第4版の序
本書は東京医科歯科大学名誉教授・故 中村平蔵先生の発案,企画ならびに監修のもとに,先生が教鞭をとられた東京医科歯科大学,日本大学歯学部,岩手医科大学歯学部,大阪歯科大学,昭和大学歯学部の各口腔外科学講座の門下生はじめ,先生と密接な関係にあった教室の方々のご協力により,口腔外科学の教科書として1971年に発刊された.
以来,初版では第3刷,第2版では第15刷,第3版では第12刷を重ね,まさに斯界において世界でも類をみない驚嘆すべきロングセラーを続けている.
その間,これまでの執筆者も定年退官・退職されて教室の主宰者も次の世代に変わり,内外斯界の進歩発展と相まって研究,診療および教授内容もますます増加,充実されてきており,数年前から本書の全面改訂が要望されてきた.
ちなみに,本書は歯育,医育両機関の参考書としてのみならず,実地臨床家の座右の書として十分裨益するものである.
そこで,本書の主旨に鑑み,中村先生に最も関係の深かった教室の主宰者,すなわち榎本昭二,天笠光雄,道 健一,岡野博郎,工藤逸郎,関山三郎の各教授に編集の労を引き受けていただいた.さらに,第3版の執筆者には全面改訂の承諾を得て,原則として各教室の教授にご執筆をお願いした.当初,予定枚数をはるかに上まわる原稿が集まったが,これは内容の充実もさることながら,執筆者のほとばしる熱意の表れであり,なるべく本文の割愛はせず,不本意ながら図・表の削減をせざるをえなかった.この点に関しては,執筆された方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びする次第である.
終わりに,本書の編集にあたり,ご多忙のなかご協力をいただいた編集委員,執筆者の方々に深謝するとともに,医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼を申し上げる.
今は亡き恩師 中村平蔵先生,上野 正先生,伊藤秀夫先生の御前に「最新口腔外科学」改訂第4版を捧げ,上にあげた各位に満腔の謝意を表する次第である.
1999年5月 塩田重利 富田喜内
初版の序
かねて医歯薬出版から,口腔外科書を書かないかと慫慂されていたところ,私の同門ならびに密接な関係のある歯科大学や歯学部の口腔外科学教室にいた新進の学徒が,歯育機関や医育機関の教官として就任され,学生の講義にあたられているが,現今の講義の実態は,スライド,映画,テレビなどを駆使して行われるので,講堂を暗室にせざるをえない場合が多く,したがってノートやメモをとるのに不便なので,学生に適当な教科書をもたせる必要に迫られている実状から,おのおのが互いに得意とする部署を担当執筆してその集録を一書として出版しようという意見の一致を得,企画されてからすでに数年をすぎてしまった.したがって,早く原稿を仕上げた方々には校正はしてもらったもののたいへん遅れて申し訳なく思っている.執筆者が二十数名に及んでいるので,この数年間の各大学の様相の動揺などから,執筆の遅れをよぎなくされた方または病気で分担内容の変更を求められるなどいろいろな支障もあったが,ともかく一応全部企画どおりそろったので上梓しうるに至った.
本書の目的から厚さも適当な携帯に便利な程度のものにしたいとの意図で,企画のはじめに各執筆者に頁数を示したのだったが,熱意のいたすところから予定以上の原稿枚数となり,その内容も割愛するに忍びないので大部分そのまま集録することにした.したがって,頁数も予定のほぼ倍数ぐらいになってしまったが,このことはかえって本書が学生の講義用のみならず,臨床実地家の参考にもなる程度のものになったと思う.各項目にわたってそれぞれ独自の見解で執筆してもらい,分担相互の関連はお互いに相談して書いてもらったが,濃淡の差が出て統一という点で多少の欠点はあるが,おのおのの個性がにじみ出て本書の特徴の一つにもなったと思われる.
なお,記載事項の配列は,口腔外科の歴史,口腔外科に関する総論的なもの,外科的診断法,手術ならびに治療の基礎などは,普通一般に記載されているような序列に従ったが,各論は解剖学的部位別にしたので,起稿前各執筆者に相互に関連のあるところは,相談して協調をお願いしておいたのでだいたい重複の難はのがれたが,事柄によってはやむをえざるところも見うけられる.また,上顎部,下顎部,口唇,舌などに配列したので,相関連している疾患の記述に,まとめて書けば書きやすいところを苦労して,執筆された跡も散見される.
その他いろいろの点で意に満たないところもあるが,これらの点は改版の機に改善したいと思う.文献記載についても頁の節約の目的もあって,成書だけをあげてもらうことにし各章ごとに記載してもらったが,集めてみると同じ書物の記載が多いので,これを整理する都合上巻末に一括し参考書として記載することにした.
