はじめに
本書は,私がこれまでの臨床や教育活動を通じて経験し,学び,考え続けてきた「支台歯形成」をまとめた一冊です.しかし,決して私一人の発想や経験だけで生まれたものではなく,歯科医師として歩みはじめた臨床研修医時代から現在に至るまで,多くの先輩方や指導医,同僚の先生方,そして歯科技工士の方々からご指導いただいた内容が本書にも大きく反映されています.また,講義やセミナー,学会,日々の診療,症例検討,何気ない会話の中にも多くの学びがありました.そして,これまで読んできた成書や論文,教育資料から得た知識も,私の考え方を形作る大切な要素となっています.そうした先人たちの知恵や工夫があったからこそ,現在の診療があり,本書を執筆することができたと考えており,改めて感謝の意を表したく,深謝申し上げます.
本書では,自身の臨床経験や後進の指導経験を通じて,それらの学びを再整理して,「これから支台歯形成を学ぶ先生方に,より理解しやすく,実践しやすい形で伝えること」を目標に構成しています.私自身,若い頃は「どのようにバーを動かせばよいのか」「なぜその形成が必要なのか」「何を目標に練習すればよいのか」が十分に理解できず,多くの失敗と試行錯誤を重ねてきました.その経験から感じたのは,手技だけを覚えるのではなく,その目的や考え方を理解することが確かな成長への近道であるということです.そのため,本書はテクニックだけではなく,形成の目的や設計思想,実践上のポイントが学べるように解説しています.また,初学者でも迷わず学びやすいよう,できるだけ平易な言葉で,臨床の現場をイメージしながら読み進められるように心掛けました.
本書が研修医や若手歯科医師の先生方にとって,日々の診療で迷ったときに立ち返る一冊となり,自信をもって支台歯形成に取り組めるきっかけになれば,これほど嬉しいことはありません.本書が,読者の先生方の臨床の一助となり,よりよい歯科医療の実践につながることを願っています.
2026年7月 岩城秀明
本書は,私がこれまでの臨床や教育活動を通じて経験し,学び,考え続けてきた「支台歯形成」をまとめた一冊です.しかし,決して私一人の発想や経験だけで生まれたものではなく,歯科医師として歩みはじめた臨床研修医時代から現在に至るまで,多くの先輩方や指導医,同僚の先生方,そして歯科技工士の方々からご指導いただいた内容が本書にも大きく反映されています.また,講義やセミナー,学会,日々の診療,症例検討,何気ない会話の中にも多くの学びがありました.そして,これまで読んできた成書や論文,教育資料から得た知識も,私の考え方を形作る大切な要素となっています.そうした先人たちの知恵や工夫があったからこそ,現在の診療があり,本書を執筆することができたと考えており,改めて感謝の意を表したく,深謝申し上げます.
本書では,自身の臨床経験や後進の指導経験を通じて,それらの学びを再整理して,「これから支台歯形成を学ぶ先生方に,より理解しやすく,実践しやすい形で伝えること」を目標に構成しています.私自身,若い頃は「どのようにバーを動かせばよいのか」「なぜその形成が必要なのか」「何を目標に練習すればよいのか」が十分に理解できず,多くの失敗と試行錯誤を重ねてきました.その経験から感じたのは,手技だけを覚えるのではなく,その目的や考え方を理解することが確かな成長への近道であるということです.そのため,本書はテクニックだけではなく,形成の目的や設計思想,実践上のポイントが学べるように解説しています.また,初学者でも迷わず学びやすいよう,できるだけ平易な言葉で,臨床の現場をイメージしながら読み進められるように心掛けました.
本書が研修医や若手歯科医師の先生方にとって,日々の診療で迷ったときに立ち返る一冊となり,自信をもって支台歯形成に取り組めるきっかけになれば,これほど嬉しいことはありません.本書が,読者の先生方の臨床の一助となり,よりよい歯科医療の実践につながることを願っています.
