序
放射線診療および放射線技術は年々高度化し,医療の発展に大きく貢献している.一方で,患者・医療従事者に対する被ばくや合併症といったリスクが内包されており,安全確保のための不断の取り組みが不可欠となっている.2020年4月に医療法施行規則が改正され,診療用放射線に係る安全管理体制に関する規定が施行された.このなかで,放射線安全管理は放射線診療従事者のみならず,検査をオーダーする医師等を含めた医療機関全体の責務と明確に位置づけられた.医療安全への社会的関心がいっそう高まるなか,質の高い安心・安全な医療提供が強く求められている.
このような状況のもと,今まで以上に診療放射線技師には高い専門性に加えて,幅広い安全管理能力が求められている.診療放射線技師学校養成所指定規則は,2015年3月に業務拡大に伴う見直しが行われ,学校養成所における総単位数は93から95単位へ改定されたものの,全面的な改正には至っていなかった.その後,国民の医療ニーズの多様化,チーム医療の推進,診療放射線技師業務の拡大を背景として,さらなる教育改革が必要とされ,複数回の検討を経て,最新の教育課程では総単位数を102単位へ拡充し,臨床実習の在り方や専任教員要件を含めた大幅な改正が実施された.
そのなかで特筆すべきなのは,医療安全管理教育の強化である.医療事故防止,院内感染対策,医療機器・造影剤・医薬品に関する安全管理,救急救命対応を体系的に学修するため,「医療安全管理学」は1単位から2単位へ拡充された.また,「診療画像技術学」は「診療画像技術学・臨床画像学」へ再編され,画像処理,代表的異常所見,緊急対応を含めた実践力を向上させている.さらに,粒子線治療を含む「放射線治療技術学」の充実により線量評価や高精度治療への対応力を養い,「実践臨床画像学」を新設することで,装置操作,造影剤管理,カテーテル操作補助,患者説明,医療情報管理など,臨床現場に即応可能な能力を育成する体制を整えている.これらの改革は,安全を基盤としたチーム医療の担い手として診療放射線技師が成長するために不可欠と考えられている.
技術革新の進展により,人工知能AIによる画像解析支援・撮影技術支援・自動線量調整や,医療情報ネットワークの高度化が診療の質向上に寄与している.一方で,誤設定,操作エラー,サイバー攻撃など新たなリスクも顕在化している.安全管理はもはや放射線部門だけの課題ではなく,医療機関全体が共有すべき重要課題となっている.安全な放射線医療は,個人の注意力に依存するものではなく,機器特性への深い理解や標準化された手順の遵守,多職種の連携といった組織的取り組みによって支えられている.
本書は,放射線安全管理と医療安全管理を両輪とする教科書として企画され,各分野の専門家により執筆されている.放射線特有のリスクに加え,医療事故分類,インシデント報告,法制度,応急対応,情報セキュリティまで,診療放射線技師に必須の知識を体系的に整理し,現場で直面する課題に的確に応えられる実践的内容となっている.
本書を通じて,診療放射線技師を志す学生ならびに医療現場で活躍される診療放射線技師の皆様が,安全文化を理解し,日々の実践へとつなげ,患者と医療者双方にとって安心で質の高い放射線医療が提供されることを切に願っている.
2026年1月
編集者・監修者を代表して
齋藤茂芳
放射線診療および放射線技術は年々高度化し,医療の発展に大きく貢献している.一方で,患者・医療従事者に対する被ばくや合併症といったリスクが内包されており,安全確保のための不断の取り組みが不可欠となっている.2020年4月に医療法施行規則が改正され,診療用放射線に係る安全管理体制に関する規定が施行された.このなかで,放射線安全管理は放射線診療従事者のみならず,検査をオーダーする医師等を含めた医療機関全体の責務と明確に位置づけられた.医療安全への社会的関心がいっそう高まるなか,質の高い安心・安全な医療提供が強く求められている.
