やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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新臨床研修歯科医ハンドブック
令和4年度診療報酬改定対応版

発行時参考価格 14,000円
  • 総頁数:408頁 / カラー
  • 判型:A4判変
  • 発行年月:2022年7月
  • ISBN978-4-263-45875-4
  • 注文コード:458750

臨床研修歯科医・診療参加型臨床実習に参加する学生は必携のハンドブック,令和4年度診療報酬改定対応版,発行されました!

内容紹介

●令和4年4月の診療報酬改定にともなう刷新・バージョンアップ!

●歯科医師として必要な知識・手技を完全網羅しています

●おもな臨床処置についてはカルテの書き方も明示

●歯科医師として活躍するための基本と基礎が,この一冊に濃縮されています

序文

序
 平成18年度に歯科医師臨床研修が必修化された.私たちは,この臨床研修のスタートに合わせて,臨床研修のための『必修臨床研修歯科医ハンドブック』を企画した.現場の指導歯科医を中心とした執筆者が集まり,同年に初版を出版した(竹原直道,廣藤卓雄監修).その後,基本的な事項は変更せず,2年ごとの診療報酬改定時に計5回,必要な部分についての内容を改訂してきた.幸いなことに多くの研修歯科医諸君に座右の書として愛用していただけたようだ.執筆者一同,研修歯科医の研修の一助となっていることを非常にうれしく思っている.
 臨床研修は本来,歯科医師としての基礎となる最低限必要な知識・技能・態度を身につけるためのものである.しかし,時代は長寿高齢社会となり,医学の進歩も著しい.それに伴い,高齢者・有病者に対する歯科治療や,予防歯学の重要性,感染予防・医療安全など歯科医学の概念も大きく変わろうとしている.そこで,平成28年,私たちは内容を大幅に見直し,現在の歯科ニーズに応えた歯科医師臨床研修に対応する『新 臨床研修歯科医ハンドブック』を編集した(廣藤卓雄,粟野秀慈監修).臨床研修歯科医には,臨床研修修了に必要な自験症例への対応を,また歯科学生には,臨床実習の場で必要な自験症例への対応を提示し,その達成率の公開にも対応できる内容と自負している.今回も,九州歯科大学と福岡歯科大学で,臨床研修に携わる臨床教員を中心に執筆した.今までの臨床研修の経験を踏まえたうえで,内容がさらに充実し,わかりやすいハンドブックとなったと考える.今回の増版も含め,臨床研修と学生の診療参加型実習のかかわり,医療保険制度の仕組みと令和4年度診療報酬改定版対応の診療録記載法,感染対策から予防・治療の臨床手技,医療事故対応,周術期口腔機能管理,歯科訪問診療などを含めた有病患者への対応なども網羅しており,全国のさまざまな臨床研修プログラムに幅広く対応している.
 今回の令和4年度歯科診療報酬改定においては,(1)歯科口腔疾患の重症化予防の推進,(2)歯科外来診療における感染防止対策の推進,(3)ライフステージに応じた口腔機能管理の推進,(4)地域包括ケアシステムの推進のための医科歯科連携の推進,(5)質の高い在宅医療の推進などに力を置いている.ぜひとも本書を参考にしていただければと思う.
 さらに,付録の動画サイト(PC,タブレット,スマートフォンに対応)には,義歯製作に役立つ筋圧形成,咬合採得のテクニックなどを収録しており,インターネットで視聴できる.
 わが国が目指す未来社会Society 5.0において,人間性豊かで有能な医療人は求められ続ける.現在,新型コロナウイルス感染のために全世界の歯科医療を含めた医療のあり方が問われている.特に,歯科医師としての第一歩を踏み出し臨床研修に臨むにあたり,本書が,医療安全と感染防止に役立つとともに患者の立場に立てる質の高い歯科医師を目指す君たちの必携の書となることを祈念する.
 令和4年6月
 監修者
  廣藤卓雄
  粟野秀慈
  米田雅裕

