やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

訳者序文
 本書は,『筋膜マニピュレーション理論編.筋骨格系疼痛治療.』の待望の続編であり,治療技術満載の書である.
 筋膜マニピュレーションの理論は,「機械的:運動.摩擦」,「身体的:熱.炎症」,「化学的:代謝.修復」にある.すなわち,摩擦によって温度の局所上昇を引き起こし,ゲル化された基質を流動化させることで正常な状態(ゾル)に戻すことが核となっている.そして,筋膜の基底張力(基底緊張)を復元し,適切な固有受容求心性情報とともに,静的.動的な運動の協調を再確立することが目的となる.
 本書の第1部は,3つの空間平面でさまざまな身体分節を動かす6つの筋膜単位(前方運動,後方運動,内方運動,外方運動,内旋運動,外旋運動)の協調中心に対する「筋膜マニピュレーション」を提示している.第2部は,1つの平面ではない複合運動方式における筋膜単位の融合中心に対する「筋膜モビライゼーション」を提示している.
 いずれも分節性治療と全節性治療に関して,データ収集の方法・運動検証と触診検証による仮説.検証作業・治療・結果の流れが整理して説明されており,臨床においても非常に参考になる.
 「筋膜マニピュレーション」は,深筋膜とその展開(筋外膜,筋周膜,筋内膜)を対象とする.すなわち,筋力のベクトルが収束する深筋膜上の明確な点である協調中心を対象とする.協調中心は,分節レベルで介入し,筋紡錘の活性化を経て一方向性の筋線維の活動を同期させることで,一方向性の分節運動の協調性に関与している.この協調中心は筋上に直接位置するので,治療は,定位訳者序文に鋭く深部に長時間持続する必要がある.
 「筋膜モビライゼーション」は,深筋膜と関節周囲へ延びる組織(支帯,中隔,靱帯)を対象とする.すなわち,いくつかの筋膜の単位の力が収束する,より幅広い領域または点としての融合中心に作用する.腱に張力をかけることにおいて重要な役割を果たす融合中心は,支帯の範囲内で見いだされる.融合中心は,ゴルジ腱器官調節を経て,運動方式において関節を動かすことに関与する2つ以上の筋膜単位の活動を同期させる.融合中心は関節の近くに位置するので,治療は筋膜モビライゼーションとしてより幅の広い領域におよぶ.とくに,支帯はコラーゲン線維の多数の層の融合からなるので,これらの点の治療は,深く鋭いマニピュレーションよりも,むしろコラーゲン層の「モビライゼーション」が必要となる.
 これらの技術的な説明は,非常に的を射ており,臨床におけるセラピストの想像を大きく膨らませてくれることに疑う余地がない.その技術的根拠となる筋膜や支帯の素晴らしい解剖写真も,セラピストを大いに筋膜の世界に引き入れていくことであろう.ただし,理論編で示された経穴について,今回の実践編では若干の変更があるので,注意していただきたい.
 実際の理論の詳細に関しては,『筋膜マニピュレーション理論編.筋骨格系疼痛治療.』に記載されているので,併せてご購読いただければ幸いである.
 2011年8月
 竹井 仁
 首都大学東京 健康福祉学部理学療法学科
 医学博士・理学療法士・OMT

まえがき
 筋骨格系治療の新しい刺激的な分野,すなわち筋膜の魅力的な世界へようこそ.筋膜は,身体全体を通じて連続的に緊張したネットワークを形成し,すべての器官,あらゆる筋,あらゆる神経,小さい筋線維さえも覆って連結している.筋膜は数十年間もひどく軽視されてきたが,このいたる所に存在する組織は,医学研究において「整形外科科学のシンデレラ」からほぼスーパー・スターへと変身した.この21世紀の最初の数年から数え,査読のある学術誌の筋膜に関する研究報告の数は,ほぼ指数関数的に増加した.2007年10月にHarvard Medical Schoolで開催された第1回国際筋膜研究大会(The 1st International Fascia Research Congress)は,世界的に賞賛された.神経学のグリア細胞の研究のように急速に発達する分野と同様に,過小評価されてきた筋膜組織は,現在では以前の数十年間の推定よりも,健康と病理学において非常に重要な役割を果たすという世界的な認識がある.
