序
予防歯科臨床教育協議会は,次のような趣意に基いて,全国の歯科大学・歯学部附属病院において予防歯科(口腔衛生科)臨床またはその臨床実習に携わる教授・助教授が中心となって平成8年に結成された.
『21世紀を迎えようとしている現在,国民の健康ニーズも多様化・高度化してきており,歯科医療に対しても,8020運動の展開に見られるように,国民は生涯を通じて健康な口腔機能の維持を求めている.“キュアからケアの時代へ“ともいわれるように,これからの歯科医療は今までの“治療を主体とした医療“から“予防を含む包括的医療”へ,さらに“健康づくり”へと転換すべきである.わが国のような先進国における歯科医療は,個々の患者および住民を対象としたきめ細かい口腔の包括的かつ継続的な保健管理を中心としたものになるべきであると考える.
このような,歯科医療が目指すべき方向性については,これまでに歯科大学ならびに歯学部の附属病院において予防歯科が時代を先取りして,診療・教育において実践してきた.近年見られるう蝕や喪失歯の減少は,国民の健康の保持増進に大きく寄与するものであり,歯科界がおおいに誇るべきことであるが,このことに予防歯科も少なからず貢献してきたと自負している.人口構造,疾病構造の変化や歯科医師数の量的な充足という環境の変化によって,さらに歯科医療の質的転換が求められており,保健指導,保健教育の重要性も増大し,臨床の場における予防歯科の役割は今後ますます重要になると考えられる.
私たちは,今後の歯科臨床教育が,治療を中心としたものにのみ片寄ることなく,知識,技能および人間性向上などの諸点を考慮にいれた,予防・治療・リハビリテーションなどを含む包括的医療に対応できるものになることを強く希望し,そのために,臨床部門として予防歯科が今後ますます充実されるべきであると考える.』
予防歯科臨床教育協議会の活動の一環として,予防歯科を実践するための成書を,主に,学生や研修医といった次代の歯科医療を担う方々に,そして,開業医や歯科衛生士といった臨床の第一線で活躍されている方々にも是非提供したいという考えで生まれたのが本書である.本書は読みやすくするため見開き2頁を原則とした.そのため,執筆者のなかには編集の段階で大幅に書き直しをしていただき,ご迷惑をおかけしたが,これも今までにない予防歯科臨床の本作りのためとしてお許しいただきたい.
『実践予防歯科』が学生実習や卒後研修の参考書として広く活用されることを願い,また,本書に対して多くのご批判やご批評をいただければ幸いである.
最後に,本書の編集にあたっては,熱意をもって取り組んでいただいた編集委員の中村亮,坂本征三郎,渡邊達夫,竹原直道,古賀敏比古,宮崎秀夫の各先生に心から感謝申しあげるとともに,本書の出版に快く応じていただいた医歯薬出版(株)の方々に厚くお礼申しあげたい.
平成11年7月 雫石 聰
予防歯科臨床教育協議会は,次のような趣意に基いて,全国の歯科大学・歯学部附属病院において予防歯科(口腔衛生科)臨床またはその臨床実習に携わる教授・助教授が中心となって平成8年に結成された.
『21世紀を迎えようとしている現在,国民の健康ニーズも多様化・高度化してきており,歯科医療に対しても,8020運動の展開に見られるように,国民は生涯を通じて健康な口腔機能の維持を求めている.“キュアからケアの時代へ“ともいわれるように,これからの歯科医療は今までの“治療を主体とした医療“から“予防を含む包括的医療”へ,さらに“健康づくり”へと転換すべきである.わが国のような先進国における歯科医療は,個々の患者および住民を対象としたきめ細かい口腔の包括的かつ継続的な保健管理を中心としたものになるべきであると考える.
このような,歯科医療が目指すべき方向性については,これまでに歯科大学ならびに歯学部の附属病院において予防歯科が時代を先取りして,診療・教育において実践してきた.近年見られるう蝕や喪失歯の減少は,国民の健康の保持増進に大きく寄与するものであり,歯科界がおおいに誇るべきことであるが,このことに予防歯科も少なからず貢献してきたと自負している.人口構造,疾病構造の変化や歯科医師数の量的な充足という環境の変化によって,さらに歯科医療の質的転換が求められており,保健指導,保健教育の重要性も増大し,臨床の場における予防歯科の役割は今後ますます重要になると考えられる.