目次

 歯科医師臨床研修制度の概要
第1章 歯科医師としての心構え
 1 臨床を行うにあたってのクリニカルポリシー
 2 歯科医師のマナー
 3 歯科医師と患者
 4 歯科医師とコデンタルスタッフ
 5 診療前の準備
 6 診療後の情報整理・評価
第2章 医療保険制度を知る
 1 医療保険制度の仕組み
 2 保険診療の流れ
 3 診療録(カルテ)の書き方
第3章 医療安全,感染対策
 1 医療安全,感染対策の基本
 2 診療器具,機材の消毒法・滅菌法
第4章 医療面接の仕方
 1 患者の悩みを聴取する
 2 患者に説明する
 3 患者に動機づけする
第5章 検査・診断・治療計画
 1 頭頸部および口唇・口腔内の診察
 2 デンタルエックス線写真撮影法
 3 パノラマエックス線写真撮影法
 4 全身用CTおよび歯科用コーンビームCT撮影法
 5 口腔内カラー写真撮影法
 6 スタディモデルによる検査・診断
 7 習癖(口呼吸,ブラキシズム)の検査・診断
 8 痛みの検査・診断
 9 う蝕の検査・診断
 10 歯髄炎の検査・診断
 11 根尖性歯周炎の検査・診断
 12 歯周組織の検査・診断
 13 顎関節症の検査・診断
 14 不正咬合の検査・診断
 15 口腔乾燥症の検査・診断
 16 成長発育期の口唇・口腔・顎顔面の検査・診断
 17 バイタルサインの測定
 18 口臭症の検査・診断
 19 治療計画の立案
第6章 局所麻酔法
 1 浸潤麻酔法
 2 伝達麻酔法,その他の麻酔法
第7章 投薬の基本知識
 1 抗菌薬,鎮痛薬の投薬法
 2 外用薬の投薬法
 3 小児への投薬法
 4 妊婦・授乳婦への投薬法
 5 有病者・高齢者への投薬法
第8章 う蝕修復処置法
 1 切削器具の使い方
 2 切削器具使用時のポジショニング
 3 初期う蝕の処置
 4 軟化象牙質の除去(う蝕検知液の使用法)
 5 覆髄(歯髄保護処置)
 6 グラスアイオノマーセメント修復
 7 コンポジットレジン修復
 8 インレー修復
第9章 歯内療法
 1 防湿法
 2 生活歯髄切断法
 3 麻酔抜髄法
 4 失活抜髄法
 5 電気的根管長測定法
 6 インレー,クラウン,ポストコアの除去法
 7 感染根管処置法
 8 歯肉息肉除去
 9 根管貼薬の選択基準
 10 根管充填
第10章 歯周治療
 1 歯周治療の流れ
 2 歯口清掃指導法(プラークコントロール)
 3 Professional Tooth Cleaning(PTC)
 4 暫間固定(TFix)
 5 超音波スケーラー,エアスケーラーの使用法
 6 シャープニングの方法
 7 スケーリング・ルートプレーニングの方法
 8 歯周ポケット掻爬の方法
 9 歯周疾患に対する薬剤の応用法
 10 咬合調整,歯冠形態修正
 11 慢性歯周炎の急性発作時の対応
 12 知覚過敏に対する治療
 13 歯周外科療法
 14 インプラント周囲炎
第11章 口腔外科手術
 1 口腔内切開の基本
 2 縫合の基本
 3 抜歯
 4 切開排膿術
第12章 口腔粘膜疾患
 1 アフタ性口内炎への対応
 2 口腔カンジダ症への対応
 3 口腔癌の疑いのある症例への対応
 4 粘液嚢胞への対応
第13章 歯冠補綴
 1 メタルコアの形成,印象採得,装着
 2 レジンコアの製作法
 3 テンポラリークラウンの製作法
 4 クラウンの歯冠形成
 5 部分被覆冠の歯冠形成
 6 歯冠形成後の印象採得,咬合採得
 7 歯冠補綴装置の装着
 8 クラウンの脱離への対応
 9 小臼歯部のハイブリットレジンCAD/CAM冠
第14章 欠損補綴
 1 欠損補綴の選択基準
 2 欠損補綴の流れ
第15章 ブリッジ
 1 ブリッジ設計の基本
 2 ブリッジのための歯冠形成
 3 ブリッジのための印象採得,咬合採得
 4 ブリッジの試適
 5 ブリッジの装着
第16章 部分床義歯
 1 不適合部分床義歯への対応
 2 部分床義歯の設計
 3 部分床義歯の印象採得
 4 部分床義歯の咬合採得
 5 部分床義歯の試適
 6 部分床義歯の装着
 7 部分床義歯のリライン
 8 部分床義歯の修理
第17章 全部床義歯
 1 小さすぎる外形の全部床義歯への対応
 2 義歯装着時の痛みへの対応
 3 義歯床下組織の診察
 4 旧義歯を活用して顎位を修正する方法
 5 ティッシュコンディショニングの方法
 6 全部床義歯の印象採得1(概形印象)
 7 全部床義歯の印象採得2(精密印象)
 8 全部床義歯の咬合採得
 9 ろう義歯の試適
 10 全部床義歯の装着
 11 全部床義歯のリライン
 12 全部床義歯の修理
第18章 小児の歯科治療
 1 小児患者への対応
 2 小児に対する口腔衛生指導
 3 小児に対するフッ化物応用
 4 乳歯・幼若永久歯のシーラント
 5 乳歯の修復処置
 6 乳歯の歯髄処置
 7 小児のう蝕治療における継続管理の流れ
 8 乳歯の抜歯
 9 保隙装置の装着
 10 外傷への対応
 11 小児の口腔習癖への対応
 12 矯正装置の装着
第19章 有病者の歯科治療
 1 有病患者への対応
 2 病診連携と病病連携の実際
 3 歯科訪問診療の実際
 4 周術期口腔機能管理
 5 摂食機能療法の実際
第20章 予防・管理
 1 予防・管理のしくみ
 2 う蝕の予防・管理
 3 歯周疾患の予防・管理
第21章 医療事故の予防と対策
 1 医療事故が起きたときの対応
 2 針刺し事故の予防
 3 針刺し事故による受傷および感染への対応
 4 薬物アレルギー
 5 薬剤による皮膚・粘膜の刺激
 6 誤飲・誤嚥事故
 7 バーによる損傷
 8 上顎洞穿孔
 9 抜歯中に根尖が破折したときの対応
 10 難抜歯のための抜歯中止時の対応
 11 皮下気腫
 12 髄床底穿孔時の対応
 13 抜歯後異常出血
 14 ドライソケット
 15 顎関節脱臼
第22章 情報検索ほか関連事項
 1 医療情報の検索
 2 Evidence-Based Dentistry(根拠に基づく歯科医療)
 3 技工指示書の書き方
 4 ブリッジの適応一覧
 5 処方箋の書き方
 6 投薬・注射・麻酔の保険請求
 7 医療情報提供書(紹介状・照会状)の書き方
 8 臨床検査値の読み方

