コミュニケーションスキル向上が,医療事故防止のための第一歩となります!
内容紹介
●コミュニケーションエラーが医療事故のインシデントの重要な原因であることが明らかになっています.具体的には,オーダー・指示の誤伝達,聞き間違い,不伝達,確認不足,理解不足などが生起要因とされています.
●こうした医療事故を避けるためには,個々のコミュニケーション力向上と同時に,医療チーム全体の危険予知力を高める様々なトレーニングを重ねることが重要になります.
●本書ではあらゆる場面を想定し,院内スタッフ同士の連携に活きるコミュニケーション力,チーム力向上のポイントがわかりやすくまとめられています.
●歯科医療従事者の皆様をはじめ,歯科衛生士学校の学生の皆様にもご一読いただきたい役立つ一冊です.
目次
1 医療安全に必要なコミュニケーションとは何か
2 ノンテクニカルスキルの向上
3 チーム力を高めるKYT
各論
1 倫理的課題「コミュニケーションエラー」「インフォームド・アセント」
2 介護予防教室に導入したTeam STEPPS
3 手術に必要なコミュニケーション―タイムアウト
4 小児歯科・障がい児の歯科臨床で求められるスキル
5 カンファレンス時のコミュニケーション
6 歯科衛生過程とコミュニケーション
7 摂食嚥下リハビリテーションで求められるコミュニケーション
8 コミュニケーションを学ぶロール・プレイング
9 患者とのコミュニケーション―向上のポイント
10 歯科保健指導における患者との信頼関係形成のためのコミュニケーション
11 キャリア教育に必要なチームワークとコミュニケーション
12 リスク感性を高めるKYTの実際
13 臨床実習におけるヒヤリ・ハット予防のためのコミュニケーション
14 医療安全に欠かせないスタンダードプリコーション
15 患者取り違えを防ぐ確認会話
16 患者急変時に求められるコミュニケーション・スキル
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
中島 丘【なかじまたかし】
1985年 鶴見大学歯学部卒業
1989年 鶴見大学大学院歯学研究科(歯科麻酔学講座)修了(歯学博士)同講座助手
1990年 みほ歯科医院開設
1999年 鶴見大学歯学部歯科麻酔学講座非常勤講師
2001年 明海大学歯学部総合臨床医学講座 麻酔学分野非常勤講師
2014年 埼玉医科大学医学部臨床医学部門麻酔科客員教授
2017年 逝去
長坂 浩【ながさかひろし】
1980年 埼玉医科大学医学部卒業
1984年 埼玉医科大学医学研究科麻酔科学修了
1984年 埼玉医科大学病院麻酔科助手
1988年 カリフォルニア大学サンディエゴ校麻酔科留学
1989年 埼玉医科大学病院麻酔科助手
1999年 埼玉医科大学麻酔学教室助教授
2000年 明海大学歯学部総合臨床医学講座麻酔学教授
2013年 埼玉医科大学医学部臨床医学部門麻酔科教授
2013年 日本歯科麻酔学会会長
松田裕子【まつだひろこ】
1970年 鶴見女子短期大学(現鶴見大学短期大学部)卒業
1984年 鶴見大学女子短期大学部(現鶴見大学短期大学部)助教授
2000年 日本女子大学家政学部卒業
2004年 鶴見大学短期大学部歯科衛生科教授
2017年 鶴見大学短期大学部歯科衛生科名誉教授