序文
本書は，『最新言語聴覚学講座』シリーズの一冊として，言語聴覚士に必要な心理学的専門知識や関連情報を，必要とされる皆様（言語聴覚士を目指す学生や自己研鑽に取り組む臨床家）にとって理解しやすい形で提供するために刊行されました．
ところで，公認心理師という専門職が存在するのに，なぜ言語聴覚士に「心理学」が必要なのでしょうか．本書を読んでいただければこの疑問は解消するはずですが，ごく簡単に言うと，人間の機能や活動を分析し解釈する上で，心理学の視点が不可欠だからです．
また，一口に心理学といっても，公認心理師に必要な心理学的専門知識と言語聴覚士に必要なそれとは異なるので，本書の役割として重要なのは，当然ながら言語聴覚士に必要な知識・情報を適確に提供することです．
これを踏まえた本書の目次構成は，言語聴覚士養成課程で学ぶべき心理学的専門知識を網羅したものですが，その枠に留まるのではなく，臨床において必要となる知識・情報を理解しやすい形で提供することを目指しています．
なお，2024年に「言語聴覚士学校養成所指定規則」が改正され，養成カリキュラムの中の「心理学」が「心の働き」へと変更されました．これは，心理学を単に「心理学」としてではなく，「言語聴覚療法の修得に必要な心理学的基礎知識」として学ぶことの重要性を反映したものと考えられますが，まさに本書のコンセプトと合致するものです．
本書を活用いただくことで，将来の臨床活動へ向けた基礎づくり，あるいは現在の臨床活動のさらなるブラッシュアップに役立てていただけることを編者・執筆者一同心より願っております．
本書誕生にご尽力くださった，医歯薬出版の茂野靖子氏をはじめとする皆様に感謝いたします．
2025年12月
編者を代表して 山田弘幸
本書は，『最新言語聴覚学講座』シリーズの一冊として，言語聴覚士に必要な心理学的専門知識や関連情報を，必要とされる皆様（言語聴覚士を目指す学生や自己研鑽に取り組む臨床家）にとって理解しやすい形で提供するために刊行されました．
ところで，公認心理師という専門職が存在するのに，なぜ言語聴覚士に「心理学」が必要なのでしょうか．本書を読んでいただければこの疑問は解消するはずですが，ごく簡単に言うと，人間の機能や活動を分析し解釈する上で，心理学の視点が不可欠だからです．
また，一口に心理学といっても，公認心理師に必要な心理学的専門知識と言語聴覚士に必要なそれとは異なるので，本書の役割として重要なのは，当然ながら言語聴覚士に必要な知識・情報を適確に提供することです．
これを踏まえた本書の目次構成は，言語聴覚士養成課程で学ぶべき心理学的専門知識を網羅したものですが，その枠に留まるのではなく，臨床において必要となる知識・情報を理解しやすい形で提供することを目指しています．
なお，2024年に「言語聴覚士学校養成所指定規則」が改正され，養成カリキュラムの中の「心理学」が「心の働き」へと変更されました．これは，心理学を単に「心理学」としてではなく，「言語聴覚療法の修得に必要な心理学的基礎知識」として学ぶことの重要性を反映したものと考えられますが，まさに本書のコンセプトと合致するものです．
本書を活用いただくことで，将来の臨床活動へ向けた基礎づくり，あるいは現在の臨床活動のさらなるブラッシュアップに役立てていただけることを編者・執筆者一同心より願っております．
本書誕生にご尽力くださった，医歯薬出版の茂野靖子氏をはじめとする皆様に感謝いたします．
2025年12月
編者を代表して 山田弘幸
序章 心理学と言語聴覚学
（山田弘幸）
1．心理学とはどのような学問か
1）“psychology”と「心理学」
2）心理学の源流としての哲学
3）哲学における理性主義および経験主義と心理学
4）科学的心理学成立の背景
2．心理学と言語聴覚学
1）心理学の研究内容
2）心理学と言語聴覚学との関係
確認Check!
