第2版序文
物理療法は,歴史的にみれば紀元前より自然エネルギーの形で利用されており,医療としては古代ギリシャ時代のHippocratesが自然エネルギーの活用を体系化したことに始まります.物理的エネルギーを人に適応するための手法が開発され,今日まで多くの物理療法機器が利用されてきています.物理療法機器の歴史は浅く,まだまだ発展途上の治療法です.今後さらに成熟することで,物理療法の有用性が十分に解明されることを期待しております.
物理療法の主な治療対象の一つは痛みであり,鎮痛効果や疼痛軽減を目的に使用されています.近年は疼痛の神経メカニズムの解明が進んできており,これらの神経メカニズムに合わせた物理療法の適用方法を検討することが必要となってきています.リハビリテーションの目的は生体機能の再生や再構築であり,この目的を達成するためには,生体機能や疼痛などの神経メカニズムの理解が必要となります.このような神経メカニズムを含む生体機能が十分に働くためには,物理的エネルギーを利用して物理的・化学的作用が生体内で引き起こされています.つまり,物理療法は同じ物理的エネルギーを生体外部から加えることで,生体機能の賦活や抑制を行うことを目的としています.したがって,物理療法の効果は運動療法のように目視できるものとは異なり,生体内部で生じている生体機能の変化を治療者側がイメージできないことが,物理療法の有用性に疑問をもつことにもつながっています.本書では,簡潔な文章と模式図を用いて物理療法の治療原理や生理学的効果を説明することで,学生がイメージしやすいように工夫しております.
本書は2021年に初版が発行され,物理療法を学ぶ学生の教科書として,また初学者の知識の整理として,多くの方々の支持を得ることができ,改訂第2版を発行することとなりました.初版で好評であった簡潔な文章と模式図,臨床での治療方法に加え,最近注目されているラジオ波療法や拡散型圧力波療法を新たに章に加え,効果判定への活用が期待される超音波エコー検査をより詳しく掲載しています.さらに,わかりやすい動画での説明も加えています.
物理療法学の入門書でありながら,基礎的な物理療法の知識だけでなく,臨床場面での適応方法や検査方法などについてもまとめています.これから物理療法を学ぶ初学者にとって,本改訂により十分な教科書ができあがったものと自負しています.本書が物理療法学の教育や知識の整理として,物理療法学を学ぶ方々の一助になれば,筆者一同にとって望外の喜びであり,今後の教育,研究の励みにもなります.最後に,本書の企画,編集,発刊のすべてにおいて,真摯にサポートをしていただいた医歯薬出版の編集部諸氏に厚く深謝の意を表します.また,本書を完成させるにあたり,惜しみない協力をいただきました執筆者の方々に厚く御礼申し上げます.
2025年11月
烏野 大
第1版序文
物理療法学は,歴史的にみれば紀元前より自然エネルギーの形で利用されており,医療としては古代ギリシャ時代のHippocratesが自然エネルギーの活用を体系化したことから始まります.現在の物理療法は,1945年にHaislipがDyna wave neuromuscular stimulatorとして最初の高電圧刺激装置を開発し,1948年にNemecが干渉波発生装置を考案したことから始まりました.近年の物理療法治療機器の多くが,最近30年間に開発,実用化されたものであり,物理療法はまだまだ発展途上の治療法であると考えられます.
筆者が臨床家になって最初に触れた物理療法機器は,電気刺激装置や筋電図を利用したバイオフィードバック,股関節術後の関節可動域練習のためのハバードタンクなどです.その当時は,臨床で利用できる機器について詳しい知識もなく,工夫しながら利用していたことを覚えています.その後,物理療法学に興味をもち,物理療法機器メーカーで研究員としても働き,物理療法機器の将来性や治療効果は,まだ十分に理解されていないが,有用な治療方法であると感じたものです.その当時を振り返ると,本書のように簡潔に物理療法の知識が整理された書籍はありませんでした.
本書は学生や初学者を対象とした物理療法学の入門書でありながら,基礎的な物理療法の知識だけでなく,臨床場面での適応の方法などについてもまとめています.初学者の方々にわかりやすいように長文での概説などはせずに,箇条書きの形式で構成され,また,物理療法学の内容を理解しやすく,知識の整理にも役立つような模式図を多用しています.本書は学生の教科書を念頭におき,15回の講義に対応できるように15章に分けた構成としています.各章での補足説明には,「ここが重要」「臨床では」「つながる知識」「よくでる」などの項目を,本文の脇に設定しており,読者の興味や探究心を促しています.これから物理療法を学ぶ初学者にとって,とても良い教科書ができあがったと自負しています.
