新版 序文
『新版 歯学生のための摂食嚥下リハビリテーション学』が完成しました.2008年の旧版からすでに10年以上が経過し,旧版で学んだ歯科医師の先生方も現場で活躍されていることと思います.旧版では歯学生が摂食嚥下について座学するために,摂食嚥下リハビリテーションを広くライフサイクルのなかで捉え,読者が理解しやすい内容になるように心がけてきました.しかし,この分野の研究や臨床技術の進歩はめざましく,社会的にも大きな影響を与える分野に成長しました.これらの事情を鑑み,新版を刊行することで現状にあった教科書を発刊することになりました.
旧版でも歯科の他の教科に比べて学際的医療領域にある内容が多いことから,医科領域の先生方にご参加いただいてきましたが,今回も多くの関連職種の先生方にご協力いただいています.新版で変更した点は,臨床に取り入れられた新知識を織り込むため,また,従来渾然と使用し,混乱をきたしてきた用語が厳密に定義されたことを踏まえ,臨床編IIに三つの項目を新設したことです.3章に「その他の検査」を加え,近年保険収載された舌圧検査や咽頭内から食道にかけての圧を複数箇所で連続して計測する嚥下圧検査などを紹介しています.4章では摂食嚥下リハビリテーションを広くライフサイクルのなかで捉える観点から,小児の摂食機能療法をわかりやすく紹介しています.7章にはこれまで曖昧に使われてきた「口腔ケア等」が「口腔健康管理」として定義されたことから,その詳細を解説しています.
多くの専門家の参加を得て構成された教科書は専門性を高める点では有効ですが,ときとして用語の使い方に統一性を欠くこと,また重複した記述・図表の掲載が避けられません.この点に関しては編者が全章を通してチェックし,特に学生の理解に困難をきたすと考えられる用語の統一や,重複する図表の整理・調整に努めました.とはいえ,まだ見落とした点が多々あるかと思います.皆様からのご指摘・ご意見を頂戴し,充実を図ってゆく所存です.
最後に,執筆に協力いただいた先生方,医歯薬出版,関係各位に感謝するとともに,この分野のさらなる発展を祈願して序文とします.
2019年7月
編者一同
『新版 歯学生のための摂食嚥下リハビリテーション学』が完成しました.2008年の旧版からすでに10年以上が経過し,旧版で学んだ歯科医師の先生方も現場で活躍されていることと思います.旧版では歯学生が摂食嚥下について座学するために,摂食嚥下リハビリテーションを広くライフサイクルのなかで捉え,読者が理解しやすい内容になるように心がけてきました.しかし,この分野の研究や臨床技術の進歩はめざましく,社会的にも大きな影響を与える分野に成長しました.これらの事情を鑑み,新版を刊行することで現状にあった教科書を発刊することになりました.
旧版でも歯科の他の教科に比べて学際的医療領域にある内容が多いことから,医科領域の先生方にご参加いただいてきましたが,今回も多くの関連職種の先生方にご協力いただいています.新版で変更した点は,臨床に取り入れられた新知識を織り込むため,また,従来渾然と使用し,混乱をきたしてきた用語が厳密に定義されたことを踏まえ,臨床編IIに三つの項目を新設したことです.3章に「その他の検査」を加え,近年保険収載された舌圧検査や咽頭内から食道にかけての圧を複数箇所で連続して計測する嚥下圧検査などを紹介しています.4章では摂食嚥下リハビリテーションを広くライフサイクルのなかで捉える観点から,小児の摂食機能療法をわかりやすく紹介しています.7章にはこれまで曖昧に使われてきた「口腔ケア等」が「口腔健康管理」として定義されたことから,その詳細を解説しています.
多くの専門家の参加を得て構成された教科書は専門性を高める点では有効ですが,ときとして用語の使い方に統一性を欠くこと,また重複した記述・図表の掲載が避けられません.この点に関しては編者が全章を通してチェックし,特に学生の理解に困難をきたすと考えられる用語の統一や,重複する図表の整理・調整に努めました.とはいえ,まだ見落とした点が多々あるかと思います.皆様からのご指摘・ご意見を頂戴し,充実を図ってゆく所存です.
最後に,執筆に協力いただいた先生方,医歯薬出版,関係各位に感謝するとともに,この分野のさらなる発展を祈願して序文とします.