 索引
 付録 歯科診療報酬点数早見表

 動画目次
  1 普通抜歯(粟野秀慈・曽我部浩一)
  2 FlapSurgery(粟野秀慈・久保田浩三)
  3 EMD療法・人工骨移植(粟野秀慈・久保田浩三)
  4 縫合(粟野秀慈・久保田浩三)
  5 上唇小帯切除術(粟野秀慈・久保田浩三)
  6 歯周パック(粟野秀慈・久保田浩三)
  7 テンポラリークラウン製作法(餅状レジンによる圧接法)(向坊太郎・細川隆司)
  8 筋圧形成(都築 尊)
  9 咬合採得―仮想咬合平面の決定(都築 尊)
  10 水平的顎間関係の記録(都築 尊)

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【監修者略歴】
廣藤卓雄【ひろふじたかお】
 1955年 愛媛県に生まれる
 1981年 九州大学歯学部卒業
 1986年 九州大学大学院歯学研究科修了
 1986年 九州大学歯学部助手
 1989年 九州大学歯学部附属病院講師
 2002年 福岡歯科大学教授
 2021年 福岡歯科大学名誉教授,現在に至る
粟野秀慈【あわのしゅうじ】
 1965年 北海道に生まれる
 1992年 九州歯科大学卒業
 1996年 九州歯科大学大学院修了
 1997年 九州歯科大学助手
 2001年 九州歯科大学講師
 2015年 九州歯科大学教授,現在に至る
米田雅裕【よねだまさひろ】
 1960年 福岡県に生まれる
 1987年 九州大学歯学部卒業
 1991年 九州大学大学院歯学研究科修了
 1992年 九州大学歯学部助手
 2004年 福岡歯科大学講師
 2005年 福岡歯科大学助教授(2007年 准教授)
 2011年 福岡歯科大学口腔医療センター教授
 2021年 福岡歯科大学教授,現在に至る

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廣藤卓雄・粟野秀慈・米田雅裕 監修/松浦尚志・馬場篤子・西野宇信・國領真也・村岡宏祐 編集

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