本書が物理療法学の教育や知識の整理として,物理療法学を学ぶ方々の一助になれば,筆者一同にとってこのうえない喜びであり,今後の教育,研究の励みにもなります.最後に,本書の企画,編集,発刊のすべてにおいて,真摯にサポートをしていただいた医歯薬出版の担当者の方をはじめとした編集部諸氏に厚く深謝の意を表します.また,本書を完成させるにあたり,惜しみない努力をしていただきました執筆者の方々に厚く御礼申し上げます.
2020年11月
烏野 大
物理療法は,歴史的にみれば紀元前より自然エネルギーの形で利用されており,医療としては古代ギリシャ時代のHippocratesが自然エネルギーの活用を体系化したことに始まります.物理的エネルギーを人に適応するための手法が開発され,今日まで多くの物理療法機器が利用されてきています.物理療法機器の歴史は浅く,まだまだ発展途上の治療法です.今後さらに成熟することで,物理療法の有用性が十分に解明されることを期待しております.
物理療法の主な治療対象の一つは痛みであり,鎮痛効果や疼痛軽減を目的に使用されています.近年は疼痛の神経メカニズムの解明が進んできており,これらの神経メカニズムに合わせた物理療法の適用方法を検討することが必要となってきています.リハビリテーションの目的は生体機能の再生や再構築であり,この目的を達成するためには,生体機能や疼痛などの神経メカニズムの理解が必要となります.このような神経メカニズムを含む生体機能が十分に働くためには,物理的エネルギーを利用して物理的・化学的作用が生体内で引き起こされています.つまり,物理療法は同じ物理的エネルギーを生体外部から加えることで,生体機能の賦活や抑制を行うことを目的としています.したがって,物理療法の効果は運動療法のように目視できるものとは異なり,生体内部で生じている生体機能の変化を治療者側がイメージできないことが,物理療法の有用性に疑問をもつことにもつながっています.本書では,簡潔な文章と模式図を用いて物理療法の治療原理や生理学的効果を説明することで,学生がイメージしやすいように工夫しております.
本書は2021年に初版が発行され,物理療法を学ぶ学生の教科書として,また初学者の知識の整理として,多くの方々の支持を得ることができ,改訂第2版を発行することとなりました.初版で好評であった簡潔な文章と模式図,臨床での治療方法に加え,最近注目されているラジオ波療法や拡散型圧力波療法を新たに章に加え,効果判定への活用が期待される超音波エコー検査をより詳しく掲載しています.さらに,わかりやすい動画での説明も加えています.
物理療法学の入門書でありながら,基礎的な物理療法の知識だけでなく,臨床場面での適応方法や検査方法などについてもまとめています.これから物理療法を学ぶ初学者にとって,本改訂により十分な教科書ができあがったものと自負しています.本書が物理療法学の教育や知識の整理として,物理療法学を学ぶ方々の一助になれば,筆者一同にとって望外の喜びであり,今後の教育,研究の励みにもなります.最後に,本書の企画,編集,発刊のすべてにおいて,真摯にサポートをしていただいた医歯薬出版の編集部諸氏に厚く深謝の意を表します.また,本書を完成させるにあたり,惜しみない協力をいただきました執筆者の方々に厚く御礼申し上げます.
2025年11月
烏野 大
第1版序文
物理療法学は,歴史的にみれば紀元前より自然エネルギーの形で利用されており,医療としては古代ギリシャ時代のHippocratesが自然エネルギーの活用を体系化したことから始まります.現在の物理療法は,1945年にHaislipがDyna wave neuromuscular stimulatorとして最初の高電圧刺激装置を開発し,1948年にNemecが干渉波発生装置を考案したことから始まりました.近年の物理療法治療機器の多くが,最近30年間に開発,実用化されたものであり,物理療法はまだまだ発展途上の治療法であると考えられます.
筆者が臨床家になって最初に触れた物理療法機器は,電気刺激装置や筋電図を利用したバイオフィードバック,股関節術後の関節可動域練習のためのハバードタンクなどです.その当時は,臨床で利用できる機器について詳しい知識もなく,工夫しながら利用していたことを覚えています.その後,物理療法学に興味をもち,物理療法機器メーカーで研究員としても働き,物理療法機器の将来性や治療効果は,まだ十分に理解されていないが,有用な治療方法であると感じたものです.その当時を振り返ると,本書のように簡潔に物理療法の知識が整理された書籍はありませんでした.
本書は学生や初学者を対象とした物理療法学の入門書でありながら,基礎的な物理療法の知識だけでなく,臨床場面での適応の方法などについてもまとめています.初学者の方々にわかりやすいように長文での概説などはせずに,箇条書きの形式で構成され,また,物理療法学の内容を理解しやすく,知識の整理にも役立つような模式図を多用しています.本書は学生の教科書を念頭におき,15回の講義に対応できるように15章に分けた構成としています.各章での補足説明には,「ここが重要」「臨床では」「つながる知識」「よくでる」などの項目を,本文の脇に設定しており,読者の興味や探究心を促しています.これから物理療法を学ぶ初学者にとって,とても良い教科書ができあがったと自負しています.