2019年7月
編者一同
序
1章 リハビリテーション医学概論(藤島一郎)
1.障害の捉え方とリハビリテーション
1 障害の考え方とICFについて
2.リハビリテーションの理念
3.リハビリテーションにおけるアプローチの基本―摂食嚥下障害を例に
1 心身機能・構造(body function)とその障害に対しての治療的アプローチ
2 活動(activity)とその制限に対する代償的アプローチ
3 参加(participation)とその制約と環境改善的アプローチ
4 個人因子と環境因子
5 環境の重要性
6 客観的な障害と主観的な障害
7 チーム医療
4.評価とゴールの設定
1 評価とゴール
2 メインゴールとサブゴール
3 短期ゴールと長期ゴール
5.摂食嚥下障害に対するリハビリテーションの考え方
2章 摂食嚥下リハビリテーションと歯科医療総論(植田耕一郎)
1.摂食嚥下リハビリテーションの成り立ち
2.臓器単位ではなく生活を見据える
3.多職種「恊働」における歯科の役割
4.かかわりとしての医学
3章 摂食嚥下障害と臨床倫理(藤島一郎)
1 QOLと「自立と共生」について
2 リハビリテーション医療の特殊性と臨床倫理
3 倫理とリスク
4 診療報酬の壁
5 リハビリテーションにおける倫理的気づき
6 摂食嚥下障害と倫理
1.倫理的気づき/2.一番大切なこと/3.経口摂取と肺炎の問題/4.事実(fact)と価値(value)/5.摂食嚥下障害における倫理的ジレンマ/6.家族の判断
7 最後に
基礎編
1章 解剖とメカニズム
1.生理学(井上 誠)
1 摂食運動
2 咀嚼から嚥下
3 嚥下運動パターン
4 嚥下運動誘発
2.摂食嚥下にかかわる構造(解剖)(阿部伸一,井出吉信)
1 口腔の構造
1.口蓋/2.頬/3.舌
2 咽頭の構造
3 喉頭の構造
4 食道の構造
2章 周辺機能
1.呼吸・発声(井上 誠)
1 呼吸
2 換気
3 呼吸運動の調節
4 摂食時の呼吸運動
5 発声
2.咳嗽(cough)(辻村恭憲)
1 咳嗽の神経メカニズム
1.咳嗽誘発刺激/2.神経経路/3.運動パターン
2 高次中枢による咳嗽調節機構
3 病的咳嗽反応
4 咳嗽による障害
3.嘔吐(井上 誠)
1 嘔吐とは
2 嘔吐の機序
3 嘔吐の神経機構
4.唾液(斎藤一郎)
5.味覚(重村憲徳)
1 味覚の役割
2 味蕾,味細胞,味神経
3 新たな味覚受容体の機能
3章 ライフサイクルと摂食嚥下機能の特徴
1.発達期(内海明美,弘中祥司)
1 摂食嚥下機能の発達
1.吸啜から離乳への移行/2.経口摂取機能/3.自食機能
2.成人期(石田 瞭)
1 成人期の概要
2 成人期の摂食嚥下障害
3 成人期の注意点
3.老年期(村田尚道)
1 加齢による摂食嚥下機能の衰退
2 加齢に伴う口腔内の変化
1.歯の喪失/2.口に関する訴え(主訴)の変化
3 加齢に伴う筋力および筋組織の変化
1.舌や口唇の変化/2.喉頭の変化/3.呼吸の変化
4 加齢に伴う認知機能および神経組織の変化
1.認知機能について/2.神経組織の変化について
臨床編I 摂食嚥下障害をもたらす要因
1章 摂食嚥下障害総論(藤谷順子)
1.摂食嚥下障害の評価と対応
2章 頭頸部外科的対応を要する疾患(香取幸夫)
1 頭頸部腫瘍
1.口腔癌/2.咽頭癌/3.喉頭癌/4.頸部食道癌/5.再建治療例
2 先天的形態異常
1.唇顎口蓋裂/2.喉頭気管食道裂
3 声帯麻痺(反回神経麻痺)
4 軟口蓋麻痺
5 異物
6 食道憩室
7 Forestier病(前縦靭帯骨化症)
3章 神経内科・脳外科的対応を要する疾患(藤谷順子)
1.疾患の特性
2.主要な疾患の摂食嚥下障害
1 脳血管疾患
2 頭部外傷(外傷性脳損傷)
3 Parkinson(パーキンソン)病
4 筋萎縮性側索硬化症
3.進行性神経筋疾患に対するリハビリテーションの考え方
4章 加齢等による要因
1.環境因子(渡邉 裕)
1 急性期病院
2 回復期病院(回復期リハビリテーション病棟)
3 医療療養病床
4 介護保険施設
1.介護老人保健施設/2.介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)/3.介護医療院
5 在宅
1.通所リハビリテーション(デイケア)/2.通所介護(デイサービス)事業所/3.短期入所生活介護,短期入所療養介護(ショートステイ)/4.小規模多機能型居宅介護,看護小規模多機能型居宅介護/5.認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)/6.特定施設
2.免疫(寺尾 豊)
