第4版の序
歯周病はデンタルプラーク(バイオフィルム)中の歯周病原細菌とそれに対する宿主反応のバランスの乱れによって生じる疾患です.歯周病が進行すると単に歯を失うだけでなく,全身の健康やQOLにも影響を及ぼすことが近年明らかになってきました.私たちは今,歯周組織や歯周病に関する確かな基礎知識を基盤とし,最新の研究によって得られたエビデンスに基づいた予防と治療を実践することが,これまで以上に求められています.
『臨床歯周病学』は2007年に初版を刊行して以来,全国の歯学部学生のみならず多くの臨床家・研究者に活用されてきました.これまでの版を通じて,歯周病の病因論,診断,治療そして予防といった基本的事項から,最新の研究知見に至るまで,学際的・系統的に理解を深められるよう内容を構成してきました.
第3版の刊行から今日に至るまで,歯周病学は目覚ましい進歩を遂げています.たとえば,マイクロバイオーム解析技術の発展は,歯周病原細菌の多様性やその病態との関連をより詳細に解き明かしつつあります.また,歯周病と全身疾患との関係性においては,糖尿病との双方向性の関連性に加え,心血管疾患,妊娠関連疾患,認知症など,ライフコース全体にわたる広範な影響が注目されています.これらの新たな知見は,歯周病治療を単なる口腔内の局所的な問題としてとらえるだけでなく,全人的な健康管理の一環として再定義することの重要性を私たちに迫っています.
さらに2020年代初頭以降,COVID-19パンデミックを契機として,医療全体における感染対策・安全管理の重要性が再認識され,歯科医療現場にも新たな知識と対応が求められるようになりました.こうした時代の変化を踏まえ,第4版では最新の疫学情報,分子病態,診断技術,治療戦略を盛り込み,より包括的で臨床応用性の高い内容とすることを目指しました.
また,教育面においては,歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)および歯科医師国家試験出題基準(令和5年版)に対応し,各章の内容が歯学教育の現場で最大限に活用されるよう編集を行っています.特に近年重視されている「アウトカム基盤型教育outcome-based education(OBE)」の理念に沿って,学生が自ら学び,考え,基本的な臨床能力を育むことを促す内容となるよう努めました.
第4版の発刊にあたっては,編集委員・執筆者の顔ぶれを一部刷新しつつも,全国すべての歯科大学・大学歯学部からのご参画を得ることで,引き続き「オールジャパン体制」を堅持しました.本書が,歯周病学を志すすべての学生にとって有用な学びの書となることを願ってやみません.そして,より良い歯周病治療を目指す若き歯科医師たちの知的関心を刺激し,未来への確かな一歩を提供できることを心より期待しています.
最後に,本書の制作にあたり惜しみないご協力を賜った全国の先生方,ならびに編集・出版に尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に,深く感謝申し上げます.
令和7年12月
齋藤 淳 山田 聡
三谷章雄 多部田康一
林 丈一朗 竹立匡秀
第3版の序
歯周病は,齲蝕と並ぶ歯科の二大疾患です.歯周病の原因は歯と歯肉の境界部に付着したデンタルプラーク(デンタルバイオフィルム)であることが明らかになっていますが,世界中でその有病率は依然として高く,我々が歯を失う最大の原因とされています.すなわち「口が支えるQOL」をおびやかす一番の脅威が歯周病であるといえるでしょう.歯周病は,デンタルプラークにより惹起された慢性的な炎症・免疫反応の結果,進行性に歯周組織が破壊されていく疾患であると理解されていますが,近年では,糖尿病をはじめとするさまざまな全身状態と密接に関連していることも強く示唆されるようになり,歯周治療の必要性がますます増してきています.すなわち,歯科医師を目指す歯学部生にとって,最新の歯周病学・歯周治療学を学び,習得することは,人生100年時代といわれる現代の大きな社会的要請に応えることになります.
歯周病を正しく理解し治療するためには,いわゆる狭義の歯学にのみ限定することなく,微生物学,免疫学,分子生物学,再生医学など,さまざまな学問分野の知識を学際的に学ぶ必要があります.このようなユニークな特性を有する歯周病を対象とした教科書として『臨床歯周病学』初版が発刊されたのが2007年3月でした.その後2013年1月に第2版が発行され,増刷を重ねることで,本書は全国レベルの教科書として認識され,歯科大学・歯学部において多くの学生に利用されてきました.そしてその間も,歯周病学・歯周治療学は急速な勢いで発展を遂げてきました.加えて,2016年度には「歯学教育モデル・コア・カリキュラム─教育内容ガイドライン─」が,2018年度には「歯科医師国家試験出題基準」が改訂され,多くの歯科学生が教科書としている本書においては,その内容を見直し,時代の要請に応えていく必要性が生じてまいりました.