本書が物理療法学の教育や知識の整理として,物理療法学を学ぶ方々の一助になれば,筆者一同にとってこのうえない喜びであり,今後の教育,研究の励みにもなります.最後に,本書の企画,編集,発刊のすべてにおいて,真摯にサポートをしていただいた医歯薬出版の担当者の方をはじめとした編集部諸氏に厚く深謝の意を表します.また,本書を完成させるにあたり,惜しみない努力をしていただきました執筆者の方々に厚く御礼申し上げます.
2020年11月
烏野 大
第1章 物理療法総論
(川村博文)
1 歴史における物理療法の変遷
2 物理療法とは
1.物理療法の定義
2.近代的な物理療法の展望
3.世界とわが国の物理療法
3 物理療法の分類
1.総論
2.温熱療法
3.寒冷療法
4.電磁波療法
5.ラジオ波療法
6.超音波療法
7.電気刺激療法
8.光線療法
9.拡散型ショックウェーブ(圧力波)療法
10.脊椎牽引療法
11.水治療法
12.経頭蓋直流電気刺激
13.反復性経頭蓋電気刺激
14.サイバニクス治療
4 国際単位系等の把握
5 関連法則・法規および原理・現象
1.ジュールの法則
2.誘電損失による誘電発熱
3.ウィーンの変位則
4.物理療法機器の安全性にかかわる法規
6 電気学
1.電流の分類
2.オームの法則
3.導体・絶縁体・半導体の特性
4.電力
7 熱力学
1.熱
2.単位
3.比熱
4.熱力学第一・二法則
演習課題
第2章 物理療法の臨床適応と評価
(烏野 大)
1 物理療法の臨床適応と評価
2 疼痛評価
3 筋緊張(筋スパズム)評価
4 筋の物理的特性
5 物理療法の臨床適応
1.骨関節疾患に対する物理療法アプローチ
2.中枢性疾患に対する物理療法アプローチ
演習課題
第3章 温熱療法
(川村博文)
1 温熱療法の定義
2 温熱療法の治療原理
3 温熱療法の生理学的効果
1.全身での反応
2.局所反応
4 温熱療法の分類
1.熱伝達・熱発生による熱分類
2.治療上の熱分類
5 温熱療法の臨床
温熱療法〔伝導熱治療,伝導熱・対流熱治療,放射(輻射)熱治療〕の臨床治療指針
6 温熱療法全般の治療効果・適応・禁忌
1.治療効果
2.適応
3.禁忌
7 温熱療法の実際
1.伝導熱治療(ホットパック治療・パラフィン治療)
2.放射(輻射)熱治療:赤外線治療
演習課題
第4章 寒冷療法
(烏野 大)
1 寒冷療法の概要
1.寒冷療法の分類
2.寒冷療法の治療原理
3.寒冷療法の生理学的効果
2 寒冷療法の実際とリスク
1.伝導冷却
2.対流冷却法
3.気化冷却法
3 寒冷療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
演習課題
第5章 電磁波療法(エネルギー変換療法)
(藤田峰子)
1 電磁波療法(超短波療法・極超短波療法)の概要
2 電磁波療法の治療原理
3 電磁波療法の生理学的効果
4 電磁波療法の実際
1.超短波療法
2.極超短波療法(マイクロ波療法)
5 電磁波療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
3.安全管理
6 電磁波療法の臨床
1.電磁波療法の臨床治療指針
2.電磁波療法の実施手順
3.超短波療法(コンデンサー法・コイル法)の臨床
4.極超短波療法の臨床
演習課題
第6章 ラジオ波療法
(烏野 大,大森康高)
1 ラジオ波療法の概要
2 治療原理
3 生理学的効果
1.骨・関節系疾患
2.スポーツ分野
3.その他の生理学的効果
4.CETとRETモード
4 ラジオ波療法の臨床
1.CETモードでの臨床活用
2.RETモードでの臨床活用
3.非アクティブ電極(アース)の種類
4.症例紹介
演習課題
第7章 超音波療法
(森下勝行)
1 超音波療法の概要
2 超音波療法の治療原理
1.超音波とは
2.超音波の伝播特性
3.超音波治療器の性能
4.超音波療法の治療条件
3 超音波療法の生理学的効果
1.超音波療法の温熱効果
2.超音波療法の非温熱効果(機械的効果)
4 フォノフォレーシス(超音波薬剤透過法)
5 低出力パルス超音波療法
6 吸着式マルチアプリケータを用いた超音波療法
7 超音波療法の適応と禁忌
8 超音波療法の臨床
1.超音波療法の臨床治療指針
