第2版 はじめに
『認知症の作業療法』の初版が刊行された2009年から6年が経過した.当時の高齢化率は22.7%,平均寿命は男性79.59歳,女性86.44歳,要介護認定者数は469万人であったが,2014年のデータでは,それぞれ25.9%,80.50歳と86.83歳,605万人で,増加と延伸を示している.また,認知症を伴う要介護認定発生に基づく認知症高齢者(認知症ランクII以上)は,2010年の280万人が2015年には345万人,そして団塊の世代が75歳を迎える2025年には470万人へと増加が予測されている.
このような状況の下,2012年には認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)が策定され,その一つとして2013年より,条件はいくつかあるが在宅生活者を対象に認知症初期集中支援モデル事業が始まり,今後2018年には全国の市区町村での展開が予定されている.
本事業実施において特筆すべきことは2つある.まず,認知症初期集中支援チームの一員に作業療法士が明記されたことである.次に,複数の専門職が,認知症が疑われる人や認知症の人とその家族を訪問(アウトリーチ)し,評価に基づき包括的・集中的に自立生活を可能にする支援を提供することである.このオレンジプランを受け,2015年には認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)が策定された.その基本的考えとして「認知症の人の意思が尊重され,できるだけ住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現」が掲げられている.つまり,認知症の人に対して早期に対策を講じる先には,住み慣れた地域での主体的な生活の継続が保障される必要がある.一方では,それを可能にする支援のあり方や仕組みづくりと地域づくりが課題と言える.
非薬物療法に位置づけられる作業療法とその実践の主たる作業療法士に目を転じると,対象者にとって「意味のある作業」を日々の生活の中で継続できる生活行為の向上を重視した取り組みが広がりつつある.これを達成するには,認知症の人や家族と作業療法士による取り組みのみでは効果は限定的であり,地域住民と心を一つにあわせて支援することや地域のさまざまな社会資源に関わりをもつ人々との協働が必須であることに違いない.また,認知症の人を単に支援するのではなく,社会の一員であるという認識に立ち,ICFの肯定的側面に目を向けるとともに活動と参加,個人因子と環境因子を包含したソーシャルインクルージョンの視点に立つ取り組みが欠かせない.
そこでこの第2版では,初版の記載をベースに,2009年以降の認知症関連の施策や社会的資源,国内外の認知症に対する作業療法視点での介入研究,認知症早期対象者のスクリーニングと認知症初期集中支援やQOLに関する評価なども厳選して掲載することにした.また,認知症の作業療法に対する力量を高めるためには事例検討の蓄積が欠かせないことから,「対応の実際 事例編」(164~242ページ)で提示する事例は内容を刷新した.第2版では,在宅における早期介入の事例,地域での支援事例,身体障害領域でよく困難に直面する認知症もしくは認知症に類似した疾患事例,精神疾患なのか認知症なのか判断に迷う事例などについて紹介した.これらは,作業療法士が今後精力的に取り組んでいくべき領域や内容である.なぜなら,認知症のステージや症状・状態に適合したアプローチは十分な鑑別なくしては成り立たない.認知症とひとくくりに捉えるのではなく,認知症の人の豊かな生活の実現のためには,初版で示した「エビデンスとナラティブ」の接点を基盤とした「ソーシャルインクルージョン」の浸透が,認知症作業療法の次のステップへ進む鍵であり,社会的存在として「いまを生きる」認知症の人に正面から向き合う我々に課された課題である.
この第2版が,作業療法士に留まらず保健医療福祉分野においても,認知症に関わりをもつ幅広い職種の方々の業務の手引書として,また,それらの職種を目指す学生や大学院生の教科書や指南書として,大いに活用されることを切に望んでいる.
ネズミ一匹から始まり,今では世界に夢と希望を発信し,人に生きる力を与え続けているWalt Disneyのことば.
The way to get started is to quit talking and begin doing.
何かを始めるためには,しゃべるのをやめて行動し始めなければならない.
