やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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“使える”行動科学
医療現場で効く! 声かけ・支援・モチベーションの技術

定価 3,960円 (本体 3,600円+税10%)
  • 総頁数:144頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2026年4月
  • ISBN978-4-263-71087-6
  • 注文コード:710870

行動科学の理論を,医療現場で“使える技術”に!
疾患ごとの事例で学ぶ,現場で迷わない支援のヒント

内容紹介

●人が「なぜその行動をとるのか」を科学的に捉え,より望ましい行動を引き出す技法を扱う「行動科学」.その行動科学を,医療の現場で活用するための実践的ハンドブックです.
●第1部「行動科学の基礎理論」では,学習理論を起点に,ナッジなどの近年注目されるアプローチまで,現場で必要となる理論を整理してわかりやすく解説します.
●第2部「現場で使う行動科学」では,具体的な事例を取り上げ,課題の分析から支援の組み立て・実施までのプロセスを段階的に提示.現場で迷いやすいポイントを押さえながら,「次に何をすればよいか」が見える構成です.

明日からの支援・かかわり方に,すぐ役立つヒントが詰まった一冊です.

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目次

 序章 「行動」に注目すれば,支援はもっとシンプルになる(市倉加奈子)
  1 なぜいま,医療現場に「行動科学」が求められるのか
  2 そもそも「行動」とは何か?―すべての人間の営みは行動
  3 行動変容は,つらさを軽くする手がかり
  4 行動に注目すると,チームの連携が変わる
  5 患者の行動は,心の声
  6 行動科学は,支援の再設計ツール
第1部 行動科学の基礎理論
 第1章 行動を変える支援者になるために(市倉加奈子)
  1 行動科学の基礎
  2 “行動”に着目する
  3 “行動”を組み立てる(応用行動分析の理論)
  4 いよいよ“行動”を変える(応用行動分析に基づく支援)
  5 ABCDEモデルで視野を広げる(応用行動分析の拡張)
  6 ミニケース
 第2章 行動変容を支える諸理論たち(市倉加奈子)
  1 トランスセオレティカルモデル(行動変容ステージ)
  2 ヘルスビリーフモデル(健康信念モデル)
  3 認知行動理論
  4 トランスアクショナルモデル(ストレス理論)
  5 ナッジ理論
  6 動機づけ理論
 Column 1 行動経済学の視点からみる医療行動(平井 啓)
  1 なぜ医療現場に行動経済学が必要なのか
  2 行動経済学の主要概念と医療への応用
  3 実践事例
  4 医療における行動経済学の未来
 Column 2 マインドフルネスも行動?(富田 望)
  1 マインドレスな心の持ち方とは
  2 マインドフルな心の持ち方とは
  3 おわりに
第2部 現場で使う行動科学
 第3章 食道がん患者の飲酒行動への支援(市倉加奈子)
  1 導入―術後の飲酒再開と再発不安に揺れる患者支援
  2 事例:60代男性・Tさん(食道がん術後)
  3 専門家からの行動コンサルテーション
  4 ターゲット行動・要因のリスト化
  5 ケースフォーミュレーション
  6 行動目標の設定
  7 支援の実際
  8 支援のポイント
 第4章 心疾患患者の不安と回避行動への支援(市倉加奈子)
  1 導入―回避行動と不安の悪循環にどう向き合うか
  2 事例:20代男性・Kさん(拡張型心筋症,VAD装着)
  3 専門家からの行動コンサルテーション
  4 ターゲット行動・要因のリスト化
  5 ケースフォーミュレーション
  6 行動目標の設定
  7 支援の実際
  8 支援のポイント
 第5章 糖尿病患者の運動習慣への支援(市倉加奈子)
  1 導入―失敗による不安と回避行動の強化
  2 事例:50代男性・Mさん(2型糖尿病)
  3 専門家からの行動コンサルテーション
  4 ターゲット行動・要因のリスト化
  5 ケースフォーミュレーション
  6 行動目標の設定
  7 支援の実際
  8 支援のポイント
 第6章 脳卒中後のリハビリ継続支援(松岡志帆)
  1 導入―行動を促進しやすい環境と支援のデザイン
  2 事例:60代男性・Aさん(脳梗塞の後遺症)
  3 専門家からの行動コンサルテーション
  4 ターゲット行動・要因のリスト化
  5 ケースフォーミュレーション
  6 ABCDEモデルを踏まえた考察
  7 想定される対策
  8 行動目標の設定
  9 支援の実際
  10 支援のポイント
 第7章 軽度認知障害(MCI)患者のセルフマネジメント支援(市倉加奈子)
  1 導入―不安よりも「いまできること」に目を向ける支援とは
  2 事例:70代女性・Tさん(軽度認知障害)
  3 専門家からの行動コンサルテーション
  4 ターゲット行動・要因のリスト化
  5 ケースフォーミュレーション
  6 行動目標の設定
  7 支援の実際
  8 支援のポイント
 第8章 肺がん患者の禁煙支援(副島沙彩)
  1 導入―限られた時間のなかで,患者の準備段階を踏まえたアプローチ
  2 事例:60代男性・Sさん(肺がん)
  3 専門家からの行動コンサルテーション
  4 ターゲット行動・要因のリスト化
  5 ケースフォーミュレーション
  6 行動目標の設定
  7 支援の実際
  8 支援のポイント
 第9章 多職種チームで活かす行動科学(市倉加奈子)
  1 行動科学を「多職種チーム支援」に活かすとは
  2 事例(1):看護師が医師に働きかけたケース―患者の「訴え」にどう向き合うか
  3 事例(2):心理師が看護師に働きかけたケース―「やってもらえる」環境からの自立を促す
  4 行動コンサルテーションがもたらす可能性
 終章 医療における行動科学の未来(市倉加奈子)
  1 改めて「行動科学」とは
  2 専門職として「支援力を鍛える」
  3 専門職として「自分の行動を振り返る」
  4 おわりに

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【編著者略歴】
市倉加奈子【いちくらかなこ】
筑波大学人間系 准教授
2015年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科心療緩和医療学分野修了
博士(医学)
東京医科歯科大学(現・東京科学大学)医学部附属病院 緩和ケアチームにて心理職として勤務したのち,北里大学医療衛生学部/同大学院医療系研究科の講師・准教授として行動科学の研究に従事し,北里大学医学部では「行動科学」の講義を担当した.
現在は筑波大学にて,「認知行動療法」「生涯発達臨床心理学」「健康・医療心理学」などの講義を担当.
専門はがん・心不全などの身体疾患患者に対する心理支援であり,特に「認知行動療法」「応用行動分析」などを得意としている.
日本行動医学会理事,日本認知・行動療法学会理事,日本サイコオンコロジー学会理事.

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市倉加奈子 編著/副島沙彩・富田望・平井啓・松岡志帆 執筆