2.超音波療法の実施手順
演習課題
第8章 電気刺激療法I
(久保田雅史)
1 電気刺激療法の概要
2 電気刺激療法の治療原理
3 電気刺激療法の生理学的効果
4 電気刺激療法の臨床
1.電気刺激療法の臨床治療指針
2.電気刺激療法の実施手順
演習課題
第9章 電気刺激療法II
1 経皮的神経電気刺激療法(生野公貴)
1.治療原理
2.適応と禁忌
2 機能的電気刺激療法(生野公貴)
1.治療原理
2.適応と禁忌
3 神経筋電気刺激療法(生野公貴)
1.治療原理
2.適応と禁忌
4 干渉電流療法(坂口 顕)
1.干渉電流療法とは
2.干渉とは
3.発生原理
4.干渉電流のメリット・デメリット
5.干渉電流療法の適応
6.こんな使い方もある
7.干渉電流の禁忌・注意事項
5 微弱電流刺激(マイクロカレント)療法(坂口 顕)
1.歴史的背景
2.微弱電流刺激の作用
3.微弱電流刺激の適応
4.こんな使い方もある
5.微弱電流刺激の禁忌・注意事項
演習課題
第10章 随意運動介助型電気刺激
(山口智史)
1 随意運動介助型電気刺激の概要
2 随意運動介助型電気刺激の治療原理
3 随意運動介助型電気刺激の生理学的効果
1.随意運動の促通にかかわる生理学的反応
2.痙縮減弱にかかわる生理学的反応
4 随意運動介助型電気刺激の適応と禁忌
1.適応
2.注意
3.禁忌
5 随意運動介助型電気刺激の臨床
1.随意運動介助型電気刺激の実施手順
2.随意運動介助型電気刺激のエビデンス
演習課題
第11章 光線療法
(吉田英樹)
1 光線療法の概要
1.光線とは
2.光線療法の分類
2 光線療法の治療原理
1.逆二乗の法則
2.Lambertの余弦の法則
3.光の粒子性と光子のエネルギー
4.電離と電子励起
5.生体内での光線の伝播
3 紫外線療法
1.紫外線とは
2.紫外線療法の生理学的効果(有害事象を含む)
3.紫外線治療器
4.紫外線療法(NB-UVB療法)の実施手順
5.紫外線療法の適応と禁忌
4 低反応レベルレーザー療法
1.レーザーとは
2.自然光とは異なるレーザーの特徴
3.低反応レベルレーザー療法の生理学的効果
4.低反応レベルレーザー療法の実施手順
5.低反応レベルレーザー療法の適応と禁忌
5 直線偏光近赤外線療法
1.直線偏光近赤外線(LPNR)とは
2.直線偏光近赤外線療法の生理学的効果
3.直線偏光近赤外線療法の実施手順
4.直線偏光近赤外線療法の適応と禁忌
6 キセノン光線療法
1.キセノン光線とは
2.キセノン光線療法の生理学的効果
3.キセノン光線療法の実施手順
4.キセノン光線療法の適応と禁忌
演習課題
第12章 拡散型圧力波療法
(瀬崎 唯,森下勝行)
1 拡散型圧力波療法の概要
1.衝撃波とは
2.拡散型圧力波療法と体外衝撃波療法
3.体外衝撃波療法の変遷
4.体外衝撃波療法の分類
2 拡散型圧力波療法の治療原理
1.衝撃波の発生原理
2.衝撃波の生体組織への伝播メカニズム
3.治療条件(治療パラメータ)
3 拡散型圧力波療法の生理学的効果
1.作用機序
2.組織修復機序
3.鎮痛機序
4 拡散型圧力波療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
5 拡散型圧力波療法の臨床
1.拡散型圧力波療法の臨床治療指針
2.拡散型圧力波療法の治療手順
演習課題
第13章 牽引療法
(菅原 仁)
1 牽引療法の概要
2 牽引療法の治療原理
1.伝達方法
2.連続性
3.力源
3 牽引療法の力学的・生理学的効果
4 頸椎牽引
1.体位
2.構え
3.牽引力
5 腰椎牽引
1.体位
2.構え
3.牽引力
6 四肢牽引
1.体位
2.構え
3.牽引力
7 牽引療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
3.注意事項
8 牽引療法の臨床
1.牽引療法の臨床治療指針
2.脊椎周辺の痛みに上肢痛や下肢痛が合併している場合
3.頸椎電動間欠牽引療法の実施手順
4.腰椎電動間欠牽引療法の実施手順
演習課題
第14章 水治療法
(岡崎大資)
1 水治療法の治療原理
1.水の抵抗
2.浮力
3.静水圧
4.動水圧
5.熱移動
6.比熱
7.熱伝導率
2 水治療法の生理学効果