1 全身の免疫系
2 自然免疫
3 獲得免疫
4 体液性免疫と細胞性免疫
5 全身系の免疫低下と誤嚥性肺炎
6 口腔内の免疫系と誤嚥性肺炎
3.身体機能の減退(遠藤直人)
1 老化による形態的変化
1.外見/2.体組織,組成の変化/3.全身の骨と骨組織の変化
2 老化による機能的変化
3 フレイル(frailty)
4 ロコモティブシンドローム(locomotivesyndrome,ロコモ)
5 サルコペニア
1.サルコペニアと運動器疾患(骨粗鬆症,骨折,そのほかの障害)
4.咀嚼(長谷川陽子,小野高裕)
1 歯
2 顎関節および咀嚼筋
3 腺組織
4 咀嚼機能の神経学的変化
5.唾液・味覚・嗅覚(伊藤加代子,井上 誠)
1 唾液
1.唾液の変化/2.唾液分泌量低下の原因
2 味覚
1.味覚の変化/2.味覚障害の原因
3 嗅覚
1.嗅覚の変化/2.嗅覚障害の原因
6.薬剤と摂食嚥下障害(野ア園子)
1 服薬障害
2 薬剤による摂食嚥下障害
5章 発達期の機能不全を生じる疾患
1.中枢神経障害,末梢神経障害,筋障害(大岡貴史,向井美惠)
1 中枢神経・末梢神経障害
1.脳性麻痺/2.Arnold-Chiari奇形/3.奇形症候群・染色体異常
2 筋障害
1.先天性ミオパチー
2.染色体異常・症候群(Down症候群等)(野本たかと)
1 Down症候群
1.低緊張による口唇閉鎖不全や舌の弛緩/2.舌突出嚥下/3.歯の萌出遅延や欠損,形態異常による影響/4.反対咬合/5.歯の早期喪失/6.退行現象
2 上顎骨劣成長を伴う症候群
3 小顎症を呈する症候群
4 心理・行動的問題のある症候群(Corneria de Lange症候群,Costello症候群)
5 その他(Rett症候群)
3.解剖学的な構造異常(村田尚道,向井美惠)
1 唇顎口蓋裂
2 小顎症
3 歯列狭窄
4 舌小帯付着異常(舌小帯強直症)
5 先天性食道閉鎖症
6 多数歯欠損(無歯症)
7 歯肉増殖症
4.精神・心理的問題(弘中祥司)
臨床編II 摂食嚥下リハビリテーションの臨床
1章 総論(向井美惠,弘中祥司)
2章 リスク管理(藤谷順子)
1.誤嚥を起こさせない
2.肺炎の予防
3.窒息対策
4.低栄養を起こさせない
5.過度な期待や誤解によるトラブルを避ける
6.診察時の感染管理
7.医療安全の基本はインシデントの報告・分析から
3章 検査と評価
1.医療面接(阿部仁子,植田耕一郎)
1 問診を行う前の診察ポイント
1.外来患者の場合/2.入院患者や介護・福祉施設への訪問診療の場合/3.在宅への訪問診療の場合
2 問診・視診の要点
1.主訴/2.現病歴/3.既往歴
2.全身のアセスメント(藤谷順子)
1 全身のアセスメントの重要性
2 意識レベル
3 バイタルサイン
4 栄養状態
5 身体活動性
3.咀嚼の検査(小野高裕)
1 摂食嚥下リハビリテーションにおける咀嚼検査の意義
2 咀嚼能力測定法
3 摂食嚥下リハビリテーションにおける咀嚼能力評価
4.食事場面評価(戸原 玄)
1 食事場面の観察
5.スクリーニング(咳テスト以外)(清水充子)
1 スクリーニングテスト
1.MWST(Modified Water Swallowing Test:改訂水飲みテスト)/2.RSST(Repetitive Saliva Swallowing Test:反復唾液嚥下テスト)/3.FT(Food Test:フードテスト)/4.頸部聴診法
6.発声発語機能の評価(兼岡麻子)
1 摂食嚥下障害と発声発語の異常
2 摂食嚥下障害に関連する発声発語機能評価
1.声の評価/2.鼻咽腔閉鎖機能の評価/3.構音の評価
7.嚥下内視鏡検査(野原幹司)
1 嚥下内視鏡検査とは
2 嚥下内視鏡検査のユニット
3 嚥下内視鏡検査の視野
4 嚥下内視鏡検査の利点と欠点
5 嚥下内視鏡検査の目的
1.咽頭衛生状態の確認/2.機能評価/3.訓練メニューの決定/4.食事メニューの決定/5.患者・介護者・他職種に対するプレゼンテーション
6 嚥下内視鏡検査の合併症
8.嚥下造影検査(辻村恭憲)
1 検査の準備
1.必要な機器/2.造影剤/3.模擬食品
2 摂食嚥下障害の診断
1.準備期(preparatory stage)/2.口腔期(oral stage)/3.咽頭期(pharyngeal stage)/4.食道期(esophageal stage)
9.咳テスト(戸原 玄)
1 咳テストの背景
2 咳テストの方法
10.筋電図検査(井上 誠)
11.栄養(栢下 淳)
12.その他の検査(井上 誠)
1 舌圧検査
2 マノメトリ
3 その他
4章 治療計画とリハビリテーション