実践を旨とする作業療法.少しの学びを得たならば,その知識と想いをもって,目の前の方へ,地域で我々を必要としている方々のもとへ,作業療法士が夢と希望を運ぶ担い手として活躍することを願って.
最後に第2版の出版にあたり,快く担当してくださった戸田健太郎さんをはじめとする医歯薬出版編集部の皆さんに感謝します.
2015年12月
編者:小川敬之
竹田徳則
初版 はじめに
高齢社会のわが国では,今後の増加が確実な認知症の予防とリハビリテーション,ケアのあり方が問われている.本書は,認知症の人にかかわりをもつ作業療法士にとどまらず,保健・医療・福祉関連職種の方と,作業療法士をめざしている学生に,認知症の作業療法を行う手がかりを示すものである.
作業療法士は,2009年4月時点で50,000名近くとなり,これは2002年の約2.5倍で作業療法士の急増を示している.『作業療法白書2005年』(作業療法2006年8月特別号,協同医書出版社)によると,作業療法士の勤務する施設は,医療領域が5割,保健・福祉・介護領域が4割となっている.そして,各領域において5割~6割もの作業療法士が,認知症の人を担当している.これらから推測すると,認知症の人にかかわりをもつ作業療法士は相当数で今後さらに増加していく.しかしながら,作業療法士によって認知症の作業療法を体系立て,そして多くの事例をとおして作業療法の実践やその技術をまとめあげた著書は皆無といってよい.
したがって,作業療法士はこれまでの臨床活動で蓄積してきた経験則に基づいて,作業療法を行っているのではないかと危惧をいだいている者も少なくない.また,作業療法の手段としての回想や音楽,園芸,現実見当識法なども,活動の提供に終始してしまい,本来めざすべき「認知症の人の生活」を支える視点での作業療法はかすみがちになってしまい,それを批判する人さえいる.単に回想や音楽を行うだけであれば,必ずしも作業療法士は必要ない.
作業療法士による認知症の人へのアプローチとは,認知症の人が営む生活を見据え,これまでにその人が積み上げてきたその人らしさと誇りを尊重したうえで,生活上の困難に支援の手を差し伸べるものであろう.つまり,リハビリテーション分野のなかでも,作業療法士は,心と体の関係性を常に考えて,個人が行いたい作業(生活していくための作業)を通して,その「存在」に応えようとするものでなくてはならない.
本書の特徴は3つある.第1に,これまで単に「認知症」とひとくくりにまとめて論じられてきた作業療法の実践を,認知症のタイプ(アルツハイマー型,脳血管性,レビー小体型,前頭側頭型)と生活環境別(病院,介護保険施設,通所)に対応させて示したことである.
第2に,第1の特徴に即して,それぞれの豊富な作業療法実践例と,その根拠を示していることである.
第3に,認知症の作業療法で必須となる医学的視点に加えて,認知症の人には包括的な支援が求められていることから,保健と福祉領域それぞれで必要な知識も整理して掲載している.
認知症の症状は脳の機能障害に起因する部分に,個人のそれまでの生き方が強く関連しながら出現し,また環境によりそれは変化していく.いうなれば,環境要因を考えながら,ナラティブとエビデンスの接点をしっかりとみつめ,対応していくことに,この病気の理解と作業療法の鍵があるといえる.
「I now begin the journey that will lead me into the sunset of my life.」
(私は今,私の人生の黄昏に至る旅に出かけます)
第40代米国大統領ロナルド・W・レーガンの言葉である.彼は,大統領の職を退いた6年後の1994年に,アルツハイマー病に侵されていることを自ら告白している.
日本には,「旅はみちづれ,世は情け」という人情味あふれる言葉がある.私たちは,認知症の人が歩んでいるその旅に,どのような添い方ができるのだろう.本書が,そうしたことを自らに問いかけ,そしてこれまでとこれからの作業療法を考えるきっかけになることを願っている.最後に,医歯薬出版の米原秀明さんと,本書の質を高めるために労をいとわなかった編集部の山中裕司さんに感謝したい.