私たちは,今後の歯科臨床教育が,治療を中心としたものにのみ片寄ることなく,知識,技能および人間性向上などの諸点を考慮にいれた,予防・治療・リハビリテーションなどを含む包括的医療に対応できるものになることを強く希望し,そのために,臨床部門として予防歯科が今後ますます充実されるべきであると考える.』
予防歯科臨床教育協議会の活動の一環として,予防歯科を実践するための成書を,主に,学生や研修医といった次代の歯科医療を担う方々に,そして,開業医や歯科衛生士といった臨床の第一線で活躍されている方々にも是非提供したいという考えで生まれたのが本書である.本書は読みやすくするため見開き2頁を原則とした.そのため,執筆者のなかには編集の段階で大幅に書き直しをしていただき,ご迷惑をおかけしたが,これも今までにない予防歯科臨床の本作りのためとしてお許しいただきたい.
『実践予防歯科』が学生実習や卒後研修の参考書として広く活用されることを願い,また,本書に対して多くのご批判やご批評をいただければ幸いである.
最後に,本書の編集にあたっては,熱意をもって取り組んでいただいた編集委員の中村亮,坂本征三郎,渡邊達夫,竹原直道,古賀敏比古,宮崎秀夫の各先生に心から感謝申しあげるとともに,本書の出版に快く応じていただいた医歯薬出版(株)の方々に厚くお礼申しあげたい.
平成11年7月 雫石 聰
1章 実践予防歯科とは何か……1
2章 面接と診査のために……3
1 予防歯科臨床のインフォームドコンセント……4
2 問診のしかたと質問表……6
3章 う蝕予防の実践……9
1 う蝕の診断基準……10
2 う蝕のリスク評価……12
1)従来のリスク評価の問題点……12
2)う蝕リスクの診査……13
(1)唾液の量・性状検査……14
(2)緩衝能の検査……15
(3)唾液を試料とする細菌検査……15
3)食事および生活環境の調査……16
3 う蝕の予防処置……18
1)プラークコントロール……18
(1)プラークの付着抑制……18
A 食品の自浄作用によるプラークの付着抑制……19
B 砂糖含有食品の摂取制限……19
C 代用甘味料の利用……20
D 口腔環境の改善……22
(2)形成されたプラークの除去……24
A ブラッシング(刷掃法)……24
B 歯間清掃……29
C 歯磨剤……30
D 洗口剤……30
E PMTC……33
2)口腔内装着物の清掃……35
(1)矯正装置……35
(2)義歯・ブリッジ……36
3)再石灰化療法……37
(1)フッ化物の局所応用……37
A フッ化物洗口法……37
B フッ化物歯面塗布……39
C フッ化物配合歯磨剤……41
(2)再石灰化液の局所応用……43
4)フィッシャーシーラント法……47
5)ART……51
6)トンネル・フィリング……53
7)根面う蝕の予防処置……55
8)咀嚼刺激と唾液分泌促進……57
4章 歯周疾患予防の実践……59
1 歯周疾患の成り立ち……60
1)定義と分類……61
2)歯肉炎とプラークおよびブラッシングの関係……61
3)歯周疾患の進行……62
4)環境と宿主との相互作用……63
2 歯周疾患の診断基準……64
1)歯肉……64
2)歯周ポケット……65
3)アタッチメントロス……67
4)根分岐部……68
5)外傷性咬合……68
6)動揺度……69
7)口腔内写真……70
8)X線診査……71
3 歯周疾患のリスク評価……72
1)位相差顕微鏡によるプラークの検査……72
2)プラークの染め出し……73
3)咬合の診査……74
4)歯石の診査……76
5)歯周疾患リスク判定試験……76
6)口腔乾燥状態……77
7)喫煙調査……78
8)全身疾患調査……79
4 歯周疾患の予防・治療と管理……80
1)初診時……80
2)動機づけ……81
3)再来院時……81
4)メインテナンス……83
5 歯周疾患を対象としたプラークコントロール……84
1)ブラッシング……84
(1)歯肉炎患者に対して……84
(2)軽度歯周炎患者に対して……85
(3)中等度,重度の歯周炎患者のためのブラッシング……86