第1章 認知・学習心理学
1．感覚（大森史隆，山田弘幸）
1）感覚の概要
(1)感覚モダリティ
(2)多感覚相互作用
2）閾値，感覚可能範囲，感度
(1)刺激閾値
(2)弁別閾値
(3)感覚可能範囲と感度
3）物理量と心理量との対応関係
(1)ウェーバーの法則
(2)フェヒナーの法則
(3)等ラウドネスレベル曲線
(4)ソーン尺度
(5)メル尺度
(6)スティーヴンズのベキ法則
4）感覚内の次元
(1)ラウドネス
(2)ピッチ
(3)音色
5）順応
(1)明順応と暗順応
6）対比と同化
(1)対比
(2)同化
7）感覚遮断
2．知覚・認知（平野哲司）
1）色彩知覚
2）空間知覚・奥行き知覚
(1)生理的要因
(2)心理的要因
3）形態知覚
(1)図地分化
(2)パターン認識
(3)知覚の文脈効果
4）運動知覚
(1)仮現運動
(2)誘導運動
(3)運動残効
5）知覚の恒常性
6）知覚の統合・相互作用
(1)群化
(2)主観的輪郭
7）知覚─運動協応とメタ認知
8）選択的注意と眼球運動
(1)聴覚における注意
(2)視覚における注意
(3)眼球運動
9）オブジェクト認知
(1)視点非依存からのアプローチ
(2)顔の認知
10）認知地図
3．学習（池上敏幸，山田弘幸）
1）条件づけ
(1)古典的条件づけ
(2)オペラント条件づけ
2）技能学習
(1)技能
(2)知覚―運動学習
3）社会的学習
(1)模倣学習
(2)観察学習
(3)モデリング
4）学習の転移
(1)正・負の転移
(2)両側性転移
(3)転移の理論
5）動機づけ
(1)一次的動機づけと二次的動機づけ
(2)外発的動機づけと内発的動機づけ
(3)動因と誘因
(4)動機づけの理論
6）情動
(1)情動と感情
(2)情動の理論
7）要求水準
8）おわりに
4．記憶（平野哲司）
1）記憶の過程
2）貯蔵システムからみた記憶の区分
3）記憶の範囲・容量
(1)感覚記憶
(2)短期記憶
(3)長期記憶
(4)宣言的記憶
(5)手続き記憶
4）貯蔵システムの実験的根拠
5）ワーキングメモリ
6）処理システムからみた記憶の区分
(1)符号化時の処理
(2)検索時の処理
7）忘却のメカニズム
(1)減衰説
(2)干渉説
5．思考・知識（平野哲司）
1）概念
(1)定義的特性理論
(2)プロトタイプ理論
(3)事例モデル
(4)理論ベースの概念理論
2）問題解決
(1)アルゴリズムによる解決
(2)ヒューリスティックスによる解決
(3)問題解決を妨げるもの
3）推論
(1)演繹的推論
(2)帰納的推論
4）認知の偏り
(1)意思決定における利得と損失
(2)確率判断
(3)ヒューリスティックス
5）表象（イメージ）
6）知識の構造
(1)活性化拡散モデル
(2)スキーマ理論
6．言語（齊藤吉人）
1）非言語的・前言語的コミュニケーション
(1)顔認知能力
(2)前言語的コミュニケーション
(3)言語的コミュニケーション
2）記号・象徴・言語
(1)記号
(2)言語
3）言語使用と知識
4）言語理解と産出
7．対人認知（平野哲司）
1）印象形成
(1)中心特性と周辺特性
(2)順序の効果
2）対人魅力
(1)近接性
(2)単純接触効果
(3)誤帰属
3）ステレオタイプ
4）認知的斉合性理論
(1)認知的不協和理論
(2)バランス理論
確認Check!
