監修の序
我が国では,超高齢社会の進展に伴い,がん,循環器疾患,糖尿病,呼吸器疾患などの慢性疾患を有する患者が増加し,医療提供体制においても「治療中心」から「生活を支える医療」への転換が求められています.その中で,口腔の健康が全身の健康や生活の質(QOL)に大きく影響することが広く認識されるようになり,周術期をはじめとした医科歯科連携の重要性はますます高まっています.
周術期口腔健康管理は,手術前後における口腔内環境の改善や口腔機能の維持・向上を通じて,術後肺炎などの合併症予防,栄養状態の改善,早期回復,さらには入院期間の短縮に寄与することが報告されています.近年では,病院内での取り組みにとどまらず,退院後の地域歯科診療所や在宅医療の場へと切れ目なく支援をつなげていくことが求められています.
こうした流れの中で,歯科衛生士には,病院,診療所,介護施設,在宅医療の現場をつなぐ重要な役割が期待されています.患者の全身状態や治療内容を理解したうえで,医師,看護師,薬剤師,管理栄養士,リハビリテーション専門職,介護専門職など多職種と連携しながら口腔健康管理を実践する力が必要です.また,患者や家族の思いに寄り添いながら,生活の場を見据えた継続的な支援を行うことも重要な役割となっています.
一方で,実践の場においては,「患者の病気についてどこまで理解すればよいのか」「医療情報をどのように収集し評価すればよいのか」「どのような点に注意して口腔健康管理を行えばよいのか」といった不安や疑問を抱く歯科衛生士も少なくないでしょう.
今回の書籍では,病院歯科における周術期等口腔健康管理にとどまらず,地域の歯科診療所や在宅療養支援の現場を含めた,より実践的で継続的な医科歯科連携の視点を重視いたしました.また,実際の臨床現場をイメージしやすいよう,情報収集やさまざまな症例に対する実例,対応に必要な知識や手技をご紹介しており,日々の臨床に携わる歯科衛生士はもちろんのこと,これから歯科衛生士を目指す学生の皆さんにも手に取っていただき,医科歯科連携の必要性や自分自身の可能性を感じていただければ幸いです.
歯科衛生士には,口腔の健康を支えるだけでなく,多職種と協働しながら患者の全身の健康と生活を支える専門職としての役割が期待されています.本書で学んだ知識と視点が,臨床の第一線で活躍するための礎となり,患者一人ひとりに寄り添った質の高い口腔健康管理の実践につながることを願っています.医科歯科連携は,特別なところで働く歯科衛生士だけが担うものではありません.患者の口腔を通して全身の健康を支えたいという思いを持つすべての歯科衛生士が,その担い手となることができます.
本書が,病院から地域へ,そして在宅へと続くシームレスな口腔健康管理の実践を支える一助となり,多くの患者の健康と生活を支える力となることを心より願っております.
令和8年6月
公益社団法人 日本歯科衛生士会
会長 武藤智美
我が国では,超高齢社会の進展に伴い,がん,循環器疾患,糖尿病,呼吸器疾患などの慢性疾患を有する患者が増加し,医療提供体制においても「治療中心」から「生活を支える医療」への転換が求められています.その中で,口腔の健康が全身の健康や生活の質(QOL)に大きく影響することが広く認識されるようになり,周術期をはじめとした医科歯科連携の重要性はますます高まっています.
周術期口腔健康管理は,手術前後における口腔内環境の改善や口腔機能の維持・向上を通じて,術後肺炎などの合併症予防,栄養状態の改善,早期回復,さらには入院期間の短縮に寄与することが報告されています.近年では,病院内での取り組みにとどまらず,退院後の地域歯科診療所や在宅医療の場へと切れ目なく支援をつなげていくことが求められています.
こうした流れの中で,歯科衛生士には,病院,診療所,介護施設,在宅医療の現場をつなぐ重要な役割が期待されています.患者の全身状態や治療内容を理解したうえで,医師,看護師,薬剤師,管理栄養士,リハビリテーション専門職,介護専門職など多職種と連携しながら口腔健康管理を実践する力が必要です.また,患者や家族の思いに寄り添いながら,生活の場を見据えた継続的な支援を行うことも重要な役割となっています.
