改訂(2026年版)にあたって
スウェーデンのエリック・ストルターマン(Erik Stolterman)が2004年に提唱した「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念,すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)は,瞬く間に世界に広がった.日本でも2010年代前半から行政を中心にITシステムの刷新,ビッグデータやAI(人工知能)の活用が進められ,政府は「Society 5.0」と称する未来社会の構想を示すようになった 1).この波は医療分野にも押し寄せ,電子カルテや電子処方箋の共有,診断支援AIや自然言語処理による記録作成支援,さらに遠隔診療や地域医療連携の推進など,医療の在り方そのものを変えつつある.そしてその影響は看護の領域にも及び,単なる業務の効率化にとどまらず,ケアの質のさらなる向上が期待されている.
このような時代に求められる看護師像として,2025年6月にヘルシンキで開催されたICN大会のシンポジウム「デジタルイノベーションによるヘルスケアの改革」において,ジャネル・ヨーク(Janelle Yorke)氏は,看護師に必要な基本的能力として「STEM」を挙げた.STEMとは,Science,Technology,Engineering,Mathematicsの頭文字であり,看護に対応させると,Scienceは基礎医学・ヘルスアセスメント・根拠に基づく看護実践,Technologyは病院情報システム・生体モニタリング・新たな看護技術,Engineeringは看護情報システムの開発や看護情報学,Mathematicsは与薬管理・血液データの解析・医療統計学などを意味すると説明された.わが国の看護基礎教育にはこれらの基本的内容が含まれているが,今後の医療DXの進展においては,とりわけ看護情報学が重要な要素の一つであることが再確認される.ただし,この概念には情報倫理の要素が明示されていないこと,また近年主流となっているコンピテンシーモデルの視点が十分に示されていないことなど,今後の課題も残されている.
さて,STEMに示される情報と情報処理の基礎を修得するためには,まず「知識」に基づいて「データ」を解釈し,「情報」を導き出すという情報の本質を理解することが出発点である.そのうえで,情報を正しく活用するための情報リテラシーを身につけることが求められる.看護師が関わる医療情報システムについても,患者情報の処理に関する基本的な枠組みを理解することが重要である.情報倫理についてもページを割いている.
本書は看護情報学を担う教科書として,単なる「看護情報システム活用のハウツー本」ではない.ANA(米国看護師協会)が提示した看護情報学に関する指針を基盤とし,わが国の医療DXの動向を踏まえて編纂されたものである.今回の改訂では,時代の変化に即して内容を見直し,新たな知見や情報を反映した.看護情報学は,患者情報管理に関することなどが看護師国家試験でも出題されている.それにとどまらず,皆さんが担う将来の看護の質を大きく左右する学問分野である.ぜひ,本書を通して体系的に学び,実践に生かしていただきたい. 2025年11月 太田勝正・前田樹海
引用文献
1)総務省.第1部 特集 デジタル化で支える暮らしと経済,情報通信白書令和3年度版.
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html(2025.10.22参照)
はじめに(第1版)
看護は,情報なしでは成り立たない.電子カルテなどを中心とする情報の電子化,ネットワーク化の急速な普及とともに,看護が取り扱う情報は膨大になってきているが,どんな情報をどうやって入手し,それを日々の看護にどのように活用していったらよいだろう.その問題に取り組むのが看護情報学であり,看護の質や効率の向上のために必要な情報を,タイムリーにわかりやすく提供するのが,看護情報学の実践の大きな柱である.
看護情報学という看護の専門分野が看護の中に確立して,まだ日は浅い.わが国においては,教育体制もまだ十分に確立していない.そのような中で,看護基礎教育において体系的に看護情報学を教育するための標準テキストが求められていた.本書は,看護系の4年制大学において徐々に普及してきている1単位8コマの「看護情報学」の授業を想定し,その枠組みの中で展開できるように内容を編集した.