第2章 心理測定法
（柴田 寛）
1．心理物理学（精神物理学）的測定法
1）閾値，主観的等価点の測定
(1)測定対象
(2)測定方法
2）尺度水準
(1)尺度水準の分類
(2)尺度水準ごとの操作
3）誤差
(1)偶然誤差
(2)恒常誤差
2．テスト理論
1）標準化
2）妥当性
(1)基準関連妥当性
(2)内容的妥当性
(3)構成概念妥当性
3）信頼性
(1)再検査法
(2)クロンバックのα係数
(3)折半法
3．尺度構成法
1）評定尺度法（評定法）
2）SD法
3）順位法（品等法）
4）一対比較法
4．調査法
1）サンプリング（標本抽出）
(1)単純無作為抽出法
(2)系統抽出法
(3)層化抽出法（層別抽出法）
(4)多段抽出法
2）質問紙法
5．データ解析法
1）記述統計
2）推測統計
3）統計的仮説検定
(1)統計的仮説検定の手続き
(2)t検定の実施例（仮想データ）
(3)χ2検定の実施例（仮想データ）
(4)第1種の誤りと第2種の誤り
4）多変量解析
(1)多変量解析の種類
(2)重回帰分析
(3)因子分析
確認Check!
第3章 臨床心理学
1．パーソナリティ（飯干紀代子）
1）パーソナリティ
2）人格・性格・気質
3）類型論と特性論
(1)類型論（personality typology）
(2)特性論（［personality］ trait theory）
2．発達各期における心理臨床的問題（小森憲治郎，北村伊津美）
1）発達障害（神経発達症）
(1)自閉スペクトラム症（Autism Spectrum Disorder：ASD）
(2)注意欠如多動症（Attention Deficit/Hyperactivity Disorder：ADHD）
(3)限局性学習症（Specific Learning Disorder：SLD）
(4)発達障害に対するリハビリテ-ション
(5)発達障害に対する支援の考え方
2）不登校・ひきこもり・選択的緘黙
(1)不登校の現状
(2)いじめの現状
(3)不登校からひきこもりへ
(4)不登校への支援
(5)選択的緘黙
3）摂食症
(1)神経性やせ症
(2)神経性過食症
(3)摂食症の発症過程
(4)摂食症の症状
(5)摂食症の治療
4）自我同一性の障害
(1)性別不合とは
(2)性別不合の治療
3．異常心理（飯干紀代子）
A．欲求と防衛機制
1）心的構造と欲求
2）防衛機制
B．異常心理あるいは精神障害
1）抑うつ症（DSM-5-TR：抑うつ症群）
(1)うつ病（Major Depressive Disorder）
(2)重篤気分調節症（Disruptive Mood Dysregulation Disorder）
2）双極症（DSM-5-TR：双極症及び関連症群）
(1)双極症I型（Bipolar I Disorder）
(2)双極症II型（Bipolar II Disorder）
3）統合失調症（DSM-5-TR：統合失調スペクトラム症及び他の精神症群）
4）心的外傷およびストレス因関連症（DSM-5-TR：心的外傷及びストレス因関連症群）
(1)心的外傷後ストレス症（Posttraumatic Stress Disorder：PTSD）
(2)急性ストレス症（Acute Stress Disorder）
(3)適応反応症（Adjustment Disorder）
5）パーソナリティ症（DSM-5-TR：パーソナリティ症群）
(1)A群パーソナリティ症
(2)B群パーソナリティ症
(3)C群パーソナリティ症
6）不安症（DSM-5-TR：不安症群）
(1)全般不安症
(2)パニック症
(3)広場恐怖症
(4)社交不安症
(5)限局性恐怖症
7）強迫症
8）身体症状症
9）解離症（DSM-5-TR：解離症群）
(1)解離性同一症（Dissociative Identity Disorder）
(2)解離性健忘（Dissociative Amnesia）
10）神経認知障害（DSM-5-TR：神経認知障害群）
(1)認知症
(2)軽度認知障害（MCI）
(3)せん妄
11）意識障害
(1)意識とは
(2)意識障害のレベル
(3)複雑な意識状態
(4)特殊な意識障害
C．操作的診断基準・国際疾病分類
1）精神障害の分類
2）DSM-5-TR
3）ICD-11
4．臨床心理学的アセスメント（小森憲治郎，北村伊津美）
1）発達検査
(1)新版K式発達検査2020