一方で,実践の場においては,「患者の病気についてどこまで理解すればよいのか」「医療情報をどのように収集し評価すればよいのか」「どのような点に注意して口腔健康管理を行えばよいのか」といった不安や疑問を抱く歯科衛生士も少なくないでしょう.
今回の書籍では,病院歯科における周術期等口腔健康管理にとどまらず,地域の歯科診療所や在宅療養支援の現場を含めた,より実践的で継続的な医科歯科連携の視点を重視いたしました.また,実際の臨床現場をイメージしやすいよう,情報収集やさまざまな症例に対する実例,対応に必要な知識や手技をご紹介しており,日々の臨床に携わる歯科衛生士はもちろんのこと,これから歯科衛生士を目指す学生の皆さんにも手に取っていただき,医科歯科連携の必要性や自分自身の可能性を感じていただければ幸いです.
歯科衛生士には,口腔の健康を支えるだけでなく,多職種と協働しながら患者の全身の健康と生活を支える専門職としての役割が期待されています.本書で学んだ知識と視点が,臨床の第一線で活躍するための礎となり,患者一人ひとりに寄り添った質の高い口腔健康管理の実践につながることを願っています.医科歯科連携は,特別なところで働く歯科衛生士だけが担うものではありません.患者の口腔を通して全身の健康を支えたいという思いを持つすべての歯科衛生士が,その担い手となることができます.
本書が,病院から地域へ,そして在宅へと続くシームレスな口腔健康管理の実践を支える一助となり,多くの患者の健康と生活を支える力となることを心より願っております.
令和8年6月
公益社団法人 日本歯科衛生士会
会長 武藤智美
基礎編
Section 1 多職種連携・チーム医療とは
I 多職種連携のなかでの歯科衛生士の役割―病院から地域包括医療につなげるために―(松浦信幸)
1 病院内における歯科衛生士の基本的役割と専門性
1.周術期管理における口腔の意義
2.周術期口腔機能管理
3.病院における歯科衛生士の役割
4.摂食嚥下リハビリテーション支援
2 地域における歯科衛生士の役割
1.在宅医療・訪問歯科での役割
2.介護施設での役割
3.歯科医療機関との連携
3 多職種連携のなかでの調整と相互理解
1.情報共有と信頼関係の構築
2.医科・看護,他職種との連携の難しさと工夫
4 今後の課題と展望
1.専門性を高める教育制度の充実
2.多職種連携教育(IPE)の導入と普及
3.社会的認知と制度的支援の強化
5 地域と病院をつなぐ「架け橋」として
Section 2 医科疾患の基礎知識
I がん
1 がんの基礎知識(瀧川 穣)
1.基礎知識
2.がんの治療法
3.がんの病期と病態(TNM分類・ステージ)
4.標準治療
5.診療ガイドライン
6.がん治療と栄養管理
7.がん治療と遺伝子学的検査について
2 手術療法(瀧川 穣)
1.手術の種類
1)切除
2)リンパ節郭清
3)再建
2.術式の種類
1)開胸,開腹手術
2)鏡視下手術
3)ロボット支援手術
3.主ながんと手術
1)頭頸部がん
2)消化器がん
3)肺がん
4)乳がん
4.がんの手術における周術期管理
1)周術期管理
2)周術期口腔機能管理の重要性
3 がん薬物療法(和田徳昭)
1.がん薬物療法とは
1)がん薬物療法の目的
2.がん薬物療法の種類と特徴
1)化学療法(細胞傷害性抗腫瘍薬)
2)分子標的療法
3)免疫チェックポイント阻害薬
4)内分泌療法(ホルモン療法)
3.標準治療とレジメン
1)標準治療とは
2)がん薬物療法のレジメン
3)薬剤体内投与経路
4)外来薬物療法
5)薬物療法と他の治療との組み合わせ
4.有害事象と支持療法
1)過敏性反応
2)悪心・嘔吐
3)口内炎(口腔粘膜炎),味覚障害
4)末梢神経障害
5)骨髄抑制
6)肝機能障害・腎機能障害
7)皮膚障害・脱毛
8)倦怠感・疲労
9)免疫関連有害事象(irAE)