1.急性期(藤谷順子)
1 脳血管疾患の摂食嚥下障害は時期により頻度が異なる
2 急性期の役割
3 急性期での評価
4 急性期での段階的摂食訓練
2.回復期(重松 孝,藤島一郎)
3.慢性期(維持期)(重松 孝,藤島一郎)
4.要介護高齢者(菊谷 武)
1 診療の場を考慮する
2 いわゆる介護力を考慮する
3 患者と家族のQOL(生活の質)を考慮する(介護負担に配慮する)
4 倫理的配慮を行う
5 社会的資源を知り連携する
5.小児における治療計画と対応(橋摩理)
1 小児の摂食嚥下障害対応の特徴
1.訓練の開始時期/2.訓練期間/3.保護者(家族)の重要性
2 摂食機能の獲得段階からみた摂食機能療法
3 摂食機能療法の実際
1.食環境指導/2.食内容指導/3.摂食機能訓練/4.チームアプローチの重要性
5章 訓練
1.間接訓練(熊倉勇美)
1 間接訓練の目的と方法
1.先行期の問題/2.準備期,口腔期の問題/3.咽頭期の問題
2 訓練のエビデンス
3 今後について
2.直接訓練(清水充子)
1 直接訓練の開始基準
2 食物形態の選定
3 安全姿勢の設定
4 食器,食具の工夫
5 摂食法:自力摂取と介助のバランスをとる
6 嚥下法の選択
1.嚥下の意識化(think swallow)/2.息こらえ嚥下法(声門閉鎖嚥下法,声門越え嚥下法:supraglottic swallow)/3.強い息こらえ嚥下法(喉頭閉鎖嚥下法:super-supraglottic swallow)/4.頸部回旋(横向き嚥下)/5.交互嚥下/6.複数回嚥下/7.一口量の調整/8.顎引き嚥下(頭部,頸部屈曲位)
7 安全管理
6章 食品(栢下 淳,山縣誉志江)
1.食品
7章 口腔健康管理
1.「口腔ケア」と「口腔健康管理」(弘中祥司)
1 口腔衛生管理
2 口腔機能管理
3 口腔ケア
2.院内患者の口腔健康管理(角 保徳)
1 口腔健康管理の必要性
2 誤嚥を予防する「水を使わない口腔ケア」
3 「口腔内ケア」と「口腔外ケア」
4 認知症と化粧・整容療法
3.外来患者の口腔衛生管理(伊藤加代子,井上 誠)
1 口腔衛生管理
1.摂食嚥下障害がある場合/2.開口制限がある場合/3.唾液分泌量が低下している場合/4.易感染性の場合
2 日常における口腔ケアの指導のポイント
1.アセスメントと情報共有/2.口腔ケアの方法/3.口腔清掃用具への工夫/4.義歯の管理
4.発達期(小児患者)の口腔健康管理(中村全宏)
1 過敏について
2 異常反射
3 口腔の形態異常
4 習慣化とその他の注意点
5 まとめ
8章 歯科的対応
1.補綴的対応
1 義歯(古屋純一)
1.はじめに/2.歯の欠損による摂食嚥下障害への影響/3.義歯と摂食嚥下リハビリテーション/4.摂食嚥下障害患者のための義歯治療とこれから
2 PAP・PLP(堀 一浩,小野高裕)
1.PAP(Palatal Augmentation Prosthesis,舌接触補助床)/2.鼻咽腔補綴装置/3.PAP・PLPを用いたリハビリテーション
3 顎補綴(小野高裕,堀 一浩)
1.上顎領域に用いられる補綴装置/2.下顎領域に用いられる補綴装置
2.補綴的対応以外の歯科的対応(米山武義)
1 歯科的対応の重要性
2 目の前の患者の将来を考える習慣をつける
3 四つの歯科的対応(補綴的対応を除く)
1.う蝕治療/2.歯周治療/3.歯内治療/4.咬耗,摩耗
4 多くの歯が残る時代と感染症対策の重要性
臨床編III 歯科医療のパラダイムシフト
1章 口腔保健(中山渕利,植田耕一郎)
2章 病院での対応
1.病院内での多職種連携(松尾浩一郎)
1 チーム医療における歯科の役割
2 多職種連携の実際
3 口腔健康管理の連携
2.病院歯科による摂食嚥下リハビリテーション(辻村恭憲)
3章 在宅(訪問診療)での対応
1.地域連携での対応(石田 瞭)
1 在宅医療の重要性
2 地域連携での対応
3 在宅での医療チーム構成員と病診連携
4 在宅での嚥下障害への対応,口腔衛生管理の注意点
2.都市部以外での対応(千木良あき子)
1 地方都市の現状について
2 地域の現状をふまえた訪問診療と摂食嚥下リハビリテーション
3 ICFの理念と地域での対応について
4 かかりつけ歯科医と地域包括ケアシステム
5 地域での摂食嚥下リハビリテーションの場と訪問診療における手法
6 おわりに
3.施設における対応(玄 景華)
1 施設環境における医療保険と介護保険
2 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での関わり方