(2)津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法
(3)遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
2）知能検査
(1)ビネー式知能検査
(2)ウェクスラー式知能検査
(3)コース立方体組み合わせテスト
(4)MMSE（Mini-Mental State Examination）
(5)改訂長谷川式簡易知能評価スケール（HDS-R）
(6)日本版レーヴン色彩マトリックス検査（Raven's Coloured Progressive Matrices：RCPM）
3）パーソナリティ検査
(1)Y-G性格検査（谷田部・ギルフォード性格検査）
(2)気分プロフィール検査（Profile of Mood States：POMS2）
(3)P-Fスタディ（絵画欲求不満テスト）
(4)質問紙法の効用と限界
(5)質問紙法と投影法の違い
4）面接と行動観察
5．心理療法（飯干紀代子）
1）クライエント中心療法
(1)クライエント中心療法とは
(2)治療者の3つの条件
(3)自由な感情表現を促進させる技法
2）精神分析療法
(1)精神分析療法とは
(2)治療方法
(3)転移
3）遊戯療法
(1)遊戯療法とは
(2)治療方法
(3)経過
4）行動療法
(1)行動療法とは
(2)治療方法
5）認知療法（認知行動療法）
(1)認知療法とは
(2)治療方法
6）集団療法
(1)集団療法とは
(2)治療方法
7）家族療法
(1)家族療法とは
(2)治療方法
確認Check!
第4章 生涯発達心理学
1．発達の概念（井﨑基博）
1）発達の規定因
(1)生得説
(2)経験説
(3)遺伝・共有環境・非共有環境
2）研究法
(1)実験法
(2)観察法
(3)調査法
(4)横断法と縦断法
3）発達理論
(1)発達段階説の理論
(2)文化心理学的理論
2．新生児期・乳児期（齊藤吉人）
1）知覚・認知の発達
(1)知覚・認知の発達
(2)乳児研究に用いられてきた主な方法
(3)脳機能イメージングによる乳児研究
2）運動の発達
(1)粗大運動の発達
(2)巧緻運動の発達
(3)運動発達と認知発達との関連
3）感情の発達
4）他者への志向性と他者の意識への関心
5）アタッチメント（愛着）
(1)アタッチメントの発達
(2)ホスピタリズムと母性的養育の剥奪
(3)アタッチメントの個人差・文化差
(4)3歳児神話とアタッチメント
3．幼児期・児童期（齊藤吉人）
1）認知機能の発達
(1)感覚運動期（0～2歳頃）
(2)前操作期（2～7歳頃）
(3)具体的操作期（7～12歳頃）
2）遊びと社会性の発達
(1)感覚運動期
(2)前操作期
(3)前操作期後半から具体的操作期
3）自己・他者認知の発達
(1)自己意識
(2)他者の意図の推測
(3)自己調整機能
(4)仲間関係
4）保育・学校教育と発達
(1)レディネス，発達の最近接領域，足場かけ
(2)自己有能感と劣等感
4．青年期（飯干紀代子）
1）親子関係・友人関係
(1)親子関係
(2)友人関係
2）自我同一性の確立
(1)青年期の発達課題
(2)自我の確立
(3)自我同一性の獲得
3）知的機能の発達
(1)知的機能と学業
(2)学習と記憶
5．成人期（飯干紀代子）
1）職業生活
2）家族生活
(1)家族の形成期
(2)家族の拡大期
(3)家族の収束期
3）ワークライフバランス
(1)ワークライフバランス
(2)ワークインライフ
(3)ダイバーシティ
4）成人期の自我同一性
6．老年期（飯干紀代子）
1）エイジングとパーソナリティ
(1)老年前期（65～74歳）
(2)老年後期（75歳以上）
2）老年期の生きがい
(1)生きがい
(2)SOC理論
(3)成熟したパーソナリティの6要素
3）老年期の知的機能
(1)知能
(2)記憶
(3)智恵
4）死への対応
(1)老年期と死
(2)生きる意味と死の受け入れ
5）ポジティブ・エイジング
確認Check!
索引
（山田弘幸）
1．心理学とはどのような学問か
1）“psychology”と「心理学」
2）心理学の源流としての哲学
3）哲学における理性主義および経験主義と心理学
4）科学的心理学成立の背景
2．心理学と言語聴覚学
1）心理学の研究内容
2）心理学と言語聴覚学との関係
確認Check!
