序文
本書は,臨床検査技師の手によってはじめて書かれた,患者に対する検査の説明の書であり,接遇のマニュアル書です.
インフォームドコンセントが浸透しつつある今日の医療の場において,患者に対する検査の説明の重要性が,さまざまな識者から指摘されています.一つは,病院における医療サービスの向上の面から,一つは,患者にその検査の目的を理解してもらうことによって検査に対する患者の協力を得ることができ,そのことが検査の精度を高めるとともに,思いがけない検査ミスや検査トラブルを未然に防ぐことにもなりうるからです.
しかし,ひとくちに“検査の説明・接遇”といっても,では具体的にどの検査にどのような説明・接遇を行ったらよいかについて,臨床検査技師自らの手によって書かれた書はありませんでした.そのため,実際に患者に向けて検査技師が検査の説明や接遇を行うとするならば,それは検査技師個々の思慮や技量の幅のなかで行わざるをえなかったわけです.
そこで,それぞれの検査について,何をどのようにどの程度まで患者に説明したらよいか,あるいはその検査を受ける患者にどのような心配りが必要なのか,また患者にはその検査を受けるにあたりどのようなことに気をつけてもらわなければならないか,などについて,専門とするその領域の臨床検査技師によって,日常の患者対応で役立つようにまとめられたのが本書です.
すなわち,『生理検査』編では,「どのような検査か」「何がわかるか(検査の目的)」「検査に要する時間」「必要な前処置」「検査がもたらす苦痛や不快の程度と対処」「患者に対する配慮」「患者に注意・協力してもらうこと」「事故の起こる可能性」「感染の可能性と対策」「重篤な病変のみられた場合の対応」「患者から検査結果について尋ねられた場合の対応」,そして「患者から受けた質問 ・クレームの事例」など,さまざまな観点を考慮して必要事項の記述を試みました.
また『検体検査』編では,「総論」として,血液・尿・糞便などの検査材料の採取法や注意点を中心に,「各論」では,「どんな検査か(成分か)」「何がわかるか」を主な内容としながら,検査の説明にあたって知っておいたほうがよい関連知識についても備考として付記しました.
検体検査の業務については,今日,多くの病院において,経営効率化の観点から外注化が進み,日常の検査業務の中で,本書で取り上げたような検査項目の一つ一つを患者に説明するということは,まれなケースといってよいかもしれません.しかし,患者の病気や医療行為に対する関心や知識はますます高まっており,いつどんな検査項目について尋ねられるかは予測ができません.したがって,今後生じるかもしれない患者ニーズを考えて,本書ではあえて検体検査の項目をも網羅してみました.--“備えあれば憂いなし”というわけです.
本書は以上のような意図を背景として,生理・検体併せて300余の項目について,総勢50名を超える臨床検査技師(および医師3名)の手によって記述されたはじめての検査の説明・接遇マニュアル書です.それだけに,どの項目も同じ内容レベルで記述されているかといえば,必ずしもそうではないかもしれません.各項目の記述には温度差があり,項目によっては説明不十分あるいは説明しすぎがあり,また欠落項目や不要な項目なども散見されるかもしれません.これらの瑕疵については,今後多くの読者から忌憚のないご意見やご批判をいただくなかで,漸次改訂していく所存です.
なお本書で取り上げている生理検査は,今日の時点で臨床検査技師が行うことのできる検査を中心にしていますが,とくに医師の行うべき生理検査であっても,臨床検査技師がサポートすることの多い検査については,患者さんに対する説明・接遇の必要性を予想して取り上げております.ただし,これ以外の医師が直接行う検査については,別の書に譲ることとなります.
いま病院内検査は,診療報酬点数の削減と外注化の促進という厳しい環境におかれていますが,その一方で,良質の医療サービスが強く望まれています.このような状況の中で,患者に対する親切でわかりやすい検査の説明と接遇は,これからの臨床検査技師にとって欠かせぬ業務の一つになるものと思われます.ある面では臨床検査技師にとって新しい試みでもありますが,質の高い検査の説明・接遇業務が,ひいては今後の病院経営に大きく貢献できるようになることを念じて,是非推進していただきたいと思います.
本書は,生理検査から検体検査まで幅広く項目を網羅し,その内容をできるだけ平易に説明しています.その意味で,これから臨床検査を学ぶ学生にとって格好の入門書としての役割をも果たすのではないかと思います.
