やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第2版の序文
 このたび,『最新理学療法学講座 内部疾患理学療法学』第2版を上梓する運びとなりました.本書は,初版刊行後の学術的進展や臨床現場の変化をふまえ,内容を全面的に見直し,増補・改訂を行ったものです.
 内部疾患理学療法を取り巻く環境は,この数年で大きく変化しました.心不全,呼吸器疾患,がん,代謝性疾患等に関する診療・リハビリテーションガイドラインは改訂を重ね,エビデンスに基づく実践が強く求められています.本改訂では,最新のガイドラインや研究知見を反映し,記述の正確性と最新性を担保するとともに,初学者にも理解しやすいよう本文全体の構成と表現を見直しました.
 また近年,理学療法士が腎臓リハビリテーションに関与する機会は着実に増加しています.慢性腎臓病や透析医療の現場において,運動療法の意義と安全管理の重要性が広く認識されるようになったことを受け,本改訂では新たに「腎臓疾患と理学療法」の章を新設しました.この分野の執筆には,私の同僚であり,志を同じくする齊藤正和先生にご協力いただき,臨床と教育の両面から非常に示唆に富む内容となっています.
 今回も,呼吸器疾患の理学療法については森沢知之先生に,がんのリハビリテーションについては高倉保幸先生・國澤洋介先生に引き続きご執筆いただきました.4名の先生方のご尽力により,本書の内容はさらに洗練されたものとなりました.また,改訂にあたり,遅筆な私に根気強く寄り添い続けてくださった医歯薬出版株式会社の編集担当者に心より感謝申し上げます.
 最後に,本書の編集中に恩師である奈良 勲先生が逝去されました.先生は,「障害」という用語はICFの時代にふさわしくないと説き,理学療法学は障害そのものだけを診る学問ではなく,疾患の理解や予防の視点を含めて人を捉えるべきであると,最後まで私を導いてくださいました.その教えをふまえ,本書では行政・法律用語等を除き「障害」という用語の使用をできる限り控え,書名の表現も「内部障害」から「内部疾患」へと改めました.本書が,恩師の志を次世代へと受け継ぐ一冊となることを願っています.
 2026年1月
 編著者 高橋哲也


初版の序文
 このたび,『ビジュアルレクチャー 内部障害理学療法学』を増補・新装し,『最新理学療法学講座 内部障害理学療法学』を発刊することになりました.本書には内部障害を専門とする大学教授としてのすべてを傾注したといっても過言でなく,「自分が学生だったらこんな授業を受けたい」と思うような学生目線での丁寧な記述を心がけています.すなわち本書は私の講義ノートそのもので,読みながら講義の臨場感を感じていただけるものと思います.
 内部障害理学療法は運動器理学療法や神経系理学療法のようなダイナミックな徒手的治療手技がないために,理学療法学を学ぶ学生の皆さんからはやや難しくおもしろみのないものと感じられるかもしれません.しかし,実際の臨床現場に出てみると,運動を主な治療手段とする理学療法士は,身体に障害のある患者さんに対して「運動」という身体ストレスをかけることになります.患者さんは運動器,神経などと分けられるものではなく,心身を全体から把握することの重要性や,心臓,呼吸,代謝などの目に見えない身体内部の機能を正確に把握する重要性に気づくことでしょう.情報収集と病態のアセスメントが内部障害理学療法の本質で,内部障害理学療法学の知識は必ずや皆さんの盾となり鎧となり,障害に悩む患者さんの味方になることでしょう.日本では高齢化がさらに進み,内部疾患を有する患者さんはまだまだ増えていきます.本科目の学習を安易に済ませることなく,この教科書を利用して内部障害理学療法学を確実に理学療法士としての基礎知識にしていただければと思います.
 今回も呼吸機能障害の理学療法については,私が最も信頼する理学療法士の一人である同僚の森沢知之先生にご執筆いただきました.また,がんのリハビリテーションについても,引き続きこの分野の牽引役である高倉保幸先生・國澤洋介先生にご執筆いただきました.症例は西川淳一先生に提供いただきました.各著者の協力により内容が洗練され,品質も格段に向上したと思います.そして最後に,本書をビジュアルレクチャーシリーズから最新理学療法学講座シリーズに移行していただき,遅筆な私に根気よくお付き合いいただいた医歯薬出版株式会社の編集担当者に深く感謝の意を表したいと思います.