第1章では,看護情報学という専門領域とその専門から求められる基本的な知識,技術について,第2章では,看護に情報を活用するために必要なコンピュータリテラシーと情報リテラシーの学び方について,第3章は,看護が取り扱う情報の特徴について,第4章は,情報を取り扱う際の倫理的問題と基本的な倫理的態度について,第5章は,医療情報システム,電子カルテの特徴とシステム導入の際のポイントについて,第6章は,地域・在宅看護における情報の活用とそれを支えるシステムについて,第7章は,看護が何をしているのかを具体的に示すために不可欠な看護用語の標準化について,そして第8章は,看護情報学のこれからの方向や課題などについてまとめた.それぞれの章の始めには,学習目標が示され,また,主要な項目ごとに学習上のポイントを示している.
執筆陣は,さまざまな分野で活躍している次代を担う看護教育者,看護情報学の専門家,臨床看護実践者で構成している.章ごとに責任者を決め(執筆者一覧の○印参照),それぞれの専門から,最新の内容をわかりやすくまとめている.とくに小林先生には,担当の章以外に全体の構成や執筆陣について貴重な助言をいただいた.また,医歯薬出版の編集担当者各位には,本書の完成に向けて忍耐強く,原稿の収集,整理をして頂き,感謝している.
情報をただ集めるだけなら,それほど難しくはない.しかし,やみくもに集めた情報から得られるものはわずかである.必要な情報を目的に応じて収集し,看護に活かしていくためには,看護情報学に基づく情報のとらえ方,取り扱いが不可欠である.そのためには,看護基礎教育課程において,きちんとした看護情報学の教育を行う必要がある.本書が,そのための教科書として,また,卒後の継続教育や自己学習の教材として活用され,豊富な看護の情報が,より質の高い看護の実現に活かされることを期待している.
2006年4月
太田勝正
スウェーデンのエリック・ストルターマン(Erik Stolterman)が2004年に提唱した「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念,すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)は,瞬く間に世界に広がった.日本でも2010年代前半から行政を中心にITシステムの刷新,ビッグデータやAI(人工知能)の活用が進められ,政府は「Society 5.0」と称する未来社会の構想を示すようになった 1).この波は医療分野にも押し寄せ,電子カルテや電子処方箋の共有,診断支援AIや自然言語処理による記録作成支援,さらに遠隔診療や地域医療連携の推進など,医療の在り方そのものを変えつつある.そしてその影響は看護の領域にも及び,単なる業務の効率化にとどまらず,ケアの質のさらなる向上が期待されている.
このような時代に求められる看護師像として,2025年6月にヘルシンキで開催されたICN大会のシンポジウム「デジタルイノベーションによるヘルスケアの改革」において,ジャネル・ヨーク(Janelle Yorke)氏は,看護師に必要な基本的能力として「STEM」を挙げた.STEMとは,Science,Technology,Engineering,Mathematicsの頭文字であり,看護に対応させると,Scienceは基礎医学・ヘルスアセスメント・根拠に基づく看護実践,Technologyは病院情報システム・生体モニタリング・新たな看護技術,Engineeringは看護情報システムの開発や看護情報学,Mathematicsは与薬管理・血液データの解析・医療統計学などを意味すると説明された.わが国の看護基礎教育にはこれらの基本的内容が含まれているが,今後の医療DXの進展においては,とりわけ看護情報学が重要な要素の一つであることが再確認される.ただし,この概念には情報倫理の要素が明示されていないこと,また近年主流となっているコンピテンシーモデルの視点が十分に示されていないことなど,今後の課題も残されている.
さて,STEMに示される情報と情報処理の基礎を修得するためには,まず「知識」に基づいて「データ」を解釈し,「情報」を導き出すという情報の本質を理解することが出発点である.そのうえで,情報を正しく活用するための情報リテラシーを身につけることが求められる.看護師が関わる医療情報システムについても,患者情報の処理に関する基本的な枠組みを理解することが重要である.情報倫理についてもページを割いている.