このような状況のもと,今まで以上に診療放射線技師には高い専門性に加えて,幅広い安全管理能力が求められている.診療放射線技師学校養成所指定規則は,2015年3月に業務拡大に伴う見直しが行われ,学校養成所における総単位数は93から95単位へ改定されたものの,全面的な改正には至っていなかった.その後,国民の医療ニーズの多様化,チーム医療の推進,診療放射線技師業務の拡大を背景として,さらなる教育改革が必要とされ,複数回の検討を経て,最新の教育課程では総単位数を102単位へ拡充し,臨床実習の在り方や専任教員要件を含めた大幅な改正が実施された.
そのなかで特筆すべきなのは,医療安全管理教育の強化である.医療事故防止,院内感染対策,医療機器・造影剤・医薬品に関する安全管理,救急救命対応を体系的に学修するため,「医療安全管理学」は1単位から2単位へ拡充された.また,「診療画像技術学」は「診療画像技術学・臨床画像学」へ再編され,画像処理,代表的異常所見,緊急対応を含めた実践力を向上させている.さらに,粒子線治療を含む「放射線治療技術学」の充実により線量評価や高精度治療への対応力を養い,「実践臨床画像学」を新設することで,装置操作,造影剤管理,カテーテル操作補助,患者説明,医療情報管理など,臨床現場に即応可能な能力を育成する体制を整えている.これらの改革は,安全を基盤としたチーム医療の担い手として診療放射線技師が成長するために不可欠と考えられている.
技術革新の進展により,人工知能AIによる画像解析支援・撮影技術支援・自動線量調整や,医療情報ネットワークの高度化が診療の質向上に寄与している.一方で,誤設定,操作エラー,サイバー攻撃など新たなリスクも顕在化している.安全管理はもはや放射線部門だけの課題ではなく,医療機関全体が共有すべき重要課題となっている.安全な放射線医療は,個人の注意力に依存するものではなく,機器特性への深い理解や標準化された手順の遵守,多職種の連携といった組織的取り組みによって支えられている.
本書は,放射線安全管理と医療安全管理を両輪とする教科書として企画され,各分野の専門家により執筆されている.放射線特有のリスクに加え,医療事故分類,インシデント報告,法制度,応急対応,情報セキュリティまで,診療放射線技師に必須の知識を体系的に整理し,現場で直面する課題に的確に応えられる実践的内容となっている.
本書を通じて,診療放射線技師を志す学生ならびに医療現場で活躍される診療放射線技師の皆様が,安全文化を理解し,日々の実践へとつなげ,患者と医療者双方にとって安心で質の高い放射線医療が提供されることを切に願っている.
2026年1月
編集者・監修者を代表して
齋藤茂芳
序(齋藤茂芳)
第1章 医療安全管理学概論
(齋藤茂芳)
1 医療安全管理の意義
1)目的
2)医療の質
3)放射線防護の三原則・放射線防護の基本的理念・DRLs
2 医療事故と医療関連リスク
1)医療事故とは
2)医療過誤とは
3)インシデントとアクシデント
3 医療安全に関する歴史と制度的背景
1)国際的な医療安全の動向
2)日本における医療安全の歴史
3)診療放射線技師と制度的背景
4)医療安全文化の定着に向けて
4 医療安全管理体制
1)医療安全管理体制の意義
2)法制度上の位置づけ
3)医療安全管理体制の基本構造
5 医療安全と診療放射線技師:教育と研修
1)医療安全教育の必要性
2)基礎教育(養成校における取り組み)
3)卒後教育(臨床現場での継続研修)
4)チーム医療と教育
6 今後の課題と展望
1)標準作業手順書とチェックリスト
2)ヒューマンエラーとシステムエラー
3)AI・ICT導入に伴う新しいリスク
4)サイバーセキュリティと医療安全
5)教育評価とフィードバック
6)まとめ
章末問題
第2章 患者の権利とインフォームド・コンセント
(細井理恵)
1 医療従事者の職業倫理
1)ヒポクラテスの誓い
2)ジュネーブ宣言(Declaration of Geneva)
2 患者の権利
1)消費者主義(Consumerism)
2)患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言(WMA Declaration of Lisbon on the Rights of the Patient)
3)その他,患者の権利に関する同様の宣言等
4)臨床研究に関する患者の権利
3 インフォームド・コンセント
1)パターナリズムからインフォームド・コンセントへ
2)日本におけるインフォームド・コンセント
3)患者への説明
4 放射線部における診療放射線技師からの説明
5 コミュニケーションと安全文化の醸成
章末問題
第3章 ヒューマンエラー
(山本鋭二郎)
1 ヒューマンエラー
1)ヒューマンエラーとは?