さらに,日常の医療現場の中で,しばしば検査の説明や検査のサポートを余儀なくされる看護師--とりわけ検査をあまり知らない若い看護師--には,本書を是非,一読していただきたいと思います.
本書が検査の説明・接遇マニュアル書としてのみならず,臨床検査の新しい啓蒙書としても,さまざまな場面で役立つことを念願してやみません.
平成15年4月
編集委員一同
[本書の利用にあたって]
1.本書では,とくに患者に説明する部分については「 」でくくり,ます調の会話体で記述されています.それ以外のある調で記述してある文章は,臨床検査技師に向けて書かれた内容です.「 」の中の説明表現はあくまでも一つの例であり,実際には,対応する患者によって表現の仕方を変えてください.
2.「検査に要する時間」については,『生理検査』では記載していますが,『検体検査』では外注が多いため,あえて記載しておりません.
3.「患者さんから検査結果について尋ねられた場合の対応」の項については,どの検査においても共通の内容のため,項目によって特別の内容がない限り,「生理検査総論」に準ずるものとして,各項目から省略しております.
4.見出しでは「患者さん」としておりますが,本文中に出てくる言葉すべてに「さん」を付すと読みにくくなるため,単に「患者」としております.実際の医療の場にあっては,「患者さん」あるいは「患者様」と呼称しなければならないことはいうまでもありません.
5.検査の説明文の中には欧文略語を使用している箇所があります.これは読むときの煩雑さを少なくするために便宜上使用しているだけで,実際の説明にあたっては,患者によっては聞き慣れない欧文略語の使用を避けることが望まれます.なお,巻末に「本書に使用されている略語一覧」を付していますので,役立てて下さい.
6.検査および医学の専門用語の中には,紛らわしい同音異義語があります.これらの用語を患者に向かって意識しないで用いると,患者に誤解を与えることがあります.本書では,そのような用語を例としていくつか選び出し,巻末に付してあります.これらの用語は,必要に応じて臨床検査技師各自が(または施設として)独自に作ってみて下さい.
7.本書中にはとくに生理検査室におけるパニックケース,救急蘇生法,救急医薬品などについてふれられております.この詳細については,「〆谷直人著:臨床検査技師のための救急医療マニュアル.医歯薬出版,2003年5月」を是非,ご参考下さい.
本書は,臨床検査技師の手によってはじめて書かれた,患者に対する検査の説明の書であり,接遇のマニュアル書です.
インフォームドコンセントが浸透しつつある今日の医療の場において,患者に対する検査の説明の重要性が,さまざまな識者から指摘されています.一つは,病院における医療サービスの向上の面から,一つは,患者にその検査の目的を理解してもらうことによって検査に対する患者の協力を得ることができ,そのことが検査の精度を高めるとともに,思いがけない検査ミスや検査トラブルを未然に防ぐことにもなりうるからです.
しかし,ひとくちに“検査の説明・接遇”といっても,では具体的にどの検査にどのような説明・接遇を行ったらよいかについて,臨床検査技師自らの手によって書かれた書はありませんでした.そのため,実際に患者に向けて検査技師が検査の説明や接遇を行うとするならば,それは検査技師個々の思慮や技量の幅のなかで行わざるをえなかったわけです.
そこで,それぞれの検査について,何をどのようにどの程度まで患者に説明したらよいか,あるいはその検査を受ける患者にどのような心配りが必要なのか,また患者にはその検査を受けるにあたりどのようなことに気をつけてもらわなければならないか,などについて,専門とするその領域の臨床検査技師によって,日常の患者対応で役立つようにまとめられたのが本書です.
すなわち,『生理検査』編では,「どのような検査か」「何がわかるか(検査の目的)」「検査に要する時間」「必要な前処置」「検査がもたらす苦痛や不快の程度と対処」「患者に対する配慮」「患者に注意・協力してもらうこと」「事故の起こる可能性」「感染の可能性と対策」「重篤な病変のみられた場合の対応」「患者から検査結果について尋ねられた場合の対応」,そして「患者から受けた質問 ・クレームの事例」など,さまざまな観点を考慮して必要事項の記述を試みました.
また『検体検査』編では,「総論」として,血液・尿・糞便などの検査材料の採取法や注意点を中心に,「各論」では,「どんな検査か(成分か)」「何がわかるか」を主な内容としながら,検査の説明にあたって知っておいたほうがよい関連知識についても備考として付記しました.