そこで,編集委員のメンバーを新たにし,『臨床歯周病学』を全面改訂した第3版を発刊することとなりました.本書は初版および2版と同様,歯学部・歯科大学の学生の教科書として,基礎的な知見を提供し,確かな知識・技術を有する臨床家や先進的な研究に意欲的に取り組む歯周病研究者を多く育成することを目的としています.執筆者は,これまでどおり全国29歯科大学・大学歯学部すべての先生からなる,まさしくオールジャパンを意識した構成メンバーとなっております.第3版では,初版および第2版で用いられていた,「スタンダード編」「ベーシック編」「アドバンス編」の括りをなくし,より実際の授業に即した目次建てに大きく変更いたしました.また,読者が理解しやすいよう,写真,図や表を多用してビジュアル化するよう努めるとともに,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム─教育内容ガイドライン─」「歯科医師国家試験出題基準」の内容を網羅するように配慮しました.本書で勉強することで,歯学部生の知的興味が刺激され,次代を担う歯周病専門医,歯周病研究者を育成する上で大切な第一歩が提供されることを祈念しています.
最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず執筆ならびに編集に協力していただきました全国の先生方に心より感謝の意を表します.また,本書第3版の発刊までのすべての過程において,ご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
令和2年1月
村上伸也 申 基喆
齋藤 淳 山田 聡
第2版の序
歯周病は,口腔内の細菌感染による炎症・免疫反応の結果,慢性的に歯周組織が破壊されていく疾患です.歯周組織という局所の疾患でありながら全身への影響もあり,糖尿病や心筋梗塞などとの関連も明らかとなり,生活習慣病の一つとして位置づけられるようになりました.国民の約7割は歯周病に罹患しており,歯周治療の必要性が増してきています.歯科医師をめざす学生さんにとって,また,より充実した歯周治療を求める歯科医師にとって,歯周病学・歯周治療学を学ぶことは,社会的要望であるといえます.
このような特性を有する歯周病に関する教科書として『臨床歯周病学』初版を世に送り出したのが,6年前の平成19年3月でした.教科書でありながら,本書は,「序編 歯周病と歯周治療体系」,「スタンダード編 基本的な歯周治療」,「ベーシック編 基礎知識」,「アドバンス編 専門的な歯周治療」の4部構成となっていました.今回の第2版では,初版を基盤にさらに,新しい観点でまとめ上げました.「読者にとって読みやすいこと」,「学術的背景と臨床実技の関連」,「臨床現場を意識した症例提示」などがその特徴です.
各章において,簡潔かつわかりやすい文章,余分な線をなくし整理された表,大きな図や臨床写真を掲載しています.また一つの見出しに対しての説明はほぼ10行以内としてあり,どの章もレイアウトを工夫しながら6~10頁程度の見開きにまとめ,コンパクトにしてあります.さらに臨床診断,治療計画に欠かせないフローチャートも追加し,より多く掲載しました.また,初めての読者のために索引を充実させ,メインの説明頁がわかるように太字で示してあります.用語も日本歯周病学会用語集に基づき,統一を図りました.
「ベーシック編 基礎知識」では,近年の歯周病学のめざましい進歩に併せて,分子生物学的病因論,細菌・免疫・遺伝学的診断,全身疾患との関連性(ペリオドンタルメディシン),再生医学などの分野の最新所見も追加しました.特にペリオドンタルメディシンにおいては,社会的観点からも重要な疾患であるメタボリックシンドローム・糖尿病・動脈硬化・早産・誤嚥性肺炎・骨粗鬆症・慢性腎臓病を取り上げ,丁寧な解説をして充実を図りました.
「アドバンス編 専門的な歯周治療」においては,各種の再生治療法が豊富な臨床症例と共に取り上げられています.特にごく近年注目されているサイトカイン・細胞治療,レーザー治療の章では,さらなる新所見と症例を紹介しています.歯内治療,矯正治療,補綴治療,インプラント治療さらにそれらを統合した包括的歯周治療も取り上げ,より充実した口腔全体の治療症例も提示しました.
教科書の根幹は,グローバルな観点から日本国内において地域差なくコンセンサスが得られバランスの取れた内容と記述であることから,執筆者は全国29歯科大学・大学歯学部すべての先生からなる,まさしくオールジャパンを意識した構成メンバーとなっております.最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず執筆ならびに編集に協力していただきました先生方に,心より感謝の意を表します.また,本書第2版の発刊までのすべての過程において,ご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
平成25年1月
吉江弘正 伊藤公一
村上伸也 申 基喆
初版の序
歯周病は,齲蝕と並んで歯科の二大疾患であり,歯を失う最も大きな原因とされています.また,近年では糖尿病や誤嚥性肺炎などの全身疾患との関連も明らかになってきており,生活習慣病の一つとして対応するようにもなりました.国民の約7割は歯周病に罹っているとされており,そのことから歯周病は「国民病」とよばれることもあります.それだけに歯周病学の発展や歯周病に関する確かな知識や技術をもった歯科医師が増えることは,人々の健康に大きく貢献することになるわけです.したがって,本書を手にした皆さんには,歯周病学を学ぶにあたって,歯周病学を修めることで人々の健康に大きく貢献することが可能であり,また社会からもそうした期待を寄せられているのだということを念頭においていただきたいと思います.
近年,歯周病学はめざましい進歩を遂げており,分子生物学的原因論,細菌・免疫・遺伝学的診断,全身疾患との関連(ペリオドンタルメディシン),ティッシュエンジニアリング(組織工学)などについても学ぶ必要が生じており,このことは歯周病学の学問としての拡がりと深まりを意味しています.実際に,数十年前では夢物語でしかなかった遺伝子診断や失われた歯周組織をもと通りに再生する方法が実現可能な治療方法として活発に研究されており,本書でもその一端を紹介しています.