本書は看護情報学を担う教科書として,単なる「看護情報システム活用のハウツー本」ではない.ANA(米国看護師協会)が提示した看護情報学に関する指針を基盤とし,わが国の医療DXの動向を踏まえて編纂されたものである.今回の改訂では,時代の変化に即して内容を見直し,新たな知見や情報を反映した.看護情報学は,患者情報管理に関することなどが看護師国家試験でも出題されている.それにとどまらず,皆さんが担う将来の看護の質を大きく左右する学問分野である.ぜひ,本書を通して体系的に学び,実践に生かしていただきたい. 2025年11月 太田勝正・前田樹海
引用文献
1)総務省.第1部 特集 デジタル化で支える暮らしと経済,情報通信白書令和3年度版.
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html(2025.10.22参照)
はじめに(第1版)
看護は,情報なしでは成り立たない.電子カルテなどを中心とする情報の電子化,ネットワーク化の急速な普及とともに,看護が取り扱う情報は膨大になってきているが,どんな情報をどうやって入手し,それを日々の看護にどのように活用していったらよいだろう.その問題に取り組むのが看護情報学であり,看護の質や効率の向上のために必要な情報を,タイムリーにわかりやすく提供するのが,看護情報学の実践の大きな柱である.
看護情報学という看護の専門分野が看護の中に確立して,まだ日は浅い.わが国においては,教育体制もまだ十分に確立していない.そのような中で,看護基礎教育において体系的に看護情報学を教育するための標準テキストが求められていた.本書は,看護系の4年制大学において徐々に普及してきている1単位8コマの「看護情報学」の授業を想定し,その枠組みの中で展開できるように内容を編集した.
第1章では,看護情報学という専門領域とその専門から求められる基本的な知識,技術について,第2章では,看護に情報を活用するために必要なコンピュータリテラシーと情報リテラシーの学び方について,第3章は,看護が取り扱う情報の特徴について,第4章は,情報を取り扱う際の倫理的問題と基本的な倫理的態度について,第5章は,医療情報システム,電子カルテの特徴とシステム導入の際のポイントについて,第6章は,地域・在宅看護における情報の活用とそれを支えるシステムについて,第7章は,看護が何をしているのかを具体的に示すために不可欠な看護用語の標準化について,そして第8章は,看護情報学のこれからの方向や課題などについてまとめた.それぞれの章の始めには,学習目標が示され,また,主要な項目ごとに学習上のポイントを示している.
執筆陣は,さまざまな分野で活躍している次代を担う看護教育者,看護情報学の専門家,臨床看護実践者で構成している.章ごとに責任者を決め(執筆者一覧の○印参照),それぞれの専門から,最新の内容をわかりやすくまとめている.とくに小林先生には,担当の章以外に全体の構成や執筆陣について貴重な助言をいただいた.また,医歯薬出版の編集担当者各位には,本書の完成に向けて忍耐強く,原稿の収集,整理をして頂き,感謝している.
情報をただ集めるだけなら,それほど難しくはない.しかし,やみくもに集めた情報から得られるものはわずかである.必要な情報を目的に応じて収集し,看護に活かしていくためには,看護情報学に基づく情報のとらえ方,取り扱いが不可欠である.そのためには,看護基礎教育課程において,きちんとした看護情報学の教育を行う必要がある.本書が,そのための教科書として,また,卒後の継続教育や自己学習の教材として活用され,豊富な看護の情報が,より質の高い看護の実現に活かされることを期待している.