 あらゆる医学生が知っており,あらゆる医師が記憶しているように,今までの解剖学実習では,「何かを見るため」に,まずは白く覆っている包装,すなわち筋膜をきれいに取り去ることから始まっていた.同様に,解剖学の書籍においても,できるだけ完全かつ巧みに淡い色または半透明の筋膜を切り離すことで,きれいに整然と運動器系を表出する方法を競っていた.学生は,骨格に明確に付着している輝く赤い筋を,魅力的かつ単純な描写物として鑑賞する.しかし一方で,これらの簡略化された図は,手術中あるいは触診中の生の身体の感触や作用にあまり関係がないとするならば,若干の失望を感じてしまう.
 例として,生の身体においては,われわれの教科書の図に一般的に示されているように,筋群の最大限の力が骨格への腱を経て直接的に伝達することはめったにない.筋群の作用は,むしろ筋膜シート上へと,収縮力あるいは張力の大部分を伝える.これらのシートは,共同筋ならびに拮抗筋にこれらの力を伝達する.そのため筋膜シートは,それぞれの関節だけでなく,離れたいくつかの関節にも影響をおよぼしてこわばらせる可能性さえある.近接した大殿筋と大腿筋膜張筋の2つの力強い筋に目を向けると,両筋は腸脛靱帯とよばれる大腿外側に沿った高密度な筋膜シートへと入り込んでいく.この組織は大腿の筋膜の包膜の一部であり,大腿筋膜とよばれている.大腿筋膜の緊張は,外側ハムストリングスと大腿四頭筋の剛性だけでなく,膝関節と下肢全体の作用にも強く影響する.
 筋骨格系の教科書で,「どの筋」が特定の動きに関与するかに関して議論してきた問題は,単純すぎてほとんどが時代遅れになってきた.この誤解がどんなに一般的であっても,筋は機能単位ではない.むしろ,大部分の筋運動は,多くの個々の運動単位(それは1つの筋のいくつかの部分に分布する)によって,ほかの筋のほかの運動単位も加えて生じる.引き続き,これらの運動単位の緊張力は,最終的な身体運動に変換するために,筋膜シート,バッグ,ひものような複雑なネットワークへと伝達される.歴史的教科書の大家によって,どれくらい多くの『筋』を個別に分類してきたかに関しては,解剖のメスを用いる彼らの手の技術に依存してきた.それらの差異は,これらの構造がどの運動を遂行するのかという問いとはほとんど無関係である.
 同様に,筋膜の剛性と弾性が,人体の多くの動的運動において重要な役割を果たすことが示された.最初は,カンガルーやアンテロープ,ウマの下腿の組織の研究における発見であったが,現在は,超音波検査によって,筋膜反跳が実際にわれわれ人間の運動の多くに同じような見事な役割を果たすことがわかった.遠くに石を投げる,高くジャンプする,長く走るためには,筋線維の収縮だけに依存するのではなく,かなりの度合いで筋膜ネットワークの弾性反跳特性がこれらの動きを支持している.
 実際に,われわれの筋膜ネットワーク構造が筋骨格系動作にそのような重要な要因をもつのであれば,なぜこの組織が長いあいだ見落とされてきたのかという疑問が生じる.この質問に対するいくつかの答えがある.1つには,新しい画像診断と研究手法の開発に関係があり,それによって現在は生体内でこの組織を調べることができるようになった.もう1つの理由は,この組織が,数えて名前をつけて別々の部分に分割してきた解剖学的研究の古典的研究と異なっていることである.あなたは,骨または筋の数を合理的に算定することができるが,身体の筋膜の数を数えようとするいかなる試みも無駄である.筋膜全体は,多くのバッグと何百ものロープ状の局所高密度化したものであり,ポケットの中に何千ものポケットがあり,すべてが疎性結合組織層だけでなく丈夫な中隔によって相互に接続する1つの大きなネットワーク器官である.