本書では,上述したような歯周病の臨床の社会的意義や学問的な興味を感じてもらえるような編集を心がけました.通常,教科書というものは冒頭から読み進めていくような構成となっていますが,本書は「序編 歯周病と歯周治療体系」,「スタンダード編 基本的な歯周治療」,「ベーシック編 基礎知識」,「アドバンス編 専門的周治療」の4部構成とし,章ごとに内容がある程度完結するような構成になっています.歯周病学を初めて学ぶ方には,まずは序編を読んで,歯周病学の輪郭を頭で整理したうえで興味のある章を読んでいくことをすすめたいと思います.基礎的なことがわかっている方は,関連性の強いいくつかの章を読んで理解を深めていただきたいと思います.
各章には「到達目標」,「チェック項目」,「推薦図書・論文」を設けました.まずは,章の本文を読み始めるまえに「到達目標」を一読し,その章で学ぶことを意識して本文を読み,そののちに「チェック項目」でみずからの理解度を確認してもらいたいと思います.また,その分野についての興味が生じたならば,「推薦図書・論文」にあたって,ぜひともその興味を育んでほしいと思います.
歯周病学は今後も大きな進歩が期待できる領域です.歯科医学を専門に学ぶ皆さんのなかから,本書を契機に歯周病学について関心を深め,職業的な喜びを感じながら歯周病の研究や治療に携わっていくような歯科医師が現れてくれれば,本書を編集した者にとって,これに勝る喜びはありません.
最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず充実したお原稿のご執筆ならびに度重なる編集にご協力いただきました全国29大学の先生方には,心から感謝の意を表したいと存じます.また,本書の発案から発刊までのすべての過程で,ご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
平成19年3月
吉江弘正 伊藤公一
村上伸也 申 基喆
歯周病はデンタルプラーク(バイオフィルム)中の歯周病原細菌とそれに対する宿主反応のバランスの乱れによって生じる疾患です.歯周病が進行すると単に歯を失うだけでなく,全身の健康やQOLにも影響を及ぼすことが近年明らかになってきました.私たちは今,歯周組織や歯周病に関する確かな基礎知識を基盤とし,最新の研究によって得られたエビデンスに基づいた予防と治療を実践することが,これまで以上に求められています.
『臨床歯周病学』は2007年に初版を刊行して以来,全国の歯学部学生のみならず多くの臨床家・研究者に活用されてきました.これまでの版を通じて,歯周病の病因論,診断,治療そして予防といった基本的事項から,最新の研究知見に至るまで,学際的・系統的に理解を深められるよう内容を構成してきました.
第3版の刊行から今日に至るまで,歯周病学は目覚ましい進歩を遂げています.たとえば,マイクロバイオーム解析技術の発展は,歯周病原細菌の多様性やその病態との関連をより詳細に解き明かしつつあります.また,歯周病と全身疾患との関係性においては,糖尿病との双方向性の関連性に加え,心血管疾患,妊娠関連疾患,認知症など,ライフコース全体にわたる広範な影響が注目されています.これらの新たな知見は,歯周病治療を単なる口腔内の局所的な問題としてとらえるだけでなく,全人的な健康管理の一環として再定義することの重要性を私たちに迫っています.
さらに2020年代初頭以降,COVID-19パンデミックを契機として,医療全体における感染対策・安全管理の重要性が再認識され,歯科医療現場にも新たな知識と対応が求められるようになりました.こうした時代の変化を踏まえ,第4版では最新の疫学情報,分子病態,診断技術,治療戦略を盛り込み,より包括的で臨床応用性の高い内容とすることを目指しました.
また,教育面においては,歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)および歯科医師国家試験出題基準(令和5年版)に対応し,各章の内容が歯学教育の現場で最大限に活用されるよう編集を行っています.特に近年重視されている「アウトカム基盤型教育outcome-based education(OBE)」の理念に沿って,学生が自ら学び,考え,基本的な臨床能力を育むことを促す内容となるよう努めました.
第4版の発刊にあたっては,編集委員・執筆者の顔ぶれを一部刷新しつつも,全国すべての歯科大学・大学歯学部からのご参画を得ることで,引き続き「オールジャパン体制」を堅持しました.本書が,歯周病学を志すすべての学生にとって有用な学びの書となることを願ってやみません.そして,より良い歯周病治療を目指す若き歯科医師たちの知的関心を刺激し,未来への確かな一歩を提供できることを心より期待しています.
最後に,本書の制作にあたり惜しみないご協力を賜った全国の先生方,ならびに編集・出版に尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に,深く感謝申し上げます.