2009年6月
編者:小川敬之
竹田徳則
『認知症の作業療法』の初版が刊行された2009年から6年が経過した.当時の高齢化率は22.7%,平均寿命は男性79.59歳,女性86.44歳,要介護認定者数は469万人であったが,2014年のデータでは,それぞれ25.9%,80.50歳と86.83歳,605万人で,増加と延伸を示している.また,認知症を伴う要介護認定発生に基づく認知症高齢者(認知症ランクII以上)は,2010年の280万人が2015年には345万人,そして団塊の世代が75歳を迎える2025年には470万人へと増加が予測されている.
このような状況の下,2012年には認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)が策定され,その一つとして2013年より,条件はいくつかあるが在宅生活者を対象に認知症初期集中支援モデル事業が始まり,今後2018年には全国の市区町村での展開が予定されている.
本事業実施において特筆すべきことは2つある.まず,認知症初期集中支援チームの一員に作業療法士が明記されたことである.次に,複数の専門職が,認知症が疑われる人や認知症の人とその家族を訪問(アウトリーチ)し,評価に基づき包括的・集中的に自立生活を可能にする支援を提供することである.このオレンジプランを受け,2015年には認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)が策定された.その基本的考えとして「認知症の人の意思が尊重され,できるだけ住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現」が掲げられている.つまり,認知症の人に対して早期に対策を講じる先には,住み慣れた地域での主体的な生活の継続が保障される必要がある.一方では,それを可能にする支援のあり方や仕組みづくりと地域づくりが課題と言える.
非薬物療法に位置づけられる作業療法とその実践の主たる作業療法士に目を転じると,対象者にとって「意味のある作業」を日々の生活の中で継続できる生活行為の向上を重視した取り組みが広がりつつある.これを達成するには,認知症の人や家族と作業療法士による取り組みのみでは効果は限定的であり,地域住民と心を一つにあわせて支援することや地域のさまざまな社会資源に関わりをもつ人々との協働が必須であることに違いない.また,認知症の人を単に支援するのではなく,社会の一員であるという認識に立ち,ICFの肯定的側面に目を向けるとともに活動と参加,個人因子と環境因子を包含したソーシャルインクルージョンの視点に立つ取り組みが欠かせない.
そこでこの第2版では,初版の記載をベースに,2009年以降の認知症関連の施策や社会的資源,国内外の認知症に対する作業療法視点での介入研究,認知症早期対象者のスクリーニングと認知症初期集中支援やQOLに関する評価なども厳選して掲載することにした.また,認知症の作業療法に対する力量を高めるためには事例検討の蓄積が欠かせないことから,「対応の実際 事例編」(164~242ページ)で提示する事例は内容を刷新した.第2版では,在宅における早期介入の事例,地域での支援事例,身体障害領域でよく困難に直面する認知症もしくは認知症に類似した疾患事例,精神疾患なのか認知症なのか判断に迷う事例などについて紹介した.これらは,作業療法士が今後精力的に取り組んでいくべき領域や内容である.なぜなら,認知症のステージや症状・状態に適合したアプローチは十分な鑑別なくしては成り立たない.認知症とひとくくりに捉えるのではなく,認知症の人の豊かな生活の実現のためには,初版で示した「エビデンスとナラティブ」の接点を基盤とした「ソーシャルインクルージョン」の浸透が,認知症作業療法の次のステップへ進む鍵であり,社会的存在として「いまを生きる」認知症の人に正面から向き合う我々に課された課題である.
この第2版が,作業療法士に留まらず保健医療福祉分野においても,認知症に関わりをもつ幅広い職種の方々の業務の手引書として,また,それらの職種を目指す学生や大学院生の教科書や指南書として,大いに活用されることを切に望んでいる.
ネズミ一匹から始まり,今では世界に夢と希望を発信し,人に生きる力を与え続けているWalt Disneyのことば.
The way to get started is to quit talking and begin doing.
何かを始めるためには,しゃべるのをやめて行動し始めなければならない.