*つまようじ法……88
2)歯間清掃……90
3)インプラントの清掃……92
4)歯磨剤……94
5)洗口剤……95
6)PMTC……96
6 歯石除去(スケーリング)とルートプレーニング……98
1)歯石の種類……98
2)スケーラー……99
(1)手用スケーラー……100
(2)超音波スケーラー……101
(3)エアスケーラー……101
3)基本的術式……101
7 歯周ポケット(盲嚢)掻爬……104
1)歯周ポケット掻爬の適応症……104
2)基本的術式……105
8 動揺歯の固定と咬合調整……106
1)歯の動揺と固定の意義……106
2)咬合調整の術式……107
5章 口臭の臨床と予防……109
1 口臭の診断……110
1)全身疾患の情報……110
2)口臭の測定……112
3)口臭原因物質……113
4)口臭発生源……113
2 口臭の治療……115
1)舌清掃……115
2)口腔清掃……115
3)歯周病治療……115
4)全身疾患……115
5)薬物の使用……115
6)口臭こだわりの治療……115
6章 口腔乾燥症予防の実践……117
1 口腔乾燥症の診断……118
2 口腔乾燥症の予防処置……119
1)食事指導……120
2)唾液分泌促進剤および人工唾液の使用……120
3)口渇を生じる投薬のコントロール……121
4)心因性口腔乾燥症に対する処置……121
7章 摂食・嚥下障害予防の実践……123
1 摂食・嚥下障害の診断……124
2 摂食・嚥下障害に対する臨床対応……126
8章 その他の口腔疾患予防の実践……129
1 不正咬合予防の実践……130
1)不正咬合治療必要度の評価……130
2)不正咬合の予防[指導と処置]……132
(1)咀嚼による顎発達の刺激……132
(2)う蝕の予防処置と早期処置……133
(3)乳歯の早期喪失に対する処置……133
(4)不良習癖に対する処置……133
(5)咬合機能障害の処置……134
(6)過剰歯や小帯の異常に対する処置……134
2 顎関節症予防の実践……136
1)顎関節症治療必要度の評価……136
2)顎関節症の予防(処置)……136
3 スポーツ外傷予防の実践……137
9章 特別なリスク患者に対する予防の実践……141
1 妊産婦……142
1)妊娠時に特徴的な歯周組織の変化……143
2)妊娠時の予防処置,歯科保健指導……143
2 高齢者(無歯顎者を含む)……145
1)口腔保健指導……145
2)予防処置を行ううえでの注意……146
3 心身障害者……147
4 喫煙者……149
5 感染症患者……150
6 有病者……151
10章 口腔の健康と全身の健康……153
1 口腔疾患と全身の健康……154
1)血行性の歯性感染症……154
(1)血行性の歯性感染症の原因と起炎菌……154
(2)血行性の歯性感染症の予防手技……155
2)経気道性の歯性感染症(誤嚥性肺炎)……155
(1)誤嚥性肺炎の原因……155
(2)誤嚥性肺炎の起炎病原体……155
(3)誤嚥性肺炎の予防手技……155
3)歯性感染症以外の口腔と全身疾患……156
(1)肥満の原因……156
(2)肥満の改善……156
2 全身疾患と口腔の健康……157
1)糖尿病と口腔疾患……157
(1)糖尿病性口腔疾患の原因……157
(2)糖尿病性口腔疾患の予防手技……157
2)エイズと口腔疾患……157
(1)HIV性口腔疾患の原因……157
(2)HIV性口腔疾患の予防手技……157
3)循環器疾患と口腔疾患……158
(1)循環器疾患による口腔疾患の原因……158
(2)循環器疾患による口腔疾患の予防……158
4)アレルギー体質と口腔疾患……158
(1)アレルギー体質の原因……158
(2)歯科治療時における予防……158
11章 予防歯科を中心とした患者管理の実践……159
1 プライマリーケア……160
2 ヘルスプロモーション……160
3 患者管理の実際……161
1)professional toothbrushing……161