4 がん放射線治療(福田一郎)
1.放射線治療の特徴
2.がん放射線治療の原理
3.外部照射と小線源治療
4.集学的治療
5.照射範囲と投与線量
6.放射線治療の手順
7.マウスピース・スペーサーの有効利用と歯科修復金属の除去
8.強度変調放射線治療(IMRT)
9.口腔がんと頭頸部がんの線量分布図
10.有害反応と対策
1)早期有害反応と晩期有害反応
2)口腔・頭頸部領域の有害反応
5 緩和ケア(黒田 葵)
1.緩和ケアとは
1)緩和ケアの提供は早期から
2)日本の緩和ケアの質はまだ十分ではない
3)全人的苦痛ににはチーム医療で取り組む
4)高齢者と非がん患者への課題
2.心の変化
1)がん告知後の心理的反応
2)コーピングと防御
3)心の変化をサポートし続ける
3.疼痛コントロール
1)身体的な苦痛とその影響
2)がん性疼痛と非がん性疼痛の違い
3)がん性疼痛の種類と特徴
4)痛みの程度の評価
5)医療用麻薬の正しい理解と活用
4.ACP
1)Advance Directive(事前指示)
2)Advance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)
3)ACPをどのように進めるべきか
II 整形外科領域手術(人工関節置換術)―人工関節の術後感染に対する口腔管理の重要性(穴澤卯圭)
1 はじめに
1.人工関節置換術(PJI)と感染リスク
2.人工関節手術を受けた患者の歯科治療時における抗生物質使用の考え方
3.歯科衛生士の役割
2 人工関節手術とは
3 人工関節置換術後感染の特徴と治療
1.人工関節周囲感染(PJI)とは
2.人工関節周囲感染(PJI)の原因
3.人工関節周囲感染(PJI)の分類と治療
4.口腔ケアの重要性
1)口腔内細菌と人工関節感染(PJI)の関連
5.歯科衛生士の役割
4 まとめ
III 心臓疾患(村上貴志/杉山真一)
1 歯周病と心臓病との関連
1.歯科疾患と動脈硬化
2.歯科疾患と感染性心内膜炎
2 心臓疾患を有する患者へ歯科治療を行う際に気をつけること
1.主な心臓疾患とその治療
1)虚血性心疾患
2)心臓弁膜症
3)不整脈
2.各々の病態別の注意点
1)抗血栓療法を行われている患者さんへの歯科治療,口腔ケア
2)植え込み方心臓電気デバイス(CIED)を装着している場合
3)虚血性心疾患
4)心不全
5)心臓手術を実施する患者
IV 血液疾患(松本公宏)
1 造血幹細胞移植
1.移植前処置
2.移植中
3.移植後
V 脳血管疾患(片山正輝)
1 脳卒中とは
2 脳梗塞と脳出血
1.脳梗塞
1)脳梗塞の種類
COLUMN 1 動脈硬化(アテローム動脈硬化)
2)脳梗塞の治療
2.脳出血
1)症状
2)好発部位
3)治療
4)予防
3 嚥下障害
1.摂食嚥下とは
2.摂食嚥下障害とは
3.摂食嚥下障害への対応
4.脳卒中後の摂食嚥下障害の有病率
VI 骨粗鬆症(水野早希子)
1 骨粗鬆症とは
2 骨粗鬆症における骨折
3 骨粗鬆症の治療と薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)
4 骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)
COLUMN 2 パノラマエックス線で骨粗鬆症を見抜けるかもしれない
COLUMN 3 骨と納豆
VII 肺炎(寺嶋 毅)
1 肺炎の分類
2 症状
3 検査所見
4 肺炎の病原微生物と治療
5 重症度と予後
6 予防手段
7 その他の肺炎
1.誤嚥性肺炎
2.人工呼吸器関連肺炎
3.間質性肺炎
8 ステロイドパルス療法
Section 3 回復期等口腔機能管理
I 回復期とは(大野友久)
1 基礎知識
2 回復期で実施されていること
3 回復期リハビリテーション病棟入院患者の流れと実施されること
