナ
5)ラジオルミノグラフィ(イメージングアナライザ)
2 体外測定装置
1)シンチカメラ,SPECT装置
2)PET装置
3)半導体SPECTおよびPET装置
4)生検用ガンマプローブ
5)レノグラム装置
6)甲状腺放射性ヨウ素摂取率測定装置
3 放射線管理用測定器
1)サーベイメータ
2)ハンドフットクロスモニタ
3)ホールボディカウンタ
III 放射線計測機器の保守管理
1 シンチカメラ,SPECT装置
2 PET装置
IV 放射線エネルギーと放射能測定
1 放射線エネルギー測定
2 放射能測定
1)β線放出核種の測定
2)γ線放出核種の測定
V 計数値と統計変動
第3章 検査法の分類
I 検体(試料)検査法
1 in vitro検査法(ラジオアッセイ:radioassay)
2 患者に放射性検査試薬を投与する検体検査法
II 体外測定法(in vivo画像診断法)
1 シングルフォトン放出核種による画像診断
2 ポジトロン放出核種による画像診断
第4章 検体検査法
I in vitro検査法(ラジオアッセイ)
1 直接飽和分析法(direct saturation analysis;DSA)
2 競合的蛋白結合測定法(competitive protein binding assay;CPBA)
3 放射免疫測定法(radioimmunoassay;RIA)
4 放射受容体測定法(radioreceptor assay;RRA)
5 免疫放射定量測定法(immunoradiometric assay;IRMA)
6 蛍光法(fluoroimmunoassay;FIA)との比較
II 患者に放射性検査試薬を投与する検体検査法
1 循環血漿量,血液量,血球量の測定
1)循環血漿量測定
2)循環赤血球量測定
2 鉄代謝(フェロカイネティクス),造血機能検査
3 赤血球寿命の測定
4 血小板寿命の測定
第5章 in vivo放射性医薬品
I in vivo画像診断用放射性医薬品
1 in vivo画像診断に利用される放射性同位元素
1)放射線の種類
2)エネルギー
3)半減期
2 in vivo画像診断用放射性医薬品の特徴
3 in vivo画像診断用放射性医薬品の品質管理
1)確認試験
2)純度試験
3)無菌試験,発熱性物質試験
II シングルフォトン放出核種標識放射性医薬品(SPECT製剤)
1 脳神経系:脳機能診断薬
1)局所脳血流量(rCBF)測定剤
2)神経伝達機能測定剤
3)脳シンチグラフィ剤
2 循環器系:心機能診断薬
1)心筋血流測定剤
2)エネルギー代謝機能測定剤
3)神経伝達機能測定剤
4)心筋梗塞シンチグラフィ剤
5)心RIアンギオグラフィ,血液プールシンチグラフィ剤
3 骨系:骨シンチグラフィ剤
4 内分泌系:甲状腺・副甲状腺・副腎機能診断薬
1)甲状腺機能測定剤
2)副腎皮質機能測定剤
3)副腎髄質機能測定剤
5 呼吸器系:肺機能診断薬
1)肺血流測定剤
2)肺換気能測定剤
6 肝胆脾系:肝臓・胆道・脾臓機能診断薬
1)肝細胞機能測定剤
2)肝臓・胆道機能診断薬
3)肝臓・脾臓機能診断薬
7 消化器系:唾液腺・胃機能診断薬
8 腎・泌尿器系:腎機能診断薬
1)糸球体濾過率(GFR)測定剤
2)有効腎血漿流量(ERPF)測定剤
3)腎静態シンチグラフィ剤
9 腫瘍・炎症系:腫瘍画像診断薬
1)放射性金属イオン
2)抗腫瘍ペプチド
10 リンパ系:センチネルリンパ節画像診断薬
III ポジトロン放出核種標識放射性医薬品(PET製剤)
1 18F-FDG:デリバリーPET製剤
2 脳神経系:脳機能診断薬
1)局所脳血液量(rCBV)測定剤
2)局所脳血流量(rCBF)測定剤
3)局所酸素摂取率(rOEF),局所脳酸素消費率(rCMRO2)測定剤
4)局所脳ブドウ糖代謝率(rCMRglc)測定剤
5)神経伝達機能測定剤
6)アミロイドイメージング剤