 2021年1月
 高橋哲也
1章 内部疾患理学療法学総論
 (高橋哲也)
 1 内部障害の定義,疫学,扱う範囲
  1 内部障害には具体的にどのようなものが含まれるのか?
  2 理学療法士が内部障害を本当に扱うのか?
  3 内部障害者が増えている
  4 65歳以上の障害者手帳1級所持者数は心臓機能障害が第1位
  5 循環器疾患や呼吸器疾患の治療は医科診療医療費に占める割合も多い
  6 医療保険の疾患別リハビリテーションの4つに2つは内部疾患
 2 内部障害の認定
  1 内部障害の認定手順
  2 障害程度等級
  3 身体障害認定基準
2章 呼吸器疾患と理学療法
 (森沢知之)
 1 呼吸器の構造と呼吸調節機能
  1 呼吸器の構造
   1.気道
   2.肺胞の構造と循環器の関連
   3.肺葉と肺区域
  2 肺循環
  3 呼吸調節機能のメカニズム
 2 血液ガスと酸素療法
  1 血液ガスにおけるpHの意味と正常値
  2 酸素療法
  3 運動時低酸素血症(EID)
 3 呼吸機能評価の意義と方法
  1 スパイロメトリー(肺機能検査)
   1.測定方法
   2.測定結果が変動する要因
  2 スパイログラム(肺気量分画)
   1.4つの肺気量位
   2.4つのvolume
   3.4つのcapacity
  3 最大努力呼気曲線
  4 スパイロメータによる換気障害の判定
  5 フローボリューム曲線
   1.健常者のフローボリューム曲線
   2.呼吸器疾患のフローボリューム曲線
  6 呼吸筋力の測定
  7 呼吸困難感の評価
   1.直接的評価法
   2.間接的評価法
  8 視診・触診・打診・聴診
   1.視診・触診
   2.打診
   3.聴診
 4 運動負荷試験
  1 運動負荷試験がなぜ必要か?
  2 フィールドウォーキングテスト
   1.6分間歩行試験
   2.シャトル・ウォーキング試験
  3 心肺運動負荷試験
   1.ランプ負荷試験
   2.多段階漸増負荷試験
   3.一段階負荷試験
  4 血液ガスと呼吸機能
   1.動脈血酸素分圧(PaO2)
   2.動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)
   3.動脈血酸素飽和度(SaO2)および経皮的酸素飽和度(SpO2)の意味と正常値
  5 血液ガスデータの解釈
 5 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)
  1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは?
  2 慢性閉塞性肺疾患の病態は?
  3 慢性閉塞性肺疾患の診断と治療は?
  4 慢性閉塞性肺疾患の画像所見は?
  5 慢性閉塞性肺疾患の理学療法評価は?
   1.呼吸状態
   2.呼吸困難
   3.運動耐容能
   4.骨格筋評価
   5.ADL,QOL評価
  6 慢性閉塞性肺疾患の理学療法の進め方
   1.呼吸コントロール
   2.ストレッチング
   3.コンディショニング
   4.ADLトレーニング
   5.全身持久力トレーニング
   6.骨格筋に対する筋力トレーニング
   7.呼吸筋に対する筋力トレーニング
 6 間質性肺炎
  1 特発性間質性肺炎の特徴と治療は?
   1.特徴
   2.治療
  2 特発性間質性肺炎の胸部X線画像は?
  3 特発性間質性肺炎の理学療法は?
 7 肺結核後遺症
  1 肺結核後遺症の特徴と治療は?
   1.特徴
   2.治療
  2 肺結核後遺症の胸部X線画像は?
  3 肺結核後遺症の理学療法は?
 8 肺水腫
  1 肺水腫の特徴と治療法は?
  2 肺水腫の胸部X線画像は?
  3 肺水腫の理学療法は?
 9 外科手術後
  1 外科手術後の症状は?
