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アセスメントに強くなる看護診断 第2版
事例でわかる 中範囲理論でわかる 監査の視点でわかる

黒田裕子 編著
定価 3,300円 (本体 3,000円+税10%)
  • 総頁数:224頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2026年5月
  • ISBN978-4-263-71088-3
  • 注文コード:710880

詳細事例で看護診断のアセスメント方法を学ぶ,待望の改訂版.
事例を追加し,NANDA-I/NIC/NOCの各最新版に対応!

内容紹介

●看護診断を一から学びたい人にも役立つよう基本を押さえるとともに,看護支援システムの構築や監査についても,現場の視点から解説した好評書.事例展開は臨床現場や基礎教育でもすぐに役立つ内容.
●中範囲理論を看護アセスメントに活かしたうえで,多様な背景をもつ患者の看護計画にNANDA-I看護診断,看護成果分類(NIC),看護介入分類(NOC)の適用をめざす.
●看護診断研究会(NDC)の事例検討の成果を集結し,超急性期,急性期,慢性期,終末期,NICU,地域の各事例を取り上げた.第2版では間質性肺炎の事例を追加し,さらに充実.事例ごとに焦点化したアセスメント,全体像,そして看護計画を詳しく解説.
●このほか,看護記録の監査を取り上げ,基本的な監査の解説をしたうえで,NANDA-I看護診断,NIC,NOCを使用している看護計画の監査方法も具体的に述べている.

序文

序
 本書は「アセスメントに強くなる看護診断 第2版」である.初版の2018年10月から7年あまりを経過している.
 本書は,看護アセスメントに中範囲理論を活かしたうえで,多様な背景をもつ患者の看護計画にNANDAインターナショナル(NANDA-I)看護診断,看護介入分類(Nursing Interventions Classification;NIC),看護成果分類(Nursing Outcomes Classification;NOC)の適用をめざした解説書である.
 本書では最新版の「NANDA-I看護診断;定義と分類2024-2026」を,さらに「NIC」原著第8版および「NOC」原著第7版も,それぞれ最新版の解説をしている.
 第1章「看護診断 基礎の基礎」では,NANDA-I看護診断,NIC,NOCについて,初めて知ろうとする読者にも基本的な理解ができるような解説を心がけた.また,すでにNANDA-I看護診断,NIC,NOCに馴染みのある読者には,最新の内容を知っていただくために,変更点を踏まえて詳しく解説している.
 そのうえで第2章「事例で学ぶアセスメント」では,急性期の事例,超急性期の事例,慢性期の事例,終末期の事例,周産期の事例,地域の事例を取り上げ,焦点化したアセスメント,全体像,そして看護計画を詳しく解説した.事例の解説で取り上げている中範囲理論には,心理的ストレス・コーピング理論,問題解決型危機理論,愛着(アタッチメント)理論,マズローの自己実現理論,ローカス・オブ・コントロール,対象喪失および悲嘆のプロセス,役割理論がある.これらは臨床現場で大いに活用できる実践的な理論である.
 第2章で取り上げている事例はすべて架空のものであるが,できるかぎり事実データを豊富に組み込み,読者が多様な目的で活用できることを意図して作成している.ぜひ,いろいろな部署の研修に活用していただきたい.
 さらに第3章では「看護記録の監査」を取り上げ,基本的な監査の解説をしたうえで,NANDA-I看護診断,NIC,NOCを使用している看護計画の監査方法を具体的に解説した.監査に容易に使える独自の尺度も解説しているため,現場の各部署の監査に活用していただきたい.
 本書の執筆者全員は,黒田裕子が代表を務める看護診断研究会(Nursing Diagnosis Conference;NDC)のメンバーである.NDCは1993年から活動をはじめ,2026年現在32年以上が経過している.看護現場の臨床家および看護教育に携わっている者の計20人(定員制)で組織している.実践的な視点から看護診断,看護過程を2か月に1回の定期的な研究会で探究している.その一方で,全国の看護師や看護教員を対象とした看護診断に関する公開セミナーを年1回,一度も途切れることなく,継続的に開催し,看護診断の啓発活動にも力を注いでいる.2025年12月には第26回目を開催した.
 本書はこのNDCのメンバーが日ごろの努力の成果を駆使して執筆している.その成果が読者の看護アセスメントや看護計画の手助けになることを執筆者代表として心より願っている.理解しづらい部分や解釈が難しい部分があるとすれば,すべて編集者の責任である.どうか読者の厳しい助言や指導をお願いしたい.
 最後に,本書を出版していただいた医歯薬出版株式会社,さらに本書の編集の業を,丁寧に着実に,しかも迅速にこなしていただいたニイ編集室の新居功三氏に,この場を借りてお礼を申し上げる.
 2026年3月
 執筆者を代表して 黒田裕子

