序
「下顎無歯顎患者に対する補綴方法の第一選択は2-Implant overdenture(2-IOD)である」というMcGill(マギル)コンセンサス声明が発表されたのは2002年であった.私はその2002年に歯科医師になった.当時の歯学部教育のなかでは無歯顎補綴といえば全部床義歯がメインであり,それ以外の無歯顎補綴に関してインプラント補綴は学んではいたものの,インプラントオーバーデンチャーという選択肢に関して多くを学んだわけではなかった.そのため,大学卒業後すぐに出会ったこの2002年のMcGillコンセンサス声明には,大変な衝撃を受けたのを覚えている.
大学卒業後に私は,全部床義歯補綴が専門分野である摂食機能評価学分野(早川 巖教授,後に全部床義歯補綴学分野,現 高齢者歯科学分野)に大学院生として入局し,無歯顎補綴の研究を行うこととなった.このMcGillコンセンサス声明を知ったことがきっかけで,インプラントオーバーデンチャーの研究を行うこととなった.大学院生の4年間は,全部床義歯を学びながらインプラントオーバーデンチャーに関わる応力解析を行い,臨床では全部床義歯補綴を含む補綴全般を専門とする義歯外来に所属して診療を行っていた.そして,いつかMcGillコンセンサス声明を発表したMcGill大学に留学したいという強い思いを抱きながら,大学院修了後は,そのまま東京医科歯科大学に残り,医員,助教として臨床・教育・研究を行っていた.
そのようななか,McGill大学への留学経験のある日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座の河相安彦教授との出会いに恵まれ,カナダへの留学のチャンスが巡ってきたのは2012年であった.当時,私は2008年から最初の2-IOD前向き臨床研究を,2011年から2-IODの無作為化臨床研究を行っているところであった.河相教授にはそのような経緯もご紹介いただき,2013年から2014年にMcGillコンセンサス声明をとりまとめたMcGill大学のProf.Jocelyne Feineのもと,本場のインプラントオーバーデンチャー臨床研究を学ぶ機会を得ることができた.McGill大学では多くの臨床研究の実績があったため,実際にカナダで臨床研究に参加し,補綴医として現場で働いた経験は,その後日本に帰って臨床研究を行ううえで非常に大きな財産となった.
本書で取り扱うインプラントオーバーデンチャーは,非常に古くから研究が行われており,2002年にMcGillコンセンサス声明が発表されたように,欧米では1980〜1990年代に多くの研究が行われ多数のエビデンスが蓄積されてきた分野である.そのなかで,われわれは2008年から臨床研究を始め,現在100症例を超え,10年以上の経過を追えるまでとなった.
補綴臨床を行うなかで,大学院生の時代を含め多くの全部床義歯を手がけてきたと思っているが,歯科医師18年目になる現在でも,やはり全部床義歯は非常に難しいと感じることは多く,自分が満足のいく結果が得られないケースにも多々遭遇する.インプラントオーバーデンチャーはインプラント補綴の一つであるために,患者への外科的侵襲,コストに関しては考慮しなければならない点は多々あるが,全部床義歯と比較し,その欠点を補って余りある利点があると考えている.私は,これまでの臨床研究を通じ,インプラントオーバーデンチャーの臨床を経験するなかで,エビデンスに基づいた結果を得られることもあれば,そうではなく,論文や研究のなかには記されていない,ちょっとした手技やコツがあるように感じている.
この書籍は,2018年12月〜2020年2月に月刊『歯界展望』で「インプラントオーバーデンチャーの最新エビデンスと臨床」と題して連載する機会をいただけたため,それらの全7回分の連載をまとめ,加筆・修正したものである.執筆には,普段臨床研究を一緒に行っているIODチーム(写真)のメンバーにも大いなる協力を得ている.