   1.肺活量の減少
   2.機能的残気量の減少
   3.術創部の疼痛
   4.気道分泌物の増加
   5.換気-血流比不均衡
  2 外科手術後の胸部X線画像は?
  3 外科手術後の理学療法は?
   1.手術前の理学療法
   2.手術後の理学療法
 10 排痰法
  1 体位排痰法
   1.体位排痰法の適応と禁忌
   2.体位排痰法の手順
  2 ハフィング(強制呼出手技)
   1.ハフィングの適応と禁忌
   2.ハフィングの方法
  3 咳嗽
   1.咳嗽反射のメカニズム
   2.咳嗽の方法
   3.咳嗽介助
  4 アクティブサイクル呼吸法
  5 その他の方法
 11 胸郭可動域練習(胸郭モビライゼーション)
  1 徒手胸郭伸張法
   1.肋骨の捻転
   2.胸郭の捻転
   3.胸郭の側屈
   4.シルベスター法
  2 肋間筋ストレッチ
 12 徒手的呼吸介助手技
  1 徒手的呼吸介助のメカニズムは?
  2 徒手的呼吸介助の方法は?
 13 人工呼吸管理と理学療法
  1 自然呼吸と人工呼吸の違いは?
   1.自然呼吸
   2.人工呼吸
  2 人工呼吸器の原理は?
  3 人工呼吸開始基準は?
  4 人工呼吸のデメリットは?
   1.心拍出量の低下
   2.肺の圧損傷
   3.その他
  5 人工呼吸器離脱の指標
  6 人工呼吸器の換気方法
   1.調節換気
   2.調節・補助換気
   3.同期式間欠的強制換気
   4.プレッシャーサポート換気
   5.持続的気道内陽圧
  7 非侵襲的陽圧換気
  8 人工呼吸器装着患者の理学療法
 14 気道内分泌物吸引法
  1 感染対策
   1.手指衛生
   2.個人防護具の使用
  2 気管吸引を始める前に
   1.気管吸引が適応となる患者は?
   2.気管吸引実施までの流れ
   3.気管吸引に必要な物品
  3 吸引操作の実際
   1.人工気道(開放式吸引)の場合
   2.人工気道(閉鎖式吸引)の場合
   3.口腔内・鼻腔内の吸引
   4.吸引操作中に合併症が認められたら
   5.その他の注意点
 15 包括的呼吸リハビリテーション
  1 禁煙指導
  2 栄養指導
  3 服薬指導
  4 セルフマネジメント
 16 在宅酸素療法
  1 在宅酸素療法の目的は?
  2 在宅酸素療法導入時の注意点は?
  演習課題
3章 循環器疾患と理学療法
 (高橋哲也)
 1 循環器の解剖
  1 心臓の構造
  2 大血管の位置関係
  3 冠動脈の構造と分布
  4 脈管系の特徴(動脈と静脈)
  5 循環系の全体像
 2 循環器の生理
  1 血圧
  2 血圧の規定因子
   1.心拍出量
   2.末梢血管抵抗
   3.その他
  3 血圧の調節機構
   1.短期的な調節
   2.長期的な調節
  4 運動時の循環応答・生体反応
  5 血流再配分
 3 脈拍と血圧の評価
  1 脈拍評価
   1.基本の触知方法
   2.動脈の位置と触知方法
  2 血圧測定
   1.血圧計各部の構成
   2.測定の手順
 4 心不全の理学療法
  1 心不全はどのような病気なのか?
   1.フランク・スターリングの心臓の法則
   2.心不全の代償機転
   3.代償機転の破綻(心不全の増悪)
  2 心不全の分類と症状は?
   1.前方不全と後方不全
   2.左心不全と右心不全
  3 心不全の医学的所見は?
   1.心不全の胸部X線画像の特徴
   2.心機能の評価
   3.血液検査(生化学検査と血算)
   4.運動耐容能
  4 心不全の理学療法は?
   1.心不全の理学療法
   2.心不全の薬物療法と理学療法
   3.自己管理能力の向上
 5 虚血性心疾患の理学療法
  1 心臓と冠動脈の位置関係はどうなっているの?