1.心血管機能への作用
2.呼吸機能への作用
3.筋骨格機能への作用
4.腎機能への作用
5.温度刺激による作用
6.心理的作用
3 水治療法室の環境対策
4 水治療法の実際
1.全身浴
2.局所浴
3.交代浴
4.人工炭酸泉浴
5 水治療法の適応と禁忌
演習課題
第15章 物理療法の臨床応用
1 骨関節疾患(大矢暢久)
1.対象疾患
2.病態把握,効果判定の手段
3.治療例
2 脳血管疾患(中村潤二)
1.運動機能障害に対する物理療法(電気刺激療法)
2.膝関節伸展筋の筋力増強を目的とした電気刺激療法
3.足関節背屈筋に対する電気刺激療法
4.足関節背屈筋に対する機能的電気刺激
5.足関節底屈筋に対する電気刺激療法
6.痙縮に対する物理療法
3 褥瘡(吉川義之)
1.電気刺激療法
2.超音波療法
3.近赤外線療法
4.水治療法
4 スポーツ傷害(栗原 靖)
1.急性期の物理療法
2.急性期後の物理療法
5 ウィメンズヘルス(山本綾子)
1.思春期の健康問題に対する物理療法
2.成熟期の健康問題に対する物理療法
3.更年期・老年期の健康問題に対する物理療法
6 EMGバイオフィードバック電気刺激装置(松田雅弘)
1.バイオフィードバック療法の概要
2.EMGバイオフィードバック療法の適応と要点
3.電気刺激装置を使用したバイオフィードバック
4.EMGバイオフィードバック電気刺激装置の使用方法
7 経頭蓋直流電気刺激(松田雅弘)
1.非侵襲的脳刺激の概要
2.脳刺激による脳活動の変化のメカニズムと方法
3.半球間抑制について
4.脳卒中患者に対するtDCS,バランス機能・歩行機能に対するtDCS
5.その他の疾患や症状に対するtDCS効果と注意点
第16章 物理療法の効果判定
1 超音波エコー(大矢暢久)
1.周波数
2.エコー域の特徴
3.超音波観察の表示法
4.プローブの種類
5.断層像の表示法
2 表面筋電図(烏野 大)
1.表面筋電図と物理療法
2.表面筋電図と運動単位
3.表面筋電図の測定
4.表面筋電図の解析
5.筋力と表面筋電図
3 組織硬度計(森下勝行)
1.組織硬度計の概要
2.組織硬度計による筋硬度測定
3.組織硬度計を用いた物理療法効果判定
4 近赤外線分光法(森下勝行)
1.近赤外線分光法の概要
2.近赤外線分光法の原理・測定
3.近赤外線分光法を用いた物理療法効果判定
4.機能的近赤外線分光法
5 ドプラ血流計(烏野 大)
1.末梢循環動態
2.レーザードプラ血流計の概要
3.超音波ドプラ血流計の概要
4.ドプラ血流計を用いた物理療法効果判定
6 赤外線サーモグラフィー(烏野 大)
1.循環動態と血管分布
2.赤外線サーモグラフィーの概要
3.赤外線サーモグラフィーを用いた物理療法効果判定
索引
動画目次
(1)筋筋膜性腰痛症に対するホットパック(湿熱法)治療(第3章)
(2)筋筋膜性腰痛症に対するホットパック(乾熱法)治療の準備方法(第3章)
(3)手関節リウマチに対するパラフィン治療(第3章)
(4)膝関節外傷時の寒冷療法(RICE処置)(第4章)
(5)アイスクリッカーを用いた腓腹筋へのアイスマッサージ(寒冷療法)(第4章)
(6)下腿三頭筋の遅発性筋痛に対する超短波療法(第5章)
(7)ハムストリングスの伸張性拡大に対する極超短波療法(第5章)
(8)ラジオ波療法(CETモード)の臨床活用(第6章)
(9)足関節制限に対するラジオ波療法の臨床(第6章)
(10)橈骨遠位端骨折後に手関節背屈制限を呈した症例に対する超音波療法(第7章)
(11)変形性膝関節症の膝前面痛に対する吸着式マルチアプリケータを用いた超音波療法(第7章)
(12)電気刺激療法の導入から実施(第8章)
(13)電気刺激療法の周波数(1Hzから70Hz)に伴う生体反応の違い(第8章)
(14)電気刺激療法のパルス幅(50μsから70μs)に伴う生体反応の違い(第8章)
(15)随意運動介助型電気刺激(第10章)
(16)キセノン光線療法の筋腹(腓腹筋)への照射(第11章)
(17)キセノン光線療法の星状神経節への照射(第11章)
(18)拡散型圧力波療法の照射手順(第12章)
(19)拡散型圧力波療法の治療パラメータ設定(第12章)
(20)拡散型圧力波療法の各アプリケータ照射方法(第12章)
