口腔乾燥症の原因から治療法までを明快に解説したロングセラー本
内容紹介
●高齢社会がいっそう進行するなか,顎口腔系器官の加齢変化や口腔内環境の加齢変化現象に対する知識は必須.その知識の第一の対象は唾液であるといわれ,高齢者に根面齲蝕が多発すること,食物の嚥下困難の頻発などは唾液の減少による口腔乾燥症に大きく起因しているとされています.
●本書は唾液の分泌,組成,機能に関する基礎的事項から,臨床上の重要性までを説いた『Saliva and Dental health』第2版の完訳版.唾液に関する最新の研究やトピックスを含めながら,加齢とともに口腔乾燥症が発生してくる原因から治療法までを明快に解説してロングセラーとなっています.
目次
2.唾液腺の分泌機構……11
3.唾液分泌速度と唾液の組成に影響を及ぼす因子……31
4.口腔乾燥症の診断,治療と臨床症状……47
5.口腔内物質の浄化―口腔の健康との関係……75
6.唾液とプラークpHの制御……89
7.口腔内細菌への唾液の作用……107
8.唾液タンパクの機能……117
9.無機質のイオン平衡における唾液の役割―齲蝕と歯石の形成―……137
索引……153
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
河野正司
1941年 東京都に生まれる
1965年 東京医科歯科大学歯学部卒業
1969年 東京医科歯科大学大学院修了
1977年 東京医科歯科大学歯学部第二歯科補綴学教室講師
1993年 新潟大学歯学部教授 歯科補綴学第一講座担当
2001年 新潟大学大学院医歯学総合研究科教授 摂食機能再建学
専門分野:歯科補綴学,顎口腔機能学