  2 虚血性心疾患とは?
  3 狭心症と心筋梗塞の違いは?
  4 急性冠症候群とは?
   1.急性冠症候群とは
   2.発症機序
  5 狭心症状はどのようにして起こるか?
  6 急性心筋梗塞はなぜ怖い?
  7 理学療法士としてどのような医学的情報を集める必要があるか?
   1.現病歴を把握する
   2.前駆症状の有無と内容を確認する
   3.発症時の状況を確認する
   4.治療経過について確認する
   5.再灌流時間を確認する
   6.12誘導心電図で虚血や梗塞の場所を確認する
   7.血液検査の結果を確認する
   8.心臓超音波検査(心エコー)の結果を確認する
   9.冠動脈の検査結果を確認する
  8 虚血性心疾患の治療にはどのようなものがあるか?
   1.薬物療法
   2.インターベンション療法
   3.手術療法:冠動脈バイパス手術(CABG)
  9 虚血性心疾患の理学療法は?
   1.虚血性心疾患の理学療法の目的(とくに急性期)
   2.狭心症に対する理学療法
   3.急性心筋梗塞に対する理学療法
 6 弁膜疾患
  1 弁膜症の種類と特徴
  2 大動脈弁狭窄症(AS)
  3 大動脈弁閉鎖不全症(AR)
  4 僧帽弁狭窄症(MS)
  5 僧帽弁閉鎖不全症(MR)
 7 大動脈疾患の理学療法
  1 大動脈疾患を理解しよう
   1.大動脈の位置と名称
   2.大動脈瘤の病態と症状
  2 大動脈瘤・大動脈解離の分類
   1.大動脈瘤の部位による分類
   2.大動脈解離の部位による分類
   3.胸腹部大動脈瘤の分類
  3 大動脈疾患の検査と診断
   1.CT検査(単純,造影)
   2.胸部単純X線画像
   3.その他
  4 大動脈疾患の治療
   1.大動脈瘤
   2.大動脈解離
   3.手術療法
  5 大動脈疾患の理学療法は?
   1.手術を受けた場合のリハビリテーションプログラム
   2.大動脈解離(保存的治療の場合)のリハビリテーションプログラム
   3.回復期の理学療法
 8 末梢動脈疾患の理学療法
  1 末梢動脈疾患(PAD)とは?
   1.末梢動脈疾患の症状と重症度分類
   2.末梢動脈疾患の予後は?
  2 末梢動脈疾患はどのように診断されるの?
   1.問診・視診・触診
   2.血行動態の評価
   3.画像診断
  3 末梢動脈疾患の治療法は?
   1.薬物療法
   2.運動療法
   3.血行再建術
   4.切断
  4 末梢動脈疾患の理学療法評価は?
   1.情報収集
   2.視診
   3.触診
   4.下肢挙上-下垂試験
   5.歩行能力
   6.筋力検査,関節可動域,感覚検査
   7.ADL,QOL評価
  5 末梢動脈疾患の理学療法は?
   1.運動療法
   2.物理療法
   3.装具療法
   4.生活指導
  6 重症下肢虚血(CLI)に対する理学療法
   1.理学療法の目的
   2.理学療法の評価
   3.理学療法の実際
   4.理学療法実施上の注意
  7 レイノー現象の病態・評価・理学療法
   1.レイノー現象の原因と病態
   2.レイノー現象の評価
   3.レイノー現象と理学療法
 9 深部静脈血栓症と理学療法
  1 深部静脈血栓症(DVT)とは?
  2 深部静脈血栓症の原因は?
  3 深部静脈血栓症の症状は?
  4 どのような評価が必要か?
   1.医学的情報収集(画像診断・スクリーニング検査)
   2.視診
   3.触診
   4.周径
   5.下肢疼痛
   6.呼吸状態
  5 どのような治療がなされるか?
  6 深部静脈血栓症の予防法は?