令和7年12月
齋藤 淳 山田 聡
三谷章雄 多部田康一
林 丈一朗 竹立匡秀
第3版の序
歯周病は,齲蝕と並ぶ歯科の二大疾患です.歯周病の原因は歯と歯肉の境界部に付着したデンタルプラーク(デンタルバイオフィルム)であることが明らかになっていますが,世界中でその有病率は依然として高く,我々が歯を失う最大の原因とされています.すなわち「口が支えるQOL」をおびやかす一番の脅威が歯周病であるといえるでしょう.歯周病は,デンタルプラークにより惹起された慢性的な炎症・免疫反応の結果,進行性に歯周組織が破壊されていく疾患であると理解されていますが,近年では,糖尿病をはじめとするさまざまな全身状態と密接に関連していることも強く示唆されるようになり,歯周治療の必要性がますます増してきています.すなわち,歯科医師を目指す歯学部生にとって,最新の歯周病学・歯周治療学を学び,習得することは,人生100年時代といわれる現代の大きな社会的要請に応えることになります.
歯周病を正しく理解し治療するためには,いわゆる狭義の歯学にのみ限定することなく,微生物学,免疫学,分子生物学,再生医学など,さまざまな学問分野の知識を学際的に学ぶ必要があります.このようなユニークな特性を有する歯周病を対象とした教科書として『臨床歯周病学』初版が発刊されたのが2007年3月でした.その後2013年1月に第2版が発行され,増刷を重ねることで,本書は全国レベルの教科書として認識され,歯科大学・歯学部において多くの学生に利用されてきました.そしてその間も,歯周病学・歯周治療学は急速な勢いで発展を遂げてきました.加えて,2016年度には「歯学教育モデル・コア・カリキュラム─教育内容ガイドライン─」が,2018年度には「歯科医師国家試験出題基準」が改訂され,多くの歯科学生が教科書としている本書においては,その内容を見直し,時代の要請に応えていく必要性が生じてまいりました.
そこで,編集委員のメンバーを新たにし,『臨床歯周病学』を全面改訂した第3版を発刊することとなりました.本書は初版および2版と同様,歯学部・歯科大学の学生の教科書として,基礎的な知見を提供し,確かな知識・技術を有する臨床家や先進的な研究に意欲的に取り組む歯周病研究者を多く育成することを目的としています.執筆者は,これまでどおり全国29歯科大学・大学歯学部すべての先生からなる,まさしくオールジャパンを意識した構成メンバーとなっております.第3版では,初版および第2版で用いられていた,「スタンダード編」「ベーシック編」「アドバンス編」の括りをなくし,より実際の授業に即した目次建てに大きく変更いたしました.また,読者が理解しやすいよう,写真,図や表を多用してビジュアル化するよう努めるとともに,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム─教育内容ガイドライン─」「歯科医師国家試験出題基準」の内容を網羅するように配慮しました.本書で勉強することで,歯学部生の知的興味が刺激され,次代を担う歯周病専門医,歯周病研究者を育成する上で大切な第一歩が提供されることを祈念しています.
最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず執筆ならびに編集に協力していただきました全国の先生方に心より感謝の意を表します.また,本書第3版の発刊までのすべての過程において,ご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
令和2年1月
村上伸也 申 基喆
齋藤 淳 山田 聡
第2版の序
歯周病は,口腔内の細菌感染による炎症・免疫反応の結果,慢性的に歯周組織が破壊されていく疾患です.歯周組織という局所の疾患でありながら全身への影響もあり,糖尿病や心筋梗塞などとの関連も明らかとなり,生活習慣病の一つとして位置づけられるようになりました.国民の約7割は歯周病に罹患しており,歯周治療の必要性が増してきています.歯科医師をめざす学生さんにとって,また,より充実した歯周治療を求める歯科医師にとって,歯周病学・歯周治療学を学ぶことは,社会的要望であるといえます.
このような特性を有する歯周病に関する教科書として『臨床歯周病学』初版を世に送り出したのが,6年前の平成19年3月でした.教科書でありながら,本書は,「序編 歯周病と歯周治療体系」,「スタンダード編 基本的な歯周治療」,「ベーシック編 基礎知識」,「アドバンス編 専門的な歯周治療」の4部構成となっていました.今回の第2版では,初版を基盤にさらに,新しい観点でまとめ上げました.「読者にとって読みやすいこと」,「学術的背景と臨床実技の関連」,「臨床現場を意識した症例提示」などがその特徴です.
各章において,簡潔かつわかりやすい文章,余分な線をなくし整理された表,大きな図や臨床写真を掲載しています.また一つの見出しに対しての説明はほぼ10行以内としてあり,どの章もレイアウトを工夫しながら6~10頁程度の見開きにまとめ,コンパクトにしてあります.さらに臨床診断,治療計画に欠かせないフローチャートも追加し,より多く掲載しました.また,初めての読者のために索引を充実させ,メインの説明頁がわかるように太字で示してあります.用語も日本歯周病学会用語集に基づき,統一を図りました.
「ベーシック編 基礎知識」では,近年の歯周病学のめざましい進歩に併せて,分子生物学的病因論,細菌・免疫・遺伝学的診断,全身疾患との関連性(ペリオドンタルメディシン),再生医学などの分野の最新所見も追加しました.特にペリオドンタルメディシンにおいては,社会的観点からも重要な疾患であるメタボリックシンドローム・糖尿病・動脈硬化・早産・誤嚥性肺炎・骨粗鬆症・慢性腎臓病を取り上げ,丁寧な解説をして充実を図りました.