2006年4月
太田勝正
第1章 看護情報学をなぜ学ぶのか
(太田勝正)
1-1 看護情報学とは(太田勝正)
1-1-1 看護情報学の誕生と定義
1-1-2 看護師に求められる看護情報学の知識,能力
1-2 情報とは(太田勝正)
1-2-1 ウイナーによる情報の定義
1-2-2 データ,情報,知識について
1-2-3 マクドノウの情報の概念
1-3 看護におけるデータ・情報の特徴(眞弓尚也)
1-3-1 看護師が接するデータ・情報
1.看護の情報源
2.情報の分類
3.医療情報システム
1-3-2 情報の活用と記録
1.看護過程
2.POS
3.その他の記録
1-3-3 情報の共有―チーム医療,申し送り,カンファレンス
1.チーム医療
2.申し送り
3.カンファレンス
第2章 コンピュータリテラシーと情報リテラシー
(前田樹海)
2-1 コンピュータリテラシー(前田樹海)
2-1-1 情報の定量化
1.シャノンの情報理論
2.二進法と十進法
3.情報量の単位「ビット」
4.英語圏で使用される文字の情報量
5.日本人が用いる文字の情報量
2-1-2 コンピュータの基本構成
1.ハードウェア
2.ソフトウェア
3.OSおよびアプリケーションの意義
2-1-3 データの保存
1.データを保存するための記録媒体
2.記録媒体にかかわる諸注意
2-1-4 インターネットに関するポイント
1.インターネットの起源
2.WWWの起源
3.インターネット上のサーバにアクセスする仕組み
4.ウェブのセキュリティ
2-1-5 電子メールに関するポイント
1.電子メールアドレスの構成
2.ドメイン名の構成
3.ドメインによる組織の識別
4.電子メールのセキュリティ
5.電子メールのヘッダ情報
2-2 情報リテラシー(前田樹海)
2-2-1 看護に役立つ情報の所在
2-2-2 看護に役立つ情報の入手法
2-2-3 検索法
2-2-4 情報の価値,信頼性の評価法
2-2-5 情報の価値を高める情報処理の方法
2-3 情報セキュリティ(前田樹海)
2-3-1 情報セキュリティの概念
1.セキュリティとは
2.情報セキュリティの3要素
3.情報セキュリティの視点
4.情報セキュリティを維持向上させるための方法
2-3-2 コンピュータのセキュリティ
1.HDDのメンテナンスとバックアップ
2.データ盗難対策
3.マルウェア対策
2-4 情報発信について(前田樹海)
1.電子掲示板
2.メーリングリスト
3.ブログ
4.ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)
5.ソーシャルメディアの可能性と課題
第3章 情報倫理と法
(太田勝正)
3-1 情報倫理とは(板井孝壱郎)
3-1-1 「倫理」と「道徳」の違い
3-1-2 「情報倫理」誕生の歴史的背景と「コンピュータ倫理」との違い
3-1-3 高度情報化社会における「情報モラル」の重要性
3-1-4 「電子カルテ」をめぐる情報倫理的課題
3-2 プライバシーと守秘義務(佐原弘子)
3-2-1 プライバシーの概念の変遷
1.領域的なプライバシーの概念
2.相互関係モデルによるプライバシーの概念
3.情報化時代のプライバシー
3-2-2 法律的側面としてのプライバシーの権利
1.法益としてのプライバシー権
2.看護場面において何がプライバシーの問題となりうるのか
3-2-3 守秘義務とは
1.法で定められた守秘義務
2.倫理規定に示された守秘義務
3-2-4 プライバシーと守秘義務の違いについて
3-3 個人情報保護に関する法(望月聡一郎)
3-3-1 「個人情報の保護に関する法律」について
3-3-2 OECD 8原則
3-3-3 HIPAAについて
1.アメリカ合衆国の統治システムと法体系について
2.HIPAAの概要と医療に関する個人情報保護について
3.HIPAAプライバシールールのポイント
4.HIPAAおよびHIPAAプライバシールールの課題
3-3-4 個人情報の取り扱いに関する指針等
1.「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」