  7 深部静脈血栓症発症後の理学療法
 10 心電図
  1 理学療法士が心電図を診る目的
  2 心電図波形の意味
   1.心電図とは
   2.刺激伝導系
  3 心電図の基本波形
  4 きれいな心電図をとるために
   1.電極の位置
   2.電極の装着方法
  5 心電図を読むポイント─頻脈,徐脈,期外収縮,心房細動等
   1.心拍数を数える
   2.RR間隔が一定か?
   3.P波を見つける(P波の異常の有無を確認する)
   4.QRS波の形は?
   5.f波やF波
  6 心電図を読むポイント─房室ブロック
  7 心電図を読むポイント─虚血・梗塞
   1.心筋虚血(ST低下)のタイプ
   2.心筋虚血の判断基準
   3.心筋梗塞の判断基準
  8 なぜ不整脈が問題になるのか?
   1.心房細動は心原性脳梗塞の原因となる
   2.心拍出量が低下し,各種臓器の循環不全を引き起こす
   3.心停止を引き起こすおそれがある
   4.頻脈がなぜ悪いのか?
 11 運動負荷試験と運動処方
  1 運動負荷試験
   1.運動負荷試験の目的
   2.運動負荷試験の禁忌
   3.運動負荷試験の準備
   4.運動負荷試験装置
   5.運動負荷様式(プロトコル)
   6.運動負荷試験の中止基準
   7.心電図の評価
  2 心肺運動負荷試験
   1.嫌気性代謝閾値(AT)決定の条件
   2.最大酸素摂取量
  3 リスクの層別化
  4 運動処方の作成
   1.運動強度の設定
   2.運動頻度の設定
   3.運動時間の設定
   4.運動種類の設定
   5.運動療法の目的をはっきりさせる
  5 6分間歩行試験
  6 Borgスケール
   1.Rating of Perceived Exertion(いわゆるBorgスケール)
   2.Borg Category Ratio Scale(いわゆる修正Borgスケール)
 12 一次救命処置
  1 一次救命処置(BLS)とは?
  2 救急車が到着するまで
  3 一次救命処置の実際(成人の場合)
   1.安全確認
   2.反応有無の確認
   3.119番通報・応援を呼ぶ・AED依頼
   4.呼吸の確認と心停止の判断
   5.胸骨圧迫
   6.胸骨圧迫と人工呼吸
   7.自動体外式除細動器(AED)
   8.一次救命処置(BLS)の継続
 13 心臓リハビリテーションの概要
  1 「心臓リハビリテーション」って何だろう?
   1.心臓リハビリテーションの定義と目的
   2.心臓リハビリテーションの構成要素
   3.心臓リハビリテーションの病期区分
  2 心臓リハビリテーションにはどんな効果があるのか?
  3 心臓リハビリテーションにはどのようなエビデンスが認められているのか?
  4 心臓リハビリテーションの歴史は?
   1.日本における心臓リハビリテーションの始まりと発展
   2.診療報酬上の発展
   3.疾患別リハビリテーションと施設基準の緩和
  5 心臓リハビリテーションの対象となる疾患は?
 14 再発予防とチーム医療
  1 動脈硬化の再発予防(冠危険因子の管理)
   1.冠危険因子って?
   2.血圧管理はどのようにすればよいか?
   3.脂質管理はどのようにすればよいか?
   4.体重管理の指標は?
   5.糖尿病管理の目標値は?
   6.運動指導はどのようにすればよいか?
   7.禁煙
   8.抑うつや不安
   9.その他の危険因子
   10.服薬の確認
  2 心不全の再発予防
   1.心不全増悪による再入院の原因
   2.疾病管理という考え方
  3 チーム医療
   1.チーム医療の必要性
   2.診療報酬が請求できる・できないを問わずに力を合わせよう
4章 代謝疾患と理学療法
 (高橋哲也)
 1 エネルギー代謝
  1 エネルギー代謝と用語整理
  2 身体活動の強度を表すメッツ─METs
  3 エネルギー消費量の計算方法
  4 運動時のエネルギーの供給源
   1.リン酸系(ATP-PCr系)
   2.解糖系
   3.有酸素系
  5 有酸素運動と無酸素運動
   1.有酸素運動と無酸素運動の違い
   2.有酸素運動の実際
 2 代謝性疾患
  1 代謝性疾患とは?