 この筋膜の『つかみどころのなさ』に関しては,「筋膜」という用語の下に含まれる的確な組織の型について記述している文献全体を通じて,多くの異なる用語の用法が示されている.薄い筋内膜あるいは浅筋膜が,筋膜(あるいは疎性結合組織として)と考えられるかどうか,または交織結合組織シートだけが含められるべきかは,各研究者個々の考え方に依存するようである.それゆえに,読者に第1回国際筋膜研究大会で提案された筋膜(fascia)の新しく提唱された定義を紹介することとする.この『筋膜』という用語は,人体に行きわたる結合組織系の軟部組織成分である.これは,「固有の筋膜」ともよばれている高密度平面組織シート(中隔,関節包,腱膜,臓器包,支帯)だけでなく,靱帯と腱の形でのこのネットワークの局所高密度化したものも含む.そのうえ,それは浅筋膜または筋内の最奥の筋内膜のようなより柔らかい膠原線維性結合組織を含む.
 誰もがこの新しい用語に満足できるというわけではないが,その分野に対して多くの重要な利点を提供する.関節包と,それらに緊密に関連する靱帯と腱(ならびに相互に連結した腱膜,支帯,筋内筋膜)とのあいだに境界線を引かなければならない(多くの場合任意に)ということではなく,筋膜組織は局所的な緊張の要求によってその線維配列と密度を適応させる1つの相互接続した緊張したネットワークとみなされる.この用語は,『筋膜』という用語(束,包帯,ストラップ,統一,一緒に結合)のラテン語起源にうまく適合しており,「結合組織」という用語の非専門家としての理解(結合組織に軟骨,骨,血液さえも含む,医学および生物学的科学者とは対照的に)と同義である.
 筋膜研究の動力学的な分野において,本書の著者は非常に貢献しており,以前仮定されてきたよりも,筋膜が非常に『生き生きしている』ということをいくつかの点で示した.『生き生きさ』には,少なくとも2つの面がある.1つには,われわれのグループ(Fascia Research Project,Ulm University,Germany)と,一緒に仕事をしたIan Naylorのグループ(Bradford University,U.K.)によるラットとヒトの筋膜に関する実験から,筋膜には自動収縮能の能力があるという面である.2つ目には,感覚器としての筋膜の質である.筋膜は,機械的受容器と侵害受容器を含む多くの知覚性神経終末によって高密度に神経を分布されていることが示された.そして,それは急性の筋筋膜痛症候群の原因になりうる.上述した用語を,より広い定義で理解する場合,筋膜はわれわれの最も豊かな感覚器の1つである.筋膜は,固有感覚のための,そしてわれわれの「体現の感覚」のための,疑うことのないわれわれの最も重要な器官である.
 Stecco家族(そのうちの2人は本書の著者である)は,この新しい分野の推進力になった.彼らの最初の書籍“FASCIAL MANIPULATION for Musculoskeletal Pain”(Piccin,2004.日本語版『筋膜マニピュレーション理論編.筋骨格系疼痛治療.』竹井仁訳 医歯薬出版,2011)はすでに世界的な注目を受け,筋膜セラピストとボディワークインストラクターからほかへと次々に急速に広がった.よって,2007年のハーヴァードでの第1回国際筋膜研究大会にて,彼らのプレゼンテーションがその科学的な質と深さを評価され,特別賞を受賞したことは大きな驚きではなかった.この新しい書籍は,最初の書の理論と解剖的詳細を深めるだけでなく,彼らの治療技術を正確に説明しており,私は本書が徒手療法分野全体に大きな影響をおよぼすであろうことを疑わない.
 著者は,筋膜ネットワークの協調中心,認知中心,融合中心の特定の局所解剖学を通して,神経筋協調性への筋膜の貢献に関する新しいモデルを提示している.これは,まったく新しいモデルであるが,非常に納得のいくモデルである.この興味をそそられるモデルを支持するために本書で与えられる証拠は,このアプローチの創始者であるLuigi Steccoならびに彼の娘のCarla SteccoMDと息子のAntonio Stecco MDによって,系統発生および神経生理学的詳細を補強するだけでなく,数千時間の解剖屍体研究を含めてカバーされている.彼らの念入りな屍体研究は,いくつかの新しい解剖学的発見と説明に結びつき,その成果は,科学的な解剖学の学術誌で発表された.ここ数年の科学文献で,筋膜に対する新たな刊行物を発行した誰もが,彼らの重要な貢献に注目した.この家族のチームは,筋膜形態学と局所解剖学を詳細に研究した.それはみごとな内容で,本書に示される神経筋膜協調のための新モデルを支持する新しい説明と所見に結びついている.