2)診療手順……161
3)予防歯科的アポイントメント……162
4)臨床的効果……162
4 歯科医師と歯科衛生士らとの協力……162
5 予防歯科と隣接歯科・医科診療科との協力……163
1)隣接歯科との協力……163
2)医科診療科との協力……164
12章 保健指導の実践……165
1 セルフガイダンス法とヘルスカウンセリング法……166
2 口腔清掃指導の実際……168
3 食生活指導の実際……170
4 禁煙指導の実際……172
13章 地域歯科保健への支援……175
1 患者個人から家族単位の治療へ……176
2 家族から地域単位の保健・予防・治療へ……178
3 口腔保健調査と歯科保健活動……180
1)母子歯科保健……180
(1)妊産婦の歯科健診と保健指導……181
(2)1歳6カ月児歯科健診と保健指導……183
(3)3歳児歯科健診と保健指導……186
2)学校歯科保健……188
(1)就学時健康診断……188
(2)定期健康診断と事後措置……189
(3)新たに健康診断票に加えられた項目……189
3)成人・老人歯科保健……193
(1)40,50歳歯周疾患検診……193
(2)歯の健康教育,歯の健康相談……195
(3)訪問歯科保健……196
4)産業歯科保健……197
4 地域保健情報……201
5 口腔保健におけるヘルスプロモーション……205
6 地域保健活動と歯科保健教育……207
1)地域歯科保健活動……207
2)歯科保健活動と保健教育……208
14章 臨床現場での予防歯科の実践……211
1 歯科医院におけるう蝕予防の実践―定期健診による小児のう蝕予防―……212
2 健康を守り育てる歯科医療……215
3 カリエスフリーの永久歯列獲得への試み……218
4 企業内歯科診療所での取り組み……221
5 メインテナンスの重要性……224
6 要介護高齢者に対する口腔ケアの実践……228
7 健康をつくる歯科医療へ―保険診療による歯周治療とメインテナンス―……231
8 ミュータンス菌のコントロール……233
9 患者が予防のために定期的に来院するシステムづくり……235
10 フッ化物洗口とフィッシャーシーラントの複合……238
15章 これからの実践予防歯科……241
1 新しい方法・技術の開発……242
2 21世紀へ向けてのシミュレーション……242
3 将来の歯科保健へ向けての改革と提言……243
附 院内感染の予防……245
1 予防歯科臨床における滅菌・消毒の実際……246
*予防歯科臨床で遭遇する感染症……248
2 感染予防のためのスタンダードプレコーション……250
*汚染時,受傷時の救急処置……254
索引……256
2章 面接と診査のために……3
1 予防歯科臨床のインフォームドコンセント……4
2 問診のしかたと質問表……6
3章 う蝕予防の実践……9
1 う蝕の診断基準……10
2 う蝕のリスク評価……12
1)従来のリスク評価の問題点……12
2)う蝕リスクの診査……13
(1)唾液の量・性状検査……14
(2)緩衝能の検査……15
(3)唾液を試料とする細菌検査……15
3)食事および生活環境の調査……16
3 う蝕の予防処置……18
1)プラークコントロール……18
(1)プラークの付着抑制……18
A 食品の自浄作用によるプラークの付着抑制……19
B 砂糖含有食品の摂取制限……19
C 代用甘味料の利用……20
D 口腔環境の改善……22
(2)形成されたプラークの除去……24
A ブラッシング(刷掃法)……24
B 歯間清掃……29
C 歯磨剤……30
D 洗口剤……30
E PMTC……33
2)口腔内装着物の清掃……35
(1)矯正装置……35
(2)義歯・ブリッジ……36
3)再石灰化療法……37
(1)フッ化物の局所応用……37
A フッ化物洗口法……37
B フッ化物歯面塗布……39
C フッ化物配合歯磨剤……41
(2)再石灰化液の局所応用……43
4)フィッシャーシーラント法……47