以上,本書発刊までのいきさつを述べて序にかえることにしたが,本書が口腔外科書として学生の教材となり,また臨床実地家の参考書として稗益するところあらんことを念願する.
終わりに本書の編集にあたっては,上野 正教授,伊藤秀夫教授の一方ならぬ努力によること多く,また執筆者諸君が多忙のところを本書集成のために協力されたことに深謝し,最後にこれまでに至る医歯薬出版株式会社編集部の方々の労を多とする.
1971年9月 中村平蔵
本書は東京医科歯科大学名誉教授・故 中村平蔵先生の発案,企画ならびに監修のもとに,先生が教鞭をとられた東京医科歯科大学,日本大学歯学部,岩手医科大学歯学部,大阪歯科大学,昭和大学歯学部の各口腔外科学講座の門下生はじめ,先生と密接な関係にあった教室の方々のご協力により,口腔外科学の教科書として1971年に発刊された.
以来,初版では第3刷,第2版では第15刷,第3版では第12刷を重ね,まさに斯界において世界でも類をみない驚嘆すべきロングセラーを続けている.
その間,これまでの執筆者も定年退官・退職されて教室の主宰者も次の世代に変わり,内外斯界の進歩発展と相まって研究,診療および教授内容もますます増加,充実されてきており,数年前から本書の全面改訂が要望されてきた.
ちなみに,本書は歯育,医育両機関の参考書としてのみならず,実地臨床家の座右の書として十分裨益するものである.
そこで,本書の主旨に鑑み,中村先生に最も関係の深かった教室の主宰者,すなわち榎本昭二,天笠光雄,道 健一,岡野博郎,工藤逸郎,関山三郎の各教授に編集の労を引き受けていただいた.さらに,第3版の執筆者には全面改訂の承諾を得て,原則として各教室の教授にご執筆をお願いした.当初,予定枚数をはるかに上まわる原稿が集まったが,これは内容の充実もさることながら,執筆者のほとばしる熱意の表れであり,なるべく本文の割愛はせず,不本意ながら図・表の削減をせざるをえなかった.この点に関しては,執筆された方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びする次第である.
終わりに,本書の編集にあたり,ご多忙のなかご協力をいただいた編集委員,執筆者の方々に深謝するとともに,医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼を申し上げる.
今は亡き恩師 中村平蔵先生,上野 正先生,伊藤秀夫先生の御前に「最新口腔外科学」改訂第4版を捧げ,上にあげた各位に満腔の謝意を表する次第である.
1999年5月 塩田重利 富田喜内
初版の序
かねて医歯薬出版から,口腔外科書を書かないかと慫慂されていたところ,私の同門ならびに密接な関係のある歯科大学や歯学部の口腔外科学教室にいた新進の学徒が,歯育機関や医育機関の教官として就任され,学生の講義にあたられているが,現今の講義の実態は,スライド,映画,テレビなどを駆使して行われるので,講堂を暗室にせざるをえない場合が多く,したがってノートやメモをとるのに不便なので,学生に適当な教科書をもたせる必要に迫られている実状から,おのおのが互いに得意とする部署を担当執筆してその集録を一書として出版しようという意見の一致を得,企画されてからすでに数年をすぎてしまった.したがって,早く原稿を仕上げた方々には校正はしてもらったもののたいへん遅れて申し訳なく思っている.執筆者が二十数名に及んでいるので,この数年間の各大学の様相の動揺などから,執筆の遅れをよぎなくされた方または病気で分担内容の変更を求められるなどいろいろな支障もあったが,ともかく一応全部企画どおりそろったので上梓しうるに至った.
本書の目的から厚さも適当な携帯に便利な程度のものにしたいとの意図で,企画のはじめに各執筆者に頁数を示したのだったが,熱意のいたすところから予定以上の原稿枚数となり,その内容も割愛するに忍びないので大部分そのまま集録することにした.したがって,頁数も予定のほぼ倍数ぐらいになってしまったが,このことはかえって本書が学生の講義用のみならず,臨床実地家の参考にもなる程度のものになったと思う.各項目にわたってそれぞれ独自の見解で執筆してもらい,分担相互の関連はお互いに相談して書いてもらったが,濃淡の差が出て統一という点で多少の欠点はあるが,おのおのの個性がにじみ出て本書の特徴の一つにもなったと思われる.
なお,記載事項の配列は,口腔外科の歴史,口腔外科に関する総論的なもの,外科的診断法,手術ならびに治療の基礎などは,普通一般に記載されているような序列に従ったが,各論は解剖学的部位別にしたので,起稿前各執筆者に相互に関連のあるところは,相談して協調をお願いしておいたのでだいたい重複の難はのがれたが,事柄によってはやむをえざるところも見うけられる.また,上顎部,下顎部,口唇,舌などに配列したので,相関連している疾患の記述に,まとめて書けば書きやすいところを苦労して,執筆された跡も散見される.