 これらの知見が彼らの仕事に高い信頼性を加味した一方で,さらなる研究によって,この新しい概念に十分な妥当性があることを科学界に確信させる必要がある.今後何年か経過しても,この歴史的な書籍で述べられた特定の予測は支持され,あるいは牽引していくことで,何年も刺激を与えることになるであろう.Stecco家族や筋膜の感化を受けたいくつかのほかのグループが世界中に与えた貢献として,筋骨格医療の世界の主要な専門家の一部に対して,すでに彼ら自身を筋膜研究の分野に入るように動機づけしたことがあげられる.たとえば,Siegfried Mense教授(ハイデルベルク大学の筋痛専門家)は,腰筋膜の神経支配と侵害受容器に関する最近の研究において,すでに『非常に興味深い詳細』に関する発見をし,まもなく発表されるであろう.同様に,Helene Langevin医師(バーモントの有名な鍼研究者)は,慢性背部痛患者と健常者の筋膜形態学を比較するために,現在超音波を使用している.
 本書の宝の1つは,筋膜の詳細な局所解剖学を示す多数の屍体解剖写真である.これらは非常に立派な仕事で,これまで詳細に記述されてこなかったいくつかの局所特性を提示している.これらの写真はとても美しいけれど,あなたが生体の患者を触っているよりも非常に乾いた身体として写っていることには注意が必要である.本書から生体の筋膜の特性へと目を転じたときには,あなたの心と触覚のなかで,生体における流体力学を保っておくことが大切である.生体の筋膜は,あなたが想像するよりも,もっとつるつるしていて湿性がある.
 あなたが理学療法分野(または整形外科,リハビリテーション,運動療法など)の初心者である場合,本書はテレビを見ながらあっさりと読める書籍ではないという心構えが必要である.本書は,凝縮された情報の金鉱である.あなたが誤って文を飛ばしてしまった場合,以下のページの論理を理解しようとしても,本書では重複箇所が少ないので,読み飛ばしてしまった情報をそのまま見落としてしまうことが容易に起こりうる.それでも,「この分野の大部分の専門家さえ,素晴らしい興奮とうれしい発見がある本書を,見て読むであろう」という私の言葉をあなたに授ける.ほかの書籍が,いくらか別の角度から筋膜について書いてあったとしても,本書は明らかに新しい標準を提起する.以上,筋膜マニピュレーションに関する最も有益かつ最も豊富な書籍を完成して出版した著者へ,さらに真に魅力的な組織とそのマニピュレーションについてより多くを学ぶためにこの素晴らしい書籍を選択した著者の親愛なる読者への祝辞とする.
 Robert Schleip PhD
 Director,Fascia Research Project
 Ulm University,Germany

序文
 近年,整形外科医,リウマチ専門医,整骨医,物理療法医,カイロプラクター,理学療法士,そのほかの研究者は,運動器官の多くの症状が筋膜から生じることを認めている.彼らがまったく異なる方法を使用するとしても,さまざまな治療的アプローチは筋膜組織に作用する.それらの技術には,急速な伸張(スラスト)や緩徐なストレッチング,微量注射(メソセラピー:脂肪溶解注射),あるいはより全般的なマニピュレーション(たとえばロルフィング)などがある.
 それにもかかわらず,筋膜の解剖についての知識は,いまだ限られている.
 われわれは,「筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulationc)」の講習会を開催していて,筋膜の実際の構造についてしばしば尋ねられることを経験した.筋膜は,漠然として定義が不十分な組織であると一般には考えられており,また,十分に活用できる解剖学図書が著しく少なく,あったとしても描写が不十分なために理解するのが困難である.
 それゆえに,われわれはパリのルネ・デカルト(Rene Descartes)大学の解剖学研究所にて,人体の筋膜の広範囲な解剖学的研究を実施した.
 これらの解剖学的研究によって,人体にはさまざまな筋膜が存在することを証明した.そして,そのためにはこれまでと異なる治療法が必要であることを正当化した.