検体検査の業務については,今日,多くの病院において,経営効率化の観点から外注化が進み,日常の検査業務の中で,本書で取り上げたような検査項目の一つ一つを患者に説明するということは,まれなケースといってよいかもしれません.しかし,患者の病気や医療行為に対する関心や知識はますます高まっており,いつどんな検査項目について尋ねられるかは予測ができません.したがって,今後生じるかもしれない患者ニーズを考えて,本書ではあえて検体検査の項目をも網羅してみました.--“備えあれば憂いなし”というわけです.
本書は以上のような意図を背景として,生理・検体併せて300余の項目について,総勢50名を超える臨床検査技師(および医師3名)の手によって記述されたはじめての検査の説明・接遇マニュアル書です.それだけに,どの項目も同じ内容レベルで記述されているかといえば,必ずしもそうではないかもしれません.各項目の記述には温度差があり,項目によっては説明不十分あるいは説明しすぎがあり,また欠落項目や不要な項目なども散見されるかもしれません.これらの瑕疵については,今後多くの読者から忌憚のないご意見やご批判をいただくなかで,漸次改訂していく所存です.
なお本書で取り上げている生理検査は,今日の時点で臨床検査技師が行うことのできる検査を中心にしていますが,とくに医師の行うべき生理検査であっても,臨床検査技師がサポートすることの多い検査については,患者さんに対する説明・接遇の必要性を予想して取り上げております.ただし,これ以外の医師が直接行う検査については,別の書に譲ることとなります.
いま病院内検査は,診療報酬点数の削減と外注化の促進という厳しい環境におかれていますが,その一方で,良質の医療サービスが強く望まれています.このような状況の中で,患者に対する親切でわかりやすい検査の説明と接遇は,これからの臨床検査技師にとって欠かせぬ業務の一つになるものと思われます.ある面では臨床検査技師にとって新しい試みでもありますが,質の高い検査の説明・接遇業務が,ひいては今後の病院経営に大きく貢献できるようになることを念じて,是非推進していただきたいと思います.
本書は,生理検査から検体検査まで幅広く項目を網羅し,その内容をできるだけ平易に説明しています.その意味で,これから臨床検査を学ぶ学生にとって格好の入門書としての役割をも果たすのではないかと思います.
さらに,日常の医療現場の中で,しばしば検査の説明や検査のサポートを余儀なくされる看護師--とりわけ検査をあまり知らない若い看護師--には,本書を是非,一読していただきたいと思います.
本書が検査の説明・接遇マニュアル書としてのみならず,臨床検査の新しい啓蒙書としても,さまざまな場面で役立つことを念願してやみません.
平成15年4月
編集委員一同
[本書の利用にあたって]
1.本書では,とくに患者に説明する部分については「 」でくくり,ます調の会話体で記述されています.それ以外のある調で記述してある文章は,臨床検査技師に向けて書かれた内容です.「 」の中の説明表現はあくまでも一つの例であり,実際には,対応する患者によって表現の仕方を変えてください.
2.「検査に要する時間」については,『生理検査』では記載していますが,『検体検査』では外注が多いため,あえて記載しておりません.
3.「患者さんから検査結果について尋ねられた場合の対応」の項については,どの検査においても共通の内容のため,項目によって特別の内容がない限り,「生理検査総論」に準ずるものとして,各項目から省略しております.
4.見出しでは「患者さん」としておりますが,本文中に出てくる言葉すべてに「さん」を付すと読みにくくなるため,単に「患者」としております.実際の医療の場にあっては,「患者さん」あるいは「患者様」と呼称しなければならないことはいうまでもありません.
5.検査の説明文の中には欧文略語を使用している箇所があります.これは読むときの煩雑さを少なくするために便宜上使用しているだけで,実際の説明にあたっては,患者によっては聞き慣れない欧文略語の使用を避けることが望まれます.なお,巻末に「本書に使用されている略語一覧」を付していますので,役立てて下さい.
6.検査および医学の専門用語の中には,紛らわしい同音異義語があります.これらの用語を患者に向かって意識しないで用いると,患者に誤解を与えることがあります.本書では,そのような用語を例としていくつか選び出し,巻末に付してあります.これらの用語は,必要に応じて臨床検査技師各自が(または施設として)独自に作ってみて下さい.