II 回復期口腔機能管理の目的(大野友久)
1 回復期口腔機能管理
2 リハビリテーション・栄養・口腔の一体的取り組み
3 回復期患者の口腔内状況
4 回復期等口腔機能管理の目的と実施すること
5 回復期の後
実践編
Section 1 医科疾患患者の口腔健康管理に介入する前に収集すべき情報
I 医科疾患患者の周術期口腔健康管理における確認事項(松浦信幸)
1 患者の全体像の把握
2 バイタルサインの確認
1.心拍数
2.血圧
3.呼吸数
4.動脈血酸素飽和度
5.体温
3 血液検査データ
1.血液算定検査
2.栄養の指標
3.肝機能の指標
4.凝固機能の指標(出血リスクの評価)
5.腎機能の指標(薬剤代謝・排泄の評価)
6.炎症・感染の指標
4 口腔内状態の評価
1.歯と歯周組織の確認
2.口腔粘膜と軟組織の観察
3.咀嚼・嚥下機能の評価
4.唾液分泌と口腔乾燥の評価
5 服薬状況
1.抗凝固薬・抗血小板薬
2.抗菌薬
3.降圧薬・利尿薬
4.糖尿病治療薬
5.鎮痛薬・抗炎症薬
6 栄養状態の評価
1.BMI(body mass index)
2.血清アルブミン
3.体重変化
4.摂食嚥下機能
7 機能的自立度評価法(FIM)
1.評価項目
2.FIMにおける口腔ケアの評価
3.FIMスコアと口腔ケア支援
4.多職種連携の重要性
Section 2 医科疾患患者に対する口腔健康管理の実例
I 手術前後の口腔衛生管理(病院歯科あり)直腸がん(cT3NOMO)(鈴木美紅/大屋朋子)
コラム1 動揺歯や鋭利な歯牙の対応
コラム2 気管挿管患者の口腔衛生管理について
コラム3 菌血症が引き起こす術後合併症について
II がん薬物療法症例(大屋朋子)
III 放射線療法症例(大屋朋子)
IV 緩和医療症例(池上由美子)
コラム4 緩和ケアを支えるチーム:多職種連携
コラム5 がん治療と緩和医療の統合
コラム6 緩和ケア・緩和医療・終末期医療と通常のがん治療の違い
コラム7 病院から地域包括連携へ繋げるプロセス
V 血液内科 造血免疫細胞移植症例(池上由美子)
VI 歯科のない病院での症例(血液がん 急性骨髄性白血病)(中村絵美/五十嵐史征)
コラム8 退院後の連携と継続した口腔機能管理
VII 診療所での症例(病院との連携)(村西加寿美)
VIII 回復期口腔機能管理(中野有生)
Section 3 医科疾患患者の対応をするために知っておきたい手技
I 口腔・鼻腔吸引(大屋朋子)
(1)吸引の目的と適応となる状態
(2)吸引時のアセスメント
(3)吸引の手順
II 呼吸音の聴診(大屋朋子)
(1)聴診器の使用方法
(2)留意点
(3)聴診方法
(4)呼吸音の分類
Section 1 多職種連携・チーム医療とは
I 多職種連携のなかでの歯科衛生士の役割―病院から地域包括医療につなげるために―(松浦信幸)
1 病院内における歯科衛生士の基本的役割と専門性
1.周術期管理における口腔の意義
2.周術期口腔機能管理
3.病院における歯科衛生士の役割
4.摂食嚥下リハビリテーション支援
2 地域における歯科衛生士の役割
1.在宅医療・訪問歯科での役割
2.介護施設での役割
3.歯科医療機関との連携
3 多職種連携のなかでの調整と相互理解
1.情報共有と信頼関係の構築
2.医科・看護,他職種との連携の難しさと工夫
4 今後の課題と展望
1.専門性を高める教育制度の充実
2.多職種連携教育(IPE)の導入と普及
3.社会的認知と制度的支援の強化
5 地域と病院をつなぐ「架け橋」として
Section 2 医科疾患の基礎知識
I がん
1 がんの基礎知識(瀧川 穣)
1.基礎知識
2.がんの治療法
3.がんの病期と病態(TNM分類・ステージ)
4.標準治療
5.診療ガイドライン
6.がん治療と栄養管理