 「筋膜マニピュレーション」の方法は,経穴の局在としばしば一致する特定の点の治療に基づく.実際に,中国医学は,正確な点(経穴)に働きかけることによって,治療効果の持続や永続の可能性を示した.しかしながら,これらの治療点を選択するための舌とパルス診断法による診断は,ほかの診断基準とともに,標準化された治療に結びついてしまう傾向がある.われわれは,特殊な運動検査を正確な解剖学的情報とを結合することによって,どの点が特定の機能障害の原因となるかを正確に決定することができることがわかった.この研究は,30年以上の理論的な研究,臨床観察や実践とともに,「筋膜マニピュレーション」の方法の定型化につながった.この方法の理論的な原則は,われわれの以前の著書(Manipolazione della Fascia,Piccin,2002;英語版のFascial Manipulation,Piccin,2004)で,すでに説明した.とくにわれわれは,筋膜に入り込む筋線維を,正確な運動方向に従った解剖学的な分布として強調することで,筋運動連鎖や鍼の経脈といくぶんは同等であると考えた.
 このマニュアルの目的は,筋膜の治療を容易にするために,実用的な適応を提供することにある.このテキストは,「筋膜マニピュレーション」講習会に参加している受講生から絶えず要請されてきた統一テキストである.本書は,すべての治療点の解剖学的な局在と,各治療点を確定するための運動試験と,その治療方法を記している.
 筋膜を治療するためには,各点の正確な位置を知り,正しい運動検査を行え,治療ごとに患者に適切な肢位をとらせることが重要である.
 われわれは,この新しい本が,「筋膜マニピュレーション」の方法を学ぼうとしているすべての人々にとって,浅筋膜,深筋膜,筋外膜の解剖学的基礎の理解を高めるだけでなく,彼らの臨床診療において満足な結果が得られるように援助することを望む.なぜなら,われわれの好きな言葉として,「知識のある手は能力があるManussapiens potens est」からである.
 Padova,December 2008
 LUIGI STECCO
 CARLA STECCO
 訳者序文
 まえがき
 序文
 謝辞
 略記号
序論
基本原理
 組織
  浅筋膜
  深筋膜
 体幹の深筋膜
 四肢の深筋膜
  筋外膜
 筋膜の生理学
第1部 協調中心
第1章 筋膜マニピュレーション
 A. 筋膜の分節運動制御
  筋膜単位
   筋膜単位の生理学
   筋膜単位の解剖学
   身体分節
   身体運動
  関連痛と認知中心
 B. 筋膜の姿勢制御
  筋膜配列
   筋膜配列の生理学
   筋膜配列の解剖学
第2章 協調中心の治療
 A. 分節性治療のための評価チャート編集
  データ
  仮説
  検証
  治療
  結果
  治療後に生じる問題
 B. 全節性治療のための評価チャート編集
  データ
   疼痛部位
   随伴性疼痛
   疼痛を伴う運動
  以前の疼痛
  感覚異常
  仮説
  検証
  筋膜配列の治療
  1つの面上の協調中心の治療
  筋膜マニピュレーション:適応と禁忌
第3章 前方運動の筋膜配列
 頭部の前方運動の協調中心
 体幹の前方運動の協調中心
 頭部と体幹の前方運動配列の認知中心と疼痛部位
 体幹の筋膜単位
 下肢の前方運動の協調中心
 下肢の前方運動配列の認知中心と疼痛部位
 下肢の筋膜単位
 上肢の前方運動の協調中心
 上肢の前方運動配列の認知中心と疼痛部位
 上肢の筋膜単位
 前方運動配列のインバランスの治療例
第4章 後方運動の筋膜配列
 頭頸部の後方運動の協調中心
 体幹の後方運動の協調中心
 頭部と体幹の後方運動配列の認知中心と疼痛部位
 体幹の筋膜単位
 下肢の後方運動の協調中心
 下肢の後方運動配列の認知中心と疼痛部位
 下肢の筋膜単位
 上肢の後方運動の協調中心