(21)頸椎牽引(第13章)
(22)腰椎牽引(第13章)
(23)水の抵抗(第14章)
(24)上肢の渦流浴(第14章)
(25)下肢の渦流浴(第14章)
(26)歩行補助のための足関節底屈筋への電気刺激療法(第15章)
(川村博文)
1 歴史における物理療法の変遷
2 物理療法とは
1.物理療法の定義
2.近代的な物理療法の展望
3.世界とわが国の物理療法
3 物理療法の分類
1.総論
2.温熱療法
3.寒冷療法
4.電磁波療法
5.ラジオ波療法
6.超音波療法
7.電気刺激療法
8.光線療法
9.拡散型ショックウェーブ(圧力波)療法
10.脊椎牽引療法
11.水治療法
12.経頭蓋直流電気刺激
13.反復性経頭蓋電気刺激
14.サイバニクス治療
4 国際単位系等の把握
5 関連法則・法規および原理・現象
1.ジュールの法則
2.誘電損失による誘電発熱
3.ウィーンの変位則
4.物理療法機器の安全性にかかわる法規
6 電気学
1.電流の分類
2.オームの法則
3.導体・絶縁体・半導体の特性
4.電力
7 熱力学
1.熱
2.単位
3.比熱
4.熱力学第一・二法則
演習課題
第2章 物理療法の臨床適応と評価
(烏野 大)
1 物理療法の臨床適応と評価
2 疼痛評価
3 筋緊張(筋スパズム)評価
4 筋の物理的特性
5 物理療法の臨床適応
1.骨関節疾患に対する物理療法アプローチ
2.中枢性疾患に対する物理療法アプローチ
演習課題
第3章 温熱療法
(川村博文)
1 温熱療法の定義
2 温熱療法の治療原理
3 温熱療法の生理学的効果
1.全身での反応
2.局所反応
4 温熱療法の分類
1.熱伝達・熱発生による熱分類
2.治療上の熱分類
5 温熱療法の臨床
温熱療法〔伝導熱治療,伝導熱・対流熱治療,放射(輻射)熱治療〕の臨床治療指針
6 温熱療法全般の治療効果・適応・禁忌
1.治療効果
2.適応
3.禁忌
7 温熱療法の実際
1.伝導熱治療(ホットパック治療・パラフィン治療)
2.放射(輻射)熱治療:赤外線治療
演習課題
第4章 寒冷療法
(烏野 大)
1 寒冷療法の概要
1.寒冷療法の分類
2.寒冷療法の治療原理
3.寒冷療法の生理学的効果
2 寒冷療法の実際とリスク
1.伝導冷却
2.対流冷却法
3.気化冷却法
3 寒冷療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
演習課題
第5章 電磁波療法(エネルギー変換療法)
(藤田峰子)
1 電磁波療法(超短波療法・極超短波療法)の概要
2 電磁波療法の治療原理
3 電磁波療法の生理学的効果
4 電磁波療法の実際
1.超短波療法
2.極超短波療法(マイクロ波療法)
5 電磁波療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
3.安全管理
6 電磁波療法の臨床
1.電磁波療法の臨床治療指針
2.電磁波療法の実施手順
3.超短波療法(コンデンサー法・コイル法)の臨床
4.極超短波療法の臨床
演習課題
第6章 ラジオ波療法
(烏野 大,大森康高)
1 ラジオ波療法の概要
2 治療原理
3 生理学的効果
1.骨・関節系疾患
2.スポーツ分野
3.その他の生理学的効果
4.CETとRETモード
4 ラジオ波療法の臨床
1.CETモードでの臨床活用
2.RETモードでの臨床活用
3.非アクティブ電極(アース)の種類
4.症例紹介
演習課題
第7章 超音波療法
(森下勝行)
1 超音波療法の概要
2 超音波療法の治療原理
1.超音波とは
2.超音波の伝播特性
3.超音波治療器の性能
4.超音波療法の治療条件
3 超音波療法の生理学的効果
1.超音波療法の温熱効果
2.超音波療法の非温熱効果(機械的効果)
4 フォノフォレーシス(超音波薬剤透過法)
5 低出力パルス超音波療法
6 吸着式マルチアプリケータを用いた超音波療法
7 超音波療法の適応と禁忌
8 超音波療法の臨床
1.超音波療法の臨床治療指針
2.超音波療法の実施手順
演習課題
第8章 電気刺激療法I
(久保田雅史)
1 電気刺激療法の概要
2 電気刺激療法の治療原理
3 電気刺激療法の生理学的効果
4 電気刺激療法の臨床
1.電気刺激療法の臨床治療指針
