やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

9,900円(税込)
発売中 在庫あり
24:00までにご注文いただければ翌営業日に発送いたします.
送料:600円代金引換の場合は別途250円,後払いの場合は別途200円の手数料がかかります.

バスキュラーアクセス超音波テキスト

春口洋昭 編著
定価 9,900円 (本体 9,000円+税10%)
  • 総頁数:240頁 / カラー
  • 判型:A4判
  • 発行年月:2011年3月
  • ISBN978-4-263-22594-3
  • 注文コード:225940

内容紹介

● 無侵襲でリアルタイムに形態と機能を観察できる超音波検査は,バスキュラーアクセス(VA)の検査法として理想的であり,VAの作製・維持管理・合併症の診断のいずれの点においても有用であると考えられる.
● これまで,VAの領域では,超音波検査をどのように適用していくかに関するテキストはなく,医師や臨床検査技師がそれぞれのバックグラウンドの知識を活用して検査を行っていた.
● 本書は,VA診療にかかわる医師や臨床検査技師をはじめ,看護師,臨床工学技士などにも読んで活用していただくことを考慮して,①末梢血管エコーは行っているが,VAの知識が足りない方と,②透析やVAの知識はあるが,血管エコーそのものをあまり行っていない方のために,VAに対する超音波検査の技術的な側面と,VAと血管エコーのそれぞれの基礎知識を盛り込み,懇切にわかりやすく解説している.
● また,他のモダリティーとの比較,超音波検査前に行っておくべき理学的検査,さまざまな合併症の病態など,超音波検査を行ううえで最低限必要な知識も網羅している.

序文

序文
 現在30万人近い患者が血液透析を受けているが,糖尿病や高齢者,長期透析患者の増加に伴い,バスキュラーアクセス(VA)のトラブルが大きな問題となっている.VAトラブルに対しては,主に外科手術が行われてきたが,近年インターベンション治療が飛躍的に普及してきている.インターベンション治療を行うには,VAの形態と機能を正確に把握して,治療のタイミングを決定する必要がある.VAの診断には従来,血管造影が行われており,現在でも血管造影は主流となっているが,他の分野と同様,VAの領域でも超音波検査が行われるようになってきている.
 無侵襲でリアルタイムに形態と機能を観察できる超音波検査は,VAの検査法として理想的であり,VAの作製・維持管理・合併症の診断のいずれの点においても,超音波検査は有用と考える.しかしVAの領域では,超音波検査をどのように適用していくかに関するテキストはなく,医師や技師がそれぞれのバックグラウンドの知識を活用して検査を行っているのが現状である.
 通常,超音波検査は正常の解剖や機能からどれだけ逸脱しているかを診断するが,VAはもともと身体にはない非生理的な血行動態を有している.そのため比較する正常な対象がなく,血管エコーを多く手がけている技師の方でも戸惑うことが多い.それぞれの施設で異なったルーティーン検査を行っており,機能評価法も定まっていない.VA診療にかかわる医師や検査技師から「VAエコーのテキストはないのか」といった声が多く聞かれるようになってきた.VAエコーに関するデータも集積されつつあり,今まさにテキストを発刊すべき時期と考え,本テキストの編集にふみきった.
 本テキストは,医師のみならず,臨床検査技師,看護師,臨床工学技士にも読んで活用してもらいたいと思っている.読者層としては,(1)末梢血管エコーは行っているが,VAの知識が足りない方,(2)透析やVAの知識はあるが,血管エコーそのものをあまり行っていない方,の両者を想定した.そのためVAに対する超音波検査の技術的な側面だけではなく,VAと血管エコーのそれぞれの基礎知識を盛り込んだ内容となった.
 また,他のモダリティーとの比較,超音波検査前に行っておくべき理学的検査,さまざまな合併症の病態など,超音波検査を行ううえで最低限必要な知識を網羅するように工夫した.さらには,近年少しずつ広まってきた超音波ガイド下のPTA治療の実際についても取り入れた.そのため,かなり欲張ったテキストになっているが,VAエコーに少しでも興味がある方は,自分の技量や知識に基づいて必要な項目を読んでいただければ幸いである.
 VA専門の超音波テキストは国内外を含めても最初のものであり,今後このテキストがスタンダードとなって,さらにこの分野が進歩し,多くの透析患者の福音になることを望んでいる.
 2011年2月
 編者 春口洋昭