1.摂食嚥下機能障害の症状/2.摂食嚥下機能の評価/3.摂食嚥下障害への対応/4.口腔健康管理
3 まとめ
臨床編IV ケースプレゼンテーション
1章 疾患別症例―発達期(小児)
1.知的能力障害等の発達障害(内海明美)
1 呼吸器疾患(先天性喘鳴)による哺乳障害
2 Late preterm児における離乳指導
3 運動・言語発達障害
4 自閉スペクトラム症
2.脳性麻痺・重症心身障害児(大塚義顕)
1 入院中の脳性麻痺・重症心身障害児者への対応例
1.脳性麻痺(極低出生体重児),重度知的障害/2.脳性麻痺(新生児仮死後遺症),精神発達遅滞,てんかん
2 在宅の脳性麻痺・重症心身障害児者への対応例
1.難治性てんかん
3 まとめ
3.神経・筋疾患(石川健太郎)
1 筋ジストロフィー症
2 先天性ミオパチー
3 その他の神経・筋疾患(発達期の非進行性の神経・筋疾患)
4.経管依存症(石ア晶子)
1 症例
2 解説
1.乳幼児経管栄養依存症の特徴/2.経口摂取移行のための対応/3.すみやかな経口摂取移行のために
2章 疾患別症例―中途障害
1.脳血管疾患(谷口裕重,松尾浩一郎)
1 はじめに
2 症例
3 経過
4 最後に
2.神経変性疾患における摂食嚥下障害(真柄 仁,下畑享良)
1 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis,ALS)
1.疾患の概要/2.初診時摂食嚥下機能評価/3.VF/4.診断と対応/5.経過
2 Parkinson病(Parkinson Disease,PD)
1.疾患の概要/2.初診時摂食嚥下機能評価/3.VF/4.診断と対応/5.経過
3 多系統萎縮症(Multiple System Atrophy,MSA)
1.疾患の概要/2.初診時摂食嚥下機能評価/3.VF/4.診断と対応/5.経過
3.頭頸部腫瘍術後における摂食嚥下障害(真柄 仁,堀 一浩)
1 頭頸部腫瘍術後の摂食嚥下障害の特徴
1.器質的障害/2.化学放射線療法による障害/3.全身状態の考慮
2 摂食嚥下障害への対応と症例
1.経過/2.経過のまとめと考察
4.要介護高齢者(菊谷 武)
1 ケースプレゼンテーション
2 リハビリテーション計画
1.考えかた/2.実際の計画/3.経過
後付
本書内で取りあげたおもな訓練法(間接訓練)
文献
索引
1章 リハビリテーション医学概論(藤島一郎)
1.障害の捉え方とリハビリテーション
1 障害の考え方とICFについて
2.リハビリテーションの理念
3.リハビリテーションにおけるアプローチの基本―摂食嚥下障害を例に
1 心身機能・構造(body function)とその障害に対しての治療的アプローチ
2 活動(activity)とその制限に対する代償的アプローチ
3 参加(participation)とその制約と環境改善的アプローチ
4 個人因子と環境因子
5 環境の重要性
6 客観的な障害と主観的な障害
7 チーム医療
4.評価とゴールの設定
1 評価とゴール
2 メインゴールとサブゴール
3 短期ゴールと長期ゴール
5.摂食嚥下障害に対するリハビリテーションの考え方
2章 摂食嚥下リハビリテーションと歯科医療総論(植田耕一郎)
1.摂食嚥下リハビリテーションの成り立ち
2.臓器単位ではなく生活を見据える
3.多職種「恊働」における歯科の役割
4.かかわりとしての医学
3章 摂食嚥下障害と臨床倫理(藤島一郎)
1 QOLと「自立と共生」について
2 リハビリテーション医療の特殊性と臨床倫理
3 倫理とリスク
4 診療報酬の壁
5 リハビリテーションにおける倫理的気づき
6 摂食嚥下障害と倫理
1.倫理的気づき/2.一番大切なこと/3.経口摂取と肺炎の問題/4.事実(fact)と価値(value)/5.摂食嚥下障害における倫理的ジレンマ/6.家族の判断
7 最後に
基礎編
1章 解剖とメカニズム
1.生理学(井上 誠)
1 摂食運動
2 咀嚼から嚥下
3 嚥下運動パターン
4 嚥下運動誘発
2.摂食嚥下にかかわる構造(解剖)(阿部伸一,井出吉信)
1 口腔の構造
1.口蓋/2.頬/3.舌
2 咽頭の構造
3 喉頭の構造
4 食道の構造
2章 周辺機能
1.呼吸・発声(井上 誠)
1 呼吸
2 換気
3 呼吸運動の調節
4 摂食時の呼吸運動
5 発声
2.咳嗽(cough)(辻村恭憲)
1 咳嗽の神経メカニズム
1.咳嗽誘発刺激/2.神経経路/3.運動パターン
2 高次中枢による咳嗽調節機構
3 病的咳嗽反応
4 咳嗽による障害
3.嘔吐(井上 誠)
1 嘔吐とは
2 嘔吐の機序
3 嘔吐の神経機構
4.唾液(斎藤一郎)
5.味覚(重村憲徳)
1 味覚の役割
