やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

 患者さんへ
 歯科医院の方へ

機能を回復したあとは再発に気をつけましょう
 再発するのは補綴物ではなく 病気です
 再発を防ぐには6つの条件があります
 再発予防に成功している例をみてください
 もちろん初発予防のほうが重要です
 しかし 思ったほど予防効果はあがっていません
現代人の歯とあごには不調和{デイスクレパンシー}があります
 食べものが変わると歯やあごの形も変わります
 現代人には卑弥呼の食事は噛みきれません
 噛まなくなったので あごが小さくなってきました
 小さなあごに歯が生えきらず いろいろな不調和{デイスクレパンシー}が生じています
 不調和{デイスクレパンシー}は歯とあごに いろいろな病気をもたらすことがあります
目標は「丈夫なからだ」です
 地球が健康なら生きものも健康です
 環境とからだ
 いまわたくしたちは「地球が滅びる」といわれる時代に生きています
 個人の「からだ」だけでなく 集団の「からだ」も考えてみましょう
 歯とあごは「丈夫なからだ」をみる最良の教材です
 食べものとからだ
 勝負は“お乳”の時代に決まります
 なにを よく噛みましょうか――食生活20カ条
 「噛んでうまいものをバランスよく」と心がけましょう
 日本の食文化を正しく次の時代へ伝えたいものです
 運動とからだ
 「栄養・運動・休養」の3つが「丈夫なからだ」づくりの基本です
 歯はもともと 噛んできれいになるようにつくられています
 からだによくないものを口に入れるから歯ブラシが必要なのです
保健行動とからだ
 定期健診はあなたの役割です
 歯科医院はあなたのお手伝いをします
 治療は歯とあごの成長・発育と密接な関係があります
 歯はこのように育ちます――胎生5カ月~35歳
 調和をとり戻すには 歯の幅を狭くするか 歯を抜くしかありません
 たくや君の例をみてみましょう
 「下の前歯(1)が裏側に生えてきちゃった」(6歳7カ月)
CCを抜いたので
 1が正しい位置に戻りました(7歳6カ月)
 2~2が萌出しました(CCの抜歯:8歳3カ月)
 この1年間 大きな変化はありません(DDDDの抜歯:9歳4カ月)
 3333が歯列からずれています(4444の抜歯:11歳4カ月)
 3333が正しい位置に戻りました(13歳4カ月)
 77が萌出して ほぼ正常な状態です(17歳8カ月)
 X線写真でみると 口のなかの変化がよくわかります
歯科医院は健康教育に力を入れています
 歯科医療の第一歩は対話から
 診療室から現場へ――保健所や保育園 幼稚園などにも出かけていきます
 健康教育のスタートは小学校――歯科医院は学校に働きかけています
 1人ひとりのからだに合った保健指導を心がけるようになりました
 歯とあごの保健「丈夫なからだ」をつくるのはあなた
 不正咬合の治療と装置――マルチブラケット/リンガルアーチ/チンキャップ/アクチベーター

 本書の発行にご協力をいただいた方々/参考文献