「アドバンス編 専門的な歯周治療」においては,各種の再生治療法が豊富な臨床症例と共に取り上げられています.特にごく近年注目されているサイトカイン・細胞治療,レーザー治療の章では,さらなる新所見と症例を紹介しています.歯内治療,矯正治療,補綴治療,インプラント治療さらにそれらを統合した包括的歯周治療も取り上げ,より充実した口腔全体の治療症例も提示しました.
教科書の根幹は,グローバルな観点から日本国内において地域差なくコンセンサスが得られバランスの取れた内容と記述であることから,執筆者は全国29歯科大学・大学歯学部すべての先生からなる,まさしくオールジャパンを意識した構成メンバーとなっております.最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず執筆ならびに編集に協力していただきました先生方に,心より感謝の意を表します.また,本書第2版の発刊までのすべての過程において,ご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
平成25年1月
吉江弘正 伊藤公一
村上伸也 申 基喆
初版の序
歯周病は,齲蝕と並んで歯科の二大疾患であり,歯を失う最も大きな原因とされています.また,近年では糖尿病や誤嚥性肺炎などの全身疾患との関連も明らかになってきており,生活習慣病の一つとして対応するようにもなりました.国民の約7割は歯周病に罹っているとされており,そのことから歯周病は「国民病」とよばれることもあります.それだけに歯周病学の発展や歯周病に関する確かな知識や技術をもった歯科医師が増えることは,人々の健康に大きく貢献することになるわけです.したがって,本書を手にした皆さんには,歯周病学を学ぶにあたって,歯周病学を修めることで人々の健康に大きく貢献することが可能であり,また社会からもそうした期待を寄せられているのだということを念頭においていただきたいと思います.
近年,歯周病学はめざましい進歩を遂げており,分子生物学的原因論,細菌・免疫・遺伝学的診断,全身疾患との関連(ペリオドンタルメディシン),ティッシュエンジニアリング(組織工学)などについても学ぶ必要が生じており,このことは歯周病学の学問としての拡がりと深まりを意味しています.実際に,数十年前では夢物語でしかなかった遺伝子診断や失われた歯周組織をもと通りに再生する方法が実現可能な治療方法として活発に研究されており,本書でもその一端を紹介しています.
本書では,上述したような歯周病の臨床の社会的意義や学問的な興味を感じてもらえるような編集を心がけました.通常,教科書というものは冒頭から読み進めていくような構成となっていますが,本書は「序編 歯周病と歯周治療体系」,「スタンダード編 基本的な歯周治療」,「ベーシック編 基礎知識」,「アドバンス編 専門的周治療」の4部構成とし,章ごとに内容がある程度完結するような構成になっています.歯周病学を初めて学ぶ方には,まずは序編を読んで,歯周病学の輪郭を頭で整理したうえで興味のある章を読んでいくことをすすめたいと思います.基礎的なことがわかっている方は,関連性の強いいくつかの章を読んで理解を深めていただきたいと思います.
各章には「到達目標」,「チェック項目」,「推薦図書・論文」を設けました.まずは,章の本文を読み始めるまえに「到達目標」を一読し,その章で学ぶことを意識して本文を読み,そののちに「チェック項目」でみずからの理解度を確認してもらいたいと思います.また,その分野についての興味が生じたならば,「推薦図書・論文」にあたって,ぜひともその興味を育んでほしいと思います.
歯周病学は今後も大きな進歩が期待できる領域です.歯科医学を専門に学ぶ皆さんのなかから,本書を契機に歯周病学について関心を深め,職業的な喜びを感じながら歯周病の研究や治療に携わっていくような歯科医師が現れてくれれば,本書を編集した者にとって,これに勝る喜びはありません.