2 味蕾,味細胞,味神経
3 新たな味覚受容体の機能
3章 ライフサイクルと摂食嚥下機能の特徴
1.発達期(内海明美,弘中祥司)
1 摂食嚥下機能の発達
1.吸啜から離乳への移行/2.経口摂取機能/3.自食機能
2.成人期(石田 瞭)
1 成人期の概要
2 成人期の摂食嚥下障害
3 成人期の注意点
3.老年期(村田尚道)
1 加齢による摂食嚥下機能の衰退
2 加齢に伴う口腔内の変化
1.歯の喪失/2.口に関する訴え(主訴)の変化
3 加齢に伴う筋力および筋組織の変化
1.舌や口唇の変化/2.喉頭の変化/3.呼吸の変化
4 加齢に伴う認知機能および神経組織の変化
1.認知機能について/2.神経組織の変化について
臨床編I 摂食嚥下障害をもたらす要因
1章 摂食嚥下障害総論(藤谷順子)
1.摂食嚥下障害の評価と対応
2章 頭頸部外科的対応を要する疾患(香取幸夫)
1 頭頸部腫瘍
1.口腔癌/2.咽頭癌/3.喉頭癌/4.頸部食道癌/5.再建治療例
2 先天的形態異常
1.唇顎口蓋裂/2.喉頭気管食道裂
3 声帯麻痺(反回神経麻痺)
4 軟口蓋麻痺
5 異物
6 食道憩室
7 Forestier病(前縦靭帯骨化症)
3章 神経内科・脳外科的対応を要する疾患(藤谷順子)
1.疾患の特性
2.主要な疾患の摂食嚥下障害
1 脳血管疾患
2 頭部外傷(外傷性脳損傷)
3 Parkinson(パーキンソン)病
4 筋萎縮性側索硬化症
3.進行性神経筋疾患に対するリハビリテーションの考え方
4章 加齢等による要因
1.環境因子(渡邉 裕)
1 急性期病院
2 回復期病院(回復期リハビリテーション病棟)
3 医療療養病床
4 介護保険施設
1.介護老人保健施設/2.介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)/3.介護医療院
5 在宅
1.通所リハビリテーション(デイケア)/2.通所介護(デイサービス)事業所/3.短期入所生活介護,短期入所療養介護(ショートステイ)/4.小規模多機能型居宅介護,看護小規模多機能型居宅介護/5.認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)/6.特定施設
2.免疫(寺尾 豊)
1 全身の免疫系
2 自然免疫
3 獲得免疫
4 体液性免疫と細胞性免疫
5 全身系の免疫低下と誤嚥性肺炎
6 口腔内の免疫系と誤嚥性肺炎
3.身体機能の減退(遠藤直人)
1 老化による形態的変化
1.外見/2.体組織,組成の変化/3.全身の骨と骨組織の変化
2 老化による機能的変化
3 フレイル(frailty)
4 ロコモティブシンドローム(locomotivesyndrome,ロコモ)
5 サルコペニア
1.サルコペニアと運動器疾患(骨粗鬆症,骨折,そのほかの障害)
4.咀嚼(長谷川陽子,小野高裕)
1 歯
2 顎関節および咀嚼筋
3 腺組織
4 咀嚼機能の神経学的変化
5.唾液・味覚・嗅覚(伊藤加代子,井上 誠)
1 唾液
1.唾液の変化/2.唾液分泌量低下の原因
2 味覚
1.味覚の変化/2.味覚障害の原因
3 嗅覚
1.嗅覚の変化/2.嗅覚障害の原因
6.薬剤と摂食嚥下障害(野ア園子)
1 服薬障害
2 薬剤による摂食嚥下障害
5章 発達期の機能不全を生じる疾患
1.中枢神経障害,末梢神経障害,筋障害(大岡貴史,向井美惠)
1 中枢神経・末梢神経障害
1.脳性麻痺/2.Arnold-Chiari奇形/3.奇形症候群・染色体異常
2 筋障害
1.先天性ミオパチー
2.染色体異常・症候群(Down症候群等)(野本たかと)
1 Down症候群
1.低緊張による口唇閉鎖不全や舌の弛緩/2.舌突出嚥下/3.歯の萌出遅延や欠損,形態異常による影響/4.反対咬合/5.歯の早期喪失/6.退行現象
2 上顎骨劣成長を伴う症候群
3 小顎症を呈する症候群
4 心理・行動的問題のある症候群(Corneria de Lange症候群,Costello症候群)
5 その他(Rett症候群)
3.解剖学的な構造異常(村田尚道,向井美惠)
1 唇顎口蓋裂
2 小顎症
3 歯列狭窄
4 舌小帯付着異常(舌小帯強直症)
5 先天性食道閉鎖症
6 多数歯欠損(無歯症)
7 歯肉増殖症
4.精神・心理的問題(弘中祥司)
臨床編II 摂食嚥下リハビリテーションの臨床
1章 総論(向井美惠,弘中祥司)
2章 リスク管理(藤谷順子)
1.誤嚥を起こさせない
2.肺炎の予防
3.窒息対策
4.低栄養を起こさせない
5.過度な期待や誤解によるトラブルを避ける
6.診察時の感染管理
7.医療安全の基本はインシデントの報告・分析から