2.医学研究に関する倫理指針
3-4 臨地実習における患者情報の取り扱い(太田勝正)
3-4-1 実習記録の取り扱いについて
3-4-2 実習中のメモに関する問題
3-4-3 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用について
第4章 医療情報システム
(瀬戸僚馬)
4-1 病院情報システム(瀬戸僚馬)
4-1-1 病院情報システムの種類
4-1-2 病院情報システム導入の意義
4-1-3 病院情報システムによる情報活用
4-2 電子カルテシステム(瀬戸僚馬)
4-2-1 電子カルテシステムとユーザーインターフェイス
4-2-2 電子カルテの法的な位置づけと要件
4-3 オーダエントリシステム(瀬戸僚馬)
4-3-1 オーダエントリシステムを利用した業務の流れ
4-3-2 オーダエントリシステムと医療安全管理
1.オーダ発行時のエラーとワーニング
2.オーダ実施時の3点認証
第5章 看護用語の標準化
(横田慎一郎)
5-1 看護用語の標準化と専門用語集(横田慎一郎)
5-1-1 看護用語の標準化
5-1-2 専門用語集の役割
1.識別
2.階層化
3.マッピング
5-2 医療・看護用語の標準化の取り組み(横田慎一郎)
5-2-1 国際的な医療用語標準化の取り組み
1.ICD
2.SNOMED CT
3.米国看護師協会が認定する標準用語集
5-2-2 日本における医療用語標準化の取り組み
1.保健医療情報分野の標準規格(厚生労働省標準規格)
2.標準病名マスター
3.看護実践用語標準マスター(行為編・観察編)
4.HL7 FHIR
5.日本医学会による取り組み
5-2-3 看護用語の標準化の取り組みにおける次のステップ
1.システム実装
2.シンボルグラウンディング問題
第6章 看護における情報システムの活用例
(太田勝正)
6-1 地域看護における情報システムの活用例―遠隔看護(テレナーシング)(亀井智子)
6-1-1 はじめに―テレナーシングとは?―
6-1-2 テレナーシングの定義
6-1-3 テレヘルス・テレナーシングの歴史
6-1-4 テレナーシングの方法と法的側面
6-1-5 遠隔医療におけるテレナーシングの位置づけと関連用語
1.より上位の概念を表す用語
2.テレヘルスにおけるテレナーシングの位置づけ
3.テレモニタリング
4.通信方法
5.記号による表現方法
6-1-6 慢性疾患をもつ在宅療養者へのテレナーシング実践方法
6-1-7 テレナーシングの実践例
1.オーストラリア・クイーンズランド州クイーンズランド大学の例
2.テレナースによる在宅モニタリングに基づくテレナーシングの例
6-1-8 在宅モニタリングに基づくテレナーシングのエビデンス
6-2 病院看護における情報システムの活用例(宇都由美子)
6-2-1 看護情報の2次利用
1.看護ケアの見える化
2.2次利用を意識した仕組みづくり
6-2-2 チーム医療と医療安全の推進に不可欠な指示のシステム化
1.指示システム開発が遅れた背景
2.電子指示システムの体系化
6-2-3 病院情報システムに蓄積された大量データの分析・活用
1.DWHとは
2.病院DWHの活用例
6-2-4 標準的なツールを用いた病院経営情報の分析
1.診断群分類による包括評価制度
2.DPCとDWHの活用による病院経営情報の見える化
6-2-5 地域包括ケア時代の看護情報の継続性の保障
1.看護業務の効率化と看護記録
2.ICFの活用
6-3 ビッグデータ・IoT・人工知能と看護(横田慎一郎)
6-3-1 ビッグデータと医療
6-3-2 ビッグデータならびにIoTと看護
6-3-3 人工知能と看護
第7章 コラム集
(太田勝正)
コラム1 看護情報学教育の発展と課題(太田勝正)
コラム2 医療・看護情報学に関する継続教育と専門教育プログラム(瀬戸僚馬)
コラム3 POSについて(眞弓尚也)
コラム4 実践の証明としての看護記録(眞弓尚也)
コラム5 ICNPについて(太田勝正)
コラム6 看護行為用語分類について(太田勝正)
コラム7 看護ミニマムデータセット(NMDS)(太田勝正)
