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平成24年版臨床工学技士国家試験出題基準が公表されたことに伴う加筆等につきまして,第1版第1刷と第1版第2刷の変更点を下記に示しました. また,誤りにつきましてもここに訂正するとともに深くお詫び申し上げます. 2013年5月30日更新 |
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ページ | 行など | 第1版第1刷 | 第1版第2刷(訂正,変更箇所) |
12 | 12 | 甲状腺機能検査として血清でT4,T3,FT3,FT4,TSHなど,また膠原病関係の | 甲状腺検査,膠原病関係の詳細な血液検査,… |
14 | 表1-3 | ||
15 | 表1-4 | ||
15 | 11 | 6 治療中の管理事項 の本文差し替え | |
17 | 図1-3 | ||
50 | 表3-1 一類感染症 | ラッサ熱(改行) 追加…南米出血熱(平成19年)以上7疾患 | ラッサ熱,南米出血熱(平成19年に追加)以上7疾患 |
50 | 表3-1 二類感染症 | SARS(改行) 追加…結核(平成19年),鳥インフルエンザ | SARS,結核(平成19年に追加),鳥インフルエンザ |
51 | 左段注 | 追加 | 肺化膿症:病原菌が増殖し,肺組織が壊死して空洞になり,膿がたまった状態.抗菌薬の点滴加療の他に,排膿を要することもある. |
51 | 9 | 嫌気性菌では壊死性肺炎,肺膿瘍,膿胸を… | 嫌気性菌では壊死性肺炎,肺化膿症,膿胸を… |
53 | 左段注 | かぜ症候群:かぜは2日間程度で軽快する. | かぜ症候群:かぜは2日間程度で軽快する.上気道の感染症で,原因の大半がウイルス.対症療法が中心となる. |
60 | 左段注 | 追加 | 気管支拡張症:気管が拡がって元に戻らない 態.気管支壁の一部が慢性的な炎症を起こして破壊され拡張する場合の他に,間質の線維化が進み,収縮過程で牽引され拡張する場合もある. |
61 | 23 | 歪曲したり,拡張性変化を示したりするようになる. | 歪曲したり,牽引されて拡張性変化を示したりするようになる. |
67 | 14 | 臨床的特徴には以下の4項目がある. | 臨床的特徴には以下の4項目がある(1994年 米国欧州合意カンファレンス) |
67 | 22 | 以下の多くの疾患がある. | 以下の多くの疾患があるが,病像は似通っている. |
67 | 最下段 | 異常の原因の如何にかかわらず,病像は似通っている. | 新生児に発症するものを新生児呼吸促迫症候群(infant respiratory distress syndrome:IRDS)と呼び,原因としてはしばしば未成熟な肺でのサーファクタント合成障害がみられ,人工サーファクタントを投与する. |
67 | 左段注 | 追加 | CO2ナルコーシス:U型呼吸不全では,急激な高炭酸ガス血症によって中枢神経障害や意識障害を生じるCO2ナルコーシスになりやすい.高濃度酸素投与や眠剤,精神安定剤の投薬には注意を要する. |
67 | 左段注 | 追加 | 新しいARDSの定義(2012年Berlin definition) 1)何らかの臨床的障害あるいは新規あるいは増悪する呼吸症状があって1週間以内に発症 2)胸部X線所見:両側性浸潤影.胸水や肺葉・肺の無気肺や結節影では説明できない 3)肺水腫の原因:左心不全または水分過剰投与では完全には説明できない呼吸不全.リスク因子がない場合には静水圧肺水腫を除外するための客観的評価(例えば心エコー) 4)低酸素血症 軽度:PEEPまたはCPAP5cmH2O以上で,200mmHg<PaO2/FIO2 300mmHg 中等度:PEEP5cmH2O以上で,100mmHg<PaO2/FIO2 200mmHg 重症:PEEP5cmH2O以上で,PaO2/FIO2 100mmHg |
69 | 左段注 | 追加 | 睡眠時無呼吸症候群:睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返す疾患で,無呼吸低呼吸指数が20以上で日中傾眠がある場合,あるいは指数が40以上の場合に治療適応となる.中枢型と閉塞型に分けられ,上気道の閉塞による閉塞型の場合は経鼻持続陽圧呼吸法(nasal continuous positive airway pressure:CPAP)が治療法のひとつとなる. |