5)ART……51
6)トンネル・フィリング……53
7)根面う蝕の予防処置……55
8)咀嚼刺激と唾液分泌促進……57
4章 歯周疾患予防の実践……59
1 歯周疾患の成り立ち……60
1)定義と分類……61
2)歯肉炎とプラークおよびブラッシングの関係……61
3)歯周疾患の進行……62
4)環境と宿主との相互作用……63
2 歯周疾患の診断基準……64
1)歯肉……64
2)歯周ポケット……65
3)アタッチメントロス……67
4)根分岐部……68
5)外傷性咬合……68
6)動揺度……69
7)口腔内写真……70
8)X線診査……71
3 歯周疾患のリスク評価……72
1)位相差顕微鏡によるプラークの検査……72
2)プラークの染め出し……73
3)咬合の診査……74
4)歯石の診査……76
5)歯周疾患リスク判定試験……76
6)口腔乾燥状態……77
7)喫煙調査……78
8)全身疾患調査……79
4 歯周疾患の予防・治療と管理……80
1)初診時……80
2)動機づけ……81
3)再来院時……81
4)メインテナンス……83
5 歯周疾患を対象としたプラークコントロール……84
1)ブラッシング……84
(1)歯肉炎患者に対して……84
(2)軽度歯周炎患者に対して……85
(3)中等度,重度の歯周炎患者のためのブラッシング……86
*つまようじ法……88
2)歯間清掃……90
3)インプラントの清掃……92
4)歯磨剤……94
5)洗口剤……95
6)PMTC……96
6 歯石除去(スケーリング)とルートプレーニング……98
1)歯石の種類……98
2)スケーラー……99
(1)手用スケーラー……100
(2)超音波スケーラー……101
(3)エアスケーラー……101
3)基本的術式……101
7 歯周ポケット(盲嚢)掻爬……104
1)歯周ポケット掻爬の適応症……104
2)基本的術式……105
8 動揺歯の固定と咬合調整……106
1)歯の動揺と固定の意義……106
2)咬合調整の術式……107
5章 口臭の臨床と予防……109
1 口臭の診断……110
1)全身疾患の情報……110
2)口臭の測定……112
3)口臭原因物質……113
4)口臭発生源……113
2 口臭の治療……115
1)舌清掃……115
2)口腔清掃……115
3)歯周病治療……115
4)全身疾患……115
5)薬物の使用……115
6)口臭こだわりの治療……115
6章 口腔乾燥症予防の実践……117
1 口腔乾燥症の診断……118
2 口腔乾燥症の予防処置……119
1)食事指導……120
2)唾液分泌促進剤および人工唾液の使用……120
3)口渇を生じる投薬のコントロール……121
4)心因性口腔乾燥症に対する処置……121
7章 摂食・嚥下障害予防の実践……123
1 摂食・嚥下障害の診断……124
2 摂食・嚥下障害に対する臨床対応……126
8章 その他の口腔疾患予防の実践……129
1 不正咬合予防の実践……130
1)不正咬合治療必要度の評価……130
2)不正咬合の予防[指導と処置]……132
(1)咀嚼による顎発達の刺激……132
(2)う蝕の予防処置と早期処置……133
(3)乳歯の早期喪失に対する処置……133
(4)不良習癖に対する処置……133
(5)咬合機能障害の処置……134
(6)過剰歯や小帯の異常に対する処置……134
2 顎関節症予防の実践……136
1)顎関節症治療必要度の評価……136
2)顎関節症の予防(処置)……136
3 スポーツ外傷予防の実践……137
9章 特別なリスク患者に対する予防の実践……141
1 妊産婦……142
1)妊娠時に特徴的な歯周組織の変化……143
2)妊娠時の予防処置,歯科保健指導……143
2 高齢者(無歯顎者を含む)……145
1)口腔保健指導……145
2)予防処置を行ううえでの注意……146
3 心身障害者……147
4 喫煙者……149
5 感染症患者……150
6 有病者……151
10章 口腔の健康と全身の健康……153