7.本書中にはとくに生理検査室におけるパニックケース,救急蘇生法,救急医薬品などについてふれられております.この詳細については,「〆谷直人著:臨床検査技師のための救急医療マニュアル.医歯薬出版,2003年5月」を是非,ご参考下さい.
監修のことば
序文
著者一覧
本書の利用にあたって
患者に対する接遇のあり方
インフォームドコンセントと検査の説明
接遇の基本-いかに患者に満足感を与えられるか
患者と接するさいの注意点および配慮
まとめ-理解,実践そして継続
生理検査
1.生理検査総論
検査の目的,内容説明のポイント
患者容態急変時の説明ポイント
検査結果に対する説明のポイント
まとめ-患者対応は検査精度を左右する
2.循環器の検査
心電図
安静時の心電図
マスター2段階負荷
トレッドミル運動負荷
ハンドグリップ負荷
心筋シンチグラフィー
その他の心電図
ホルター心電図・ホルター血圧計
ベクトル心電図
体表面マッピング
心機図
安静時の心機図
負荷心機図
心臓カテーテル検査
ABI検査
容積脈波(指先容積脈波)
3.肺・呼吸機能の検査
総論
フローボリウム(F-V)曲線
機能的残気量
肺拡散能力
肺内ガス分布-クロージングボリウム(N2単一呼出曲線)
気道過敏性
ボディプレチスモグラフィー
総論
胸郭内気量(Vtg)
気道抵抗(Raw)
4.神経生理の検査
脳波
安静時の脳波
賦活脳波
睡眠時無呼吸検査(終夜脳波)
針電極を用いた脳波検査
誘発電位検査
総論
誘発筋電図
針筋電図
聴性脳幹反応(ABR)
体性感覚誘発電位(SEP)
視覚誘発電位(VEP)
5.超音波による検査
体腔外(体表からの)超音波検査
循環器(心臓)
消化器(腹部エコー)
産婦人科
泌尿器
表在(乳腺・甲状腺)
頚部血管
頭部(脳)血管
末梢血管
体腔内超音波検査
循環器(心臓)
消化器
産婦人科
泌尿器
造影剤による超音波検査
6.感覚機能検査
平衡機能検査
めまい検査
眼振検査
(付)頭位・頭位変換,温度刺激,頭振り,圧刺激
聴力検査
標準純音聴力検査
標準語音聴力検査
7.眼底・眼圧・視力検査
眼底
眼圧
視力
8.画像検査
サーモグラフィー検査
9.消化管内視鏡検査
上部消化管
下部消化管
患者自身が行う検査
1.ピークフローメータ
2.睡眠時無呼吸検査(簡易型)
3.自己血糖測定(SMBG)
検体検査
I.検査材料(検体)を使う検査
1.主に血液を用いる検査
総論
採血
生化学検査
総論
■蛋白質
総論
総蛋白質(TP)
アルブミン(ALB)
蛋白分画および免疫電気泳動(IEP)
C反応性蛋白(CRP)
クリオグロブリン(CryoG)
心筋トロポニンT(TnT)
ミオグロビン(Mb)
■非蛋白窒素
総論
尿素窒素(BUN)
クレアチニン(Cr)
尿酸(UA)
アンモニア(NH3)
アミノ酸分画
クレアチン
ビリルビン(bili)
■酵素活性とアイソザイム
総論
乳酸脱水素酵素(LD)・LDアイソザイム
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(ASTまたはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼGOT)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALTまたはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼGPT)
ロイシン・アミノペプチダーゼ(LAP)
ミトコンドリアアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(mASTまたはミトコンドリアグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼmGOT)
γグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)
コリンエステラーゼ(ChE)
アミラーゼ(AMY)
アルカリホスファターゼ(ALP)
クレアチンキナーゼ(CK)
CK-MBアイソザイム
リパーゼ
■電解質・無機質
総論
ナトリウム(Na)
カリウム(K)
クロール(Cl)
カルシウム(Ca)
マグネシウム(Mg)
無機リン(IP)
血清鉄(Fe)
不飽和鉄結合能(UIBC)
総鉄結合能(TIBC)
銅(Cu)
浸透圧
■血液ガス
■脂質
総コレステロール(TC)
中性脂肪(TG)
リポ蛋白
高比重リポ蛋白-コレステロール(HDL-C)
低比重リポ蛋白-コレステロール(LDL-C)
アポ蛋白
リポ蛋白(a)〔Lp(a)〕
■糖質・代謝
総論
血糖
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