2)ヒューマンエラーへの実践的アプローチ
3)ヒューマンエラーの分類
4)スイスチーズモデル
5)ヒューマンエラーのメカニズム
2 認知心理学に基づいた安全へのアプローチ
1)人的要因
2)認知バイアス
3)人の情報処理プロセス
3 人間工学に基づいた安全へのアプローチ
1)外的要因
2)マン・マシンシステム
3)5S
4)正しい方向に導く仕掛け
4 現場を安全にするノンテクニカルスキルと新しい安全の考え方
1)ノンテクニカルスキル
2)コミュニケーション
3)Safety-IからSafety-IIへ
章末問題
第4章 医療事故とヒヤリ・ハット
(山本鋭二郎)
1 医療安全の基礎知識
1)用語の定義
2)関連する用語の定義
2 安全とは?
1)安全神話の崩壊
2)安全の定義
3)リスクの定義
4)医療事故と医療過誤
3 ヒヤリ・ハットやインシデントを活かすには?
1)失敗から学ぶために
2)ハインリッヒの法則とその教訓
3)ヒヤリ・ハットを「学びの出発点」に変える
4)ヒヤリ・ハットやインシデントレポート収集の課題
5)インシデントレポート記述法
4 インシデント分析
1)インシデンマネジメントのワークフロー
2)インシデント分析
章末問題
第5章 感染対策・公衆衛生と衛生管理
(岡本成史)
1 感染
1)感染について
2)感染と免疫
3)感染経路
4)感染の流行
5)医療従事者が知っておくべき感染
2 病原体・感染症に関する法令とバイオハザード,バイオセーフティ
1)感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律(通称 感染症法)
2)バイオハザードとバイオセーフティ
3 感染対策(特に医療関連施設における感染対策)
1)感染対策の必要性
2)医療関連施設における感染対策
4 保健・福祉と公衆衛生
1)疫学指標と健康指標
2)死亡率・致命率・生存率と平均余命・平均寿命
3)死因統計
4)健康に関する法律
5)産業保健
章末問題
第6章 体内インプラント・医療機器
(小山佳寛)
1 医療用体内インプラントの歴史
2 放射線技師が留意すべきチェックポイント
1)インプラントの有無
2)インプラントの種類と材質
3)MRI検査における安全確認
4)CT・X線・核医学での留意点
3 体内インプラントのこれから
章末問題
第7章 造影剤の薬理作用と副作用
(山本浩一)
1 造影剤とは
2 造影剤の種類と特徴
1)X線造影剤
2)MRI造影剤
3)超音波造影剤
3 造影剤の化学的・物理的特徴
1)イオン性造影剤,非イオン性造影剤
2)モノマー,ダイマー
3)浸透圧
4)粘稠度
4 造影剤で生じる作用
1)主作用・副作用
2)即時型有害反応
3)血管外漏出,コンパートメント症候群
4)便秘
5)遅発型有害反応
6)造影剤腎症
7)腎性全身性線維症
8)造影剤脳症
5 その他有害反応が現れやすい条件・基礎疾患患者
1)脊髄腔造影検査での使用法における造影剤の危険性
2)経口糖尿病治療薬との併用
3)鎮痙剤との併用
4)鎮静剤との併用
5)局所麻酔薬との併用
6)授乳婦への使用
章末問題
第8章 救急医療
(東 丈雄)
1 はじめに
2 患者確認
3 救急領域における各モダリィの安全対策
1)一般撮影
2)CT
3)血管造影・心臓カテーテル検査
4)外傷患者の対応
5)一次救命処置
6)STAT画像報告
章末問題
第9章 被ばく管理
(上田淳平)
1 概要・基本的事項
1)概要
2)被ばくの種類
3)放射線防護の三原則
4)外部被ばく低減の三原則