索引
(太田勝正)
1-1 看護情報学とは(太田勝正)
1-1-1 看護情報学の誕生と定義
1-1-2 看護師に求められる看護情報学の知識,能力
1-2 情報とは(太田勝正)
1-2-1 ウイナーによる情報の定義
1-2-2 データ,情報,知識について
1-2-3 マクドノウの情報の概念
1-3 看護におけるデータ・情報の特徴(眞弓尚也)
1-3-1 看護師が接するデータ・情報
1.看護の情報源
2.情報の分類
3.医療情報システム
1-3-2 情報の活用と記録
1.看護過程
2.POS
3.その他の記録
1-3-3 情報の共有―チーム医療,申し送り,カンファレンス
1.チーム医療
2.申し送り
3.カンファレンス
第2章 コンピュータリテラシーと情報リテラシー
(前田樹海)
2-1 コンピュータリテラシー(前田樹海)
2-1-1 情報の定量化
1.シャノンの情報理論
2.二進法と十進法
3.情報量の単位「ビット」
4.英語圏で使用される文字の情報量
5.日本人が用いる文字の情報量
2-1-2 コンピュータの基本構成
1.ハードウェア
2.ソフトウェア
3.OSおよびアプリケーションの意義
2-1-3 データの保存
1.データを保存するための記録媒体
2.記録媒体にかかわる諸注意
2-1-4 インターネットに関するポイント
1.インターネットの起源
2.WWWの起源
3.インターネット上のサーバにアクセスする仕組み
4.ウェブのセキュリティ
2-1-5 電子メールに関するポイント
1.電子メールアドレスの構成
2.ドメイン名の構成
3.ドメインによる組織の識別
4.電子メールのセキュリティ
5.電子メールのヘッダ情報
2-2 情報リテラシー(前田樹海)
2-2-1 看護に役立つ情報の所在
2-2-2 看護に役立つ情報の入手法
2-2-3 検索法
2-2-4 情報の価値,信頼性の評価法
2-2-5 情報の価値を高める情報処理の方法
2-3 情報セキュリティ(前田樹海)
2-3-1 情報セキュリティの概念
1.セキュリティとは
2.情報セキュリティの3要素
3.情報セキュリティの視点
4.情報セキュリティを維持向上させるための方法
2-3-2 コンピュータのセキュリティ
1.HDDのメンテナンスとバックアップ
2.データ盗難対策
3.マルウェア対策
2-4 情報発信について(前田樹海)
1.電子掲示板
2.メーリングリスト
3.ブログ
4.ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)
5.ソーシャルメディアの可能性と課題
第3章 情報倫理と法
(太田勝正)
3-1 情報倫理とは(板井孝壱郎)
3-1-1 「倫理」と「道徳」の違い
3-1-2 「情報倫理」誕生の歴史的背景と「コンピュータ倫理」との違い
3-1-3 高度情報化社会における「情報モラル」の重要性
3-1-4 「電子カルテ」をめぐる情報倫理的課題
3-2 プライバシーと守秘義務(佐原弘子)
3-2-1 プライバシーの概念の変遷
1.領域的なプライバシーの概念
2.相互関係モデルによるプライバシーの概念
3.情報化時代のプライバシー
3-2-2 法律的側面としてのプライバシーの権利
1.法益としてのプライバシー権
2.看護場面において何がプライバシーの問題となりうるのか
3-2-3 守秘義務とは
1.法で定められた守秘義務
2.倫理規定に示された守秘義務
3-2-4 プライバシーと守秘義務の違いについて
3-3 個人情報保護に関する法(望月聡一郎)
3-3-1 「個人情報の保護に関する法律」について
3-3-2 OECD 8原則
3-3-3 HIPAAについて
1.アメリカ合衆国の統治システムと法体系について
2.HIPAAの概要と医療に関する個人情報保護について
3.HIPAAプライバシールールのポイント
4.HIPAAおよびHIPAAプライバシールールの課題
3-3-4 個人情報の取り扱いに関する指針等
1.「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」
2.医学研究に関する倫理指針
