やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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臨床栄養
143巻3号
がん周術期栄養管理のいま ―ERAS実践における工夫とその成果

定価 1,870円(本体 1,700円+税10%)
  • 総頁数:128頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2023年9月
  • 注文コード:061433
  • 雑誌コード:09319-09

内容紹介

≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで,幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され,栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか,すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ,日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ,新たな診療ガイドラインなど,医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています.

≪特集テーマの紹介≫
●2005年に北欧から提唱されたERAS(enhanced recovery after surgery;手術後の回復強化)プロトコールは,手術における安全性の向上,術後合併症の軽減,早期回復,在院日数の短縮,コスト低減を目的に開発された周術期の包括的プロトコールで,わが国の消化器領域の外科手術でも普及が進み,その成果が報告されています.
●栄養管理においては,術前の栄養状態を把握し栄養改善のための介入を行うことや,術後の早期経口摂取に向けた取り組みが柱となりますが,術前から術後まで多岐にわたるプロトコールを実践し早期回復を実現するためには,多職種からなるチームでの多面的なアプローチが不可欠です.
●本特集では,「がん周術期栄養管理のいま―ERAS実践における工夫とその成果」と題して,がん患者の周術期栄養管理の問題点や今後の展望,食道・胃・肝胆膵・大腸の各消化器癌における現状,immunonutritionやプレハビリテーション,ERAS における術後食のあるべき姿まで,各領域のトップランナーの執筆陣が最新情報をもとに解説しています.

目次

特集 がん周術期栄養管理のいま―ERAS実践における工夫とその成果
 がん患者に対する周術期栄養管理の問題点と今後の展望(松井亮太)
 胸部食道癌領域における周術期栄養管理(佐藤 弘・他)
 胃癌領域における周術期栄養管理(山本和義)
 肝胆膵領域における周術期栄養管理―膵頭十二指腸切除術のERAS運用と課題(眞次康弘)
 大腸癌領域における周術期栄養管理―術後早期経口摂取を実現するための対策(三松謙司・伊藤祐介)
 高度侵襲手術やサルコペニアに対するimmunonutrition(古川勝規)
 消化器癌周術期患者への術前栄養介入とプレハビリテーションが示す効果(南村智史)
 ERASにおける消化管術後食のあるべき姿を再考する(斎野容子)

管理栄養士も知っておきたい理学療法評価・運動療法の基本(1)
 評価法(1)―筋肉量・筋力(高橋浩平)

活動レポート 栄養ケア・ステーション
 認定栄養ケア・ステーション ごはんのおとも(宮部夏実)

第11回日本腎栄養代謝研究会学術集会・総会 レシピコンテスト
 おススメしたくなる! 華麗なるカレー味レシピ―カレーの風味を活かしたお料理大集合

スポット
 脳卒中急性期栄養管理で医療コストを減じる試み(小野寺英孝)
 腸内細菌療法の現状と展開(石川 大)

連載
代謝からみた 身体活動&栄養のサイエンス最前線(3)
 北米の食事摂取基準改訂(山田陽介)

リハ栄養診断推論を究める! 誌上ケースカンファレンス
 vol.9 COVID-19感染後にサルコペニアと低栄養を呈した回復期入院症例(阿部沙耶香・小蔵要司・若林秀隆)

Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(12)
 嚥下障害を合併したCOVID-19感染後患者に対し,リハビリテーションと栄養管理で経口摂取が可能となった一例(森山大介)

宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
 CASE 21 腎盂腎炎(宮島 功)

Medical Nutritionist養成講座(69)
 静脈栄養投与経路の管理(4)―輸液ラインの管理(井上善文)

Dr.雨海の男性臨床栄養学(23)〈隔月連載〉
 エネルギーの逆襲(2)―EIAKIと腎性低尿酸血症(雨海照祥)

ORIGAMI ART―食に活かすおりがみ/食の教養
 ギンナン(西田良子・上田浩史)

こんだてじまん
 じまんの一品料理 巻き寿司
 中部ろうさい病院(夏目景子・他)

News & Information
 日本栄養士会医療職域 令和6年(2024年)度診療報酬改定要望について(原 純也)
 自治体病院 自治体病院協議会 2022年度栄養部会オンラインセミナー報告(松倉時子)
 精神科病院 令和5年度 日本精神科医学会 学術教育研修会 栄養士部門報告「学ぼう,そして自分のことも気にしよう―久しぶりに会いましょう」(和田明子)
 厚生労働省・消費者庁 令和4年(2022年)度「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」の結果・他
 おしらせ 第29回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会・他

 REMARKS―編集委員のひとこと
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