その他いろいろの点で意に満たないところもあるが,これらの点は改版の機に改善したいと思う.文献記載についても頁の節約の目的もあって,成書だけをあげてもらうことにし各章ごとに記載してもらったが,集めてみると同じ書物の記載が多いので,これを整理する都合上巻末に一括し参考書として記載することにした.
以上,本書発刊までのいきさつを述べて序にかえることにしたが,本書が口腔外科書として学生の教材となり,また臨床実地家の参考書として稗益するところあらんことを念願する.
終わりに本書の編集にあたっては,上野 正教授,伊藤秀夫教授の一方ならぬ努力によること多く,また執筆者諸君が多忙のところを本書集成のために協力されたことに深謝し,最後にこれまでに至る医歯薬出版株式会社編集部の方々の労を多とする.
1971年9月 中村平蔵
総論
第1章 口腔外科学序論……3
1.口腔外科とその対象……3
2.医の倫理とインフォームドコンセント……4
3.口腔外科の歴史……5
諸外国の口腔外科の歴史/5
日本の口腔外科の歴史/6
抜歯術の歴史/8
骨折治療の歴史/9
顎関節脱臼整復法の歴史/9
顎関節症の歴史/10
口唇裂・口蓋裂手術の歴史/10
歯の再植術および移植術の歴史/11
インプラントの歴史/12
第2章 口腔外科診断学……15
1.診察法……15
問診/16
全身診察法/19
局所診察法/22
2.主要症候……31
疼痛/31
痙攣と麻痺/37
腫脹(膨隆),腫瘤/38
発疹,粘膜疹/42
潰瘍,びらん,アフタ/43
壊死,壊疽/45
膿瘍/46
瘻/46
開口障害,閉口障害/47
咀嚼障害,嚥下障害,発音障害/48
審美的障害/48
流涎と口腔乾燥/49
口臭/50
出血/51
3.検査法……52
検体検査/52
生体機能検査/70
皮膚検査/76
聴覚・味覚検査/77
心理検査/80
内視鏡検査/84
口腔および顎機能の検査/90
画像検査/105
第3章 口腔外科疾患総論……131
1.先天異常および発育異常……131
定義/131
成因/131
分類/133
顔面・口腔の発生と先天異常/134
診断,治療/138
全身的な症状を現す疾患/139
2.損 傷……145
定義/145
種類/145
頻度/149
原因/150
症状/154
診断/155
治療方針/155
予後または後遺症/155
3.炎症性疾患・免疫性疾患……156
定義/156
種類/157
4.感染症……166
定義/166
種類(原因)・頻度/166
宿主の感染防御機構と免疫反応/167
細菌感染症/167
真菌感染症/176
ウイルス感染症/177
5.口腔粘膜疾患……178
水疱を主徴とする疾患/179
紅斑・びらんを主徴とする疾患/185
潰瘍を主徴とする疾患/189
白斑を主徴とする疾患/194
色素沈着を主徴とする疾患/198
萎縮性変化を主徴とする疾患/199
口腔粘膜の前癌病変と前癌状態/200
6.嚢胞および類似疾患……201
定義/201
分類/201
頻度/202
原因および症状/202
診断/204
治療方針/205
予後または後遺症/205
7.腫瘍および類似疾患……205
定義/206
種類/206
頻度/209
原因および誘因/210
症状/211
診断/218
治療方針/220
予後または後遺症/222
腫瘍様疾患/224
8.唾液腺疾患……227
定義/227
分類/227
頻度/227
原因,症状/227
診断/238
治療方針,予後/239
9.リンパ系疾患……241
定義/241
種類,頻度,原因/241
症状/245
診断/246
治療方針,予後/248
10.口腔に症状を現す血液疾患・出血性素因……251
赤血球系疾患/251
白血球系疾患/255
出血性素因/257
11.神経系疾患……265
定義/265
種類/265
頻度/266
原因/266
症状/266
診断/268
治療方針/268
予後または後遺症/270
12.精神的要因が関与する病態……271
第4章 口腔外科治療学総論……277
1.手術学総論……277
消毒法/277
切開法/284
止血法/291
縫合法/296
創傷の治療/305
麻酔法/309
救急蘇生法/321
2.顎顔面再建法……326
移植/326
軟組織の再建/332
顎骨の再建/341
顎顔面補綴/350
3.インプラント……363
インプラントの材質および形態/363
禁忌症/364
手術法/364
予後成績/368
4.補綴前処置……369
各補綴前処置/370
補綴前処置の併用/374