3-4 臨地実習における患者情報の取り扱い(太田勝正)
3-4-1 実習記録の取り扱いについて
3-4-2 実習中のメモに関する問題
3-4-3 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用について
第4章 医療情報システム
(瀬戸僚馬)
4-1 病院情報システム(瀬戸僚馬)
4-1-1 病院情報システムの種類
4-1-2 病院情報システム導入の意義
4-1-3 病院情報システムによる情報活用
4-2 電子カルテシステム(瀬戸僚馬)
4-2-1 電子カルテシステムとユーザーインターフェイス
4-2-2 電子カルテの法的な位置づけと要件
4-3 オーダエントリシステム(瀬戸僚馬)
4-3-1 オーダエントリシステムを利用した業務の流れ
4-3-2 オーダエントリシステムと医療安全管理
1.オーダ発行時のエラーとワーニング
2.オーダ実施時の3点認証
第5章 看護用語の標準化
(横田慎一郎)
5-1 看護用語の標準化と専門用語集(横田慎一郎)
5-1-1 看護用語の標準化
5-1-2 専門用語集の役割
1.識別
2.階層化
3.マッピング
5-2 医療・看護用語の標準化の取り組み(横田慎一郎)
5-2-1 国際的な医療用語標準化の取り組み
1.ICD
2.SNOMED CT
3.米国看護師協会が認定する標準用語集
5-2-2 日本における医療用語標準化の取り組み
1.保健医療情報分野の標準規格(厚生労働省標準規格)
2.標準病名マスター
3.看護実践用語標準マスター(行為編・観察編)
4.HL7 FHIR
5.日本医学会による取り組み
5-2-3 看護用語の標準化の取り組みにおける次のステップ
1.システム実装
2.シンボルグラウンディング問題
第6章 看護における情報システムの活用例
(太田勝正)
6-1 地域看護における情報システムの活用例―遠隔看護(テレナーシング)(亀井智子)
6-1-1 はじめに―テレナーシングとは?―
6-1-2 テレナーシングの定義
6-1-3 テレヘルス・テレナーシングの歴史
6-1-4 テレナーシングの方法と法的側面
6-1-5 遠隔医療におけるテレナーシングの位置づけと関連用語
1.より上位の概念を表す用語
2.テレヘルスにおけるテレナーシングの位置づけ
3.テレモニタリング
4.通信方法
5.記号による表現方法
6-1-6 慢性疾患をもつ在宅療養者へのテレナーシング実践方法
6-1-7 テレナーシングの実践例
1.オーストラリア・クイーンズランド州クイーンズランド大学の例
2.テレナースによる在宅モニタリングに基づくテレナーシングの例
6-1-8 在宅モニタリングに基づくテレナーシングのエビデンス
6-2 病院看護における情報システムの活用例(宇都由美子)
6-2-1 看護情報の2次利用
1.看護ケアの見える化
2.2次利用を意識した仕組みづくり
6-2-2 チーム医療と医療安全の推進に不可欠な指示のシステム化
1.指示システム開発が遅れた背景
2.電子指示システムの体系化
6-2-3 病院情報システムに蓄積された大量データの分析・活用
1.DWHとは
2.病院DWHの活用例
6-2-4 標準的なツールを用いた病院経営情報の分析
1.診断群分類による包括評価制度
2.DPCとDWHの活用による病院経営情報の見える化
6-2-5 地域包括ケア時代の看護情報の継続性の保障
1.看護業務の効率化と看護記録
2.ICFの活用
6-3 ビッグデータ・IoT・人工知能と看護(横田慎一郎)
6-3-1 ビッグデータと医療
6-3-2 ビッグデータならびにIoTと看護
6-3-3 人工知能と看護
第7章 コラム集
(太田勝正)
コラム1 看護情報学教育の発展と課題(太田勝正)
コラム2 医療・看護情報学に関する継続教育と専門教育プログラム(瀬戸僚馬)
コラム3 POSについて(眞弓尚也)
コラム4 実践の証明としての看護記録(眞弓尚也)
コラム5 ICNPについて(太田勝正)
コラム6 看護行為用語分類について(太田勝正)
コラム7 看護ミニマムデータセット(NMDS)(太田勝正)
索引