5)放射線業務従事者
2 医療従事者の職業被ばくの管理
1)職業被ばくにおける線量限度
2)医療従事者の被ばくの現状
3)医療従事者の被ばく低減
3 医療被ばくの低減
1)医療被ばくにおける実情
2)医療被ばくの低減
4 診療用放射線に係る安全管理
1)医療法施行規則の改正
2)医療放射線安全管理責任者の配置
3)診療用放射線の安全利用のための指針の策定
4)診療用放射線の安全利用のための研修
5)医療被ばくの線量の管理および記録
6)医療被ばくに関連した有害事象の報告体制
7)医療従事者と患者間の情報共有
章末問題
第10章 モダリティ別各論
1 一般撮影系(山本由香里)
1)機器管理
2)安全管理
3)被ばく管理
4)各撮影の安全項目
2 X線透視造影検査とIVR(日高国幸・永吉 誠)
1)X線透視・血管造影・IVRの特徴
2)各ステップでの安全手順と留意点
3)患者の医療安全
4)スタッフの医療安全
5)血管系造影検査と血管系IVR
6)非血管系造影検査と非血管系IVR
7)事故事例・対処事例
3 消化器系透視検査系
1)法改正と診療放射線技師の役割(齋藤茂芳)
2)鼻腔カテーテル
3)胃透視バリウム検査・注腸バリウム検査
4)消化管内視鏡検査
5)内視鏡的逆行性胆管膵管造影
6)イレウスチューブ留置(谷川基務)
7)経腸栄養チューブ留置
8)その他
9)おわりに(齋藤茂芳)
4 超音波検査(日高国幸)
1)超音波検査の特徴と特殊性
2)超音波検査の流れと各ステップにおける医療安全上のポイント
3)機器の点検と保守
4)事例
5 CT検査(星野貴志)
1)検査マニュアルの整備
2)造影CT検査の安全対策
3)その他のCT検査で発生する有害事象
6 MRI検査(垂脇博之)
1)MRI検査における磁場の役割と危険性
2)MRI装置の安全基準
3)MRI検査の安全対策―実務と安全
4)安全なMRI検査を施行するために
7 核医学診療(神谷貴史)
1)核医学診療に関わる関係法令
2)核医学診療に関するシステム
3)核医学診療に関する安全管理
4)核医学装置に関する安全管理
5)放射性医薬品に関する安全管理
6)放射性廃棄物に関する安全管理
8 放射線治療(橋渡貴司)
1)はじめに
2)放射線治療の工程と各職種の役割
3)CTシミュレーション
4)放射線治療計画
5)患者への放射線照射
6)品質保証・品質管理(QA/QC)
7)医療事故からの学び
8)おわりに
章末問題
参考文献
索引
第1章 医療安全管理学概論
(齋藤茂芳)
1 医療安全管理の意義
1)目的
2)医療の質
3)放射線防護の三原則・放射線防護の基本的理念・DRLs
2 医療事故と医療関連リスク
1)医療事故とは
2)医療過誤とは
3)インシデントとアクシデント
3 医療安全に関する歴史と制度的背景
1)国際的な医療安全の動向
2)日本における医療安全の歴史
3)診療放射線技師と制度的背景
4)医療安全文化の定着に向けて
4 医療安全管理体制
1)医療安全管理体制の意義
2)法制度上の位置づけ
3)医療安全管理体制の基本構造
5 医療安全と診療放射線技師:教育と研修
1)医療安全教育の必要性
2)基礎教育(養成校における取り組み)
3)卒後教育(臨床現場での継続研修)
4)チーム医療と教育
6 今後の課題と展望
1)標準作業手順書とチェックリスト
2)ヒューマンエラーとシステムエラー
3)AI・ICT導入に伴う新しいリスク
4)サイバーセキュリティと医療安全
5)教育評価とフィードバック
6)まとめ
章末問題