7.がん治療と遺伝子学的検査について
2 手術療法(瀧川 穣)
1.手術の種類
1)切除
2)リンパ節郭清
3)再建
2.術式の種類
1)開胸,開腹手術
2)鏡視下手術
3)ロボット支援手術
3.主ながんと手術
1)頭頸部がん
2)消化器がん
3)肺がん
4)乳がん
4.がんの手術における周術期管理
1)周術期管理
2)周術期口腔機能管理の重要性
3 がん薬物療法(和田徳昭)
1.がん薬物療法とは
1)がん薬物療法の目的
2.がん薬物療法の種類と特徴
1)化学療法(細胞傷害性抗腫瘍薬)
2)分子標的療法
3)免疫チェックポイント阻害薬
4)内分泌療法(ホルモン療法)
3.標準治療とレジメン
1)標準治療とは
2)がん薬物療法のレジメン
3)薬剤体内投与経路
4)外来薬物療法
5)薬物療法と他の治療との組み合わせ
4.有害事象と支持療法
1)過敏性反応
2)悪心・嘔吐
3)口内炎(口腔粘膜炎),味覚障害
4)末梢神経障害
5)骨髄抑制
6)肝機能障害・腎機能障害
7)皮膚障害・脱毛
8)倦怠感・疲労
9)免疫関連有害事象(irAE)
4 がん放射線治療(福田一郎)
1.放射線治療の特徴
2.がん放射線治療の原理
3.外部照射と小線源治療
4.集学的治療
5.照射範囲と投与線量
6.放射線治療の手順
7.マウスピース・スペーサーの有効利用と歯科修復金属の除去
8.強度変調放射線治療(IMRT)
9.口腔がんと頭頸部がんの線量分布図
10.有害反応と対策
1)早期有害反応と晩期有害反応
2)口腔・頭頸部領域の有害反応
5 緩和ケア(黒田 葵)
1.緩和ケアとは
1)緩和ケアの提供は早期から
2)日本の緩和ケアの質はまだ十分ではない
3)全人的苦痛ににはチーム医療で取り組む
4)高齢者と非がん患者への課題
2.心の変化
1)がん告知後の心理的反応
2)コーピングと防御
3)心の変化をサポートし続ける
3.疼痛コントロール
1)身体的な苦痛とその影響
2)がん性疼痛と非がん性疼痛の違い
3)がん性疼痛の種類と特徴
4)痛みの程度の評価
5)医療用麻薬の正しい理解と活用
4.ACP
1)Advance Directive(事前指示)
2)Advance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)
3)ACPをどのように進めるべきか
II 整形外科領域手術(人工関節置換術)―人工関節の術後感染に対する口腔管理の重要性(穴澤卯圭)
1 はじめに
1.人工関節置換術(PJI)と感染リスク
2.人工関節手術を受けた患者の歯科治療時における抗生物質使用の考え方
3.歯科衛生士の役割
2 人工関節手術とは
3 人工関節置換術後感染の特徴と治療
1.人工関節周囲感染(PJI)とは
2.人工関節周囲感染(PJI)の原因
3.人工関節周囲感染(PJI)の分類と治療
4.口腔ケアの重要性
1)口腔内細菌と人工関節感染(PJI)の関連
5.歯科衛生士の役割
4 まとめ
III 心臓疾患(村上貴志/杉山真一)
1 歯周病と心臓病との関連
1.歯科疾患と動脈硬化
2.歯科疾患と感染性心内膜炎
2 心臓疾患を有する患者へ歯科治療を行う際に気をつけること
1.主な心臓疾患とその治療
1)虚血性心疾患
2)心臓弁膜症
3)不整脈
2.各々の病態別の注意点
1)抗血栓療法を行われている患者さんへの歯科治療,口腔ケア
2)植え込み方心臓電気デバイス(CIED)を装着している場合
3)虚血性心疾患
4)心不全
5)心臓手術を実施する患者
IV 血液疾患(松本公宏)
1 造血幹細胞移植
1.移植前処置
2.移植中
3.移植後
V 脳血管疾患(片山正輝)
1 脳卒中とは
2 脳梗塞と脳出血
1.脳梗塞
1)脳梗塞の種類
COLUMN 1 動脈硬化(アテローム動脈硬化)
2)脳梗塞の治療
2.脳出血
1)症状
2)好発部位
3)治療
