第2版序言
2001年1月に本書を発行して以来,4年が経過した.この間,医療を取り巻く環境も変貌を遂げ,DRG/PPSの導入や規制緩和がなされてきた.
薬物についても,見直されて収載が削除されたり,新たに有効性のある薬物が追加されたりした.
こうした変化を受け,このたび本書を全面的に見直し,改訂することとした.主な改訂点として,薬物の使用変更に伴い,削除されたものを除き,新たな薬物を追加した.たとえばC型肝炎の新しい治療薬として導入されたペグイントロンや,慢性骨髄性白血病の分子標的治療薬であるグリベックなどを新しく追加した.一方では,脳機能改善薬とされていた薬物など,収載が取り消されたものを削除した.
さらに,この4年間の間で,糖尿病治療ガイドラインや高脂血症の治療方針も改訂され,これらはそれぞれのガイドラインに準拠するよう改訂を行った.
ところで,医療事故,ミスも残念ながらこの4年間でなくなったわけではない.リスクマネジメントが各施設でとられているにもかかわらず,事故やミスが報告されている.とりわけ薬物治療をめぐる問題はいまだにあり,たとえば過剰投与などが報道されたりしている.こうした問題については,医療関係者全員が責任を持って業務に当たる必要性が再認識される.
本改訂では,最新の薬物療法を盛り込み,とくに看護師,薬剤師,栄養士をはじめ,多くのコメディカルの方々が薬物療法の実際を理解し,利用していただくことに配慮した.ぜひ医療現場でご利用いただきたいと思う.また,コメディカルを養成する大学,短期大学,専修学校などの施設でも学習に役立てていただきたいと願う.
本改訂にあたっては,医歯薬出版(株)編集部の甚大なるご協力を賜った.ここに深謝したい.
2005年 満開の桜の下で
奈良信雄
2001年1月に本書を発行して以来,4年が経過した.この間,医療を取り巻く環境も変貌を遂げ,DRG/PPSの導入や規制緩和がなされてきた.
薬物についても,見直されて収載が削除されたり,新たに有効性のある薬物が追加されたりした.
こうした変化を受け,このたび本書を全面的に見直し,改訂することとした.主な改訂点として,薬物の使用変更に伴い,削除されたものを除き,新たな薬物を追加した.たとえばC型肝炎の新しい治療薬として導入されたペグイントロンや,慢性骨髄性白血病の分子標的治療薬であるグリベックなどを新しく追加した.一方では,脳機能改善薬とされていた薬物など,収載が取り消されたものを削除した.
さらに,この4年間の間で,糖尿病治療ガイドラインや高脂血症の治療方針も改訂され,これらはそれぞれのガイドラインに準拠するよう改訂を行った.
ところで,医療事故,ミスも残念ながらこの4年間でなくなったわけではない.リスクマネジメントが各施設でとられているにもかかわらず,事故やミスが報告されている.とりわけ薬物治療をめぐる問題はいまだにあり,たとえば過剰投与などが報道されたりしている.こうした問題については,医療関係者全員が責任を持って業務に当たる必要性が再認識される.
本改訂では,最新の薬物療法を盛り込み,とくに看護師,薬剤師,栄養士をはじめ,多くのコメディカルの方々が薬物療法の実際を理解し,利用していただくことに配慮した.ぜひ医療現場でご利用いただきたいと思う.また,コメディカルを養成する大学,短期大学,専修学校などの施設でも学習に役立てていただきたいと願う.
本改訂にあたっては,医歯薬出版(株)編集部の甚大なるご協力を賜った.ここに深謝したい.
2005年 満開の桜の下で
奈良信雄
薬物療法の基本
1 薬物療法の位置づけ・意義
2 薬物療法を実施するうえでの注意点
3 与薬のプロセス
4 服薬指導
5 薬物の種類
6 薬物の作用と副作用(副反応)
7 食物の影響
疾患別 薬の使い方
1 消化器疾患
●逆流性食道炎
●急性胃炎
●慢性胃炎
●胃・十二指腸潰瘍
●急性腸炎
●過敏性腸症候群
●クローン病
●潰瘍性大腸炎
●便秘症
2 肝・胆道・膵疾患
●急性肝炎
●慢性肝炎
●肝硬変
●急性胆炎
●胆石症
●急性膵炎
●慢性膵炎
3 心臓・循環系疾患
●不整脈
●心臓弁膜症
●心不全
●狭心症
●急性心筋梗塞
●高血圧症
●低血圧症
●動脈硬化症
4 呼吸器疾患
●かぜ症候群,インフルエンザ
●気管支喘息
●急性気管支炎
