はじめに
歯科矯正学は近年目まぐるしい発展を遂げており,楽しみ尽くすことのない奥の深い学問です.私が歯科矯正学を学び始めたころは,数えるほどしかなかった関連書籍も今や多数存在しますが,残念ながら玉石混合で科学的根拠の乏しいものも散見されます.その中で信頼できる書籍を選んで網羅することは容易ではありません.
近年の厳しい歯科医師国家試験を受験する学生にとっては,歯科矯正学の中でも歯科医師として具備すべき知識および技能を重要度の高い順に効率よく習得することが必要です.しかし国家試験のために改めて教科書を開いても,その内容は膨大で,項目の重要度,優先度の記載はなく,さらに教科書は歯科矯正学を系統的に章として記載しており,数章にまたがる内容の関連性や付随事項についての記載もわずかです.章を超えて関連項目を包括的に学習することで,理解が深まり応用力が格段に身につくものと考えられます.
このような考えのもと,本学では歯科医師国家試験対策として,長年にわたり歯科矯正学の重要項目を整理し,歯学部学生の教育に活用してきました.その内容をもとに,医歯薬出版株式会社の多大なるご協力の下,「歯科国試パーフェクトマスターシリーズ」として2016年12月に第1版を刊行し,2022年6月には第2版,そしてこのたび2026年8月に第3版を刊行する運びとなりました.
第3版出版にあたり,近年変化しつつある歯科医師国家試験の出題基準に準拠した内容とし,従来の歯科矯正学教科書では理解しにくい点や誤解されやすい点について,写真や図表を豊富に用いてわかりやすく解説しました.また,関連性の高い項目を,章をまたいで連結させることで,包括的な応用力を身に着けられる構成としています.
さらに,毎年出題される国家試験問題を詳細に分析し,正答へと導くため,本文の加筆・修正に加え,図の変更や追加を行い,内容に漏れのないよう配慮しました.加えて,臨床実施問題への対策として,典型的な症例を付録としてまとめ,各症例の特徴,分析値の読み方,治療方針の立案,治療による変化などを解説することで,臨床に即した応用力を習得できるよう工夫しています.これにより,タクソノミーII・III型の問題にも対応可能としました.
リニューアルした第3版は,歯科矯正学をより効率的に理解するための力強い一冊になったものと自負しております.本書が歯科医師国家試験対策書として活用されることはもとより,歯科矯正学を体系的に網羅した参考書として,歯科医療に携わる多くの方々にご利用いただければ,これに勝る喜びはありません.
2026年8月 清水典佳
歯科矯正学は近年目まぐるしい発展を遂げており,楽しみ尽くすことのない奥の深い学問です.私が歯科矯正学を学び始めたころは,数えるほどしかなかった関連書籍も今や多数存在しますが,残念ながら玉石混合で科学的根拠の乏しいものも散見されます.その中で信頼できる書籍を選んで網羅することは容易ではありません.
近年の厳しい歯科医師国家試験を受験する学生にとっては,歯科矯正学の中でも歯科医師として具備すべき知識および技能を重要度の高い順に効率よく習得することが必要です.しかし国家試験のために改めて教科書を開いても,その内容は膨大で,項目の重要度,優先度の記載はなく,さらに教科書は歯科矯正学を系統的に章として記載しており,数章にまたがる内容の関連性や付随事項についての記載もわずかです.章を超えて関連項目を包括的に学習することで,理解が深まり応用力が格段に身につくものと考えられます.
このような考えのもと,本学では歯科医師国家試験対策として,長年にわたり歯科矯正学の重要項目を整理し,歯学部学生の教育に活用してきました.その内容をもとに,医歯薬出版株式会社の多大なるご協力の下,「歯科国試パーフェクトマスターシリーズ」として2016年12月に第1版を刊行し,2022年6月には第2版,そしてこのたび2026年8月に第3版を刊行する運びとなりました.
第3版出版にあたり,近年変化しつつある歯科医師国家試験の出題基準に準拠した内容とし,従来の歯科矯正学教科書では理解しにくい点や誤解されやすい点について,写真や図表を豊富に用いてわかりやすく解説しました.また,関連性の高い項目を,章をまたいで連結させることで,包括的な応用力を身に着けられる構成としています.
さらに,毎年出題される国家試験問題を詳細に分析し,正答へと導くため,本文の加筆・修正に加え,図の変更や追加を行い,内容に漏れのないよう配慮しました.加えて,臨床実施問題への対策として,典型的な症例を付録としてまとめ,各症例の特徴,分析値の読み方,治療方針の立案,治療による変化などを解説することで,臨床に即した応用力を習得できるよう工夫しています.これにより,タクソノミーII・III型の問題にも対応可能としました.
リニューアルした第3版は,歯科矯正学をより効率的に理解するための力強い一冊になったものと自負しております.本書が歯科医師国家試験対策書として活用されることはもとより,歯科矯正学を体系的に網羅した参考書として,歯科医療に携わる多くの方々にご利用いただければ,これに勝る喜びはありません.
2026年8月 清水典佳
Chapter 1 成長発育
Chapter 2 咬合
Chapter 3 不正咬合の原因
Chapter 4 診断
Chapter 5 検査・分析
Chapter 6 矯正歯科治療における抜歯
Chapter 7 矯正力
Chapter 8 矯正力に対する生体反応
Chapter 9 固定
Chapter 10 矯正用材料
Chapter 11 矯正用器械・器具
Chapter 12 矯正装置
Chapter 13 動的矯正治療の種類
Chapter 14 一期治療(乳歯列期・混合歯列期の治療)
Chapter 15 二期治療(永久歯列期の治療)
Chapter 16 保定(静的矯正治療)
付録1 絶対押さえておきたい国試頻出の症例
付録2 解ける!歯科矯正学
文献
索引
Chapter 2 咬合
Chapter 3 不正咬合の原因
Chapter 4 診断
Chapter 5 検査・分析
Chapter 6 矯正歯科治療における抜歯
Chapter 7 矯正力
Chapter 8 矯正力に対する生体反応
Chapter 9 固定
Chapter 10 矯正用材料
Chapter 11 矯正用器械・器具
Chapter 12 矯正装置
Chapter 13 動的矯正治療の種類
Chapter 14 一期治療(乳歯列期・混合歯列期の治療)
Chapter 15 二期治療(永久歯列期の治療)
Chapter 16 保定(静的矯正治療)
付録1 絶対押さえておきたい国試頻出の症例
付録2 解ける!歯科矯正学
文献
索引