4)予防
3 嚥下障害
1.摂食嚥下とは
2.摂食嚥下障害とは
3.摂食嚥下障害への対応
4.脳卒中後の摂食嚥下障害の有病率
VI 骨粗鬆症(水野早希子)
1 骨粗鬆症とは
2 骨粗鬆症における骨折
3 骨粗鬆症の治療と薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)
4 骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)
COLUMN 2 パノラマエックス線で骨粗鬆症を見抜けるかもしれない
COLUMN 3 骨と納豆
VII 肺炎(寺嶋 毅)
1 肺炎の分類
2 症状
3 検査所見
4 肺炎の病原微生物と治療
5 重症度と予後
6 予防手段
7 その他の肺炎
1.誤嚥性肺炎
2.人工呼吸器関連肺炎
3.間質性肺炎
8 ステロイドパルス療法
Section 3 回復期等口腔機能管理
I 回復期とは(大野友久)
1 基礎知識
2 回復期で実施されていること
3 回復期リハビリテーション病棟入院患者の流れと実施されること
II 回復期口腔機能管理の目的(大野友久)
1 回復期口腔機能管理
2 リハビリテーション・栄養・口腔の一体的取り組み
3 回復期患者の口腔内状況
4 回復期等口腔機能管理の目的と実施すること
5 回復期の後
実践編
Section 1 医科疾患患者の口腔健康管理に介入する前に収集すべき情報
I 医科疾患患者の周術期口腔健康管理における確認事項(松浦信幸)
1 患者の全体像の把握
2 バイタルサインの確認
1.心拍数
2.血圧
3.呼吸数
4.動脈血酸素飽和度
5.体温
3 血液検査データ
1.血液算定検査
2.栄養の指標
3.肝機能の指標
4.凝固機能の指標(出血リスクの評価)
5.腎機能の指標(薬剤代謝・排泄の評価)
6.炎症・感染の指標
4 口腔内状態の評価
1.歯と歯周組織の確認
2.口腔粘膜と軟組織の観察
3.咀嚼・嚥下機能の評価
4.唾液分泌と口腔乾燥の評価
5 服薬状況
1.抗凝固薬・抗血小板薬
2.抗菌薬
3.降圧薬・利尿薬
4.糖尿病治療薬
5.鎮痛薬・抗炎症薬
6 栄養状態の評価
1.BMI(body mass index)
2.血清アルブミン
3.体重変化
4.摂食嚥下機能
7 機能的自立度評価法(FIM)
1.評価項目
2.FIMにおける口腔ケアの評価
3.FIMスコアと口腔ケア支援
4.多職種連携の重要性
Section 2 医科疾患患者に対する口腔健康管理の実例
I 手術前後の口腔衛生管理(病院歯科あり)直腸がん(cT3NOMO)(鈴木美紅/大屋朋子)
コラム1 動揺歯や鋭利な歯牙の対応
コラム2 気管挿管患者の口腔衛生管理について
コラム3 菌血症が引き起こす術後合併症について
II がん薬物療法症例(大屋朋子)
III 放射線療法症例(大屋朋子)
IV 緩和医療症例(池上由美子)
コラム4 緩和ケアを支えるチーム:多職種連携
コラム5 がん治療と緩和医療の統合
コラム6 緩和ケア・緩和医療・終末期医療と通常のがん治療の違い
コラム7 病院から地域包括連携へ繋げるプロセス
V 血液内科 造血免疫細胞移植症例(池上由美子)
VI 歯科のない病院での症例(血液がん 急性骨髄性白血病)(中村絵美/五十嵐史征)
コラム8 退院後の連携と継続した口腔機能管理
VII 診療所での症例(病院との連携)(村西加寿美)
VIII 回復期口腔機能管理(中野有生)
Section 3 医科疾患患者の対応をするために知っておきたい手技
I 口腔・鼻腔吸引(大屋朋子)
(1)吸引の目的と適応となる状態
(2)吸引時のアセスメント
(3)吸引の手順
II 呼吸音の聴診(大屋朋子)
(1)聴診器の使用方法
(2)留意点
(3)聴診方法
(4)呼吸音の分類