フルクトサミン
グリコアルブミン
乳酸
ピルビン酸
ケトン体(血清,尿)
■内分泌
a.下垂体前葉
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
成長ホルモン(GH)
黄体化ホルモン(LH)
卵胞刺激ホルモン(FSH)
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
プロラクチン(PRL;乳汁分泌ホルモン)
b.副腎皮質
コルチコステロン
コルチゾール
アルドステロン
デヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S)
17-ケトステロイド(17-KS),17-ケトステロイド分画(17-KS分画)(尿)
17-ヒドロキシコルチコイド(17-OHCS)(尿)
17-ケトジェニックステロイド(17-KGS)(尿)
プレグナントリオール(P3)(尿)
c.副腎髄質,交感神経,中枢神経
総論
血中カテコールアミン(CA)3分画
遊離型カテコールアミン3分画(尿)
総カテコールアミン3分画(尿)
メタネフリン2分画
バニールマンデル酸(尿)(VMA),ホモバニリン酸(HVA)(尿)
セロトニン
5-ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)
d.甲状腺
総論
遊離サイロキシン(FT4)
遊離トリヨードサイロニン(FT3)
サイロキシン(T4)
トリヨードサイロニン(T3)
サイロキシン結合グロブリン(TBG)
サイログロブリン(THGまたはTg)
TSH結合阻害免疫グロブリン(TBII)
甲状腺刺激抗体(TSAb)
抗サイログロブリン抗体(TgAb)
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)
e.副甲状腺
総論
副甲状腺ホルモン-インタクト(PTH-I)
高感度副甲状腺ホルモン(HS-PTH)
副甲状腺ホルモン-C末端(PTH-C)
カルシトニン
f.膵臓
インスリン
C-ペプチド(CPR)
g.卵巣・精巣
総論
エストラジオール(E2)
プロゲステロン(黄体ホルモン;P)
プレグナンジオール(P2)
テストステロン
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
h.その他の内分泌ホルモン
総論
血漿レニン活性(PRA)
アンジオテンシンI(AngI),アンジオテンシンII(AngII)
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)
■アレルギー
総論
免疫グロブリンE(血清総IgE)
特異免疫グロブリンE(特異IgE)
ヒスタミン遊離試験(HRT)
薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)
■ビタミン
総論
ビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
葉酸
■腫瘍マーカ-総論
免疫血清試験
■自己抗体
総論
リウマチ因子(RF)
抗核抗体(ANA)
紅斑性狼瘡(LE)細胞現象,LEテスト
抗DNA抗体
抗リン脂質抗体
抗甲状腺抗体
抗ミトコンドリア抗体(AMA)
抗肝/腎マイクロゾーム抗体(LKM抗体)
抗赤血球自己抗体
抗血小板抗体
■感染症検査(「術前検査」を含む)
総論
梅毒
A型肝炎ウイルス抗体(HAV抗体)
B型肝炎ウイルス抗体(HBV抗体)
C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
成人T細胞白血病ウイルスI型抗体(HTLV-I抗体)
クラミジア
リケッチア
トキソプラズマ
各種ポリメラーゼ反応(PCR)
β-D-グルカゴン
エンドトキシン
抗ストレプトリジンO(ASO)価
補体(血清補体価;C)
寒冷凝集反応(CA)
細胞表面マーカー
リンパ球サブセット
リンパ球刺激試験
薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)
ヒト白血球抗原クラスI(HLA-A,B,C)
輸血試験
総論
ABO血液型検査
Rh血液型
不規則抗体
交差適合試験(クロスマッチ)
自己血輸血
血液検査
■血球算定検査(CBC)
総論
赤血球数(RBC)
ヘモグロビン(血色素量;Hb)
ヘマトクリット(Ht)
赤血球恒数
白血球数(WBC)
白血球分類(自動血液分析装置による自動白血球分類)
血小板(Plt)数
網赤血球(Ret)数
■血液像(鏡検法)
■赤血球沈降速度(ESR)
■凝固・線溶検査
総論
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