日本では,保険制度の問題もあり欧米と比較してインプラントオーバーデンチャーを適応できる症例が多いわけではないため,インプラントオーバーデンチャーをやってみたいと考えてもなかなか実践する機会が少ないのではないかと考えている.そのようなことから,インプラントオーバーデンチャーを行ったことがない多くの臨床家にも,できるだけわかりやすいエビデンスと臨床のコツを学んでいただけるように配慮しながら執筆を行ったつもりである.この本が,少しでもみなさまの日々の臨床に役立っていただければ幸いである.
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 講師
金澤 学
序
昭和63年秋の日本補綴歯科学会学術大会においてインプラント補綴に関するシンポジウムが開催された.サファイヤ,アパタイト,ブレード,そしてチタンインプラント.それまではわたくしはインプラントとは何か怪しげなものであり,手を出したくない代物というイメージであった.ところがそのシンポジウムでのチタンインプラント(Osseointegrated Implant)は他のインプラントとは全く違っており,その構造,手順,そして成績について極めて明確に示されていた.わたくしはそのインプラントに強い興味を持ち,なんとか自分でやりたいと思った.翌年,助手に採用されたわたくしは,初めていただいたわずかな夏のボーナスと家内のボーナス(以来家内には頭が上がらない)をつぎ込み,イエテボリ大学で開催された2週間のインプラントの研修に参加した.それには小宮山弥太郎先生が同行され,詳細な解説を加えていただいたのだ.
その時代は無歯顎補綴においては固定性のインプラントが第一選択であり,オーバーデンチャーはほとんど話題に上がっていなかった.しかしながら,その維持安定を粘膜と義歯周囲軟組織の機能的協調に頼るしかない全部床義歯に固定源を与えることのできるインプラントは義歯の動揺の自由度を減じ感覚的にも機能的にもメリットの大きいツールであると考えられた.その後,エビデンスが蓄積され,2002年にMcGillコンセンサスが発表され,下顎無歯顎の第一選択は2-IODとなったわけである.
われわれは,IODは全部床義歯+インプラントと考えている.すなわち咬合高径,顎位,咬合平面,咬合様式,そして機能と審美性を一気に回復するフルマウスリコンストラクションとしての全部床義歯とそのアンカーとしてのインプラントである.したがって正しい全部床義歯の理解とインプラントの理解が必要である.本書をお読みいただき最強の無歯顎補綴を手に入れていただきたいと思う.
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 教授
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 病院長
水口俊介
「下顎無歯顎患者に対する補綴方法の第一選択は2-Implant overdenture(2-IOD)である」というMcGill(マギル)コンセンサス声明が発表されたのは2002年であった.私はその2002年に歯科医師になった.当時の歯学部教育のなかでは無歯顎補綴といえば全部床義歯がメインであり,それ以外の無歯顎補綴に関してインプラント補綴は学んではいたものの,インプラントオーバーデンチャーという選択肢に関して多くを学んだわけではなかった.そのため,大学卒業後すぐに出会ったこの2002年のMcGillコンセンサス声明には,大変な衝撃を受けたのを覚えている.
大学卒業後に私は,全部床義歯補綴が専門分野である摂食機能評価学分野(早川 巖教授,後に全部床義歯補綴学分野,現 高齢者歯科学分野)に大学院生として入局し,無歯顎補綴の研究を行うこととなった.このMcGillコンセンサス声明を知ったことがきっかけで,インプラントオーバーデンチャーの研究を行うこととなった.大学院生の4年間は,全部床義歯を学びながらインプラントオーバーデンチャーに関わる応力解析を行い,臨床では全部床義歯補綴を含む補綴全般を専門とする義歯外来に所属して診療を行っていた.そして,いつかMcGillコンセンサス声明を発表したMcGill大学に留学したいという強い思いを抱きながら,大学院修了後は,そのまま東京医科歯科大学に残り,医員,助教として臨床・教育・研究を行っていた.