実践を旨とする作業療法.少しの学びを得たならば,その知識と想いをもって,目の前の方へ,地域で我々を必要としている方々のもとへ,作業療法士が夢と希望を運ぶ担い手として活躍することを願って.
最後に第2版の出版にあたり,快く担当してくださった戸田健太郎さんをはじめとする医歯薬出版編集部の皆さんに感謝します.
2015年12月
編者:小川敬之
竹田徳則
初版 はじめに
高齢社会のわが国では,今後の増加が確実な認知症の予防とリハビリテーション,ケアのあり方が問われている.本書は,認知症の人にかかわりをもつ作業療法士にとどまらず,保健・医療・福祉関連職種の方と,作業療法士をめざしている学生に,認知症の作業療法を行う手がかりを示すものである.
作業療法士は,2009年4月時点で50,000名近くとなり,これは2002年の約2.5倍で作業療法士の急増を示している.『作業療法白書2005年』(作業療法2006年8月特別号,協同医書出版社)によると,作業療法士の勤務する施設は,医療領域が5割,保健・福祉・介護領域が4割となっている.そして,各領域において5割~6割もの作業療法士が,認知症の人を担当している.これらから推測すると,認知症の人にかかわりをもつ作業療法士は相当数で今後さらに増加していく.しかしながら,作業療法士によって認知症の作業療法を体系立て,そして多くの事例をとおして作業療法の実践やその技術をまとめあげた著書は皆無といってよい.
したがって,作業療法士はこれまでの臨床活動で蓄積してきた経験則に基づいて,作業療法を行っているのではないかと危惧をいだいている者も少なくない.また,作業療法の手段としての回想や音楽,園芸,現実見当識法なども,活動の提供に終始してしまい,本来めざすべき「認知症の人の生活」を支える視点での作業療法はかすみがちになってしまい,それを批判する人さえいる.単に回想や音楽を行うだけであれば,必ずしも作業療法士は必要ない.
作業療法士による認知症の人へのアプローチとは,認知症の人が営む生活を見据え,これまでにその人が積み上げてきたその人らしさと誇りを尊重したうえで,生活上の困難に支援の手を差し伸べるものであろう.つまり,リハビリテーション分野のなかでも,作業療法士は,心と体の関係性を常に考えて,個人が行いたい作業(生活していくための作業)を通して,その「存在」に応えようとするものでなくてはならない.
本書の特徴は3つある.第1に,これまで単に「認知症」とひとくくりにまとめて論じられてきた作業療法の実践を,認知症のタイプ(アルツハイマー型,脳血管性,レビー小体型,前頭側頭型)と生活環境別(病院,介護保険施設,通所)に対応させて示したことである.
第2に,第1の特徴に即して,それぞれの豊富な作業療法実践例と,その根拠を示していることである.
第3に,認知症の作業療法で必須となる医学的視点に加えて,認知症の人には包括的な支援が求められていることから,保健と福祉領域それぞれで必要な知識も整理して掲載している.
認知症の症状は脳の機能障害に起因する部分に,個人のそれまでの生き方が強く関連しながら出現し,また環境によりそれは変化していく.いうなれば,環境要因を考えながら,ナラティブとエビデンスの接点をしっかりとみつめ,対応していくことに,この病気の理解と作業療法の鍵があるといえる.
「I now begin the journey that will lead me into the sunset of my life.」
(私は今,私の人生の黄昏に至る旅に出かけます)
第40代米国大統領ロナルド・W・レーガンの言葉である.彼は,大統領の職を退いた6年後の1994年に,アルツハイマー病に侵されていることを自ら告白している.
日本には,「旅はみちづれ,世は情け」という人情味あふれる言葉がある.私たちは,認知症の人が歩んでいるその旅に,どのような添い方ができるのだろう.本書が,そうしたことを自らに問いかけ,そしてこれまでとこれからの作業療法を考えるきっかけになることを願っている.最後に,医歯薬出版の米原秀明さんと,本書の質を高めるために労をいとわなかった編集部の山中裕司さんに感謝したい.