5.手術患者の管理……374
全身状態評価/374
管理上問題となる疾患および状態/377
手術適応と手術時期/380
術前,術中,術後管理/380
6.薬物・免疫療法……384
感染症化学療法/384
抗炎症剤療法/390
癌化学療法/394
抗不安剤/398
癌の免疫療法/400
7.放射線療法……402
放射線治療の基礎/402
口腔領域の放射線治療/407
放射線治療の合併症/411
放射線治療における口腔管理/412
8.その他の療法……413
レーザー療法/413
凍結療法/415
温熱療法/415
理学療法/417
高圧酸素療法/418
9.リハビリテーション……420
咀嚼/420
嚥下障害のリハビリテーション/422
言語障害の治療/426
索引
各論
第5章 歯と歯周組織の疾患……433
1.解 剖……433
歯/433
歯と歯周組織/435
2.歯の疾患……436
歯の形態異常/436
歯の着色/442
歯数の異常/442
歯の萌出異常/444
歯の損傷/448
3.歯列弓および咬合関係の異常……450
歯列弓の異常/450
咬合関係の異常/450
4.歯周組織の疾患……452
組織奇形および組織奇形様疾患/452
異常着色症/452
角化性疾患/455
炎症性疾患/455
びまん性歯肉肥大症/463
エプーリス/467
嚢胞/473
腫瘍/481
5.口腔出血(歯肉出血)……487
局所的原因による口腔出血/487
全身的原因による口腔出血/491
止血法/497
6.抜歯術……500
適応症/500
禁忌症/501
永久歯の抜去法/504
困難な抜歯(難抜歯)/521
乳歯の抜歯/533
7.歯の移植および再植……536
歯の移植術/536
歯の再植術/538
8.歯根尖切除術……539
9.歯槽堤形成術……545
診断と適応症/546
術式/546
第6章 上顎部の疾患……555
1.解 剖……555
上顎/555
硬口蓋/560
2.先天異常および発育異常……561
顎裂,口蓋裂/561
上顎変形症/570
口蓋隆起/575
高口蓋/576
3.損 傷……577
軟組織損傷/577
硬組織損傷/579
4.炎症性疾患および類似疾患……592
非特異性炎/592
特異性炎/599
5.嚢胞および類似疾患……600
鼻歯槽嚢胞/600
鼻口蓋管嚢胞/601
術後性上顎嚢胞(術後性頬部嚢胞)/602
その他の嚢胞/604
6.腫瘍および類似疾患……606
種類・分類/606
歯原性腫瘍/606
非歯原性腫瘍/608
第7章 下顎部の疾患……625
1.解 剖……625
外表から/625
下顎骨/626
筋肉/627
血管/628
神経/628
口腔内から/629
2.先天異常および発育異常……629
先天性,遺伝性によるもの/629
発育異常によるもの/630
後天的なもの/631
診断・治療/631
その他の下顎の異常/637
3.損 傷……638
下顎骨骨折の臨床統計/639
下顎骨骨折の症状/639
下顎骨骨折の診断/641
下顎骨骨折の治療/641
小児の下顎骨骨折/652
老齢者の下顎骨骨折/652
4.炎症性疾患および類似疾患……654
下顎における化膿性炎/654
下顎部における特異性炎/662
5.嚢胞および類似疾患……665
6.腫瘍および類似疾患……666
良性腫瘍および類似疾患/666
悪性腫瘍/675
第8章 顎関節の疾患……685
1.解剖・顎運動……685
顎関節の構成と機能/685
顎運動機能/688
2.先天異常および発育異常……690
関節突起の無発育,欠損/690
関節突起の発育不全/691
下顎頭の肥大/692
3.損 傷……693
関節内損傷/693
顎関節の脱臼/693
下顎関節突起骨折/696
4.炎症性疾患および類似疾患……698
急性化膿性顎関節炎/698
リウマチ性顎関節炎/698
外傷性顎関節炎/699
変形性顎関節症/701
5.腫瘍および類似疾患……701
良性腫瘍/702
悪性腫瘍/702
6.顎関節症……702
原因・誘因/702
好発年齢,性比/702
症状と病型/702
疾患概念と歴史的展開/703
治療/706
7.顎関節強直症……710
第9章 口唇・頬粘膜の疾患……713
1.解 剖……713
体表/713
筋肉/714
神経/715
脈管/715
頬粘膜/715
2.先天異常および発育異常……716
口唇裂/716
口唇・頬欠損/725
大口症/725
小口症/726
大(巨)唇症・大頬症/727
二重唇/727
先天性口唇瘻/729
小帯の異常/729