そのようななか,McGill大学への留学経験のある日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座の河相安彦教授との出会いに恵まれ,カナダへの留学のチャンスが巡ってきたのは2012年であった.当時,私は2008年から最初の2-IOD前向き臨床研究を,2011年から2-IODの無作為化臨床研究を行っているところであった.河相教授にはそのような経緯もご紹介いただき,2013年から2014年にMcGillコンセンサス声明をとりまとめたMcGill大学のProf.Jocelyne Feineのもと,本場のインプラントオーバーデンチャー臨床研究を学ぶ機会を得ることができた.McGill大学では多くの臨床研究の実績があったため,実際にカナダで臨床研究に参加し,補綴医として現場で働いた経験は,その後日本に帰って臨床研究を行ううえで非常に大きな財産となった.
本書で取り扱うインプラントオーバーデンチャーは,非常に古くから研究が行われており,2002年にMcGillコンセンサス声明が発表されたように,欧米では1980〜1990年代に多くの研究が行われ多数のエビデンスが蓄積されてきた分野である.そのなかで,われわれは2008年から臨床研究を始め,現在100症例を超え,10年以上の経過を追えるまでとなった.
補綴臨床を行うなかで,大学院生の時代を含め多くの全部床義歯を手がけてきたと思っているが,歯科医師18年目になる現在でも,やはり全部床義歯は非常に難しいと感じることは多く,自分が満足のいく結果が得られないケースにも多々遭遇する.インプラントオーバーデンチャーはインプラント補綴の一つであるために,患者への外科的侵襲,コストに関しては考慮しなければならない点は多々あるが,全部床義歯と比較し,その欠点を補って余りある利点があると考えている.私は,これまでの臨床研究を通じ,インプラントオーバーデンチャーの臨床を経験するなかで,エビデンスに基づいた結果を得られることもあれば,そうではなく,論文や研究のなかには記されていない,ちょっとした手技やコツがあるように感じている.
この書籍は,2018年12月〜2020年2月に月刊『歯界展望』で「インプラントオーバーデンチャーの最新エビデンスと臨床」と題して連載する機会をいただけたため,それらの全7回分の連載をまとめ,加筆・修正したものである.執筆には,普段臨床研究を一緒に行っているIODチーム(写真)のメンバーにも大いなる協力を得ている.
日本では,保険制度の問題もあり欧米と比較してインプラントオーバーデンチャーを適応できる症例が多いわけではないため,インプラントオーバーデンチャーをやってみたいと考えてもなかなか実践する機会が少ないのではないかと考えている.そのようなことから,インプラントオーバーデンチャーを行ったことがない多くの臨床家にも,できるだけわかりやすいエビデンスと臨床のコツを学んでいただけるように配慮しながら執筆を行ったつもりである.この本が,少しでもみなさまの日々の臨床に役立っていただければ幸いである.
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 講師
金澤 学
序
昭和63年秋の日本補綴歯科学会学術大会においてインプラント補綴に関するシンポジウムが開催された.サファイヤ,アパタイト,ブレード,そしてチタンインプラント.それまではわたくしはインプラントとは何か怪しげなものであり,手を出したくない代物というイメージであった.ところがそのシンポジウムでのチタンインプラント(Osseointegrated Implant)は他のインプラントとは全く違っており,その構造,手順,そして成績について極めて明確に示されていた.わたくしはそのインプラントに強い興味を持ち,なんとか自分でやりたいと思った.翌年,助手に採用されたわたくしは,初めていただいたわずかな夏のボーナスと家内のボーナス(以来家内には頭が上がらない)をつぎ込み,イエテボリ大学で開催された2週間のインプラントの研修に参加した.それには小宮山弥太郎先生が同行され,詳細な解説を加えていただいたのだ.
その時代は無歯顎補綴においては固定性のインプラントが第一選択であり,オーバーデンチャーはほとんど話題に上がっていなかった.しかしながら,その維持安定を粘膜と義歯周囲軟組織の機能的協調に頼るしかない全部床義歯に固定源を与えることのできるインプラントは義歯の動揺の自由度を減じ感覚的にも機能的にもメリットの大きいツールであると考えられた.その後,エビデンスが蓄積され,2002年にMcGillコンセンサスが発表され,下顎無歯顎の第一選択は2-IODとなったわけである.