最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず充実したお原稿のご執筆ならびに度重なる編集にご協力いただきました全国29大学の先生方には,心から感謝の意を表したいと存じます.また,本書の発案から発刊までのすべての過程で,ご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
平成19年3月
吉江弘正 伊藤公一
村上伸也 申 基喆
1編 歯周病の基礎知識
1章 歯周組織の構造と病理変化(多部田康一,野中由香莉)
A 歯周組織の構造
B 歯肉炎・歯周炎の病態
C 歯肉炎・歯周炎の病理
D 歯周組織の加齢変化
2章 歯周病の原因と症状(多部田康一,高橋直紀)
A 歯周病の原因
B 歯周病の症状
C 歯周病活動性と歯周病感受性
3章 歯周病のリスクファクター(吉成伸夫,出分菜々衣)
A リスクファクターの概念
B 歯周病のリスクファクター
4章 デンタルプラーク(長澤敏行)
A デンタルプラークとバイオフィルム
B 歯周病原細菌
C 歯石
5章 炎症反応・免疫反応(山田 聡,梶川哲宏)
A 歯周組織における免疫反応
B 免疫担当細胞
C 細胞間相互作用
D 炎症性メディエーター
E 骨吸収関連因子
6章 ペリオドンタルメディシン(西村英紀)
A ペリオドンタルメディシンとは
B 糖尿病と歯周病
C 肥満と歯周病
D 血管疾患と歯周病
E 早産・低出生体重児出産と歯周病
F 誤嚥性肺炎と歯周病
G 関節リウマチと歯周病
H 慢性腎臓病と歯周病
I 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と歯周病
J 骨粗鬆症と歯周病
K 認知症と歯周病
L がんと歯周病
7章 遺伝的素因(小林哲夫)
A 遺伝因子
B 遺伝子多型と遺伝子診断
C 歯周病感受性と遺伝子多型
8章 歯周病の分類(野口和行,中村利明)
A 歯周病の分類の変遷
B 日本歯周病学会の分類(2006)
C 歯周病の国際分類(2018)(米国歯周病学会・欧州歯周病連盟分類)
9章 咬合性外傷(坂上竜資,吉永泰周)
A 外傷性咬合と咬合性外傷
B 咬合性外傷と組織破壊
C 咬合性外傷の病理的変化
D ブラキシズム
10章 歯周病の疫学(小牧基浩,杉原俊太郎)
A 疫学
B 歯周病の疫学研究に用いる指数
C 歯周病の疫学
D 歯周病の予防
2編 歯周治療体系
11章 医療面接と基本的な歯周病検査(吉村篤利,尾崎幸生)
A 医療面接
B 基本的な歯周病検査
12章 歯周病の診断と治療計画(沼部幸博)
A 歯周病の検査・診断
B 予後の判定と治療計画の立案
C 歯周治療の流れ
D 再評価
13章 先進的な歯周病検査(髙柴正悟)
A 先進的な歯周病検査とは
B 歯周炎症表面積(PISA)の応用
C 歯周病の国際分類(2018)にかかわる検査
D 細菌検査
E 生体反応に関する検査
F 歯周組織破壊に関する検査
G 口腔機能障害に関する検査
H これからの歯周病検査に求められるもの
歯周基本治療
14章 歯周基本治療の概要(山田 聡)
A 歯周基本治療とは
B 歯周基本治療の内容
15章 応急処置・疼痛への対応(梅田 誠)
A 急性疼痛
B 歯肉膿瘍,歯周膿瘍
C 処置後の異常出血
D 象牙質知覚過敏
16章 プラークコントロール(長野孝俊)
A プラークコントロールとは
B 歯面および歯肉の付着物
C プラークコントロールの種類
D 機械的プラークコントロール
E 化学的プラークコントロール
F モチベーション
17章 スケーリング・ルートプレーニング(吉成伸夫,石原裕一)
A スケーリング・ルートプレーニングとは
B スケーリング・ルートプレーニングに用いる器材(スケーラー)
C スケーリング・ルートプレーニングの方法
D スケーラーの研磨(シャープニング)
E スケーリング・ルートプレーニングの治癒形態
F 臨床効果
コラム 慢性歯周炎治療におけるスケーラーの使い分け
18章 その他の歯周基本治療
A 暫間固定(両角祐子,佐藤 聡)
B 咬合調整(佐藤 聡)
C 口臭と口呼吸の治療(臼井通彦)
歯周外科治療
19章 歯周外科治療総論
A 歯周外科治療とは(佐藤秀一,髙山忠裕)
B 歯周外科治療に移行する条件
C 歯周外科治療の種類と特徴
D 前準備・使用器具
E 縫合・止血
F フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)
G 創傷治癒(小方賴昌)
20章 組織付着療法(佐藤秀一)
A 組織付着療法とは
B 歯周ポケット掻爬術
C 新付着術(ENAP)
D フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)
E フラップ手術(ウィドマン改良フラップ手術)
21章 切除療法(佐藤秀一)
A 切除療法とは
B 歯肉切除術
C 歯肉弁根尖側移動術
D 歯槽骨外科手術
E ディスタルウェッジ手術
22章 歯周組織再生療法
A 歯周組織再生療法とは(竹立匡秀,岩山智明)
B GTR法(齋藤 淳,杉戸博記)
C エナメルマトリックスデリバティブ(三谷章雄,菊池 毅)
D 塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF-2)製剤(竹立匡秀,岩山智明)
E 骨移植術(小牧基浩,児玉利朗)