●慢性気管支炎
●肺炎
●肺結核症
5 代謝性疾患
●肥満
●糖尿病
●高脂血症
●高尿酸血症,痛風
●ビタミン欠乏症
6 内分泌疾患
●先端肥大症
●尿崩症
●甲状腺機能亢進症
●甲状腺機能低下症
●クッシング症候群
●アジソン病
●原発性アルドステロン症
7 腎・泌尿器疾患
●急性糸球体腎炎
●慢性糸球体腎炎
●ネフローゼ症候群
●腎盂腎炎
●急性腎不全
●慢性腎不全
●尿路結石症
●膀胱炎
●前立腺肥大症
8 血液疾患
●鉄欠乏性貧血
●巨赤芽球性貧血
●自己免疫性溶血性貧血
●再生不良性貧血
●特発性血小板減少性紫斑病
●無顆粒球症
●急性白血病
●慢性白血病
●悪性リンパ腫
●多発性骨髄腫
●血友病
9 免疫異常症・アレルギー性疾患
●関節リウマチ
●全身性エリテマトーデス
●全身性硬化症
●多発性筋炎・皮膚筋炎
●ベーチェット病
●シェーグレン症候群
●薬物アレルギー
10 脳・神経系疾患
●脳出血
●脳梗塞(脳血栓,脳塞栓)
●脳炎
●髄膜炎
●パーキンソン病
●多発性硬化症
●重症筋無力症
11 骨・関節・筋肉疾患
●骨粗鬆症
●骨軟化症(くる病)
●肩関節周囲炎(五十肩)
12 皮膚疾患
●白癬
●アトピー性皮膚炎
●じんま疹
●帯状疱疹
13 感染症
●敗血症
●溶連菌感染症(含 猩紅熱)
●細菌性食中毒
●細菌性赤痢
●腸チフス
●コレラ
●麻疹
●りん病
●梅毒
14 心因性疾患
●うつ病
●自律神経失調症
●不眠症
15 眼疾患
●結膜炎
●麦粒腫
16 耳鼻疾患
●外耳炎
●中耳炎
●メニエール病
●アレルギー性鼻炎,花粉症
●副鼻腔炎
17 婦人科疾患
●月経困難症
●更年期障害
●子宮内膜症
●乳腺炎
18 小児科疾患
●熱性痙攣
●急性乳児下痢症
・索引
1 薬物療法の位置づけ・意義
2 薬物療法を実施するうえでの注意点
3 与薬のプロセス
4 服薬指導
5 薬物の種類
6 薬物の作用と副作用(副反応)
7 食物の影響
疾患別 薬の使い方
1 消化器疾患
●逆流性食道炎
●急性胃炎
●慢性胃炎
●胃・十二指腸潰瘍
●急性腸炎
●過敏性腸症候群
●クローン病
●潰瘍性大腸炎
●便秘症
2 肝・胆道・膵疾患
●急性肝炎
●慢性肝炎
●肝硬変
●急性胆炎
●胆石症
●急性膵炎
●慢性膵炎
3 心臓・循環系疾患
●不整脈
●心臓弁膜症
●心不全
●狭心症
●急性心筋梗塞
●高血圧症
●低血圧症
●動脈硬化症
4 呼吸器疾患
●かぜ症候群,インフルエンザ
●気管支喘息
●急性気管支炎
●慢性気管支炎
●肺炎
●肺結核症
5 代謝性疾患
●肥満
●糖尿病
●高脂血症
●高尿酸血症,痛風
●ビタミン欠乏症
6 内分泌疾患
●先端肥大症
●尿崩症
●甲状腺機能亢進症
●甲状腺機能低下症
●クッシング症候群
●アジソン病
●原発性アルドステロン症
7 腎・泌尿器疾患
●急性糸球体腎炎
●慢性糸球体腎炎
●ネフローゼ症候群
●腎盂腎炎
●急性腎不全
●慢性腎不全
●尿路結石症
●膀胱炎
●前立腺肥大症
8 血液疾患
●鉄欠乏性貧血
●巨赤芽球性貧血
●自己免疫性溶血性貧血
●再生不良性貧血
●特発性血小板減少性紫斑病
●無顆粒球症
●急性白血病
●慢性白血病
●悪性リンパ腫
●多発性骨髄腫
●血友病
9 免疫異常症・アレルギー性疾患
●関節リウマチ
●全身性エリテマトーデス
●全身性硬化症
●多発性筋炎・皮膚筋炎
●ベーチェット病
●シェーグレン症候群
●薬物アレルギー
10 脳・神経系疾患
●脳出血
●脳梗塞(脳血栓,脳塞栓)
●脳炎
●髄膜炎
●パーキンソン病
●多発性硬化症
●重症筋無力症
11 骨・関節・筋肉疾患
●骨粗鬆症
●骨軟化症(くる病)
●肩関節周囲炎(五十肩)
12 皮膚疾患
●白癬
●アトピー性皮膚炎
●じんま疹
●帯状疱疹
13 感染症
●敗血症
●溶連菌感染症(含 猩紅熱)
●細菌性食中毒
●細菌性赤痢
●腸チフス
●コレラ
●麻疹
●りん病
●梅毒
14 心因性疾患
●うつ病
●自律神経失調症
●不眠症
15 眼疾患
●結膜炎
●麦粒腫
16 耳鼻疾患
●外耳炎
●中耳炎
●メニエール病
●アレルギー性鼻炎,花粉症
●副鼻腔炎
17 婦人科疾患
●月経困難症
●更年期障害
●子宮内膜症
●乳腺炎
18 小児科疾患
●熱性痙攣
●急性乳児下痢症
・索引