第1章 認知・学習心理学
1．感覚（大森史隆，山田弘幸）
1）感覚の概要
(1)感覚モダリティ
(2)多感覚相互作用
2）閾値，感覚可能範囲，感度
(1)刺激閾値
(2)弁別閾値
(3)感覚可能範囲と感度
3）物理量と心理量との対応関係
(1)ウェーバーの法則
(2)フェヒナーの法則
(3)等ラウドネスレベル曲線
(4)ソーン尺度
(5)メル尺度
(6)スティーヴンズのベキ法則
4）感覚内の次元
(1)ラウドネス
(2)ピッチ
(3)音色
5）順応
(1)明順応と暗順応
6）対比と同化
(1)対比
(2)同化
7）感覚遮断
2．知覚・認知（平野哲司）
1）色彩知覚
2）空間知覚・奥行き知覚
(1)生理的要因
(2)心理的要因
3）形態知覚
(1)図地分化
(2)パターン認識
(3)知覚の文脈効果
4）運動知覚
(1)仮現運動
(2)誘導運動
(3)運動残効
5）知覚の恒常性
6）知覚の統合・相互作用
(1)群化
(2)主観的輪郭
7）知覚─運動協応とメタ認知
8）選択的注意と眼球運動
(1)聴覚における注意
(2)視覚における注意
(3)眼球運動
9）オブジェクト認知
(1)視点非依存からのアプローチ
(2)顔の認知
10）認知地図
3．学習（池上敏幸，山田弘幸）
1）条件づけ
(1)古典的条件づけ
(2)オペラント条件づけ
2）技能学習
(1)技能
(2)知覚―運動学習
3）社会的学習
(1)模倣学習
(2)観察学習
(3)モデリング
4）学習の転移
(1)正・負の転移
(2)両側性転移
(3)転移の理論
5）動機づけ
(1)一次的動機づけと二次的動機づけ
(2)外発的動機づけと内発的動機づけ
(3)動因と誘因
(4)動機づけの理論
6）情動
(1)情動と感情
(2)情動の理論
7）要求水準
8）おわりに
4．記憶（平野哲司）
1）記憶の過程
2）貯蔵システムからみた記憶の区分
3）記憶の範囲・容量
(1)感覚記憶
(2)短期記憶
(3)長期記憶
(4)宣言的記憶
(5)手続き記憶
4）貯蔵システムの実験的根拠
5）ワーキングメモリ
6）処理システムからみた記憶の区分
(1)符号化時の処理
(2)検索時の処理
7）忘却のメカニズム
(1)減衰説
(2)干渉説
5．思考・知識（平野哲司）
1）概念
(1)定義的特性理論
(2)プロトタイプ理論
(3)事例モデル
(4)理論ベースの概念理論
2）問題解決
(1)アルゴリズムによる解決
(2)ヒューリスティックスによる解決
(3)問題解決を妨げるもの
3）推論
(1)演繹的推論
(2)帰納的推論
4）認知の偏り
(1)意思決定における利得と損失
(2)確率判断
(3)ヒューリスティックス
5）表象（イメージ）
6）知識の構造
(1)活性化拡散モデル
(2)スキーマ理論
6．言語（齊藤吉人）
1）非言語的・前言語的コミュニケーション
(1)顔認知能力
(2)前言語的コミュニケーション
(3)言語的コミュニケーション
2）記号・象徴・言語
(1)記号
(2)言語
3）言語使用と知識
4）言語理解と産出
7．対人認知（平野哲司）
1）印象形成
(1)中心特性と周辺特性
(2)順序の効果
2）対人魅力
(1)近接性
(2)単純接触効果
(3)誤帰属
3）ステレオタイプ
4）認知的斉合性理論
(1)認知的不協和理論
(2)バランス理論
確認Check!