プロトロンビン時間(PT)
トロンボテスト(TT)
ヘパプラスチンテスト(HPT)
フィブリノゲン(Fbg)
フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)
Dダイマー
アンチトロンビンIII(ATIII)
トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)
プラスミノゲン(Plg)
α2-プラスミンインヒビター(α2-PI)
α2-プラスミンインヒビター・プラスミン複合体(PPICまたはPIC)
凝固因子
フォンヴィレブランド因子(vWF)
■患者から直接検体を採取する場合
出血時間
血小板凝集能-Bornらの比濁法
とくに説明禁忌の項目
■染色体・遺伝子
総論
先天性疾患(遺伝性疾患)
腫瘍性疾患
感染症
■妊娠時の検査
母体血清マーカー(α-フェトプロテイン,ダブルマーカー,トリプルマーカーなど)
感染症
2.尿検査
総論
採尿の種類とその目的
尿定性試験
総論
尿外観(色調・混濁)
尿蛋白
尿糖
尿pH
尿中ケトン体
尿中ビリルビン
尿潜血
尿中白血球
尿中亜硝酸塩
尿比重
尿浸透圧
尿定量検査
尿総蛋白
尿糖
尿電解質
尿中カルシウム(尿中Ca)
尿中尿素窒素(尿中UN)
尿中クレアチニン(尿中Cr)
尿中尿酸(尿中UA)
尿中アミラーゼ
尿中N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(尿中NAG)活性
尿中α1-ミクログロブリン
尿中アルブミン
尿沈渣
尿路感染症
総論
尿培養検査
尿中ウイルス分離
トリコモナス
クラミジア
尿中レジオネラ抗原
尿中レプトスピラ
説明禁忌の項目
尿腫瘍マーカー
妊娠反応
3.糞便検査
総論
消化管の検査
虫卵・原虫検査
虫卵
原虫
4.喀痰検査
総論
II.負荷試験・機能検査
総論
負荷検査
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
ターゲス
インドシアニングリーン(ICG)試験
ヘリコバクター・ピロリ(HP)呼気試験
腎機能検査
総論
イヌリンクリアランス
クレアチニンクリアランス(Ccr)
III.血中薬物検査
血中薬物濃度検査
総論
各論
抗てんかん薬
抗精神病薬
抗不整脈剤
強心剤(ジギタリス製剤)
気管支拡張剤
抗生物質
抗悪性腫瘍剤
免疫抑制剤
■理解されにくい用語または間違われやすい用語の例
■本書で使われている略語一覧
■索引
序文
著者一覧
本書の利用にあたって
患者に対する接遇のあり方
インフォームドコンセントと検査の説明
接遇の基本-いかに患者に満足感を与えられるか
患者と接するさいの注意点および配慮
まとめ-理解,実践そして継続
生理検査
1.生理検査総論
検査の目的,内容説明のポイント
患者容態急変時の説明ポイント
検査結果に対する説明のポイント
まとめ-患者対応は検査精度を左右する
2.循環器の検査
心電図
安静時の心電図
マスター2段階負荷
トレッドミル運動負荷
ハンドグリップ負荷
心筋シンチグラフィー
その他の心電図
ホルター心電図・ホルター血圧計
ベクトル心電図
体表面マッピング
心機図
安静時の心機図
負荷心機図
心臓カテーテル検査
ABI検査
容積脈波(指先容積脈波)
3.肺・呼吸機能の検査
総論
フローボリウム(F-V)曲線
機能的残気量
肺拡散能力
肺内ガス分布-クロージングボリウム(N2単一呼出曲線)
気道過敏性
ボディプレチスモグラフィー
総論
胸郭内気量(Vtg)
気道抵抗(Raw)
4.神経生理の検査
脳波
安静時の脳波
賦活脳波
睡眠時無呼吸検査(終夜脳波)
針電極を用いた脳波検査
誘発電位検査
総論
誘発筋電図
針筋電図
聴性脳幹反応(ABR)
体性感覚誘発電位(SEP)
視覚誘発電位(VEP)
5.超音波による検査
体腔外(体表からの)超音波検査
循環器(心臓)
消化器(腹部エコー)
産婦人科
泌尿器
表在(乳腺・甲状腺)
頚部血管
頭部(脳)血管
末梢血管
体腔内超音波検査
循環器(心臓)
消化器
産婦人科
泌尿器
造影剤による超音波検査
6.感覚機能検査
平衡機能検査
めまい検査
眼振検査
(付)頭位・頭位変換,温度刺激,頭振り,圧刺激
聴力検査
標準純音聴力検査
標準語音聴力検査
7.眼底・眼圧・視力検査
眼底
眼圧
視力
8.画像検査
サーモグラフィー検査
9.消化管内視鏡検査
上部消化管
下部消化管
患者自身が行う検査
1.ピークフローメータ
2.睡眠時無呼吸検査(簡易型)
3.自己血糖測定(SMBG)
検体検査
I.検査材料(検体)を使う検査
1.主に血液を用いる検査
総論
採血
生化学検査
総論
■蛋白質
総論
総蛋白質(TP)
アルブミン(ALB)
蛋白分画および免疫電気泳動(IEP)