Fordyce斑/729
3.損 傷……730
挫傷/730
裂創/730
熱傷/731
咬傷/731
電撃熱傷/731
放射線による損傷/732
化学薬品による損傷/732
褥瘡/733
4.炎症性疾患および類似疾患……734
特異性炎/734
放射線口内炎/735
口唇炎/735
口角炎/737
5.粘膜疾患……737
口唇・頬粘膜に固有な変化/737
損傷と関連する病変/738
ヘルペスウイルス感染症/739
慢性再発性アフタ/740
多形(滲出)性紅斑/740
扁平苔癬/740
6.嚢胞および類似疾患……740
粘液瘤/740
類皮,類表皮嚢胞/741
リンパ上皮性嚢胞/741
粉瘤/741
7.腫瘍および類似疾患……742
良性腫瘍/742
悪性腫瘍/746
第10章 舌の疾患……749
1.解 剖……749
粘膜/749
筋肉/750
血管/752
リンパの流れ/752
神経/752
舌腺/752
舌中隔/753
2.先天異常および発育異常……753
無舌症および小舌症/753
大舌症,巨舌症/753
分裂舌,分葉舌/753
溝舌/754
正中菱形舌炎/754
舌小帯強直症/754
舌甲状腺,甲状腺舌瘻/754
舌半側萎縮/755
舌半側肥大/755
3.損 傷……755
4.炎症性疾患および類似疾患……757
カタル性舌炎/758
化膿性舌炎(舌膿瘍)/758
舌結核症/758
梅毒性舌炎/758
舌粘膜によって生じる舌炎/759
5.粘膜疾患……760
舌表面の解剖学的構造と関連する疾患/760
地図状舌/762
外傷性潰瘍/762
ウイルス感染症/762
再発性アフタ/763
舌扁平苔癬/763
舌白板症/763
舌痛症/764
6.嚢胞および類似疾患……764
7.腫瘍および類似疾患……765
良性腫瘍/765
悪性腫瘍/767
第11章 軟口蓋・咽頭の疾患……781
1.解 剖……781
軟口蓋/781
咽頭/782
2.先天異常および発育異常……784
軟口蓋裂,口蓋垂裂/784
先天性鼻咽腔閉鎖不全症/787
上顎体/790
咽頭リンパ輪の肥大症/790
睡眠時無呼吸症候群/791
3.損 傷……792
4.炎症性疾患および類似疾患……793
歯性扁桃周囲炎/793
ルードウィッヒアンギナ/794
プラウ・ワンサンアンギナ(口峡炎)/794
咽頭ジフテリア/795
結核症/795
梅毒/795
5.粘膜疾患……795
外傷性潰瘍/795
ウイルス感染症/796
6.嚢胞および類似疾患……797
7.腫瘍および類似疾患……798
診察法と検査法/798
良性腫瘍/798
悪性腫瘍/800
腫瘍類似疾患/808
第12章 口底・顎下部の疾患……809
1.解 剖……809
口腔内から/809
外表から/810
2.損 傷……812
3.炎症性疾患および類似疾患……813
4.嚢胞および類似疾患……817
唾液腺貯留嚢胞/817
類皮・類表皮嚢胞/818
甲状舌管嚢胞/820
リンパ上皮性嚢胞/821
5.腫瘍および類似疾患……821
良性腫瘍/823
悪性腫瘍/824
6.唾液腺疾患……829
舌下腺炎/829
顎下腺管炎/829
急性顎下腺炎/829
慢性非特異性顎下腺炎/830
慢性硬化性顎下腺炎/830
顎下腺唾石症/830
唾液腺腫瘍/832
唾液腺貯留嚢胞/832
7.リンパ系疾患……834
炎症/834
腫瘍/837
第13章 顔面の疾患……839
1.解 剖……839
顔面の区分/839
顔面の溝/839
しわ線/839
皮膚割線/840
皮膚の組織学的特徴/842
皮膚の切開方向と瘢痕の成立機序/842
2.先天異常および発育異常……843
顔面の発生/843
顔面およびその周囲の筋と神経の発生/843
先天異常および発育異常/843
3.損 傷……846
機械的損傷/846
熱傷/849
化学的損傷/849
電気的損傷/850
放射線による損傷/850
4.炎症性疾患および類似疾患……851
感染症の歯から顔面への波及/851
5.嚢胞および類似疾患……852
粉瘤/852
汗嚢胞/853
稗粒腫/853
6.腫瘍および類似疾患……854
良性腫瘍と類似疾患/854
悪性腫瘍/859
7.耳下腺疾患……860
耳下腺の有痛性腫脹/860
耳下腺の無痛性腫脹/863
耳下腺部の腫瘤/864
その他/864
8.神経系疾患……865
神経痛/865
麻痺/868
痙攣/873
異常運動/874
第14章 頚部の疾患……875
1.解 剖……875
前頭部/875
側頚部/876
リンパ系の構造/878