3 循環器系:心機能診断薬
1)心筋血流測定剤
2)ブドウ糖代謝機能測定剤
4 腫瘍・炎症系:腫瘍画像診断薬
1)ブドウ糖代謝・膜輸送機能亢進
2)アミノ酸代謝・膜輸送機能亢進
3)骨代謝機能亢進
IV 核医学治療用放射性医薬品
V 患者の被ばく管理
1)有効半減期
2)MIRD法
3)患者の被ばく線量の管理
第6章 in vivo画像診断による検査法
I シングルフォトン放出核種による画像診断法〔平面像,シングルフォトン(単光子)放射断層撮影(SPECT)法〕
1 脳神経系
1)脳血流イメージング
2)線条体ドーパミントランスポーター(DAT)の評価
3)ベンゾジアゼピン受容体イメージング
4)脳脊髄液動態イメージング
2 循環器系
1)心筋SPECT
2)血液プールシンチグラフィ
3 骨系:骨シンチグラフィ
4 内分泌系:甲状腺
5 呼吸器系
6 肝臓・胆道系
7 消化器系
8 腎・泌尿器系
9 腫瘍・炎症系
10 リンパ系
II ポジトロン(陽電子)放射断層撮影(PET)法
1 脳神経系
1)局所脳血液量(rCBV)
2)局所脳血流量(rCBF)
3)局所酸素摂取率(rOEF)
4)局所脳ブドウ糖代謝率(rCMRglc)
5)神経・受容体イメージング
6)アミロイドイメージング
2 循環器系
1)心筋血流
2)糖代謝(18F-FDG)
3 腫瘍・炎症系
1)18F-FDG PET
2)11C-メチオニン(11C-Met)
III 核医学と他の医学画像の特徴
1 核医学検査の特徴
2 核医学以外の画像検査法
第7章 放射線の人体に対する影響
I 放射線の生物作用
1 身体的影響と遺伝的影響
2 確率的影響と確定的影響
3 放射線の生物作用の特殊性
4 放射線の生体分子への作用過程
II 分子レベルの影響
1 直接作用と間接作用
2 ラジカルの生成と生体分子との反応
3 放射線感受性の修飾要因
1)希釈効果
2)温度効果
3)酸素効果
4)保護効果および増感効果
4 DNAの損傷と修復
1)生体内標的高分子
2)DNA損傷
3)DNA修復
III 細胞レベルの影響
1 細胞周期と放射線感受性
2 分裂遅延
3 細胞死
4 細胞障害からの回復
IV 組織・臓器レベルの影響
1 細胞動態による組織・臓器の分類と放射線感受性
2 組織・臓器の確定的影響
3 アブスコパル効果と免疫放射線治療
V 個体レベルの身体的影響
1 急性放射線症
2 急性放射線死
3 晩発性障害
1)発がん
2)白内障
3)再生不良性貧血
4 胎児への影響
VI 遺伝的影響
1 突然変異
1)遺伝子突然変異(点突然変異)
2)染色体突然変異
2 倍加線量
第8章 管理・法規と安全取扱い
I 放射線被ばく
1 放射線管理の必要性
2 放射線被ばくの分類と管理
II 放射線関係法規
1 国際放射線防護委員会(ICRP)勧告と放射線関係法令
1)ICRP基本勧告と放射線関係法令
2)被ばくの区分
3)防護量
2 放射性同位元素等規制法
1)放射性同位元素等規制法の規制対象
2)放射線業務従事者と管理区域
3)放射線業務従事者の線量限度
3 医療法および臨床検査技師法
1)医療法の規制対象
2)診療用放射線の安全管理体制の確保
3)臨床検査技師法の規制
III 放射線管理
1 個人の管理
1)物理的被ばく管理
2)医学的健康管理
3)教育訓練・研修の実施
2 環境の管理
1)法定の遮蔽基準
2)環境の測定
3)汚染の除去
IV 安全取扱い
1 外部被ばく防護の3原則
1)距離
2)遮蔽
3)時間
2 安全取扱いのための器具
1)距離をとるための器具
2)遮蔽のための器具
3)時間短縮への工夫
3 安全取扱いの基本
1)密封線源あるいは放射線発生装置の安全取扱い
2)非密封放射性同位元素の安全取扱い
付表 医療分野で使用される主な放射性同位元素の基礎データと規制下限値
参考文献
索引














