内容紹介
歯学の包含する範囲は著しく拡大しており,口腔病理学の新教授要綱にもそれらが反映されている.本書は,新要綱の改訂と,歯学の進歩に沿って首尾一貫した内容を備えた教科書を目標に,歯学生に必要な口腔病理学を解説.
目次
2章 歯の機械的・化学的損傷……田中昭男……32
3章 歯の付着物と着色……田中昭男……39
4章 齲蝕……大家清……46
5章 象牙質・セメント質の増生と吸収……永井教之……67
6章 歯髄の病変……永井教之……78
7章 根尖部歯周組織の病変……菅原信一……93
8章 辺縁部歯周組織の病変……二階宏昌,高田隆……103
9章 歯科治療に伴う治癒の病理……福山宏……135
10章 歯の移植・再植およびインプラントの病理……井上孝……156
11章 顎口腔の発育異常……山本浩嗣……169
12章 口腔粘膜疾患……向後隆男……179
13章 口腔癌・前癌病変……立川哲彦……208
14章 歯原性嚢胞……山本浩嗣……222
15章 顎口腔の非歯原性嚢胞……下野正基……229
16章 歯原性腫瘍……二階宏昌……240
17章 顎骨の非歯原性腫瘍と腫瘍様病変……伊集院直邦……259
18章 顎・顎関節の非腫瘍性病変……山崎章 ……272
19章 口腔軟組織の腫瘍と腫瘍様病変……下野正基……283
20章 唾液腺腫瘍……二階宏昌……305
21章 唾液腺の非腫瘍性病変……林良夫……320
22章 免疫応答に関連した口腔病変……田中昭男……330
23章 加齢に伴う口腔病変……伊集院直邦……339
24章 全身性疾患と口腔病変……佐藤方信……351
25章 歯科医療と病理診断―口腔生検の重要性……下野正基……369
付.口腔領域に徴候をみる症候群……佐藤方信……372
和文索引……377
欧文索引……385
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
二階宏昌 にかいひろまさ
1937年 大阪府に生まれる
1961年 大阪大学歯学部卒業
1965年 東京大学大学院博士課程修了
1967年 大阪大学歯学部助手
1971年 同大学歯学部助教授
1974年 広島大学歯学部教授
2000年 広島大学名誉教授
伊集院直邦 いじゅういんなおくに
1940年 台湾に生まれる
1966年 大阪大学歯学部卒業
1970年 大阪大学大学院博士課程修了
1971年 同大学助手
1975年 広島大学歯学部助教授
1993年 大阪大学歯学部(現大学院)教授
下野正基 しものまさき
1945年 北海道に生まれる
1970年 東京歯科大学卒業
1971年 同大学助手
1973年 同大学講師
1974〜1976年 イタリア・ミラノ大学留学
1976年 東京歯科大学助教授
1991年 同大学教授