F 細胞治療(岩田隆紀)
23章 根分岐部病変の治療(八重柏 隆,佐々木大輔)
A 根分岐部病変の分類と原因
B 根分岐部病変の検査・診断
C 根分岐部病変の主な治療法
D 症例
24章 歯周形成手術(林 丈一朗,竹谷佳将)
A 歯周形成手術とは
B 歯周形成手術の種類と適応症
C 有茎弁歯肉移植術
D 遊離軟組織移植術
E 目的による術式の使い分け
F 口腔前庭拡張術
G 小帯切除術
口腔機能回復治療
25章 口腔機能回復治療の概要(菅谷 勉)
A 口腔機能回復治療とは
B 口腔機能回復治療の目的と意義
C 口腔機能回復治療の開始時期
D 口腔機能回復治療の留意点
E 治療前に必要な検査
F プロビジョナルレストレーション
26章 固定,修復・補綴治療(小方賴昌)
A 永久固定
B 歯冠修復・歯冠補綴
C 欠損補綴
27章 歯周補綴(高橋慶壮)
A 歯周補綴とは
B 歯周補綴の種類
C 適応症・禁忌症
D 歯周補綴の問題点とその対応
E 歯周補綴を成功に導くためのポイント
28章 歯周-矯正治療(林 丈一朗)
A 歯周-矯正治療の必要性
B 歯周-矯正治療の目的
C 歯周-矯正治療の適用条件と留意点
D 歯周-矯正治療の方法
29章 インプラント治療(林 丈一朗)
A インプラント治療とは
B 歯周病患者へのインプラント治療
C インプラントのメインテナンス
メインテナンス・SPT
30章 メインテナンス,サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)(水野智仁,長谷由紀子)
A メインテナンス,サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)とは
B メインテナンス,SPTの意義と目的
C メインテナンス,SPTの判定基準
D リスクアセスメントとリコール
E 臨床効果
その他の歯周治療
31章 歯周治療における薬物療法(長野孝俊)
A 適正な抗菌薬の使用
B 薬物療法とは
C 薬物療法に用いる薬剤
D 臨床効果
E 薬物動態学と薬力学
32章 歯周-歯内病変の治療(辰巳順一)
A 歯周-歯内病変とは
B 検査・診断・治療法
C 歯周-歯内病変に類似した病変
33章 レーザー治療(青木 章,水谷幸嗣)
A レーザーの特性
B レーザーの種類
C 歯周治療へのレーザーの応用
D レーザー使用上の注意・安全性への配慮
E 今後の展望
34章 包括的歯周治療(辰巳順一)
A 包括的歯周治療とは
B 症例1:侵襲性歯周炎
C 症例2:咬合崩壊を伴う重度慢性歯周炎
35章 高齢者と有病者の治療(山本松男,滝口 尚)
A 超高齢社会と歯周治療
B 高齢者の歯周治療
C 有病者の歯周治療
D 在宅者の歯周治療
36章 特殊な歯周病の治療(湯本浩通,二宮雅美)
A 薬物性歯肉増殖症
B 剥離性歯肉炎
C 壊死性歯周疾患
D 遺伝子関連疾患に現れる歯周組織病変
参考文献,参考図書
索引
1章 歯周組織の構造と病理変化(多部田康一,野中由香莉)
A 歯周組織の構造
B 歯肉炎・歯周炎の病態
C 歯肉炎・歯周炎の病理
D 歯周組織の加齢変化
2章 歯周病の原因と症状(多部田康一,高橋直紀)
A 歯周病の原因
B 歯周病の症状
C 歯周病活動性と歯周病感受性
3章 歯周病のリスクファクター(吉成伸夫,出分菜々衣)
A リスクファクターの概念
B 歯周病のリスクファクター
4章 デンタルプラーク(長澤敏行)
A デンタルプラークとバイオフィルム
B 歯周病原細菌
C 歯石
5章 炎症反応・免疫反応(山田 聡,梶川哲宏)
A 歯周組織における免疫反応
B 免疫担当細胞
C 細胞間相互作用
D 炎症性メディエーター
E 骨吸収関連因子
6章 ペリオドンタルメディシン(西村英紀)
A ペリオドンタルメディシンとは
B 糖尿病と歯周病
C 肥満と歯周病
D 血管疾患と歯周病
E 早産・低出生体重児出産と歯周病
F 誤嚥性肺炎と歯周病
G 関節リウマチと歯周病
H 慢性腎臓病と歯周病
I 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と歯周病
J 骨粗鬆症と歯周病
K 認知症と歯周病
L がんと歯周病
7章 遺伝的素因(小林哲夫)
A 遺伝因子
B 遺伝子多型と遺伝子診断
C 歯周病感受性と遺伝子多型
8章 歯周病の分類(野口和行,中村利明)
A 歯周病の分類の変遷
B 日本歯周病学会の分類(2006)
C 歯周病の国際分類(2018)(米国歯周病学会・欧州歯周病連盟分類)
9章 咬合性外傷(坂上竜資,吉永泰周)
A 外傷性咬合と咬合性外傷
B 咬合性外傷と組織破壊
C 咬合性外傷の病理的変化
D ブラキシズム
10章 歯周病の疫学(小牧基浩,杉原俊太郎)
A 疫学
B 歯周病の疫学研究に用いる指数
C 歯周病の疫学
D 歯周病の予防
2編 歯周治療体系
11章 医療面接と基本的な歯周病検査(吉村篤利,尾崎幸生)
A 医療面接
B 基本的な歯周病検査
12章 歯周病の診断と治療計画(沼部幸博)
A 歯周病の検査・診断
B 予後の判定と治療計画の立案
C 歯周治療の流れ
D 再評価
13章 先進的な歯周病検査(髙柴正悟)
A 先進的な歯周病検査とは
B 歯周炎症表面積(PISA)の応用
C 歯周病の国際分類(2018)にかかわる検査
D 細菌検査
E 生体反応に関する検査
F 歯周組織破壊に関する検査