われわれは,IODは全部床義歯+インプラントと考えている.すなわち咬合高径,顎位,咬合平面,咬合様式,そして機能と審美性を一気に回復するフルマウスリコンストラクションとしての全部床義歯とそのアンカーとしてのインプラントである.したがって正しい全部床義歯の理解とインプラントの理解が必要である.本書をお読みいただき最強の無歯顎補綴を手に入れていただきたいと思う.
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 教授
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 病院長
水口俊介
序
Chapter 1 IODのスタンダード「下顎2-IOD」
・IODは下顎無歯顎患者に対する第一選択
・下顎2-IOD
1.インプラントはなぜ4本ではなく2本なのか?
2.インプラントの本数によるIODの挙動の違いを考える(1,2,3,4本)
3.インプラントの埋入位置は前歯の直下を目指す
・下顎2-IODの製作手順
1.IODのための下顎全部床義歯
2.ダブルスキャンとインプラント埋入シミュレーション
3.インプラント埋入手術
4.手術後
・超高齢社会におけるIOD:「Back off strategy」
Column 上顎のIODはどうすればよいのか!?
Chapter 2 インプラントオーバーデンチャーの新潮流「1-IOD」
・筆者がこれまで行ってきた臨床研究
・2-IODは下顎無歯顎患者の第一選択
・1-IODの台頭とそのエビデンス
・1-IODの臨床術式
・1-IODにおけるロケーターアタッチメント
・1-IOD vs 2-IOD〜どのようにして使い分けるか?
・超高齢社会におけるIOD
Chapter 3 低侵襲・低コスト「ミニインプラントオーバーデンチャー」
・ミニインプラントの定義
・1ピースインプラントと2ピースインプラントの比較
・ミニインプラントオーバーデンチャーのエビデンス
・ミニインプラントオーバーデンチャーの術式
1.1ピースミニインプラントを用いた4-IODの術式
2.2ピースミニインプラントを用いた2-IODの術式
・ミニインプラントオーバーデンチャーの利点と合併症
・ミニインプラントの使い分け
Chapter 4 IODにおけるアタッチメントの選択基準
・各種アタッチメントの特徴
1.ロケーターアタッチメント
2.磁性アタッチメント
3.ボールアタッチメント
4.バーアタッチメント
・アタッチメント装着の方法と注意点
1.非連結型のアタッチメントの装着法
2.バーアタッチメントの装着法
・実際の臨床における下顎2-IOD症例のアタッチメントの使い分け
・下顎2-IODにおけるアタッチメントの文献的比較
1.患者満足度
2.メインテナンス
3.インプラント辺縁骨吸収量
・新しいアタッチメント
Chapter 5 患者のQOLを下げない「即時荷重IOD」
・即時荷重の定義
・即時荷重2-IODの術式
・過去の2-IOD即時荷重の臨床研究
・当分野の臨床研究
1.ボールアタッチメントを用いた即時荷重2-IODの前向き研究
2.磁性アタッチメントを用いた即時荷重2-IODの無作為化比較臨床試験
・その他のIODを用いた即時荷重について
Chapter 6 インプラントオーバーデンチャーの装着からメインテナンス
・IODの合併症
1.アタッチメントの維持力低下
2.義歯の破折
a)クリアランス
b)咬合
c)人工歯の選択
3.対合義歯の破折
4.アタッチメントの脱離
・リコール時のチェックポイント
1.インプラント関連
a)インプラントとアバットメントの動揺
b)アバットメントの変形,摩耗
c)インプラントの清掃状態
d)インプラント周囲粘膜
e)欠損部の粘膜,骨吸収
f)対合残存歯の状態
g)X線による骨吸収の評価
2.義歯関連
a)義歯の維持力
b)義歯の適合
c)義歯床の状態
d)義歯の清掃状態
e)着脱
f)咬合
・患者へのIOD使用指導
1.着脱指導
2.清掃指導
Chapter 7 パーシャルデンチャー難症例に使える「Implant Assisted Removable Partial Denture」
・IARPDとは
・IARPDの最新エビデンス
・適応症例
・臨床術式
・実際の臨床例
1.両側設計から片側設計に変更した症例
2.固定性インプラント補綴からIARPDに変更になった症例
結
Chapter 1 IODのスタンダード「下顎2-IOD」
・IODは下顎無歯顎患者に対する第一選択
・下顎2-IOD
1.インプラントはなぜ4本ではなく2本なのか?