2.先天異常および発育異常……883
3.損 傷……884
機械的損傷/884
その他/885
4.炎症性疾患および類似疾患……885
5.嚢胞および類似疾患……885
6.腫瘍および類似疾患……888
良性腫瘍/888
悪性腫瘍/892
頚部郭清術/894
7.リンパ系疾患……897
リンパ管の腫瘍および類似疾患/897
リンパ球系腫瘍/899
索引
第1章 口腔外科学序論……3
1.口腔外科とその対象……3
2.医の倫理とインフォームドコンセント……4
3.口腔外科の歴史……5
諸外国の口腔外科の歴史/5
日本の口腔外科の歴史/6
抜歯術の歴史/8
骨折治療の歴史/9
顎関節脱臼整復法の歴史/9
顎関節症の歴史/10
口唇裂・口蓋裂手術の歴史/10
歯の再植術および移植術の歴史/11
インプラントの歴史/12
第2章 口腔外科診断学……15
1.診察法……15
問診/16
全身診察法/19
局所診察法/22
2.主要症候……31
疼痛/31
痙攣と麻痺/37
腫脹(膨隆),腫瘤/38
発疹,粘膜疹/42
潰瘍,びらん,アフタ/43
壊死,壊疽/45
膿瘍/46
瘻/46
開口障害,閉口障害/47
咀嚼障害,嚥下障害,発音障害/48
審美的障害/48
流涎と口腔乾燥/49
口臭/50
出血/51
3.検査法……52
検体検査/52
生体機能検査/70
皮膚検査/76
聴覚・味覚検査/77
心理検査/80
内視鏡検査/84
口腔および顎機能の検査/90
画像検査/105
第3章 口腔外科疾患総論……131
1.先天異常および発育異常……131
定義/131
成因/131
分類/133
顔面・口腔の発生と先天異常/134
診断,治療/138
全身的な症状を現す疾患/139
2.損 傷……145
定義/145
種類/145
頻度/149
原因/150
症状/154
診断/155
治療方針/155
予後または後遺症/155
3.炎症性疾患・免疫性疾患……156
定義/156
種類/157
4.感染症……166
定義/166
種類(原因)・頻度/166
宿主の感染防御機構と免疫反応/167
細菌感染症/167
真菌感染症/176
ウイルス感染症/177
5.口腔粘膜疾患……178
水疱を主徴とする疾患/179
紅斑・びらんを主徴とする疾患/185
潰瘍を主徴とする疾患/189
白斑を主徴とする疾患/194
色素沈着を主徴とする疾患/198
萎縮性変化を主徴とする疾患/199
口腔粘膜の前癌病変と前癌状態/200
6.嚢胞および類似疾患……201
定義/201
分類/201
頻度/202
原因および症状/202
診断/204
治療方針/205
予後または後遺症/205
7.腫瘍および類似疾患……205
定義/206
種類/206
頻度/209
原因および誘因/210
症状/211
診断/218
治療方針/220
予後または後遺症/222
腫瘍様疾患/224
8.唾液腺疾患……227
定義/227
分類/227
頻度/227
原因,症状/227
診断/238
治療方針,予後/239
9.リンパ系疾患……241
定義/241
種類,頻度,原因/241
症状/245
診断/246
治療方針,予後/248
10.口腔に症状を現す血液疾患・出血性素因……251
赤血球系疾患/251
白血球系疾患/255
出血性素因/257
11.神経系疾患……265
定義/265
種類/265
頻度/266
原因/266
症状/266
診断/268
治療方針/268
予後または後遺症/270
12.精神的要因が関与する病態……271
第4章 口腔外科治療学総論……277
1.手術学総論……277
消毒法/277
切開法/284
止血法/291
縫合法/296
創傷の治療/305
麻酔法/309
救急蘇生法/321
2.顎顔面再建法……326
移植/326
軟組織の再建/332
顎骨の再建/341
顎顔面補綴/350
3.インプラント……363
インプラントの材質および形態/363
禁忌症/364
手術法/364
予後成績/368
4.補綴前処置……369
各補綴前処置/370
補綴前処置の併用/374
5.手術患者の管理……374
全身状態評価/374
管理上問題となる疾患および状態/377
手術適応と手術時期/380
術前,術中,術後管理/380
6.薬物・免疫療法……384
感染症化学療法/384
抗炎症剤療法/390
癌化学療法/394
抗不安剤/398
癌の免疫療法/400
7.放射線療法……402
放射線治療の基礎/402
口腔領域の放射線治療/407