69 | 左段注 | 追加 | 原発性肺胞低換気症候群:呼吸中枢の以上により有効換気が減りCO2が溜まる疾患で,明らかな器質的以上が中枢神経系にみられないもの. |
69 | 左段注 | 追加 | 肥満低換気症候群:以下のすべてを満たす場合に診断する. 1.高度の肥満(BMI 30) 2.日中の高度の傾眠 3.慢性の高二酸化炭素血症(PaCO2 45Torr) 4.睡眠呼吸障害の重症度が重症以上(総合的に判断) |
82 | 9 | 追加 | 2--過換気症候群以下追加 |
126 | 1 | E心室細動などがある | E心室細動,F心停止などがある. |
129 | 18 | 追加 | ※10--心不全(改行) 心臓のポンプとしての働きが低下して,全身循環が維持できなくなった状態を心不全という. 急性に心不全が生じる状態を急性心不全というが,初発症状の多くはうっ血性心不全で肺水腫症状(激しい呼吸困難とともにピンク色の泡のような痰が咳とともに出る)で,手足は冷たく,口唇にチアノーゼが出現する.原因は,急性心筋梗塞,特発性心筋症急性増悪,劇症型心筋炎,弁膜症,先天性心疾患,高血圧,甲状腺機能亢進症などがあり,治療は利尿剤,血管拡張薬,強心薬投与,酸素投与を行うが,場合によっては機械的補助循環(IAPP,PCPS,VAD)を必要とする. 慢性に心不全が進行した状態を慢性心不全というが,心臓のポンプ機能の低下に伴い,全身の血液循環が不十分となり,さらに進行すると呼吸不全,腎不全,肝不全などの全身の他の臓器不全をきたす.初発症状は動悸,息切れ,呼吸困難,全身浮腫,体重増加などがみられ,運動耐容能が低下し,致死的不整脈が発生する.多くは左心不全であるが,進行すると右心不全を合併し,両心不全の病態をとる.利尿剤,β-ブロッカー,ACEを中心とした薬物治療,心臓再同期療法(CRT)を行うが,進行した場合,補助人工心臓治療,心臓移植が必要となる.心不全の程度の評価には,下記のNYHA(ニューヨーク心臓病協会)分類がよく用いられる. クラスT:心疾患を有するが身体活動に制限はなく,通常の身体活動では疲労,動悸,呼吸困難,狭心痛は生じない. クラスU:心疾患のために身体活動に少しの制限はあるが,安静にすると楽に生活できる.通常の身体活動で疲労,動悸,呼吸困難,狭心痛を生じる. クラスV:身体活動に強い制限のある状態であるが,安静にすると楽に生活できる.通常以下の身体活動で,疲労,動悸,呼吸困難,狭心痛を生じる. クラスW:心疾患を有し,いかなる身体活動を行うときにも苦痛を伴う. |
200 | 表9-1 | 3.脳神経 三叉神経・顔面神経の検査・機器の項目 瞬目反射 | 瞬目反射,咬筋反射 |
220 | 下から6 | 追加 | また,種々な原因で大脳基底核が冒されて,パーキンソン症状(主に筋固縮,無動,歩行障害)を呈する場合があり,これらを続発性(二次性)パーキンソニズムという.主なものは,脳血管障害,薬剤(抗精神病薬,制吐薬,他),中毒,脳炎などによって生ずる.そのうち一酸化炭素中毒では,急性期の意識障害から一旦回復したあと,ふたたびパーキンソニズム,認知症,性格変化が出現,進行する場合がある(間欠型). |
251 | 12 | 全身麻酔器は…各種安全機構が装備されている. | 全身麻酔器は,ガス供給源(中央配管あるいはボンベ),圧力調整器,ガス流量調節弁ならびに流量計,気化器,CO2吸収装置,呼吸回路,ガス排出装置からなる(図11-1).全身麻酔を安全に施行するために,各種安全機構が装備されている.たとえば,医療ガス連結部には誤接続防止策としてピンインデックスセーフティシステムが採用され,ホースアセンブリは医療ガスに応じてカラーコーディングがなされている.これらはフールプルーフ機構と呼ばれる.酸素の供給圧低下では,吸入酸素濃度低下を防ぐため他の医療ガス供給を遮断するガス遮断装置が,また医療ガス流量計には低酸素となる流量設定を防止するための低酸素防止装置が,それぞれフェールセーフ機構として使用されている. |
252 | 図11-1 | 追加 | |
252 | 図11-1 | 図11-2 | |
259 | 14 | その抗原の提示を受けて抗体をつくるBリンパ球(B細胞).また抗体… | その抗原の提示を受けてBリンパ球(B細胞)が形質細胞に変化し抗体を産生する.また,抗体 |
314 | 下から3 | マンモトーム®が | マンモトーム®(VAB)が |
315 | 19 | 癌のタイプや再発リスクを | 癌のサブタイプや再発リスクを |
322 | 付録 | 平成19年版臨床工学技士国家試験出題基準 | 平成24年版臨床工学技士国家試験出題基準に差し替え |