2026年7月 岩城秀明
第0章 プロローグ
第1章 姿勢から技術を作る
1 全身の動画で姿勢を確認する~姿勢を見直す
2 なぜ姿勢が重要なのか?~形成の土台は全身バランス-(1)
3 下半身から姿勢を直す~形成の土台は全身バランス-(2)
4 上半身安定の鍵は“脱力と脇”~形成の土台は全身バランス-(3)
5 椅子を使った体軸移動~ポジショニングでよい姿勢を維持する-(1)
6 術野が変わるヘッドポジション~ポジショニングでよい姿勢を維持する-(2)
7 ポジショニングは工夫~ポジショニングでよい姿勢を維持する-(3)
8 俯瞰的視野で形成する~視野のコントロール-(1)
9 拡大視野の使いどころ~視野のコントロール-(2)
第2章 きれいな形成面を作るコツ
1 手の動画から問題点を探る~手の動きと道具の使い方を見直す
2 フェザータッチを習得する~タービンはペングリップで「脱力」して持つ
3 レストでストロークを安定させる~最適なレストの置き方
4 バーは少ない本数からはじめる~道具を選ぶ-(1)
5 タービンと5倍速コントラの違い~道具を選ぶ-(2)
第3章 形成は「頭の中のイメージ」で決まる
1 頭の中のイメージを明確にする~形成は“頭の中”からはじまる-(1)
2 理想的な支台歯の形を覚える~形成は“頭の中”からはじまる-(2)
3 中心線を捉え,バランスのよい形に~中心線を常に意識して形成する-(1)
4 歯牙の中心線の基本は歯軸~中心線を常に意識して形成する-(2)
5 歯髄と歯頚ラインのイメージ~解剖学的な特徴を理解する
第4章 補綴物から逆算する支台歯形成
1 ゴールから考える支台歯形成~よい支台歯形成の条件
2 補綴物の製作工程から逆算する~補綴物製作の流れを理解する
3 歯間距離を確保する~「技工作業ができる模型」を作る
4 「はっきりしたマージン」を出す~補綴物の適合精度が決まる
5 適切なテーパーと補助形態~脱離しにくい補綴物にする
6 クリアランスを確保する~補綴物が壊れず,機能するための絶対条件
7 2面目,3面目の形成~歯列の流れを見て作る
第5章 支台歯形成を成功に導く歯周組織マネジメント
1 生体との調和~歯科衛生士,患者さんと協力して取り組む
2 歯肉縁下形成のポイント~生物学的幅径の理解
3 エンドからはじまる支台歯形成~歯周組織マネジメントは段取りが大切
第6章 支台歯形成の上達法
1 手技をルーティン化する~迷いなく,効率的に診療を行う
2 1 の支台歯形成のルーティン~筆者のルーティン-(1)
3 6 の支台歯形成のルーティン~筆者のルーティン-(2)
4 支台歯形成上達のステップ~トライ&エラーで加速させる
参考文献
第1章 姿勢から技術を作る
1 全身の動画で姿勢を確認する~姿勢を見直す
2 なぜ姿勢が重要なのか?~形成の土台は全身バランス-(1)
3 下半身から姿勢を直す~形成の土台は全身バランス-(2)
4 上半身安定の鍵は“脱力と脇”~形成の土台は全身バランス-(3)
5 椅子を使った体軸移動~ポジショニングでよい姿勢を維持する-(1)
6 術野が変わるヘッドポジション~ポジショニングでよい姿勢を維持する-(2)
7 ポジショニングは工夫~ポジショニングでよい姿勢を維持する-(3)
8 俯瞰的視野で形成する~視野のコントロール-(1)
9 拡大視野の使いどころ~視野のコントロール-(2)
第2章 きれいな形成面を作るコツ
1 手の動画から問題点を探る~手の動きと道具の使い方を見直す
2 フェザータッチを習得する~タービンはペングリップで「脱力」して持つ
3 レストでストロークを安定させる~最適なレストの置き方
4 バーは少ない本数からはじめる~道具を選ぶ-(1)
5 タービンと5倍速コントラの違い~道具を選ぶ-(2)
第3章 形成は「頭の中のイメージ」で決まる
1 頭の中のイメージを明確にする~形成は“頭の中”からはじまる-(1)
2 理想的な支台歯の形を覚える~形成は“頭の中”からはじまる-(2)
3 中心線を捉え,バランスのよい形に~中心線を常に意識して形成する-(1)
4 歯牙の中心線の基本は歯軸~中心線を常に意識して形成する-(2)
5 歯髄と歯頚ラインのイメージ~解剖学的な特徴を理解する
第4章 補綴物から逆算する支台歯形成
1 ゴールから考える支台歯形成~よい支台歯形成の条件
2 補綴物の製作工程から逆算する~補綴物製作の流れを理解する
3 歯間距離を確保する~「技工作業ができる模型」を作る
4 「はっきりしたマージン」を出す~補綴物の適合精度が決まる
5 適切なテーパーと補助形態~脱離しにくい補綴物にする
6 クリアランスを確保する~補綴物が壊れず,機能するための絶対条件
7 2面目,3面目の形成~歯列の流れを見て作る
第5章 支台歯形成を成功に導く歯周組織マネジメント
1 生体との調和~歯科衛生士,患者さんと協力して取り組む
2 歯肉縁下形成のポイント~生物学的幅径の理解
3 エンドからはじまる支台歯形成~歯周組織マネジメントは段取りが大切
第6章 支台歯形成の上達法
1 手技をルーティン化する~迷いなく,効率的に診療を行う
2 1 の支台歯形成のルーティン~筆者のルーティン-(1)
3 6 の支台歯形成のルーティン~筆者のルーティン-(2)
4 支台歯形成上達のステップ~トライ&エラーで加速させる
参考文献