2.電気刺激療法の実施手順
演習課題
第9章 電気刺激療法II
1 経皮的神経電気刺激療法(生野公貴)
1.治療原理
2.適応と禁忌
2 機能的電気刺激療法(生野公貴)
1.治療原理
2.適応と禁忌
3 神経筋電気刺激療法(生野公貴)
1.治療原理
2.適応と禁忌
4 干渉電流療法(坂口 顕)
1.干渉電流療法とは
2.干渉とは
3.発生原理
4.干渉電流のメリット・デメリット
5.干渉電流療法の適応
6.こんな使い方もある
7.干渉電流の禁忌・注意事項
5 微弱電流刺激(マイクロカレント)療法(坂口 顕)
1.歴史的背景
2.微弱電流刺激の作用
3.微弱電流刺激の適応
4.こんな使い方もある
5.微弱電流刺激の禁忌・注意事項
演習課題
第10章 随意運動介助型電気刺激
(山口智史)
1 随意運動介助型電気刺激の概要
2 随意運動介助型電気刺激の治療原理
3 随意運動介助型電気刺激の生理学的効果
1.随意運動の促通にかかわる生理学的反応
2.痙縮減弱にかかわる生理学的反応
4 随意運動介助型電気刺激の適応と禁忌
1.適応
2.注意
3.禁忌
5 随意運動介助型電気刺激の臨床
1.随意運動介助型電気刺激の実施手順
2.随意運動介助型電気刺激のエビデンス
演習課題
第11章 光線療法
(吉田英樹)
1 光線療法の概要
1.光線とは
2.光線療法の分類
2 光線療法の治療原理
1.逆二乗の法則
2.Lambertの余弦の法則
3.光の粒子性と光子のエネルギー
4.電離と電子励起
5.生体内での光線の伝播
3 紫外線療法
1.紫外線とは
2.紫外線療法の生理学的効果(有害事象を含む)
3.紫外線治療器
4.紫外線療法(NB-UVB療法)の実施手順
5.紫外線療法の適応と禁忌
4 低反応レベルレーザー療法
1.レーザーとは
2.自然光とは異なるレーザーの特徴
3.低反応レベルレーザー療法の生理学的効果
4.低反応レベルレーザー療法の実施手順
5.低反応レベルレーザー療法の適応と禁忌
5 直線偏光近赤外線療法
1.直線偏光近赤外線(LPNR)とは
2.直線偏光近赤外線療法の生理学的効果
3.直線偏光近赤外線療法の実施手順
4.直線偏光近赤外線療法の適応と禁忌
6 キセノン光線療法
1.キセノン光線とは
2.キセノン光線療法の生理学的効果
3.キセノン光線療法の実施手順
4.キセノン光線療法の適応と禁忌
演習課題
第12章 拡散型圧力波療法
(瀬崎 唯,森下勝行)
1 拡散型圧力波療法の概要
1.衝撃波とは
2.拡散型圧力波療法と体外衝撃波療法
3.体外衝撃波療法の変遷
4.体外衝撃波療法の分類
2 拡散型圧力波療法の治療原理
1.衝撃波の発生原理
2.衝撃波の生体組織への伝播メカニズム
3.治療条件(治療パラメータ)
3 拡散型圧力波療法の生理学的効果
1.作用機序
2.組織修復機序
3.鎮痛機序
4 拡散型圧力波療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
5 拡散型圧力波療法の臨床
1.拡散型圧力波療法の臨床治療指針
2.拡散型圧力波療法の治療手順
演習課題
第13章 牽引療法
(菅原 仁)
1 牽引療法の概要
2 牽引療法の治療原理
1.伝達方法
2.連続性
3.力源
3 牽引療法の力学的・生理学的効果
4 頸椎牽引
1.体位
2.構え
3.牽引力
5 腰椎牽引
1.体位
2.構え
3.牽引力
6 四肢牽引
1.体位
2.構え
3.牽引力
7 牽引療法の適応と禁忌
1.適応
2.禁忌
3.注意事項
8 牽引療法の臨床
1.牽引療法の臨床治療指針
2.脊椎周辺の痛みに上肢痛や下肢痛が合併している場合
3.頸椎電動間欠牽引療法の実施手順
4.腰椎電動間欠牽引療法の実施手順
演習課題
第14章 水治療法
(岡崎大資)
1 水治療法の治療原理
1.水の抵抗
2.浮力
3.静水圧
4.動水圧
5.熱移動
6.比熱
7.熱伝導率
2 水治療法の生理学効果
1.心血管機能への作用
2.呼吸機能への作用
3.筋骨格機能への作用
4.腎機能への作用
5.温度刺激による作用
6.心理的作用
3 水治療法室の環境対策
4 水治療法の実際
1.全身浴
2.局所浴
3.交代浴
4.人工炭酸泉浴
5 水治療法の適応と禁忌
演習課題