C反応性蛋白(CRP)
クリオグロブリン(CryoG)
心筋トロポニンT(TnT)
ミオグロビン(Mb)
■非蛋白窒素
総論
尿素窒素(BUN)
クレアチニン(Cr)
尿酸(UA)
アンモニア(NH3)
アミノ酸分画
クレアチン
ビリルビン(bili)
■酵素活性とアイソザイム
総論
乳酸脱水素酵素(LD)・LDアイソザイム
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(ASTまたはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼGOT)
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALTまたはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼGPT)
ロイシン・アミノペプチダーゼ(LAP)
ミトコンドリアアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(mASTまたはミトコンドリアグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼmGOT)
γグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)
コリンエステラーゼ(ChE)
アミラーゼ(AMY)
アルカリホスファターゼ(ALP)
クレアチンキナーゼ(CK)
CK-MBアイソザイム
リパーゼ
■電解質・無機質
総論
ナトリウム(Na)
カリウム(K)
クロール(Cl)
カルシウム(Ca)
マグネシウム(Mg)
無機リン(IP)
血清鉄(Fe)
不飽和鉄結合能(UIBC)
総鉄結合能(TIBC)
銅(Cu)
浸透圧
■血液ガス
■脂質
総コレステロール(TC)
中性脂肪(TG)
リポ蛋白
高比重リポ蛋白-コレステロール(HDL-C)
低比重リポ蛋白-コレステロール(LDL-C)
アポ蛋白
リポ蛋白(a)〔Lp(a)〕
■糖質・代謝
総論
血糖
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
フルクトサミン
グリコアルブミン
乳酸
ピルビン酸
ケトン体(血清,尿)
■内分泌
a.下垂体前葉
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
成長ホルモン(GH)
黄体化ホルモン(LH)
卵胞刺激ホルモン(FSH)
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
プロラクチン(PRL;乳汁分泌ホルモン)
b.副腎皮質
コルチコステロン
コルチゾール
アルドステロン
デヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S)
17-ケトステロイド(17-KS),17-ケトステロイド分画(17-KS分画)(尿)
17-ヒドロキシコルチコイド(17-OHCS)(尿)
17-ケトジェニックステロイド(17-KGS)(尿)
プレグナントリオール(P3)(尿)
c.副腎髄質,交感神経,中枢神経
総論
血中カテコールアミン(CA)3分画
遊離型カテコールアミン3分画(尿)
総カテコールアミン3分画(尿)
メタネフリン2分画
バニールマンデル酸(尿)(VMA),ホモバニリン酸(HVA)(尿)
セロトニン
5-ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)
d.甲状腺
総論
遊離サイロキシン(FT4)
遊離トリヨードサイロニン(FT3)
サイロキシン(T4)
トリヨードサイロニン(T3)
サイロキシン結合グロブリン(TBG)
サイログロブリン(THGまたはTg)
TSH結合阻害免疫グロブリン(TBII)
甲状腺刺激抗体(TSAb)
抗サイログロブリン抗体(TgAb)
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)
e.副甲状腺
総論
副甲状腺ホルモン-インタクト(PTH-I)
高感度副甲状腺ホルモン(HS-PTH)
副甲状腺ホルモン-C末端(PTH-C)
カルシトニン
f.膵臓
インスリン
C-ペプチド(CPR)
g.卵巣・精巣
総論
エストラジオール(E2)
プロゲステロン(黄体ホルモン;P)
プレグナンジオール(P2)
テストステロン
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
h.その他の内分泌ホルモン
総論
血漿レニン活性(PRA)
アンジオテンシンI(AngI),アンジオテンシンII(AngII)