2009年6月
編者:小川敬之
竹田徳則
第2版 はじめに
初版 はじめに
第I章 認知症を考えるにあたって
老年期のこころ
第II章 認知症の現在――知識の整理
1.高齢社会と認知症
2.認知症への取り組みの歴史
3.認知症発症と関連因子
4.定義と分類・症状
5.認知症の人の評価に向けて
6.薬物療法
7.非薬物療法
8.コミュニケーション
第III章 認知症の作業療法の実際
1.認知症をどう理解するか
2.評価の実際
3.作業療法の技術
4.対応の実際…事例編
在宅での支援~認知症初期集中支援~
(1)認知症初期集中支援チームでの柔軟な対応により,社会資源の利用につながった事例
(2)アルツハイマー型認知症に対する訪問リハビリテーションでの支援事例
(3)幻視と妄想によって外出回数が減った症例への支援
一般病棟(急性期・回復期)での支援~認知症もしくは認知症に類似した疾患への整理と対応~
(4)急性期病棟における整形疾患を伴う事例
(5)せん妄症状を呈した整形疾患患者に対するチームアプローチと作業療法の視点
精神科病院~認知症もしくは認知症に類似した疾患への整理と対応~
(6)精神疾患(統合失調症)を伴う事例~窃盗をきっかけに医療に関わったケース~
(7)精神発達遅滞を伴う事例
老人施設での支援~認知症短期集中リハビリテーション~
(8)生活習慣を取り戻すことによって,周辺症状が軽減できたアルツハイマー型認知症への作業療法
地域での支援~仕事・生産・社会とのつながり~
(9)デリバリー作業によって在宅支援が成功したレビー小体型認知症の事例
事例編まとめ
(10)事例の普遍性・再現性
5.社会的資源
(1)認知症の人のための施設
(2)認知症と福祉用具
(3)家族会・啓発活動
(4)関連法規
第IV章 今後の展望
これからの展望
第V章 まとめ
1.15年目の手紙-作業療法をとおして出会う人たち
2.リハビリテーションの実践-認知症の人の尊厳
索引
初版 はじめに
第I章 認知症を考えるにあたって
老年期のこころ
第II章 認知症の現在――知識の整理
1.高齢社会と認知症
2.認知症への取り組みの歴史
3.認知症発症と関連因子
4.定義と分類・症状
5.認知症の人の評価に向けて
6.薬物療法
7.非薬物療法
8.コミュニケーション
第III章 認知症の作業療法の実際
1.認知症をどう理解するか
2.評価の実際
3.作業療法の技術
4.対応の実際…事例編
在宅での支援~認知症初期集中支援~
(1)認知症初期集中支援チームでの柔軟な対応により,社会資源の利用につながった事例
(2)アルツハイマー型認知症に対する訪問リハビリテーションでの支援事例
(3)幻視と妄想によって外出回数が減った症例への支援
一般病棟(急性期・回復期)での支援~認知症もしくは認知症に類似した疾患への整理と対応~
(4)急性期病棟における整形疾患を伴う事例
(5)せん妄症状を呈した整形疾患患者に対するチームアプローチと作業療法の視点
精神科病院~認知症もしくは認知症に類似した疾患への整理と対応~
(6)精神疾患(統合失調症)を伴う事例~窃盗をきっかけに医療に関わったケース~
(7)精神発達遅滞を伴う事例
老人施設での支援~認知症短期集中リハビリテーション~
(8)生活習慣を取り戻すことによって,周辺症状が軽減できたアルツハイマー型認知症への作業療法
地域での支援~仕事・生産・社会とのつながり~
(9)デリバリー作業によって在宅支援が成功したレビー小体型認知症の事例
事例編まとめ
(10)事例の普遍性・再現性
5.社会的資源
(1)認知症の人のための施設
(2)認知症と福祉用具
(3)家族会・啓発活動
(4)関連法規
第IV章 今後の展望
これからの展望
第V章 まとめ
1.15年目の手紙-作業療法をとおして出会う人たち
2.リハビリテーションの実践-認知症の人の尊厳
索引