3章 検査と評価
1.医療面接(阿部仁子,植田耕一郎)
1 問診を行う前の診察ポイント
1.外来患者の場合/2.入院患者や介護・福祉施設への訪問診療の場合/3.在宅への訪問診療の場合
2 問診・視診の要点
1.主訴/2.現病歴/3.既往歴
2.全身のアセスメント(藤谷順子)
1 全身のアセスメントの重要性
2 意識レベル
3 バイタルサイン
4 栄養状態
5 身体活動性
3.咀嚼の検査(小野高裕)
1 摂食嚥下リハビリテーションにおける咀嚼検査の意義
2 咀嚼能力測定法
3 摂食嚥下リハビリテーションにおける咀嚼能力評価
4.食事場面評価(戸原 玄)
1 食事場面の観察
5.スクリーニング(咳テスト以外)(清水充子)
1 スクリーニングテスト
1.MWST(Modified Water Swallowing Test:改訂水飲みテスト)/2.RSST(Repetitive Saliva Swallowing Test:反復唾液嚥下テスト)/3.FT(Food Test:フードテスト)/4.頸部聴診法
6.発声発語機能の評価(兼岡麻子)
1 摂食嚥下障害と発声発語の異常
2 摂食嚥下障害に関連する発声発語機能評価
1.声の評価/2.鼻咽腔閉鎖機能の評価/3.構音の評価
7.嚥下内視鏡検査(野原幹司)
1 嚥下内視鏡検査とは
2 嚥下内視鏡検査のユニット
3 嚥下内視鏡検査の視野
4 嚥下内視鏡検査の利点と欠点
5 嚥下内視鏡検査の目的
1.咽頭衛生状態の確認/2.機能評価/3.訓練メニューの決定/4.食事メニューの決定/5.患者・介護者・他職種に対するプレゼンテーション
6 嚥下内視鏡検査の合併症
8.嚥下造影検査(辻村恭憲)
1 検査の準備
1.必要な機器/2.造影剤/3.模擬食品
2 摂食嚥下障害の診断
1.準備期(preparatory stage)/2.口腔期(oral stage)/3.咽頭期(pharyngeal stage)/4.食道期(esophageal stage)
9.咳テスト(戸原 玄)
1 咳テストの背景
2 咳テストの方法
10.筋電図検査(井上 誠)
11.栄養(栢下 淳)
12.その他の検査(井上 誠)
1 舌圧検査
2 マノメトリ
3 その他
4章 治療計画とリハビリテーション
1.急性期(藤谷順子)
1 脳血管疾患の摂食嚥下障害は時期により頻度が異なる
2 急性期の役割
3 急性期での評価
4 急性期での段階的摂食訓練
2.回復期(重松 孝,藤島一郎)
3.慢性期(維持期)(重松 孝,藤島一郎)
4.要介護高齢者(菊谷 武)
1 診療の場を考慮する
2 いわゆる介護力を考慮する
3 患者と家族のQOL(生活の質)を考慮する(介護負担に配慮する)
4 倫理的配慮を行う
5 社会的資源を知り連携する
5.小児における治療計画と対応(橋摩理)
1 小児の摂食嚥下障害対応の特徴
1.訓練の開始時期/2.訓練期間/3.保護者(家族)の重要性
2 摂食機能の獲得段階からみた摂食機能療法
3 摂食機能療法の実際
1.食環境指導/2.食内容指導/3.摂食機能訓練/4.チームアプローチの重要性
5章 訓練
1.間接訓練(熊倉勇美)
1 間接訓練の目的と方法
1.先行期の問題/2.準備期,口腔期の問題/3.咽頭期の問題
2 訓練のエビデンス
3 今後について
2.直接訓練(清水充子)
1 直接訓練の開始基準
2 食物形態の選定
3 安全姿勢の設定
4 食器,食具の工夫
5 摂食法:自力摂取と介助のバランスをとる
6 嚥下法の選択
1.嚥下の意識化(think swallow)/2.息こらえ嚥下法(声門閉鎖嚥下法,声門越え嚥下法:supraglottic swallow)/3.強い息こらえ嚥下法(喉頭閉鎖嚥下法:super-supraglottic swallow)/4.頸部回旋(横向き嚥下)/5.交互嚥下/6.複数回嚥下/7.一口量の調整/8.顎引き嚥下(頭部,頸部屈曲位)
7 安全管理
6章 食品(栢下 淳,山縣誉志江)
1.食品
7章 口腔健康管理
1.「口腔ケア」と「口腔健康管理」(弘中祥司)
1 口腔衛生管理
2 口腔機能管理
3 口腔ケア
2.院内患者の口腔健康管理(角 保徳)
1 口腔健康管理の必要性
2 誤嚥を予防する「水を使わない口腔ケア」
3 「口腔内ケア」と「口腔外ケア」
4 認知症と化粧・整容療法
3.外来患者の口腔衛生管理(伊藤加代子,井上 誠)
1 口腔衛生管理
1.摂食嚥下障害がある場合/2.開口制限がある場合/3.唾液分泌量が低下している場合/4.易感染性の場合
2 日常における口腔ケアの指導のポイント
1.アセスメントと情報共有/2.口腔ケアの方法/3.口腔清掃用具への工夫/4.義歯の管理