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)
■アレルギー
総論
免疫グロブリンE(血清総IgE)
特異免疫グロブリンE(特異IgE)
ヒスタミン遊離試験(HRT)
薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)
■ビタミン
総論
ビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
葉酸
■腫瘍マーカ-総論
免疫血清試験
■自己抗体
総論
リウマチ因子(RF)
抗核抗体(ANA)
紅斑性狼瘡(LE)細胞現象,LEテスト
抗DNA抗体
抗リン脂質抗体
抗甲状腺抗体
抗ミトコンドリア抗体(AMA)
抗肝/腎マイクロゾーム抗体(LKM抗体)
抗赤血球自己抗体
抗血小板抗体
■感染症検査(「術前検査」を含む)
総論
梅毒
A型肝炎ウイルス抗体(HAV抗体)
B型肝炎ウイルス抗体(HBV抗体)
C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
成人T細胞白血病ウイルスI型抗体(HTLV-I抗体)
クラミジア
リケッチア
トキソプラズマ
各種ポリメラーゼ反応(PCR)
β-D-グルカゴン
エンドトキシン
抗ストレプトリジンO(ASO)価
補体(血清補体価;C)
寒冷凝集反応(CA)
細胞表面マーカー
リンパ球サブセット
リンパ球刺激試験
薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)
ヒト白血球抗原クラスI(HLA-A,B,C)
輸血試験
総論
ABO血液型検査
Rh血液型
不規則抗体
交差適合試験(クロスマッチ)
自己血輸血
血液検査
■血球算定検査(CBC)
総論
赤血球数(RBC)
ヘモグロビン(血色素量;Hb)
ヘマトクリット(Ht)
赤血球恒数
白血球数(WBC)
白血球分類(自動血液分析装置による自動白血球分類)
血小板(Plt)数
網赤血球(Ret)数
■血液像(鏡検法)
■赤血球沈降速度(ESR)
■凝固・線溶検査
総論
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
プロトロンビン時間(PT)
トロンボテスト(TT)
ヘパプラスチンテスト(HPT)
フィブリノゲン(Fbg)
フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)
Dダイマー
アンチトロンビンIII(ATIII)
トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)
プラスミノゲン(Plg)
α2-プラスミンインヒビター(α2-PI)
α2-プラスミンインヒビター・プラスミン複合体(PPICまたはPIC)
凝固因子
フォンヴィレブランド因子(vWF)
■患者から直接検体を採取する場合
出血時間
血小板凝集能-Bornらの比濁法
とくに説明禁忌の項目
■染色体・遺伝子
総論
先天性疾患(遺伝性疾患)
腫瘍性疾患
感染症
■妊娠時の検査
母体血清マーカー(α-フェトプロテイン,ダブルマーカー,トリプルマーカーなど)
感染症
2.尿検査
総論
採尿の種類とその目的
尿定性試験
総論
尿外観(色調・混濁)
尿蛋白
尿糖
尿pH
尿中ケトン体
尿中ビリルビン
尿潜血
尿中白血球
尿中亜硝酸塩
尿比重
尿浸透圧
尿定量検査
尿総蛋白
尿糖
尿電解質
尿中カルシウム(尿中Ca)
尿中尿素窒素(尿中UN)
尿中クレアチニン(尿中Cr)
尿中尿酸(尿中UA)
尿中アミラーゼ
尿中N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(尿中NAG)活性
尿中α1-ミクログロブリン
尿中アルブミン
尿沈渣
尿路感染症
総論
尿培養検査
尿中ウイルス分離
トリコモナス
クラミジア
尿中レジオネラ抗原
尿中レプトスピラ
説明禁忌の項目
尿腫瘍マーカー
妊娠反応
3.糞便検査
総論
消化管の検査
虫卵・原虫検査
虫卵
原虫
4.喀痰検査
総論
II.負荷試験・機能検査
総論
負荷検査
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
ターゲス
インドシアニングリーン(ICG)試験
ヘリコバクター・ピロリ(HP)呼気試験
腎機能検査
総論
イヌリンクリアランス
クレアチニンクリアランス(Ccr)
III.血中薬物検査
血中薬物濃度検査
総論
各論
抗てんかん薬
抗精神病薬
抗不整脈剤
強心剤(ジギタリス製剤)
気管支拡張剤
抗生物質
抗悪性腫瘍剤
免疫抑制剤
■理解されにくい用語または間違われやすい用語の例
■本書で使われている略語一覧
■索引





