科学技術や医療を取り巻く社会的変化に対応したテキストを目指し新たに第5版を発行!
内容紹介
●1993年に第1版を発行して以来,法医学を取り巻く環境は大きく様変わりした.これまでは適宜改訂し,版を重ねて今日にいたっていたが,科学技術や医療を取り巻く社会的変化に対応していくために新たに第5版を発行することになった.
●この間に医療関連法規のうちで改正法あるいは新法が制定されたものが数多くある.「臓器の移植に関する法律」も法改正がなされて,脳死は人の死であることが立法化されたし,児童虐待・高齢者虐待・障害者虐待防止法が立法化された.
●一方,DNA多型の法医学への応用は分子生物学の発展の下支えにより著しい成果をもたらした.また,分析化学および分析機器の進歩発展により,これまで分析が不可能であった超微量の物質もナノオーダーあるいはフェムトオーダまで分析可能にし,法中毒学の今後の展開に大きく貢献するものと思われる.
●今回の改訂では,各章にアップデートの知識を導入したほか,図・表・写真を多数使い,理解の一助になるよう編集した.
目次
第2章 死の判定と死因
第3章 死体現象(中園一郎)
第4章 死因
第5章 中毒(法中毒)
第6章 性と法医学
第7章 血液型と個人識別
第8章 現代社会と法医学の接点
第9章 医と法
関連法規
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
取健彦【たかとりたけひこ】
1938年 中国に生れる
1965年 北海道大学医学部卒業
1970年 同上,大学院医学研究科修了
1970年 北海道大学医学部助手
1972年 米国ミネソタ大学ホルメル研究所留学
1975年 北海道大学医学部講師(法医学)
1977年 同上,助教授
1980年 同上,教授
1991年 東京大学医学部教授(法医学)
1999年 科学警察研究所所長
2006年 同研究所所長退任