第2章 患者の権利とインフォームド・コンセント
(細井理恵)
1 医療従事者の職業倫理
1)ヒポクラテスの誓い
2)ジュネーブ宣言(Declaration of Geneva)
2 患者の権利
1)消費者主義(Consumerism)
2)患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言(WMA Declaration of Lisbon on the Rights of the Patient)
3)その他,患者の権利に関する同様の宣言等
4)臨床研究に関する患者の権利
3 インフォームド・コンセント
1)パターナリズムからインフォームド・コンセントへ
2)日本におけるインフォームド・コンセント
3)患者への説明
4 放射線部における診療放射線技師からの説明
5 コミュニケーションと安全文化の醸成
章末問題
第3章 ヒューマンエラー
(山本鋭二郎)
1 ヒューマンエラー
1)ヒューマンエラーとは?
2)ヒューマンエラーへの実践的アプローチ
3)ヒューマンエラーの分類
4)スイスチーズモデル
5)ヒューマンエラーのメカニズム
2 認知心理学に基づいた安全へのアプローチ
1)人的要因
2)認知バイアス
3)人の情報処理プロセス
3 人間工学に基づいた安全へのアプローチ
1)外的要因
2)マン・マシンシステム
3)5S
4)正しい方向に導く仕掛け
4 現場を安全にするノンテクニカルスキルと新しい安全の考え方
1)ノンテクニカルスキル
2)コミュニケーション
3)Safety-IからSafety-IIへ
章末問題
第4章 医療事故とヒヤリ・ハット
(山本鋭二郎)
1 医療安全の基礎知識
1)用語の定義
2)関連する用語の定義
2 安全とは?
1)安全神話の崩壊
2)安全の定義
3)リスクの定義
4)医療事故と医療過誤
3 ヒヤリ・ハットやインシデントを活かすには?
1)失敗から学ぶために
2)ハインリッヒの法則とその教訓
3)ヒヤリ・ハットを「学びの出発点」に変える
4)ヒヤリ・ハットやインシデントレポート収集の課題
5)インシデントレポート記述法
4 インシデント分析
1)インシデンマネジメントのワークフロー
2)インシデント分析
章末問題
第5章 感染対策・公衆衛生と衛生管理
(岡本成史)
1 感染
1)感染について
2)感染と免疫
3)感染経路
4)感染の流行
5)医療従事者が知っておくべき感染
2 病原体・感染症に関する法令とバイオハザード,バイオセーフティ
1)感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律(通称 感染症法)
2)バイオハザードとバイオセーフティ
3 感染対策(特に医療関連施設における感染対策)
1)感染対策の必要性
2)医療関連施設における感染対策
4 保健・福祉と公衆衛生
1)疫学指標と健康指標
2)死亡率・致命率・生存率と平均余命・平均寿命
3)死因統計
4)健康に関する法律
5)産業保健
章末問題
第6章 体内インプラント・医療機器
(小山佳寛)
1 医療用体内インプラントの歴史
2 放射線技師が留意すべきチェックポイント
1)インプラントの有無
2)インプラントの種類と材質
3)MRI検査における安全確認
4)CT・X線・核医学での留意点
3 体内インプラントのこれから
章末問題
第7章 造影剤の薬理作用と副作用
(山本浩一)
1 造影剤とは
2 造影剤の種類と特徴
1)X線造影剤
2)MRI造影剤
3)超音波造影剤