放射線治療の合併症/411
放射線治療における口腔管理/412
8.その他の療法……413
レーザー療法/413
凍結療法/415
温熱療法/415
理学療法/417
高圧酸素療法/418
9.リハビリテーション……420
咀嚼/420
嚥下障害のリハビリテーション/422
言語障害の治療/426
索引
各論
第5章 歯と歯周組織の疾患……433
1.解 剖……433
歯/433
歯と歯周組織/435
2.歯の疾患……436
歯の形態異常/436
歯の着色/442
歯数の異常/442
歯の萌出異常/444
歯の損傷/448
3.歯列弓および咬合関係の異常……450
歯列弓の異常/450
咬合関係の異常/450
4.歯周組織の疾患……452
組織奇形および組織奇形様疾患/452
異常着色症/452
角化性疾患/455
炎症性疾患/455
びまん性歯肉肥大症/463
エプーリス/467
嚢胞/473
腫瘍/481
5.口腔出血(歯肉出血)……487
局所的原因による口腔出血/487
全身的原因による口腔出血/491
止血法/497
6.抜歯術……500
適応症/500
禁忌症/501
永久歯の抜去法/504
困難な抜歯(難抜歯)/521
乳歯の抜歯/533
7.歯の移植および再植……536
歯の移植術/536
歯の再植術/538
8.歯根尖切除術……539
9.歯槽堤形成術……545
診断と適応症/546
術式/546
第6章 上顎部の疾患……555
1.解 剖……555
上顎/555
硬口蓋/560
2.先天異常および発育異常……561
顎裂,口蓋裂/561
上顎変形症/570
口蓋隆起/575
高口蓋/576
3.損 傷……577
軟組織損傷/577
硬組織損傷/579
4.炎症性疾患および類似疾患……592
非特異性炎/592
特異性炎/599
5.嚢胞および類似疾患……600
鼻歯槽嚢胞/600
鼻口蓋管嚢胞/601
術後性上顎嚢胞(術後性頬部嚢胞)/602
その他の嚢胞/604
6.腫瘍および類似疾患……606
種類・分類/606
歯原性腫瘍/606
非歯原性腫瘍/608
第7章 下顎部の疾患……625
1.解 剖……625
外表から/625
下顎骨/626
筋肉/627
血管/628
神経/628
口腔内から/629
2.先天異常および発育異常……629
先天性,遺伝性によるもの/629
発育異常によるもの/630
後天的なもの/631
診断・治療/631
その他の下顎の異常/637
3.損 傷……638
下顎骨骨折の臨床統計/639
下顎骨骨折の症状/639
下顎骨骨折の診断/641
下顎骨骨折の治療/641
小児の下顎骨骨折/652
老齢者の下顎骨骨折/652
4.炎症性疾患および類似疾患……654
下顎における化膿性炎/654
下顎部における特異性炎/662
5.嚢胞および類似疾患……665
6.腫瘍および類似疾患……666
良性腫瘍および類似疾患/666
悪性腫瘍/675
第8章 顎関節の疾患……685
1.解剖・顎運動……685
顎関節の構成と機能/685
顎運動機能/688
2.先天異常および発育異常……690
関節突起の無発育,欠損/690
関節突起の発育不全/691
下顎頭の肥大/692
3.損 傷……693
関節内損傷/693
顎関節の脱臼/693
下顎関節突起骨折/696
4.炎症性疾患および類似疾患……698
急性化膿性顎関節炎/698
リウマチ性顎関節炎/698
外傷性顎関節炎/699
変形性顎関節症/701
5.腫瘍および類似疾患……701
良性腫瘍/702
悪性腫瘍/702
6.顎関節症……702
原因・誘因/702
好発年齢,性比/702
症状と病型/702
疾患概念と歴史的展開/703
治療/706
7.顎関節強直症……710
第9章 口唇・頬粘膜の疾患……713
1.解 剖……713
体表/713
筋肉/714
神経/715
脈管/715
頬粘膜/715
2.先天異常および発育異常……716
口唇裂/716
口唇・頬欠損/725
大口症/725
小口症/726
大(巨)唇症・大頬症/727
二重唇/727
先天性口唇瘻/729
小帯の異常/729
Fordyce斑/729
3.損 傷……730
挫傷/730
裂創/730
熱傷/731
咬傷/731
電撃熱傷/731
放射線による損傷/732
化学薬品による損傷/732
褥瘡/733
4.炎症性疾患および類似疾患……734
特異性炎/734
放射線口内炎/735
口唇炎/735
口角炎/737
5.粘膜疾患……737
口唇・頬粘膜に固有な変化/737
