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言語聴覚士のための
機能性構音障害学

定価 4,400円(本体 4,000円+税10%)
  • 総頁数:244頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2012年3月
  • ISBN978-4-263-21270-7
  • 注文コード:212700

「特異な構音障害」に対する評価と訓練方法を詳細に解説

内容紹介

●機能性構音障害は,器質的な問題がないので,理論的には,正しい構音動作の誘導で完全に治癒するもので,治癒するか否かの責任はすべて言語聴覚士の技量に委ねられる.しかし,短期間の訓練で完全に治癒する場合がある一方で,訓練に長期を要し,完全な治癒に至らない場合も少なくない.本書では,後者の一群を「特異な構音障害」と位置づけ,経験に基づく評価と訓練方法について可能な限り詳細に記述した今までにないテキストである.
●機能性構音障害の臨床では,言語聴覚士の音声や構音運動についての知識とその誘導の技術が明確に問われ,全くごまかしが効かない.臨床においてはもちろん,言語聴覚士の養成においても,発話への基本的なアプローチの原点である機能性構音障害への対応の助けとなる一冊.運動障害の特徴にそっての手技の応用,鼻咽腔閉鎖不全等への対処を踏まえての手技の実施,言語発達の内容にあった発話指導などを具体的に記載し,実践で役立つテキストとなった.
●言語聴覚士養成校のテキストとしてはもちろん,臨床の言語聴覚士,特別支援学校や特別支援学級などで発話の障害をもつ子どもに関わる教師の方々にもおおいに役立つ.

目次

第1章 機能性構音障害の定義(白坂康俊)
第2章 機能性構音障害の基礎(熊田政信)
第3章 機能性構音障害の臨床の流れ(白坂康俊)
第4章 検査・評価(白坂康俊)
第5章 機能訓練(白坂康俊)

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
白坂康俊
 1977年 パリ大学第3学部(東洋言語学)卒業
 1979年 パリ大学第7学部(言語学)修士課程修了
 1981年 国立身体障害者リハビリテーションセンター学院
      聴能言語専門職員養成課程修了
     国立身体障害者リハビリテーションセンター病院言語訓練専門職
 2000年 同副言語聴覚士長
 2004年 同言語聴覚士長
 2009年 弘前医療福祉大学保健学部医療技術学科(言語聴覚学専攻)准教授
熊田政信
 1981年 東京大学農学部農業生物学科卒業
 1990年 東京大学医学部医学科卒業
 1995年 東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士)
 1995年 防衛医科大学校生理学第一講座助手
 1997年 Post Doctoral Associate,Yale Univ.School of Medicine
 2000年 東京大学大学院医学系研究科音声言語医学教室助手
 2001年 国立身体障害者リハビリテーションセンター病院耳鼻咽喉科医長
 2006年 耳鼻咽喉科クマダ・クリニック院長

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白坂康俊熊田政信 著