目次

第1章 看護診断 基礎の基礎
 1.そもそも看護診断とは何?(黒田裕子)
  看護診断のはじまり
  看護診断の分類構造
  なぜ,看護診断を使う必要があるのか
  看護診断から理解する看護実践
  看護診断は積み重ねである
  NANDA-I看護診断の変更と改訂
  看護診断を使った看護過程の展開
 2.看護介入分類と看護成果分類(黒田裕子)
  看護介入と看護成果の分類法
  看護介入分類(NIC)
  看護成果分類(NOC)
第2章 事例で学ぶアセスメント
 1.急性期の事例 早期退院を希望する急性心不全で入院した女性(松下美緒,益田美津美)
  事例の視点:心理的ストレス・コーピング理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 2.超急性期の事例 交通外傷時の代理意思決定(榊 由里,古澤圭壱)
  事例の視点:問題解決型危機理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 3.周産期の事例 緊急帝王切開により超低出生体重児を出産した母親(福田和明)
  事例の視点:愛着(アタッチメント)理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 4.慢性期の事例(1) 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の診断を受けた男性(山田由美)
  事例の視点:マズローの自己実現理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 5.慢性期の事例(2) 慢性腎不全の女性(宮城智賀子,菊池麻由美)
  事例の視点:心理的ストレス・コーピング理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 6.慢性期の事例(3) 間質性肺炎の男性(原田美穂子,下舞紀美代)
  事例の視点:心理的ストレス・コーピング理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 7.終末期の事例(1) 原発不明がんで緩和治療を選択した男性(小泉純子,成井美穂,杉田里絵)
  事例の視点:ローカス・オブ・コントロール
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 8.終末期の事例(2) 医療者に不信感を抱く終末期にある乳がんの女性(山田紋子)
  事例の視点:対象喪失および悲嘆のプロセス
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
 9.地域の事例 在宅での看取りを希望する療養者と家族(古川秀敏)
  事例の視点:役割理論
  事例の紹介
  事例のアセスメント
  事例の全体像と看護診断
第3章 看護記録の監査
 1.看護記録監査の重要性(中野由美子)
  監査とは
  看護記録監査とは
 2.NNN(NANDA-I看護診断-NIC-NOC)の監査方法(中野由美子)
  NNN監査の目的
  NNN監査の準備
  NNN監査用紙の使いかた
  監査手順と方法
 3.NNNを監査する視点(中野由美子)
  看護診断が複数選択されている場合
  看護診断と看護成果・看護介入の整合性

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

黒田裕子【くろだゆうこ】
1977年徳島大学教育学部看護教員養成課程卒業,北里大学病院脳神経外科病棟勤務,聖カタリナ女子高等学校衛生看護科・専攻科,日本赤十字社医療センター脳神経外科病棟勤務を経て,聖路加看護大学修士課程修了(看護学修士号取得).卒業後,日本赤十字中央女子短期大学講師を務め,1988年聖路加看護大学大学院看護学研究科博士後期課程に入学,1991年同大学大学院修了(看護学学術博士号取得).同年5月より,東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻・助手(学内講師)として2年勤務.1993年より日本赤十字看護大学助教授,1995年同大学教授として10年勤務.2003年4月より北里大学看護学部教授および大学院修士課程・博士後期課程に2004年4月より新設したクリティカルケア看護学教授として11年勤務.2015年4月より徳島文理大学大学院看護学研究科教授・研究科長として2年勤務.2022年4月より湘南鎌倉医療大学大学院看護学研究科教授,現在にいたる.一方で1993年から継続的に活動している看護診断研究会(NDC)の代表としてNDC公開セミナーなどを通し広く看護診断などの啓発活動にかかわる.

著書:「わかりやすい看護過程(1994年)」(著 照林社刊).「理論を生かした看護ケア(1996年)」(編著 照林社刊).「看護診断を実践に活かす(1997年)」(著 看護の科学社刊).「看護過程の教え方(2000年)」(著 医学書院刊).「看護診断の使い方─事例でわかる看護診断・看護アウトカム・看護介入分類法(2002年)」(著 看護の科学社刊).「川島みどりと黒田裕子の考える看護のエビデンス(2005年)」(共著 中山書店刊).「看護学博士のつくり方,活かし方(2005年)」(著 Gakken刊).「NANDA-I看護診断の基本的理解 第2版(2008年)」(著 医学書院刊).「NANDA-NOC-NICを事例に適用する 第2版(2008年)」(著 医学書院刊).「NANDA-NOC-NICの理解 第4版(2010年)」(著 医学書院刊).「成人看護学 第2版(2013年)」(著 医学書院刊).「クリティカルケア看護 完全ガイド(2013年)」(共編 医歯薬出版).「バーンズ&グローブ看護研究入門 原著第7版(2015年)」(共訳 エルゼビア・ジャパン刊).「ケースを通してやさしく学ぶ看護理論 改訂4版(2016年)」(監修 日総研出版刊).「しっかり身につく看護過程 改訂第2版(2018年)」(著 照林社刊).「黒田裕子の入門・看護診断 改訂第3版(2018年)」(著 照林社刊).「NANDA-I-NIC-NOCの理解を理解する 第2版(2019年)」(著 医学書院刊).「重要なところだけ,短時間でわかりやすく読む看護理論(2020年)」(著 日総研出版刊).「臨床活用事例でわかる中範囲理論(2020年)」(著 日総研出版刊).「オレムのセルフケア不足理論(2000年)」(監訳 照林社)「看護診断のためのよくわかる中範囲理論 第3版(2021年)」(監修,Gakken刊).「黒田裕子の看護研究step by step 第6版(2023年)」(著 医学書院刊).「看護介入分類(NIC) 原著第8版(2024年)」(監訳 エルゼビア・ジャパン刊).「看護成果分類(NOC) 原著第7版(2024年)」(監訳 エルゼビア・ジャパン刊)ほか.

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黒田裕子 編著/菊池麻由美・小泉純子・榊由里・下舞紀美代・杉田里絵・中野由美子・成井美穂・原田美穂子・福田和明・古川秀敏・古澤圭壱・益田美津美・松下美緒・宮城智賀子・山田紋子・山田由美 執筆