損傷と関連する病変/738
ヘルペスウイルス感染症/739
慢性再発性アフタ/740
多形(滲出)性紅斑/740
扁平苔癬/740
6.嚢胞および類似疾患……740
粘液瘤/740
類皮,類表皮嚢胞/741
リンパ上皮性嚢胞/741
粉瘤/741
7.腫瘍および類似疾患……742
良性腫瘍/742
悪性腫瘍/746
第10章 舌の疾患……749
1.解 剖……749
粘膜/749
筋肉/750
血管/752
リンパの流れ/752
神経/752
舌腺/752
舌中隔/753
2.先天異常および発育異常……753
無舌症および小舌症/753
大舌症,巨舌症/753
分裂舌,分葉舌/753
溝舌/754
正中菱形舌炎/754
舌小帯強直症/754
舌甲状腺,甲状腺舌瘻/754
舌半側萎縮/755
舌半側肥大/755
3.損 傷……755
4.炎症性疾患および類似疾患……757
カタル性舌炎/758
化膿性舌炎(舌膿瘍)/758
舌結核症/758
梅毒性舌炎/758
舌粘膜によって生じる舌炎/759
5.粘膜疾患……760
舌表面の解剖学的構造と関連する疾患/760
地図状舌/762
外傷性潰瘍/762
ウイルス感染症/762
再発性アフタ/763
舌扁平苔癬/763
舌白板症/763
舌痛症/764
6.嚢胞および類似疾患……764
7.腫瘍および類似疾患……765
良性腫瘍/765
悪性腫瘍/767
第11章 軟口蓋・咽頭の疾患……781
1.解 剖……781
軟口蓋/781
咽頭/782
2.先天異常および発育異常……784
軟口蓋裂,口蓋垂裂/784
先天性鼻咽腔閉鎖不全症/787
上顎体/790
咽頭リンパ輪の肥大症/790
睡眠時無呼吸症候群/791
3.損 傷……792
4.炎症性疾患および類似疾患……793
歯性扁桃周囲炎/793
ルードウィッヒアンギナ/794
プラウ・ワンサンアンギナ(口峡炎)/794
咽頭ジフテリア/795
結核症/795
梅毒/795
5.粘膜疾患……795
外傷性潰瘍/795
ウイルス感染症/796
6.嚢胞および類似疾患……797
7.腫瘍および類似疾患……798
診察法と検査法/798
良性腫瘍/798
悪性腫瘍/800
腫瘍類似疾患/808
第12章 口底・顎下部の疾患……809
1.解 剖……809
口腔内から/809
外表から/810
2.損 傷……812
3.炎症性疾患および類似疾患……813
4.嚢胞および類似疾患……817
唾液腺貯留嚢胞/817
類皮・類表皮嚢胞/818
甲状舌管嚢胞/820
リンパ上皮性嚢胞/821
5.腫瘍および類似疾患……821
良性腫瘍/823
悪性腫瘍/824
6.唾液腺疾患……829
舌下腺炎/829
顎下腺管炎/829
急性顎下腺炎/829
慢性非特異性顎下腺炎/830
慢性硬化性顎下腺炎/830
顎下腺唾石症/830
唾液腺腫瘍/832
唾液腺貯留嚢胞/832
7.リンパ系疾患……834
炎症/834
腫瘍/837
第13章 顔面の疾患……839
1.解 剖……839
顔面の区分/839
顔面の溝/839
しわ線/839
皮膚割線/840
皮膚の組織学的特徴/842
皮膚の切開方向と瘢痕の成立機序/842
2.先天異常および発育異常……843
顔面の発生/843
顔面およびその周囲の筋と神経の発生/843
先天異常および発育異常/843
3.損 傷……846
機械的損傷/846
熱傷/849
化学的損傷/849
電気的損傷/850
放射線による損傷/850
4.炎症性疾患および類似疾患……851
感染症の歯から顔面への波及/851
5.嚢胞および類似疾患……852
粉瘤/852
汗嚢胞/853
稗粒腫/853
6.腫瘍および類似疾患……854
良性腫瘍と類似疾患/854
悪性腫瘍/859
7.耳下腺疾患……860
耳下腺の有痛性腫脹/860
耳下腺の無痛性腫脹/863
耳下腺部の腫瘤/864
その他/864
8.神経系疾患……865
神経痛/865
麻痺/868
痙攣/873
異常運動/874
第14章 頚部の疾患……875
1.解 剖……875
前頭部/875
側頚部/876
リンパ系の構造/878
2.先天異常および発育異常……883
3.損 傷……884
機械的損傷/884
その他/885
4.炎症性疾患および類似疾患……885
5.嚢胞および類似疾患……885
6.腫瘍および類似疾患……888
良性腫瘍/888
悪性腫瘍/892
頚部郭清術/894
7.リンパ系疾患……897
リンパ管の腫瘍および類似疾患/897
リンパ球系腫瘍/899
索引