第15章 物理療法の臨床応用
1 骨関節疾患(大矢暢久)
1.対象疾患
2.病態把握,効果判定の手段
3.治療例
2 脳血管疾患(中村潤二)
1.運動機能障害に対する物理療法(電気刺激療法)
2.膝関節伸展筋の筋力増強を目的とした電気刺激療法
3.足関節背屈筋に対する電気刺激療法
4.足関節背屈筋に対する機能的電気刺激
5.足関節底屈筋に対する電気刺激療法
6.痙縮に対する物理療法
3 褥瘡(吉川義之)
1.電気刺激療法
2.超音波療法
3.近赤外線療法
4.水治療法
4 スポーツ傷害(栗原 靖)
1.急性期の物理療法
2.急性期後の物理療法
5 ウィメンズヘルス(山本綾子)
1.思春期の健康問題に対する物理療法
2.成熟期の健康問題に対する物理療法
3.更年期・老年期の健康問題に対する物理療法
6 EMGバイオフィードバック電気刺激装置(松田雅弘)
1.バイオフィードバック療法の概要
2.EMGバイオフィードバック療法の適応と要点
3.電気刺激装置を使用したバイオフィードバック
4.EMGバイオフィードバック電気刺激装置の使用方法
7 経頭蓋直流電気刺激(松田雅弘)
1.非侵襲的脳刺激の概要
2.脳刺激による脳活動の変化のメカニズムと方法
3.半球間抑制について
4.脳卒中患者に対するtDCS,バランス機能・歩行機能に対するtDCS
5.その他の疾患や症状に対するtDCS効果と注意点
第16章 物理療法の効果判定
1 超音波エコー(大矢暢久)
1.周波数
2.エコー域の特徴
3.超音波観察の表示法
4.プローブの種類
5.断層像の表示法
2 表面筋電図(烏野 大)
1.表面筋電図と物理療法
2.表面筋電図と運動単位
3.表面筋電図の測定
4.表面筋電図の解析
5.筋力と表面筋電図
3 組織硬度計(森下勝行)
1.組織硬度計の概要
2.組織硬度計による筋硬度測定
3.組織硬度計を用いた物理療法効果判定
4 近赤外線分光法(森下勝行)
1.近赤外線分光法の概要
2.近赤外線分光法の原理・測定
3.近赤外線分光法を用いた物理療法効果判定
4.機能的近赤外線分光法
5 ドプラ血流計(烏野 大)
1.末梢循環動態
2.レーザードプラ血流計の概要
3.超音波ドプラ血流計の概要
4.ドプラ血流計を用いた物理療法効果判定
6 赤外線サーモグラフィー(烏野 大)
1.循環動態と血管分布
2.赤外線サーモグラフィーの概要
3.赤外線サーモグラフィーを用いた物理療法効果判定
索引
動画目次
(1)筋筋膜性腰痛症に対するホットパック(湿熱法)治療(第3章)
(2)筋筋膜性腰痛症に対するホットパック(乾熱法)治療の準備方法(第3章)
(3)手関節リウマチに対するパラフィン治療(第3章)
(4)膝関節外傷時の寒冷療法(RICE処置)(第4章)
(5)アイスクリッカーを用いた腓腹筋へのアイスマッサージ(寒冷療法)(第4章)
(6)下腿三頭筋の遅発性筋痛に対する超短波療法(第5章)
(7)ハムストリングスの伸張性拡大に対する極超短波療法(第5章)
(8)ラジオ波療法(CETモード)の臨床活用(第6章)
(9)足関節制限に対するラジオ波療法の臨床(第6章)
(10)橈骨遠位端骨折後に手関節背屈制限を呈した症例に対する超音波療法(第7章)
(11)変形性膝関節症の膝前面痛に対する吸着式マルチアプリケータを用いた超音波療法(第7章)
(12)電気刺激療法の導入から実施(第8章)
(13)電気刺激療法の周波数(1Hzから70Hz)に伴う生体反応の違い(第8章)
(14)電気刺激療法のパルス幅(50μsから70μs)に伴う生体反応の違い(第8章)
(15)随意運動介助型電気刺激(第10章)
(16)キセノン光線療法の筋腹(腓腹筋)への照射(第11章)
(17)キセノン光線療法の星状神経節への照射(第11章)
(18)拡散型圧力波療法の照射手順(第12章)
(19)拡散型圧力波療法の治療パラメータ設定(第12章)
(20)拡散型圧力波療法の各アプリケータ照射方法(第12章)
(21)頸椎牽引(第13章)
(22)腰椎牽引(第13章)
(23)水の抵抗(第14章)
(24)上肢の渦流浴(第14章)
(25)下肢の渦流浴(第14章)
(26)歩行補助のための足関節底屈筋への電気刺激療法(第15章)