4.発達期(小児患者)の口腔健康管理(中村全宏)
1 過敏について
2 異常反射
3 口腔の形態異常
4 習慣化とその他の注意点
5 まとめ
8章 歯科的対応
1.補綴的対応
1 義歯(古屋純一)
1.はじめに/2.歯の欠損による摂食嚥下障害への影響/3.義歯と摂食嚥下リハビリテーション/4.摂食嚥下障害患者のための義歯治療とこれから
2 PAP・PLP(堀 一浩,小野高裕)
1.PAP(Palatal Augmentation Prosthesis,舌接触補助床)/2.鼻咽腔補綴装置/3.PAP・PLPを用いたリハビリテーション
3 顎補綴(小野高裕,堀 一浩)
1.上顎領域に用いられる補綴装置/2.下顎領域に用いられる補綴装置
2.補綴的対応以外の歯科的対応(米山武義)
1 歯科的対応の重要性
2 目の前の患者の将来を考える習慣をつける
3 四つの歯科的対応(補綴的対応を除く)
1.う蝕治療/2.歯周治療/3.歯内治療/4.咬耗,摩耗
4 多くの歯が残る時代と感染症対策の重要性
臨床編III 歯科医療のパラダイムシフト
1章 口腔保健(中山渕利,植田耕一郎)
2章 病院での対応
1.病院内での多職種連携(松尾浩一郎)
1 チーム医療における歯科の役割
2 多職種連携の実際
3 口腔健康管理の連携
2.病院歯科による摂食嚥下リハビリテーション(辻村恭憲)
3章 在宅(訪問診療)での対応
1.地域連携での対応(石田 瞭)
1 在宅医療の重要性
2 地域連携での対応
3 在宅での医療チーム構成員と病診連携
4 在宅での嚥下障害への対応,口腔衛生管理の注意点
2.都市部以外での対応(千木良あき子)
1 地方都市の現状について
2 地域の現状をふまえた訪問診療と摂食嚥下リハビリテーション
3 ICFの理念と地域での対応について
4 かかりつけ歯科医と地域包括ケアシステム
5 地域での摂食嚥下リハビリテーションの場と訪問診療における手法
6 おわりに
3.施設における対応(玄 景華)
1 施設環境における医療保険と介護保険
2 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での関わり方
1.摂食嚥下機能障害の症状/2.摂食嚥下機能の評価/3.摂食嚥下障害への対応/4.口腔健康管理
3 まとめ
臨床編IV ケースプレゼンテーション
1章 疾患別症例―発達期(小児)
1.知的能力障害等の発達障害(内海明美)
1 呼吸器疾患(先天性喘鳴)による哺乳障害
2 Late preterm児における離乳指導
3 運動・言語発達障害
4 自閉スペクトラム症
2.脳性麻痺・重症心身障害児(大塚義顕)
1 入院中の脳性麻痺・重症心身障害児者への対応例
1.脳性麻痺(極低出生体重児),重度知的障害/2.脳性麻痺(新生児仮死後遺症),精神発達遅滞,てんかん
2 在宅の脳性麻痺・重症心身障害児者への対応例
1.難治性てんかん
3 まとめ
3.神経・筋疾患(石川健太郎)
1 筋ジストロフィー症
2 先天性ミオパチー
3 その他の神経・筋疾患(発達期の非進行性の神経・筋疾患)
4.経管依存症(石ア晶子)
1 症例
2 解説
1.乳幼児経管栄養依存症の特徴/2.経口摂取移行のための対応/3.すみやかな経口摂取移行のために
2章 疾患別症例―中途障害
1.脳血管疾患(谷口裕重,松尾浩一郎)
1 はじめに
2 症例
3 経過
4 最後に
2.神経変性疾患における摂食嚥下障害(真柄 仁,下畑享良)
1 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis,ALS)
1.疾患の概要/2.初診時摂食嚥下機能評価/3.VF/4.診断と対応/5.経過
2 Parkinson病(Parkinson Disease,PD)
1.疾患の概要/2.初診時摂食嚥下機能評価/3.VF/4.診断と対応/5.経過
3 多系統萎縮症(Multiple System Atrophy,MSA)
1.疾患の概要/2.初診時摂食嚥下機能評価/3.VF/4.診断と対応/5.経過
3.頭頸部腫瘍術後における摂食嚥下障害(真柄 仁,堀 一浩)
1 頭頸部腫瘍術後の摂食嚥下障害の特徴
1.器質的障害/2.化学放射線療法による障害/3.全身状態の考慮
2 摂食嚥下障害への対応と症例
1.経過/2.経過のまとめと考察
4.要介護高齢者(菊谷 武)
1 ケースプレゼンテーション
2 リハビリテーション計画
1.考えかた/2.実際の計画/3.経過
後付
本書内で取りあげたおもな訓練法(間接訓練)
文献
索引