2.インプラントの本数によるIODの挙動の違いを考える(1,2,3,4本)
3.インプラントの埋入位置は前歯の直下を目指す
・下顎2-IODの製作手順
1.IODのための下顎全部床義歯
2.ダブルスキャンとインプラント埋入シミュレーション
3.インプラント埋入手術
4.手術後
・超高齢社会におけるIOD:「Back off strategy」
Column 上顎のIODはどうすればよいのか!?
Chapter 2 インプラントオーバーデンチャーの新潮流「1-IOD」
・筆者がこれまで行ってきた臨床研究
・2-IODは下顎無歯顎患者の第一選択
・1-IODの台頭とそのエビデンス
・1-IODの臨床術式
・1-IODにおけるロケーターアタッチメント
・1-IOD vs 2-IOD〜どのようにして使い分けるか?
・超高齢社会におけるIOD
Chapter 3 低侵襲・低コスト「ミニインプラントオーバーデンチャー」
・ミニインプラントの定義
・1ピースインプラントと2ピースインプラントの比較
・ミニインプラントオーバーデンチャーのエビデンス
・ミニインプラントオーバーデンチャーの術式
1.1ピースミニインプラントを用いた4-IODの術式
2.2ピースミニインプラントを用いた2-IODの術式
・ミニインプラントオーバーデンチャーの利点と合併症
・ミニインプラントの使い分け
Chapter 4 IODにおけるアタッチメントの選択基準
・各種アタッチメントの特徴
1.ロケーターアタッチメント
2.磁性アタッチメント
3.ボールアタッチメント
4.バーアタッチメント
・アタッチメント装着の方法と注意点
1.非連結型のアタッチメントの装着法
2.バーアタッチメントの装着法
・実際の臨床における下顎2-IOD症例のアタッチメントの使い分け
・下顎2-IODにおけるアタッチメントの文献的比較
1.患者満足度
2.メインテナンス
3.インプラント辺縁骨吸収量
・新しいアタッチメント
Chapter 5 患者のQOLを下げない「即時荷重IOD」
・即時荷重の定義
・即時荷重2-IODの術式
・過去の2-IOD即時荷重の臨床研究
・当分野の臨床研究
1.ボールアタッチメントを用いた即時荷重2-IODの前向き研究
2.磁性アタッチメントを用いた即時荷重2-IODの無作為化比較臨床試験
・その他のIODを用いた即時荷重について
Chapter 6 インプラントオーバーデンチャーの装着からメインテナンス
・IODの合併症
1.アタッチメントの維持力低下
2.義歯の破折
a)クリアランス
b)咬合
c)人工歯の選択
3.対合義歯の破折
4.アタッチメントの脱離
・リコール時のチェックポイント
1.インプラント関連
a)インプラントとアバットメントの動揺
b)アバットメントの変形,摩耗
c)インプラントの清掃状態
d)インプラント周囲粘膜
e)欠損部の粘膜,骨吸収
f)対合残存歯の状態
g)X線による骨吸収の評価
2.義歯関連
a)義歯の維持力
b)義歯の適合
c)義歯床の状態
d)義歯の清掃状態
e)着脱
f)咬合
・患者へのIOD使用指導
1.着脱指導
2.清掃指導
Chapter 7 パーシャルデンチャー難症例に使える「Implant Assisted Removable Partial Denture」
・IARPDとは
・IARPDの最新エビデンス
・適応症例
・臨床術式
・実際の臨床例
1.両側設計から片側設計に変更した症例
2.固定性インプラント補綴からIARPDに変更になった症例
結