第2章 心理測定法
（柴田 寛）
1．心理物理学（精神物理学）的測定法
1）閾値，主観的等価点の測定
(1)測定対象
(2)測定方法
2）尺度水準
(1)尺度水準の分類
(2)尺度水準ごとの操作
3）誤差
(1)偶然誤差
(2)恒常誤差
2．テスト理論
1）標準化
2）妥当性
(1)基準関連妥当性
(2)内容的妥当性
(3)構成概念妥当性
3）信頼性
(1)再検査法
(2)クロンバックのα係数
(3)折半法
3．尺度構成法
1）評定尺度法（評定法）
2）SD法
3）順位法（品等法）
4）一対比較法
4．調査法
1）サンプリング（標本抽出）
(1)単純無作為抽出法
(2)系統抽出法
(3)層化抽出法（層別抽出法）
(4)多段抽出法
2）質問紙法
5．データ解析法
1）記述統計
2）推測統計
3）統計的仮説検定
(1)統計的仮説検定の手続き
(2)t検定の実施例（仮想データ）
(3)χ2検定の実施例（仮想データ）
(4)第1種の誤りと第2種の誤り
4）多変量解析
(1)多変量解析の種類
(2)重回帰分析
(3)因子分析
確認Check!
第3章 臨床心理学
1．パーソナリティ（飯干紀代子）
1）パーソナリティ
2）人格・性格・気質
3）類型論と特性論
(1)類型論（personality typology）
(2)特性論（［personality］ trait theory）
2．発達各期における心理臨床的問題（小森憲治郎，北村伊津美）
1）発達障害（神経発達症）
(1)自閉スペクトラム症（Autism Spectrum Disorder：ASD）
(2)注意欠如多動症（Attention Deficit/Hyperactivity Disorder：ADHD）
(3)限局性学習症（Specific Learning Disorder：SLD）
(4)発達障害に対するリハビリテ-ション
(5)発達障害に対する支援の考え方
2）不登校・ひきこもり・選択的緘黙
(1)不登校の現状
(2)いじめの現状
(3)不登校からひきこもりへ
(4)不登校への支援
(5)選択的緘黙
3）摂食症
(1)神経性やせ症
(2)神経性過食症
(3)摂食症の発症過程
(4)摂食症の症状
(5)摂食症の治療
4）自我同一性の障害
(1)性別不合とは
(2)性別不合の治療
3．異常心理（飯干紀代子）
A．欲求と防衛機制
1）心的構造と欲求
2）防衛機制
B．異常心理あるいは精神障害
1）抑うつ症（DSM-5-TR：抑うつ症群）
(1)うつ病（Major Depressive Disorder）
(2)重篤気分調節症（Disruptive Mood Dysregulation Disorder）
2）双極症（DSM-5-TR：双極症及び関連症群）
(1)双極症I型（Bipolar I Disorder）
(2)双極症II型（Bipolar II Disorder）
3）統合失調症（DSM-5-TR：統合失調スペクトラム症及び他の精神症群）
4）心的外傷およびストレス因関連症（DSM-5-TR：心的外傷及びストレス因関連症群）
(1)心的外傷後ストレス症（Posttraumatic Stress Disorder：PTSD）
(2)急性ストレス症（Acute Stress Disorder）
(3)適応反応症（Adjustment Disorder）
5）パーソナリティ症（DSM-5-TR：パーソナリティ症群）
(1)A群パーソナリティ症
(2)B群パーソナリティ症
(3)C群パーソナリティ症
6）不安症（DSM-5-TR：不安症群）
(1)全般不安症
(2)パニック症
(3)広場恐怖症
(4)社交不安症
(5)限局性恐怖症
7）強迫症
8）身体症状症
9）解離症（DSM-5-TR：解離症群）
(1)解離性同一症（Dissociative Identity Disorder）
(2)解離性健忘（Dissociative Amnesia）
10）神経認知障害（DSM-5-TR：神経認知障害群）
(1)認知症
(2)軽度認知障害（MCI）
(3)せん妄
11）意識障害
(1)意識とは
(2)意識障害のレベル
(3)複雑な意識状態
(4)特殊な意識障害
C．操作的診断基準・国際疾病分類
1）精神障害の分類
2）DSM-5-TR
3）ICD-11
4．臨床心理学的アセスメント（小森憲治郎，北村伊津美）