   1.代謝性疾患とはどのような状態か
   2.代謝性疾患の理学療法
  2 糖尿病と理学療法
   1.糖尿病とはどのような病気か?
   2.糖尿病にはどのような種類があるか?
   3.糖尿病の症状や身体所見は?
   4.糖尿病の診断はどのように行われるか?
   5.各検査の概要
   6.糖尿病にはどのような指標があるか?
   7.糖尿病の治療目標で重要なものは?
   8.糖尿病の治療はどのように行われるか?(2型糖尿病の場合)
   9.糖尿病の食事療法
   10.糖尿病の運動療法
   11.糖尿病の薬物療法
   12.低血糖とはどのような状態なのか?
   13.シックデイとはどのような状態なのか?
   14.糖尿病の合併症
   15.糖尿病の急性合併症
   16.糖尿病の慢性合併症
  3 肥満とは?
   1.肥満の定義と判定
   2.肥満の分類
   3.肥満の種類
   4.肥満と高血圧の関係は?
  4 メタボリックシンドロームとは?
   1.メタボリックシンドロームの診断基準
   2.インスリン抵抗性を改善しよう
  5 肝臓疾患とは?
  6 脂質異常症とは?
   1.脂質異常症の定義は?
   2.脂質異常症の種類は?
   3.脂質異常症の治療
5章 腎臓疾患と理学療法
 (齊藤正和)
 1 腎臓の構造と機能
  1 腎臓の構造
   1.脈管系って?
   2.ネフロンって?
  2 腎臓の機能
   1.代謝老廃物の排泄機能
   2.血圧調整機能
   3.水・電解質・酸塩基平衡の調整
   4.骨代謝調整
   5.造血調整機能
 2 急性腎障害と慢性腎臓病
  1 急性腎障害(AKI)とはどのような病態か?
   1.急性腎障害の定義
   2.急性腎障害の重症度分類
   3.急性腎障害の治療(腎代替療法)
   4.急性腎障害と理学療法
  2 慢性腎臓病(CKD)とはどのような病態か?
   1.慢性腎臓病の定義
   2.慢性腎臓病の重症度分類
   3.慢性腎臓病の治療
 3 腎臓リハビリテーションの実際(運動療法を中心に)
  1 保存期慢性腎臓病患者
  2 透析患者
  3 腎臓移植患者
6章 がんのリハビリテーション
 (高倉保幸・國澤洋介)
 1 がんのリハビリテーションの基本概念
  1 がんのリハビリテーションの定義と目的
  2 がんのリハビリテーションの分類
  3 トータルペインとは
 2 がんのリハビリテーションの対象と機能不全の種類
  1 がんの分類・特徴・病期分類
   1.がんの分類
   2.がんの特徴
   3.がんの病期分類
  2 臓器別のがん
   1.脳腫瘍
   2.悪性骨・軟部腫瘍
   3.肺がん
   4.消化器がん
   5.乳がん
   6.その他
  3 機能不全の種類
   1.がんそのものによる機能不全
   2.がんの治療によって生じる機能不全
 3 がんのリハビリテーションに必要なリスク管理
  1 がんの治療と有害事象
   1.薬物療法・放射線療法による有害反応
   2.有害事象の定義
  2 薬物療法・放射線療法
   1.薬物療法の目的
   2.薬物療法における有害反応の発生時期
   3.放射線療法の目的
   4.放射線療法における有害反応の発生時期
  3 骨転移
   1.各種画像検査
   2.疼痛
 4 理学療法の実際
  1 精神的・心理的対応
   1.がん患者の心の反応
   2.対応の基本
   3.傾聴と共感
  2 周術期の評価と対応
   1.評価
   2.具体的な対応
  3 廃用症候群・体力低下の評価と対応
   1.評価
   2.具体的な対応
  4 緩和ケアにおける評価と対応
   1.評価項目
   2.対応の基本
   3.緩和ケアチーム
  5 リンパ浮腫の評価と対応
   1.リンパ浮腫の評価
   2.リンパ浮腫への対応
  演習課題

 索引