 上肢の後方運動配列の認知中心と疼痛部位
 上肢の筋膜単位
 矢状面での治療例
第5章 内方運動の筋膜配列
 頭頸部の内方運動の協調中心
 体幹の内方運動の協調中心
 頭部と体幹の内方運動配列の認知中心と疼痛部位
 体幹の筋膜単位
 下肢の内方運動の協調中心
 下肢の内方運動配列の認知中心と疼痛部位
 下肢の筋膜単位
 上肢の内方運動の協調中心
 上肢の内方運動配列の認知中心と疼痛部位
 上肢の筋膜単位
 前額面のインバランスに対する治療例
第6章 外方運動の筋膜配列
 頭部の外方運動の協調中心
 体幹の外方運動の協調中心
 頭部と体幹の外方運動配列の認知中心と疼痛部位
 体幹の筋膜単位
 下肢の外方運動の協調中心
 下肢の外方運動配列の認知中心と疼痛部位
 下肢の筋膜単位
 上肢の外方運動の協調中心
 上肢の外方運動配列の認知中心と疼痛部位
 上肢の筋膜単位
 前額面のインバランスに対する治療例
第7章 内旋運動の筋膜配列
 頭部の内旋運動の協調中心
 体幹の内旋運動の協調中心
 頭部と体幹の内旋運動配列の認知中心と疼痛部位
 体幹の筋膜単位
 下肢の内旋運動の協調中心
 下肢の内旋運動配列の認知中心と疼痛部位
 下肢の筋膜単位
 上肢の内旋運動の協調中心
 上肢の内旋運動配列の認知中心と疼痛部位
 上肢の筋膜単位
 水平面のインバランスに対する治療例
第8章 外旋運動の筋膜配列
 頭頸部の外旋運動の協調中心
 体幹の外旋運動の協調中心
 頭部と体幹の外旋運動配列の認知中心と疼痛部位
 体幹の筋膜単位
 下肢の外旋運動の協調中心
 下肢の外旋運動配列の認知中心と疼痛部位
 下肢の筋膜単位
 上肢の外旋運動の協調中心
 上肢の外旋運動配列の認知中心と疼痛部位
 上肢の筋膜単位
 水平面のインバランスに対する治療例
第2部 融合中心
第9章 筋膜モビライゼーション
 A. 分節性運動方式の筋膜制御
  支帯
  融合中心
  融合中心の名称
 B. 全節性複合運動の筋膜制御
  筋膜対角線
  筋膜螺旋
  前方-外方螺旋
  前方-内方螺旋
  後方-外方螺旋
  後方-内方螺旋
第10章 融合中心の治療
 A. 融合中心を含む分節性治療のための評価チャート編集
  データ
  仮説
  検証
  治療
  結果
  要約
 B. 融合中心を含む全節性治療のための評価チャート編集
  データ
  仮説
  検証
  治療
  結果
   以下の章を読むにあったての指針
第11章 後方-外方の融合中心
 後方-外方対角線の運動検証
 上肢の後方-外方の融合中心
 頭頸部の後方-外方の融合中心
 体幹の後方-外方の融合中心
 下肢の後方-外方の融合中心
 融合中心と関連する協調中心の治療例
第12章 後方-内方の融合中心
 後方-内方対角線の運動検証
 上肢の後方-内方の融合中心
 胸郭の後方-内方の融合中心
 体幹の後方-内方の融合中心
 下肢の後方-内方の融合中心
 螺旋立体配座で融合中心を伴う治療例
第13章 前方-外方の融合中心
 前方-外方対角線の運動検証
 上肢の前方-外方の融合中心
 体幹の前方-外方の融合中心
 下肢の前方-外方の融合中心
 螺旋と対角線が関与するインバランスの治療例
第14章 前方-内方の融合中心
 前方-内方対角線の運動検証
 上肢の前方-内方の融合中心
 胸郭の前方-内方の融合中心
 腰部・骨盤の前方-内方の融合中心
 下肢の前方-内方の融合中心
 全節性インバランスの治療例
第15章 まとめの図表
 筋膜マニピュレーションの進化
 治療情報の概要
 上肢の協調中心と融合中心
 体幹の協調中心と融合中心
 下肢の協調中心と融合中心
 3つの平面での運動検証
 対角線のための運動検証
 協調中心・融合中心と経穴との類似性
 各機能障害に対する有用な治療点の提示
結論

 文献
 索引:協調中心と融合中心
 索引:解剖写真
 索引