1）発達検査
(1)新版K式発達検査2020
(2)津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法
(3)遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
2）知能検査
(1)ビネー式知能検査
(2)ウェクスラー式知能検査
(3)コース立方体組み合わせテスト
(4)MMSE（Mini-Mental State Examination）
(5)改訂長谷川式簡易知能評価スケール（HDS-R）
(6)日本版レーヴン色彩マトリックス検査（Raven's Coloured Progressive Matrices：RCPM）
3）パーソナリティ検査
(1)Y-G性格検査（谷田部・ギルフォード性格検査）
(2)気分プロフィール検査（Profile of Mood States：POMS2）
(3)P-Fスタディ（絵画欲求不満テスト）
(4)質問紙法の効用と限界
(5)質問紙法と投影法の違い
4）面接と行動観察
5．心理療法（飯干紀代子）
1）クライエント中心療法
(1)クライエント中心療法とは
(2)治療者の3つの条件
(3)自由な感情表現を促進させる技法
2）精神分析療法
(1)精神分析療法とは
(2)治療方法
(3)転移
3）遊戯療法
(1)遊戯療法とは
(2)治療方法
(3)経過
4）行動療法
(1)行動療法とは
(2)治療方法
5）認知療法（認知行動療法）
(1)認知療法とは
(2)治療方法
6）集団療法
(1)集団療法とは
(2)治療方法
7）家族療法
(1)家族療法とは
(2)治療方法
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第4章 生涯発達心理学
1．発達の概念（井﨑基博）
1）発達の規定因
(1)生得説
(2)経験説
(3)遺伝・共有環境・非共有環境
2）研究法
(1)実験法
(2)観察法
(3)調査法
(4)横断法と縦断法
3）発達理論
(1)発達段階説の理論
(2)文化心理学的理論
2．新生児期・乳児期（齊藤吉人）
1）知覚・認知の発達
(1)知覚・認知の発達
(2)乳児研究に用いられてきた主な方法
(3)脳機能イメージングによる乳児研究
2）運動の発達
(1)粗大運動の発達
(2)巧緻運動の発達
(3)運動発達と認知発達との関連
3）感情の発達
4）他者への志向性と他者の意識への関心
5）アタッチメント（愛着）
(1)アタッチメントの発達
(2)ホスピタリズムと母性的養育の剥奪
(3)アタッチメントの個人差・文化差
(4)3歳児神話とアタッチメント
3．幼児期・児童期（齊藤吉人）
1）認知機能の発達
(1)感覚運動期（0～2歳頃）
(2)前操作期（2～7歳頃）
(3)具体的操作期（7～12歳頃）
2）遊びと社会性の発達
(1)感覚運動期
(2)前操作期
(3)前操作期後半から具体的操作期
3）自己・他者認知の発達
(1)自己意識
(2)他者の意図の推測
(3)自己調整機能
(4)仲間関係
4）保育・学校教育と発達
(1)レディネス，発達の最近接領域，足場かけ
(2)自己有能感と劣等感
4．青年期（飯干紀代子）
1）親子関係・友人関係
(1)親子関係
(2)友人関係
2）自我同一性の確立
(1)青年期の発達課題
(2)自我の確立
(3)自我同一性の獲得
3）知的機能の発達
(1)知的機能と学業
(2)学習と記憶
5．成人期（飯干紀代子）
1）職業生活
2）家族生活
(1)家族の形成期
(2)家族の拡大期
(3)家族の収束期
3）ワークライフバランス
(1)ワークライフバランス
(2)ワークインライフ
(3)ダイバーシティ
4）成人期の自我同一性
6．老年期（飯干紀代子）
1）エイジングとパーソナリティ
(1)老年前期（65～74歳）
(2)老年後期（75歳以上）
2）老年期の生きがい
(1)生きがい
(2)SOC理論
(3)成熟したパーソナリティの6要素
3）老年期の知的機能
(1)知能
(2)記憶
(3)智恵
4）死への対応
(1)老年期と死
(2)生きる意味と死の受け入れ
5）ポジティブ・エイジング
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索引