目次

 序文
 略語一覧
1 バスキュラーアクセスにおける超音波検査の位置づけ
2 バスキュラーアクセスの特徴および種類と血行動態
3 血管超音波とバスキュラーアクセス
 1 血管エコーの基礎
  (1)末梢血管エコーの基本
  (2)超音波装置の設定とプローブの選択
 2 バスキュラーアクセスエコーの基礎
  (1)バスキュラーアクセスエコーのための装置設定
  (2)バスキュラーアクセスエコーのための基本走査法
  (3)検査の進め方
  (4)血流,RI
 3 レポートの記載方法
  総論
  主訴別のポイント
  報告書作成のポイント
4 他の画像診断との比較
 1 血管造影との比較
 2 3D-CTAとの比較
5 術前の血管評価
 1 上肢の動静脈の解剖
 2 理学的検査
 3 術前の超音波検査による血管評価
6 日常管理における超音波検査
 総論
 各論
  1 AVF
   (1)理学的検査
   (2)超音波検査
  2 AVG
   (1)理学的検査
   (2)超音波検査
  3 表在化動脈
   (1)理学的検査
   (2)超音波検査
7 透析針穿刺とカテーテル挿入における超音波
 1 透析針穿刺における超音波
 2 透析カテーテル挿入における超音波
8 合併症の診断における超音波検査
 1 狭窄・閉塞
  (1)病態と症状
  (2)超音波検査
 2 静脈高血圧症
  (1)病態と症状
  (2)超音波検査
 3 瘤
  (1)病態と症状
  (2)超音波検査
 4 穿刺困難
  (1)病態と症状
  (2)超音波検査
 5 スチール症候群
  (1)病態と症状
  (2)超音波検査
 6 感染
  (1)病態と症状・治療
  (2)超音波検査
9 超音波ガイド下PTA
 1 超音波ガイド下PTAの基礎
  装置と配置,利点と欠点
 2 超音波ガイド下PTAの実際
  (1)治療の進め方
  (2)超音波補助下の透視下PTA
  (3)超音波のみ使用PTA
  (4)閉塞病変に対するPTA

 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【編者所属】
春口洋昭【はるぐちひろあき】
 飯田橋春口クリニック院長

【著者所属】
春口洋昭【はるぐちひろあき】
 上記
小川智也【おがわともなり】
 埼玉医科大学総合医療センター 腎高血圧内科/
 人工腎臓部助教
小谷敦志【こたにあつし】
 近畿大学医学部附属病院 中央臨床検査部
小林大樹【こばやしひろき】
 大阪バスキュラーアクセス 天満中村クリニック検査部主任
山本裕也【やまもとゆうや】
 大阪バスキュラーアクセス 天満中村クリニック検査部
小野塚温子【おのづかあつこ】
 東京医科大学病院血管外科
 Vascular Laboratory
渡邉麻奈夫【わたなべまなぶ】
 駿東育愛会望星第一クリニック
 血管外科アクセスセンター手術室長
河村知史【かわむらちふみ】
 蒼龍会井上病院臨床検査科
壷井匡浩【つぼいまさひろ】
 大崎市民病院診療部副部長/
 第一放射線科科長
高瀬 圭【たかせけい】
 東北大学医学部放射線診断科
廣谷紗千子【ひとたにさちこ】
 東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター外科准講師
赤松 眞【あかまつまこと】
 あかまつ透析クリニック院長
尾上篤志【おのうえあつし】
 恒進會病院腎臓病センター薬剤部長/
 超音波室長
深澤瑞也【ふかさわみずや】
 山梨大学医学部附属病院泌尿器科講師/
 血液浄化療法部部長
村上康一【むらかみこういち】
 誠仁会みはま香取クリニック院長
中村順一【なかむらじゅんいち】
 大阪バスキュラーアクセス 天満中村クリニック院長
佐藤純彦【さとうすみひこ】
 クレドさとうクリニック院長
内野 敬【うちのたかし】
 松圓会東葛クリニック病院副院長
中山祐治【なかやまゆうじ】
 大阪バスキュラーアクセス 天満中村クリニック副院長
下池英明【しもいけえいめい】
 高橋内科クリニック内科
大谷正彦【おおたにまさひこ】
 高橋内科クリニック 血管診療部
真崎優樹【まさきゆうき】
 高橋内科クリニック血管診療部
室谷典義【むろたにのりよし】
 千葉社会保険病院副院長/透析部長
若林正則【わかばやしまさのり】
 駿東育愛会望星第一クリニック院長