3 造影剤の化学的・物理的特徴
1)イオン性造影剤,非イオン性造影剤
2)モノマー,ダイマー
3)浸透圧
4)粘稠度
4 造影剤で生じる作用
1)主作用・副作用
2)即時型有害反応
3)血管外漏出,コンパートメント症候群
4)便秘
5)遅発型有害反応
6)造影剤腎症
7)腎性全身性線維症
8)造影剤脳症
5 その他有害反応が現れやすい条件・基礎疾患患者
1)脊髄腔造影検査での使用法における造影剤の危険性
2)経口糖尿病治療薬との併用
3)鎮痙剤との併用
4)鎮静剤との併用
5)局所麻酔薬との併用
6)授乳婦への使用
章末問題
第8章 救急医療
(東 丈雄)
1 はじめに
2 患者確認
3 救急領域における各モダリィの安全対策
1)一般撮影
2)CT
3)血管造影・心臓カテーテル検査
4)外傷患者の対応
5)一次救命処置
6)STAT画像報告
章末問題
第9章 被ばく管理
(上田淳平)
1 概要・基本的事項
1)概要
2)被ばくの種類
3)放射線防護の三原則
4)外部被ばく低減の三原則
5)放射線業務従事者
2 医療従事者の職業被ばくの管理
1)職業被ばくにおける線量限度
2)医療従事者の被ばくの現状
3)医療従事者の被ばく低減
3 医療被ばくの低減
1)医療被ばくにおける実情
2)医療被ばくの低減
4 診療用放射線に係る安全管理
1)医療法施行規則の改正
2)医療放射線安全管理責任者の配置
3)診療用放射線の安全利用のための指針の策定
4)診療用放射線の安全利用のための研修
5)医療被ばくの線量の管理および記録
6)医療被ばくに関連した有害事象の報告体制
7)医療従事者と患者間の情報共有
章末問題
第10章 モダリティ別各論
1 一般撮影系(山本由香里)
1)機器管理
2)安全管理
3)被ばく管理
4)各撮影の安全項目
2 X線透視造影検査とIVR(日高国幸・永吉 誠)
1)X線透視・血管造影・IVRの特徴
2)各ステップでの安全手順と留意点
3)患者の医療安全
4)スタッフの医療安全
5)血管系造影検査と血管系IVR
6)非血管系造影検査と非血管系IVR
7)事故事例・対処事例
3 消化器系透視検査系
1)法改正と診療放射線技師の役割(齋藤茂芳)
2)鼻腔カテーテル
3)胃透視バリウム検査・注腸バリウム検査
4)消化管内視鏡検査
5)内視鏡的逆行性胆管膵管造影
6)イレウスチューブ留置(谷川基務)
7)経腸栄養チューブ留置
8)その他
9)おわりに(齋藤茂芳)
4 超音波検査(日高国幸)
1)超音波検査の特徴と特殊性
2)超音波検査の流れと各ステップにおける医療安全上のポイント
3)機器の点検と保守
4)事例
5 CT検査(星野貴志)
1)検査マニュアルの整備
2)造影CT検査の安全対策
3)その他のCT検査で発生する有害事象
6 MRI検査(垂脇博之)
1)MRI検査における磁場の役割と危険性
2)MRI装置の安全基準
3)MRI検査の安全対策―実務と安全
4)安全なMRI検査を施行するために
7 核医学診療(神谷貴史)
1)核医学診療に関わる関係法令
2)核医学診療に関するシステム
3)核医学診療に関する安全管理
4)核医学装置に関する安全管理
5)放射性医薬品に関する安全管理
6)放射性廃棄物に関する安全管理
8 放射線治療(橋渡貴司)
1)はじめに
2)放射線治療の工程と各職種の役割
3)CTシミュレーション
4)放射線治療計画
5)患者への放射線照射
6)品質保証・品質管理(QA/QC)
7)医療事故からの学び
8)おわりに
章末問題
参考文献
索引