1 口腔疾患と全身の健康……154
1)血行性の歯性感染症……154
(1)血行性の歯性感染症の原因と起炎菌……154
(2)血行性の歯性感染症の予防手技……155
2)経気道性の歯性感染症(誤嚥性肺炎)……155
(1)誤嚥性肺炎の原因……155
(2)誤嚥性肺炎の起炎病原体……155
(3)誤嚥性肺炎の予防手技……155
3)歯性感染症以外の口腔と全身疾患……156
(1)肥満の原因……156
(2)肥満の改善……156
2 全身疾患と口腔の健康……157
1)糖尿病と口腔疾患……157
(1)糖尿病性口腔疾患の原因……157
(2)糖尿病性口腔疾患の予防手技……157
2)エイズと口腔疾患……157
(1)HIV性口腔疾患の原因……157
(2)HIV性口腔疾患の予防手技……157
3)循環器疾患と口腔疾患……158
(1)循環器疾患による口腔疾患の原因……158
(2)循環器疾患による口腔疾患の予防……158
4)アレルギー体質と口腔疾患……158
(1)アレルギー体質の原因……158
(2)歯科治療時における予防……158
11章 予防歯科を中心とした患者管理の実践……159
1 プライマリーケア……160
2 ヘルスプロモーション……160
3 患者管理の実際……161
1)professional toothbrushing……161
2)診療手順……161
3)予防歯科的アポイントメント……162
4)臨床的効果……162
4 歯科医師と歯科衛生士らとの協力……162
5 予防歯科と隣接歯科・医科診療科との協力……163
1)隣接歯科との協力……163
2)医科診療科との協力……164
12章 保健指導の実践……165
1 セルフガイダンス法とヘルスカウンセリング法……166
2 口腔清掃指導の実際……168
3 食生活指導の実際……170
4 禁煙指導の実際……172
13章 地域歯科保健への支援……175
1 患者個人から家族単位の治療へ……176
2 家族から地域単位の保健・予防・治療へ……178
3 口腔保健調査と歯科保健活動……180
1)母子歯科保健……180
(1)妊産婦の歯科健診と保健指導……181
(2)1歳6カ月児歯科健診と保健指導……183
(3)3歳児歯科健診と保健指導……186
2)学校歯科保健……188
(1)就学時健康診断……188
(2)定期健康診断と事後措置……189
(3)新たに健康診断票に加えられた項目……189
3)成人・老人歯科保健……193
(1)40,50歳歯周疾患検診……193
(2)歯の健康教育,歯の健康相談……195
(3)訪問歯科保健……196
4)産業歯科保健……197
4 地域保健情報……201
5 口腔保健におけるヘルスプロモーション……205
6 地域保健活動と歯科保健教育……207
1)地域歯科保健活動……207
2)歯科保健活動と保健教育……208
14章 臨床現場での予防歯科の実践……211
1 歯科医院におけるう蝕予防の実践―定期健診による小児のう蝕予防―……212
2 健康を守り育てる歯科医療……215
3 カリエスフリーの永久歯列獲得への試み……218
4 企業内歯科診療所での取り組み……221
5 メインテナンスの重要性……224
6 要介護高齢者に対する口腔ケアの実践……228
7 健康をつくる歯科医療へ―保険診療による歯周治療とメインテナンス―……231
8 ミュータンス菌のコントロール……233
9 患者が予防のために定期的に来院するシステムづくり……235
10 フッ化物洗口とフィッシャーシーラントの複合……238
15章 これからの実践予防歯科……241
1 新しい方法・技術の開発……242
2 21世紀へ向けてのシミュレーション……242
3 将来の歯科保健へ向けての改革と提言……243
附 院内感染の予防……245
1 予防歯科臨床における滅菌・消毒の実際……246
*予防歯科臨床で遭遇する感染症……248
2 感染予防のためのスタンダードプレコーション……250
*汚染時,受傷時の救急処置……254
索引……256