G 口腔機能障害に関する検査
H これからの歯周病検査に求められるもの
歯周基本治療
14章 歯周基本治療の概要(山田 聡)
A 歯周基本治療とは
B 歯周基本治療の内容
15章 応急処置・疼痛への対応(梅田 誠)
A 急性疼痛
B 歯肉膿瘍,歯周膿瘍
C 処置後の異常出血
D 象牙質知覚過敏
16章 プラークコントロール(長野孝俊)
A プラークコントロールとは
B 歯面および歯肉の付着物
C プラークコントロールの種類
D 機械的プラークコントロール
E 化学的プラークコントロール
F モチベーション
17章 スケーリング・ルートプレーニング(吉成伸夫,石原裕一)
A スケーリング・ルートプレーニングとは
B スケーリング・ルートプレーニングに用いる器材(スケーラー)
C スケーリング・ルートプレーニングの方法
D スケーラーの研磨(シャープニング)
E スケーリング・ルートプレーニングの治癒形態
F 臨床効果
コラム 慢性歯周炎治療におけるスケーラーの使い分け
18章 その他の歯周基本治療
A 暫間固定(両角祐子,佐藤 聡)
B 咬合調整(佐藤 聡)
C 口臭と口呼吸の治療(臼井通彦)
歯周外科治療
19章 歯周外科治療総論
A 歯周外科治療とは(佐藤秀一,髙山忠裕)
B 歯周外科治療に移行する条件
C 歯周外科治療の種類と特徴
D 前準備・使用器具
E 縫合・止血
F フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)
G 創傷治癒(小方賴昌)
20章 組織付着療法(佐藤秀一)
A 組織付着療法とは
B 歯周ポケット掻爬術
C 新付着術(ENAP)
D フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)
E フラップ手術(ウィドマン改良フラップ手術)
21章 切除療法(佐藤秀一)
A 切除療法とは
B 歯肉切除術
C 歯肉弁根尖側移動術
D 歯槽骨外科手術
E ディスタルウェッジ手術
22章 歯周組織再生療法
A 歯周組織再生療法とは(竹立匡秀,岩山智明)
B GTR法(齋藤 淳,杉戸博記)
C エナメルマトリックスデリバティブ(三谷章雄,菊池 毅)
D 塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF-2)製剤(竹立匡秀,岩山智明)
E 骨移植術(小牧基浩,児玉利朗)
F 細胞治療(岩田隆紀)
23章 根分岐部病変の治療(八重柏 隆,佐々木大輔)
A 根分岐部病変の分類と原因
B 根分岐部病変の検査・診断
C 根分岐部病変の主な治療法
D 症例
24章 歯周形成手術(林 丈一朗,竹谷佳将)
A 歯周形成手術とは
B 歯周形成手術の種類と適応症
C 有茎弁歯肉移植術
D 遊離軟組織移植術
E 目的による術式の使い分け
F 口腔前庭拡張術
G 小帯切除術
口腔機能回復治療
25章 口腔機能回復治療の概要(菅谷 勉)
A 口腔機能回復治療とは
B 口腔機能回復治療の目的と意義
C 口腔機能回復治療の開始時期
D 口腔機能回復治療の留意点
E 治療前に必要な検査
F プロビジョナルレストレーション
26章 固定,修復・補綴治療(小方賴昌)
A 永久固定
B 歯冠修復・歯冠補綴
C 欠損補綴
27章 歯周補綴(高橋慶壮)
A 歯周補綴とは
B 歯周補綴の種類
C 適応症・禁忌症
D 歯周補綴の問題点とその対応
E 歯周補綴を成功に導くためのポイント
28章 歯周-矯正治療(林 丈一朗)
A 歯周-矯正治療の必要性
B 歯周-矯正治療の目的
C 歯周-矯正治療の適用条件と留意点
D 歯周-矯正治療の方法
29章 インプラント治療(林 丈一朗)
A インプラント治療とは
B 歯周病患者へのインプラント治療
C インプラントのメインテナンス
メインテナンス・SPT
30章 メインテナンス,サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)(水野智仁,長谷由紀子)
A メインテナンス,サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)とは
B メインテナンス,SPTの意義と目的
C メインテナンス,SPTの判定基準
D リスクアセスメントとリコール
E 臨床効果
その他の歯周治療
31章 歯周治療における薬物療法(長野孝俊)
A 適正な抗菌薬の使用
B 薬物療法とは
C 薬物療法に用いる薬剤
D 臨床効果
E 薬物動態学と薬力学
32章 歯周-歯内病変の治療(辰巳順一)
A 歯周-歯内病変とは
B 検査・診断・治療法
C 歯周-歯内病変に類似した病変
33章 レーザー治療(青木 章,水谷幸嗣)
A レーザーの特性
B レーザーの種類
C 歯周治療へのレーザーの応用
D レーザー使用上の注意・安全性への配慮
E 今後の展望
34章 包括的歯周治療(辰巳順一)
A 包括的歯周治療とは
B 症例1:侵襲性歯周炎
C 症例2:咬合崩壊を伴う重度慢性歯周炎
35章 高齢者と有病者の治療(山本松男,滝口 尚)
A 超高齢社会と歯周治療
B 高齢者の歯周治療
C 有病者の歯周治療
D 在宅者の歯周治療
36章 特殊な歯周病の治療(湯本浩通,二宮雅美)
A 薬物性歯肉増殖症
B 剥離性歯肉炎
C 壊死性歯周疾患
D 遺伝子関連疾患に現れる歯周組織病変
参考文献,参考図書
索引















